第22回日本大正村クロスカントリー 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
10年ぶりのこの大会の参加になりました。歴史を重ねて22回になったんですね。以前よりずーっと賑やかになったような気がしました。 さて、レースですが前日の雨もあがり晴れたところまでは良かったのですが、久々の強風に苦しめられました。アップダウンもなかなかのコースです。
10年前より人気?
今大会も10年前に一度参加している。今回の申込は、8月の富士登山駅伝の練習を兼ねてのことだ。クロスカントリーといいながらも全コース舗装路でちょっとがっかりはしたが、平坦なところを探すのが困難といっていいような非常にタフなコースだ。 今日は、家を7時30分過ぎに出た。時間の読み間違いで現地到着が遅くなってしまった。 以前は、会場横の明智中学校のグランドに車を停めた記憶があるが、今回は会場から約1km南に離れた千畳敷公園駐車場に廻された。以前より参加者が増えたのだろうか。シャトルバスがなかなか来なくて朝から少々イライラしてしまった。 会場へ到着したときは、9時30分をまわっていた。 前日の雨でグランドコンディションは良くない。ぐちゃぐちゃしている。しかしながら、店屋がたくさん出ていて賑やかだ。この大会終了後に大正村を観光できるというせいだろうか? ここの大会名は「日本大正村クロスカントリー」であるが、場所は旧明智町。現恵那市明智町だ。 余談であるが、明智町は平成16年10月25日に岩村町、山岡町、明智町、串原村及び上矢作町が恵那市に吸収されるような形で合併した。5町村が合併しても恵那市の人口が約57,000人であるから広域ではあるが人口規模としては決して大きくない。岩村レディースマラソンを開催している旧岩村町も恵那市と合併したが、マラソンの開催は続いている。このまま是非とも継続して欲しいものだ。 さて、話を戻そう。 会場には、大正村をアピールするブースがたくさん出ている。「大正村コロッケパン」「大正村カステラ」「花うどん」「アマゴの塩焼き」「牛串焼き」「たこ焼き」「五平餅」などなど走る前から、思わず食べたくなるものばかりだ。記憶が定かではないが、10年前よりも賑やかなような気がする。日頃は静かな町も、この大会にかける地元町民の意識は高い。そういう意味でリピーターが多いかもしれない。
強風下のレース
10時30分に10マイルがスタートとなる。 この大会のユニークなことの一つにその”スタート”がある。明智商業高校のグランドを使用しているので、スタートラインがグランドいっぱいに引かれている。とにかく横に広い!遠慮さえしなければ誰でも最前列だ。 号砲一発、ランナーは約100m先の校門をまず目指す。そして右折を2回繰り返しながら大正村の街並みへ繰り出す。このあたりは、旧明智町の中心であり人の多いところだ。ここだけを見ていると「何でクロスカントリー?」と思ってしまう。
1km地点においては4〜5番手を走る。大正村の街並みをぐるりとまわるといよいよ登りが開始する。このあたりでグループがばらけ、先に行く者、後ろに下がり出す者と別れ出す。坂を上り切ったあとは、左手に先ほど走ってきた大正村の街並みを左手に見下ろすように北上する。約2km過ぎには、明智光秀の墓のある龍護寺の横を通り過ぎる。2マイルコースはここが最高点になるが、6マイル、10マイルは序盤の足慣らし。いよいよここから先が本番だ。 坂を下りきって右折すると県道に入る。ここから先は道幅はあるものの勾配のきつい坂が始まる。道がうねっていないので前を走るランナーがよく見える。近くに見えるので一瞬近づいたように錯覚するが、実はランナーのスピードがみな落ちているだけだ。わずかな距離でもその勾配のためにほとんど前に進んでいかない。 県道を下りしばらくすると、左の側道に入っていく。6マイルはここからが一番苦戦するポイント、10マイルコースは、ここからが前半の山場だ。民家が少し点在するが、「普段この道、誰が通るの?」といわんばかりの細い道。オマケに夜なら100%真っ暗だ。夏なら幽霊でも出そうな雰囲気のこわ〜い場所。肝試しにはもってこいだ。 うねうねとした道を頑張って登るが、このあたりでついに前を走るランナーが視界から消えてしまう。後ろからはわずかな足音が聞こえていたが、こちらもだんだん足音が小さくなってきた。
6マイルは県道からゴールを目指すが、10マイルはまだ山をいくつか超えていかねばならない。県道をわずかに走り、左に折れたと思うと、田んぼの中のあぜ道のようなところに入っていく。ここにも急坂が待ちかまえている。抑え気味に走ってはいるが、幾度ものアップダウンはさすがに堪える。 あと8kmの表示が見えてきた。民家もないようなところにポツリと看板だけが立っている。ここから少し下るが、そのあとはこの大会の最大の難所、つづら折りの坂が待っている。日光の「いろは坂」の景観には及ばないだろが、ランナーが下からそのつづら折りを見れば「あそこ登るの?」とフツーの人はガックリ来るだろう。 さすがにつづら折りにはいると、先ほどまで見えなかった前のランナーがつづら折りの上の方に見えてきた。近くに見えるがそこまで行くのにどのくらい時間がかかるのだろうか。しかしながら、そのまた前を行くランナーは見えない。本当にアップダウンがあると実力差がしっかりと現れる。「なんだ坂、こんな坂、なんだ坂、こんな坂・・・」と思いながら少しずつ登る。
麓までおりていくと、民家が見えおばちゃん達が談笑しながら応援してくれる。ここからはしばらく直線的に少しずつ下った道が続く。しかしまだあと3kmある。約1kmまっすぐ走って左折すれば、ゴールの明智小学校に向かうのであるが、そうは問屋が卸さない。残り2kmで再び山道へはいる。今日何度目の上り坂だろうか。今年は富士登山駅伝の参戦を決めているので個人的には「このくらいのことでへこたれていては・・・」と思うけれども、フツーのロードランナーは「助けてぇ〜!」と悲鳴をあげているに違いない。 最後の頂上を越えるとあとは下りオンリー。「あと1km」の表示が見えてきた。56分を少し過ぎている。今日の目標は58分台であるがこれは無理。何とか59分前半でとペースを上げる。ゴールの500mほど前からは、2マイルや6マイルのランナー達と混ざってゴールを目指す。最後はすごい混雑だ。左に右に小刻みに曲がりながら明智小学校に戻ってきたときはスタートしてから59分52秒後だった。これで厳しい3月の三連戦も終了。先週に続き年代別優勝を飾れたのは嬉しかった。 今日は知人、友人も多く参加していました。大正村は、大会後の街並みの散策、近くに天然温泉もあるので観光を兼ねて訪れるのには楽しいところです。家族連れにも楽しい大会ですので、皆さんも一度訪れてみたらいかがでしょうか。 |