第2回寺泊いやしの郷さくらマラソン大会 参戦記

 平成29年4月9日に今大会の会場である「いやしの郷」がオープン。元々は土砂採取場跡地だったところのようです。
 敷地面積は66万平方メートル。平成23年に切り花卸売業「中越」(三条市)がこの土地を購入し、サカキの栽培を開始。現在は自生も含め、国内最大規模の10万本が育っているといいます。
 この広大な敷地を新たな観光地としても活用しようと、いやしの郷の整備を計画し、これまでに雑木を伐採したり、桜を植樹したりしてきたとか。確かに、コースのあちこちには、八重桜が咲き誇っていたが、まだまだ整備には時間がかかりそうな感じがします。

 さて、大会の方ですが今回で2回目。
 大会要項には高低差が明記されていましたが、実際に走ってみるとなかなか大変なコース。不整地も多く、ロードレースというよりもトレイルランといった方が正しいかもしれません。
 この日は晴れていたので良かったのですが、雨天時は足下がぐちゃぐちゃになってしまうようなコースでした。

 さて最後に大会の運営について。自治体の運営している大会等とはちょっと違い、よく言えば手作り感がある大会。悪くいえば運営の不慣れ感がいろいろありましたが、最後は賞品を連発気味に配布して終了。賞品のない選手は、3,000円の参加料で番屋汁のみになってしまうので、タオルの一つだけでも参加賞に加えた方がいいように思った次第です。

●大会名 第2回寺泊いやしの郷さくらマラソン
●開催日 平成30年4月28日(土)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
寺泊いやしの郷発着(地図)(新潟県長岡市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、15℃くらい
●参加賞 スポーツドリンク(ゴール後)、番屋汁、寺泊中央水産割引券、燕三条ファクトリーアウトレットSTOCK BUSTERSお買物券、サントピアワールド入園料割引券
●結 果 46分21秒(10km 総合 第8位)
●表彰 賞品(キッチンスモークキュート、クーラーマグボトル)
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【4月27日(金)/1日目】
徒歩 マンション 9:33 本八幡駅 9:41
地下鉄 本八幡 9:47 小川町 10:15 都営新宿線
淡路町 10:23 池袋 10:36 メトロ丸ノ内線
高速バス 池袋駅東口 11:00 三条・燕 15:34 新潟交通9便
徒歩 三条・燕バス停 15:34 燕三条駅 15:50
JR 燕三条 16:13 吉田 16:25 弥彦線
徒歩 吉田駅 16:25 ホテル 16:35
【ホテル燕ヒルズ/泊】
【4月28日(土)/2日目】
徒歩 ホテル 6:39 吉田駅 6:46
JR 吉田 6:52 桐原 7:11 越後線
徒歩 桐原駅 7:11 会場 7:23
【第2回寺泊いやしの郷さくらマラソン 10km 10:10スタート】
徒歩 会場 12:45 桐原駅 12:58
JR 桐原 13:04 吉田 13:23 越後線
吉田 13:32 燕三条 13:44 弥彦線
徒歩 燕三条駅 13:44 ホテル 14:00
【アクアホテル燕三条/泊】
【4月29日(日)/3日目】
徒歩 ホテル 7:06 会場 7:54
【第29回燕マラソン 5km 9:30スタート】
徒歩 会場 11:46 ホテル 13:10 コンビニイートイン含む。
【アクアホテル燕三条/入浴】
徒歩 ホテル 15:30 三条・燕バス停 15:40
高速バス 三条・燕 15:59 名鉄BC 22:08
15:53 22:15
市バス 名古屋駅 22:38 千種台中学校 23:12 基幹2号
徒歩 バス停 23:12 自宅 23:15
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円 (第2回いやしの郷さくらマラソン)
2,000円 (第29回燕マラソン)
地下鉄 195円 (淡路町〜池袋/メトロ丸ノ内線)
JR 206円 (燕三条〜吉田)
240円 (吉田〜桐原)
410円 (桐原〜燕三条)
高速バス 5,100円 (池袋東口〜三条・燕/新潟交通)
8,000円 (三条・燕〜名鉄BC/名鉄バス)
市バス 210円 (名古屋駅〜千種台中学校/名古屋市営)
宿泊費 4,980円 (ホテル燕ヒルズ)
4,600円 (アクアホテル燕三条)
入浴料 500円 (アクアホテル燕三条)
宿泊補助 ▲10,000円 (職場福利厚生)
合 計 19,441円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。(★は加藤が参加した部門
【10km−個人の部 10時10分/リレーの部 10時15分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
リレーの部 81チーム 詳細記録の発表なし
個人の部 74人
総合計 317人  

帰省の途中の立ち寄り
 今年のゴールデンウィークは4月28日(土)〜5月6日(日)。私の場合は、4月27日(金)と5月1日(月)及び2日(火)も休みにしたので、10日間の大型連休になった。とはいえ、海外旅行など行くお金もなくGW中に開催しているマラソン大会に出かけるのが関の山である。

 昨年は、栃木県で開催された「第40回塩原温泉湯けむりマラソン全国大会」に参加し、宇都宮から夜行バスで名古屋に帰った。塩原が温泉街で前泊できること、また宇都宮から名古屋へ夜行バスが出ていること・・・から、この大会の参加をGWの行事として定着させようと思っていた。ところが、今年は開催が5月に移動。いきなりこの計画も頓挫することになる。やむを得ず代わりの大会を探すこととなった。
 まず最初に目にとまったのが「燕マラソン(新潟県燕市)」だった。燕市であれば東京→燕、燕→名古屋のバスもあり移動が可能。また、燕マラソンの前日にこの大会(いやしの郷さくらマラソン)が開催されるので、連チャンにはなるが10km+5km程度であれば支障がないので、肉体的には少々厳しいことを承知の上で参加することにした。

池袋駅東口からは新潟行きのバスが、午前7時から午後8時までの毎時ちょうどに出発しています。合計14便。この他、23時ちょうどと23時30分に夜行バスがここから出発しています。

都内で3か所、関越道に入って川越的場の合計4か所で乗車扱い。あとは新潟県内に入ってから小刻みに停車していきます。

出発の8分前ごろにバス停に到着。乗車率は70〜80%程度でしょうか。平日の昼間ですが乗車率はいいみたいです。

関越道の上里SAで休憩。渋滞がなかったせいか休憩時間は15分以上ありました。

GWの前日のせいか、上里SAは空いていました。このほかバスは、越後川口SAでも休憩のため停車。

三条燕には、渋滞もなく予定通りの時刻に到着。ここで降りたのは、私と年配のおばあさんの2人。
【高速バスの時刻表】
バス停 時刻 備考
池袋駅東口 11:00 乗車のみ
下落合駅 11:10
練馬区役所前 11:20
川越的場 11:50
湯沢 13:56 降車のみ
六日町 14:12
小出 14:26
小千谷 15:02
越路 15:10
長岡北 15:17
15:30
三条燕 15:34

北陸道の三条燕バス停は、比較的JRの燕三条駅に近いのでここからは徒歩で移動。

トンネルは一カ所。

高速道路に沿ってしばらく歩きます。

横断歩道を渡って・・・、

ここは右折。

ようやく弥彦線の線路が見えてきました。

が、ホームに行くには、この跨線橋を一旦越えないといけないようです。

跨線橋からは、真下に弥彦線の燕三条駅のホームが見えます。新幹線のホームと比べると何とも貧弱な感じがします。

さすがに新幹線の停車駅だけあって、駅舎内はそれなりの感じです。

こちらは弥彦線の改札口。驚くべきことに駅員さんはいません。スイカは入場でタッチです。

ようやく弥彦線のホームが見えてきました。

高速バスのバス停は「三条燕」でしたが、駅名は「燕三条」。このあたりはどうも市の境界に位置するようです。

16時13分の吉田行きの列車に乗ります。バスからの乗り継ぎとしてはまずまず。

12分ほどで吉田駅に到着。この駅は弥彦線と越後線がクロスしているので駅名の案内も面白いものになっています。緑色の部分がスパナみたいにも見えますね(笑)。

こちらが吉田駅。今日泊まるホテルは、改札口と反対方向です。

重い荷物を持って階段を上り、線路をまたぐ跨線橋を歩きます。エレベータもなく、地方の人は毎日大変です。

跨線橋からは吉田駅とちょうど今日泊まるホテルが見えてきました。

今日の宿泊先の「ホテル燕ヒルズ」。今日の移動はここまで。

翌日は6時30分から、無料の朝食がありますが、吉田駅を6時52分の列車に乗らなければいけないので、6時15分頃から待機していたところ、6時20分過ぎに開けていただきました。

再び吉田駅へ。今日は越後線で「桐原」という駅に向かいます。

越後線の列車。吉田6時52分→桐原7時11分です。これを逃すと次は、吉田8時39分→桐原8時57分となりコースの試走が出来ません。

越後線内はICカードが使用できないので、現金で切符を買いました。

新潟らしく田んぼが続きます。もうすぐ田植えでしょうか?

昨日から信濃川は何度も渡っていますが、今日も分水という駅の先で信濃川を越えました。

寺泊の駅に進入する際に、右側に黄色の建物が見えてきました。昔、村上国際トライアスロンに出かけた帰りに、友人のSくんと二度ほど宿泊した三松亭です。料理も美味しく閑静なところです。平成16年10月に訪れたのが最後なのでほぼ14年ぶりに健在であることがわかりました。

桐原には定刻に到着。

同じ名前の駅が、長野県にもあるようです。

この駅で降りたのは、私を含めて3人。うち一人は会場の方に歩いて行ったので参加者の方のようです。
駅前の道路を渡ってこの先を左折します。車はほとんど走ってません。
左右は畑。農家さんが多そうな感じです。

国道の下をくぐっていきます。下調べしておいたところでは、会場はこの先のようですが・・・。

八重桜がたくさん咲いています。会場はまもなく?

いやしの郷の事務所の裏が受付場所になっていました。何とか地図を頼りに無事に到着。

東海銀行(のちUFJ銀行)で活躍した大南さんによる体操がスタート前に行われました。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

トレイルさながらのレース
 この日のスタート時間は10時10分。要項では10時と書いてあったが、このあたりは臨機応変といった感じ。今日の10kmは、大会要項によると個人の部はリレーの部と同じコース(2km+3km+5km)を一人で走ると書いている。コースも複雑そうであり起伏もあるので、ゆっくりであるが1時間少々かけて試走をした。なるほど、確かに土砂採取場跡地だったこともあって、起伏はなかなか激しい。走り甲斐はあるかもしれないが、明日もレースを控えている自分にとっては、少々大変であると感じた。そのほか注意事項は開会式のときに説明があったようであるが、不参加のために聞き漏らす。実はこのことがレース中に「えっ」ということになる原因だった。

9時半頃には多くの選手が集まってきました。

スタート直前の個人の部。中央で下を向いてストレッチしているのが私です。

 本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4’06” 4’06” 22’30”
2km 8’33” 4’27”
3km 12’55” 4’22”
4km 17’58” 5’03”
5km 22’30” 4’32”
6km 27’06” 4’36” 23’51”
7km 31’52” 4’46”
8km 36’32” 4’40”
9km 押し忘れ
ゴール 46’21” 9’49”
 10時15分に個人の部がスタート。スタートは少し下った感じになっており、若手の選手を中心に縦長になる。突き当たりを右折し、少し走ると急坂に出くわす。ここで一気にペースが落ち前の方を走る選手との差があっという間に広がる。急坂は長くは続かないが、登り切ったところで下りに転じる。下り終わったところで道は左右に分岐しているが、前を走る選手は皆左折をする。左折をするというのは5kmのコースを走るということ。「なるほど。最初は5kmコースか」と。5kmコースは、2km、3km、5kmの3つのコースのうち一番起伏の激しいところ。一番最初に5kmというのは少々辛いが仕方がない。

 コースを下見しておいたので、力の入れ具合は計算済みであるが、前を走る選手は一向にペースが落ちない。こちらもついていくのが精一杯で8番目くらいを走っているかと思う。土砂採取場跡っぽいところを上り詰めた後は、一転して斜度の厳しい下り。足下も結構不整地が続き、さながらトレイルである。下った後は、先ほどの分岐点を目指して戻り、分岐点からはスタートと違う方向へ走っていく。桜の木がたくさん植樹されている間を走り抜けるが、このあたりは平坦。前を走る選手との間隔は30mほどであるが後方は少し空いているようだ。序盤以外は、単独走になってしまった。その後、この5kmコースの最大の難所が鉄塔への上り下り。不整地に加え、斜度もかなりキツイ。日頃平坦なコースでの練習が中心の身にとっては少々辛いコースだ。順位に変化はなく。5kmコースの1周目を終える。タイムは22分30秒。起伏があるのでこんなものか・・・。

スタート場所のそばには、本当に多くの八重桜が植えてあります。植えてから5〜6年ほど経過したのでしょうか。そこそこの高さになっていました。

ソメイヨシノと違って、やや濃いめのピンク色ですね。鮮やかであることには違いはありません。
ゴールを目指す選手たち。家族やグループ連れが多かったような気がします。

 2周目は先ほどまでの分岐点までは同じ。右折して次は2kmコース?3kmコース?と思いきや、30m程前を走る選手はまた左折していく。これでは5kmコースをもう1周走ることになる。タイムロスを覚悟で、分岐点にいた係員さんに聞くと「個人の部は5kmコースを2周です」という。何とそうだったのか。あの5kmコースを2周とは考えもしなかった。想定外であり2周目はさらにきつくなった。このコースともなると誰が走っても大変であると思うが、2周目は前の選手との距離が開きつつ、後方からの選手の追い上げもなく46分21秒でゴール。10kmとはいえ久々に大変なコースだった。

ゴールする選手。映っているのは、リレーの部の選手です。

ゴール後は、ドリンクの支給がありました。記録証の発行はありません。

ドリンクもいろんな種類があり、自由に取ることが出来ます。

「寺泊いやしの郷」は、レジャー施設というには、まだ遊ぶところが少ない感じがします。事務棟のそばには釣り堀がありますが、レジャー施設らしいところはここくらいでしょうか。

大会にあわせてか、移動販売車が1台来ていました。

参加賞の一つの「番屋汁」です。寺泊の名物とか・・・。

威勢の良さそうな感じですね。

表彰式と抽選会は、開会式と同じ場所で開かれました。天気がよくてよかったです。

本日の戦利品

リレーの部、個人の部ともに総合10位まで賞品があるということで、久し振りに大きなものをいただきました。

のしを剥がすと、その下には「キッチンスモークキュート」と「クーラーマグボトル」が入っていました。キッチンスモークキュートは、家庭で燻製が作れるという優れもの。かたやクーラーマグボトルは、500ml缶がすっぽり入るもので、保温保冷効果がバッチリのようです。

こちらはプログラムと一緒に配られた参加賞。ばんや汁以外はちょっと使えそうもないようなものばかりでした・・・。

こちらがその「ばんや(番屋)汁」。漁から帰った漁師が、体を温めるために浜の番小屋で食す漁師料理のことのようです。旬の野菜とカニ、魚を味噌仕立てでいただくものだそうです。これが寺泊の番屋汁です。

この日使用したナンバーカード。珍しく、裏面がシールになっていました。ウエアにそのままぺたりと付けて走りました。

ゴール後いただいたスポーツドリンク。他にも種類がいろいろありました。