第4回ひわさうみがめトライアスロン 参戦記
大会中止→延期
 表題の通り「ひわさうみがめトライアスロン(徳島)」は、先週金曜日から土曜日にかけての徳島県阿南地方の大雨で徳島から日和佐町に向かう国道が通行止め(雨量規制or土砂崩れ?)。よって、土曜日のうちに選手が日和佐町に行くことができなくなったので、7月20日(日)の大会が中止。27日(日)に延期となりました。

 ということで、19日の中止決定から家に戻ってくるまでの顛末を報告します。

 19日(土)10時29分(携帯の着信履歴から)だった。突如電話がかかってくる。
 和歌山市内でフェリー乗り場に向かう途中だった。聞き覚えのある元気のいい声。電話の先は鈴木貴理代さんだ。「ひわさ」のレースディレクターなのか、愛知県トライアスロン協会の役員として「ひわさ」に行っているのかよく知らないが・・・。
 電話回線がパンパンで彼女の携帯からだった。「国道が通行止めで大会延期だよ」と。

 危うくフェリーに乗るところだった。乗ったら最後、徳島まで往復である。それも自動車をのせて・・・。

 さて、今回も同乗は昨年と同様Sくん。今回は完全に観戦者である。
 行き場を失った二人。さてどうしようと、考えながらとりあえず車を名古屋方面に走らせるがいい案が浮かばない。
 30分ほど走らせたところで思いついた。「せっかくここまで来たなら、大阪のショップに寄っていこう!」ところである。最初からそんな予定がなかったので地図もない。トライアスロンJAPAN誌も持っていない。まあ、テキトーに行って後は本屋で調べようということになった。

 まず、最初に向かったのが「ウエムラ・パーツ」である。 「大阪の人で知らないのはモグリ」というバイクパーツの「超」安売店。とにかくここの広告はすごい!これでもか!という値段攻勢だけで、広告をバンバン出している。

 昨年シマノの完組ホイール「WH−7701」を購入したが
      65,000円 → 42,500円
いろんな店の調査をしたがもちろん一番安い。参考までに下記アドレスでご覧ください。
  http://www.uemura-cyc.com/road_19.html
 過去に一度行ったことがあるが、今回は二度目。通販専門店で来客には無愛想というイメージだったが、前よりも愛想はよかった。いろいろと食指を動かすが今回はぐっとこらえる。国道26号線沿いで、南から北へ北上する際に通りの左にある店屋。気をつけて見ていないと通り過ぎてしまう小さな店屋です。

 それからもう一軒は「トライアスロンショップ・シロモト」。ご存知トライアスロン界の重鎮・城本徳満さんのショップです。こちらは今回で3回目。大阪府の東南部「大阪狭山市」の狭山ニュータウンにあります。
 以前、城本さんのところで買ったウェットスーツがぼろくなったので、丁度買い換えようと思っていたところだった。
 本当に来店は久しぶりで、すっかり店の場所を忘れていた。人に道を聞いたり城本さんのところに電話したりで苦労して探して到着したのは午後4時頃だった。

 城本さんも自分のことを覚えてくれていたようで、車が店の前に着くと中からわざわざ出てきてくれた。Welcome!である。お世辞にも大きな店屋ではありませんが・・・。

 26インチバイクの開発、新しいインドアトレーナーの開発中とかでありながら、閉店までの3時間みっちり話をしてくれた。

 最近の話題とか、自分の自転車実業団時代の話。彼の話は、賭の話が多い。白戸太朗と5万円かけて儲かったとか、藤原裕司から2万円。小原工はいくらでと、本業より儲かる?
 徳之島では疋田浩気から5000円勝ったとか。自分のウェットスーツの宣伝のために他の選手を引き合いにして説明する。確かにおもしろい城本さんの話は・・・。今年で50歳。本当にタフな人だ。
 同行したS君に言わせると会話の95%は城本さんが話をしていたとか。まあそうだよね。でも、あれだけ話をしてのども渇かないの?
 で、あれだけしゃべられるとなかなか採寸させてもらえない。採寸をしたのはもう6時近かった。
 上下セパレートのツーピースタイプのウエットで、ロングジョンとフルウェットの両用(3点セット)のタイプを注文する。たまたま手持ちのお金があったので現金で支払いする。(6万円+消費税+送料=63,800円)
 会計は城本さんの奥さんの仕事だ。とても感じのいい奥さんだ。「私はこの人についていきます」というタイプの人で、城本さんのいうことには文句を絶対言いそうもない感じの人です。
 通常2週間なのであるが、約一週間で届けてくれるとのこと。来店サービス?長良川には間に合いそうである。

 で帰り際、奥さんが
   「すみませんね。(主人が喋ってばかりで)遅くなってしまって・・・。」
で加藤は
  「いえいえとんでもありません。大変おもしろかったですよ。お話しが。たまに来るからいいんです。
  毎日(こんな調子だったら)ならちょっと勘弁ですけど・・・。」
という会話で店を後にした。

 ここのところみっちり寝不足の二人。岐路の途中でさすがに眠くなる。東名阪の御在所SAでついにダウン。しばし睡眠をとる。加藤家に戻ったのは23時40分だった。

 次回は、27日(日)の「ひわさうみがめトライアスロン」です。長良川と2週連続になってしまいましたが・・・。
速報
 徳島から昨夜10時過ぎに帰ってきました。

 レース結果を報告します。今回バイクで腰痛発生。思うような展開に持ち込むことができませんでした。4位以下が混沌としていただけに残念でした。詳細は後日。来週の長良川はリターンマッチです。

●大会名 : 第4回ひわさうみがめトライアスロン
●会 場 : 徳島県日和佐町 大浜海岸発着
●結 果 : 総合11位(年代別1位)
●参 考(上位の結果)
 1 児玉誠治 23 愛媛県 2゜10’02”
 2 井原信介 28 滋賀県 2゜11’38”
 3 三宅真一 27 香川県 2゜12’58”
 4 目良幸久 27 愛知県 2゜20’49”
 5 小林郁生 39 岡山県 2゜21’09”
 6 木南達昭 32 岡山県 2゜21’15”
 7 佐藤忠相 22 兵庫県 2゜21’53”
 8 三宅大貴 21 大阪府 2゜21’15”
 9 刈谷博幸 32 高知県 2゜22’17”
10 井上道睦 34 岡山県 2゜22’21”
11 加藤一郎 41 愛知県 2゜23’07”
  (Swim  29’22” 31位)
  (Bike 1゜14’26” 15位)
  (Run   39’19”  7位)(徳島県) ■■■
その1
 一夜明け、今日は疲労感たっぷりでした。
 昨日の練習はスイムだけ。昼休みに名城プールでのんびり泳いできました。梅雨明け宣言したにもかかわらず、あいにくの天気で、小学生がいなくて泳ぐのには丁度よかったです(笑)。

 昨夜、らくだ治療院の兼松先生にパリパリの体をほぐしていただきました。腰痛の原因が、臀部(おしり)の中臀筋が張っている影響だそうです。中臀筋がなぜ張っているかというと、ここの部位は、立っていても座っていても緊張しているところで寝ていないと緊張が取れないようです。簡単にいえば「寝ていない → 寝る時間が少ない → 睡眠不足」ということのようです。こんなところにも睡眠時間を削った影響が現れていたとは驚きです!

●大会名 第4回ひわさうみがめトライアスロン
●開催日 平成15年7月27日(日)(一週間順延)
●会 場 徳島県海部郡日和佐町 大浜海岸発着
●天 候 晴、気温27.2℃、水温24.5℃、湿度68.3%
      風速0.2m/s(のちだんだん強くなってきた)、
      風向 北
●参加料 20,000円
●参加賞 Tシャツ、タオル、特産ひじき、
       バイク用ボトル、ウィダーインゼリー2個、
       水(ペット)、うちわ、弁当(ビール付き)、
       うみがめ博物館入場券、フィニッシャータオル
●競技内容 スイム  1.5km
        バイク 40  km
        ラ ン 10  km
        合 計 51.5km
●参加者 288名(当日エントリーベース)
●スタート 午前9時00分〜(4ウェーブ)
●結 果  2゜23’07”、総合11位(年代別1位)
●表 彰  たて、賞状、ウイダーインゼリー1箱(24ヶ入り)
●参 考(上位の結果)
 1 児玉誠治 23 愛媛県 2゜10’02”
 2 井原信介 28 滋賀県 2゜11’38”
 3 三宅真一 27 香川県 2゜12’58”
 4 目良幸久 27 愛知県 2゜20’49”
 5 小林郁生 39 岡山県 2゜21’09”
 6 木南達昭 32 岡山県 2゜21’15”
 7 佐藤忠相 22 兵庫県 2゜21’53”
 8 三宅大貴 21 大阪府 2゜21’15”
 9 刈谷博幸 32 高知県 2゜22’17”
10 井上道睦 34 岡山県 2゜22’21”
11 加藤一郎 41 愛知県 2゜23’07”
  (Swim  29’22” 31位)
  (Bike 1゜14’26” 15位)
  (Run   39’19”  7位)


▼▼▼ 7月26日(土) ▼▼▼

■ 危うくフェリーに乗るところだった先週 ■

 先週は、和歌山で鈴木貴理代さんから携帯電話に電話がかかってきて、間一髪のところフェリーに乗らずに済んだ。フェリーに乗っていたら片道約7,000円、いや必然的に往復しなければ行けないから約14,000円が完全に無駄銭になるところだった。あー助かった。
 あれから一週間・・・。国内トライアスロン史上初の順延レースが始まる。

 体調的には先週の方がよかったかもしれない。
 一旦ピークにあわせたものを更に一週間延ばすというのは、緊張感もさることながら、コンディショニングという点でも難しい。週の半ばから疲れが出てきて、今回は、体調が下り気味なのがよく分かった。

■■ まさに東奔西走 ■■

 追い打ちをかけるように、金曜日(7/25)は東京終日出張。家を朝出たのが午前7時。夕方東京駅を18時26分のひかりに乗って家に戻ってきたのは21時過ぎだったのである。フツーならここで「お・や・す・み」であるが、この後、学童保育所に出かける。(今回ばかりは仕方なしに・・・。)
 7月31日(木)〜8月2日(土)まで、岐阜県美山町で学童保育所でのキャンプがある。親たちが集まってパンフの編集などの作業が待っている。結構みんな協力してやっている。一人だけサボる雰囲気ではない。印刷製本が終わったのは午前1時だった。ぐったりだった・・・。

 早朝7時起床。和歌山11時20分のフェリーに乗るのには、結構遅い時間の起床だ。でも仕方がない。居眠り運転するよりかはマシ。

■■■ 一年ぶりの日和佐入り ■■■

 日和佐町の会場に着いたのは15時過ぎだった。
 先週の徳島県阿南地方を襲った集中豪雨が嘘だったような雰囲気だ。天気もいい。町の人たちも一週間の順延を待っていたような雰囲気で気持ちがいい。

 今回は順延の影響で車検が無くなった。当日(日曜日)受付もOKだ。その関係で受付と競技説明会だけになったので、トライアスロングッズのブースも受付会場にあった。
 いろいろとグッズをあさるが、神戸の「TRI ALL THREE」のブースで「アイアンマン25周年記念ポロシャツ」で、自分の好きそうなものがある。6800円→3800円となっていた。迷ったあげく購入する。

 併設して、元チーム・ケンズの山崎のショップではゼッケンを取り付けるためのゼッケンベルトを購入する。昨年も購入したがどこかにいってしまった。1500円とはちと高いが、スイムキャップを1個サービスするというので白をもらったが、どこかで見たものだなと思ってよく見ると、3週間前に出場した「宮城・七ヶ浜大会」のものだった。

■■■■ 豪雨の爪痕とお猿 ■■■■

 15時最終のコースの下見バスが、どういうわけか、15時20分でも出るというのでせっかくなので行くこととする。
 サンライン(バイクのメインコース)では、先週の土砂崩れの爪痕が残っていた。一部対面通行に近い部分がある。危険箇所のチェックはしておかなければならない。

 帰りには、道路にひょっこり野生の「お猿」が現れる。猿を見慣れない都会人(?)たちからは歓声が上がる。が、その小猿はすぐどこかに隠れてしまった。

 戻ってきてからは開会式。開会式では、町長がしきりに前週の集中豪雨の説明をしていた。自然災害だけはやむを得ない。

 今回の大会の目玉は、大会を一週間順延したことにある。おそらく自分の知る限りでは、国内のトライアスロンの大会で一週間順延したのは初めてだと思う。たいていは単に中止である。
 日和佐町は観光の町だ。観光収入が町の大きな収入である。大会を中止するということは、それだけ観光収入が減ることにつながるので、おそらく宿泊関係の業者から「順延でもしてなんとか実施して」という要望だけで順延していたと思った。町長という政治家の一人の話っぷりが上手だったかもしれないが、自分たちの懐の心配をしているような言いぐさではなかった。むしろ、「町として大会を盛り上げたいんだ」という雰囲気が伝わってくる。

 泊まった宿屋(「きよ美」旅館)のおばちゃんがそうだった。
 話し好きそうな人でいろいろと話しかけてくる。
  「今週来られなくなった人もいるのに、今週もよく来てくれたね〜。」
この一言がこの町の「welcome!」ぶりをよく表していると思う。昨年よりも今年の方が、結果的に成績は悪かったが、わざわざ来た甲斐があったなぁと思う。

■■■■■ 仕出し屋「きよ美」旅館 ■■■■■

 今回宿泊したのは「きよ美」旅館。料亭、仕出し、寿司の食事がメインのところ。
 宿泊したところは新しいけれど、1階が駐車場で2階が宿泊場所のかなり危ない造りの鉄骨の建物だった。地震にはとっても弱そうな建物。新しさに免じて許してしまった。一晩だけなら地震も来ないだろう信じて・・・。

 食事は、道路を挟んで向かいの宴会室でとる。
 こちらの建物はさすがに古い。昭和40年代の建築の雰囲気。でも料理はうまかった。地元で取れたと思われる小振りだけど鯛の唐揚げ。これが最高だった。品数も多く、仕出し屋の料理らしさが出ていた。

 この「きよ美」旅館。年配のおばちゃんが二人で切り盛りしているようだけど、どちらが「きよ美」さん?
昔美人だった(と思われる)二人には最後まで質問ができなかった。うまい料理を食べて、ビール飲んでるとすぐに睡魔に襲われてしまった。

(「その1」終わり)
その2
 長男の通っている学童保育所のキャンプが先週の木、金曜日。土曜日は長良川の準備&受付、日曜日は長良川大会当日で、ひわさの参戦記(その2)が全然書けませんでした。
 話の鮮度がかなり落ちていますが、テキトーに読んでおいて下さい。長良川の参戦記も結果が判明次第配信します。

▼▼▼ 7月27日(日) ▼▼▼

■ 天気はサイコー! ■

 午前6時に起床。天気はいい。先週の豪雨が嘘のよう。徳島県地方も昨日で梅雨明けしたようだ。

 今回、大会の順延でスタート時間が1時間繰り下げて午前9時。朝はゆっくりできるが、後のスケジュールが過密になるので今回はちょっと・・・、と思う。徳島港を16時35分のフェリーに乗らなければいけない。

 朝食をそこそこに済ませ、宿泊代を精算し「きよ美旅館」を去る。かわいいカメの刺繍の入ったハンドタオルをもらう。さすがにおばちゃんといえどもこのあたりの配慮が女性らしい。来年も泊まろうかと思わせるところだった。

 会場へ移動し受付をする。腕に「5」の数字が書き込まれる。今回はこの数字に見合うだけの順位が確保できるか、かなり怪しいのでちょっと気が重い。

 バイクをセッティングし、8時30分にはスイム会場へ向かう。海も昨年と同様きれいだ。波も比較的穏やか。最初の難関は、このスイムをどの位置であがってくるかだ。

■■ 出遅れスイム ■■

 例のごとく最前列の一番外側に陣取る。バトルを避けるための作戦だ。

 9時かっきりに「プオ〜ン」と合図。ビーチから海へパタパタと走る!
 一斉に水しぶきが上がる!あれだけ外側からスタートしたにもかかわらず、バトルにあう。どうもアスリートたちは、くっつきたがるのか?
 しばらくして、バトルも一段落するがどうも首の後ろからウェットスーツに水が入ってくる。首のマジックテープの閉め方が弱かったようだ。左腕の脇の下も少し破れているので水が入りやすい状態だ。

 今回は泳ぎながら思った。どうも、プールで泳いでいるタイムが海で出ないのは、やはりウェットスーツ内に水がどんどん侵入してくるせいではなかろうか。これでは、せっかく一生懸命泳いでもタイムロスの原因だ。後半ペースが落ち着き出すと抜かれだしてしまうのだ。今回も・・・。

 てなことを考えながら、ブイをターンしてビーチに戻ってくると、時計は無情にも26分から27分に変わったところだった。ガックリ・・・。でもあきらめない。これからが本領発揮するところ!

■■■ 腰痛発生!大ピンチ! ■■■

 バイクラックに向かうと予定通り?自分の周りには自転車はほとんどない。
 そりゃそうだ、ナンバーの小さい数字でこれだけ水泳の出遅れる選手はそういない。ヘルメットをかぶってすぐさまバイクコースへと急ぐ。

 ここから、サンラインの入口まではほぼ平坦なコースだ。
 スイムの遅れを挽回しようとバイクのメータは完全にオーバーペースの42km/hを指している。スイム・アップ後は体が緊張しているせいかそれほどこのスピードにも堪えないのだが、練習不足で挑んだ今回はちょっときついスピードだった。

 いよいよバイクの難関の「サンライン」に差し掛かる。

 「サンライン」はかつては有料道路で、日和佐町と隣町の牟岐町を結ぶ風光明媚な観光道路だ。が、しかしその起伏の激しさはなかなかのもので、今大会のバイクコースの他、このコースを使ったフルマラソンの大会もありアスリートたちを苦しめるにはうってつけのコースだ。
 三河湾スカイラインと雰囲気は似ているが、道路が海にかなり近いので眺めはなかなか爽快だ。が、自転車で走っているときにはそんなものを見る余裕はない。一歩間違えれば崖から谷底へ・・・・。

 登り出すと、いきなり腰、特に右側の腰に鈍痛が走る。シッティングの状態で登っているが苦しい。ギアをどんどん軽くして登るがこの痛みは全然治まる気配がない。更にまずいことに登りがまだまだ続くにもかかわらず、既にインナー・ローの状態。ギアを使い切ってしまっている。

 昨年と同様39T×23Tで十分と思っていたがこの体調では完全に失敗である。保険に26Tを持ってこればよかったと思うがあとの祭り・・・。
 仕方がないので、ダンシング(立ち漕ぎ)しながら登っていく。ダンシングは、大腿四頭筋を酷使するので避けたい乗り方だ。ランでは完全に走れなくなってしまう。

 今日はこれが全てだった。

 ダンシングしながらでも登りで抜かれる。今日はサイテー!折り返してペースの鈍い選手を何人か抜いていくが、自分のイメージとは完全にかけ離れたレース展開になった。

 再びバイクラックに戻るがまだ前に15人以上いる。バイクを降りた後の足が重い。かなり苦しい展開になりそうだ。

■■■■ 伸びなかったラン ■■■■

 バイクで、ランに温存しておくだった「脚」を使い切ってしまい、出がらし状態になってランコースに出て行く。
 天気もよくて気温が上昇し出す。最悪のコンディションになってきた。
 ランコースは最初はバイクコースと重複するが、もう自転車は走っていない。400mほど直線を走るので前を走っている選手を見渡すことができる。
 ここで自分の前を走っている選手を3人ほど見つける。足取りが重そうな選手が多い。そりゃそうだ、あのサンラインは脚を酷使する。でも、今日の自分はその選手たちの仲間となってしまった。
 いつもなら、軽々とパスしてどんどん前に出る脚もゆっくりゆっくりしか進まない。自分のことながらイライラする。まだるっこしい。少しずつ順位を上げるが、途中で自分より元気な選手にも抜かれる。

 途中で昨年と同様、高校生の大集団がいる。水をバンバンかけてくれる。それもバケツで・・・。日頃の鬱憤晴らしのようでケラケラ笑っている。水をかけられた当の本人はどうかというと、体がオーバーヒート寸前だから、まんざらでもない。むしろとてもありがたい。ということで両者の思惑が一致している?

 ランコースは、細い川沿いを走るコースで民家も少なく寂しいところだ。折り返すと、後方に「またまた」元気なランナーがいることが確認できた。今日は「もう来ないで」という心境。ランでは、滅多に抜かれることはないのであるが、今日はこれで2人目。金星配給といったところか。

 結局ランでは、思ったほど順位が上がらずゴール500m前で最後に一人だけ抜いてゴール!総合11位でした。

■■■■■ 差がない4位以下 ■■■■■

 参戦記「その1」で報告したように、上位3人はちょっと歯が立たない状態だったのだけれど、4位以下は混沌としていて4位と自分はわずか2分18秒差だった。この程度の差なら、体調さえ万全ならば十分ひっくり返るタイム差である。
 ウェットスーツを新調して1分、バイクで1分、ランで2分。合計4分は最低縮まるではないか。という感触はありました。負け惜しみみたいだけどね・・・。


●参 考(上位の結果)
 1 児玉誠治 23 愛媛県 2゜10’02”
 2 井原信介 28 滋賀県 2゜11’38”
 3 三宅真一 27 香川県 2゜12’58”
 4 目良幸久 27 愛知県 2゜20’49”
 5 小林郁生 39 岡山県 2゜21’09”
 6 木南達昭 32 岡山県 2゜21’15”
 7 佐藤忠相 22 兵庫県 2゜21’53”
 8 三宅大貴 21 大阪府 2゜21’15”
 9 刈谷博幸 32 高知県 2゜22’17”
10 井上道睦 34 岡山県 2゜22’21”
11 加藤一郎 41 愛知県 2゜23’07”

(ひわさうみがめトライアスロン「参戦記」おわり)