第19回目白ロードレース 参戦記

 4月から単身赴任で生活拠点が千葉県市川市に移るので、引越ついでに3月中から関東方面の大会に参戦することにしました。その第1弾がこの大会です。東京都23区内の大会は平成8年に出場した’96東京シティハーフマラソン以来、実に20年ぶりです。

 この大会は豊島区立千登世橋中学校を発着として一部学習院大学の構内を走る面白いコースレイアウトの大会です。コースが狭くウエーブスタート制です。そして同年代の人たちとですら2ウエーブでスタートするので、ゴール後の集計で初めて順位がわかります。

 私は同年代の中では第1ウエーブでスタート。このウエーブはトップでゴールしたものの、結局年代別では2位に終わり、千葉県市川市を拠点とするデビュー戦を残念ながら優勝で飾ることが出来ませんでした。とはいえ、都内でこういう一風変わったコースで走ることが出来たのは、とても面白く来年以降も参加しようと思った次第です。
 

●大会名 第19回目白ロードレース
●開催日 平成28年3月6日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
豊島区立千登世橋中学校発着(地図)(東京都豊島区) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、16℃くらい
●参加賞 豚汁、ブランケット、グリーンダカラ、メロンパン、くまモン筆記用具(ナンバーカード末尾2桁で当選!)
●結 果 20分03秒(5.2km 総合 第28位、50歳〜60歳未満男子 第2位)
●表彰 賞状、Tシャツ(協賛のデサント製)、スポーツタオル(学習院大学)
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【3月6日(日)】
徒歩 マンション 6:39 松屋 6:41
【松屋で朝食】
徒歩 松屋 6:57 本八幡駅 7:00
JR 本八幡 7:09 新宿 7:50
新宿 7:52 目白 7:59
徒歩 目白駅 7:59 会場 8:16
【第19回目白ロードレース大会 5.2km 11:08】
徒歩 会場 12:33 目白駅 12:49
JR 目白 12:51 新宿 12:59
新宿 13:00 本八幡 13:38
徒歩 本八幡駅 13:38 マンション 13:45
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円  
JR 928円 (本八幡〜目白/往復/パスモ使用)
合 計 3,928円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。5.2km 50歳〜60歳未満以上は6位まで (★は加藤が参加した部門
【5.2km−10時20分〜11時00分 ウエーブスタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
高校生〜30歳未満女子 29人 篠ア 理紗 埼玉県   21’11”
高校生〜30歳未満男子 55人 平松 弘貴 世田谷区   17’55”
30〜40歳未満女子 35人 天野 みなみ 千葉県   22’52”
30〜40歳未満男子 69人 窪寺 義幸 中野区 窪寺堂 17’54”
40歳以上女子 71人 渡辺 久美子 国分寺市 アトミクラブ 21’56”
40〜50歳未満男子 109人 大辻 竹仁 茨城県 無所属 17’38”
★50〜60歳未満男子 83人 古田 秀之 神奈川県 キャノン 19’19”
加藤 一郎 愛知県 名古屋市役所走友会 20’03”
渡辺 哲雄 中央区   20’12”
増沢 和彦 豊島区   20’17”
活田 啓文 埼玉県   20’25”
新井 達夫 調布市 チーム菜月 20’58”
60歳以上男子 35人 小野 清美 不忍池AC 千葉県  21’10”
【2km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
中学生女子 26人 長谷川 絢音 足立区 足立十一中 7’14”
中学生男子 49人 大辻 頌悟 茨城県 大島中学校 6’02”
【1.3km−9時30分〜9時45分 ウエーブスタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
親子レース 172組 小野洋介・
小野耕作
葛飾区   4’27”
小学校4〜6年女子 48人 バングーナガンデ゙ 梨名 足立区 青砥アスリート 4’22”
小学校4〜6年男子 58人 佐藤 有一 八王子市 法政クラブ 4’12”
総合計 1,011人  

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

20年ぶりの東京都23区内のレース
 4月から仕事の拠点は東京都内、生活の拠点は千葉県市川市に移すため3月に入り、順次、借りているマンションへ引越を始めた。引越の荷物は少なく、むしろ、細々としたものを現地調達するために、現地でのホームセンター通いは思った以上の回数になった。この辺りは想定内で、現地での滞在はある程度時間がかかるだろうと踏んでいたため、週末にあらかじめ関東方面のロードレース・マラソン大会の参加を予定していた。その第1弾が今回の「目白ロードレース」だ。

 東京都における大会の参加は、今から25年以上前の平成2年11月に府中市で開催された「第13回府中多摩川マラソン」まで遡る。この大会は多摩川沿いを走るロードレースで、当時は箱根駅伝の常連校の学生が20kmに大挙参加し、学内の選手選考などに使っているようだった。

 東京都23区内という限定になれば、平成8年1月の「’96東京シティハーフマラソン」まで遡る。こちらも今から20年前で、東京都庁を出発し大井競馬場がゴールとなるハーフマラソンの大会だ。今の東京マラソンの前身にあたる大会といっていいかもしれない。スタートから最初の5kmはやや下った感じのコースで好記録が狙えるコースとして参加したものの、前半のオーバーペースが響いて目標の1時間10分切りはならず、1時間12分を超えてしまった失敗の大会だったという記憶がある。当時の国内の一流選手を多く呼び、スタートラインにはよくぞこれだけ集めたというほどの蒼々たるメンバーが集っていた。そして今回。東京都23区内で走るのは20年ぶりとなる。

 早朝、千葉県市川市のマンションを出発し、総武線、山手線を乗り継いで50分ほどでJR目白駅に到着。改札口付近にはそれらしきランナーもちらほら。そして目白駅前にはどこかの学校の学生たちだろうか、集合場所として学生が来るのを待っているようだった。また、駅前には横断幕や幟も立っており、想像以上に宣伝をしている感じが伝わってくる。
 目白駅前に関係者が机を出していたので、会場までの道のりを尋ねたところ、ここから15分ほどという。学習院大学の隣の坂を下って歩いて行ったのであるが、もちろんここもコースだった。結構な下り坂であるので、逆に考えれば、必ずどこかで上って行くことになるのだろう。

JR目白駅の改札口。午前8時ですが、ここまでやってくると、大会に参加する雰囲気のランナーがちらほら目につきました。

こちらはJR目白駅を出たところ。ここを待ち合わせ場所にしているグループや学校が多かったような気がします。

街路灯を利用した幟。

ここが受付会場では内かと思わせるような横断幕。受付会場の千登世橋中学校は、ここから徒歩で約15分ほどの距離。

少し歩くと学習院大学の北東角に出ます。手前のお姉さんは、マンションの案内チラシを配っているだけで大会関係者ではありません。

目白通りの交差点を右折して、山手線に平行に走る道路を下っていきます。写真ではわかりにくいですが、結構な勾配の下り坂です。

コース途中にある「切手の博物館」。大会要項の地図に書いてあるのでチラ見しましたが、ひっそりした感じの建物でした。

会場の千登世橋中学校に向かう途中で、コースの設営をしているところに出くわしました。人口の密集している都内での開催ですので、いろいろとご苦労があると思います。

 15分ほど歩いて、会場の豊島区立千登世橋中学校に到着。私のイメージでは中学校というより、敷地規模からいったら小学校かと思うような狭さだった。都内では、これが標準的な広さであろうか。いずれにしても20年ぶりの東京都23区内の大会だけに少々ワクワクする。

JR目白駅から徒歩15分ほどで、会場の豊島区立千登世橋中学校に到着。

学校内には、この大会のためにいろんな看板が設置されています。

こちらは受付場所。9時30分から小学生のレースが始まるので小学生が目立ちます。

受付でナンバーカードとプログラムをいただきました。プログラムは選手名簿なし。また参加賞はゴール後に配布とのことでした。

こちらは男子の更衣室に指定されている体育館。午前8時過ぎですので、選手はちらほら。体育館内は、暖房が効いて温かかったです。

こちらは貴重品預かり場所。どこの大会でも設けていただきたいのですが、やはりあると助かります。

ゴールは千登世橋中学校のグランド。都会の真ん中のグランドという感じで、決して広いことはありません。

開会式。警察からも諸注意、また主催者からも注意事項の説明がいろいろとありました。苦情が多いのでしょうか?

この大会のゲストとして、富士通から油布郁人(大分東明高→駒澤大→富士通)さん、平賀翔太さん(佐久長聖高→早大→富士通)がゲストで来ていました。二人とも高校時代から活躍していたお馴染みの選手ですね。毎年富士通からゲストランナーを呼んでいるのでしょうか。

ウエーブスタート
 先ほどから何度も連呼しているが、この大会は東京都23区内で開催されるもの。決して交通事情が良い場所で行われるものではない。大会は「ロードレース」と謳ってはいるものの、学習院大学の構内の階段を登ったりする部分もあり、さながらクロスカントリーの様相を見せるところもある。それだけにコースの一部の幅が狭く、また一般は千登世橋中学校のグランドがスタート場所となるので、大人数の出発が難しい。そこで、主催者はスタート時間をこまめに分け、この問題を解決している。

 特に厄介なのが、高校生以上が参加する5.2kmの種目だ。大会要項には、スタート時間が以下の表のように記されていたが、実際には同年代でも2ウエーブに分けてスタートをさせている(丸数字は項目コード)。大会を何とか運営していこうという主催者が捻りだした末の結論であったのであろうが、複数のウエーブスタートのためにゴールして順位の集計が終わるまで最終的な順位の確定が出来ないという不安がある。そのため、レースは見えないランナーを仮想しながら走るということが要求される。
 結局私の場合は、11時08分スタート。そして2分後に同年代のランナーのもう一ウエーブのスタートがあるということになったのだった。
プログラムのスタート時間
スタート時間 区分
10:20 E高校生〜30歳未満 女子
F高校生〜30歳未満 男子
10:30 G30歳〜40歳未満 女子
H30歳〜40歳未満 男子
11:00 I40歳以上 女子
J40歳〜50歳未満 男子
K50歳〜60歳未満 男子
L60歳以上 男子
実際のスタート時間
スタート時間 区分
11:00 I40歳以上 女子(第1ウエーブ)
11:02 I40歳以上 女子(第2ウエーブ)
11:04 J40歳〜50歳未満 男子(第1ウエーブ)
11:06 J40歳〜50歳未満 男子(第2ウエーブ)
11:08 K50歳〜60歳未満 男子(第1ウエーブ)
11:10 K50歳〜60歳未満 男子(第2ウエーブ)
11:12 L60歳以上 男子

レース
 2分ずつのウエーブスタートを横目に見ながら、グランドで最後のウインドスプリントをして本番に備える。11時06分に「40〜50歳未満 男子」の第2ウエーブがスタートし、いよいよスタートラインに並ぶ。

 11時08分、ピストルの合図と共に千登世橋中学校の正門に向かって走り出す。序盤の正門手前では、コースが少し狭くなっており、さらに正門を出てすぐに右折するので、接触を避けることもあり、ややゆっくり目でスタートする。
 正門を出て100mほどは公道を右側通行で走るが、すぐさま右折して学習院大学の構内に入っていく。最初は舗装路を緩く上っていくが、フェンスを越えたところから階段が始まる。階段は短いものの勾配のきつい登り坂がしばらく続くので、ここが最初の我慢のしどころとなる。

2km中学生女子のスタート風景。2kmは中学校横の道路がスタート地点です。

最後尾はこんな感じ。

2分後には、2km中学生男子のスタート。序盤の公道は右側通行です。

ここを右折して学習院大学の構内に入っていきます。

 スタート直後には5人ほど前を走っていたランナーがいたが、この登り坂で3人ほど抜き返し、坂を登り切ったところでは前には同年代のランナーが2人となった。先月の西濃駅伝競走大会以来2週間ぶりのレース。個人レースとしては1月末の高浜シティマラソン以来、5週間ぶりのレースになるので、ややレース勘が鈍い感じがする。
 登り切ったところからは平坦になり、ここで一息ついて学習院大学の正門から目白通りに出る。目白通りに入ってからは数分前にスタートした、他のウエーブの選手が前を走るので避けながら前の2人を追いかける。ナンバーカードも色分けしているので、後ろから見ても同年代かどうかが一目瞭然で非常にわかりやすい。

 目白通りに入ってから、二人の選手との距離はやや縮まりかかった感じがした。JR目白駅横の交差点を左折して、あさ歩いてきた坂を下り出す。前の二人の選手の距離はどんどん縮まり、先頭を走る同年代の選手を2番手の選手と、3番手を走る私が次々と追い抜いた。ここで順位が一つ上がり、私は2番手。前を走る同年代の選手はあと一人。後方から様子を見ながらチャンスをうかがう。

 学習院大学の構内に入っていく周回コースの2周目に入り、先ほどの階段と坂を駆け上っていく。2周目に入り要領を掴んだものの、1周目よりもややペースは落ちるような感じであった。ところが前を走る同年代の選手のペースの落ち方が激しく、この登り坂でついに同年代の先頭を走る選手を抜き去り、このウエーブでトップに躍り出た。しかしまだレースは半分当たりにさしかかったところ。後半をいかに走るかがポイントになってくる。

山手線と並行して走る道路を下る選手たち。結構スピードに乗っている区間です。

坂を下りきったところに交差点があり左折をして、ゴールの千登世橋中学校に向かいます。

富士通の油布さんも女子中学生と一緒に走っています。

ゴールする小学生ランナーたち

 2周目の目白通りに入ると、ランナーが入り乱れて後方から抜いていくのも一苦労だった。とはいえ、少なくともこの第1ウエーブのトップは死守して、何とかゴール後の発表時点では上位に食い込みたいところだ。
 2周目の目白通りを終えて、JR目白駅横の交差点を左折し山手線と平行に走る道路を下って行く。後続との距離が気になるが、まずは落ち着いてペースを守り3周目に備えることが大事であると言い聞かせて走る。相変わらずランナーが多く、片側一車線の道路では少々道幅が狭いと感じた。そして公道を左折し、3周目に入る。

 オーバーペースにならないように走ってきたつもりではあったが、さすがに3周目の学習院大学の階段はきつかった。階段のすぐ右側には平行してスロープがあるので、そちらから前方を走るランナーを抜こうとも思ったが、こちらもコースが塞がれまた階段も同様に塞がれたため、後ろから「すみませ〜ん」といいながらコースを空けてもらう。大腿部がかなり疲れてきて、明らかに3周目は1周目、2周目の勢いがなくなっていた。事実上ここが最後の頑張りどころ。坂を登り切って目白通りに出てからは、少しずつ回復してきた。

 JR目白駅の横の交差点で後方をチラリと見るが、同年代のランナーがすぐ後ろにいる様子はない。とりあえず離すのは成功したようだ。あとはこの下り坂を利用してペースを上げてゴールするだけだった。他のウエーブのランナーを避けながら20分03秒でゴール。あとは、順位確定を待つだけだ。

ゴール後は子どもたちに綿菓子とポップコーンが振る舞われていました。こちらは綿菓子ブース。

こちらはポップコーンのブース。現地で作りながらの配布ですので、忙しそうでした。

綿菓子とポップコーンをもらうために並んだ子どもたち。都会の子どもも田舎の子どもも惹かれるものは同じですね。

こちらは「とん汁」の配布所。

引換券と交換です。

私も一杯いただきました。大きな豚肉が魅力的でした。

こちらはゴール後に配布される参加賞。

盗難防止という観点でゴール後の配布なのでしょうか?

 着替えをして30分ほどすると、ホワイトボードに結果が貼りだされていた。私の順位は、残念ながら第2位。第1位の選手とはもちろんウエーブが違うものの、タイム差は44秒もある。完敗といっていいだろう。表彰式では「終わってみないと順位がわからないですね」と、優勝した古田さん。

 来月からは生活の拠点がこちらに移ってくるので、今日の面々とはあちこちで対戦をすることになるだろう。まだ、椎間板ヘルニアが完治せずに脚の痺れが残っているが、来年のこの大会では完治してリターンマッチでリベンジしたいと思った次第です。関東のランナーのみなさんお手柔らかにお願いいたします。

本日の戦利品

左から学習院大学のスポーツタオル、くまモンの筆記用具、賞状、協賛のデサントからのTシャツです。くまモンの筆記用具は、ナンバーカード末尾「18」が当たりでいただきました。

目白駅そばの「スポーツD310目白店」に貼り出されていました。結構な確率ですけど・・・。

この日のナンバーカード。スポーツD310目白店で景品をいただいたので、右下に「済」のスタンプが押されています。

後日、大会事務局からハガキで完走証が送られてきました。

こちらは参加賞。左からブランケット、メロンパン、バナナ、スポーツダカラです。
その他、引換券と交換で「とん汁」をいただきました。手作り感たっぷりで美味しかったです。