第18回四国のてっぺん酸欠マラソン大会 中止記

 四国に滞在中の9月8日(土)、9月9日(日)の両日共、雨が降りしきる日でした。出発前から秋雨前線により、四国地方はところにより300mmの降雨があるという予報でしたが、全く外れることなくずっとそんな感じでした。

 いつものごとくコースし下見と試走のために大会前日に現地に入りましたが、雨が降ったりやんだり。時折強く降りしきる天気で、コースの下見はしたものの試走は中止し、宿泊先の西条市内に戻ってきました。
 参加ハガキには、開催の有無は0180−99−3210で大会前日の15:30から音声ガイダンスで案内すると記載があります。恐る恐る16時30分頃に電話すると「明日予定していた大会は、会場の天候が不安定なため中止します。」と・・・。「う〜ん、やはり中止か・・・」。ある程度は予想はしていましたが、今回は走ることなく終わってしまいました。4万円ほどかかった遠征費用がパーとなってしまいましたが、これに懲りずに来年もやってきたいと思います。
 

●大会名 第18回四国のてっぺん酸欠マラソン大会
●開催日 平成30年9月9日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
山荘しらさ前発着(地図)(高知県吾川郡いの町) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●交通手段等
【9月7日(金)/1日目】
徒歩 マンション 22:26 京成八幡駅 22:36
京成電車 京成八幡 22:39 空港第2ビル 23:33
徒歩 第2ターミナル 23:33 第3ターミナル 23:58
【9月8日(土)/2日目】
飛行機 東京(成田) 6:13 松山 7:49 ジェットスターGK401
6:20 8:00
レンタカー送迎 松山空港 8:07 三原産業・坊ちゃんスタジアム店 8:15
【レンタカー手続き】
  レンタカー 三原産業・坊ちゃんスタジアム店 8:30 山荘しらさ前 11:30
【仮眠、昼食、コース下見】
レンタカー 山荘しらさ前 14:03 ホテル 15:37
【ビジネスホテルアネックスあかやね(西条)/泊】
【9月9日(日)/3日目】
レンタカー ホテル 10:00 温泉 10:10
【第18回四国のてっぺん酸欠マラソン 10km 開催中止】
  【西条天然温泉ひうちの湯/入浴、昼食、くつろぎ】
レンタカー 温泉 14:57 三原産業・坊ちゃんスタジアム店 16:32
   【レンタカー返却手続き】
送迎 三原産業・坊ちゃんスタジアム店 16:47 松山空港 16:57
飛行機 松山 18:55 東京(成田) 20:31
20:30
連絡バス 第3ターミナル 20:49 第2ターミナル 20:52
京成電車 空港第2ビル 21:02 京成八幡 21:57
徒歩 京成八幡駅 21:57 マンション 21:10
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 4,000円   
京成電車 1,596円 (京成八幡〜空港第2ビル/往復)
飛行機 9,770円 (ジェットスター/東京(成田)〜松山)
11,970円 (ジェットスター/成田〜東京(成田))
宿泊料 4,300円 (ビジネスホテルアネックスあかやね(西条))
レンタカー 7,280円 (CALレンタカー/36時間)
燃料代 2,142円 (220km/14.38リットル)
入浴料 700円 (西条天然温泉ひうちの湯/貸し出しセット100円含む。)
合 計 41,758円  

成田は6時20分のフライト
 今回の遠征先は高知県吾川郡いの町というところ。場所は高知県ではあるが、メイン会場の「山荘しらさ」のあるのは、高知県と愛媛県の県境。松山から向かっても高知から向かってもどちらも遠いところ。単身赴任先の千葉県市川市からの利便性を総合的に勘案して、今回は松山経由で現地に向かうことにした。

 夜行バスで東京→西条(or松山)、飛行機で成田→松山、羽田→高知などいろいろ検討したが、レンタカーを使用しないと行けない場所であること、日曜日のうちに戻ってこなければならないことを考えると、レンタカーは松山市内で借りてそのまま松山市内に返却というのが理想的。羽田→高知は格安のチケットがないこともあり、往復ともジェットスターを利用し、往路は成田→松山、移動はレンタカー、復路は松山→成田ということにした。ただし、9月8日(土)の松山行きは3便。ただし成田を適当な時間に出発する便がない。一番早いのは6時20分であるが、本八幡から朝一番の京成電車に乗っても、この便には間に合わない。その次のフライトは、10時55分であるが、松山に到着するのは12時45分。レンタカーを借りて現地に行くとおそらく16時は過ぎるであろうか。下見をしなければこの便でもいいのであるが、どうしても下見をしたい。結局悩んで9月7日(金)に(成田空港)第2ビルに到着する最終電車に乗って、成田空港第3ターミナルで一夜を明かすプランに決めた。


京成八幡を22時39分に出発!通勤電車で結構な時間立たされてしまいました。
 成田に向かうにはJRよりも京成電車のが便利で安い。京成八幡を22時39分に出発すると空港第2ビルには23時33分に到着。この列車は通勤電車で、東京方面から帰路につくサラリーマンと、成田空港に向かう人が混在している列車でもちろん満員。佐倉を過ぎても立っている人は多い。サラリーマンは成田でほとんど降りたが、珍しく私は50分近く立たされることになった。

 さすがにこの時間になると、成田空港から各方面へ出発するバスはない。第2ターミナルから第3ターミナル行きのバスもなくなり、この間を15分ほど歩いて第3ターミナルに到着。予想通り、早朝便に乗る乗客でソファは既に占領済み。第3ターミナルのフードコートが閉まっていたので、テーブルの椅子を4つほど並べて、朝まで寝ることにした。灯りも消えないだろうと思い、アイマスクを持ってきて正解。日が変わる頃は静かだったのであるが、朝の4時くらいになると結構騒がしくなってきた。東京から深夜バスに乗ってやってきた乗客や、フードコートも午前4時くらいからオープンしたほか、ジェットスターも午前6時台に出発する便が3本あり、4時頃から搭乗手続きが始まる。保安検査場も4時30分から検査を開始。成田空港が休まず一日動いていることを実感した次第であった。

空港第2ビル駅には23時33分に到着。そこそこの乗客が下車していきます。

エスカレーターを上がり、改札口を抜けると23時37分の時計の表示がありました。

LCCのジェットスターは第3ターミナルからの出発。第2ターミナル→第3ターミナルへの連絡バスも終了しているので、徒歩で移動です。

第3ターミナルに到着したのは、日付が変わる寸前。フードコートの営業も終わり、ソファを占領して寝ている人がたくさんいました。私はフードコートの椅子を4つ並べて仮眠しました。

保安検査場は午前4時半からオープン。早朝6時の便向けでしょう。

ジェットスターは、6時ちょうどの福岡行き、6時05分の札幌行き、6時20分発の松山行きと6時台に3便の出発があります。みなさんどうやって成田までやってきたのでしょうか。

6時前の第3ターミナル付近には、ジェットスターの他、LCCのバニラエアの機体もちらほら見えます。

この日はバスで駐機場まで移動。

この日の乗車率は50%程度でしょうか。エアバスA320という小型の機体ですが、早朝なので空いていました。

松山からはレンタカーで現地へ
 成田から松山行きのジェットスターGK401便は定刻前に出発し、松山空港にも定刻前に到着。乗車率も50%程度で、もたつくことなくすんなり乗車が完了したせいだろう、定刻前に出発というのは滅多にない。
 松山空港に到着後、指示通りにフリーダイヤルに電話をしレンタカー屋と連絡を取る。空港ですでに待機しているとのこと。車種と車番を教えてもらい指示された場所に行く。女性のスタッフが待っていたが、昨年11月に送ってもらったときと同じ女性のスタッフであった。私は覚えていたが、女性は私のことを覚えていなかったようだ。

成田の出発も予定より早かったですが、松山の到着も予定より少し早い7時49分の到着。

松山にやってくるのは、昨年の11月以来です。

荷物をピックアップして、レンタカー屋さんへ電話。迎えの連絡を取りました。

ジェットスターのカウンターの先の駐車場で待機しているとのこと。車の車種ナンバーを聞いて指示された場所に向かいました。


この日借りたのは、マツダのデミオ。36時間で7,280円です。
 数分でレンタカー屋へ到着。レンタカー屋といっても、ガソリンスタンドが経営しているレンタカー屋。空港近くのレンタカー屋よりも安いのが魅力。空港まで送迎してもらえるのでストレスはない。10分ほど手続きをしていざ出発。ナビで行き先をセットしようとしたが詳しい道がわからないので、愛媛県と高知県の県境に位置する寒風山トンネルを当初の目的地とする。

 成田を発ったときは晴れていたが、松山空港に到着してからずっと雨。天気予報では、土曜日よりも日曜日の方がさらに天候が悪くなるという。この大会はネット情報で見る限り、晴れる確率が非常に低くしばしば天候不順で中止になるという。マラソン大会は、台風が来ない限り少々の雨で中止になることはまれであるが、この大会のメイン会場の「山荘しらさ」は標高が1,450m。そこそこの標高なので、下界では少々の雨でもこういうところでは風雨も強くなるかもしれない。
 今回借りたマツダのデミオを西条に向かって走らす。国道11号線をひたすら東へ走るが、時折雨脚は強くなり明日の大会の開催が非常に気になってくる。

 桜三里という峠を越えて、西条市内の国道194号線への分岐である加茂川橋交差点にやってきたときには午前10時を過ぎていた。成田空港で夜を過ごしたので少々眠気が襲ってくる。とはいえ、明日のために下見は欠かせない。
 国道11号線を右折して国道194号線に入ると一気に交通量が減った。このルートを通って高知方面に向かう人が少ないという裏返し。とりあえず県境となる寒風山トンネルに向かう。最初は加茂川と並行して走っていたが、途中から登り坂が始まり寒風山トンネルの入口に到達するまでにもそこそこ登ってきた。寒風山トンネルは、平成11年に開通した長さが5,432mの四国で一番長いトンネルだ。このトンネルが開通するまでは、旧寒風山トンネルを走っていたようであるが、非常にくねくねした道で大型車両が通るには適していない道だった。このトンネルが開通し、愛媛県と高知県の間の利便性が向上したのは想像に難くない。

松山を出発した際は小振りでしたが、次第に雨脚が強くなり天気予報通りの天候になってきましたここは愛媛県と高知県の県境をなる寒風山トンネルの入口。このトンネルは全長が5,432mで四国で一番長いトンネルです。

寒風山トンネルを出たところですぐに左折。旧寒風山トンネルのある方へ向かいます。

9月9日は「四国のてっぺん酸欠マラソン」のため、全面通行止めの看板が出ていました。

ナビで見てもわかるように、この先つづら折りが続きます。どんどん高度が上がっていく証拠ですね。

旧寒風山トンネルの入口にやってきました。メイン会場の「山荘しらさ」へは、ここを左折していきます。

砂防ダムでしょうか、滝のように水が流れていました。相当な水量です。

 寒風山トンネルをちょうどでたところでUターンするように旧寒風山トンネルの方に向かう。メイン会場の「山荘しらさ」のあるところに行くには、この方法が良いように大会要項に書かれている。いきなりくねくね道が始まり、悪天候と少々の眠気で崖から落ちないように慎重に運転をする。
 「山荘しらさ」への山道に入ると、大雨によってゴーゴーと滝の水が流れていたり、標高が上がりガスって視界が悪くなったり、ところどころで落石や土砂崩れの跡、道路が一部崩落していたりと、まさに命がけのような道をどんどん進んでいく。もちろんくねくねのところばかりで、道幅も狭く「山荘しらさ」に到着するまでにすれ違った車は3台のみだった。途中で、明日駐車するはずの瓶が森(かめがもり)駐車場を見過ごしてしまい、一気に「山荘しらさ」まで行ってしまった。現在休業中であるが、この「山荘しらさ」に到着したのは午前11時半だった。松山から一般道で3時間。予想通り、遠いところであった。とりあえず、一旦「山荘しらさ」までやってきたが、無情にも雨は降りしきる。

UFOラインと呼ばれる町道瓶ヶ森線。晴れれば素晴らしいロケーションであったのであろうが、この大雨では見ての通り。

山荘しらさ前には、11時半頃に到着。あまりの眠さに1時間ほど仮眠をしていたところ奇跡的に雨が止んでしまった。

こちらが山荘しらさ。耐震診断でNGであること、施設の老朽化のため現在は営業を休止中。営業は平成32年以降に再開とあるが・・・。

明日の大会のために仮設のトイレが設置されていた。

しかしながらテントは設営されておらず。風が強くなって飛ばされても困るので、設営をしないのか、それとももはや中止で設営をしないのか・・・。

反対側から見たところ。付近には山荘しらさ以外には、目印になるようなものはありません。

大会要項の写真をみると、ちょうど車を停めたあたりがスタート地点のようです。

下見をして宿泊先へ。そして中止を知る
 山荘しらさへ到着したものの、無情にも雨は降りしきる。車から出ようにも、出た瞬間にずぶ濡れになるほどの雨量だった。試走もしたいが、こういう天候の中で雷など鳴ると厄介なことになる。試走は諦めることにした。
 また、成田空港での仮眠では睡眠は足りなかったせいか、急激に眠気が襲ってくる。とりあえず時間はあるので、起きたくなったら起きることにしてシートを倒して寝ることにした。

 30分ほど経った頃だろうか、外でホラ貝を吹く音がする。慌てて起きて車外を見ると、白装束の男が4〜5人集まって何かをしている。もしかしたら大会実行委員会のメンバーによる明日の景気づけか、それとも悪霊払いか知らないが、主催者らが集まって無事を祈る儀式のようなことをやっている。これが終わったらテントの設営でも始めるのだろうかと思い、再び寝ることにする。

 静寂が続き、少しばかり眠気がなくなったところで再び起きる。先ほどのホラ貝を吹いていた人たちは誰一人いなくなり、山荘しらさの前には誰もいなくなった。もちろんテントの設営などされていない。あれだけ降っていた雨は不思議と止んでしまい、ようやく車から出ることが出来た。

 古びた建物である山荘しらさの方に歩いて行ってみる。確かに休業中であり、人気は全くない。明日大会が開催されれば一時的にも開けるのであろうか?いや、仮設トイレも並んでいるので開けることはないだろう。

 雨も止んだのでコースの下見をすることにする。今やってきた道がコースであることは間違いないのであろうが、距離表示も何も無いので車のメーターを頼りに1kmごとの地点の確認をする。行きは途中まで上り基調、途中から下り基調になり、何の目印もないところが5km地点。ここで折り返して再び「山荘しらさ」に戻ってくるのが10kmコース。山道ではあるが、標高1,400mほどあるので、走ってみれば空気の薄さを実感できるかもしれない。

 再び、山荘しらさに戻ってきた頃には、雨脚が強くなってきたので、試走をするのは諦め、この日の宿泊先の西条市内のホテルに向かった。


 以下は、「いの町本川地区 観光・道路情報」のfacebookから引用。
四国のてっぺん酸欠マラソン大会中止のお知らせ

明日9/9に予定しておりました第18回四国のてっぺん酸欠マラソン大会は天候不良が予測されるため中止とさせていただきました。

本日コースの確認を行いましたが、先日からの雨でコース横の崖から水が出てきている箇所が見られ、加えて明日以降雷注意報の継続や、警報発令の可能性が高いため、大会参加者及び運営ボランティアの安全確保が難しいと判断いたしました。

大会を楽しみにされていた方、準備を進めていただいていた皆様にこのような報告をさせていただくのは大変残念でありますが、安全確保のためご理解いただきますようよろしくお願いいたします。