第18回四国のてっぺん酸欠マラソン大会 中止記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成田は6時20分のフライト 今回の遠征先は高知県吾川郡いの町というところ。場所は高知県ではあるが、メイン会場の「山荘しらさ」のあるのは、高知県と愛媛県の県境。松山から向かっても高知から向かってもどちらも遠いところ。単身赴任先の千葉県市川市からの利便性を総合的に勘案して、今回は松山経由で現地に向かうことにした。 夜行バスで東京→西条(or松山)、飛行機で成田→松山、羽田→高知などいろいろ検討したが、レンタカーを使用しないと行けない場所であること、日曜日のうちに戻ってこなければならないことを考えると、レンタカーは松山市内で借りてそのまま松山市内に返却というのが理想的。羽田→高知は格安のチケットがないこともあり、往復ともジェットスターを利用し、往路は成田→松山、移動はレンタカー、復路は松山→成田ということにした。ただし、9月8日(土)の松山行きは3便。ただし成田を適当な時間に出発する便がない。一番早いのは6時20分であるが、本八幡から朝一番の京成電車に乗っても、この便には間に合わない。その次のフライトは、10時55分であるが、松山に到着するのは12時45分。レンタカーを借りて現地に行くとおそらく16時は過ぎるであろうか。下見をしなければこの便でもいいのであるが、どうしても下見をしたい。結局悩んで9月7日(金)に(成田空港)第2ビルに到着する最終電車に乗って、成田空港第3ターミナルで一夜を明かすプランに決めた。
さすがにこの時間になると、成田空港から各方面へ出発するバスはない。第2ターミナルから第3ターミナル行きのバスもなくなり、この間を15分ほど歩いて第3ターミナルに到着。予想通り、早朝便に乗る乗客でソファは既に占領済み。第3ターミナルのフードコートが閉まっていたので、テーブルの椅子を4つほど並べて、朝まで寝ることにした。灯りも消えないだろうと思い、アイマスクを持ってきて正解。日が変わる頃は静かだったのであるが、朝の4時くらいになると結構騒がしくなってきた。東京から深夜バスに乗ってやってきた乗客や、フードコートも午前4時くらいからオープンしたほか、ジェットスターも午前6時台に出発する便が3本あり、4時頃から搭乗手続きが始まる。保安検査場も4時30分から検査を開始。成田空港が休まず一日動いていることを実感した次第であった。
松山からはレンタカーで現地へ 成田から松山行きのジェットスターGK401便は定刻前に出発し、松山空港にも定刻前に到着。乗車率も50%程度で、もたつくことなくすんなり乗車が完了したせいだろう、定刻前に出発というのは滅多にない。 松山空港に到着後、指示通りにフリーダイヤルに電話をしレンタカー屋と連絡を取る。空港ですでに待機しているとのこと。車種と車番を教えてもらい指示された場所に行く。女性のスタッフが待っていたが、昨年11月に送ってもらったときと同じ女性のスタッフであった。私は覚えていたが、女性は私のことを覚えていなかったようだ。
成田を発ったときは晴れていたが、松山空港に到着してからずっと雨。天気予報では、土曜日よりも日曜日の方がさらに天候が悪くなるという。この大会はネット情報で見る限り、晴れる確率が非常に低くしばしば天候不順で中止になるという。マラソン大会は、台風が来ない限り少々の雨で中止になることはまれであるが、この大会のメイン会場の「山荘しらさ」は標高が1,450m。そこそこの標高なので、下界では少々の雨でもこういうところでは風雨も強くなるかもしれない。 今回借りたマツダのデミオを西条に向かって走らす。国道11号線をひたすら東へ走るが、時折雨脚は強くなり明日の大会の開催が非常に気になってくる。 桜三里という峠を越えて、西条市内の国道194号線への分岐である加茂川橋交差点にやってきたときには午前10時を過ぎていた。成田空港で夜を過ごしたので少々眠気が襲ってくる。とはいえ、明日のために下見は欠かせない。 国道11号線を右折して国道194号線に入ると一気に交通量が減った。このルートを通って高知方面に向かう人が少ないという裏返し。とりあえず県境となる寒風山トンネルに向かう。最初は加茂川と並行して走っていたが、途中から登り坂が始まり寒風山トンネルの入口に到達するまでにもそこそこ登ってきた。寒風山トンネルは、平成11年に開通した長さが5,432mの四国で一番長いトンネルだ。このトンネルが開通するまでは、旧寒風山トンネルを走っていたようであるが、非常にくねくねした道で大型車両が通るには適していない道だった。このトンネルが開通し、愛媛県と高知県の間の利便性が向上したのは想像に難くない。
寒風山トンネルをちょうどでたところでUターンするように旧寒風山トンネルの方に向かう。メイン会場の「山荘しらさ」のあるところに行くには、この方法が良いように大会要項に書かれている。いきなりくねくね道が始まり、悪天候と少々の眠気で崖から落ちないように慎重に運転をする。 「山荘しらさ」への山道に入ると、大雨によってゴーゴーと滝の水が流れていたり、標高が上がりガスって視界が悪くなったり、ところどころで落石や土砂崩れの跡、道路が一部崩落していたりと、まさに命がけのような道をどんどん進んでいく。もちろんくねくねのところばかりで、道幅も狭く「山荘しらさ」に到着するまでにすれ違った車は3台のみだった。途中で、明日駐車するはずの瓶が森(かめがもり)駐車場を見過ごしてしまい、一気に「山荘しらさ」まで行ってしまった。現在休業中であるが、この「山荘しらさ」に到着したのは午前11時半だった。松山から一般道で3時間。予想通り、遠いところであった。とりあえず、一旦「山荘しらさ」までやってきたが、無情にも雨は降りしきる。
下見をして宿泊先へ。そして中止を知る 山荘しらさへ到着したものの、無情にも雨は降りしきる。車から出ようにも、出た瞬間にずぶ濡れになるほどの雨量だった。試走もしたいが、こういう天候の中で雷など鳴ると厄介なことになる。試走は諦めることにした。 また、成田空港での仮眠では睡眠は足りなかったせいか、急激に眠気が襲ってくる。とりあえず時間はあるので、起きたくなったら起きることにしてシートを倒して寝ることにした。 30分ほど経った頃だろうか、外でホラ貝を吹く音がする。慌てて起きて車外を見ると、白装束の男が4〜5人集まって何かをしている。もしかしたら大会実行委員会のメンバーによる明日の景気づけか、それとも悪霊払いか知らないが、主催者らが集まって無事を祈る儀式のようなことをやっている。これが終わったらテントの設営でも始めるのだろうかと思い、再び寝ることにする。 静寂が続き、少しばかり眠気がなくなったところで再び起きる。先ほどのホラ貝を吹いていた人たちは誰一人いなくなり、山荘しらさの前には誰もいなくなった。もちろんテントの設営などされていない。あれだけ降っていた雨は不思議と止んでしまい、ようやく車から出ることが出来た。 古びた建物である山荘しらさの方に歩いて行ってみる。確かに休業中であり、人気は全くない。明日大会が開催されれば一時的にも開けるのであろうか?いや、仮設トイレも並んでいるので開けることはないだろう。 雨も止んだのでコースの下見をすることにする。今やってきた道がコースであることは間違いないのであろうが、距離表示も何も無いので車のメーターを頼りに1kmごとの地点の確認をする。行きは途中まで上り基調、途中から下り基調になり、何の目印もないところが5km地点。ここで折り返して再び「山荘しらさ」に戻ってくるのが10kmコース。山道ではあるが、標高1,400mほどあるので、走ってみれば空気の薄さを実感できるかもしれない。 再び、山荘しらさに戻ってきた頃には、雨脚が強くなってきたので、試走をするのは諦め、この日の宿泊先の西条市内のホテルに向かった。 以下は、「いの町本川地区 観光・道路情報」のfacebookから引用。
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