トライアスロン関連
 
 時代のヒーロー、トップアスリートのものが圧倒的ですが、モノ作りにかかるものなど裏舞台ものもあります。人間味あふれるものが多いですね。
冬の喝采
黒木 亮/講談社
2,000円
2011年の箱根駅伝は、早稲田大学が18年ぶりに優勝を果たした。この本の出版はその約2年前の2008年10月の発刊。
著者の黒木亮こと本名・金山雅之は北海道から早稲田大学に一般学生として入学し、2年連続箱根駅伝を走っている。特に3年生の時には、当時の早稲田大学のエース瀬古利彦からタスキを受け3区を走る。
この本は、著者の学生時代の練習の様子、当時の監督の中村清のことなど非常に細かく当時のことが再現されている。また、著者は養子として金山家にあずけられ育ち、後に実の父親・母親を捜し出し再開している。本当にノンフィクション?と思わせるような著者の自伝である。
なお、作品中には私の高校の先輩に当たる加藤正之さんや、著者が走ったことのある日比野賞中日マラソンも登場する。
監督 挫折と栄光の箱根駅伝
川嶋伸次/バジリコ株式会社
1,600円
’09年の箱根駅伝前に、部員の不祥事で東洋大学陸上部監督を引責辞任した著者。そして、監督が不在となったチームは箱根駅伝で初優勝を飾り、著者の前監督としての指導能力の高さを示す。
著者は旭化成の黄金期を支えたランナー。シドニーオリンピックの日本代表としても走っているが、選手として開花したのは晩年の頃という苦労人だ。それだけに選手の指導には、いろんな場面で叱咤激励していることがわかる。これだけいろんなことを考えながら選手の心理を掴み指導しなければ勝てないのか・・・。選手のコーチングの手本かもしれない。
育てて生かして勝つ
大八木弘明/コスミック出版
1,238円
大学3大駅伝(出雲、全日本、箱根)でコーチ就任以来15年で優勝回数は16回。毎年選手が入れ替わる大学でこれだけ長期間安定した実績を残したその理由には、徹底的なデータによる裏付けの他に、選手の個性を見抜いた指導がある。この本の中では、キーワードとして「観察・育成、研究・経験」そして「データ」を挙げている。エリート選手ばかりを集めて戦っているのではなく、その後に続く選手を上手に育てていることがこの本からはよく読み取れる。
孤高のランナー 円谷幸吉物語
青山一郎/ベースボールマガジン社
1,600円
1964年の東京オリンピックのとき私はまだ2歳。東京オリンピックの記憶は全くありません。敗戦から復興した日本の象徴であったこの大会において、陸上競技で唯一のメダルを獲得したのが円谷さんの銅メダル。日本中が彼のメダルに感動しそして大いに沸いたことは想像に難くありません。
残念ながらその後彼は自殺をしてしまいました。以前から私にとって謎であった円谷さんの栄光と苦悩を本当に詳細に書いているのがこの本です。特に彼の栄光の陰にあまり表に名前が出てこなかった畠野コーチや練習パートナーで自分の競技を犠牲にして協力した南三男と宮路道雄という人がいることもこの本で初めて知りました。
また故障に追い打ちをかけて結婚予定の破綻など心が痛む場面も・・・。読めば読むほど味わいのある人だったということがよくわかります。1980年に発刊された「栄光と孤独の彼方へ 円谷幸吉物語」改題、一部修正し復刻したものです。
自ら育つ力
渡辺康幸/日本能率協会マネジメントセンター
1,500円
市立船橋高校、早稲田大学の在学中はともにスーパースターと呼ばれた著者。数多くの学生記録を更新していきました。しかしながら、SB食品に就職してからは故障との戦い。結局アキレス腱の故障が治らず、ランナーとしては29歳の若さで引退。
その間、母校の早稲田大学は箱根駅伝は凋落の一途。母校再建のために監督としてお呼びがかかる。
勝てないチームが抱える悪循環を断ち切りながら、いかに育てていくのか。北京オリンピックでは44年ぶりに学生代表として出場した竹澤健介の指導方法、そのほかの学生の指導方法など実名を出しながらのこの著書は、そのランナーを知る人たちには興味深いですね。技術的な部分よりもむしろ心理的な部分で指導を行っているところがよくわかります。早稲田大学競走部を知りたい人にはオススメの一冊です。
「天満屋」強さの秘密
松尾和美/文芸社
1,000円
シドニー五輪は山口衛里、アテネ五輪は坂本直子、そして北京五輪には中村友梨香と3大会連続して女子マラソン日本代表選手を送り込んでいる実業団チームの天満屋。天満屋は岡山を中心に中四国地方に展開している百貨店。監督は武富豊。なぜここまでコンスタントに強くなってきているかその謎を著者が語っている。著者は元天満屋の選手で2001年の世界陸上の女子マラソン日本代表。この本を読んで北京オリンピックを楽しみましょうか。
オニツカの遺伝子
折山淑美/ベースボール・マガジン社
760円
アシックス社と言えば、世界でも名だたるスポーツ用品メーカー。特にシューズ部門ではオリンピックの日本代表選手のマラソン用シューズの大半を作っている三村仁司(「金メダルシューズの作り方」)が現在では非常に有名であるが、ここまでの会社となるには、創始者である鬼塚喜八郎のことを語らなければならない。
昭和24年に神戸でアシックスの前身である鬼塚株式会社を立ち上げ、現在までアシックス社になっても引き継がれている”ものづくり”の精神を作り出してきた鬼塚喜八郎
という男の泥臭さがたまらないと思う。
宗茂 マラソンの心
宗茂/学習研究社
1,200円

’70年代から’80年代にかけて日本のトップを走り続けてきた宗兄弟。しかし、驚くべきことに、今では当たり前のようになっているマラソン向けのトレーニング方法も、当時はその方法が確立されておらず、兄弟で試行錯誤しながら行ってきていたことが、鮮明に書かれている。そのほか、マラソンに向いている選手についても旭化成のチームの選手を中心に解説している。
マラソンランナー
後藤正治/文藝春秋
700円
1912年のストックホルムオリンピックに日本人として初めてマラソンに参加した金栗四三以降、多くの選手をオリンピックに送っている。期待をされながらもメダルに届かなかった名ランナーもたくさんいる。これは巡り合わせだろうか。またオリンピックに出場しなくとも名ランナーといわれた選手もいる。著者が傑出したと思う選手を8名選びインタービューからその心境を探っている。ただし、この本の出版が平成15年のため、野口みずきについては書かれていません。
「マラソン・駅伝」の素朴な大疑問
金哲彦/PHP文庫
571円
最近では、マラソン・駅伝の解説でおなじみの金哲彦さんが、いわゆるシロートさん向けにまとめたQ&Aです。競技者が読んでも十分楽しめることができるお薦めの一冊です。
アベベを覚えていますか
山田一廣/荘神社
1,575円
アベベとは、ローマオリンピック、東京オリンピックの2大会連続でマラソン金メダルを獲得したエチオピアのヒーローだ。
この本では、日本から遠く離れたアフリカ大陸に位置するエチオピアのことが詳しく書かれている。エチオピアのことなど、ほとんど知らなかったし関心もなかったが、貧困にあえぐエチオピアだからこそハングリー清新なるものができていることが伺える。ちょっと古い本ですが、なかなか読み応えがあります。
こんな生き方がしたい〜増田明美
歌代幸子/理論社
1,500円
女子ランナーの草分けである増田明美さん。女性向けの練習方法が考えられていなかった当時、貧血などに悩まされながらも走りつづけてきました。現在、テレビでも活躍されていますが、ランナーのあとの人生もなかなか平坦ではなかったようです。彼女の生き方が、トップランナーの一つの生き方の指標になることは間違いないようですね。
日本一わかりやすい陸上の教科書
成美堂出版
1,000円
(平成19年)8月25日から9月2日まで世界陸上大阪大会が開催されます。日本での開催は、平成3年の東京大会以来16年ぶりです。盛り上がりもボチボチ。陸上競技をよく知らない人もこの本を読めば、陸上競技場の規格や各種目のルール、過去のエピソードなどがよく分かります。陸上競技に携わっている人が読んでも思わず「そうだったんだー!」というところがたくさん。世界陸上大阪大会で活躍しそうな日本人についてのインタビューもあります。テレビの前で片手に持って応援しよう!
中国電力陸上部は、なぜ強くなったのか
高橋繁行+中国電力エネルギアマネイジメントスクール/南々社
1,500円
’04年ニューイヤー駅伝に続き’07年のニューイヤー駅伝も制した中国電力。’89年の創部で社内のクラブからスタートしたチームだ。ここまで強くなったのは監督である坂口泰の手腕によるところが大きい。学生時代に超大物だった選手がほとんどいなく、また、どこの実業団チームでも当たり前になっている外国人選手もいない中でこれだけの選手を育てて頂点を目指していくのは並大抵ではない。人材育成という観点では、ビジネス書としても最適の一冊。
君原健二 ゴール無限
助清文昭/文芸社
1,200円
東京、メキシコ、、ミュンヘンと3大会連続でオリンピックに出場した名ランナー君原健二さんの語りを聞き書きした本。「あの街角まで、あの電柱まで、あと500メートルだけ・・・・と走りつづけるのが、ボクのマラソンです。」でCMでも有名になりましたが、真面目一辺倒かと思いきや意外や意外。若いときは気まぐれだったようですね。それにしても君原健二さんってビールよく飲むんですね。親しみが湧いてきました。(この本は、西日本新聞に2001年7月16日〜同年10月31日に連載されたものに、加筆・修正したものです。)
市民マラソンの輝き
大島幸夫/岩波書店
1,900円
ランニングに関わる話ではなく、裏方さんの話が大半。しかしながらわれわれの知らないところの話が楽しく読めます。月刊ランナーズ誌上で「あのとき」と題して2006年2月まで隔月連載されたシリーズ内容を補筆したもの。
瀬古利彦マラソンの神髄
瀬古利彦/ベースボールマガジン社
1,600円
彼の活躍は私が中学生の時代から社会人にいたる頃まで、非常に記憶に残るものでした。まさに時代のヒーローでしたね。最近は解説者としてテレビによく出演され、その解説ぶりからちょっと脳天気な感じがしますが、この本を読んでみると素質も確かにあったものの練習方法について試行錯誤しながら確立していったことが伺えます。内容的に今の時代に合わないところもありますが、なかなか読み応えのある1冊でした。
マラソントレーニング
ランニングマガジンクリール編/ベースボールマガジン社
1,500円
もともと雑誌「クリール」に連載されていたものをまとめたものです。名ランナーといわれる選手の練習の方法や考え方、一冊にまとまると結構読みがいのある一冊に仕上がっています。
雑草軍団の箱根駅伝
岡田正裕/ファーストプレス
1,400円
高校時代はインターハイに出場した選手がほとんどいない亜細亜大学。この大学の学生をいかにまとめて意識付けをさせてきたか。自身のニコニコドー監督時代の経験を基に学生を伸ばした方法が書かれています。スーパースターのいないチームが勝つ方法かもしれません。
駅伝がマラソンをダメにした
生島淳/光文社新書
700円
’70年まで牧歌的な駅伝だった箱根駅伝がメディアに取り上げられ全国区になったせいでマラソンへの取り組みがおろそかになったと指摘している。男子マラソンが低迷する理由を延々と指摘しています。
谷川真理のランニングフィットネス
谷川真理/学習研究社
1,300円
谷川真理さんは、私と同い年です。市民ランナーから一時期は頂点に上り詰めた女性ランナーというところについて生い立ちがかかれています。谷川真理ファンにはオススメ。
オリンピック・アテネ大会 マラソン金メダルへのセオリー
金哲彦/メディアファクトリー
1,200円

女子マラソンでは、野口みずきが金メダルを取って大いに盛り上がりましたね。選手の特徴、勝負の分かれ目などを金哲彦さんが解説しましたが、本での予想と展開はちょっと異なりましたが・・・。
ベストスマイル
千葉真子/文春ネスコ
1,400円
旭化成を退社後小出義雄さんの門を叩いて復活した千葉ちゃん。アテネ五輪には出場できなかったものの現役を続行。市民マラソンにゲストランナーとして時々お会いしますが、あのキャラはいいですね。私もファンになりました。
夢を走り続ける女たち
増田明美/講談社
1,700円

世間で日本中が大騒動となったアテネ五輪の女子マラソンの選手選考。選ばれた選手、選ばれなかった選手それぞれの選考レースまでの4年間の取り組みを見ると誰もを選考したくなる気になるこの一冊。
世界最速の靴を作れ!
松井 浩/光文社
1,400円

アシックスの三村さんが靴職人として有名であるが、ミズノは若手の河野光裕が末續慎吾のスパイクの開発担当者。アシックスをかなり意識してのシューズ開発にかかる裏舞台の様子は読んでいて面白い。
天国のダイスケへ
相沢友子/日本テレビ
1,048円

第73回、第74回の箱根駅伝を走った佐藤大輔さん。再生不良性貧血に陥り短い生涯を終える。これからの活躍が期待されていただけに残念。感動の一冊。
疾風になりたい
伊藤浩司/出版芸術社
1,600円

日本人で初めて9秒台の門を叩いた男。たった100分の1秒速ければ9秒台だったのにね。才能もさることながらその努力についてもなかなか見るべきものあり。
私の人生にゴールはない
マーラ・ランヤン/早川書房
1,600円

重度の視覚障害を持つ著者。パラリンピックではなくシドニーオリンピックでは、アメリカ合衆国の1,500mの代表で8位入賞している。なかなかの根性ものです。
たすきがくれた奇跡
荻野滋夫/郷土出版社
1,524円
現在では都大路の常連校になった豊川工業高校。しかし、それは渡辺正昭監督によるものといっていい。’93年に赴任し5年後の’98年から現在まで都大路に出場し続けている。公立高校で専用練習場がないというハンディを乗り越えての活躍の秘密が隠されている。
金メダルシューズのつくり方
三村仁司/情報センター出版局
1,500円
シューズ作りの名人三村仁司。彼が手がけてきたシューズは、日本人のみならず外国人に対しても同じように製作している。特にシドニーで高橋尚子が優勝した時に履いていたシューズにこれほど手間がかかっているとは・・・。
速すぎたランナー
増田晶文/小学館
1,400円
早田俊幸。通称「ハンター」駅伝では、後ろから獲物を追いかけるオオカミのごとく走る姿は精悍だった。誰もが名マラソンランナーになると信じて疑いもしなかったが、彼のその走りのスタイルが彼を名マラソンランナーにすることを妨げたのは皮肉だったといえるのではないでしょうか。
挑戦 炎のランナー中山竹通の生き方・走り方
井上邦彦/自由国民社
1,300円
長野の田舎から日本のトップランナーに成長した中山。エリートコースと無縁の道を歩んできた彼の生き様は彼の強さの裏付けのようなものだったのではないだろうか。
旭化成の運動部
大野誠治/中経出版
1,500円

旭化成といえば、駅伝・マラソンの他にも柔道でもオリンピック選手を排出。また、バレーも実業団の一部リーグで活躍(平成18年3月で廃部)している。宮崎の延岡の地でどうしてこんなに強い選手を育てることが出来るのか。地域が一体となって会社をバックアップしていることがよくわかるこの一冊。
ランニング・ウーマン
黒田麻由子/情報センター出版局
1,200円

小鴨由水。初マラソン世界最高(当時)でバルセロナ日本代表に上りつめたシンデレラガール。しかし、それが彼女のランナー人生を狂わせたような気がしてならないのは私だけでしょうか。
トップランナー 650の名言
マーク・ウィル・ウェーバー/三田出版会
1,400円
世界の名ランナーの言葉がずらりと並んでいる。「私は監督から強さをもらった。サラザールが神とともに走るように、僕は中村監督と走る。」−瀬古利彦
箱根駅伝を10倍おもしろく見る本
日本テレビ箱根駅伝プロジェクトチーム/講談社
1,300円
ちょっと古い本ですが、箱根を走る選手の裏話、数々のエピソード、中継するテレビ局の苦労などが書かれています。
増田明美の「テレビでマラソンを楽しく見る方法
増田明美/双葉社
1,200円
選手時代とうって変わって、テレビの解説ではなかなか選手の心境を上手に語ってくれる著者。マラソンを走っている選手の仕草などから選手のコンディションなどが手に取るようにわかるからあ〜ら不思議。
夢を紡ぐ人
武田 薫/ランナーズ
1,500円
一線で活躍したランナー達を支えた人、掘り出した人たちの裏話。登場人物は中山竹通、森田修一、森下広一、山下佐知子、松野明美、大久保初男、ワキウリ、有森裕子、谷口浩美、宗兄妹、瀬古利彦など。
スポーツシューズの本
ミズノスポーツシューズ研究会/三水社
1,200円
ミズノがスポーツシューズに関わる作り方、購入のポイントなどを紹介している。ランニングの他にも野球のスパイク、サッカー、バスケット、テニス、ゴルフなど様々なスポーツシューズが飛び出してくる。
スポーツ計時1000分の1秒物語
森 彰英/講談社
1,300円
100分の1秒、1000分の1秒を競う各種スポーツ競技について取材を加えている。陸上競技、水泳、スキー。そして時計の開発へと続く。
山梨学院大学箱根駅伝物語
佐藤眞佐美/山梨ふるさと文庫
1,500円
昭和60年4月、それまで陸上競技部もない山梨学院大学の監督に上田誠仁は就任。まさにゼロからのスタートだった。監督がやる気になるとこれだけ選手を育てることが出来るのかという見本のような本。
潜在能力活性化への挑戦!フィールド・エネルギーの秘密
後藤寿一/現代書林
1,200円

私も高橋尚子も愛用している、ファイテンの秘密。波動エネルギーを商品に入れる方法は企業秘密だそうですが・・・。
雑草のごとく
谷口浩美/出版芸術社
1,200円
’91年の東京で開催された世界選手権では見事金メダル。’92年のバルセロナ五輪の「こけちゃいました」は、転倒劇を明るさに変えてお茶の間を湧かせてくれました。それでも見事8位入賞!