第4回会津美里ふれあい健康マラソン大会 参戦記
 昨年6月に引き続いての福島県の遠征です。

 昨年出場した「第33回奥川健康マラソン」は福島県でも会津地方の大会。会津若松を中心とする会津地方は、歴史と文化の街らしく非常に趣があり楽しかったので、昨年の遠征で国盗りにならなかったものの、「もう一度福島県に行くなら会津地方!」と思い、今回も会津地方の大会である「第4回会津美里ふれあい健康マラソン大会」に出場することにしました。

 ただし昨年と遠征方法が異なり、今年は3月末から2年間限定ですが、ETCの土日割引(どこまで乗っても1回上限1,000円)が始まったことから、名古屋から福島県まで遠路はるばる自動車で行くことにしました。福島県へ車で出かけるのは2度目ですが、やっぱり遠いですね〜!

 さて、大会の方ですが、この頃は残業で帰宅が遅く、練習時間が少なくなったこと、腰痛などの回復が悪くハードな練習ができていないことなどから、終盤に逆転されてしまいまたもや福島県国盗りならずでした。「福島県」「福井県」「福岡県」と「福」で始まるこの3県。いずれも国盗りが達成できず、私にとってはいまだ「福」ではないようです。

●大会名 第4回会津美里ふれあい健康マラソン大会
●開催日 平成21年6月14日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
会津美里町ふれあいの森公園発着(福島県大沼郡会津美里町) (地図

コースマップ

大会要項

プログラム
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 小雨→くもり、気温20℃くらい
●参加賞 バスタオル、町内3温泉の入浴無料券、味噌汁無料券、スポーツドリンク(コップ)
白い発芽胚芽米(はるばる賞)
●結 果 18分23秒(5km:一般男子40〜49歳 第2位、総合第5位)
●表彰 賞状、トロフィー
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路) 自宅9:51〜名古屋IC〜(東名・中央道・長野道・上信越道・北陸道・磐越道)〜会津若松IC〜サティ(買い物)17:35〜新鶴温泉健康センター駐車場18:20(泊)
(復路) 新鶴温泉健康センター駐車場11:58〜高田温泉あやめの湯12:17〜(入浴)〜高田温泉あやめの湯12:35〜新鶴スマートIC〜(磐越道)〜猪苗代IC〜野口英世記念館13:41〜(見学)〜野口英世記念館14:30〜猪苗代IC〜(磐越道・北陸道・上信越道・長野道・中央道・東名)〜名古屋IC〜自宅22:58
●費用
参加料 2,000円  
燃 料 9,510円   1270.7(km)/15.5(リットル/km)×116(円/リットル)
高速料金 2,450円  ( ETC割引/名古屋〜会津若松:1,000円)
 ( ETC割引/新鶴スマートIC〜猪苗代:450円)
 ( ETC割引/猪苗代〜名古屋:1,000円)
入浴料 0円  (主催者の無料券利用)
見学 500円  (野口英世記念館)
合 計 14,460円  
●種目及び参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)
距離   区 分 部門 参加者 スタート時間
10km   高校男子 12部 10名 10時20分
一般男子(18〜39歳) 22部 56名
一般男子(40歳以上) 23部 139名
一般女子 15部 25名
5km   一般男子(18歳〜29歳) 16部 25名 10時42分
一般男子(30歳〜39歳) 17部 30名
一般男子(40歳〜49歳) 18部 33名
  一般男子(50歳〜59歳) 19部 39名
一般男子(60歳〜69歳) 20部 36名
中学校男子 10部 135名 10時40分
一般男子(70歳以上) 21部 38名
一般女子(高校生以上) 14部 31名
3km   小学校男子(5年) 6部 61名 10時38分
小学校男子(6年) 8部 53名
一般女子(高校生以上) 13部 25名
小学校女子(5年) 7部 35名 10時36分
小学校女子(6年) 9部 48名
中学校女子 11部 53名
2km   小学校男子(3年) 2部 49名 10時00分
小学校女子(3年) 3部 33名
小学校男子(4年) 4部 54名
小学校女子(4年) 5部 31名
特別参加 1名
ファミリー(小学校1・2年)
 親子2人1組
1部 148名
(74組)
10時02分
    合  計      
●各部優勝者成績(く5km 一般男子40〜49歳のみ上位6位まで)
距離 区 分 氏名 年齢 市町村名 所属 タイム
10km 高校男子 板橋 直樹 2年 三島町 坂下高 34'56"
一般男子(18〜39歳) 山口 大陽 22 会津美里町 会津美里町
駅伝チーム
32'38"
一般男子(40歳以上) 伊藤 重幸 48 会津坂下町 爆走戦隊!
走レンジャー
37'08"
一般女子 堀川 昌子 43 新潟県新潟市   41'30"
5km 中学校男子 馬場 翔太 3年 会津美里町 本郷中 18'05"
一般男子(18歳〜29歳) 鈴木 裕野 26 栃木県那須塩原市 那須高原病院 17'04"
一般男子(30歳〜39歳) 加藤 伸治 32 喜多方市 爆走戦隊
走レンジャー
15'59"
一般男子(40歳〜49歳) 高橋 誠 42 喜多方市 塩川陸上
スポ少
17'58"
一般男子(50歳〜59歳) 沼尾 成三 50 栃木県日光市 NTC 18'33"
一般男子(60歳〜69歳) 星 利喜意 60 白河市 白河走ろう会 20'51"
一般男子(70歳以上) 坪井 利男 71 栃木県那須烏山市   21'58"
一般女子(高校生以上) 梅宮 あゆみ 25 喜多方市 TOHO RC 20'13"
3km 小学校男子(5年) 吉田 廉 5年 猪苗代町 千里スポ少 11'21"
小学校男子(6年) 簾内 将景 6年 栃木県栃木市 栃木三小 10'55"
小学校女子(5年) 五十嵐 あい 5年 会津若松市 日新小 12'32"
小学校女子(6年) 高科 唯 6年 新潟県五泉市 五泉少年
マラソンクラブ
11'39"
中学校女子 鈴木 美姫 3年 猪苗代町 ひいらぎ
スポ少
10'52"
一般女子(高校生以上) 鈴木 里彩 15 会津若松市 若松商業高 11'24"
2km 小学校男子(3年) 真壁 英路 3年 宮城県岩沼市 岩沼南小 7'34"
小学校女子(3年) 澤田 彩花 3年 新潟県新潟市 竹尾小 8'10"
小学校男子(4年) 坂下 純也 4年 南相馬市 MAX 7'27"
小学校女子(4年) 福元 唯美 4年 茨城県筑西市 下館小 7'38"
ファミリー(小学校1・2年)
 親子2人1組
渡辺 源基 1年 栃木県都賀町 7'43"
【5km 一般男子40〜49歳】
順位 氏名 年齢 市町村名 所属 タイム
高橋 誠 42 喜多方市 塩川陸上スポ少 17'58"
加藤一郎 47 愛知県名古屋市 名古屋市役所走友会 18'23"
本田 信男 46 山形県米沢市   19'10"
渡辺 福佳 42 栃木県都賀町 植福造園 19'15"
山口 宣幸 41 埼玉県川越市 DFE 19'21"
武藤 博文 41 福島市 どよらん福島 19'24"

2年間の限定ETC土日割引を今回も最大限利用
 今年3月末から2年間限定で始まったETCの土日割引制度。首都圏、関西圏などを通過することなく走れば、1回あたりの高速料金が最大1,000円となる制度だ。
 この制度が始まってから、私の国盗りのため地方に出かける選択肢に「自動車」が組み込まれるようになった。


ステップワゴンに表示される燃費表示。2000ccの排気量でも上手に乗れば高燃費も可能。満タンで出発したにもかかわらず、576km走行してもまだタンクの残量には余裕がある。
 これまで地方に出かける方法で一番多いのが「夜行バス」を利用する方法。宿泊費を浮かしながら、移動できるというのが最大のメリットであるが、いかんせん公共交通機関で移動のため、公共交通機関で移動できるところ(夜行バスの走っているところ)に限られていた。

 今回の福島県への遠征は、片道500kmを超える大移動!往復の運転は確かに疲れたものの、今回支払った高速料金はわずか2,450円。通常ならば、24,000円もかかるので概ね10分の1の出費だ。これならば利用しない手はない。

 ほかにも、燃料を節約するために走行中は燃費の表示を気にしながらの走行。ステップワゴンのパネルの「ECO」ランプが表示するように、アクセルは最小限の踏み込み。また、下りの勾配が急なところでは、ニュートラルで惰性走行に徹し、何と、今回往復で15.5km/リットルの高燃費を実現した。福島県を往復しての高速代+燃料代は、わずか12,000円程度となった。

初の本格車中泊
 「車で行くなら」と次に考えたのが車中泊。
 ステップワゴンというワンボックスワゴンであれば十分に車中泊もできる。初の試みであったが、実際には夜行バス以上に快適であった。

 今回出発前に家から敷き布団と掛け毛布を持参。車の最後部座席に置いておいた。寝る際に、一旦シートをすべて倒してフルフラット状にしたものの、やはり段差がある寝心地は悪く、今度はシートをすべて畳んで、床面に蒲団を敷いてみた。この方法の方がはるかによかった。ホテルなどに比べれば、寝心地は決して良くはないが、如何せん無料の宿泊。贅沢は言えない。

 夜半にステップワゴンの屋根に響くにわか雨の雨音で、一旦目が覚めるものの、夜明けまで比較的睡眠が確保できた。
 防犯上の不安はあるものの、南東北地方の夜は、暑くもなく寒くもなく快適な温度であった。

会津美里町とは
 今回訪れた会津美里町であるが会津盆地の南西部を占める人口が24,000人ほどの小さな町だ。
 ただし、平成17年10月に福島県大沼郡の会津高田町、会津本郷町、新鶴村の3町村が合併して発足したばかりで、町としての歴史はまだ新しい。
 大会のコースから見る景色がそのまま町の様子を現しているように、この町の基幹産業は稲作のようだ。あちこちに水田が見られる(というよりも水田以外にはほとんど何もないような感じであるが・・・)

前身は新鶴温泉健康マラソン
 今大会は今年で第4回大会。歴史が新しいと思いきや、いろいろと調べてみると、かつて合併前の3町村ではそれぞれマラソン大会が開催されていたようだ。

 旧・会津高田町は「会津高田あやめ健康マラソン(平成16年6月まで22回)」、旧・会津本郷町は「白鳳スカイマラソン(平成16年6月まで20回)」、旧新鶴村は「平成7年度からは「新鶴温泉健康マラソン大会(平成16年10月まで10回?)」をそれぞれ開催していたようである。

 このうち、400mの陸上競技場(アンツーカー)がある旧・新鶴村の「新鶴温泉健康マラソン」がベースになって、平成17年から3町村合併に伴い、名前を変えて今大会が始まったようだ。通りで回数が少ない割に、運営もそれなりにしっかりしているはずである。

 しかしながら、過去の参加者のブログなどを読むと、一番地域色が少ないのが旧「新鶴温泉健康マラソン大会」。陸上競技場があること、交通規制がしやすいこと等から、この大会が存続大会になったようだ。ただし、平坦が少なく、田んぼの中ばかり走っているような感じがしましたね。

RSタグ登場!
 受付を終えて一旦車に戻り、配布物の中身を確認する。
 プログラムの他にナンバーカードが一枚。そして見慣れないものが入っている。説明書を読んでみると新種のタイム自動計測用のタグのようだ。

 ランナーのタイムを計測する手法として古くからあるのが、ストップウォッチでタイムを計る手法。ナンバーカード(ゼッケン)ごとに順位をも記述しなければならず、一度に多くのランナーが入ってくると順位の記述が間に合わなくなり、計測ミスなどが発生する。
 この問題を解決したのがランナーズチャンピオンチップ(RCチップ)。出た当初は画期的なものだった。しかしながら靴紐を解いて装着する必要がある。
 また、寒い日や雨が降って手がかじかんだ日などは、ゴール後にこのRCチップを外すのが非常に面倒になる。

 この問題を解決したのが「トルソータグ」。
 「トルソー」とは「胴体」のことらしい。ナンバーカードの裏にテープで固定されている。走り終えたら、ゴール地点で係員がナンバーカードの裏のテープをビリッと破りこのタグを回収する。
 トルソータグの優れているのは、ランナーの手間を掛けないことにあるほか、陸上競技のタイム計測のルール「ゴール地点において胴体の一部が通過したとき」にもマッチしているので、最近ではこのトルソータグの採用が増えてきている。

 にもかかわらず今回登場したのが「RSタグ」。
 装着方法は、この橙色のプレート(RSタグ)を同封されている2本のビニタイ(針金バンド)でシューズに固定するだけだが、相変わらずシューズに装着するので、陸連、陸協の主催する公認大会では採用されることはないだろう。
 脱着の手間については、RCチップに比べれば減ったものの、見た感じとしては「ちょっと大きいかな?」という感じでした。重さは特に感じなかったですけどね。この先流行するのでしょうか?

この説明書の左側にRSタク(橙色の薄いプレート)がありました。説明書の内容は、画像をクリックすると拡大します。

シューズに装着した状態。ランナーズチャンピオンチップに比べると脱着は簡単なものの、ちょっと大きくて見た目の違和感はあった。

コース紹介
 前日は遅くなったので、自動車でコースの下見をしましたが、当日、朝起きてから再度自分の足でコースの下見をしてきました。平坦そうで意外と平坦なところが無く、タイムが出にくいコースでした。特に後半はゴールの手前の一部を除けば、ほぼダラダラの上り坂です。
 5kmコースは民家も少なく、応援をする人はあまり見かけなかったですね。以下5kmコースの紹介をします。

スタート場所。競技場の2コーナーと3コーナーのちょうど真ん中あたり。10km部門以外はすべてここからスタートします(10kmはこの場所から10mほど後方からスタート。同じにしても良いのでは?)

3コーナーと4コーナーの途中を右に曲がり、競技場の外へ出ます。(10kmは競技場内を1周してから他の部門と同じようにここから競技場の外に出ます)

そしてすぐに左折。

左に競技場を見ながら150mほど直進します。突き当たりをクランク状に曲がり・・・

さらに直進して50mほど先を左折すると一般公道に出ます。

ここからは緩い下り坂。

一般道を500mほど走ると3km、5kmコースと10kmコースとの分岐点が現れます。5kmはここを左折。丸で囲んだ場所は、2kmコースの折り返し地点です。

左折して500mほど走ると今度は3kmコースの折り返し地点が現れます。まだまだ下り坂が続きます。ということは・・・。

この先に信号のある交差点が見えますが、ここを左折。5kmこーすの唯一の信号のある交差点でした。5kmコースの高度の最低点です。10kmコースとはここで再び合流します。

ここからはダラダラと登りが始まります。コースはこの先左に道なりに緩く曲がっていきます。

これがその道なりに曲がっていくと言う看板

この先2km以上ダラダラの登りです。前方がほぼ直線的に見えます。

ちょっとわかりにくいですが、左手に見える田んぼも段差があり、道路が登っていることがわかります。

こんなものもありました。嬉しいですね。速く走っていると見逃してしまいますけど。

まだまだ登りが続きます。この先登り勾配がややきつくなります。

ようやく民家が現れだしてきました。

米倉でしょうか。

かなり年季が入っていますね。

民家の間を抜けるとここを左折。まだまだ登りです。

ようやくゴールまで後1km。この看板の先が、このコースの最高点です。(いわゆる峠の頂点)

初めて交通規制の看板をみました。

ゴールまであと600mほどです。右側が、新鶴温泉センターの駐車場。昨日は、ここに自動車を停めて一晩車内泊をしました。(写真の右端の「○」が私のステップワゴン)

いよいよ一般道を終えて再び公園内へ入ります。

50mほど走り右折

さらに50mほど走り左折

ここから陸上競技場内へ入り約300m走ると・・・

ゴールです。ゴールは4コーナーと1コーナーの間にあります。

涼しかったのだけど・・・。
 夜中に雨は降ったものの、朝、車内で目が覚めて外を見ると雨は上がっていた。おまけに舗装もほとんど乾いている。「ラッキー!雨は上がったぞ」と。

 こうして降りそうで降らないまま、スタート時間が近づく。
 ところが10kmのスタートの10時を10分ほど過ぎると、先程まで我慢していた曇り空が一転し泣き顔となって大きな雨粒が襲ってきた。傘が無くては、ずぶ濡れになるほどの勢いだ。先程まで、芝生の上でのんびりしていた人たちも一斉に雨宿りだ。

早朝は曇っていたのでこの通り。芝生でくつろぐ人もたくさん。しかしこの後、一時大雨が・・・。

会場は出店が多く、賑やかな雰囲気でした。

買わなかったけれど「あわまんじゅう」のお店。なんでしょうかこの「あわまんじゅう」とは?

こちらは桐を使った履物屋さん?シューズは売れても、下駄は売れたんでしょうか?

こちらは子どもたちには間違いなく受けていました。

こちらは11時から配布されていたみそ汁。後で報告しますが、私には嬉しかった具が入っていました。

給水サービス。もちろんセルフではなく、手渡ししてくれました。

ゴールした向こうにはタグ回収場と参加賞(バスタオル)を配布する場所が一緒になっていました。まあ、タグと交換という意味ですね。
 10時20分。10kmの部のランナーは、みなずぶ濡れでスタートしていった。
 私の出場する5kmの部は、10時42分。ちょっと止みそうな気配はない。グランドの隅の器具庫で着替え、スタート直前にスタートラインへ行く。小雨にはなったが、今日は雨と戦わなくてはいけないようだ。


開会式の様子。地元の議員のあいさつで「開会式に参加する人は競技も立派にできます」と言っている人がいました。
 10時42分。この大会の最後のプログラムである5kmの18〜69歳までのランナーが一斉にスタートする。雨は小降りになったものの、グランドから一般道へ続く公園内の道路は全て未舗装。ぐちゃぐちゃというほどではないが、かなりあちこちに水がたまっている。
 陸上競技場を約4分の1周して競技場の外へ出て行く。私を含め先頭のグループは6〜7人ほどか。そのうち2人ほどはややペースが速いものの、3人目からは私とあまりペースが変わらない。ざっと見た感じ40歳以上のランナーはいなさそうだ。

 昨日、本日とコースを下見・試走したが、前半が下り、後半が上りのコースなので前半はやや自重気味に後半にペースアップしていった方が良さそうなコースだ。

 1kmも走るか走らないうちに、2分前にスタートしていった同じ5kmの一般女子、中学男子、70歳以上のランナーたちの後尾に追いつく。こうなると、追い抜くのも大変であるが、自分の順位も確認しづらくなる。田んぼの中の道を右へ左へ曲がりながら、徐々にコースを下っていく。ちょっとオーバーペース気味であるが、レースの流れであるのでやむを得ない。現在は3位グループを走っている。

10時00分スタートの2km−小学校3/4年生の男女の部。先頭がちょうど公道へ出ていくところです。

続々とランナーが続きます。

ちょうど大会の横断幕の前を通過する選手たち

こちらは10時02分スタートのファミリーの部

終盤に逆転負け


10時00分スタートの2km−小学校3/4年生の男女の部の先頭ランナーのゴール。終始トップだったようですね。

今日の心拍数の変化。クリックすると拡大します
 このコースの標高の最低点である信号交差点を右折し登りに入る。ここからはダラダラの上り坂、ここを上手に走るか走らないかで勝負が決まる。さきほど試走したが、実際に走ってみるとこの上りはじわじわと堪えてくる。

 天候であるが、5kmのスタート時に小降りだった雨も、ここまでくる間に止んでしまい、おまけに急激に天候が回復してきた。路面が急に乾きだし、水蒸気が”もわっ”とし出す。何とわずか10分もたたないうちに大きくコンディションが変わりだしている。この”もわっ”とした感じは、誰もがそうかもしれないが、自分の中でも一番苦手なコンディションだ。いやはやまいった・・・。

 さて、話を戻そう。
 上り坂と、”もわっ”としたコンディション。まいったことに天候までが敵になってきた。
 勝負は後半戦に入り、目の前には2分前にスタートしたランナーたちが多く走っている。一人ずつ抜かしていくのを目標にし走ることにする。。残りは2kmほど。今日は我慢のレースのようになりそうだ。何とかこのまま粘っていきたいところだ。

 と思った瞬間、後ろから一人のランナーに抜かれる。
 この大会もナンバーカードの支給が一枚。それも体のの前面に付けなければならないが、抜かれた瞬間に番号をみると、何と私と同じ40歳以上男子の5200番台のナンバーカードを付けている。ここは、何が何でも付いていかねばならない。福島県に再再度、リターンマッチに来なければならない。

 前半のハイペースというよりも、ここ最近の練習不足の影響がじわりじわりと効いてくる。500〜600mほど付いていくものの、集落が現れるあたりからジワジワはなされ出す。

 「付いていかねば・・・」と思っていても、体が反応しない。
 集落を過ぎて左折をすると最後の登りに入るが、彼はさらにペースアップする。こちらは余力無し・・・。

 こうして残り1kmあたりから自力の差というのか、練習量の差を(たぶん)見せつけられて振り切られた。あとはそのまま消沈しながらゴール・・・。同時スタートした5kmのグループの中では、総合5位にもかかわらず40歳以上の年代ではまたもや第2位・・・。福島県は、私の前にそびえ立ったまま超えられなかった。

みそ汁の正体
 先ほどの写真中に出てきた「みそ汁ブース」。11時から配布していたが、もらってみると私好みのナメコ汁でした。これまたちょっと珍しいですね。美味しくいただきました。

みそ汁サービスに集まるランナーたち

私好みのナメコ汁でした。残念ながらお代わりできませんでした。(もう一杯欲しかったなあ〜!)

町内に3温泉
 
この大会の参加賞のひとつに、町内の温泉の無料入浴券が付いている。ところが会津美里町内には、温泉が3箇所ある。

 先ほども述べたように、会津美里町は、平成17年10月に福島県大沼郡の会津高田町、会津本郷町、新鶴村の3町村が合併して発足した町。
 町内にある温泉は、高田温泉「あやめの湯」(旧会津高田町)、湯陶里(旧会津本郷町)、新鶴温泉健康センター(旧新鶴村)と旧町村の区域にひとつずつある。いずれも現在は、会津美里町の渇津美里振興公社というところが運営しているが、この会社の代表者は会津美里町長。出資者をみると会津美里町だけではない。どうも第3セクターのようだ。


高田温泉「あやめの湯」
 また旧3町村にひとつずつ天然温泉があるというのも不思議だ。故・竹下首相時代のふるさと創生事業(昭和63年〜平成元年)で一億円を資金に建設されたものであろうか。
 調べてみたところ、「湯陶里」のオープンが平成7年(これはふるさと創生事業であることがわかった)、「新鶴温泉健康センター」のオープンが平成2年、高田温泉「あやめの湯」についてはオープンした時期が分からなかったが、いずれもふるさと創生事業の一億円を元手に天然温泉を掘り当てて造られた施設のような気がする。

 前置きが長くなったが、一番手頃なのが会場のすぐ隣にある「新鶴温泉センター」。ただし、ここは当然この大会のランナーでごった返すことが予想されるので、他の2温泉のいずれかに行ってみることにした。

 カーナビで調べてみると、湯陶里は、ここから15kmほど離れたところで、帰り道とは全く反対の方向。
 もう一つの高田温泉「あやめの湯」も、ここから7〜8km離れているが、開会式の時に町長があいさつの中で話をしていた「帰りに町内の施設で伊佐須美神社・あやめ苑では、あすから”あやめ祭り”が始まります。是非ともご鑑賞下さい」という、そのあやめ苑も高田温泉の近くにあるようなので、ここに行くことにした。
 施設は比較的最近リニューアルした感じで、きれいであった。
 無料で入らせてもらったので贅沢は言えないのであるが、泉質としては申し訳ないですが、「これだ!」という感じではなかったですね。ランナーはほとんどみられませんでした。地元の方と思われる方が、ごくごく空いていることもなく混んでいることもない程度の人数で入浴されていました。

あやめ祭と野口英世記念館
 明日の月曜日は出張もあり出勤。今日はこれから自宅まで帰らなければならない。あまりゆっくりしているわけにもいかないが、かといって何も観光もせずに帰るのも・・・ということで、前出の「あやめ苑」に行ってみる。
 「あやめ苑」の看板は、高田温泉にやってくる途中に大きく出ていたので場所はすぐ分かる。観光バスも立ち寄るのか、駐車場もかなり用意されている。

 私は、川沿いの伊佐須美神社の裏に車を停めて、あやめ苑に行くことにした。
 あやめ苑もなかなかよかったのであるが、この伊佐須美神社も歴史と風格があって素晴らしかった。

 調べてみたところこの伊佐須美神社は、社伝では、「紀元前88年(崇神天皇10年)、四道将軍大毘古命と建沼河別命の親子が蝦夷を平定するため北陸道と東海道に派遣された折、出会った土地を「会津」と名付け、天津嶽(御神楽岳)山頂に国土開拓の祖神として諾冉二神を祀ったのが起源という。その後、博士山、明神ヶ岳と移転を繰り返し、552年(欽明天皇13年)に現在地に遷座し、大毘古命、建沼河別命を合祀したとされている。以後、奥州二宮、名神大社として、また会津総鎮守として中世、近世を通じ領主、住民の崇敬を受け、現在に至っている。」という。

 予想通り、この地に遷座してからでも1500年近い歴史のある神社であり、「会津」の語源を生んだところでもあるわけでもある。

これが伊佐須美神社の大鳥居。

見るからに歴史を感じさせます。

伊佐須美神社の境内にある薄墨桜。天然記念物だそうです。

こちらは「あやめ祭り」。正式には、明日の6月15日から始まるようです。
池のまわりにきれいにあやめが植えられていましたが、まだ咲いていないものかなり多くありました。
 あやめ苑であやめの観賞をした後、急いで磐越自動車道・新鶴スマートICへ向かう。
 今日のもう一つの観光施設「野口英世記念館」へ行くためだ。会津と野口英世とは、白虎隊と並ぶ会津の切っても切れない代名詞でもある。

 会津若松からさらに東へ、猪苗代磐梯高原ICという長い名前のICで下車する。新鶴スマートICから30km弱の距離である。
 ICを降りて南下すると猪苗代湖が目の前に広がってくる、背後には磐梯山(標高1819m)がそびえ立つ。景色からしても、この辺りは観光地としての要素が十分あることが分かる。


野口英世記念館
 猪苗代磐梯高原ICからは、車で5分ほどで野口英世記念館に到着した。
 野口英世についてはあらためて説明するまでもないが、私を含め子どもたちがその伝記を必ず一度は読んだことがあるという歴史上の大人物だ。私が小学校の比較的低学年で読んだ伝記は、ナイチンゲールとこの野口英世。(よくよく考えてみると二人とも医療界の人間。医者を目指さなかったのは影響を受けなかったのか?)
 子どもの頃は、野口英世の偉業についてはあまり理解できなかったが、当時の医学レベルからすれば非常に貢献したことが分かるし、野口英世のすごさは、幼少の時の不遇から左手が治り医学の道を目指し努力を惜しまなかったという素晴らしさの方が子ども心には印象に残っている。

 野口英世記念館には、野口英世の生家がそのまま残されている。だからどうだというものではないが、私は、野口英世の生家とここで放送している当時の様子を想像したビデオを見て、子どもの子に読んだ伝記の内容を思い出しました。やはり感慨深いものはありましたね。

これが野口英世の生家。思ったよりも広かったですね。

上京する際に柱に刻んだ文章。志の固さがよく分かる。何と書いてあるかは、実際に見てください。

生家の中。暮らしぶりは楽でないことが分かります。

野口英世が1歳半の時に落ちて大やけどをしたいろり。ここに落ちなければその偉業もなかったかもしれませんが・・・。

 そのほか、記念館内部には子ども向けに野口英世の動く人形もあり、野口英世の活躍をわかりやすく説明しています。

 しかしながら野口英世記念館をみると、例えば以前訪れた松井秀喜ベースボールミュージアム(石川県)などは、非常にスケールが小さく見えてしまいますね。もちろん松井秀喜そのものを否定するわけではありませんが、そのくらいやはり野口英世は今みてもスケールの大きな人物だったということです。


本日の戦利品

表彰区分が多いせいか、副賞はありませんでした。中央の「白い発芽胚芽米」は「はるばる賞」でいただいたものです。ザブングル(お笑いコンビ)の加藤歩の真似?