第3回本州最南端串本SUNSETマラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6ヶ月ぶりのロードレース。トライアスロン明けの大会としては、スピードや距離に対応する能力などの切り替えが不十分した。さらに天候も雨脚が強く、ところどころで逆風に悩まされました。 ●大会名 第3回本州最南端串本SUNSETマラソン ●開催日 平成16年10月30日(土) ●コース 紀伊大島・樫野崎駐車場〜串本大橋〜望楼の芝〜折り返し〜望楼の芝 (和歌山県西牟婁郡串本町) ●天 候 雨、気温19℃くらい ●参加賞 Tシャツ、きんかんジャム、スポーツドリンク(缶) ●種目及び参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)
(40歳以上男子 第1位) ●表 彰 メダル、賞状1枚、月桂樹 ●過去の戦績 なし ●交通手段等 (往路) 自宅6:12〜名高速・四谷IC〜名高速・千音寺IC〜東名阪・名古屋西IC 〜東名阪・亀山IC〜伊勢道・関IC〜伊勢道・勢和多気IC〜(国道42号線) 〜会場11:37 (復路) 会場17:03〜(国道42号線)〜伊勢道・勢和多気IC〜伊勢道・関IC 〜東名阪・亀山IC〜東名阪・名古屋西IC〜名高速・千音寺IC〜名高速・四谷IC 〜自宅22:10 ●費用
**** ハーフマラソン(男子) ****
■■■ 土曜日開催の大会 ■■■ 10月3日に村上国際トライアスロンに参加しましたが、10月中にもう一度体を慣らして10km程度を走ろうと考えていました。 ところが、10月24日は地域で役員をやっている防犯委員会、10月31日は「ちくさこどもまつり」に学童保育所が出店するので、月内の日曜日は走れません。やむを得ず土曜日開催の大会を探したところ、今大会があるとかで、「まあ一度いってみよう」ということで何も考えずにエントリーしてしまいました。和歌山県の大会参加も初めてだしね。 ■■■ ホントに行けるの? ■■■ 大会にエントリーをしたのが9月6日。ちょうど東京出張の日で、東京駅前の東京中央郵便局で振込をしてきました。 その後、10月上旬の台風で、JR紀勢本線の一部の橋脚が流されたり、今回通った国道42号線も一部で道が崩れ通行止めになるなど、会場までたどり着けるのか不安でした。事前に、大会事務局にメールで交通情報を確認したところ、「国道42号線は通行止め解除になり大丈夫ですよ」と返事を頂き一安心。 ■■■ 前日は飲み会 ■■■ 前日は、いつもお世話になっている人との飲み会。前週の10月22日(金)にお願いしたのですが、先方の都合が悪く一週間遅れになってしまいました。 「翌日の出発が早いので」と、二次会はとりあえずお断りしましたが帰宅は11時過ぎ。それからウェアなど、出発の準備をしました。 ■■■ 6時に出発! ■■■ 一週間ほど前にカーナビで、距離のシュミレーションしておきました。家から会場まで概ね290km。ただし時間については皆目見当がつきません。高速と一般道で平均60km/hで計算。6時に出れば11時頃には着くだろうという、とってもザルな計算で出発しました(マネしないように)。 起床は5時30分。 新聞にざっと目を通し家を出発。四谷通りのローソンで朝食のおにぎりを買い出発。名古屋高速四谷ICから下車予定の伊勢自動車道・勢和多気ICまで高速に乗りっぱなし。コンビには無いので先に食料の準備をしなければ・・・。 名高速は早朝でスイスイ。東名阪は思っていたより混雑していました。四日市あたりからは雨が降り出してきました。わかってはいたけれど、雨が降ってくると気持ちはブルーになってしまう。 伊勢道に入り久居IC過ぎからほとんど車はいなくなってしまいました。勢和多気ICには8時前に到着。ここまで約120km。これから国道42号をあと180kmも走るの? ■■■ 三重県は長い! ■■■ 先は長いのだけれど、あまり考えないことにする。とりあえず目先のことだけ考えて車を走らせる。 大台町、大宮町。あまり名前を聞いたことのない町だ。 平成5年に「紀伊長島リゾートマラソン」に来た紀伊長島町を通過。ここから先は初ドライブ。 尾鷲に到着。少しばかり町だ。日本で一二を争うほど雨の多いところ。やはり今日の雨もそのせい? このあと山越えをして下っていくと熊野灘に出る。太平洋だ。七里御浜の海岸線を左手に見ながら走る。天気が良ければ最高だろう。ここは熊野市。三重県最南端の市だ。 ■■■ 和歌山県突入! ■■■ やがて大きな河口が現れてきた。熊野川だ。ここを渡ると和歌山県新宮市に入る。 しかし橋の手前から渋滞している。川を渡る幹線道がここしかないのせいか。よくあることだ。時間も10時をやや過ぎている。受付の締め切りが11時30分なのでやや焦る。 やや、渋滞した新宮市街も15分ほどで通過。那智勝浦町、太地町と通る。太地町は、かつて捕鯨賑わったことで有名な町。現在は、落合博満記念館のあるところで少し有名になった。国道42号線脇に看板が出ていた。一度寄ってみたいが、今日は時間がない。 海岸線をひたすら走る。何となく本州最南端に近づいている雰囲気が現れてくる。 ■■■ 難しい昼食のタイミング ■■■ 串本町に入った時には11時を過ぎていた。 今日のスタートは13時45分。土曜日の午後スタートがウリの大会だ。しかしながらこういう時間帯の場合、食事のタイミングに困る。 朝6時30分頃に食べただけなので、串本町内のコンビニに寄り、もう一度食料を買い込む。 おにぎりがいいのだが、どういうわけか一つもない。で、サンドイッチはといえば、これまたカツサンドなどのようなものばかり。先に今日参加するランナーたちが買っていってしまったようだ。仕方がないので、鶏ごはんの弁当を買う。おかずも鶏肉が多いので、あまり食べる気はしない。卵と肉のそぼろ部分だけを食べて帰ってきてからおかずを食べることにした。この時期なら食中毒の心配もないだろう。 ■■■ コースの下見をかねて ■■■ しばらくすると大会の案内の看板が出てきた。「潮岬を目指して来てください」とある。 国道42号線に別れを告げて、県道41号線に入り潮岬を目指す。すると左手に立派な橋が見えてきた。大会要項にも写真入りで載っている「串本大橋」だ。今回の大会のコースになっている。 つまり、この橋と合流するところから、大会受付会場まではこの大会のコースである。要項ではこのあと強烈なアップダウンがあるようである。 実際に走ってみるとなかなか強烈な坂だ。それも濃免道路のように上り坂や下り坂が勾配の割に一直線である。向こうがずっと見えるのがいやらしい。予想はしていたが大変なコース。おまけに今日は雨。車の中ばかりで外に出ていないが、風も場合によっては突風になるかもしれない。今日は何分で完走できる? そうこうするうちに、受付会場の潮岬そばに到着。受付締切の11時30分をやや過ぎてしまった。 ■■■ あわただしいスタート準備 ■■■ 受付時間を過ぎてしまっているので急いで受付に行く。公認大会では、こういうのは許されないが、そこは市民マラソン。多少のルーズさはある。今日は申し訳ないが甘えさせて貰う。 受付が終了すると、また車に戻ってきて軽い昼食。基本はスタートの3時間前までに食事を済ませることだが、過去の経験から、自分の場合はスタート2時間前でもOKである。急いで食べる。 ハーフマラソンだけは、12時15分にここから何キロも離れたスタート場所に行くバスが出発するので、それまでに荷物をまとめなければならない。急いでナンバーカードをランシャツに、チャンピオンチップはシューズに取り付ける。 12時05分に車を出てバスへ向かう。 バスは5〜6台停まっていたが、すでに3〜4台出発していて残りは2台だけであった。ランナーが続々と集まってきている。自分の乗ったバスもすぐに満員。いざスタート場所へ! ■■■ 雨降りの日、スタートまでは大変! ■■■ 雨がジャンジャン降りしきる中、バスはコースを巻き戻すように走る。バスの中でも、不安げな声ばかり。「何時間かかる?」「不通なら1時間40分くらいだけど、風も雨も強いから2時間くらいかな?」。この雨でそんなに時間をかけたら風邪引くんじゃない? 20分ほどしてスタート地点そばの、紀伊大島・樫野崎灯台駐車場に到着。バスで案内の方が「バスは、また戻りますのでバスから速やかに降りてください。」この雨の中、雨を避ける場所もほとんどない中、みな降ろされる。しかし、バスによっては荷物車になっているために、戻らずに停まっているバスもある。こちらは当然のことながら誰も降りてこない。 晴れれば素晴らしいロケーションであるが、今回のように雨が降るとスタートまでが大変である。テントを張るなど主催者の方も一考すべきであると思う。 ■■■ 大会要項の高低図以上のアップダウンあり! ■■■ 大会要項のコース高低差では、2.5〜4kmに若干のあっぷダウンがあり、その後8kmまでが徐々に下り。9km過ぎから30mのアップダウン。11.5kmから約2kmが上りでその後は概ねフラットというように書いてある。一部を除けばそれほど難しいというコースではないかと思われる。 ところがとんでもない。概ねフラットというのは、走った感じで串本大橋を渡り終えた8km手前から9km過ぎまで。ほかは、小刻みなものを含め、アップダウンの連続であった。おまけに、太平洋からの風をまともに浴びるコース。追い風の時もあるが、向かい風の上り坂になるとパタリと進まない。見かけ以上に大変なコースである。 ■■■ さてレースは・・・ ■■■ 半年ぶりのロードレース。それもいきなりハーフマラソンで、今回はやや消極的ではあるが完走を目指すことにした。 スタート後は一瞬前に出るが、1kmで早くも数人の集団になる。その後のアップダウンでその集団もばらけて、3人のグループとぽつりぽつりと走る人に分かれる。 自分はといえば、その集団に入りたいところであるが先が長いので無理をせず自分のペースで走る。 5km通過は6番目くらい。先頭、2番目のランナーは、かなり前を走っている。自分の少し前に3人のグループ。 このあたりから下りに入る。6kmを過ぎると本州が見えてきた。平成11年9月に竣工した串本大橋(写真右は串本大橋越え)に入る。この橋はループ橋で、下りながら360度ぐるっと回って本州へ向かう。こういうコースは大変ではあるが、面白いコースである。 ここらで、一人抜かれ本州に入る。8km地点だ。ここから左折、90度向きを変えて一旦南東に向かう。 方向を変えたせいで背中から雨をうける。9kmあたりから方向を南西から西に変えると風はほとんど無くなる。 しかし、ここからがこのコースの最大の難所30mのアップダウンだ。まだ、コース全体の半分しか走っていないにもかかわらず、足はかなり重く感じる。先は長いので、無理をしないことにする。 11.5kmくらいから再び上り出す。少し行けば、ゴール場所の望楼の芝に出るが、一旦ゴールを通過し先へ進む。このあたりで観光客の少ない?応援を受ける。あと4kmほどで折り返しである。 ■■■ 本日のトラブル ■■■ ここまで走ってきて違和感が2つあった。 一つは、右足の指先から土踏まずあたりの感覚がおかしい。どうも靴底が無く、直接地面を蹴っているような感じである。これはゴールしてからわかったのであるが、右足の靴の中敷きが走っているうちにだんだんずれて、後ろに下がってきた。そのため中敷きのつま先部分が土踏まずあたりへ、かかと部分はアキレス腱あたりまで上がっていた。どおりで、足の先が裸足で走っているような感覚だったわけだ。 もう一つは、チャンピオンチップの上からシューロックをきつく締めてしまったため、左足の甲が痛くなってきた。たまらず折り返しの少し前で立ち止まってシューロックを締め直す。あまり効果はなかったので、我慢してゴールまで走ることにした。しかしながら、痛みは増すばかりで、最後の5km区間はジョギング並のスピードになっていた。 ■■■ 年代別では何とかトップでゴール ■■■ 開催場所があまり交通の便の良くないところのため、競技指向の人より観光をかねたファン・ラン派の人が多く、それにも助けられて40歳代男子ではトップでゴールできました (写真左下ゴール風景。写真右下はゴール付近)。 ■■■ 至れり尽くせり ■■■ ゴールそばでは、午後3時から海鮮バーベキュウが行われ、土地の魚がみんなに配られました(写真下)。 これを食べたいがために着替えもせず、ナンバーカードを付けたまま、食べまくっている人もいました。そこまでしなくても・・・。 ■■■ イマイチだったくじらラーメン ■■■ 隣の太地町はクジラ漁のメッカであったところ。串本とて、それほど距離が離れていないので条件的にはさほど変わらないはずだ。 潮岬タワー横の売店2階の食堂で、ゴール後の腹ごしらえのために何か食べることにした。時間も午後4時と中途半端な時間のため、客はほとんどいない。 ショーケースのメニューで「くじらラーメン」を発見! 自分より年上の人はかつて給食で重要なタンパク源としてクジラ肉を食べていたと思うが、脳裏にある記憶に火がつきくじらラーメンを思わず注文してしまった(写真右上)。 客が少ないせいで、注文してから10分と経つことなく出てきた。ラーメン自体はただのみそラーメンである。チャーシューの替わりにクジラ肉が入っているようである。 「どうかおいしいものでありますように。」まずそのクジラ肉から・・・。パクリ!「モグモグ・・・。ウゲッ!クジラ肉ってこんな味だったっけ?」昔の美味かった記憶のクジラ肉と裏腹に、食べたものはなんだか訳のわからないグロテスクな感触だった。 ■■■ 表彰式では月桂冠をいただきました ■■■ 午後4時45分からの表彰式では、賞状、メダルのほか、月桂冠をいただきました。その後足早に会場を後にし、一路名古屋へ。午後10時過ぎに雨の中到着。その後学童保育所で、2時間ばかり役員会に出席して今日の一日の行事を消化しました。大変ハードな一日でした。 ■■■ 11月は2回走ります ■■■ シーズン最初の大会が、ハーフマラソンで今日も足が少し張っています。しかしながら11月7日(日)は、半田市民マラソンで5km。そのあと2週間後は3連覇を目指すトヨカワシティマラソン10kmの参加予定です。 徐々に大会に出ながら調子を上げていきたいと思います。 |