第31回静岡駿府マラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
15年ぶりの参加となりました。当時は28歳。独身時代だったので、実家の蒲郡から出かけていきましたが今回は、名古屋の自宅から新幹線で静岡入り。15年経っても駿府公園や安倍川にかかる安倍川橋などの様子は昔のまま。天気も良く富士山がきれいに見えて気分のいい大会でした。(成績は別)
●上位成績(ハーフマラソン陸連登録男子は上位5位、それ以外は各部優勝者)
15年ぶりの参加 2月の下旬は、例年風邪の大流行若しくはインフルエンザの大流行で、犬山ハーフマラソンは鬼門となっている。そこで、ハーフマラソンの滑り止めとして15年ぶりの参加となる「静岡駿府マラソン」にエントリーをした。このコースも川にかかる橋への上り下りを除けば概ね平坦といっていいコースだ。 先週の犬山ハーフマラソンへの参加は、別大マラソンから帰ってきて練習が十分に出来ていなかったので参加を見送った(当日は大雨でしたね)。そのかわり、先週一週間は、付け焼き刃といわれようともかなり強引に体調を引き上げるべく練習をした。その成果は・・・。 朝寝坊からスタート!
地下鉄に一本乗り遅れても大丈夫ではあるけれども、幸先が悪いので、予定の列車に何とか乗車ということで帳尻を合わせた。 地下鉄・東山線には、マラソンに出かける出で立ちの人がいた。「この人も静岡に行くの?」手元のパンフをよ〜く見ると「桑名リバーサイドマラソン(旧長島リバーサイドマラソン)」のものだ。近場の「いわくら五条川マラソン」も今日が開催日だ。そうそう静岡まで足を延ばしていく人がいるはずがない。 名古屋から静岡までは新幹線でわずか50分の旅。車内で朝食も摂る。 静岡駅の改札口をでると、そこにはジャージを着た人々がうじゃうじゃ!駿府公園に向かうランナーたちだ。8,000人を超える参加者が集う静岡県最大規模の大会だけのことはある。この人たちについて一緒に駿府公園を目指して歩き出す。 「久々に静岡市に来たなぁ〜」とふけってながらスクランブル交差点で信号待ち。青になったとたん「あ〜たまを〜く〜も〜の〜う〜えにだ〜しぃ〜・・・」のメロディーが流れている。静岡市民にとっては日常的かもしれないが、私のような県外からの参加者にとっては地方色が色濃く、とってもおもむき深かった。いいないいな地方色がでているぞ〜!
天候は最高。体調は整わず! さて、ハーフマラソンは10時05分スタート。小学生の3.2kmが前座のごとく9時55分にスタートしていった。今大会のハーフマラソンは、公認記録を取得することができる。従って、40歳代ではなく陸連登録者の部門でエントリーをした。とはいうもの、びわこ毎日マラソンへの出場資格は1時間10分以内、また福岡国際マラソンの出場資格は1時間15分以内なのでこの辺りのタイムをクリアしなければ参加した価値がない。別大が終わってから、疲労がうまく抜けずに練習が万全でないので1時間15分切りも危ういかもしれない。が今日は、とりあえず1時間13分台を目標に走ることにした。 陸連登録者以外は、静岡県庁の東庁舎脇が集合場所となっている。最初知らずに並んでいたが、係員が「登録者はスタート地点へ行ってください」のひと言で直接スタート場所へ向かう。直前の点呼もなく、場所は好きな場所を取り放題!もちろん最前列へ2,000人以上が一斉にスタートする大会で最前列とは嬉しい。 10時05分かっきりにスタート。少しコースを紹介しよう。 ハーフマラソンは、静岡県庁前をスタートし、約300mで左折する。ここから安倍川にかかる安倍川橋を越えて左折するまでは直進。この大会の中でも一番道路が広く気持ちのいい場所を走る。 安倍川橋を渡ると堤防道路を南下する。東名高速道路が見えてきたら越えずに右折し300mほど併行して走る。さらに交差点を右折し今度は北上する。1km程度走ったら東新田団地入口交差点を左折し西進。この先、一部斜めに曲がりながら用宗漁港を目指す。途中、丸子川にかかる「みずほ橋」へは少し勾配があるが他はほとんどフラット。用宗港が見えると突き当たりを左折し広野海岸公園前を折り返し。再度いま来たコースを戻っていく。ただし、スタート地点は静岡県庁、ゴールは駿府公園で復路は、静岡県庁の北側を通って駿府公園の周りをぐるっと廻って戻るので、復路の方が1.7kmほど長くなっている。
スタート時の気温は9℃。久し振りにアームウォーマーは要らないが、手袋はつけるかどうか微妙なところ。念のためにつけてスタートする。 先ほども紹介したが、静岡県庁前からこの安倍川橋辺りが一番静岡らしい雰囲気だ。特にこの安倍川橋がいい。 川というのは地域を分ける境になることが多い。一般的に自治体がマラソンを主催する場合には、その自治体の市、または町の中だけをコースにして運営することが多い。したがって、川を越えて隣町を走ることはほとんど無い。しかしこの大会では、安倍川にかかる安倍川橋を走ることが出来る。というのも渡った向こうも静岡市だからだ。 スタート直後から、先頭グループに出て行ったのは関東地区の大学生諸君だ。こちらは2番手グループどころかマイペースでひたひたと走る。今日は、どうも体の動きが悪い。風も気になるほど吹いていないので気象コンディションとしては最高といってもいいが、体調はイマイチだ。今日は無理せずコンスタントに走ることにする。 安倍川の左岸を南下しながら5kmを通過。17分16秒。予定としては17分15秒なのでほぼ予定通りだ。ただし、ペース的にはあまりゆとりがない。本来なら集団で走りたいところだが、集団が出来ないで少しずつおいていかれる。 用宗漁港まで来ると太平洋が見える。この辺りもこのコースの風光明媚なところだ。ただし、今日は風が弱いからいいものの、風の強い日には厳しいコースになってしまう。 折り返し後に10km地点が現れる。ハーフマラソンの中間点は10.548kmなので、やや不思議な気もする。 通過タイムは、34分44秒。この5kmは17分28秒。ここもまずまず予定通り。ただし、体にはあまり余裕がない。しばらくすると、子供の通っている学童のFさんとすれ違う。妻から「Fさんも静岡駿府マラソンにでられるそうよ」と事前に情報を得ていた。Fさんから声をかけてきたので気が付いたが、そうでもなかったら2,000人の中からFさんとはわからなかった。Fさん頑張れ! さて、これからは静岡市街地へ戻るルートに入る。 往路では気が付かなかったが、復路はやはり微妙に登り勾配だ。だんだん疲れてきたので、この微妙な勾配が気になりだしてきた。先ほどから220番の選手と併走するが東名高速が見えて左折する頃から自分が遅れ出す。 気温も少し上昇してきた。体感で13℃ほどであろうか。手袋を外す。最初はランパンの両サイドに挟んでいたが、握り拳の中に手袋を入れると力が入るので丸めて握りながら走ることにした。 堤防道路に上がって15km。52分40秒。この5kmは17分56秒と18分台に落ちそうな勢いだ。まだあと6kmもある。集団は出来ずにみなポツリポツリという感じになってきた。 安倍川橋が見えてくる。 安倍川橋まできたら右折し、スタート地点の静岡県庁方面を再び目指す。このあたりから沿道の応援も再び増えてきた。再び片側3〜4車線の道を占領しながら走る。正面には富士山がそびえる。「何という素晴らしい景色だ」と感動しながら走るもののペースは落ちっぱなしだ。なんとか1時間14分台だけは死守せねば! 最後の1kmは久々猛スパート!
静岡県庁付近では「加藤さん頑張れ〜!」と名指しで応援してくれた人が2人いた。(感謝!)それにしても、ゴールを前にこの公園一周はツライ!まさに目の前のエサを食べられない馬状態だ。 とにかく気力だけで足を前に運ぶ。距離表示が1kmごとにでていないので現在のスピードがわからない。 駿府公園の南東角辺りで20kmの表示があった。1時間11分10秒(この5kmは18分30秒)。「1時間11分を過ぎている!やばっ」続いて”あと1km”表示(20.0975km地点)。ここでは1時間11分29秒。「あと3分31秒しかない!」1km3分30秒といえば5km17分30秒ペースだ。再び最初の5kmのペースに戻さなければ1時間15分を超えてしまう。 久々に燃えた!ここまで来て1時間15分を切らなければわざわざ静岡まで何をしに来たのだと。先月の別大マラソンの時と同様、足裏は痺れて力が入りにくい状態であったが、老体に鞭を打って走る走る走る!駿府公園の周りのコースは右回りで、何度も右折を繰り返すので足が痺れてくる。ツライがとにかく1時間14分台でゴールせねば!その一心だけでもがいた! 公園内の緩いカーブを左に曲がると100mほど先にやっとゴールが見えてきた。時計の表示がだんだん大きく見えてくる。1時間14分48、49、50・・・。あと50mもない、なんとか間に合いそうだ!1時間14分56秒でゴール!(正式記録は1時間14分57秒)。昨年の福岡国際の記録で次年度分の参加資格を確保しているとはいえ、ハーフマラソンにおいてもかろうじて参加標準記録を確保できた。 反省 練習不足!この一言です。 でも風光明媚な大会には満足でした。駿府公園ではスポーツショップのブースや屋台の店屋さんも多く楽しめます。また、記録を狙うにもいい大会なので皆さんも一度参加されることを是非ともお勧めします。 |