第7回宿毛マラソン 参戦記

 12年ぶりに宿毛市を訪れました。宿毛市は高知県の南西端に位置する街で、県庁所在地の高知市からでも130km以上離れているので、移動だけでもそこそこ時間がかかります。

 今回、この宿毛マラソンに出場しようと思ったのは、@参加募集の時期が早かったこと、A遠くに出かけた感を味わいたかったこと − の2点でしたが、実際に参加して思ったのは、12年前の大会時と同じような街の人のホスピタリティーでしょうか。大会前日も、「せっかくなので宿毛市内で昼食を」と思って入った「来々軒」というラーメン屋さん(お客さんが多かったですね)では、精算時に私がマラソン大会のTシャツを着ていたせいか「明日は参加されますか?頑張ってください」とか、大会当日の抽選会で当選したので賞品(養殖真鯛3枚おろしセット)を引き取りに出かけると「一ヶ月以内には発送しますが、原則、申込時の住所です」と仰りますが「名古屋の自宅へ」と申し出ると快く引き受けてくれました。名古屋の住所を書き終わると「遠くからのご参加ありがとうございます」と。まあ、自分が好きできているだけなので「いえいえ」と私。参加賞の会場飲食チケット500円分では、迷うことなく地元の食べ物で「すりみ天ぷら(300円)」と「ちらしずし(200円)」を購入。お昼ご飯に早変わり。とっても美味しくいただきました。宿毛市も過疎化が進んでいるところのようですが、こういうイベントに参加して少しでも地方にお金を落していきたいと思います。

 さて、大会の方ですが、スタート前に静岡県の北澤さんという、このサイトの読者の方から声がけいただきました。ありがとうございます。北澤さんも遠路からのご参加ですね。私と同じで60歳だそうです。スタート前で私もテンションを上げていたので、あまりお話はできませんでした。申し訳ありませんでした。
 レースは序盤は下り坂で始まり、やや自重しながらの走りで入りました。終盤はここを登り切らなければならないので、この大会はペース配分が重要です。レースは前半、その北澤さんに先行され少々差がついてしまいましたが、7km付近で追いつき何とか先行できました。年代別で優勝された方は、名前と顔が一致しませんが、レース中はけっこうな勢いで序盤に抜かれ、中盤に私が抜き返し、さらに終盤に抜かれた方かなと思いますが、ゴールではけっこうな大差になってしまいました。60歳代になってもコンスタントに優勝を狙おうとしたら、やはり10kmで40分程度の走力でないと厳しいと感じました。しばらくは連戦が続きますが、全国各地の強豪たちとお手合わせをお願いしたいと思います。

●大会名 第7回宿毛マラソン
●開催日 令和4年5月29日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
宿毛市総合運動公園発着(地図)(高知県宿毛市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
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●天 候 晴れ、24℃くらい
●参加賞 スポーツタオル、塩まる3個セット、ヴァームアスリートゼリー、塩タブレット、リ・ソビーム(試供品)、会場飲食チケット500円分(以上参加賞)、バームスマートフィットウォーター(ゴール後)、養殖真鯛3枚おろしセット(抽選会)
●結 果 42分58秒(10km 総合 第27位、男子60〜69歳 第2位)
●表彰 賞状、メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【5月27日(金)/1日目】
徒歩 マンション 20:00 本八幡駅 20:07
地下鉄 本八幡 20:09 新宿 20:51 都営新宿線
夜行バス バスタ新宿 21:15 コトバスステーション鳴門IC 5:39 コトバス701便
【5月28日(土)/2日目】
夜行バス コトバスステーション鳴門IC 6:10 高知駅北側BT 8:20 乗り継ぎ便
8:30
【はりまや橋/見学】
  【ガッツレンタカー/手続】
  レンタカー ガッツレンタカー高知駅前店 9:18 高知県庁そば駐車場 9:30
【高知県庁/見学】
レンタカー 高知県庁そば駐車場 9:45 高知公園駐車場 9:50
【高知城/見学】
レンタカー 高知公園駐車場 10:40 来々軒(宿毛市) 13:20
【来々軒/昼食】
レンタカー 来々軒(宿毛市) 13:45 会場 14:10
【コース下見・試走】
レンタカー 会場 17:00 ホテル 17:30
  【秋沢ホテル/泊】
【5月29日(日)/3日目】
レンタカー ホテル 6:57 会場 7:23 コース下見含む
【第7回宿毛マラソン 10km 9:30スタート】
レンタカー 会場 11:15 足摺岬駐車場 12:30
【足摺岬/見学】
レンタカー 足摺岬駐車場 12:50 桂浜公園駐車場 15:47
【桂浜/見学】
レンタカー 桂浜公園駐車場 16:20 高知ぽかぽか温泉 16:43
【高知ぽかぽか温泉/入浴】
レンタカー 高知ぽかぽか温泉 17:25 ガッツレンタカー高知駅前店 17:50
夜行バス 高知駅北側BT 20:10 コトバスステーション鳴門IC 22:30 接続便
コトバスステーション鳴門IC 22:50 バスタ新宿 8:18
コトバス702便新名神一部通行止迂回
( 7:20 )
【5月30日(月)/月日目】
地下鉄 新宿 8:26 本八幡 9:09 都営新宿線
徒歩 本八幡駅 9:09 マンション 9:19
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 4,500円  
地下鉄 754円 (本八幡〜新宿/往復)
夜行バス 16,200円 (バスタ新宿〜高知駅/往復)
宿泊料 4,200円 (秋沢ホテル/素泊まり)
レンタカー 5,500円 (ガッツレンタカー/1泊2日)
燃料 4,171円 (23.97L(431km÷23.97L=17.98(km/L))
高速代 680円 (高知道/伊野〜須崎東)
490円 (高知道/須崎東〜土佐)
駐車料 100円 (高知県庁そばコインパーキング)
370円 (高知公園駐車場)
400円 (桂浜公園駐車場)
入園料 420円 (高知城)
入浴料等 730円 (高知ぽかぽか温泉/入浴料720円、ドライヤー使用料10円
合 計 38,515円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 一般男子60〜69歳は第3位まで (★は加藤が参加した部門
【21.0975km−9時00分スタート(今回は2ウエーブでの時差スタート)】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
ハーフ男子総合 653人 棚橋 建太 南国市 四国銀行 1゚10'05"
男子39歳以下 148人 棚橋 建太 南国市 四国銀行 1゚10'05"
男子40〜49歳 204人 清水 研光 愛媛県 hAL. 1゚15'33"
男子50〜59歳 187人 宮本 直哉 高知市   1゚21'18"
男子60〜69歳 92人 矢津 一正 茨城県 つくばの風 1゚30'28"
男子70歳以上 22人 原谷 勤 福岡県   1゚55'31"
ハーフ女子総合 131人 二宮 歩美 愛媛県   1゚28'24"
女子39歳以下 37人 二宮 歩美 愛媛県   1゚28'24"
女子40〜49歳 35人 福間 慈野 愛媛県 松山マスターズ 1゚33'10"
女子50〜59歳 48人 石河 智子 愛媛県 松山市 1゚34'08"
女子60〜69歳 9人 西江 礼子 岡山県   2゚12'57"
女子70歳以上 2人 宇都宮 久子 福岡県   3゚28'58"
【10km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
10km男子総合 157人 山崎 竹丸 高知市 まるRC 32'05"
男子39歳以下 34人 山崎 竹丸 高知市 まるRC 32'05"
男子40〜49歳 32人 竹又 正敏 高知市 高知FRC 36'25"
男子50〜59歳 41人 鎌田 真吾 愛媛県 大洲体協 40'38"
★男子60〜69歳 32人 1 住田 義明 岡山県   40'05"
2 加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 42'58"
3 北澤 正孝 静岡県 気賀高陸上OB 43'29"
男子70歳以上 18人 馬込 和明 東京都 マゴメ 45'42"
10km女子総合 100人 田元 久美 安芸市   40'02"
女子39歳以下 25人 松本 幸子 愛媛県 八幡浜高校 41'55"
女子40〜49歳 30人 田元 久美 安芸市   40'02"
女子50〜59歳 33人 岡内 利香 高知市   53'00"
女子60〜69歳 9人 山崎 頼子 高知市 まるRC 50'30"
女子70歳以上 3人 守 百合葉 岡山県 大畠ふたりAC 58'29"
【2km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子1・2年生 14人 田邉 駿走 高知市 高知大学附属小 7'54"
男子3・4年生 19人 鶴田 勇心 愛媛県   6'54"
男子5・6年生 8人 上岡 輔来 高知市   7'58"
男子中学生 5人 石黒 壱晴 愛媛県 宇和島市立城東中学校 6'27"
男子一般 32人 藤田 大輝 香川県   6'31"
女子1・2年生 10人 村尾 沙羅 宿毛市 宿毛JAC 9'00"
女子3・4年生 15人 菊田 莉央 四万十市 東山小学校 8'04"
女子5・6年生 13人 國廣 美来 愛媛県 富田小学校 7'10"
女子中学生 3人 村山 七海 愛媛県   7'02"
女子一般 20人 綾部 真由美 高知市   11'01"
総合計 1,180人  

はりまや橋、高知県庁、高知城そして宿毛市の来々軒
 宿毛市を訪れるのは、平成22年以来12年ぶり。前回は、名古屋から自動車を一人で運転。往復で1,400km超とバスの運転手並みの移動距離で、帰りはさすがに眠くなって名神草津PAで仮眠をとっている内に明け方になってしまい、結局、家には大会翌日の早朝に着くという大移動だった。
 今回は単身赴任先からの移動であり車も持っていないので、高知までは夜行バス、高知からはレンタカーという行程を組んだ。

バスタ新宿からコトバス701便に乗車。表示は「徳島・高松・琴平」という表示になっているが、愛媛と高知へ向う乗客も、まずはこのバスに乗車をします。コトバスの「徳島・高松・琴平」行きは同時刻に2便あり。1便は3列シート。もう1便は4列シート。

こちらはバスタ新宿で出発を待っているコトバス701便。私が乗車をしたのは3列シートの方で、写真に写っているバス。

早朝、5時40分頃にコトバス敷地?の鳴門ICそばのバスの待避所に到着。ここで高知、愛媛へ向う乗客は、乗り継ぎ便へ乗り換えることになる。

こちらは私が乗車した高知行きの乗り換え便で約10名ほどが乗り換え。トランクルームの荷物は、運転手さんが載せ替えを行うので、お客さんは特に何もする必要もありません。

 夜行バスで多少の寝不足感はあるものの、大会前日の早朝に高知市に到着するとなると、夕方までかなりの時間がある。コースの下見と試走に2〜3時間割いたとしても、まあまあ観光に充てる時間もできる。何度も高知県には来ているものの、じっくり腰を据えて観光もしていないので、今回は大会前日と大会当日にいくつかの観光地をまわることにした。

 夜行バスが高知駅北口に到着したのが8時20分。レンタカー屋のオープンが9時ちょうどなので、この40分間を利用してまずは「はりまや橋」に徒歩で出かける。JR高知駅から南へ真っ直ぐ1km弱のところにある。「日本三大がっかり名所」で、札幌時計台、オランダ坂とともに挙げられているのがこの「はりまや橋」。メインの通りの脇にひっそりと橋が架かっている。
 私がちょうど行ったときには、朝からご婦人らの観光客が角度を変えて何枚も写真を撮影している。3分くらいは待たされたであろうか。誰もいなくなったところで、私が数枚撮影。また、出張ついでにはりまや橋にやってきたような風貌の男性には「スマホで写真を撮ってもらえますか?」と頼まれたので、そのご本人のスマホで2枚ほど撮影をする。

早朝8時20分に高知駅の北口にバスは到着。レンタカー店が開くまで少し時間があったので、はりまや橋まで出かけました。

高知市内は全国でも珍しい市内電車が走っているところ。

高知駅の南口には、高知の偉人の像が並んで建てられています。

こちらがはりまや橋。日本三大がっかり名所ともいわれていますが、確かに小さな橋でした。

 9時近くになったので、再び高知駅に戻り、朝方、バスを降りたすぐ先の「ガッツレンタカー」で予約していた軽自動車を借りる。中古自動車をレンタカーにしたものでHONDAのLIFE。走行距離は10万kmを超えている。ナビがやや使いづらかったが、終わってみると燃費は18km弱/kmでそこそこよく走る車でよかった。
 レンタカーに乗り込み、高知県庁→高知城の順番で高知市内の観光を済ませる。高知県庁は、特段珍しい庁舎でもないが、これまで訪れたことがなかったので足を運んでみたもの。
 高知城は、山内一豊が城主だったもので有名なお城。仲間由紀恵が山内一豊の妻の役で主役を演じたNHK大河ドラマ「功名が辻」では、終盤で山内一豊の居城としてこの高知城が登場。2006年のNHK大河ドラマなので、あれから16年。もうそんなに経つのかと思ったが、一度くらい高知城にやってくるのは悪くはない。

こちらが高知県庁庁舎。取り立てて特徴のあるような外観ではありませんでした。道路を挟んで南側には高知市役所庁舎があります。

こちらは、高知城下にある山内一豊の像です。

階段をテクテク登って行った先にあったのが高知城の天守閣。

有料施設だけあって掃除も行き届いています。

高知城天守閣から見た高知市内。

 今回は宿毛市の大会のために高知県にやってきたので、高知市ばかりで滞在するのも宿毛市にとっては少々失礼。宿毛市も次回はいつやってくるのかわからないので、少しは観光をしようと思ったが、なかなか観光をするための珍しい施設もなさそうな感じだった。
 ならばお昼ご飯を兼ねて、どこかで美味しいものでも食べようかと調べたものの、どのサイトでもイチオシのようなお店はなく、ネットでも意見が分かれているようだった。
 その中でも私の目にとまったのが「来々軒」の「ダブルチャーシュー」だ。チャーシュー麺のチャーシューが2倍入っているという意味だろうが、ネットの写真で見る限りでは、小ぶりのチャーシューが麺の上を覆うように配置されているのが珍しかったので、とりあえずこのお店でのダブルチャーシューをお昼ご飯にすることとした

宿毛市内の飲食店で私が注目したのが「来々軒」。このお店の名物が「ダブルチャーシュー麺(800円)」。大盛りダブルチャーシュー麺でも850円とお値打ち感はある。

私はダブルチャーシュー麺を注文。こちらがその現物で麺が見えないくらいこれでもかというばかりにチャーシューで器に盛られていました。お店のお姉さんも元気でいい感じのお店でした。

 人口約18,000人の地方都市だけに、お昼時にお店にお店が満員になるところは少ないと思われる。13時20分くらいにお店に入ったものの、各テーブルはほぼお客さんで一杯。カウンターだけが空いていたので、そちらで食事を摂ることとした。待つこと10分ほどであろうか。注文したダブルチャーシューが出てきたが、見た目の感じはネットで掲載されている感じとよく似ており、私としては満足だった。スープにはもう一工夫が必要かなとも思ったが、あれだけチャーシューが入っている中、税込みで1杯 800円は安いのではないか。
 食後にレジで精算しようとすると、お店の方に「明日のマラソンに出られるのですか?」と訊かれたので「ハイ、明日は出場します」と私。「頑張ってください!」とお店の方。
 たまたま、見慣れない客で、「国境マラソンIN対馬」のTシャツを着ていたので、明日の「宿毛マラソン」に出場することは一目瞭然だったかもしれない。宿毛市を選んでわざわざやってきたことに対して、地元のお店の人からも歓迎の意を受けた気がした。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

レース
 冒頭にも少し触れたが、スタート前に静岡県の北澤さんに声がけをしていただいた。全く面識がなく、このサイトの読者とのこと。地方遠征に出かけると、たまにこういうことがあるが、サイトを見ていただいているというので悪い気はしない。


9時ちょうどにスタートするハーフマラソンの部の選手たち。コロナ対策でスタートは2ウエーブに分けています。
 ハーフマラソンは、10kmと比べると人数も多く、コロナ対策もあり2ウエーブでのスタート。10kmは特にそういうこともなく9時30分に一斉スタートとなる。宿毛市長のピストルの合図でレースは動き出す。私は前から2列目のインコースからのスタートで、さほど混雑することもなくまずまずのスタートであった。

 宿毛市陸上競技場のメインスタンド前中央がスタート場所なので、そのまま70mほど走って場外に出る、右折、左折を繰り返し、今度は総合運動公園の西入口から一般道に出る。このあたりに来ると前が見通せるようになるが、さっと30人くらいのランナーが私の前を走っている。前出の北澤さんもその中の一人であった。下り坂で最初の1kmを迎えるが3分50秒で通過。下りのせいか、それとも距離表示の位置が怪しいのか最近では早い通過タイム。ただ距離表示が怪しいので、1kmずつのタイムには一喜一憂せずに走ることにする。

 1kmを過ぎて2kmに向うあたりでは、下り坂も徐々に緩くなる。序盤の勢いもここまで。この先はペース配分を間違えると終盤痛い目に遭うのでペースをよく考えなくてはならない。
 2kmを7分54秒で通過。この1kmは4分04秒。このあたりで前を走る30人ほどと、私の間が二つに割れるように開いてしまった。

競技場を出て総合公園内を走るランナーたち。ハーフマラソンの序盤ですので元気ですね。

総合公園内はほぼ平坦ですが、公園が高台にあるので、一般道に出たところでアップダウンのあるコースになります。

ハーフマラソンは2ウエーブに分けてのスタートですが、1ウエーブでも結構長い行列となっています。

 松田川にかかる八ヶ合橋という朱色に塗られた橋を渡り正面の三叉路を右折する。10kmは右折であるが、ハーフの部は逆に左折をするというコースレイアウトだ。
 右折をするとコースは徐々に登り出す。3km地点と給水所がほぼ同じ位置にある。この日は気温が高くなるというので、ここで給水を1杯摂る。3kmを過ぎたあたりから前を走る選手がポツリポツリと落ちだしてきたので、一人ずつ拾って順位を上げていく。
 松田川にかかる新橋上橋を超えると4km地点が現れる。このあたりから上りの勾配がさらに厳しくなったきたものの、前を走る前出の北澤さんや女性ランナーとの距離が徐々に縮まってくるのがわかるようになってきた。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 3'50" 3'50" 21'20"
2km 7'54" 4'04"
3km 12'15" 4'21"
4km 16'44" 4'29"
5km 21'20" 4'36"
6km 25'45" 4'25" 21'38"
7km 29'55" 4'10"
8km 34'19" 4'24"
9km 39'11" 4'52"
ゴール 42'58" 3'47"
 折り返し地点を31番目で通過。ここから7kmくらいまでは下り気味になる。5kmの通過は21分20秒。合わせてここで給水を2杯摂る。1杯は飲料、もう1杯は肩から体にかけて冷やすためだ。スタート時間は早かったが、陽が昇ってくると気温がみるみる高くなる。日陰の少ないコースなので、給水は取り忘れてはならない。
 6kmを過ぎて、まずは前を走る女性ランナーを抜く。また、北澤さんとの距離はますます縮まり、もう少しで追いつけるところまで来た。

 7km付近でとうとう追いつくことができた。このまま一気に先に行こうか、しばらく並走するか迷ったが、最後の登りに備え息を整えるためにばらく後ろについて走るものの、八ヶ合橋付近で前に出ることにした。しばらくすると足音が後ろから聞こえなくなったので、どうやらすぐ後ろにはおらず離れていったようだった。
 8km付近の最後の給水で1杯摂る。ここからは徐々に登りがきつくなり、ペースが一気に落ちてしまう場所となる。後方からハーフマラソンの前の方を走る選手に抜かれるものの、ここから先は自分のペースを守りつつ、頑張って乗り切るほかなかった。

 宿毛運動公園の西入口から入ったところの坂は、短いもののとても急で足も止まる寸前だった。ここを乗り切ればあとはほぼ平坦。ただし最後の陸上競技場の1周が長かった。最後は、一人一人に用意されたゴールテープを切ってゴール。タイムは42分58秒と何とか2レース続けての42分台だった。ゴールしてからわかったが、年代別では第2位。優勝者の方は40分を少し超えるタイムでかなりの開きが出てしまった。やはり優勝争いをしようとするならば、60歳代でも少なくとも40分程度で走らないと話にならない。課題は重々承知だが、急には早くならないので、徐々にタイムを詰めていこうと思った次第。

総合運動公園に戻ってきた選手たち。
ゴールまで残り500mほどになります。

ゴールをする選手。写真では写っていませんが、スタンドは家族などの観客でそこそこ賑わっていました。

ゴール後には、スポーツドリンクが支給されます。

こちらではシューズに装着したチップが回収されます。記録証に関しては各自でダウンロードのため、現地での発行はありませんでした。

抽選会では大当たり!
 今回、抽選会で「養殖真鯛3枚おろしセット」が当った。総合案内まで受け取りに行ったところ、「一ヶ月以内には発送しますが、原則、申込時の住所です」と係の女性。千葉県が単身赴任先なので、送り先を変えて欲しいと私。尋ねはしなかったが、おそらくクール宅急便のような形で送ってくるのであろう。
 単身赴任先には、昼間は基本いない。日にち指定なしで送られてきたら、結果、不在になるし、再配達のお願いをするにしても、翌日必ず受け取れるかどうかはわからない。
 ならば、カミさんと娘の住む自宅に送ってもらう方が、まだ受け取りやすいのではないか。そう考えて、名古屋の自宅住所で宛名もついでにカミさんにということで、無理を承知でお願いしたところ、快く引き受けてくれた。

 今回の抽選の賞品は全部で97本。内訳としては、
 ・直七ポン酢 24本
 ・直七とごまのドレッシング 24本
 ・直七とあめ色玉ねぎのドレッシング 24本
 ・土佐宿毛粕漬セット 5本
 ・養殖真鯛3枚おろしセット 10本
 ・タン・プル・タン 洋菓子セット 10本
というもの。今大会のゲストの「う〜み」さんがクジをひいたようだ。よーく見ると、私の当った「養殖真鯛3枚おろしセット」が一番高価そうに見える。遅くとも6月中に送ってくるそうなので、どんなものか楽しみが増えた

飲食ブース
 今回いただいた参加賞の中に500円分の金券がある。「宿毛マラソン飲食チケット」と書かれ、100円のものが5枚綴りとなっている。先般出場した「神崎発酵マラソン」でも金額こそ300円であったが、この仕組みはランナー・出店するお店の両方にとってメリットが大きいように思える。
 当日、これを使わなければ、翌日以降はただの紙くず。なので、この日の内に使おうという心理が働く。ランナーは必ずお店を品定めするためにお店に足を運ぶ。お店の方はランナーの人が来るので地元の特産品などを見てもらえる機会が増える。結果、人気のあるお店とそうでないお店のさはでるかもしれないが、お店を見る機会が増えることはいいことだと思う。

ブースを2周ほどまわったが、一番気になっていたのがこのブース。

すりみ天ぷらは、ちょうど揚げたてのタイミングでまだ温かった。野菜天も入って結構お値打ち感があった。

こちらは「ちらし寿し」と「鯛めし」。鯛めしは以前食したので、今回はちらし寿しを購入。

飲食チケットの残りを宿毛市観光協会のブースに持っていくと「小夏」がもらえるとか。先ほどのブースの方、教えていただきありがとうございました。

こちらが宿毛市観光協会のブース。

ブースの後方には、黄色のカゴに小夏が一杯入っていました。

こちらが今回の金券を使用して購入した「ちらし寿し」と「すりみ天ぷら」。小夏は宿毛市観光協会ブースでいただいたもの。十分、お昼ご飯になりました。

 お店を準備している段階から、私はお店をまわっていたが、レースも終了し着替えてこの金券を使おうと思っていたら時刻は11時に近くなってしまった。ならば、この500円でお昼ご飯の足しになるものが買えないか。さらに地元の特産品であればなおいい。こういう私の欲求を満たしてくれそうなのが、鯛めしを販売しているブースだった。
 商品は3種類。鯛飯300円、ちらし寿し200円、すりみ天ぷら300円だ。鯛めしは、12年前にこの会場で食べたことがある。すりみ天ぷらは食べたことはない。ちらし寿しとすりみ天ぷらの組合わせで購入すれば、ちょうど500円で金券を一気に消費できるのでちょうどよい。一つの迷いもなくお店の方に注文。金券をまるごと渡すと「一番端の部分は、観光協会(のブース)に持っていくと小夏がもらえるからこちらは返しますね」と言うではないか。金券の端の部分を返されてまじまじと見ると、確かにそのようなことが書いてある。
 20mほど離れた、宿毛市観光協会のブースに行くと若い女性が一人で対応してくれる。レモンくらいの大きさの小夏を一ついただいたが「これはどうやって食べればいいのですか?」と私。「包丁で皮に切れ目を入れて、中の実をそのまま食べればいいです」と教えてくる。なるほど、包丁が必要か。単身赴任先に戻らなければちょっとありつけそうもないと思ったが、食料がさらに増えて悪い気はしなかった。

番外編(足摺岬、桂浜)
 今回は表彰式も行わないとプログラムに記載がある。宿毛市をもう少し堪能したい気持ちもあったが、次回、高知県にやってくるのがいつになるのかわからないので、今のうち四国最南端の岬である足摺岬と、高知市内に戻って桂浜くらいは今回の遠征で行ってみようと考えていた。何よりレンタカーはあるし、帰りもまた夜行バス。夕方までの時間を使えばなんとかなるではないか。

 宿毛から足摺岬まで調べたところ約60km。時間にして1時間30分程度。足摺岬から高知市内まで約130kmで、高速道路を積極的に利用しても2時間30分ほどかかる。宿毛を11時出発、足摺岬に12時半。30分ほど滞在して足摺岬を13時に出発しても高知市内には15時半には戻ってくる計算となる。途中渋滞して高知に戻る時間が遅くなれば、桂浜はカットすればいい。レンタカーの借りている時間が19時までなので、それに間に合うことが一番であるが、何とか概算では間に合いそうなのでとりあえず実行してみることにした。

 高知県内も信号が少ないので、一般道でもスイスイ走ることができるので、概ね、計画通りに自動車を走らせることができる。四万十市で国道56号線から国道321号線に移り、ここからは方向を南に変える。左手には四万十川を眺めながらのドライブであり、実に気持ちがいい。四万十川の河口付近まで来ると、道路は内陸部に入るが、10km程度走ると今度は左手に太平洋を見る形で海岸線を走ることになる。この日は天気もよく、自動車を走らせていても気持ちがよかった。
 土佐清水市の中心近くまで来ると、遠洋漁業の起点となる清水港も見えてきた。足摺岬まではもう少し。最後にまた内陸部を走るが、足摺岬が近づいてくるとホテルなどの観光施設が増えてくる。うーん、足摺岬は遠いと思いながらも、12時30分とまあまあ見込み通りの時間に足摺岬駐車場に到着した。

四国最南端の足摺岬にやってきました。

駐車場そばにある銅像は、土佐清水市出身のジョン万次郎の銅像。

足摺岬展望台から眺めた足摺岬灯台方面。

眼下の太平洋は青く澄んでとてもきれいでした。

こちらが展望台。少し霞んではいたものの概ね好天で遙か彼方まで水平線だけしか確認できなかった。

 駐車場に入る直前には足摺亜熱帯植物園、足湯など小物の観光施設、また駐車場横にはジョン万次郎の銅像などの観光施設があるが、今日の目的は四国最南端の足摺岬に行くことなので、とりあえず展望台に向って歩いて行く。歩いている人はほとんどいなかったが、展望台には先着している人が6人ほど景色を見ながらたたずんでいた。目の前はもちろん太平洋ではあるが視界の270度くらいは太平洋といったところであろうか。天気が非常によい日だっただけに爽快感は最高だった。ただし、悠長にしているわけにもいかない。急いで戻ってきて今度は桂浜に向う。
 先ほど走ってきた道を巻き戻すように四万十市の方へ自動車を走らせる。途中、無料区間、有料区間の高知道も通り、桂浜駐車場には16時少し前に到着した。時間にして約3時間。

少し歩いたところに坂本龍馬像がありました。高知駅前にもありましたが、こちらの方は台座も高く遠くからもよくわかります。

こちらは桂浜。弓なりの形状が美しいですね。

 こんな遅い時間に桂浜にやってくる人はいるのだろうかと思いきや、私のようにこれから桂浜の有料駐車場に入っていく人がいるのは意外だった。
 桂浜は「月の名所は桂浜」とよさこい節で唄われている有名な観光地。さすがにビーチだけでは飽きてしまうせいか、周辺には坂本龍馬像、坂本龍馬記念館、桂浜水族館なども整備されているが、やはりメインはこの独特な形状のビーチ。写真の収まりもよく、しばらく近くを散策させてもらった。
 短時間であったが、今回はほぼスケジュール通りに事が運び、なかなか充実した遠征であったと満足している。

本日の戦利品

参加賞の品数は多いです。スポーツタオル、塩まる3個セット、ヴァームアスリートゼリー、塩タブレット、リ・ソビーム(試供品)、会場飲食チケット500円分。このうちの会場飲食チケット500円分は、自由度があっていいですね。

この日使用したナンバーカード(左)、完走証(中央)とゴール後に支給されたバームスマートフィットウォーター(右)。完走証については、ネットから自分で印刷したものです。

6月13日に大会実行委員会から郵送で賞状とメダルが送られてきました。表彰式が行われなかったための措置ですが、一人ずつの発送は手間だったかと思います。わざわざありがとうございました。

6月22日、大会事務局から名古屋の自宅の方へ、抽選で当選した「養殖真鯛三枚おろしセット」が届きました。ネットで調べたところ、「すくも湾漁業協同組合」で贈答品として販売されているようです。その商品としたら「鯛三枚おろし 1尾 (約1.7s) 3,200円(送料別)」みたいです。ちなみに送料は1,430円らしいので、合計4,630円。非常に高額なものをいただきました。ちなみに大きさは優に30cmは超え、40cmほどあるようです。