盛岡市・玉山村合併記念 2006啄木の里ふれあいマラソン大会 参戦記
 名古屋は9月に入ってもあいかわらず暑いですね。今回訪れた岩手県盛岡市は、さすがに緯度が高いだけあって朝晩は涼しいと感じました。名古屋の9月下旬から10月初旬の気候でしょうかね。
 レ−スの方は、秋口の初戦ともあってほとんど無調整の状態で臨みました。成績は、今ひとつですがこんなものではないでしょうか。12月の福岡までに順次体を作っていきたいと思います。

●大会名 盛岡市・玉山村合併記念 2006啄木の里ふれあいマラソン大会
●開催日 平成18年9月3日(日) 10時45分スタート(10km)
●コース 盛岡市渋民運動公園発着(地図全国詳細
●天 候   晴れ、26℃くらい
●参加賞 Tシャツ、昼食券(豚汁、おにぎり、味付け卵)、石川啄木記念館招待券
●結 果 10km−35分36秒(17分40秒、17分56秒)(総合第22位、年代別第3位)
  スプリット ラップ
 5km 17分40秒 17分40秒
10km 35分36秒 17分56秒
●表 彰 賞状、メダル、いわてふるさと味百花(ふるさと特産品詰め合わせ)
●過去の戦績 初参加
●交通手段等
  往路 徒歩 自宅 18:35 自由ヶ丘駅 18:43
地下鉄・名城線 自由ヶ丘 18:47 本山 18:49
地下鉄・東山線 本山 18:52 名古屋 19:08
JR・新幹線 名古屋 19:33 東京 22:23  (こだま550号)
夜行バス 東京八重洲口 23:10 盛岡駅前 6:30  (実際は6:11)
いわて銀河鉄道 盛岡 7:31 渋民 7:50
大会専用バス 渋民駅前 8:20 会場 8:28
復路 大会専用バス 会場 13:20 渋民駅前 13:32
岩手銀河鉄道 渋民 13:37 盛岡 13:56
昼行バス 盛岡駅西口 14:40 仙台駅前 17:07  (実際は17:10)
JR・東北本線 仙台 17:35 名取 17:10
【スーパー銭湯「極楽湯・名取店」で入浴、夕食、仮眠】
JR・東北本線 名取 20:33 仙台 20:46
夜行バス 仙台駅前 21:30 7:20  (実際は7:02)
地下鉄・名城線 7:06 自由ヶ丘 7:25
徒歩 自由ヶ丘 7:25 自宅 7:35
●費用
参加料 3,000円  
名古屋地下鉄 260円 (本山〜名古屋)
230円 (栄〜自由ヶ丘)
JR・新幹線 7,900円 (名古屋〜東京/ぷらっとこだまエコノミー)
夜行バス 7,850円 (東京八重洲口〜盛岡駅前/JR/らくちん号)
10,190円 (仙台駅前〜栄/名鉄バス)
いわて銀河鉄道 1,000円 (盛岡〜渋民/往復 500円×2)
昼行バス 2,850円 (盛岡駅西口〜仙台駅前/アーバン号)
JR・東北本線 460円 (仙台〜名取/往復 230円×2)
入浴 600円 (スーパー銭湯極楽湯・名取店)
合 計 34,340円  
●種目及び参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)
距離   区 分 参加者 スタート時間
ハーフマラソン   一般男子 232名 10時35分
  一般女子 25名
10km   高校生男子 18名 10時45分
  18歳〜29歳男子 42名
  30歳代男子 48名
40歳代男子 66名
  50歳代男子 101名
  60歳以上男子 72名
  一般女子(高校生以上) 37名
5km   中学生男子 129名 10時50分
  中学生女子 10名
  一般男子(高校生以上) 78名
  一般女子(高校生以上) 37名
3km   一般男子(中学生以上) 77名 9時58分
  一般女子(中学生以上) 145名
  小学生1〜3年男子 36名 10時00分
  小学生1〜3年女子 36名
  小学生4〜6年男子 104名
  小学生4〜6年女子 80名
  家族ペア 93組
(186名)
    合  計 1,559  

●上位成績(ハーフマラソン、10kmのみ3位まで)
【ハーフマラソン】
【一般男子】
藤原 孝志 25 岩手県庁走友会 盛岡市 1:13:34
橋場 英雄 28 宮古市役所 宮古市 1:14:29
木村 孝浩 30 石巻RC 石巻市 1:15:21
【一般女子】
齊藤真樹子 32 男鹿市陸協 秋田市 1:24:41
大越 麻子 42 盛岡走友会 盛岡市 1:36:51
野宮 孝子 50 青森ファイヤーフライズ 青森市 1:41:21
 
【10km】
【高校生男子】
新屋 佑樹 17 盛岡工業高校陸上部 滝沢村 32:55
古舘 昭久 17 岩手県立盛岡工業高等学校 九戸村 33:06
佐藤 悠介 15 岩手県立盛岡工業高等学校 一関市 34:05
【18歳〜29歳男子】
笹山  剛 27 岩手自衛隊 盛岡市 31:43
芳賀  亘 22 岩手自衛隊 盛岡市 31:56
中舘  聡 29 岩手自衛隊 盛岡市 32:16
【30歳代男子】
柴田 良幸 36 岩手自衛隊 盛岡市 33:09
成田 和也 33 大鰐町 33:14
佐藤 代和 35 一戸町役場 一戸町 35:37
【40歳代男子】
渡辺 一康 40 大館市役所 大館市 34:41
茂内  孝 41 秋田市 35:32
加藤 一郎 44 愛知県庁クラブ 名古屋市 35:36
【50歳代男子】
千葉  淳 50 石巻RC 大崎市 36:24
安藤  徹 55 八幡平市 37:14
杉沢 隆司 50 レストランきの字クラ 八戸市 37:19
【60歳以上男子】
長岡 直人 62 釜石はせっぺす 釜石市 40:34
稲田  修 63 田沢湖走ろう会 仙北市 42:39
菊池 年一 62 宮古健走会 宮古市 43:56
【一般女子】
杉渕 澄子 44 体力増強計画 北秋田市 41:10
沖  崇子 37 盛岡市 43:43
高橋 文恵 40 八幡平市 43:48

今回も夜行バスを多用
 あと数年で完結しようと計画していることに、47都道府県の制覇がある。単純にすべての都道府県に一度は足を踏み入れて、大会に参加してくることである。現在集計中であるが今のところ、まだ、足を踏み入れていないのは北から順に、岩手県、秋田県、栃木県、富山県、岡山県、島根県、香川県、高知県、長崎県、宮崎県の10県となった。時期首相最右翼といわれている安倍晋三内閣官房長官も「首相になったら3年以内に道州制の道筋を付ける」といっているので、少なくともこれ以前には達成したい。あまり時間もなくなってきた。
 今回は、このうち一番北に位置する岩手県への遠征だ。

 岩手県は、今まで素通りするばかりで実際に訪れたこともなかったので、今回、初めて足跡を残すこととなった。観光では既に46都道府県に出かけてるので、足跡を残したということでは今回が全国制覇となる。
 岩手県へ行くのが後手後手になっていた理由のひとつに名古屋から交通のアクセスの悪さがある。今回も土日で何とか往復しようと計画したが、旅費が高額になるためやむを得ず得意技の「夜行バス」の連発となった。

東京→盛岡の夜行バス「らくちん号」。リクライニング角度が小さく楽ちんではなかった。(東京駅にて)

盛岡→渋民は、IGRいわて銀河鉄道で移動。旧東北本線で新幹線開業後は第3セクターの運行となっている。(渋民駅にて)

渋民駅→会場は、主催者の用意したバスで

盛岡→仙台も高速バスで。JRの鈍行より安いのは魅力。(東北自動車道・中尊寺PAにて)

仙台→名古屋も高速バス。名古屋と東北地方を結ぶ唯一の夜行バスだ。(中央自動車道・恵那峡SAにて)

啄木の里
 今回の大会会場は、盛岡市玉山区。盛岡市といえば岩手県の県庁所在地ではあるが、この玉山区は今年1月10日に盛岡市に編入合併するまで、盛岡市の北に位置する玉山村であった。行ってみるとなるほど緑豊かな町、いや、緑豊かな村といった方が適切だ。
 この玉山村は、今大会の冠となっている石川啄木の生まれ育った村である。会場の最寄り駅である「渋民駅」にも、啄木の詠った詩がいくつも掲げてあった。時間の関係で石川啄木記念館には行くことができなかったが、啄木がどういう思いでこの風光明媚な村で幼少を過ごしたのか、”石川啄木記念館”へ行ってみる価値はありそうだ。

意外に賑やかであった今大会
 地方の大会では、人集めに苦労している風景をよく見る。行ってみると自治体が主催しているにもかかわらず、クラブの練習会?と思ってしまうほど少人数の大会もある。

 今回も、それほど期待していかなかったが、ゲストランナーにオリンピック3大会出場で2度メダルを獲得している「エリック・ワイナイナ」を招待したという効果もあってか、地方大会としてはとてもにぎわっていた。ワイナイナとは、一昨年のトヨカワシティマラソン(愛知県)でも招待されて来ているので、実際に会うのは2度目。今回は、3kmのジョギングと10kmのロードレースに参加している。10年以上日本で暮らしているはずであるが、日本語はあまり上手ではない。ケニア人にとって日本語は難解だろうか?

受付風景
スポーツショップ、やきそば、焼きイカ、その他地元の特産品のブースもずらり

会場の東には姫神山(1,125m)がそびえる。美しい形の山だ。

選手更衣室(控室)となっている体育館。思った以上に賑わっていました。

招待選手のエリック・ワイナイナ。日本の企業に属するケニア人ランナーだ。

ゴール地点

開会式風景。ちょっと長かったような・・・。

さて大会は・・・。
 一ヶ月ほど前に富士登山駅伝競走が終わり、夏休みの家族サービスもそこそこに今回の遠征。8月は暑く疲労が残るので、若いときほど一生懸命練習ができない。今回は、秋口の初戦として”体慣らし”という位置づけでの参加だ。

 地の利もないところであり、コースもサッパリわからない状態でのスタートなので前半は押さえて走る作戦だ。コースの中盤で折り返し、復路は往路とは異なるが、再びスタート地点へ帰ってくるというコース。アップダウンはあるのかないのか?街中ではないので多少はあるはずだろう。たまには行き当たりばったりも面白い。

 10kmのスタートは10時45分。スタート場所では「〜35分の記録の人」、「35分〜40分」などのプラカードで参加者を並ばせるようにしている。こうするとスタートでの混乱が比較的避けられるので良い方法だ。愛知県では「東海シティマラソン」で採用されている。
 今回、35分以内で走れるかちょっと怪しかったが、「・・・の記録の人」という文字に甘えて一番前に並ばさせてもらう。スターターのすぐ横だったので、カウントダウンの小さな声までしっかり聞こえる。


会場からは岩手山(2,038m)が見える。残念ながら今回はその全貌は見えなかった
 号砲一発、きれいにスタートが切れた。今回は、無理なスタートダッシュはしない。イーブンペースで走ることを心がける。
 とはいえ、同じ年代の人の動向は気になるところだ。スタートしてすぐに40代の選手が前に行く。「地元の選手?」サッパリわからないので、先に行かせる。今日は岩手自衛隊の若い選手がたくさん参加していたが、相当数の自衛隊選手が自分より前を走っていった。500mほどすると、先ほどスタートラインに並んでいたエリック・ワイナイナがゆっくりと抜いていく。彼にとっては、ジョギングのようなペースだろうか。

 1kmほどのところで少し坂を上る。
 左にIGRいわて銀河鉄道(旧JR東北本線)を見ながら線路に並行に進む。3kmほどまでこの状況が続く。
 好摩の市街地にはいると、先ほどのIGRいわて銀河鉄道を越えるため跨線橋を越える。この辺りが、今レースで一番賑やかなところだ。応援の人の数は決して多いとはいえないが、それなりの賑わいは感じる。
 この辺りから、自分と同じ40代の選手と併走することとなった。彼もこちらのことを意識しているようでついてくる。


3kmのスタート風景
 4kmあたりに給水があった。名古屋と比べれば涼しいものの、さすがに走っていると暑くなる。紙コップを2つばかり取る。ひとつはのどを潤すため、もう一つは背中にかけて体温を下げるためだ。

 6km辺りに折り返し地点があった。次々の折り返してくる選手とすれ違うが先頭は、エリック・ワイナイナだ。最初あれだけのんびりと走っていたのに、既に先頭とは・・・。さすがだ。モノがちがう。

 先ほどまで併走していた40歳代の選手が、折り返すとペースを上げる。こちらもついていくべきであったが、ちょっと急な上がり方だったので無理をするのはやめる。少し前には、最初にとばしていった40歳代の選手がふらふらしている。抜かすのは時間の問題だ。

 6km〜ゴールまでは、のんびりとした田舎の風景が続く。後半はアップダウンも出てきた。途中の6.5km、9kmに給水があった。普段は人通りの少ないところだろう。今回のコースの中で、この間がのんびりとした景色が続き、もっとも岩手らしさを味わえたところといってよいと思う。

 9km過ぎには、IGRいわて銀河鉄道の下を今度はくぐって、往路のコースに戻る。折り返しまで併走していた40歳代の選手とは依然として50mほどの差だ。近づきそうで近づかない。そうこうしているうちに、ゴールが見えてきた。年代別第3位のままゴール。まあ、いいか今日は・・・。

 名古屋に比べると涼しくて、久しぶりにさわやかさを感じるレースでした。

7km地点。平坦に見えるが登り勾配

7km過ぎ。消防団員も応援に・・・。

8km手前。山も越え川も越えて・・・。

9kmの給水地点。ホッとするひととき

IGRいわて銀河鉄道の下をくぐってあと1km

最後は田園風景だ

走っているときにはほとんど気がつかなかった岩手山

参加賞のひとつ昼食。選手全員に配られた。嬉しい心遣いだ。