第46回小鹿野ロードレース大会 参戦記

 千葉県市川市の単身赴任先から片道で約4時間かかる埼玉県秩父郡小鹿野町まで行ってきました。これほど遠いところとは思わず、深く考えずに申し込んでしまいましたが、関東地方からでも前泊した方がいいようなところです(私は秩父市内で前泊)。

 さて、大会当日は気持ちよく晴れました。小鹿野町(おがのまち)秩父からさらに入り込んだところですので、朝はかなり冷え込みました。この時期としては、走るのに気持ちのいい気候と言っていいかもしれません。
 昨年11月以来のハーフマラソンで、オーバーペースにならないように気をつけて走りました。とはいえ、起伏のあるコースで、前半からガンガンいってしまうと後半タレるのでペースを抑えながら走りましたが、少々抑えすぎてしまった感もあり、タイムは伸びず1時間29分08秒と目標タイムはクリアしたものの、もう1分ほどは走れたかなという感じでした。

 とはいえ、昨年走ったハーフマラソンよりもコースの起伏を考えれば、タイムは上がっています。ヘルニアの影響が完全に取れていませんが、少しずつ改善されている感はありますので、諦めずに完全に回復するのを期待していきたいと思います。
 

●大会名 第46回小鹿野ロードレース大会
●開催日 平成28年10月16日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
小鹿野町役場近く発着(地図)(埼玉県秩父郡小鹿野町) 

大会要項 

プログラム

コースマップ

コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、16℃くらい
●参加賞 Tシャツ、お楽しみ抽選券(5等 ボールペン)
●結 果 1時間29分08秒(21.0975km 総合 第41位、50歳以上男子 第11位)
●表彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【10月15日(土)/1日目】
徒歩 マンション 14:52 本八幡駅 14:59
地下鉄 本八幡 15:00 市ヶ谷 15:24 都営新宿線
地下鉄 市ヶ谷 15:33 池袋 15:45 東京メトロ有楽町線
西武鉄道 池袋 15:50 飯能 16:38 池袋線
飯能 16:54 西武秩父 17:41 秩父線
タクシー 西武秩父駅 17:45 第一ホテル秩父 17:55
第一ホテル秩父/泊】
【10月16日(日)/2日目】
徒歩 ホテル 7:33 秩父駅 7:34
西武バス 秩父駅 7:42 小鹿野役場 8:10
徒歩 小鹿野役場
バス停
8:10 会場 8:15
【第46回小鹿野ロードレース 21.0975kmkm 9:30スタート】
徒歩 会場 11:22 えびすや(昼食) 11:32
【えびすやで「わらじカツ丼」/昼食】
徒歩 えびすや 12:19 小鹿野役場
バス停
12:30
西武バス 小鹿野役場 12:42 西武秩父駅 13:24
( 12:35 ) ( 13:16 )
西武鉄道 西武秩父 13:38 飯能 14:31 秩父線
飯能 14:40 新宿三丁目 15:32 池袋線、副都心線
地下鉄 新宿三丁目 15:44 本八幡 16:23 都営新宿線
徒歩 本八幡駅 16:23 マンション 16:33
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 2,000円  
地下鉄・西武鉄道 1,041円 (小川町〜市ヶ谷〜池袋〜西武秩父/本八幡〜小川町は定期券)
1,039円 (西武秩父〜新宿三丁目〜小川町/小川町〜本八幡は定期券)
タクシー 0円 (無料送迎)
西武バス 430円 (秩父駅〜小鹿野町役場)
470円 (小鹿野町役場〜西武秩父)
宿泊料 6,000円 第一ホテル秩父/楽天ポイント500使用))
宿泊補助 −5,000円 (職場福利厚生)
合 計 5,980円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。21.0975kmkm 男子50歳以上は8位まで (★は加藤が参加した部門
【21.0975km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
招待選手 6人 小山 司 SUBARU 1゜07’07”
一般男子 243人 小磯 秀治 羽生市陸協 1゜12’29”
★男子50歳以上 179人 佐藤 貢松 玉村郵便局 1゜20’18”
向山 直樹 山梨県庁 1゜21’40”
打川 信一   1゜22’45”
小川 猛 西埼玉TRC 1゜23’30”
島崎 朗 スポフレ秩父 1゜25’41”
荒井 裕 あかね走友会 1゜25’46”
吉岡 和弘 深谷仙元山RC 1゜26’48”
新井 浩 川越走友会 1゜27’26”
11 加藤 一郎 名古屋市役所走友会 1゜29’07”
一般女子 47人 弓削田 眞理子 越生高校教員 1゜24’42”
【10km−10時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
招待選手 14人 平塚 祐三 新電元工業株式会社 30’25”
高校男子 75人 北川 慎一郎 埼玉県立坂戸西高校 31’41”
一般男子 75人 内藤 聖貴   32’49”
男子50歳以上 63人 伊藤 和浩 KSランナーズ 41’14”
一般女子 28人 青木 雅子 楽走塾 41’03”
【5km−10時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
一般男子 37人 後口 洋史 うしろぐちRC 16’21”
男子50歳以上 34人 田口 良助   18’01”
高校女子 22人 石塚 美里 埼玉県立坂戸西高校 17’32”
一般女子 39人 島村 南実   19’21”
【3km−中学1年・10時30分、中学2年3年・10時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
中学1年男子 19人 赤星 龍舞 RUNRUN中 9’57”
中学2・3年男子 39人 野中 創太 都幾川中学校 9’33”
中学1年女子 8人 野田 奈々世 美杉台中学校 11’44”
中学2・3年女子 15人 斎藤 さつき 柏二中 10’40”
【1km−小学生男子・11時40分、小学生女子・11時50分、親子の部・12時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
小学生男子 132人 新井 虎次郎 アラマキッズ 3’14”
小学生女子 81人 後藤 舞桜 ファイト川越 3’27”
親子 50組 表彰なし
総合計 1,206人  

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照してください。

起伏のあるコースの攻略

このコースの高低表。スタートから約10kmまでで110mほど登っていく。15km過ぎにも40mほど急に登る峠が待ち構えている。(クリックすると拡大します)
 過去16回出場している2月の別大マラソンを今年もメインレースの位置付けをするとなると、もうそろそろこの時期にハーフマラソンくらいの距離がキチンと走れなければならないだろうと考える。
 10月の中旬に開催されるハーフマラソンの大会を探したところ、「埼玉県」とこともあり千葉県市川市からもさほど遠くないだろうと思い、今回この大会にエントリーをした。
 ここまでの考えはよかったのであるが、いざ調べてみると市川市からでも相当遠いと思っている秩父市から、さらにバスで45分ほどかかるのが小鹿野町(おがのまち)だった。単身赴任先の千葉県市川市の本八幡から乗り継ぎ、待ち合わせ時間を含めて約4時間かかることがわかった。おまけにコースは起伏があってきつそうだ。「ならば下見を・・・」と、8月の暑い時期ではあったが下見を兼ねて試走をした。
 実際走ってみると5kmまでは登っているもののその勾配はまだ緩く、5kmを過ぎたあたりから勾配がきつくなる。10km手前で折り返し、そのまま戻って来るが、15km過ぎに峠がある。ここが最後の難所。その後、距離調整の折り返し地点がもう一箇所あるが、最後は緩く下りながらゴールに向かうというコース設定となっている。下見をしたこともあり、事前にレースの計画を建てることができたのは収穫だった。

 前半から攻めていくのも一つの方法であるが、15km過ぎの峠が残っているので前半で脚を使いきるわけにいかない。今日は、前半やや自重気味、15km過ぎてから余裕があればペースアップしていこうというペース配分で走ることとした。

千葉県市川市内のマンションを午後3時前に出発し、3度の乗り換えをして西武秩父駅に着いたときは午後6時前だった。あたりはすっかり暗くなっています。

宿泊した「第一ホテル秩父」。秩父鉄道の秩父駅前にあり、系列の星野タクシーで「第一ホテル秩父で宿泊」というと西武秩父駅からホテルまで無料で送ってもらえます。

夕食はホテル近くの「見晴亭・宮の側店」。支那そばという言葉に惹かれて店に入ってしまいましたが、支那そばといいギョウザといい、幼少の頃、親に連れて行ってもらって食べた店の味を思い出す懐かしい味でした。

夕食後に店を出ると遠くの方が騒がしいです。その音や声のする方に行ってみると何やらお祭りのようです。

「みやのがわナイトバザール」というイベントのようです。サンバダンサーの行列まであり、とても賑やかでした。

松竹・秩父国際劇場とあります。昔の劇場で、現在はイタリアンのお店とか・・・。

大会当日の朝食。ホテル1階に併設された「庄や」のもの。居酒屋の魚ですので、なかなか美味しかったです。800円ナリ。

秩父鉄道秩父駅から乗った小鹿野役場方面行きのバスは満員で、下車するまで立ちっぱなしでした。シャトルバスが出ないので仕方がないですね。(小鹿野役場バス停にて)

大会のメイン会場の小鹿野小学校。町役場、警察署などこのあたりは小鹿野町の官庁街?

天気がよく、校庭で場所を陣取っている人が多く目立ちました。

校舎の前にはテント群。記録証の交付、お楽しみ抽選会の景品交換、貴重品預かりなどがあります。

こちらはナンバーカードを見せて、参加賞のTシャツと交換です。

9月、10月と関東地方は土日に天気が崩れていましたが、久し振りの晴天。この日は気持ちよく晴れ渡りました。

小鹿野小学校の校庭にこんなものがありました。

このテントでの物販は、おにぎり、焼きそば、天ぷらうどんの3種類。ロードレースという名前の通り、競技性が高く、お祭り的な要素が薄い感じがします。小学校の正門の前にテキ屋さんが1軒店を出していたくらいでした。

レース(前半)
 この日会場には午前8時過ぎに到着。スタート時間が午前9時30分なので、秩父市内で前泊してもそれほど時間に余裕があるわけではない。8月のコースの下見以来2ヶ月ぶりにやって来たが、2ヶ月前の静けさと違い今日は選手が多く集まり、町が賑わっている。コースをプラプラしながら軽く体をほぐしたり、ジョグをして準備をする。昨日、秩父にやって来たときには日没後で寒かったが、この日の朝もぐっと冷え込んだ。盆地的な気候のせいだろうか。

 ハーフマラソンのエントリーは500人弱。マンモス大会が増えた中では少ない部類に入るのであろうが、とはいえ決して少ない人数でもないので、何とか前方のスタート場所を確保したい。
 スタート前に招待選手の紹介があった。ハーフマラソンはSUBARUの選手が1人、大東文化大学から4人の選手が招待されている。大東文化大学は、埼玉県内に大学があるので、この大会としては地元の選手の招待ということになる。昨日の、箱根駅伝の予選会では、トップで予選を通過しているので、紹介後の一般の選手からの拍手も一段と大きかった。
 町の広報による記念撮影が終わると最前列を占めていた数名が後方に行ってしまったので、棚ぼたで最前列を確保出来た。小鹿野町の職員でマラソン大会の参加者だろうか・・・。

11時40分スタートの小学生男子。スタート前に注意事項を座って聞いています。

 9時30分。号砲と同時に隊列は動き出す。
 招待選手の5人の選手があっという間に隊列から二段ロケットのように切り離されてどんどんと前へ進んでいく。そしてその後ろには20人ほどの選手がばらけて私の視界に入る。今年初めてのハーフマラソン。5km、10kmと比べると入りがゆったりとした感じだ。

 原町交差点近くの1km地点を3分58秒で通過。先々週のことを思うと、疲労は抜けてまずまずの感じ。あとは最後までキチンと脚が動いてくれるかがポイントになりそうだ。
 1kmを過ぎて道がやや細くなり、国道299号線に近づいたところで登りが急になる。交差点を左折し国道299号線に入ったところが2km地点。ここを7分59秒で通過。この1kmは4分ちょうど。
 今日の目標は、コースがタフなため1時間30分を切ってくること、年代別で8位以内に入ることの2点。控えめに見えるかもしれないが、今シーズンの初ハーフ、また椎間板ヘルニアがキチンと治っておらず、右脚に一部痺れが残っていることなどを考慮すればこんな程度でもやむを得ないかなと思う。

コース沿いの数か所で、このような太鼓と笛の演奏による応援がありました。ありがたいですね。

 国道299号線に出てからはペースを落としたわけではないが、後方からちょっとずつ抜かれてしまう。今日は自分のペースを優先するために無理な集団走はせずに、とにかく体感に頼ってペースを維持することに徹する。3kmを12分07秒(4分08秒/km)、4kmを16分14秒(4分07秒/km)、5kmを20分29秒(4分15秒)で通過。このあたりまではまずまずであったが、この後上り勾配が徐々に厳しくなる。ペースを落としたわけではないが、後方から抜かれる人数が増えていく。6km過ぎあたりであろうか、女子の先頭にもとうとう抜かれてしまう。最近、こういうことが増えてきているので、気にせずマイペースを貫くことにする。
 5kmを過ぎてからは距離表示の看板が無くなり、何kmあたりを走っているかがわからなくなってしまった。事前に下見&試走をしたものの、2km以降は延々と国道299号線を走るので、目印らしき建築物がほとんど無く折り返しまでどのくらいあるのか把握出来なかった。

 前方からパトカーが走って来る。そしてその後ろには選手が一人付いて走っている。実業団のSUBARUの選手だ。そしてその後ろには大東文化大学の選手がポツリポツリと現れる。約10kmは走ったのであろうが、招待選手同士の中でも大きく開きができていることがわかった。反対側を走る選手も増えてきたので、折り返し地点が近づいていることがわかる。

レース(後半)
 折り返してくる選手の数をかぞえ、30人を過ぎた頃に折り返し地点が見えてきた。かぞえ間違いが無ければ、37番目でターン。また私と同年代のナンバ-カードが900番台、1000番台のランナーは既に9人が折り返し、私は10番目でターン。大会名がロードレースなので競技色が強く、走力のあるランナーが集まるだろうとは予想していたが、折り返し地点での順位は予想の範囲内だった。
 折り返してしばらくすると10km地点が現れる。10km地点を42分57秒で通過。この5kmは22分28秒もかかっている。5km以降はほぼ登り一辺倒だったため、タイムの落ち込みは仕方がない。ここから下って行くのでペースを戻して行くのみだ。
 そう思いながらもペースが上がらず、後方からも少しずつまだ抜かれていく。ヘルニアになってから、ギリギリ一杯の状態で走るのが難しくなり、スピードのコントロールの微調整が上手く出来なくなってしまった感がある。下って行く途中で、女子の2番目の選手にも抜かれてしまったことが、現在の力関係を如実に語っているような気がする。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’58” 3’58”
2km 7’59” 4’01”
3km 12’07” 4’08”
4km 16’14” 4’07”
5km 20’29” 4’15”
10km 42’57” 22’28”
15km 1゜03’17” 20’20”
あと3km 1゜16’49” 13’32”
あと2km 1゜20’54” 4’05”
あと1km 1゜25’05” 4’11”
ゴール 1゜29’08” 4’03”
 飯田橋の手前500mほど前から、なぜか歩道を走らされる。コースである国道299号線は完全道路規制をしているわけではないので、車への配慮と言うことだろうか。
 国道299号線を右折して飯田橋を越えたところが15km地点。1時間03分17秒。この5kmは20分20秒。タイムは持ち直してきたが、ほぼ下り一辺倒の区間の割りにはペースが上がっていない。

 そして15kmを過ぎてからは後半の最大の難所の峠を越えていく、距離的は2kmも3kmも続くわけではないが勾配はなかなかなものである。このあたりに来ると、前にも後ろにも選手がいなくなり、完全に単独走になっていた。

 峠を越えてからは後は下り坂。気持ちを切り替えるが、体がなかなか付いていかない。最後の方の距離表示は「あと3km」、「あと2km」、「あと1km」とカウントダウン方式だった。あと1kmの通過タイムが1時間25分05秒。残り1kmを3分50秒程度で走れば何とか1時間28分台でゴールができる。ここでペースを上げて小鹿野町の商店街の間を駆け抜けていった。ゴールは1時間29分08秒と、残念ながら1時間28分台は出なかった。年代別の順位も11位。

 今の実力としてはこんな程度かもしれないが、当初心配していた途中での大幅なペースダウンも無く、最後まで同じようなペースで走ることが出来たのは収穫だった。2週間後のハーフマラソンで上積みが出来ることを自ら期待したいと思う。

小鹿野町の商店街を走りながらゴールを目指す選手たち。

最後は直線が1kmほど続きます。ゴールまでもう少しです。

ゴール近くは応援が多いですね。

こぢんまりとしたエアアーチ。スタート・ゴールは同じ場所です。

ゴール後、給水所がゴール付近に設けられていたので、小学校に戻らずゴール後の給水ができたのはありがたかったですね。

プログラムに入っていた「お楽しみ抽選券。一体何が当たるのでしょうか?

三角クジを引きました。私が当たったのは5等(末等)のボールペン。残念

帰りに小鹿野名物のわらじカツ丼を食べて帰りました。8月の試走の時にも食べましたが、何度食べても美味しいですね。

本日の戦利品

参加賞のTシャツと抽選券で引いた5等(末等)のボールペン。なかなかいい賞品は出ないそうです。

本日使用したナンバーカードと記録証。ロードレースというだけあってシンプルですね。