第17回長良川国際トライアスロン大会 参戦記
★★★ 8月3日(土) ★★★
 午前中「尾張旭市民プール」で子供と遊んできた。
 いくら泳いでいないとはいえ、日焼けすると体力の消耗はする。とはいえ、大会当日、家を空けるのでこれくらいの家族サービスはしなければいけない。

 午後からは、受付をするために海津町に向かう。

 3時頃に海津町文化センターに到着。
 早速受付をしようとすると呼び止められる。W本さんだ。彼も出るのか。デュアスロンを中心に活躍しているが、トライアスロンも十分強い。ここのところ加藤も負けっ放しだ。
 聞くと6月のデュアスロンの日本選手権で6位に入れず世界戦の出場権がとれなかったようで、急遽、長良川に申し込んだとか。水泳は2週間前から練習を始めたばっかりらしい。力量はあるけど、繊細さがないというのか、大胆というのか彼のキャラクターの面白いところだ。
 トライアスリートとしてのキャリアは比較的まだ浅く、長良川も初めてとのこと。加藤もコースが変わってからは初めてなので意気投合して2人でコースの下見に行った。

 長良川はコースはフラットで優しいけれど、暑さがハンパじゃない。カラッとしていればいいのだが、湿度が高く、熱中症になりやすいコンディションだ。昨年この大会で一人亡くなっている(原因はよく知らないが・・・)。これまで大会が16回を数えるのに、熱中症で亡くなった人がいないというのも奇跡かもしれない。

★★★ 8月4日(日) ★★★
 開会式を終え、家に帰ってきたが疲れていたので午後7時30分から少し寝て、午後10時30分にまた起きて明日の準備を始めた。
 結局寝たのは午前0時。今日は午前5時30分に一旦起床する。目覚めはいい。ただし、先々週一緒に「ひわさ」に行ったSくんと今日も長良川に一緒に行く約束をしていたので、朝刊を読んだあともう一度寝る。
 7時30分再度起床。8時30分出発と言っておいたので時間にまだ少し余裕がある。車の中で食事をする予定だったけれど、少し時間があったので家族で食事をとった。8時30分Sくん到着。早速出かける。

 名古屋都市高速「四谷IC→千音寺IC」、東名阪「名古屋西→弥富IC」で木曽三川公園に向かう。

 9時15分に到着。高速を乗り継いだおかげで早く到着した。
会場内の駐車場は、8時までに来ないと入れないので、過去大会のメインの駐車場として使っていた、長良川大橋の東側の中州の駐車場に入れる。

 バイクをセットして出かける。ここからメインの会場の長良川サービスセンターまで約2キロあるのでSくんはシャトルバスで行くことにし、会場で落ち合うことにした。

 会場にはほとんどの人が既に来ていた。
 長良川は、何度も言うけれど、暑さがハンパじゃない。座っているだけで汗が止めどもなく出てくるので、あまり早く行って体力を消耗するのはよくない。

 行ってすぐにアナウンスが入る。
 「国際の部の受付は10時までです。お早めに済ませてください」。時計を見ると9時53分。おいおい昨日のパンフレットでは10時30分と書いてあっただろう。もう少し家を出るのが遅かったらまさにアウトだった。
 バイクをセットして、10時30分過ぎまで冷房の効いた長良川サービスセンターで過ごす。とにかく体力の消耗は避けなければならない。

■■■ スイム ■■■
 10時45分までがスイムチェックだ。
 サービスセンターでSくんにワセリンを塗ってもらう。ワセリンはあとで落とすのが大変だが、ウェットスーツとのすれ防止には最高のアイテムだと思う。今日の高温でワセリンもかなり固形からハンネリ状になっていた。

 スタート地点に行く前に、ランシューズのかかとにもワセリンを少し塗っておく。スイムスタートは、ポンツーン(浮き桟橋)があるのでてっきり飛び込みかと思っていたらフローティングだという。ホットする。

 ウェットスーツを着ているとマーシャルの人が声をかけてきた。
マーシャル:「水冷たいですか?」
加藤:「いやちょうどいいくらいですよ。」
マーシャル:「5分くらい前から水に入っていても大丈夫ですかね?」
加藤:「全然問題ないですよ」

 結果的に加藤とスイム担当のマーシャルとの会話だけで5分前に選手が水の中に入ることになったようだ。水の外でウェットスーツを着たまま汗だくで待っているよりずーっといいに決まっている。

 11時かっきりに、ここでも「ぷぉ〜ん」という合図とともにレースが始まった。
 長良川大会は、川で泳ぐ大会ということでは全国的に珍しい大会である。一昨年までは、下流に向かって泳いで折り返していたのだが、今回は上流に750m泳いで戻って来るというコース設定だ。コースロープが左側に張ってあるので、左オープンの人には有利である。
 今日はなるべく人の後ろについて泳ぐことを心がけた。自分ではまあまあのポジションで泳いでいたつもりであったが、スイムからあがったところの時計は27分を少し越えていた。相変わらずがっかり。しかし、目の前にはW本さんが・・・。急げー!(順位不明。でもきっと遅いと思う)

■■■ バイク ■■■
 今日は、フラットなコースを考慮してバイクシューズをランシューズに変更した。
 トランジットでW本さんに追いつくが、バイクのスタートダッシュは早い。あっという間に見えなくなる。長良川は、とにかく暑い。最後まで持たせるかが勝負だから、無理にW本さんを追いかけるのは止めた。

 バイクは一旦河川敷を南下し、長良川大橋を超えてUターンする。その後堤防道路を逆に北上するコースで、ある程度北上したら鋭角にターンして河川敷に降りていくというコースレイアウトだ。堤防道路は舗装が良好だが、河川敷はお世辞にもいいとは云えないところが多かった。一周10kmを4周回するコースだ。
 例年なら南から少し風が吹いて、この堤防道路を北上するときはやや追い風になるが、今日は北から少し吹いている。
 昔はバイクで途中にエイドステーションがあったが、今回は一切なし。つまり途中でバイクのボトルを落としたら、水分補給無しか、ボトルを拾いに行かなければならない。

 バイクでは、スイムの遅れを取り戻すべく走った。
 自分でもややオーバーペースだなと思いながらもガンガン走る。大会が終わってから、W本さんは、「バイクはセーブしていた」といっていたが、この辺が今の力の差であろうか。

 4周回を終わる頃には、ボトル2本はほとんどカラになった。バイクに乗っていても太股の温度が上昇していくのがわかる。

 バイクラックに戻ると既に自転車は20台くらいはおいてある。再び急げー!!!!

■■■ ラン ■■■
 ランコースは、河川敷内の舗装路と芝生を使ったコースで景色が変わらない単調なコースだ。
 しかし、一昔前のことを思うとエイドステーションの数が著しく多く助かる。

 今日は走り出しから足が重かった。
 先々週の日和佐も今日より足が重たかったけれど、今日はそれに少し痛みが走る。右の臀部が痛む。不快な痛みだ。先週の金曜日、らくだ治療院で治療してもらったが、やはり気になるところが痛む。

 2kmくらいで体がオーバーヒートしてきたので少しペースを落とす。
 これだけ至近距離でエイドがあって、水を飲んだりかけたりしていても、すぐに体温が上昇してしまう。本当に今日は大変な日だ。
 後ろから抜かれることはないが、抜いていく人数も少なくなってきた。

 今日はペースがあがらない。4年前の村上(国際トライアスロン)を思い出す。
 あの日もランはペースがあがらず40分以上かかっていた。今日も気持ちは37分くらいで走るつもりだけれど、体がついていかない。暑い!暑い!みんな条件は一緒だけれど暑い!暑い!

 今日はタイムは完全に二の次だった。

 ランの最後の折り返しからゴールまでの最後の1.5kmくらいはとても長く感じた。自分の前のゼッケン「7」の数字がどんどん小さくなっていく。後ろからは誰も来ないで!という心境だった。

 午後1時16分56秒。スタートしてから2時間16分56秒(公式記録ではありません)、長い長いゴールにたどり着いた。場内のアナウンスでは12位といっていた。とにかく横になりたい。そういう心境だった。体も熱い!

 完走バスタオルをもらうと、冷房の効いた長良川サービスセンターに逃げ込む。
 Sくんにお金を借りて、自販機でジュースを買う。一気に飲み干す。うまい!その後さっきもらったバスタオルを床に敷いて寝た。気持ちがいい。誰がなんと言おうと少し寝かせて欲しい。こんな気持ちは久しぶりだった。
 スピードは無かったけれど、それだけに暑さが体に堪えた証拠なのだ。

 今回の目標の10位には少し届かなかったけれど、先々週に続きまずまずの出来ではないかと思います。ポイントレースは9月末の村上(新潟)までありませんが、3週間後の、唯一優勝ねらいの美山(福井)まで少しお休みです。

 ところで明日の新聞はどんな記事かなぁ・・・。