第31回静岡駿府マラソン 参戦記
 15年ぶりの参加となりました。当時は28歳。独身時代だったので、実家の蒲郡から出かけていきましたが今回は、名古屋の自宅から新幹線で静岡入り。15年経っても駿府公園や安倍川にかかる安倍川橋などの様子は昔のまま。天気も良く富士山がきれいに見えて気分のいい大会でした。(成績は別)
●大会名 第31回静岡駿府マラソン
●開催日 平成18年3月5日(日) 10時05分スタート
●コース 静岡県庁前(地図全国詳細)〜広野海岸公園(折り返し)〜駿府公園着(詳細
●天 候   晴れ、9℃
●参加賞 Tシャツ、スポーツドリンク(缶)
●結 果 21.0975km−1時間14分57秒(陸連登録男子42位、総合第62位)
距離 スプリット ラップ
5km 17分16秒 17分16秒
10km 34分44秒 17分28秒
15km 52分40秒 17分56秒
20km 1時間11分10秒 18分30秒
ゴール 1時間14分57秒 3分47秒
●表 彰 なし
●過去の戦績
H 3.3.3 第16回大会 10km 35分02秒 (第61位) (28歳)
●交通手段等
  往路 徒歩 自宅 6:29 自由ヶ丘駅 6:35
地下鉄 自由ヶ丘 6:37 本山 6:40
  〃 本山 6:44 名古屋 6:58
JR・新幹線 名古屋 7:16 静岡 8:07
徒歩 静岡駅 8:07 駿府公園(受付) 8:30
徒歩 駿府公園 8:30 青葉中学校
  (更衣室)
8:40
復路 徒歩 青葉中学校 12:15 静岡駅 12:40  (静岡県庁経由)
ハイウェイバス 静岡駅 13:40 星ヶ丘 17:00  (23分遅れ到着)
市バス 星ヶ丘 17:10 希望ヶ丘四丁目 17:30  (10分遅れ到着)
徒歩 希望ヶ丘四丁目 17:30 自宅 17:35
●費用
参加料 3,500円  
地下鉄 260円 (自由ヶ丘〜名古屋)
JR 5,670円 (名古屋〜静岡/乗車券+特急券)
ハイウェイバス 2,700円 (静岡駅〜星ヶ丘)
市バス 200円 (星ヶ丘〜希望ヶ丘四丁目)
合 計 12,330円  
●種目及び参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)
距離   区 分 参加者 スタート時間
ハーフマラソン
(2,2221名)
陸連登録男子 172名 10時05分
   男子29歳以下 300名
男子30歳代 473名
男子40歳代 547名
男子50歳代 539名
陸連登録女子 45名
一般女子 145名
10km
(2,958名)
   陸連登録男子 116名 11時00分
男子29歳以下 416名
男子30歳代 643名
男子40歳代 632名
男子50歳代 463名
男子60歳以上 247名
陸連登録女子 18名
女子一般 423名
5km
(2,567名)
  男子29歳以下 283名 10時25分
男子30歳代 346名
男子40歳代 273名
男子50歳代 170名
男子60歳以上 124名
女子29歳以下 283名
女子30歳以上 378名
男子中学生 410名
女子中学生 252名
3.2km
(716名)
  男子小学生 474名 9時55分
女子小学生 242名
    合  計 8,462名  

●上位成績(ハーフマラソン陸連登録男子は上位5位、それ以外は各部優勝者)
  【ハーフマラソン】
【陸連登録男子】 杉山一介 23 浜松市 スズキ 1゜05’12”
山本幸延 27 御殿場市 滝ヶ原自衛隊 1゜05’37”
藤井 亮 26 御殿場市 滝ヶ原自衛隊 1゜06’04”
佐藤彰紘 20 浜松市 スズキ 1゜06’13”
松本和記 21 御殿場市 滝ヶ原自衛隊 1゜06’21”
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42 加藤一郎 43 愛知県 愛知県庁クラブ 1゜14’57”
【男子29歳以下】 大久保明彦 26 富士宮市 田子の浦埠頭(株) 1゜08’55”
【男子30歳代】 後藤 豊 32 山梨県 板妻自衛隊 1゜09’02”
【男子40歳代】 野副知道 42 小山町 1゜16’07”
【男子50歳代】 伊藤 仁 53 浜松市 空自2術校 1゜18’52”
【陸連登録女子】 小杉奈美 22 宮城県 日本ケミコン 1゜14’00”
【一般女子】 柴田美帆 17 新居町 浜松市立高校 1゜21’26”
 
【10km】
【陸連登録男子】 近藤俊一 17 静岡市 藤枝明誠高校 30’55”
【男子29歳以下】 小杉新太郎 17 浜松市 静岡県立浜北西高校 31’01”
【男子30歳代】 佐野伸司 32 富士宮市 富士フィルム 32’00”
【男子40歳代】 八木美智夫 41 静岡市 南矢部RC 34’20”
【男子50歳代】 保坂好久 57 下田市 下田調理師会 35’33”
【男子60歳代】 松永喜吉 61 静岡市 イハラ同栄RC 38’05”
【陸連登録女子】 原美紀子 20 宮城県 日本ケミコン 33’48”
【一般女子】 佐藤 悠 17 御殿場市 常葉菊川高陸上部 38’26”
 
【5km】
【男子29歳以下】 山田佳祐 17 三島市 韮山高等学校 15’57”
【男子30歳代】 石神真吾 35 藤枝市 藤枝陸上教室 15’39”
【男子40歳代】 時田 勇 40 下田市 下田RU 16’56”
【男子50歳代】 馬場正直 50 埼玉県 UFJ三菱銀行 17’19”
【男子60歳代】 佐川正治 60 磐田市 スズキ 18’38”
【女子29歳以下】 亀井沙友里 19 宮城県 日本ケミコン 16’46”
【女子30歳以上】 岡本美紀 37 静岡市 巴川製紙RC 19’45”
【男子中学生】 福士優太朗 15 裾野市 裾野市立深良中 15’39”
【女子中学生】 萩原歩美 13 静岡市 南中陸上部 17’28”

15年ぶりの参加
 
2月の下旬は、例年風邪の大流行若しくはインフルエンザの大流行で、犬山ハーフマラソンは鬼門となっている。そこで、ハーフマラソンの滑り止めとして15年ぶりの参加となる「静岡駿府マラソン」にエントリーをした。このコースも川にかかる橋への上り下りを除けば概ね平坦といっていいコースだ。
 先週の犬山ハーフマラソンへの参加は、別大マラソンから帰ってきて練習が十分に出来ていなかったので参加を見送った(当日は大雨でしたね)。そのかわり、先週一週間は、付け焼き刃といわれようともかなり強引に体調を引き上げるべく練習をした。その成果は・・・。

朝寝坊からスタート!

駿府公園に向かうランナーたち
 朝寝坊をして妻・ゆきこに起こされる。「6時30分に出かけるって言っていたけど・・・。」「ムムッ!いかん。すぐ行かねば!」朝起きると何と6時25分。自由ヶ丘駅を6時37分発に乗る予定なので完全に朝寝坊!4分で着替えて、そそくさーと家を出て小走りで駅へ向かう。今日は久々の遠出ということでぐっすり寝てしまった。
 地下鉄に一本乗り遅れても大丈夫ではあるけれども、幸先が悪いので、予定の列車に何とか乗車ということで帳尻を合わせた。

 地下鉄・東山線には、マラソンに出かける出で立ちの人がいた。「この人も静岡に行くの?」手元のパンフをよ〜く見ると「桑名リバーサイドマラソン(旧長島リバーサイドマラソン)」のものだ。近場の「いわくら五条川マラソン」も今日が開催日だ。そうそう静岡まで足を延ばしていく人がいるはずがない。

 名古屋から静岡までは新幹線でわずか50分の旅。車内で朝食も摂る。
 静岡駅の改札口をでると、そこにはジャージを着た人々がうじゃうじゃ!駿府公園に向かうランナーたちだ。8,000人を超える参加者が集う静岡県最大規模の大会だけのことはある。この人たちについて一緒に駿府公園を目指して歩き出す。
 「久々に静岡市に来たなぁ〜」とふけってながらスクランブル交差点で信号待ち。青になったとたん「あ〜たまを〜く〜も〜の〜う〜えにだ〜しぃ〜・・・」のメロディーが流れている。静岡市民にとっては日常的かもしれないが、私のような県外からの参加者にとっては地方色が色濃く、とってもおもむき深かった。いいないいな地方色がでているぞ〜!

この先が駿府公園(駿府城の内堀の中)。そこに見えるゲートからゴールまであと200mほどある。

マラソンの受付テント。8000人以上の人をさばくので大にぎわい!

天候は最高。体調は整わず!
 さて、ハーフマラソンは10時05分スタート。小学生の3.2kmが前座のごとく9時55分にスタートしていった。今大会のハーフマラソンは、公認記録を取得することができる。従って、40歳代ではなく陸連登録者の部門でエントリーをした。とはいうもの、びわこ毎日マラソンへの出場資格は1時間10分以内、また福岡国際マラソンの出場資格は1時間15分以内なのでこの辺りのタイムをクリアしなければ参加した価値がない。別大が終わってから、疲労がうまく抜けずに練習が万全でないので1時間15分切りも危ういかもしれない。が今日は、とりあえず1時間13分台を目標に走ることにした。

 陸連登録者以外は、静岡県庁の東庁舎脇が集合場所となっている。最初知らずに並んでいたが、係員が「登録者はスタート地点へ行ってください」のひと言で直接スタート場所へ向かう。直前の点呼もなく、場所は好きな場所を取り放題!もちろん最前列へ2,000人以上が一斉にスタートする大会で最前列とは嬉しい。

 10時05分かっきりにスタート。少しコースを紹介しよう。
 ハーフマラソンは、静岡県庁前をスタートし、約300mで左折する。ここから安倍川にかかる安倍川橋を越えて左折するまでは直進。この大会の中でも一番道路が広く気持ちのいい場所を走る。
 安倍川橋を渡ると堤防道路を南下する。東名高速道路が見えてきたら越えずに右折し300mほど併行して走る。さらに交差点を右折し今度は北上する。1km程度走ったら東新田団地入口交差点を左折し西進。この先、一部斜めに曲がりながら用宗漁港を目指す。途中、丸子川にかかる「みずほ橋」へは少し勾配があるが他はほとんどフラット。用宗港が見えると突き当たりを左折し広野海岸公園前を折り返し。再度いま来たコースを戻っていく。ただし、スタート地点は静岡県庁、ゴールは駿府公園で復路は、静岡県庁の北側を通って駿府公園の周りをぐるっと廻って戻るので、復路の方が1.7kmほど長くなっている。


静岡県庁21階展望室から見た駿府公園(左下)と富士山
 さて、レースに戻ろう。
 スタート時の気温は9℃。久し振りにアームウォーマーは要らないが、手袋はつけるかどうか微妙なところ。念のためにつけてスタートする。

 先ほども紹介したが、静岡県庁前からこの安倍川橋辺りが一番静岡らしい雰囲気だ。特にこの安倍川橋がいい。
 川というのは地域を分ける境になることが多い。一般的に自治体がマラソンを主催する場合には、その自治体の市、または町の中だけをコースにして運営することが多い。したがって、川を越えて隣町を走ることはほとんど無い。しかしこの大会では、安倍川にかかる安倍川橋を走ることが出来る。というのも渡った向こうも静岡市だからだ。

 スタート直後から、先頭グループに出て行ったのは関東地区の大学生諸君だ。こちらは2番手グループどころかマイペースでひたひたと走る。今日は、どうも体の動きが悪い。風も気になるほど吹いていないので気象コンディションとしては最高といってもいいが、体調はイマイチだ。今日は無理せずコンスタントに走ることにする。

 安倍川の左岸を南下しながら5kmを通過。17分16秒。予定としては17分15秒なのでほぼ予定通りだ。ただし、ペース的にはあまりゆとりがない。本来なら集団で走りたいところだが、集団が出来ないで少しずつおいていかれる。

 用宗漁港まで来ると太平洋が見える。この辺りもこのコースの風光明媚なところだ。ただし、今日は風が弱いからいいものの、風の強い日には厳しいコースになってしまう。
 折り返し後に10km地点が現れる。ハーフマラソンの中間点は10.548kmなので、やや不思議な気もする。
 通過タイムは、34分44秒。この5kmは17分28秒。ここもまずまず予定通り。ただし、体にはあまり余裕がない。しばらくすると、子供の通っている学童のFさんとすれ違う。妻から「Fさんも静岡駿府マラソンにでられるそうよ」と事前に情報を得ていた。Fさんから声をかけてきたので気が付いたが、そうでもなかったら2,000人の中からFさんとはわからなかった。Fさん頑張れ!

 さて、これからは静岡市街地へ戻るルートに入る。
 往路では気が付かなかったが、復路はやはり微妙に登り勾配だ。だんだん疲れてきたので、この微妙な勾配が気になりだしてきた。先ほどから220番の選手と併走するが東名高速が見えて左折する頃から自分が遅れ出す。
 気温も少し上昇してきた。体感で13℃ほどであろうか。手袋を外す。最初はランパンの両サイドに挟んでいたが、握り拳の中に手袋を入れると力が入るので丸めて握りながら走ることにした。

 堤防道路に上がって15km。52分40秒。この5kmは17分56秒と18分台に落ちそうな勢いだ。まだあと6kmもある。集団は出来ずにみなポツリポツリという感じになってきた。
 安倍川橋が見えてくる。
 安倍川橋まできたら右折し、スタート地点の静岡県庁方面を再び目指す。このあたりから沿道の応援も再び増えてきた。再び片側3〜4車線の道を占領しながら走る。正面には富士山がそびえる。「何という素晴らしい景色だ」と感動しながら走るもののペースは落ちっぱなしだ。なんとか1時間14分台だけは死守せねば!

最後の1kmは久々猛スパート!

静岡県庁21階から見た駿府公園内。
やや見づらいが写真中央の上あたりがゴールである。
 静岡県庁の北側までやって来たが、ここから駿府公園をぐるっと一周してゴールしなければならない。その距離約1.7km。疲れ果てているにはちと長すぎる?
 静岡県庁付近では「加藤さん頑張れ〜!」と名指しで応援してくれた人が2人いた。(感謝!)それにしても、ゴールを前にこの公園一周はツライ!まさに目の前のエサを食べられない馬状態だ。
 とにかく気力だけで足を前に運ぶ。距離表示が1kmごとにでていないので現在のスピードがわからない。

 駿府公園の南東角辺りで20kmの表示があった。1時間11分10秒(この5kmは18分30秒)。「1時間11分を過ぎている!やばっ」続いて”あと1km”表示(20.0975km地点)。ここでは1時間11分29秒。「あと3分31秒しかない!」1km3分30秒といえば5km17分30秒ペースだ。再び最初の5kmのペースに戻さなければ1時間15分を超えてしまう。

 久々に燃えた!ここまで来て1時間15分を切らなければわざわざ静岡まで何をしに来たのだと。先月の別大マラソンの時と同様、足裏は痺れて力が入りにくい状態であったが、老体に鞭を打って走る走る走る!駿府公園の周りのコースは右回りで、何度も右折を繰り返すので足が痺れてくる。ツライがとにかく1時間14分台でゴールせねば!その一心だけでもがいた!
 公園内の緩いカーブを左に曲がると100mほど先にやっとゴールが見えてきた。時計の表示がだんだん大きく見えてくる。1時間14分48、49、50・・・。あと50mもない、なんとか間に合いそうだ!1時間14分56秒でゴール!(正式記録は1時間14分57秒)。昨年の福岡国際の記録で次年度分の参加資格を確保しているとはいえ、ハーフマラソンにおいてもかろうじて参加標準記録を確保できた。

反省
 練習不足!この一言です。
 でも風光明媚な大会には満足でした。駿府公園ではスポーツショップのブースや屋台の店屋さんも多く楽しめます。また、記録を狙うにもいい大会なので皆さんも一度参加されることを是非ともお勧めします。