第18回 ジャパンショートライアスロン赤穂大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
14年ぶりの赤穂海浜公園での大会でした。以前と比べると参加者が激減していて驚くばかりでした。
今年のトライアスロンは、世界選手権のエイジグループ誘致失敗に始まる 今年のトライアスロンは、9月に蒲郡で行われるトライアスロンの世界選手権のエイジグループの参加程度に納める予定であった。もちろん、蒲郡で世界選手権が行われるのは、愛・地球博の開催期間中(3月25日〜9月25日)に世界的なイベントを開催して欲しいという博覧会協会側の要望があったからに違いない。 ところが、エリート部門の誘致は成功したものの、世界選手権エイジ部門の誘致はうまくいかなかったようだ。これは既に昨年には判明していた。日本トライアスロン協会(JTU)は、エイジグルーパーを対象に替わりに「パンパシフィック選手権(エイジ・カテゴリー)」を行うという話を掲げていた。 しかしながら、年が明けても一向にその話の進展がない。結局のところ4月になって中日新聞に中止記事が掲載された。それまでほとんどの人はパンパシフィック選手権の開催の中止を知らなかったようだ。 自分を含め、地元で日の丸ついたのウェアを着てトライアスロンが出来ることを心待ちにしていた選手たちをがっかりさせたことは間違いない。昨年まで、大金をつぎ込んで実績作りに東奔西走していたのであるが、ほとんど無駄銭となってしまった。 中止になった経緯をJTU(日本トライアスロン連合)に訊けば、「愛知県トライアスロン協会に訊いてくれ」と。愛知県協会に訊けば、「JTUのホームページに載っているとおり」という。まったくこの件についての責任の所在が不明である。以前にも同じようなことがあったが、オリンピック競技にもなっているにもかかわらず国内の窓口がこういう態度だから不信感が募る。エイジ・グルーパーを愚弄しているとしか思えない。 今年は、再びリターンマッチ もともと同じ大会に何度も参加するのが、どちらかというと好きではないので、来年から予定していた「リターン・マッチ」を一年繰り上げて行うことにした。 この「リターン・マッチ」とは、自分が過去16年間出場した中で、レース中に起こったアクシデントで思ったような成績が残せなかった大会。また、コンディショニングがうまくいかず(ほとんどが慢性疲労)、思うような結果が出なかった大会に再度臨むという企画である。そういう意味では出なくてはならない大会は山ほどある。これまでも、少しずつ、リターンマッチを繰り返しながら片付けてきたが、遠方にある大会の方が後回しになる傾向がある。
しかしながら、たいていのところは数年以内に出かけて行っている。玄海大会(福岡県)のように人気があった大会でも現在は、諸般の事情によって大会そのものが無くなっている大会も珍しくはないので、リターンマッチをするなら早い方がいい。 ということで、前から気がかりだった赤穂に再び出かけることになったわけです。 今回も同行はS村くん。夜は姫路で焼き肉! 今回も同行は、おなじみのS村くん。予備校時代からの付き合いのある友人である。諸般の事情があって、今回は会場の赤穂海浜公園の最寄りの新幹線停車駅である、JR相生駅前で待ち合わせをした。 いつものことながら、私設応援団的に来てくれるのはありがたい。今回もS村くんのおかげで写真を大量に撮影してもらった。感謝!感謝! 会場の下見後は、今晩の宿泊場所の姫路へ逆戻り。姫路には、S村くんの筑波大学時代の同級生がいるとかで3人で食事をすることになった。 同級生はAさんという姫路在住で、現在は中学校で数学の先生をしている。大学のサークルで一緒だったとのこと。Aさんが「焼き鳥、焼き肉、何にしましょうか?」いうので、迷わず「焼き肉にしましょう!」と返事をした。 今までの常識で行けば、トライアスロンの前日はカーボパーティで炭水化物の摂取が中心である。ところが、炭水化物の摂取は、既に十分でありむしろタンパク質が不足している傾向にあるという研究もある。この際、試してガッテン!焼き肉としたわけである。 Aさんのお勧めの焼肉屋、今どき珍しい昔ながらの店屋である。もちろん無煙ロースターなど無い。しかしながらすごい繁盛ぶりで、18時に行ったにもかかわらず外で15分ほど待たされた。いわゆる下町の店屋だ。味の方は確かにうまかった。むしろ、コストパフォーマンスに優れているといった方がいいだろう。アルコールローディングもしっかりした。3人で約1時間30分。ビールは7本飲んだ。自分もよく飲むがAさんもよく飲むなぁ〜。やっぱ学校の先生はストレスがたまるのかなぁ〜と少々同情してしまった。 コンビニに寄ってホテルに戻る。国宝姫路城がホテルのすぐそばにあったが一度も拝むことなく床に入った。焼き肉うまかったなぁ〜、ムニャムニャ・・・。21時頃就寝。 14年ぶりの赤穂海浜公園 さて、話を大会前日に戻そう。約14年ぶりに会場の赤穂海浜公園を訪れた。もちろん、コースの下見である。 あまり人には自慢をしたことがないが、道路などの地理を覚えるのは自分の得意技である。しかしながら、この赤穂海浜公園がどんなところだったかほとんど記憶がない。何度考えても思い出せない。 14年前の平成3年は、過去最高の10大会に参加している。それだけに記憶が薄くなっていたのかもしれない。いや、むしろ赤穂が自分にとって地味なところであるというのがホントであろう。 会場のそばまで行って初めて記憶が蘇ってきた。門を見て「うん、ここだここだ」と。頭の隅の隅のまた隅にあった忘れ物を思い出したように・・・。
会場は静けさに包まれていた 朝7時に起床。 8時過ぎにホテルの1階の食堂で朝食を摂る。親切なおばちゃんで、「ご飯が少し固かったでしょう」と勝手に話しかけてきて、コーヒーをサービスしてくれた。朝からラッキー!
今日のスタートは12時だ。トライアスロンで12時スタートというのは珍しい。たいてい、7時〜9時スタートがもっぱらだ。今日は小雨がパラついているのでいいようなものの、晴れていたら苦戦することが見えている。スタートが12時のために、食事の時間が難しい。概ねスタートの3時間前に食事を摂ることが多いが、今日は食事が8時30分過ぎだから、まあ「ヨシ」とした。 受付をするために、10時過ぎに海浜公園内の事務所に向かう。 実は、9時過ぎに第1部(ハーフタイプ:S2km、B90km、R20km)が既にスタートしている。会場からは、賑やかな声が聞こえてくるはずなのであるが不思議と静かである。自転車も走っている雰囲気がない。「おかしいなぁ〜?」と思いきや、一人の選手が折り返して走り去っていった。そのあと誰も続いて来ない。しばらく見ていると、また選手が一人折り返して行く。どうも第1部の選手のようであるが、ポツリポツリとしか現れない。 受付してプログラムを見てびっくりした、第1部の参加選手はたったの17人。自分が出る第2部も78人。2つ合わせても100人に満たない。14年前にこの赤穂海浜公園で行われたときには400人近くいたのであるが、ここでも選手が激減していた。いわゆる不人気大会になってしまったようだ。ただ、不人気であろうが人気であろうが全力を尽くすのみ。ポリシーは変わらない! スイムは園内の湖を泳ぐ 11時45分頃スタート地点に移動する。14年ぶりに、海浜公園の白湖(しらうみ)、赤湖(あかうみ)で泳ぐことになる。少し大きな池と思っていただければよい。 昔はもっと汚かったような記憶があるが、主催者からは、かなり水質が良くなっていると説明があった。 海浜公園のすぐ南側は、瀬戸内海であり海水浴場である。にもかかわらず、わざわざ公園内のこの池で泳ぐのは、おそらくいろんな手続きを簡素にするためと思われる。 12時ちょうどにスタート。今回はピストルの音でスタート。最近は「プオォーン」というサイレンのような合図で始まることが多いので何となく懐かしい。フローティングスタートから約100mで左へ曲がる。 ここのスイムコースは観客にとっては都合がいい。湖の周りをずっと追いかけて見ていることが可能である。また、白湖と赤湖の間にかかる「出会橋」から見るのも楽しいと思う。泳いでいても、観客がずっと見ている大会も珍しい。 さて、スイムであるが、選手が少ないので今回は余りバトルがなくスタートが出来た。目印もいろいろと付けやすいので自分にとっては好都合のコースだ。ただ、赤湖に浮かぶ小さな中ノ島という島をぐるりと1周半するのであるが、この島にはどうも「サギ」のような白い鳥が住み着いているようだ。島の木も半分ほど枯れている。S村くんがいうには、鳥の糞公害によるもののようだとか。そのことだけはちょっと泳いでいて気になった。 スイムは、相変わらず練習量が少ないため苦戦するものの8番目で上がりバイクに移った。とりあえずホットする。
バイクは悪戦苦闘 苦手なスイムを終えバイクに移るが、今日のバイクは苦戦した。 というのも、路面の約半分がカラーブロックであるためガタガタである。おまけに木の枝がたくさん落ちているので、パンクの心配もある。また、道路幅が狭く、曲がりくねっているところが多いのでDHポジションが余りとれない。バイクコースは片道2.5kmを8往復するため、40kmの間でUターンが15回もあるなど高速走行を妨げる要素がたくさんある。まあ、選手みんな条件は同じではあるが、イマイチ気乗りがしない。 ただ、良いこともある。 選手が少ないためにドラフティングが見られずに久々にトライアスロンらしさが楽しめたということだ。 バイク走行中は、完全に単独走行。小雨ではあったがバイク走行中は降り続いた。天気が天気だけに応援はほとんどいなく寂しい。また、休日にもかかわらず園内に出かけてきた家族連れも見あたらない。トライアスロンをするには観客の飛び出しを心配しない分だけ気が楽ではあるが・・・。 往復コースの復路では、途中、一部園内の周遊道路から横道にそれるところがある。その出入りについては急激に曲がるので転倒には注意した。 前を走る選手を追うものの、スイムから抜いた選手は3人にとどまった。5位でランへ突入。
ランはまたもや失速 バイクでは平坦なコースにもかかわらず、意外にも脚を使ってしまった。ターンの数の多さ、あとDHポジションがとれなかったことが大きかったような気がする。 S村くんが「すぐ前にいるよ!」と教えてくれる。 先ほどスイムで泳いだ白湖と赤湖。その間にかかる「出会橋」を今度は走る。橋を越えてしばらく行くと大きな芝生広場がある。約200mほど先であろうか、確かに前に選手が見える。足取りが重たそうである。「この選手は抜けそうだ」と瞬間的に思った。 2周目に入る前に抜き去る。ランコースは、1周2kmのコースを5周回する。このくらいの距離の周回は自分にとっては好きなパターンである。 2周目に入ると選手が入り乱れてきた。誰が周回遅れなのかがよくわからない。 周回チェックは、ゴムバンドを渡されるので、渡されたら腕に付けておきゴール後その本数をチェックするという方式だ。主催者はそれで良いのであるが、選手からすると目標がわかり難いという欠点がある。事実、自分も選手を抜くたびにゴムの本数が気になってきた。 が、抜いていっても抜いた選手と自分とスピードが余りにも違うことが多い。 速い選手は、スイムもバイクもランもバランス良く練習している。昔は、スイムとバイクのみでランでヘロヘロの選手が結構目立ったが、最近はこのタイプの選手はめっきり減った。それだけに、抜いていくときに自分とスピードが余りにも違う選手は、周回遅れであるといってもいい。 3周目にはいると、ランでも練習不足が現れてくる。脚が思ったようにあがらなくなってきた。 4周目に入る頃に、後ろから今回優勝した三木さんに一気に抜かれる。最近かなり強くなってきている。1周抜かれるとは思わなかった。 最後の1周は、ほとんど惰性であった。今回も練習すれば成果は出るし、練習不足の時はそれなりの結果しか出ないことを痛感した。 この日4位でゴール。練習不足だけにあって、ゴールしたときは本当に「疲れた」と感じた。反省!
番外編。帰りにペーロン温泉に入ってきました 大会帰りに温泉に入るのも楽しみの一つだ。 今回立ち寄ったのは、赤穂市の隣町の相生市にある「ペーロン温泉」だ。このペ−ロン温泉は、道の駅「あいおい」にある白龍城(ぺーろんじょう)の2階にある天然温泉だ。 相生がなぜペーロン?その説明が外に次のようにあった。
ちょうど風呂にはいるときにも、相生の湾内でペーロン船の練習をしていた、ドラの音が鳴り響いていた。入浴料が大人650円とやや高めですが、ペーロンの練習帰りなら500円でOKとか。見た目は一風変わった建物ですが、2階はごく普通のスーパー銭湯といった感じです。
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