第7回山の村だいこんマラソン大会 参戦記
 3ヶ月ぶりのロードレース。涼しいはずの海抜1,000mの高原が、フェーン現象なのか気温が30℃(名古屋は32℃だったとか。ほとんど変わらない)で非常に暑く、空気の薄さ、起伏、練習不足(これは自分の責任)で苦しめられました。3ヶ月を切っている福岡国際までこの調子だと赤信号!

●大会名 第7回山の村だいこんマラソン大会
●開催日 平成17年9月18日(日)
●コース  山之村小中学校発着(岐阜県飛騨市神岡町山の村高原)
●天 候  晴れ、30℃くらい
●参加賞 タオル、だいこん2本、ほうれん草1束、スポーツドリンク
       入浴割引券、うどん割引券など各種割引券
●種目及び参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)
距離 区 分 参加者 スタート時間
16km 一般男子(高校生以上) 98名 9時50分
一般女子(高校生以上) 14名
10km 40歳未満男子 32名 10時00分
40歳〜55歳男子 55名
56歳以上男子 53名
一般女子(高校生以上) 18名
5km 一般男子(高校生以上) 42名 10時10分
一般女子(高校生以上) 25名
中学男子 115名
中学女子 58名
3km 小学生男子(1〜3年) 20名 10時20分
小学生女子(1〜3年) 16名
小学生男子(4〜6年) 35名
小学生女子(4〜6年) 30名
3km ジョグ&ウォーク 55名
合  計 666名  

●結 果  39分32秒(10km 40歳〜55歳男子第2位、総合第5位)
●表 彰  盾(飛騨春慶塗プレート)、賞状、
●過去の戦績 初参加
●交通手段等
  (往路) 自宅5:21〜東名・名古屋IC〜(東名・一宮JCT経由・東海北陸道)〜東海北陸道・飛騨清見IC〜中部縦貫道高山西IC〜国道41号〜国道471号〜山吹峠〜会場駐車場8:50
(復路) 会場駐車場12:24〜山吹峠〜国道471号〜星の駅・宙(スカイ)ドーム神岡〜流葉温泉Mプラザ〜飛騨卯の花街道〜東海北陸道・飛騨清見IC〜(東海北陸道・美濃JCT・東海環状自動車道)〜せと品野IC〜自宅17:46

●費用
参加料 3,000円
燃 料 6,175円   494(km)/10(リットル/km)×125(円/リットル)
有料道路 5,850円  名古屋IC〜郡上八幡IC 1,300円
 郡上八幡IC〜飛騨清見IC 1,650円
 飛騨清見IC〜郡上八幡IC 1,650円
 郡上八幡IC〜せと品野IC 1,250円
入浴料 500円  (正規は600円。割引券使用で100円引き)
合 計 15,525円

●上位成績(16km、10kmの上位3人のみ。ただし10km40〜55歳男子は上位6人を掲載)
【16km】
一般男子(高校生以上)
有馬英樹 岐阜県飛騨市 飛騨市陸上スポ少育成会 1゜04’14”
清水武彦 岐阜県郡上市 郡上八幡陸上クラブ 1゜04’22”
平澤賢市 長野県茅野市 (株)オーク製作所 1゜04’58”
一般女子(高校生以上)
(当日発表がありませんでした)
 
【10km】
40歳未満男子
大島雄治 富山県福岡町  37’40”
山田竜哉 岐阜県八百津町 中京学院大学 38’15”
浜上貴志 石川県白山市 美川走ろう会 38’19”
40歳〜55歳男子
清田克司 富山県入善町 黒部ランナ−ズ 37’20”
加藤一郎 愛知県名古屋市 愛知県庁クラブ 39’32”
古田弘孝 岐阜県多治見市 コパン多治見 39’56”
斉藤謙二 愛知県稲沢市 稲沢走友会 40’11”
高野幸一 岐阜県高山市 坂本土木(株) 40’57”
木下孝浩 富山県富山市 HTK 41’25”
56歳以上男子
岡崎正次郎 三重県鈴鹿市 鈴鹿カレススキ 43’36”
蔭井義正 新潟県上越市 三菱化学走友会 45’39”
後藤健介 岐阜県大垣市 大垣市役所JC 45’52”
一般女子(高校生以上)
沖村佳菜 岐阜県飛騨市 飛騨神岡高校 50’19”
郷谷さと美 富山県富山市 50’37”
井田美喜子 富山県入善町 51’15”

日の出を見ながら出かけ、日没とともに帰宅する
 今回の会場は一応岐阜県だ。自分の住む愛知県の隣接県である。しかしながら、今回、往復してみてわかったのだが、走行距離は片道約250km。名古屋から東へ行くなら熱海、西へは明石くらいまで行ける距離だ。ちょっと(かなり)目測を誤ってしまった。
 余裕を見て早朝5時すぎに家を出たが、会場に着くとほとんど9時。受付もぎりぎりの時間であった。ホントに遠くまで来たと実感できるところだ。
 行きは、東海・北陸自動車道を北上中に川島SA付近で日の出を、帰りは家に着く直前に日没を拝んだ。一日に二度も真っ赤な太陽を見たのは久し振りだった。

ETC割引を上手に使おう!
 日本の高速道路は諸外国に比べると通行料が高いらしい。まあ、実際にそうであると思う。今回のように高速道路での移動距離が長くなれば、何とか安く済ませたいモノだ。

 わが家にもETCが車に搭載されて、もうすぐ2年になる。最初は、車載器の初期投資費用で少し悩んだが、最近はETCを付けているメリットが出てきたような気がする。
 ETCのメリットはいろいろあるので少し勉強してみましょう。
(1) 料金所での渋滞の回避
 見たとおり。ただし、料金所にたどり着くまで渋滞していたらほかの車と一緒。
(2) 現金不要
 プリペイ方式若しくはクレジットで後日精算いずれも可能。現金の持ち合わせがなくても高速道路の利用ができる。
(3) 前払割引
 高額ハイウェイカードの販売が無くなった今、非常に愛用している。昔のハイウェイカードと同じで1万円で1万500円の額が、5万円で5万8千円の額が使用可能になる。わが家では、もちろん毎回5万円の入金で8千円分をオマケとしていただいている。
 ただし、このサービスも平成17年12月20日(火)24時をもって終わるそうなので、早めに積み立てをしておこう。
(4) 深夜割引
 午前0時〜午前4時の間に高速道路を利用すると料金が3割引になるというサービス。
 例えば、名古屋IC→東京ICは通常7,100円かかるが、この深夜割引を利用すれば4,950円。約2,000円が浮いてしまうのだ。このサービスは、利用区間の全体にかかるので長距離になればなるほどメリットが出る。東京に行くために、4時30分頃名古屋ICを出発しようと思っているなら、更に早起きして3時59分に出発。東京から名古屋に帰ってくるときに名古屋ICの到着が23時頃だったら、どこかのSAで少し休憩して、名古屋ICを0時に越えれば2,000円儲かるわけだ。
(名古屋IC→宮崎IC(宮崎県)なら、21,250円がナンと14,900円!)
(5) 通勤割引
 午前6時〜午前9時、または午後5時〜午後8時の間に高速道路を100km以下の距離で利用すると料金5割引になるというサービス。名前が「通勤割引」となっているが通勤に使っていなくてももちろんOKだ。
 例えば、名古屋IC→浜松IC(95.5km)は通常2,600円であるが、上記時間帯に利用すれば半額の1,300円でOKだ。ただし、100kmを越えると利用できないので、100kmに近いところでいったんICから出て再度入場すればよい。最初の利用した額が半額になるのだ。100kmというのがミソなのであらかじめ距離についてはJHのホームページで調べておいた方がいい。
 今回は、上記(5)の通勤割引を往路、復路で各1回ずつ利用。本来なら、3,750円+4,000円=7,750円かかるところを5,850円で済ませることが可能になりました。
 ほかにも、まだサービスはある。ETC導入促進の狙いがあるのか、最近はサービスがかなり増えてきているので、ETCの取付が済んでない方は積極的に付けられるといいと思います。割引には細かいルールがあるので詳細は、関係のHPをよくお読み下さい。

フェーン現象?名古屋32℃、富山33℃、海抜1,000mの山の村高原は30℃
 会場に向かう高速道路上での気温表示は「10℃」とか「12℃」とか表示していたので、「ちょっと涼しい格好しすぎかな?」と不安になったが、会場に近づくにつれ「16℃」→「24℃」とどんどん上昇。前日の天気予報で高山(市)の最高気温は22℃といっていたのがはやくも予想を裏切られる。会場に着いてみたが、名古屋ほど湿気は高くないがフシギと暑かった。
 会場でアナウンスをしていた女性の方が、レース中に「今日は、過去の大会にでは無かったとても暑い日になってしまいました」という言葉を連呼していた。多分そうであろう。家に帰ってビックリしたが、名古屋の最高気温が32℃、富山が33℃で北陸の方が高いではないか!フェーン現象だったのか?それにしてもとんでもない日に来てしまった!

大会会場の「山之村小中学校」普段は何人で授業をしているのだろうか。

大会に出ていたブース。野菜の即席販売のほか、うどんコーナー(選手は300円)、飛騨牛の串焼きが4本500円で販売されていた。生ビールもありました。

学校のすぐ横にあった人形。こどもたちが作ったのでしょうか。

会場から見た山々。今日は空がホントにきれいでした。天までの距離が近かったような気がします。

飛騨市とは・・・
 「飛騨市」とは聞き慣れない市の名前だ。
 それもそのはず、平成16年2月1日に、旧古川町、旧河合村、旧宮川村、旧神岡町の2町2村が合併。飛騨市が誕生したばかりだ。
  地理的にも、岐阜県の最北端に位置し、北は富山県、東は上宝村、南は国府町、西は白川村に接している。岐阜市から約150km、高山市の北約15kmの位置にある。面積は792.31km2でその約92%を森林が占め、周囲を3,000mを越える北アルプスや飛騨山脈などの山々に囲まれている環境的には申し分のないところだ。人口は3万人弱である。

暑さ、空気の薄さ、起伏、練習不足。どれがホント?

 レース内容に行く前にまずはコース紹介から・・・。
 スタート・ゴールは山之村小中学校。ここから主に最初の1kmは下りとなる。それも平均して5%程度はあるだろうか急な下り勾配である。帰りは当然ここを登ってくる。1kmを過ぎれば完全に平坦とは言えないが、緩いアップダウンは存在する。
 自分の参加した10kmコースは、6km地点の看板の手前で折り返す変則往復コースだ。ただし走ってみて感じたのは距離表示がかなりいい加減であること。5km看板の通過時が16分台にもかかわらずゴールタイムが39分台だ。もちろん途中で歩いてはいない。まあ選手はみな同じ条件で走るので、コースが多少長かろうが短かろうが関係ない。ちょっとアバウトな距離表示だ。
 
 さて、レース展開。
 今回も全くいいとこなしだった。開催地が開催地だけに、名前を知る存在の人はほとんどいない。全くいないわけではないが、自分のペースを目安に一緒に走れそうなランナーはいなかった。また、今回は体づくりの過程だけにあまり無理をせずに完走したという感じだった。
 とはいえ、それなりのスピードは出したが、タイム的にはびっくり!距離が正確なら遅すぎ!原因は暑さ(たいしたことない)、空気の薄さ(まだまだ!)、起伏(最初と最後だけ!)、練習不足(これがホントか?)、それともこれらの複合原因か?
 先日、高橋尚子さんがハーフマラソンを1時間10分台で走って「40%の段階」といっていたが、私なんかは「5%の段階」だ。このままでは、12月の福岡国際マラソンが思いやられる。

3位までは伝統工芸「飛騨春慶」の記念プレート
 今回の走りとは裏腹に、各クラスの3位までは、この地方の伝統工芸「飛騨春慶塗」のプレートをいただいた。直径は21cmほど(順位に関係なく大きさは同じだった)のものだ。
 ありがたく書斎に飾らせていただくことにした。

神岡は、昔鉱山。今はスーパーカミオカンデ
 神岡といえば、私の世代ではやはりまず思い浮かべるのは神岡鉱山だ。

 神岡鉱山は、岐阜県飛騨市(旧吉城郡神岡町)にある亜鉛・鉛・銀鉱山で、奈良時代養老年間(720年ごろ)に採掘が始まり、明治7年(1874年)に三井組が経営権を取得、近代化により国内初のトラックレス・マイニング法を取り入れるなど、大規模採掘を続けていたが、2001年6月に鉱石の採掘を中止している。神岡町の市街地も車で走ったが、鉱山が賑わっていた頃には、恐らく町もかなり活気があったことを思い浮かばせる町並みだった。

 しかしながら、神岡は単に鉱山の町というだけではない。
 むしろイタイイタイ病は、神岡鉱山の亜鉛鉱石の主要鉱物である閃亜鉛鉱に含まれるカドミウムが原因で、富山県神通川流域で大規模な公害が発生してしまったことで知られている。公害では一躍有名な町になってしまった苦い過去がある。

 ところが今は、ノーベル物理学賞を受賞された東京大学名誉教授・小柴昌俊博士のおかげで神岡町は久々に脚光を浴びる。「スーパーカミオカンデ」だ。
 「スーパーカミオカンデ」とは、神岡鉱山茂住坑に建設された東京大学宇宙線研究所のニュートリノ観測装置のことだ。小柴博士は、超新星からのニュートリノを史上初めて観測することに成功した。詳しいことはよくわからないが、重力崩壊による超新星爆発のメカニズムと星の進化の理論に初めて裏付けをあたえたものとして画期的意義を有するものらしい。
 町内には、このスーパーカミオカンデの一部を垣間見ることが出来る「星の駅・宙(スカイ)ドーム神岡」がある(ネーミングがいい!)。この宙(スカイ)ドーム神岡の中に小さいが「スーパーカミオカンデ」のコーナーがあった。小柴博士のおかげでようやくイタイイタイ病の原因の町から脱却したような気がする。


「星の駅・宙(スカイ)ドーム神岡」。神岡の新名所だ。

展示されている光電子倍増管

宙(スカイ)ドーム神岡の一部に、スーパーカミオカンデのコーナーがある。

おみやげ三昧

 「宙(スカイ)ドーム神岡」の正体は道の駅だ。地元の特産品の販売や、食堂などもある。せっかく来たので土産物を物色する。
 ゆきこの好きな白ワインがある。リンゴから造ったとか書いてある。飛騨牛(?)のビーフジャーキー。また化石も発掘されるのであろうか。化石関連のモノも多かった。こどもたちも遊べそうな、恐竜発掘セットを買っていった。これが結構ウケていた。夕食後2人とも掘り出すのに必死!1時間後には見事に恐竜が発掘されていた。
 帰りの東海北陸道路・ひるがのSAで売っていた焼きトウモロコシもおいしそうであった。これもこどもたちのおみやげに買っていった。こうして飛騨のにおいをその日のうちに持ち帰ることが出来たのだった。
左からおみやげに買った@白ワイン A飛騨ビーフジャーキー B焼きトウモロコシ C恐竜発掘セット 恐竜発掘セットはこどもたちにウケていた。石鹸ほどの固まりからノミとブラシで恐竜を発掘するというモノだ。
掘り出した恐竜の化石(もちろんレプリカ)を組み立てたモノ。荒っぽい作業で骨はボキボキだった。 入浴割引券で入浴してきた流葉温泉・Mプラザ。流葉スキー場のゲレンデの真ん前だ。