第30回記念竹富町やまねこマラソン大会 参戦記

 昨年1月にカミさんと「石垣島マラソン」に参加した際に、「来年は、隣の西表島の『やまねこマラソン』に参加しよう!」と決めて、今回出場することに決めていました。

 西表島は、石垣島の西に位置する島ですが、面積は石垣島より大きいものの島民の数は石垣島と比べてもぐっと少ないです。その西表島ですが、令和3年7月に世界自然遺産に登録され、日本でも数少ない自然遺産の一つになりました。大会の翌日にはレンタカーで島をまわりましたが、まさにジャングルといったところで、ふんだんに自然が残っている素晴らしい島でした。

 さて大会の方ですが、なかなか風が強く苦戦をしましたが、何とか年代別で第2位に入り、琉球ガラス?のきれいなメダルをいただきました。大会自治は典型的な沖縄県の大会という感じで、競技性はあまり高くなく、大会に参加して終わってからの宴会を楽しむという感じが強いものです。特に夕方から始まる「ふれあいパーティー」に参加する方が非常に多く、大会が終わってももう一泊島に宿泊する人が相当いたかと思います。こういう雰囲気は他の地域ではほぼ見られません。沖縄ならではの大会のあり方でしょうね。
 大会が終わってから、「来年は沖縄の●●の大会に行こう!」ということで、来年の沖縄の大会も決まりました。沖縄に行ったら、のんびりするのがいいですね。
 

●大会名 第30回記念竹富町やまねこマラソン大会
●開催日 令和7年2月8日(土)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
上原小学校発着(地図)(沖縄県八重山郡竹富町) 

大会要項 

プログラム
(なし)

コースマップ
コースガイドはお休み
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、13℃くらい
●参加賞 Tシャツ(事前送付)、羊羹、黒飴、黒糖石鹸(以上受付時)、水、アクエリアス、ポカリ、コーラ(以上ゴール後コップ)、黒糖、やまねこマグネット(ゴール後)
●結 果 48分04秒(10km 男女総合 第19位、男子総合 第18位、男子60歳代 第2位)
●表彰 メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【2月7日(金)/1日目】
徒歩 自宅 7:48 自由ヶ丘駅 8:05
地下鉄 自由ヶ丘 8:06 金山 8:35 名城線
名鉄 金山 8:41 中部国際空港 9:12 常滑線
( 8:38 ) ( 9:11 )
飛行機 名古屋(中部) 11:33 石垣 14:45 ANA579便
( 10:50 ) ( 14:00 )
路線バス 石垣空港 15:20 石垣港離島ターミナル 15:52 カリー観光
( 15:55 )
フェリー 石垣 16:00 大原 16:43 安永観光
             ( 16:50  )  
無料バス 大原港 17:00 うえはら館前 17:55 安永観光
徒歩 うえはら館前 17:55 ホテル 18:01
【リゾートイン西表島/泊】
【2月8日(土)/2日目】
徒歩 ホテル 11:09 会場 11:30
 【第30回記念竹富町やまねこマラソン大会 10km 12:50スタート】
徒歩 会場 14:30 ホテル 14:50
【入浴・洗濯・昼食】
  徒歩 ホテル 16:27 会場(パーティー) 16:59
【ふれあいパーティー 17:30~20:00】
徒歩 会場(パーティー) 20:05 ホテル 20:52
  【リゾートイン西表島/泊】
【2月9日(日)/3日目】
【レンタカーで島内観光】
フェリー 大原 16:30 石垣 17:15 八重山観光フェリー
徒歩 石垣港 17:15 ホテル 17:38
【The BREAKFAST HOTEL PORTO石垣島/泊】
【2月10日(月)/4日目】
徒歩 ホテル 6:53 バス停 6:56
路線バス 博物館前 7:06 石垣空港 7:37 東バス
  ( 7:05 ) ( 7:35 )
飛行機 石垣 8:51 那覇 9:46 JTA600便
( 8:55 ) ( 9:55 )
路線バス 国内線旅客ターミナルビル 10:25 伊平 11:47 琉球バス交通
( 11:37 )
徒歩 バス停 11:47 ホテル 11:54
【北谷/観光】
【Mr.KINJO in GRAND BLUE CHATAN/泊】
【2月11日(火)/5日目】
【北谷球場/練習見学・練習試合見学】
  【Mr.KINJO in GRAND BLUE CHATAN/泊】
【2月12日(水)/6日目】
徒歩 ホテル 7:37 バス停 7:39
路線バス 伊平 8:05 国内線旅客ターミナル 9:28 琉球バス交通
( 7:48 ) ( 9:12 )
飛行機 那覇 11:49 名古屋(中部) 13:44 ANA304便
( 11:40 ) ( 13:35 )
名鉄 中部国際空港 14:17 金山 14:49 常滑線
地下鉄 金山 14:55 自由ヶ丘 15:24 名城線
徒歩 自由ヶ丘 15:24 自宅 15:35
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 6,000円  
飛行機 23,640円 (名古屋(中部)→石垣/ANA579便)
6,510円 (石垣→那覇/JTA600便)
12,560円 (那覇→名古屋(中部)/ANA304便)
地下鉄 540円 (自由ヶ丘~金山/往復)
名鉄 1,820円 (金山~中部国際空港/往復)
路線バス 500円 (石垣空港→石垣離島ターミナル/カリー観光)
540円 (博物館前→石垣空港/東バス)
1,800円 (国内線旅客ターミナル→伊平/琉球バス交通/往復)
フェリー 2,990円 (石垣港→上原港/安永観光)
2,290円 (大原港→石垣港/八重山観光フェリー)
レンタカー 7,500円 (やまねこレンタカー)
ホテル 24,900円 (リゾートイン西表島/2泊)
5,489円 (The BREAKFAST HOTEL PORTO石垣島)
9,360円 (Mr.KINJO in GRAND BLUE CHATAN/2泊)
合 計 106,439円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子60歳代は第3位まで (★は加藤が参加した部門
【23km-12時40分スタート】
区分 完走者数 優勝者氏名 記録
男子20歳代 33人 阿部 幸佑 1゚43'48"
男子30歳代 57人 藤井 康弘 1゚30'16"
男子40歳代 69人 角田 智史 1゚22'44"
男子50歳代 73人 乙間 浩二 1゚32'18"
男子60歳代 35人 田島 慎治 1゚51'56"
男子70歳以上 8人 熊谷 佳彦 2゚06'04"
女子20歳代 22人 小林 まどか 2゚04'25"
女子30歳代 25人 垣本 眸美 1゚40'12"
女子40歳代 32人 茂山 奈緒子 1゚52'11"
女子50歳代 35人 矢野 文 2゚01'56"
女子60歳代 10人 奥山 由実子 2゚09'42"
女子70歳以上 1人 飛田 君栄 2゚53'27"
【10km-12時50分スタート】
区分 完走者数 優勝者氏名 記録
男子20歳代 34人 河島 飛鳥 39'14"
男子30歳代 34人 長田 紀輝 36'31"
男子40歳代 65人 川満 晃弘 38'45"
男子50歳代 61人 池本 隆 40'05"
★男子60歳代 25人 1 川上 重信 45'52"
2 加藤 一郎 48'04"
3 南風原 史典 53'01"
男子70歳以上 24人 西原 章恵 57'53"
女子20歳代 53人 伊藤 汐織 53'58"
女子30歳代 35人 通事 沙喜 52'35"
女子40歳代 57人 久貝 たつき 53'01"
女子50歳代 59人 櫻井 恵美 43'40"
女子60歳代 28人 1 黒岩 節子 57'17"
9 加藤 由記子 1゚18'53"
女子70歳以上 11人 大野 富士子 1゚08'55"
【3km-13時00分スタート】
区分 完走者数 優勝者氏名 記録
中学男子 24人 佐事 侑里 10'24"
中学女子 12人 大屋 優奈 12'14"
総合計 922人  

初の西表島
 これまで沖縄県には、マラソン、トライアスロンで5回ほど訪れている。観光旅行や出張も含めればおそらく合計で10回以上は脚を運んでいると思う。沖縄県の魅力は、本土と異なる文化や生活習慣だろう。日本の中では、北海道と並んで人気の観光地であることは間違いない。

 沖縄県でも那覇は、各地から飛行機が飛んでいるので、比較的アクセスのよいところだ。一方、沖縄県には多数の離島があり、これらの離島は沖縄本島とはまたひと味違った文化や生活習慣がある。これまで、沖縄本島以外の沖縄県の離島には、渡嘉敷島、宮古島、石垣島、竹富島、与那国島に行っている。竹富島以外は、観光目的では無くマラソンやトライアスロンの大会で訪れている。

 この中でも日本の最西端に位置している与那国島は、名古屋→那覇→石垣→与那国と飛行機を3本乗り継いで行ったこともあり、行くだけでも1日以上かかった。
 ゴーヤのような形をした島には、今から12年ほど前(平成25年)であるが人口1,700人ほどの人が住んでいた。当時は、与那国島に自衛隊を駐屯させるかしないかで、島が二分されていたときで、推進派の町長が選挙で勝ったこともあり、平成28年からは自衛隊が駐屯するようになった。

平成25年11月、このときは、与那国島一周マラソンのパックツアーで石垣島から臨時便のジェット機で与那国島入り。タラップを降りて、そのまま空港施設に徒歩で移動です。

こちらが与那国空港。とてもちっちゃな空港でした。

こちらが与那国馬。放牧されています。まわりは糞だらけ

日本の最西端の場所にも行ってきました。

ゆったりした感じの大会でした。ギスギス感が無いのがよかったです。

当時は、この大会のために自衛隊がやって来て、仮設の風呂を作ってくれました。もちろん入浴しましたが、ちょっと変わった雰囲気で面白かったです。

大会後にふれあいパーティーがあります。このときには、与那国島近海で採れたカジキマグロが一匹登場!ただし、身は、食べやすいように切られパック詰めされていました。

私も一パックいただきました。左下の柿の種のようなものは「島唐辛子」です。「噛んじゃダメだよ」という忠告を守らず食べてしまい、島唐辛子の洗礼を受けました

 島を一周しても25kmほどの小さな島ではあるが、日本の最西端という意味では、海外から攻め込まれやすい位置にあることは間違いない。平和であることを願うばかりである。与那国馬の放牧されているのを見るとのんびりした感じはあるものの、住んで居る人たちからすれば、もしかしたら緊張感の中で生活をしているかもしれない。

 話を戻すが、今回は石垣島と与那国島の間にある西表島が目的地。
 西表島といえば、世界自然遺産に登録された島で、日本ではジャングルのような島である。有名どころでは「イリオモテヤマネコ」だろう。国の特別天然記念物になっており、島には推定で100匹程度住んでいるようだ。
 この西表島でもマラソン大会が行われていることは知っていたが、行こうと初めて計画したのは昨年の石垣島マラソンのあと。石垣島もよかったが、自然豊かな西表島について一年ほどいろいろな妄想をして実行に移したのが今回ということである。

今回はカミさんと出掛けるので、自宅の名古屋が起点です。なので、空港もセントレアこと中部国際空港からの出発になります。

中部国際空港から石垣島への直行便はANAの1便のみ。今回、わざわざその1便を選んだにもかかわらず、いきなり離陸が遅れます。

福岡からの出発が遅れたため、中部国際空港の到着も遅れてしまいました。当然、離陸も遅れます。

飛行機からは中部国際空港が埋め立てしていることがよく見えました。

石垣空港へは45分遅れの14時45分着。

荷物のピックアップに手間取り、15時の石垣港離島ターミナル行きのバスに乗れず、そのあとのバスで石垣港に向かいます。

石垣港では、何とか16時の西表島・大原港行きに乗せてもらえました。ギリギリセーフ

「石垣港→西表島・上原港」の便は、この日は天候不良ですべて欠航のため、西表島へは「石垣港→西表島・大原港」の便に乗って、さらに島内をバスで移動することになります。そのため、あらかじめその旨申告して、石垣港でバス軒をもらいます。

とりあえず西表島に着きました。ここ大原港から上原港方面へ移動が残っています。

宿泊予定のホテルのそばで、バスを停めてもらいました。

少し坂を登ったところにホテルがありました。

名前は立派ですが、コテージ風のやや広めのビジネスホテルのような感じでした。

今回はこういう部屋で2泊しました。

ホテルのそばには、スーパー川満さんがあります。西表島にはコンビニが無いので、7時~21時まで営業しているスーパー川満さんはコンビニ的な存在ですね。

ホテルは素泊まりだったので、近くの新八食堂さんを利用しました。

名古屋の家を7時48分に出発して、ホテルに到着したのが18時01分。約10時間の移動で、とりあえず大会前日に無事に着きました。お疲れ~

こちらはゴーヤチャンプル定食(1,200円)。

こちらは、ミミガーもやし炒め(690円)。とりあえず沖縄の料理が食べられてよかったです。

スタートは12時50分
 今大会のスタート時間は、23kmが12時40分、10kmが12時50分そして3kmが13時ちょうどといずれも午後からのスタートである。これは離島の大会の「あるある」で、島外からの日帰り参加者を受け入れるため船の到着時間から逆算して設定したものと考えられる。

 会場の上原小学校は、西表島の上原港からは徒歩で15分ほどであるが、冬期は欠航することが多いため大原港から現地までは、事前予約のバスかレンタカーの移動に限定される。またこのバスの移動もなかなか時間がかかるので1時間ほどの゚を見ておいた方が良さそうだ。

 大会当日、あたふたするのは精神的にもよくないので、今回は大会前日に上原港そばのホテルを予約。大会当日は1kmほどの距離を歩いて移動していったが、終わってみれば、やはりこの方法が一番よかったのではないかと思っている。

11時過ぎにホテルを出て、徒歩で会場の上原小学校に向かいました。風が強かったですね~。

私たちと同じように歩いている人も何人かはいましたが、数は多くはなかったです。とりあえず、地図を頼りに歩きます。

会場に近くなると看板が現れます。

間違いなく、上原小学校に到着しました。

とりあえず記念に一枚パチリ

白線がスタートラインのようです。

表彰台も設置されていました。

酒類などの販売ブースもいくつか出店がありました。

ここが正式には上原小学校の正門のようです。

与那国島や石垣島に行ったときもそうでしたが、今大会でも自衛隊さんが会場に来ています。

受付をするために体育館へ向かいます。

体育館は、やや所狭しという感じです。

ここで必要な書類の提出と、参加賞の黒糖の羊羹や飴などをいただきました。

コース紹介(コースガイド) →
 今回はお休みします。

強風の吹き荒れる中でのレース
 これまで沖縄県の大会には何度か出場している。本州とは気温差があるので、本州で気温が下がった時期に沖縄県にやってくると、その気温の高さに苦しむことが多かった。初夏の暑熱馴化が出来ておらず苦しむのと似ている。ところが今回は寒気もかなり南下したせいで、沖縄県もかなり気温が低い。前日の西表島の最高気温予想も13℃と驚くべく低く、今回に限っては暑熱馴化に苦しむどころか、本州での大会と同じ服装でレースに臨むことになった。

 この日のスタート時間は12時50分。
 大会当日、石垣島から船で西表島へやってくる選手を待ち受けると、スタート時間は遅くなる。この大会に限らず、沖縄県の離島ではこのパターンが目立つ。
 12時40分に23km部門がスタートしていったがこちらはエントリーが400人強のもよう。10kmも参加者だけは400人を超えており、離島での大会としてはかなり賑わっている感じである。

12時40分スタートの23kmのスタート前の様子。八重山3島の1市2長の首長も激励の挨拶をします。八重山3島の結びつきが強いことがわかりますね。

また、竹富町と姉妹都市からの参加者などの紹介もあります。スタート前ながら、のんびりしていていいですね。

後方を見ても、選手の間隔がゆったり。ギスギスした感じも無く、沖縄らしくいいですね。

 定刻の12時50分にカントダウンとともにピストルが鳴る。今回は前から3列目くらいに並ばせてもらったが、ゆったりした感じのスタートで気分が和む。
 上原小学校を出てすぐに左折するが、5km先の折り返しまでは曲がるところは一カ所も無く、道路は曲がったり、アップダウンを繰り返すが、一本道ということになる。
 上原小学校の前の県道に出てからは、私の前を走る選手が見通せるが、最近の出場した大会の中では、先頭との距離感があまりないように感じる(あまり離れていない)。ガツガツした感じで走る選手も少なく、沖縄らしさを感じる。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4'32" 4'32" 23'36"
2km 8'58" 4'26"
3km 13'39" 4'41"
4km 18'27" 4'48"
5km 23'36" 5'09"
6km 28'02" 4'26" 24'28"
7km 33'17" 5'15"
8km 38'09" 4'52"
9km 43'05" 4'56"
ゴール 48'04" 4'59"
※ この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果10.22kmでした。単純往復コースですが、4~5kmが少し長い感じです。折り返してからは1kmごとのラップは自分で取らず、ガーミンのGPSに任せました。
 500mほど走ると、夕方から始まる「ふれあいパーティー」の会場のすぐ横を通っていく。準備中の人たちが、沿道に出てきたせいか、ここでは一気に賑やかになる。1kmを4分32秒で通過。距離表示が1kmよりもやや遠目にある感じであった。
 今回は、西表島に入ったのが、大会前日の夕方ということもあり、コースの下見や試走は行っていない。ぶっつけ本番である。「コースの高低差は10メートル以内」とあるので大きな上り下りはないだろうと思い走ってみたが、平坦では無いものの所々でアップダウンがあるという感じのコースである。

 2km手前で早くも給水所が現れる。この日の気温ならば、あまり給水も必要の無いところであるが、せっかくなので水をもらっていく。このあたりで同年代らしき選手に抜かれてしまう。
 2kmを8分58秒で通過。この1kmは4分26秒。風がくるくるまわっている感じではあるが、このあたりは概ね追い風のような感じであった。
 3kmも走ると、選手はかなりばらけてきて、併走する選手も居なくなる。4kmあたりで一カ所峠越えのようなところはあったが、その少し先から折り返してくる選手とすれ違うことになる。
 折り返し地点まで人数を数えていったが、私は19番目で折り返すことになった。

 ポツリポツリと付いてくる選手がいたのは確認できたが、とりあえずは前の選手に追い付くことが先決。30メートルほど前に一人選手がいるが、まずはここに追い付くことを目標にする。
 折り返してからは、なかなか強い向かい風に変わったが、前を走る選手との距離が縮まっていくことが目に見えてわかってきた。7km付近でとうとう前の選手に追い付く。そのまま一気に抜いていってもよかったが、向かい風があまりにも強いので、今回は前の選手を風よけにして走ることにする。
 さらにその前にいる選手との間が少し開いてしまい、追い付くのは絶望的なので、今回はこの選手を先に走らせて最後に抜いていくことにした。前を走る選手を風よけにして走っていても、向かい風が強いことには変わりない。復路は往路に比べると明らかにペースダウンしながら走らざるを得なかった。

夕方から始まるふれあいパーティーの会場の横の道路もコースです。

「ちばりよ~」は、沖縄の方言ですね。

 8km、9kmとゴールに徐々に近づき、ふれあいパーティの会場付近からコースの向きが大きく変わり向かい風が無くなったので、前の選手を抜いてペースを上げて走ることにする。さらにその前を走る選手は見えなくなってしまい。ゴール前の500mは単独走になった。

 上原小学校前の交差点を右折し、ほどなくゴール。ゴールタイムは48分04秒。気温は低く助かったが、思ったよりも起伏あり、向かい風ありで、タイム的にはイマイチだったものの、西表島を楽しむことが出来た。
 ゴール後、年代別で2位だったので「表彰式を行うので待っていてほしい」と係員さんに言われて待っていたが、同年代の選手がなかなか現れず、ゴールしたままの格好で10分以上待たされる。年代別1位の選手は、私よりもずっと薄着で待っていたので、寒さのせいで表彰台に登るときに脚を痙ってしまっていた。暖かいときならともかく、今年は特に寒かったと思うので、表彰式をさっさとするなり、着替えてから改めて行うかどちらかにするべきかと。

地元の子どもたちでしょうか、民族衣装を着て応援をしてくれました。

のんびりした雰囲気でゴールに向かう選手たち。

心配していたカミさんも戻ってきました。応援の人たちに手を振っています(余裕~!)

ゴール前に私を見つけました。

10kmに参加した与那国町長。完走はもちろん、カミさんよりも早くゴールしていました。

完走証を発行していただきました。

現地にいた自衛隊の隊員さんに撮っていただきました。ありがとうございました。

 それはさておき、体育館で着替えてからゴール付近に戻ってくる。カミさんがボチボチ帰ってくるだろうと待っていたところ、ほぼそのタイミングで上さんが現れる。膝は大丈夫そうだったが、腰が落ちてしまいスピードが上がらないような感じで戻ってきた。昨年の石垣島のときと同様、まずは帰ってくることが一番。カミさんもこれで八重山の2大会を完走した。

翌日、ホテルのそばのスーパー川満さんで「八重山毎日新聞」を見つけました。1面は大会の記事と男女の優勝者の記事

3面は走っている選手の写真。

途中の紙面は、完走者の一覧とタイム。
後半はトピックですかね。1大会で紙面を合計4面使っています。八重山地方のビッグイベントの一つということがよくわかります。

ふれあいパーティー
 最後に「ふれあいパーティー」について触れておく。
 沖縄県の大会では、大会終了後にパーティーを開催するケースが多いように思う。特に離島においては、そのような傾向が顕著である。離島の場合は、島民以外の人は必ずフェリーや飛行機などを利用して島にやってくるため、帰りの便も考慮しなければならない。

 大会が午前中にスタートとなれば前泊を要するし、午後からのスタートとなれば後泊を要することも多くなるはずである。船便、飛行機便の本数が多ければ、日帰りも容易であろうが、私の知る限り、大会で走るために日帰りで行き来できる離島というのはかなり限られている。ならば主催者としては、参加者に前泊してもらうか後泊してもらうか、どちらの選択をしてもらうように日程(スケジュール)を組むのであろうか。

 多くの大会がそうしているように、スタート時間を遅くして後泊してもらうような日程(スケジュール)を組んでいる。理由はわからないが、想像できることとしては
  パーティーを行うと、島から出る最終便に間に合わなくなるので、宿泊せざるを得ない。となると、島内の宿泊業を営む業者が潤うし、飲食店も潤う。
  宿泊することによって、翌日、島内の観光に充ててもらうことが出来る。さらにここで島内にお金が落ちることになる。 
  大会終了後にパーティーを行うことによって、島についての理解を深めてもらうことが出来る。これによって、島の魅力をPR出来るし、島へのリピートにつながる。 
などが挙げられよう。もともと、日本ではマラソン大会の多くが町おこし事業であるので、上記のような理由については、概ね正しいのではないかと思う。

 今大会でも、大会会場から少し離れた「中野わいわいホール」で17時30分から20時過ぎまでレース後のパーティー(ふれあいパーティ-)が開催された。
 屋外で開催されるかと思いきや、さすがにこの寒さでは無理だろうし、施設の中で行われた。ただし、人間の収容人員が少ないせいか、屋外でも待機している人もいたようである。

会場の外では、夕闇が迫る中、出店がたくさんありました。お店がこれだけあるので、各自で飲食物を購入して中に持ち込むルールのようです。

パイン生ビールが珍しいので、ここのお店で買うことにしました。

パイナップルの果実を砕いたものにビールを加えるというものでしたが、案外美味しかったです。

合わせて「しま野菜焼きそば」も購入しました。

こちらが購入したセット・

会場はすでに多くの人で一杯。猫の額ほどの場所で座って過ごすことにしました。

 ふれあいパーティーのプログラムは以下の通り。マラソン大会以上に込み入ったプログラムではないかと思う(笑)。
  【三市町村マラソン大会表彰、抽選】
1   ハワイアンダンス(リノレオ)
2   大会長挨拶
3   乾杯
4   やいまの唄者(横目 大翔)
  【1回目の抽選会】
5   島の響き(池田 卓)
  【2回目の抽選会】
6   エイサー(琉球国祭り太鼓 八重山支部)
【3回目の抽選会】
7 よるど~や三線(崎山 洋平)
【おひらき】

 11月の与那国島一周マラソン、1月の石垣島マラソンそして今回の竹富町やまねこマラソンの3大会を同一年度に達成した人をまずは表彰する(三市町村マラソン大会表彰)ところから始まり、竹富町と友好都市として長崎県対馬市(やまねこ繋がりとのこと)で派遣されてきたランナーから一言、また姉妹町として北海道斜里郡斜里町(自然遺産繋がりとのこと)から派遣されてきたランナーから一言など、参加者からの発信が最初にあった。

ハワイアンダンス。最初は年配の方が多かったですが、最後は若い子も交えてよかったです。

竹富町長の前泊氏の挨拶。3年前の選挙で初当選。50歳前とまだ若いですね。

竹富町議長の代理で三盛克美さんが乾杯の発声!

やいまの唄者(横目大翔さん)

抽選会
島の響き(池田 卓さん)

エイサー(琉球国祭り太鼓 八重山支部さん)。個人的には沖縄らしさがあって一番よかったです。

よるど~や三線(崎山洋平さん)

予定通りというか。こういう感じでフィナーレですね。

 その後は、ハワイアンダンスやエイサーなど地元の方の舞踊のほか、沖縄の歌手だろうか(毎年来ている雰囲気)による歌の披露。唄もよかったが、個人的にはエイサーが一番よかったと思う。
 最後は、ステージに観衆が上がって一緒に盛り上がるというお決まりのパターンでフィナーレ。沖縄以外の都道府県でこのような形の催しをすることは見たことがなく、久しぶりに沖縄らしさを味わことができ、沖縄に来たことを実感した次第。

本日の戦利品

上から本日いただいた記録賞(上)、使用したアスリートビブス(中左は私、中右はカミさん)、一番下は左からいただいたメダルとゴール後にいただいた「やまねこのマグネット」。

こちらがそのメダルを拡大したもの。琉球ガラスですかね。なかなかきれいでいい記念になりました。

こちらは受付時にいただいた左から「羊羹」、「石鹸」、「黒飴」。いずれも西表島で採れた黒糖を使用したものです。羊羹は虎屋さんのもので、とても美味しかったです。

こちらは事前送付してきたT]シャツです。なかなかデザインもいいです。


こちらはバックプリント。これを着て走っている人も多く見かけました。