第43回勝浦鳴海ロードレース大会 参戦記

 西高東低の気圧配置で急激に寒くなりました。比較的温暖なはずの南房総・勝浦ですが、この日はこの勝浦も例外に入らず寒い日になってしまいました。

 先々月の千倉(ちくら)もなかなか遠かったですが、今回訪れた勝浦も本八幡から2時間半近くかかり、同じ千葉県内とは思えないくらい遠いところでした。しかしながら勝浦駅に降り立つと、都会の喧噪もなく私好みの静かで海の見える街でした。「勝浦市」というからには、もう少し街かなと思っていたのですが、予想以上に静かなところ。会場の近くには分譲マンションなどが数軒立ち並び、別荘として使っているような感じです。

 さて、大会の方ですが、前半は海から離れたところを走りますが、一旦、スタート地点に戻ってきてからは勝浦灯台方面に向かって走ります。アップダウンを繰り返すコースで、なかなかリズミカルには走れませんが、コースから時折覗く太平洋は絶景です。私の出場した5mileですが、折り返しが2カ所あります。最初の折り返しを過ぎてからはほぼ単独走になってそのままゴール。前も後ろも少々間が開いてしまい、競ることなく終わってしまいました。先週ハーフマラソンを走っているだけに5mile(約8km)は短く感じ、ペースのダウンはありませんでしたが、もう一段ギアを上げられる走りが必要と感じました。

 大会終了後は、無料で配られていた「きんめ汁」をいただいたほか、有料ですが地元のB級グルメ「勝浦タンタンメン」もいただきました。組み合わせとしてはやや不思議な感じですが、地元の名産のお店を探さず食せるというのは、大会参加の特権かもしれませんね。
 

●大会名 第43回勝浦鳴海ロードレース
●開催日 平成29年11月19日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
勝浦市芸術文化交流センター発着(地図)(千葉県勝浦市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
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●天 候 晴れ、10℃くらい
●参加賞 Tシャツ、OS−1(ペットボトル)、勝浦タンタンメン(カップ麺、ゴール後抽選)、スポーツドリンク(コップ)、チョコレート、きんめ汁
●結 果 32分54秒(5mile 総合 第23位、50歳以上男子 第4位)
●表彰 賞状、盾
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【11月19日(日)/1日目】
徒歩 マンション 5:32 本八幡駅 5:37
JR 本八幡 5:42 千葉 6:09 総武線
千葉 6:29 上総一ノ宮 7:19 外房線
上総一ノ宮 7:22 勝浦 7:54 外房線
シャトルバス 勝浦駅 8:04 会場 8:10
【第43回勝浦鳴海ロードレース 5mile 10:00スタート】
シャトルバス 会場 11:52 勝浦駅 12:00
JR 勝浦 12:27 千葉 13:48 外房線
千葉 14:00 本八幡 14:28 総武線
徒歩 本八幡駅 14:28 マンション 14:33
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 4,000円  
JR 3,326円 (本八幡〜勝浦/往復)
合 計 7,326  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。5mile 男子50歳以上は8位まで (★は加藤が参加した部門
  結果の一覧はこちら
【10mile−11時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子(高校生以上) 370人 藤田 健 42 八千代市 こすげ走友会 56’11”
女子(高校生以上) 86人 鈴木 緑 42 千葉市 ◎TIP蘇我◎ 1゜11’50”
【5mile−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢  住所 所属 記録
高校男子 5人 関 将太郎 17 勝浦市 大多喜高校 27’55”
男子39歳以下 35人 大和久 貴裕 25 千葉市 JR東日本千葉 26’50”
男子40歳代 53人 鈴木 裕行 45 館山市 南総AC 26’59”
★男子50歳以上 100人 加藤 文敏 53 市原市 幸はやぶさ 30’09”
吉留 隆行 52 東京都   31’07”
富田 祐司 54 浦安市 浦安ランナーズ 31’29”
加藤 一郎 55 市川市 名古屋市役所走友会 32’54”
赤羽 康嗣 53 館山市 南総AC 33’18”
黒田 大 56 佐倉市 佐倉陸友会 33’54”
畠山 真一 64 袖ケ浦市 袖ケ浦陸協 34’35”
土田 謙一 54 千葉市 大亜真空 34’42”
女子(高校生以上) 72人 小高 美音 16 大多喜町 大多喜高校 31’41”
【3km−9時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
中学生男子 63人 緒方 澪那斗 13 大網白里市 大網中学校 9’41”
中学生女子 46人 渡部 春雅 14 神奈川県   10’37”
【2km−9時20分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
小学生男子(5年以上) 37人 佐久間 亮汰 12 勝浦市 勝浦小学校 7’12”
小学生女子(5年以上) 17人 千葉 美禄 11 勝浦市 勝浦小学校 7’57”
総合計 884人  

勝浦市

 今回の遠征先は千葉県勝浦市。本八幡がある千葉県市川市も同じ千葉県であるが、調べてみると、勝浦市までの道のりはなかなか遠いことがわかった。昨年は、市川市を拠点として関東のみならず、比較的遠征しやすい東北地方に脚を伸ばすことが多かったが、今年は多少なりとも地元の千葉県に出かけることとしたので、少々遠くても公共交通機関で行くことができるところは行くことにする。
 
 まずは勝浦市の位置から。勝浦市は、千葉県の房総半島のうち太平洋側に面する人口約18,000人の街。首都圏では唯一、人口が2万人を割っている都市である。市内に国際武道大学があるせいで、20歳前後の人口が突出している。
 古くから漁業がさかんで、なかでも勝浦漁港は国内有数のカツオの水揚げ港である。また、海岸線のほとんどがリアス式海岸のため岩場が多く、マグロ、キンメダイ、カジキ、イカなども多く水揚げされている。
 漁業以外は目立った産業がない。かつうらビッグひな祭りは有名。また、黒潮の影響で冬は暖かく、夏は涼しいという気候。そのためか、コースの途中には別荘や分譲マンションらしきものがあちこちに建っている。首都圏在住の人のセカンドハウス(別荘)として存在しているのだろうか。
 なお、この勝浦市出身の著名人としては、今年のセ・リーグのMVPに輝いた広島カープの丸選手がいることを付け加えておく。

本八幡を早朝5時半過ぎの列車に乗ってまずは千葉へ。千葉で上総一ノ宮行きの列車に乗り換え。

上総一ノ宮で勝浦方面の列車にさらに乗り換え(写真の右の列車から左の列車へ)。

目的地の勝浦に着いたのは、午前8時少し前。同じ千葉県の本八幡から2時間半近くかかりました。

勝浦駅では大会に向かう人が下車しましたが、それほど多いという感じではありません。千倉の時の方が多かったような・・・。

ホームから改札口の方へ上がってくると、「ようこそかつうらへ」と称し、ひな人形が多く飾ってあります。明らかに「かつうらビッグひな祭り」のPRですね。

勝浦駅を出たところで、先ほどの人たちはいずこへ・・・?

シャトルバス乗り場を発見しましたが、直接会場へ歩いて行った人たちもいるようです。歩いて行くには少々遠いような気もしますが・・・。

こちらは駅前で待機していたシャトルバス。時間が早かったこともあるかもしれませんが、思ったよりも乗っている人はまばら。

シャトルバスに乗ること6分。会場の勝浦市芸術文化センター前に到着しました。ここ数年の間にできた新しい施設のようです。

センターの入り口には、大会の横断幕が飾ってあります。大会要項と同じデザインですね。

受付は芸術文化センター内。雨天対策ですかね。

芸術文化センターの外にはスポーツショップの出店がありました。残念ながらバーゲンという感じではありません。

B級グルメの勝浦タンタンメン。ご当地名物は一通り食べる主義なので、有料ですがレース後に食べに行きました。

こちらは「きんめ汁」のブース。一人一杯ですが、無料ですのでおいしくいただきました。おばちゃんたちが忙しそうに調理しているのが印象的。出店は他に土産物屋がありましたが、4軒とやや少なめ。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

レース
 この日の出場種目は5マイル。マイルの距離を走るのは久しぶりではあるが、冷静に考えれば1マイル=約1,609mだから、5マイル=1,609×5=8,045mとなる。概ね8kmといってもいいだろう。先週走ったハーフマラソンと比べれば約3分の1ほどの距離。スピードが出るかどうかは別にして、途中で脚が動かなくなるような距離ではない。
 会場には、午前8時過ぎに入って、直前であるがコースを一通り試走してきた。その結果わかったことは、思った以上にアップダウンがあること、コースの後半はリアス式海岸を上から見下ろすようなところを走り、太平洋がチラリチラリとみえるコースであること、後半は民家が少なく応援が期待できないことなどだった。景色でいえば、10マイルの前半が良さそうであるが、残念ながら私の走る5マイルでは通らない場所であった。

10マイルの部のスタート前

スタート直後の10マイルの部

エントリーが450人以上の10マイルは、この大会の一番の人気種目。

前半のロケーションの良さがその人気の秘密のようです。

 9時40分スタートの3km部門の中学生のゴールがピークを過ぎ、選手が全員戻ってきたしばらく後に、5マイル部門が10時ちょうどにスタートする。5マイルのスタート場所は、道路幅が少し広くなっているので、スタート直前に並ばせてもらっても、最前列からストレスなくスタートができた。5マイルのエントリーは265人。決して多くはないが、少ない数でもない。

 スタートをしてすぐに上り坂に入るが、国際武道大学が見える頃には、前を走る選手が縦長になっていた。下見の時にははっきり見えた1km地点を見落とし、気がつけば第1折り返しにさしかかる。順に折り返してくる選手を数えたが、総合では21〜22番目、私と同じ年代のカテゴリーの選手が前に3人走っていることもわかった。約1.5kmほどで3番目の選手ともそこそこ距離が開いてしまっていることになる。

 本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 押し忘れ
2km 8’17” 8’17”
3km 12’08” 3’51”
4km 16’29” 4’21”
5km 20’34” 4’05”
6km 24’46” 4’12”
7km 28’55” 4’09”
ゴール 32’54” 3’59”
 折り返してからは、すぐに上り坂にさしかかる。先ほど下ってきたところを登っていくのであるが、思った以上に登り勾配がキツイ。このあたりで一緒に走っていた女性の先頭の選手との距離が徐々に開きはじめる。今日走る距離はさほど長くないので、ペースを上げて付いていってもよかったのであるが、先ほどの下見で後半もなかなか厳しいので、ここはぐっとこらえて自分のペースを守ることにする。

 スタート地点を一旦通過して後半戦となる。
 後半は勝浦灯台の方に向かっていくのであるが、なかなかのアップダウンでぺーすがつかみにくいコースレイアウトだ。景色のいいコースは往々にしてアップダウンがきついような気がする。
 3km地点を過ぎてマンションやホテルが数軒立ち並ぶ間を通り抜けると急坂が始まる。ここで後方から一人の選手に抜かれる。あえぎながら坂を登っていくものの、徐々に前との選手との差が開いていく。後半戦になっても集団ができず、第1折り返しからの単独走が続く。
 コースの左手の草むらが途切れるたびに、左側に太平洋が顔を出す。リアス式海岸なので、時折見える風景も岩場が多いが、ところどころで小さなビーチが現れるところもある。高台から見下ろす風景は個人的には好きではあるが、さすがにアップダウンが繰り返すところでは、余裕が少ない。

 駐車場のようなところの横で給水所が初めて現れる。ここで水の入ったコップを2つ取り、一つは飲用、もう一つは背中にかけて体を冷やす。このあたりで後方から来る選手にまた抜かれてしまう。後半に入って私を抜いていった選手は、いずれも若そうな感じの選手。私の年代での順位には変動がない。
 コースは道なりから左へ曲がり、第2折り返しが近づいてくる。徐々に第2折り返しから戻ってくる選手が増えだしてくる。人数を数えたが23番目でターン、年代別では相変わらず前に3人いることを確認。前の選手との距離も明らかに100m以上開いているため、残り数kmで追いつくのは極めて難しい状態であった。同年代の後続の選手といえば、こちらも50mほど後ろにいる。セーフティリードとはいえないが、先週に比べれば私の脚もまだ元気だ。後ろから追いつかれることはあるまい。

もうすぐゴールの選手たち。

トップでゴールする小学生2km部門の選手。僅差を制していました。

次々とゴールする選手たち。

少々風あり、起伏ありというコースの中を駆け抜けてきた選手たち。

ゴール後は、そのまま進むと記録証発行所があり、そこで記録証が発行されます。

その先で水やチョコレートの配布を受けます。

さらにその先でアンケート用紙の配布を受けます。

アンケートを書くと、空くじなしの抽選が待っています。

1等は勝浦タンタンメンが1ケース、2等は勝浦タンタンメンが1個、ハズレはカッピーのハンカチだそうです。私は、2等の勝浦タンタンメン(カップ麺)が当たりました

これが勝浦のゆるキャラのカッピー。カツオがモデルのようです。

 第2折り返しからもアップダウンはあったものの、最後の給水をしてからは概ね下り基調になった。前の選手との差は開く一方であったが、後方からの足音も聞こえずゴールまで単独走が続いた。32分54秒でゴール。20年くらい前であれば10kmを走るようなタイムで5マイル(約8km)を走り終える。少々風のある日であったが、天候もよく、また2週続けてリアス式海岸を見下ろすロケーションを楽しみながら走ることができた。

表彰式の様子。こちらは5マイル女子の部。

無料で振る舞われいた「きんめ汁」。金目鯛の切り身が入っています。

残念ながら無制限ではありません。

後方のおばちゃんが忙しそうでした。

こちらは有料の勝浦タンタンメン。

一杯400円。お昼時ということもあり、お金を払って一杯いただきました。勝浦のB級グルメとか。

帰りにJR勝浦駅前のコンビニに立ち寄りました。先ほどの会場で抽選会で2等でいただいたカップ麺を販売していました。1個245円というので少々驚き

他にもお土産コーナーがコンビニ内に設けられていました。商魂たくましいですね

本日の戦利品

今日の戦利品のメインは賞状と盾。3位までは副賞があったので、今回はもらえず。

左から参加賞のTシャツ、経口補水液OS−1、ゴール後アンケートを書いて抽選で2等になりいただいた勝浦タンタンメン、その下はゴール後いただいたチョコレート

Tシャツは、勝浦市に在住の漫画家・本宮ひろしのデザインでバックプリント。

こちらに説明書きがありました。

無料で振る舞われた「きんめ汁」。金目鯛の切り身が数切れ入っていました。もちろんおいしくいただきましたが、一人一杯というのが残念!

本日の完走証と使用したナンバーカード。ゴール後、ナンバーカードに付いていたチップと一緒にナンバーカードの一部をちぎられてしまいました。