第1回戸田橋エコマラソン 参戦記

 レース間隔が開かないように3月上旬にこの大会に急遽エントリー。案の定、先週出場を予定していた大会は、自動車の契約の関係で名古屋に帰るために欠場。ところどころで用事が入るため、多めに大会のエントリーをしておかないと走れる機会がどんどん無くなってしまいます。

 今回出場した戸田橋エコマラソンは、今回が第1回大会。ネットで調べてみたところ関西方面を中心に「○○エコマラソン」というネーミングで各地で開催しているようです。関東での開催は今回がはじめてとか。関西の大会の様子を見ると、どうも練習会のような感じの大会であることがわかりました。私はそのあたりのところにはあまりこだわりがないので、近場で出場するのであれば気軽に参加できればいいし、距離も近ければ値段もリーズナブルでよいです。豪華な参加賞もいりません。

 今回の大会は「安全ピンを4本持参ください」というところが、まずはエコ。ナンバーカードも繰り返し使用できるようにカードをパウチしたものでゴール後には返却。ナンバーカード代などは大した金額ではありませんが、この大会のネーミングに沿った形でエコを実践しているのがいいと思います。
 
 さて、大会の方ですが、練習会のような感じの大会で、スタート直後からほぼ単独走になってしまいました。この日の関東地方は気温が急上昇。加えて風も強く向かい風にペースが狂わされ後半は大きくペースダウン。大きく目標を下回る結果になってしまいました。反省点が多かったですが、現状の悪いところが浮き出され出場してよかったと思った次第です。

●大会名 第1回戸田橋エコマラソン
●開催日 令和4年4月9日(土)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
戸田橋陸上競技場発着(地図)(東京都板橋区) 

大会要項 

プログラム
(なし)

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、22℃くらい
●参加賞 ミニリュック(選べる参加賞から)
●結 果 45分20秒(10km 総合 第6位、男子50歳代 第3位)
●表彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【4月9日(土)】
徒歩 マンション 8:23 本八幡駅 8:29
地下鉄 本八幡 8:30 神保町 9:03 都営新宿線
神保町 9:06 西台 9:32 都営三田線
徒歩 西台駅 9:40 会場 9:57
【第1回戸田橋エコマラソン 10km 11:45スタート】
徒歩 会場 13:03 西台駅 13:22
地下鉄 西台 13:41 神保町 14:08 都営三田線
神保町 14:11 本八幡 14:42 都営新宿線
徒歩 本八幡駅 14:42 マンション 14:52
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,500円  
地下鉄 860円 (本八幡〜西台/往復)
合 計 4,360円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。 (★は加藤が参加した部門 結果の一覧はこちら
【10km−11時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
★男子総合 20人 窪寺 義幸 35’21”
加藤 一郎 45’20”
男子30歳代 Iwashita Makoto 45’54”
男子40歳代 窪寺 義幸 35’21”
★男子50歳代 諏訪 達也 39’18”
加藤 一郎 45’20”
男子60歳代 浅羽 宏 59’35”
女子総合 山中 美麗 45’44”
女子40歳代 山中 美麗 45’44”
女子50歳代 里村 としこ 1゚07’48”
【5km−11時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
ファンラン 3人 表彰なし
【3km−11時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
親子 4組 表彰なし
総合計 31人  

戸田橋陸上競技場
 今回の会場の戸田橋陸上競技場。「参加人数もさほど多くなさそうなのに、陸上競技場を借りるとは太っ腹だなぁ」と思いやってきた。
 実際に見てみると、スタンドの無い全天候型の陸上競技場。柵もなければ塀もないので、見た目は出入りは自由。管理は当然甘いだろうし、補修に手をかけている雰囲気も無い。こういう状況なので陸上競技場の走路面は荒れている。その荒れ方からすると日本陸連の公認(陸上競技場)を取得していないのは明らかであり、調べたところやはりそうであった。

 全天候型の陸上競技場となると、走路の維持には相当お金がかかる。アンツーカーのトラックでも、維持が大変であるが、全天候型になるとその比では無い。戸田橋陸上競技場は、板橋区立とはあるもののそのあたりの「維持費用は出しません」という雰囲気が漂っていた。
 なお、ここから1kmと離れていないところに、1周250m の日本陸連の公認を受けている新河岸陸上競技場があるという。

 もともとは、立派な全天候型の陸上競技場であったにもかかわらず、このようになった原因があるのでは無いかと調べてみたがわからずじまい。
 で、完全に放置されているかといえばそうでもなく、大会当日も管理人らしき人が私のところにきて「午前中は使用が出来ないんだよね」とか言ってくる。「そう言われても、私は大会の主催者ではないので・・・」とこちらも食い下がる。
 ただし、厳密には利用料金が発生することがサイトの方にも書かれていたが、管理人さんがいない時間帯であれば、事実上、無料で使用が出来るような感じとなっているのが戸田橋陸上競技場。何とも謎のありそうな戸田橋陸上競技場である。

会場への最寄駅は、都営三田線の西台駅。地下鉄ですが、このあたりは地上を走っています。

地下鉄の割に地上に出ているところが、都営新宿線の東大島駅に似ています。

改札も東大島によく似た雰囲気です。

改札を出てから北の方へ歩いて行きます。

途中、地下鉄の検車場がありました。突然電車が現れれるのでびっくりします

さらに歩いて行くと、大きな橋が見えてきました。新河岸川にかかる舟渡(ふなど)大橋です。

上が車道、下が歩道の2階建てというのでしょうか、ちょっと珍しい橋でした。

橋の下は、歩道兼憩いの場になっていました。

これが新河岸川。さほど川幅が広い川でもありません。

新河岸川のそばの桜も、もうそろそろ見納めでしょうか。でもきれいでした。

交差点を左折、右折を繰り返すと荒川の堤防に出ます。地図ではこの先に戸田橋陸上競技場があるようです。

堤防に上がったところ、真ん前がまさに戸田橋陸上競技場でした。

全天候型の陸上競技場ですが、相当痛んだ感じでした。練習に使う程度であれば、まあいいかもしれません。

エコマラソン
 謎の戸田橋陸上競技場ではあるが、受付時間より少し早めに会場に到着したものの、受付の準備をしている雰囲気が全く見当たらない。サイトの募集では練習会の雰囲気が漂っていたが10kmのタイムを計ってもらえるのであればまあいいだろうくらいの気持ちで今回はエントリー。
 関東は、月例大会も多く、選り好みをしなければ、毎週、土日には必ずどこかで大会が開催されていると言ってもいい。
 地方に行くと、このような月例大会は少なく、代わって1年に1回、自治体が主催する大会が多いというのが特徴となっているが、コロナ渦で軒並み地方の自治体の主催してる大会が中止に追い込まれた。自治体は公費をつぎ込んで大会を開催している関係もあって、大会要項(チラシ)、プログラム(参加者名簿)、参加賞、公道の使用、警備など至れり尽くせり感があるが、練習会となるとぐっとそのあたりは質素となる。大会スタッフも手弁当で運営にあたっているので頭が下がる思いだ。

 今回の戸田橋エコマラソンの主催者は、どうも日本に在住のドイツ人のようだった。他にスタッフらしき人が数人。受付も10時45分からといっていたが、実際には10時50分くらいから競技場の第1コーナー付近で始まった。机を一つ持ってきて、そこで名前を確認してナンバーカードを渡すだけ。ただし、この主催者の作った名簿がこの日も朝も修正され、受付では古い名簿を使ってナンバーカードを渡していたので、一部で慌てて選手を呼んで回収するなど、手作り大会らしいトラブルが少しあった。(参加者が20人程度なので、あまり困るようなことも無い)

受付は陸上競技場の第1コーナー付近で10時50分くらいから行われました。

テーブルを広げ、名前を確認してナンバーカードを渡すだけですが、名簿を作り直して番号を付け直したため、誤って修正前の番号を渡してしまうなど小さなトラブルが発生。(すぐに回収できたので問題にはなりませんでしたが・・・)

 ナンバーカードは、印刷した紙をラミネート加工し、防水措置を施しているので、確かに何度でも使用が可能なものだった。(ゴール後に返却します)
 スタートの20分くらい前に準備体操といって、坂本九の”上を向いて歩こう”をラッパで吹きながら、一風変わった体操をするなど初めて見る人は少々あっけにとられてしまうが、緊張をほぐそうという意味ではなかなかユニークな取り組みだった。日本人ではまずやらないだろうけど。(ここは説明が難しいので、一度現地で見てもらうのが一番よいかと思います。)

コース説明

準備体操。一風変わった体操でした。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

気温上昇&強風
 さて、受付を始める少し前まで、スタッフが現地に現れなかったこともあり、コースの下見ができなかった。事前にコースの大雑把な説明はサイトに掲載されていたが、さすがに10kmを試走で走ろうとするとスタートの1時間30分くらい前から始めないと間に合わない。
 練習会の延長のような大会なので、おそらく折り返し場所のセッティングもスタート直前でないとやらないだろうと見込んでいたので、今回は試走なしのぶっつけ本番。

 スタート場所は、戸田橋陸上競技場の南側の堤防から降りてきたところにある階段そば。10kmコースは、ここから東へ河川敷の道路をちょうど3km走り折り返し。スタート地点まで戻ってくると合計6km。そのままスタート地点を通過して河川敷の道路を西へ2km走り折返す。戸田橋競技場のそばまで来たら河川敷道路を離れ取り付け道路から競技場へ入り、そのまま第1コーナーがゴールとなるというコースだ。実際走ってみると平坦で走りやすいコース。ところどころに自動車の進入禁止用のパイプガードがあるが、この日は外されていないかったので走るときには少々注意が必要だ。

 この日のスタートは11時45分。4月にしては季節外れの暑さになってきたこともあり、正午に近い時間のスタートだったので、気温もかなり高くなっていた。
 スタートをすると3人ほどがスルスルと前に出る。圧倒的な速さではないが徐々に距離が離れていく。その後ろが私。スタートしてしばらくは4番目を走っていた。1kmを過ぎた頃に後方から一人抜かれ5番目に後退する。
 下見をしてはいなかったが、1km毎にそれらしき距離表示は設置されていたので、とりあえず通過タイムの計測は出来る。ただし、下見をしていなかったこともあり、距離の感覚が今ひとつつかめず、走っていても1kmずつが長く感じてしまっていた。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4’06” 4’06” 21’56”
2km 8’24” 4’18”
3km 12’53” 4’29”
4km 17’20” 4’27”
5km 21’56” 4’36”
6km 26’32” 4’36” 23’24”
7km 31’19” 4’47”
8km 36’11” 4’52”
9km 40’51” 4’40”
ゴール 45’20” 4’29”
 3km手前くらいから、折返してくるランナーとすれ違う。3人ほどすれ違ったところで、折返し地点が視界に入ってきた。とりあえず係員さんも立っているので間違いないであろう。
 折返すと風向きが変わり向かい風になる。3kmを折返してからは、一部風が弱くなったところもあったが、概ね向かい風でこれには苦しめられた。5kmの通過は21分56秒。風と暑さで、思った以上にタイムがよくない。単純に2倍しても43分台の後半。ここまでの出来からしてもかなり苦しいことが何となくうかがえた。
 6kmはスタート地点。150mほど先にこのコースで唯一の給水所があったが、たまらず紙コップ2杯の水を飲むこととした。しかしながら給水をしたにもかかわらずペースは落ちる一方だった。8km地点の折り返しでは、前とは200m以上の間隔が、後方とも100m以上の間隔。ゴールまで相変わらずの単独走だった。

 残り200mほどで河川敷の道路から取り付け道路へクランク状に進入しゴールに向う。ゴール付近では、主催者のドイツ人が約束通り写真を撮ることで構えていた。後半もペースが上がらず、43分台どころか45分20秒という最近の中でのワーストの記録となってしまった。
 コースは他の大会でも使用しているコースなので、距離的には10kmが正確に出ていることだろう。となると、この日の私の走りに問題があったということ。速いペースで押していったわけではないが、乳酸閾値を超えてしまったのであろうか。向かい風でペースも維持できずにずるずるペースが下がってしまったことに加えて暑さでペースが上がらなかったのであろうか。これらの複合的な要因が今日の結果だったかもしれない。

ゴールをする選手。

主催者の方に撮影していただきました。

こちらの3人の方は、上位の入賞者。

参加賞はゴール後にこのテーブルの上から好きなものを選んでいくというものでした。

本日の戦利品

本日使用したナンバーカード。ラミネートしたもので四隅に穴が開いているのでピン留めできます。ゴール後には返却しました。

こちらは参加賞でいただいた10リットルの小型のリュック。ちょうど小さいものが欲しかったので助かりました。