第1回戸田橋エコマラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
戸田橋陸上競技場 今回の会場の戸田橋陸上競技場。「参加人数もさほど多くなさそうなのに、陸上競技場を借りるとは太っ腹だなぁ」と思いやってきた。 実際に見てみると、スタンドの無い全天候型の陸上競技場。柵もなければ塀もないので、見た目は出入りは自由。管理は当然甘いだろうし、補修に手をかけている雰囲気も無い。こういう状況なので陸上競技場の走路面は荒れている。その荒れ方からすると日本陸連の公認(陸上競技場)を取得していないのは明らかであり、調べたところやはりそうであった。 全天候型の陸上競技場となると、走路の維持には相当お金がかかる。アンツーカーのトラックでも、維持が大変であるが、全天候型になるとその比では無い。戸田橋陸上競技場は、板橋区立とはあるもののそのあたりの「維持費用は出しません」という雰囲気が漂っていた。 なお、ここから1kmと離れていないところに、1周250m の日本陸連の公認を受けている新河岸陸上競技場があるという。 もともとは、立派な全天候型の陸上競技場であったにもかかわらず、このようになった原因があるのでは無いかと調べてみたがわからずじまい。 で、完全に放置されているかといえばそうでもなく、大会当日も管理人らしき人が私のところにきて「午前中は使用が出来ないんだよね」とか言ってくる。「そう言われても、私は大会の主催者ではないので・・・」とこちらも食い下がる。 ただし、厳密には利用料金が発生することがサイトの方にも書かれていたが、管理人さんがいない時間帯であれば、事実上、無料で使用が出来るような感じとなっているのが戸田橋陸上競技場。何とも謎のありそうな戸田橋陸上競技場である。
エコマラソン 謎の戸田橋陸上競技場ではあるが、受付時間より少し早めに会場に到着したものの、受付の準備をしている雰囲気が全く見当たらない。サイトの募集では練習会の雰囲気が漂っていたが10kmのタイムを計ってもらえるのであればまあいいだろうくらいの気持ちで今回はエントリー。 関東は、月例大会も多く、選り好みをしなければ、毎週、土日には必ずどこかで大会が開催されていると言ってもいい。 地方に行くと、このような月例大会は少なく、代わって1年に1回、自治体が主催する大会が多いというのが特徴となっているが、コロナ渦で軒並み地方の自治体の主催してる大会が中止に追い込まれた。自治体は公費をつぎ込んで大会を開催している関係もあって、大会要項(チラシ)、プログラム(参加者名簿)、参加賞、公道の使用、警備など至れり尽くせり感があるが、練習会となるとぐっとそのあたりは質素となる。大会スタッフも手弁当で運営にあたっているので頭が下がる思いだ。 今回の戸田橋エコマラソンの主催者は、どうも日本に在住のドイツ人のようだった。他にスタッフらしき人が数人。受付も10時45分からといっていたが、実際には10時50分くらいから競技場の第1コーナー付近で始まった。机を一つ持ってきて、そこで名前を確認してナンバーカードを渡すだけ。ただし、この主催者の作った名簿がこの日も朝も修正され、受付では古い名簿を使ってナンバーカードを渡していたので、一部で慌てて選手を呼んで回収するなど、手作り大会らしいトラブルが少しあった。(参加者が20人程度なので、あまり困るようなことも無い)
ナンバーカードは、印刷した紙をラミネート加工し、防水措置を施しているので、確かに何度でも使用が可能なものだった。(ゴール後に返却します) スタートの20分くらい前に準備体操といって、坂本九の”上を向いて歩こう”をラッパで吹きながら、一風変わった体操をするなど初めて見る人は少々あっけにとられてしまうが、緊張をほぐそうという意味ではなかなかユニークな取り組みだった。日本人ではまずやらないだろうけど。(ここは説明が難しいので、一度現地で見てもらうのが一番よいかと思います。)
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照してください。 気温上昇&強風 さて、受付を始める少し前まで、スタッフが現地に現れなかったこともあり、コースの下見ができなかった。事前にコースの大雑把な説明はサイトに掲載されていたが、さすがに10kmを試走で走ろうとするとスタートの1時間30分くらい前から始めないと間に合わない。 練習会の延長のような大会なので、おそらく折り返し場所のセッティングもスタート直前でないとやらないだろうと見込んでいたので、今回は試走なしのぶっつけ本番。 スタート場所は、戸田橋陸上競技場の南側の堤防から降りてきたところにある階段そば。10kmコースは、ここから東へ河川敷の道路をちょうど3km走り折り返し。スタート地点まで戻ってくると合計6km。そのままスタート地点を通過して河川敷の道路を西へ2km走り折返す。戸田橋競技場のそばまで来たら河川敷道路を離れ取り付け道路から競技場へ入り、そのまま第1コーナーがゴールとなるというコースだ。実際走ってみると平坦で走りやすいコース。ところどころに自動車の進入禁止用のパイプガードがあるが、この日は外されていないかったので走るときには少々注意が必要だ。 この日のスタートは11時45分。4月にしては季節外れの暑さになってきたこともあり、正午に近い時間のスタートだったので、気温もかなり高くなっていた。 スタートをすると3人ほどがスルスルと前に出る。圧倒的な速さではないが徐々に距離が離れていく。その後ろが私。スタートしてしばらくは4番目を走っていた。1kmを過ぎた頃に後方から一人抜かれ5番目に後退する。 下見をしてはいなかったが、1km毎にそれらしき距離表示は設置されていたので、とりあえず通過タイムの計測は出来る。ただし、下見をしていなかったこともあり、距離の感覚が今ひとつつかめず、走っていても1kmずつが長く感じてしまっていた。
折返すと風向きが変わり向かい風になる。3kmを折返してからは、一部風が弱くなったところもあったが、概ね向かい風でこれには苦しめられた。5kmの通過は21分56秒。風と暑さで、思った以上にタイムがよくない。単純に2倍しても43分台の後半。ここまでの出来からしてもかなり苦しいことが何となくうかがえた。 6kmはスタート地点。150mほど先にこのコースで唯一の給水所があったが、たまらず紙コップ2杯の水を飲むこととした。しかしながら給水をしたにもかかわらずペースは落ちる一方だった。8km地点の折り返しでは、前とは200m以上の間隔が、後方とも100m以上の間隔。ゴールまで相変わらずの単独走だった。 残り200mほどで河川敷の道路から取り付け道路へクランク状に進入しゴールに向う。ゴール付近では、主催者のドイツ人が約束通り写真を撮ることで構えていた。後半もペースが上がらず、43分台どころか45分20秒という最近の中でのワーストの記録となってしまった。 コースは他の大会でも使用しているコースなので、距離的には10kmが正確に出ていることだろう。となると、この日の私の走りに問題があったということ。速いペースで押していったわけではないが、乳酸閾値を超えてしまったのであろうか。向かい風でペースも維持できずにずるずるペースが下がってしまったことに加えて暑さでペースが上がらなかったのであろうか。これらの複合的な要因が今日の結果だったかもしれない。
本日の戦利品
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