第1回黒船アクアスロン・マラソン 参戦記

 3週間ぶりのレースです。今回は、静岡県下田市のレースです。 
 名古屋の自宅や、実家の蒲郡市からは静岡県は比較的近いのですが、それは静岡県でも西部の方。今回は静岡県でも、伊豆半島の先端に近い下田市。熱海、伊東、修善寺くらいまでは、そこそこ行く機会がありますが、さすがに下田市となると今後も滅多に行く機会もなさそうなので、思い入って行ってみることにしました。今回は、単身赴任先の本八幡から出かけましたが、在来線を乗り継いで行くことにしたので、片道で4時間半ほどかかりました。

 今回の大会は、アクアスロン(スイムとランニング)とマラソンの大会という珍しい組み合わせの大会です。
 マラソンのコースは、まどが浜海遊公園の中を5周回するコースで、この日はスタートから3周くらいの間はかなり雨が強く、コーナーも多いので、転倒しないように注意して走りました。参加者は少なかったですが、周回コースなので応援も思ったよりも多くよかったですね。
 また、アクアスロンの大会ですが、久しぶりにオーシャンスイムの風景を見ることが出来ました。最近はプールに出かける時間もとれないので、アクアスロンやトライアスロンの復帰は先になりそうですが、たまには他人が泳いでいるのを見るのもいいですね。

 天候は今イチですが、大会後は金目鯛の煮付けを食べたり、下田市内を散策したりとわずかな時間を利用して下田を楽しんできました。

●大会名 第1回黒船アクアスロン・マラソン
●開催日 令和5年5月14日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
まどが浜海遊公園発着(地図)(静岡県下田市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 雨、16℃くらい
●参加賞 ビニール袋
●結 果 22分24秒(5km 総合 第9位、男子60歳代 第1位)
●表彰 賞状
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【5月14日(日)】
徒歩 マンション 4:28 本八幡駅 4:33
JR 本八幡 4:39 御茶ノ水 5:04 総武線
御茶ノ水 5:08 東京 5:12 中央線
東京 5:20 熱海 7:07 東海道線
熱海 7:22 伊東 7:49 伊東線
伊豆急行 伊東 7:51 伊豆急下田 8:51
  徒歩 伊豆急下田駅 8:51 会場 9:13
【第1回黒船アクアスロン・マラソン 5km 11:00スタート】
徒歩 会場 11:58 なかがわ 12:14
【なかがわ/昼食】
徒歩 なかがわ 12:58
【下田市内/散策】
徒歩 昭和湯 13:35
【昭和湯/入浴】
徒歩 昭和湯 14:00 伊豆急下田駅 14:16
伊豆急行 伊豆急下田 14:42 熱海 16:18
JR 熱海 16:46 戸塚 17:54 東海道本線
戸塚 17:54 市川 18:55 横須賀線
市川 19:00 本八幡 19:02 総武線
( 18:58 ) ( 19:00 )
徒歩 本八幡駅 19:02 マンション 19:07
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円  
JR 2,720円 (休日お出かけパス)
4,740円 (小田原〜伊豆急下田/往復)
入浴料 450円 (昭和湯)
合 計 10,910円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。 (★は加藤が参加した部門
【アクアスロン(オープン)swim0.5km、run5km−9時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
男子総合  48人 加賀田 哲也 東京都 28'28"
男子18歳〜29歳 相澤 虎大 神奈川県 28'35"
男子30歳代 玉置 眞人 岐阜県 31'13"
男子40歳代 加賀田 哲也 東京都 28'28"
男子50歳代 森本 歓 東京都 37'04"
男子60歳代 石川 文雄 茨城県 39'56"
男子70歳以上 該当なし
女子総合 村岡 咲穂 埼玉県 39'44"
女子18歳〜29歳 村岡 咲穂 埼玉県 39'44"
女子30歳代 石田 香奈   45'01"
女子40歳代 該当なし
女子50歳代 鈴木 志保 神奈川県 42'24"
女子60歳代 高橋 久美子 東京都 40'02"
女子70歳以上 該当なし
リレー 8組 進士 昂/
本澤 匠真
  28'22"
【アクアスロン(ジュニア)swim0.1km、run1km−9時15分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
男子小学生 12人 松澤 陽向 静岡県 10'33"
男子中学生 野田 瑞稀 静岡県 9'03"
男子高校生 山下 凱吏 静岡県 9'48"
女子小学生 坊野 穂 東京都 9'55"
女子中学生 該当なし
女子高校生 該当なし
【5km−11時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
★男子総合 16人 1 田中 泰斗 静岡県 16'39"
9 加藤 一郎 千葉県 22'24"
男子18〜29歳 田中 泰斗 静岡県 16'39"
男子30歳代 土屋 通寛 静岡県 18'16"
男子40歳代 武田 拓郎 静岡県 18'05"
男子50歳代 木部 光治 静岡県 21'20"
★男子60歳代 1 加藤 一郎 千葉県 22'24"
男子70歳以上 該当なし
女子総合 浦頭 薫 静岡県 24'26"
女子18〜29歳 該当なし
女子30歳代 前田 美貴 静岡県 25'26"
女子40歳代 宮内 奈央子   30'17"
女子50歳代 浦頭 薫 静岡県 24'26"
女子60歳代 該当なし
女子70歳以上 配当なし
【3km−11時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 記録
男子小学生 16人 酒井 航羽 静岡県 12'33"
男子中学生 漆畑 颯恭 静岡県 10'23"
男子高校生 該当なし
女子小学生 飯野 心結 静岡県 13'12"
女子中学生 堤 真央 静岡県 13'06"
女子高校生 該当なし
【1km−11時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
ファミリー 12組 池ヶ谷 勇介/
池ヶ谷 柊碧
  4'23"
総合計 132人  

下田市
 下田市は、伊豆半島の南部に位置する人口約19,000人の都市。下田市といえば、ペリーが開港した町で有名ですね。概略は以下の通り。

 1853年(嘉永6年)6月、アメリカの東インド艦隊司令長官兼米使提督マシュー・ペリーは軍艦4隻を率いて大西洋を横断、喜望峰をまわり浦賀に来航、開国を要求する大統領の国書を幕府に受け取らせるものの、幕府は、一旦ペリーを退去させて翌年まで回答を延期。
 翌1854年(嘉永7年)1月、ペリーは軍艦9隻を率い、江戸湾へ入港、幕府を威圧して条約締結を迫り、ついに同年3月3日、日米和親条約(神奈川条約)を締結。その条約の内容は
 (1)アメリカ船に燃料や食料等、欠乏品を供給すること
 (2)下田、箱館(函館)の2港を開き(下田は即時)、下田への領事の駐在を認めること
等、計12条というもの。こうして200年以上続いて鎖国体制が崩れます。

伊豆急下田駅。下田の玄関ですね。駅の内部は非常に立派でした。

街の中を散策しているとこんなものもありました。

こちらにも

酒屋さんの前にありました。店にもたくさんあったので、コレクションとして集めているのでしょうか。

こちらがペリーロード。ペリー艦隊が下田に上陸し、300人の部下を引き連れ了仙寺まで行進した約400mの小径。平滑川沿いを石畳の道が続き、伊豆石やなまこ壁の家並み、柳並木が独特の風情を醸し出しています。カフェやおしゃれなお店も点在しています。

ペリー艦隊来航記念碑。ペリー提督の胸像と、アメリカ海軍から寄贈された錨が飾られています。

こちらは了仙寺。日米和親条約の付属条約、下田条約が締結された場所として有名です。また境内から参道にかけて数百株のアメリカジャスミンが植えこまれ、ちょうど訪れたときは満開でした。

「安政元年(1854)ペリー提督黒船陸戦隊調練の図」というものが、この了仙寺の本堂にありました。原本はアメリカ海軍兵学校にあるそうで、了仙寺は石版画を所有。この本堂のものは、複製だそうです。

 日米和親条約(神奈川条約)を締結したペリー艦隊は1854年(嘉永7年)3月18日から21日にかけて、下田に順次来航。ペリー艦隊の最初の上陸は非公式でしたが、浦賀奉行所の黒川嘉兵衛が応接し、了仙寺で饗応が行われています。
 1854年(嘉永7年)5月、箱館(函館)の見分から下田に帰港したペリーとの間に、日米和親条約付録下田条約の交渉が了仙寺で開始されます。
 
 5月13日、両者会見の日ペリー一行は祝砲を轟かせ、大砲4門を先頭に曳き、軍楽隊演奏にのって300人もの水兵が剣付き鉄砲を肩にかけて、了仙寺まで堂々と行進し、下田の人々を驚かせました。そして5月22日、了仙寺本堂で条約が調印され、25日に条約書の交換が行われています。

 また、もう一つ有名なのが「金目鯛」。水揚げは日本一。市内には金目鯛の料理を出す店も多いので、今回は必ず食事をしようと・・・。製菓は後ほど!

アクアスロン
 今回出場した5kmのスタート時間は11時ちょうど。9時15分からはアクアスロン(ジュニア)のスタートが、そしてその30分後の9時45分からはアクアスロン(オープン)のスタートがある。自分のスタート時間前少し余裕があることと、トライアスロンではないが、久しぶりに他人が泳いでいるのを見る機会が出来たので、アクアスロン(ジュニア)の方はスタートからトランジションの風景までを、アクアスロン(オープン)の方は、スタートから最初のブイまでの間を観戦させてもらった。
 放送では、この日の水温は18℃。沖の方は16℃ということなので、全く泳ぐには適していない水温。トライアスロンでも水温20℃以下はウエットスーツの着用義務があるが、この日は言われなくとも着用しないと泳げないような低水温であった。

水温18℃(沖合は16℃)の中で行われたアクアスロン。ジュニアは100m、オープンでも泳ぐ距離は500mと短いものの、この水温の中でのスイムはかなり大変かと思います。

 アクアスロン(ジュニア)の方は、参加した選手が不慣れな感じを醸していて面白かった。特にトランジションにかかる時間が非常に長く、「ここが短くなると一気に挽回できるのに・・・」と思ったが、次回以降に期待したい。
 また、アクアスロン(オープン)の方は、やはり先頭はスイマーらしき泳ぎっぷりで、2番手以下を大きく引き離していたが、いかんせん全体の泳ぐ距離がわずかに500m。最後まで見ていなかったが、トランジションやその後のランで十分に挽回は可能であっただろう。

 全国的にもアクアスロンの大会は少ないので、5月というかなり低水温の中でも、選手たちは楽しめたかもしれない。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

スタート前から降雨が・・・
 アクアスロン(ジュニア)は、9時15分のスタートで、30分ほどで全選手がゴール。9時45分スタートのアクアスロン(オープン)も先頭は10時15分になる前にゴール。多くの選手は10時30分を過ぎたところでゴールをしている。
 私もレースを見ながら、ウォーミングアップをしたり、ストレッチをしていた。雨は降ってきそうで降ってこない天候。小雨がポツリポツリという程度であった。ところが10時40分頃であろうか、そのポツリポツリから急激天候が変わり雨脚が強くなってきた。

 芝生の上にブールシートを敷いてストレッチをしていたものの「これは避難せねば」と思い急に雨避けの場所を探すものの、結局、雨を避けられるのは受付場所の軒下くらいしか見当たらず、そこに逃げ込むことになる。雨はスタート時間が近づいても一向に止む気配がなく、仕方なくトイレで着替えることにした。
 久しぶりの雨の中のスタートになる雰囲気で、スタート時間の2分前までこの軒下で待機をしていた。海で泳いだあと走るアクアスロンの方が雨に濡れず、海を泳がないマラソンの部門の方が濡れるという不思議な感覚だった。

駅から会場の方に歩いていると、新下田橋の欄干に「人魚像」を見つけました。この橋が昭和32年に竣工し、翌昭和33年に設置されたものだそうです。

会場へ向かう途中も南国ムードですね。

まどが浜海遊公園の看板を見つけました。

受付は休憩所の前です。なお、10時40分くらいから降り出した雨を避けられるのは、公園の中でもここくらいしかありませんでした。

 マラソンの方は、1km〜5kmまでが11時ちょうどにフォーンの合図で一斉にスタート。
 3kmのジュニアの選手も結構速く、スタート早々、私の眼前にはたくさんの選手が映し出される。まどが浜海遊公園内のコース上にはあちこちに水たまりが出来て走りにくい状態になっていた。また、1周1kmのランニングコースは何カ所か直角に曲がるところあり、また、ほぼUターンをする場所もありでスピードにはなかなか乗ることが出来ない。特に今日は雨で路面が濡れているのと、公園内のコースは滑りやすい路面なので、曲がるときには普段以上に気をつけながら周回を重ねていった。

 1周目のタイムは4分12秒。今日は天候とコースレイアウトから4分30秒/kmの設定なので入りとしてはまずまずであったが、気持ち入りが速かったようだ。
 2周目になるとややペースが落ち気味となり、周回チェックの300mほど前に同年代くらいの選手に抜かれてしまう。相変わらず雨は降り続き、この日は持ってきた帽子が雨避けに役立った。
 3周目にも一人抜かれ徐々に順位を落としていく。4周目になったところで雨が小降りとなってきた。天候のせいもあるが、なかなかテンションが上がることもなくゴールとなった。タイムは22分24秒。当初の設定通りに近い結果となったが、最周回はもう少しペースが上げられてもよかったと思う。

アクアスロンの部門は、ここがランニングの計測地点。マラソン部門は、ここがスタート、周回チェック、ゴールとなります。

アクアスロンの時には、雨は何とか持ちこたえていましたが・・・。

この坂を下ったところはUターン。マラソン部門は雨が降っていたので、スリップに要注意ですね。

ゴールをするアクアスロンの選手たち。

受付場所で記録証を発行してもらえます。
 本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 4'12" 4'12"
2km 8'43" 4'31"
3km 13'17" 4'34"
4km 17'52" 4'35"
ゴール 22'24" 4'32"
※ この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果4.98kmでした。

 しばらくは5kmのレースを増やして、疲労をため込まず、コンディションを作っていくことに専念。秋口に10kmがきちんと走れるようになることが当面の目標。

キンメダイの煮付け
 先ほど「下田市」のところで散策内容を紹介したが、グルメの方では「キンメダイ(金目鯛)」を紹介したい。伊豆半島と言えば、キンメダイの漁獲の高いところ。以前、熱海で宿泊した際も、夕食でキンメダイの煮付けが出てきていたが、今回訪れた下田市はキンメダイの漁獲高が日本一だそうだ。下田市内では、このキンメダイを出すお店がたくさんある。今回は、その中でも「なかがわ」に立ち寄ってみた。


こちらが今回立ち寄った「なかがわ」。お店も広く団体さんでもこない限り、順番待ちはないでしょう。
 「なかがわ」は、伊豆急下田駅から徒歩で10分ほど離れたところにある。1階には店舗がなく、階段を上がって行った2階から店舗が始まる。客席も多く「ここなら満員になることもあるまい」と思って行ったところ、日曜日のお昼というのに先客はわずかに2人。後から数人客が入ってきたものの、予想外に客が少なかった。確かにこの日は天気も悪く、外を歩いている観光客も少ない。

 メニューを見たものの、あらかじめネットで調べておいた「煮付定食(2,200円)」と生ビールを注文する。「煮付けは15分ほどかかりますけどいいですか?」とお店のお姉さん。もちろん、急ぐこともないのでもちろんOKである。「煮付定食」とは「カレイの煮付」でも「サバの煮付」でもない。言うまでもなく「キンメダイの煮付」のことである。メニューに「キンメダイの煮付定食」とわざわざ書かないところがにくい!

 ビールが先に出てきたので、突き出しを食べながらビールを飲んでいると、先客のところにキンメダイノ煮付けが運ばれていく。どうやら私と同じものを注文したようだ。見るからにキンメダイは皿からはみ出るほどの大きなものだった。「やはりこのサイズだ!」と思いワクワクしながら待つ。そして待つこと15分、私のところにも「煮付定食」がようやく届くが、やはりデカかった!
 味については言うまでもないが、キンメダイは煮付けとしては最高の魚かもしれない!なかなかこのサイズのものを食べることは滅多にないので、味わいながら胃の中に落とし込む

まずはビールを飲んで、本日の反省をします

こちらが「煮付定食」。皿には収まらないですね 味噌汁もワタリガニが入っていました。

デカイ!

 下田バーガーもいいかもしれないが、下田と言えばキンメダイ!一度は、現地で食べてみることをオススメいたします!

本日の戦利品

記録証(左)と本日使用したナンバーカード(右)。記録証は賞状のように立派ですね。後日、タイムに1秒修正が入りました。

こちらが参加賞のビニール袋。もらっておいて文句を言うのもなんですが、参加賞というにはちょっとという気がします。

後日、賞状と記録が1秒修正された記録証が送付されてきました。ありがとうございました。