TOMIYA & TAIWA七ツ森ハーフマラソン 参戦記

 久しぶりに第1回大会に参加してきました。
 第1回大会は主催者側が不慣れなため、不手際が多いのでこれまではなるべく行かないようにしていましたが、大会日程と方角(東北地方)が合っていたので、今回は例外的に参加してきました。

 コースは富谷市総合運動公園を出発し、隣町の大和町総合運動公園をゴールとするワンウエイコース。個人競技のロードレースでスタート場所とゴールが大きく異なるのは珍しいですね。それも第1回大会から採用するとは・・・。
 コース的には起伏が激しく、ハーフマラソンでは標高差が150m程度、10kmでも標高差が70m程度あるような中々な難コースです。攻め方を間違えると、終盤が大変なことになるので、高低差を頭に入れて走らなければなりません。
 ある意味走り甲斐のあるコースであり、また市街地のごみごみしたところを離れ、自然豊かなところをたくさん走るコースレイアウトはなかなか面白いと言えたではないでしょうか。

 ただし、第1回大会に付きもののトラブルがやはりたくさん見られました。ランネットの大会レポにも多くの意見が書き込まれていましたが、一番気になったのがやはり表彰でしょうね。大会要項には年代別の区分がびっしり書かれていたにもかかわらず、表彰は総合のみ。まあ、確かに年代別の表彰をするとは書いてはないですが、それでは何のために大会要項に年代別の区分を書いたのでしょうか。私も含め、このちぐはぐさに騙されたランナーが多かったようです。私もそうですが、年代別の表彰がなければ参加することはなかったですね。その他にも第1回らしくトラブルが目立ちましたが詳細は別途説明を・・・。

 ちなみに、12月4日(日)に、大会事務局から年代別の賞状、賞品を送っていました。令和4年12月1日付のNews「表彰なしから表彰へ」の方でも説明しましたが、私の提案が通ったようです。ただし、賞品と一緒に入っていた文書では、しらっと年代別の表彰のものを後から送った程度のことしか書いてありませんでしたが・・・。
●大会名 TOMIYA & TAIWA七ツ森ハーフマラソン
●開催日 令和4年10月23日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
富谷市総合運動公園発 大和町総合運動公園着(地図)(宮城県富谷市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、12℃くらい
●参加賞 タオル、七ツ森ラスク、スポーツドリンク(ゴール後)
●結 果 45分25秒(10km 総合第33位、男子総合第30位、男子60歳以上第2位)
●表彰 賞状、メダル、乳酸菌タブレット
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【10月22日(土)/1日目】
徒歩 マンション 7:55 本八幡駅 7:58
JR 本八幡 7:59 秋葉原 8:21 総武線
秋葉原 8:23 王子 8:39 京浜東北線
高速バス 王子駅南口 9:10 仙台駅東口 15:02 仙台特急
( 14:50 )
地下鉄 仙台 15:21 国際センター 15:26 東西線
【仙台城趾/見学】
地下鉄 国際センター 16:41 青葉通一番町 16:44 東西線
徒歩 青葉通一番町駅 16:44 ホテル 16:50
【ホテルパールシティ仙台/泊】
【10月23日(日)/2日目】
徒歩 ホテル 5:31 青葉通一番町駅 5:37
地下鉄 青葉通一番町 5:45 仙台 5:47 東西線
仙台 5:59 泉中央 6:15 南北線
  シャトルバス 泉中央駅 6:28 会場(富谷市) 6:47
【TIMIYA & TAIWAハーフマラソン 10km 9:10スタート】
シャトルバス 会場(大和町) 11:20 泉中央駅 12:02
地下鉄 泉中央 12:12 勾当台公園 12:25 南北線
【宮城県庁/写真撮影】
地下鉄 勾当台公園 12:47 仙台 12:56 南北線
高速バス 仙台駅東口 14:20 会津若松駅 16:50 JRバス東北
( 16:45 )
徒歩 会津若松駅 16:50 ホテル 16:55 徒歩
【駅前フジグランドホテル/泊】
【10月24日(月)/3日目】
徒歩 ホテル 5:48 会津若松駅 5:59
JR 会津若松 6:08 小出 10:41 只見線
小出 11:10 越後湯沢 11:53 上越線
【酒ふろ 湯の沢/入浴】
徒歩 越後湯沢駅 13:45 湯沢バス停 14:13
高速バス 湯沢 14:27 池袋駅東口 17:31 西武バス8便
( 14:21 ) ( 17:17 )
地下鉄 池袋 17:37 淡路町 17:50 丸ノ内線
小川町 17:56 本八幡 18:26 都営新宿線
徒歩 本八幡駅 18:26 マンション 18:35
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円  
JR 396円 (本八幡〜王子)
3,410円 (会津若松〜越後湯沢)
地下鉄  210円 (仙台〜国際センター)
210円 (国際センター〜青葉通一番町)
340円 (青葉通一番町〜泉中央)
310円 (泉中央〜勾当台公園)
210円 (勾当台公園〜仙台)
 423円 (池袋〜淡路町・小川町〜本八幡) 
高速バス   3,200円 (王子駅南口〜仙台駅東口/東京バス) 
 3,100円 (仙台駅東口〜会津若松駅前/JR東北バス)
 3,100円 (湯沢〜池袋駅東口/西武バス) 
宿泊料 2,500円 (ホテルパークシティ仙台/楽天ポイント1,700使用)
4,800円 (駅前フジグランドホテル)
入浴料 600円 (酒風呂 湯の沢(越後湯沢駅)/JREポイント200使用)
合 計 25,809円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km男子は第5位まで、男子60歳以上は第3位まで (★は加藤が参加した部門
【21.0975km−9時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子総合 911人 松本 真臣 名取市 サンケミファ 1゚13'29"
男子18〜39歳 234人 三浦 寿輝 大崎市 YKKAP東北 1゚14'30"
男子40〜49歳 269人 松本 真臣 名取市 サンケミファ 1゚13'29"
男子50〜59歳 256人 安島 雄二 多賀城市 仙塩利府病院 1゚17'57"
男子60歳以上 152人 鈴木 裕二 七ヶ浜町   1゚32'08"
女子総合 151人 内海 美咲 大和町 おおさきRC 1゚30'08"
女子18〜39歳 38人 内海 美咲 大和町 おおさきRC 1゚30'08"
女子40歳以上 113人 加藤 礼子 仙台市 トライアスロン東北 1゚39'10"
【10km−9時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
★男子総合 399人 1 高木 健太 仙台市 宮城陸協 35'07"
2 中野 和也 仙台市 TEAMみちのく 35'28"
3 檜野 晃宏 大崎市 YKKAP東北 35'39"
4 菊池 篤 仙台市 ユナイテッドアスリーツ 35'53"
5 工藤 淳一 仙台市 広瀬川RC 36'51"
30 加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 45'25"
男子29歳以下 43人 高木 健太 仙台市 宮城陸協 35'07"
男子30〜49歳 173人 中野 和也 仙台市 TEAMみちのく 35'28"
男子50〜59歳 91人 後藤 浩正 仙台市   37'38"
★男子60歳以上 92人 1 千田 正 仙台市 43'36"
2 加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 45'25"
3 国分 利美 仙台市 アルプスアルパイン 46'21"
女子総合 151人 千葉 悠里奈 石巻市   39'11"
女子29歳以下 28人 千葉 悠里奈 石巻市   39'11"
女子30〜49歳 70人 八巻 万理子 塩竈市   45'59"
女子50〜59歳 30人 佐藤 裕美 仙台市   40'51"
女子60歳以上 23人 大久保 好美 柴田町   42'13"
【3km−9時20分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子総合 114人 後藤 優月 美里町 古川黎明中学校 9'53"
男子小学4〜6年 37人 後藤 優空 美里町 涌谷陸上スポーツ少年団 10'43"
男子中学生 15人 後藤 優月 美里町 古川黎明中学校 9'53"
男子50歳以上 62人 門井 邦夫 仙台市 WINDS 10'54"
女子総合 43人 佐藤 心晴 仙台市 大和アカデミー 11'37"
女子小学4〜6年 11人 佐藤 心晴 仙台市 大和アカデミー 11'37"
女子中学生 6人 松本 萌 仙台市 七北田中学校 11'41"
女子50歳以上 26人 古舘 百合子 大崎市 チームあさとあゆ 13'11"
【2km−8時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
親子ペア 115組 後藤 奈央
/後藤 咲優空
美里町 涌谷陸上スポーツ少年団 7'55"
総合計 1,999人  

仙台城趾(青葉城趾)見学
 今回の大会は、仙台市に隣接する富谷市及び大和町で開催される。前日にコースの下見や試走を行おうと考えたが、仙台から公共交通機関によるアクセスが悪いことがわかった。なので今回は下見は諦め、仙台市内の観光に時間を充てることにした。

 これまで仙台は何度も訪れているものの、仙台を目的にきたわけではなく、仙台を経由して目的地へ行くための場所なので、仙台市内をゆっくり観光をしたことがなかった。
 というわけで、とりあえずお上りさん的に「仙台城(青葉城)」に行くことにした。仙台城は、現在は取り壊され城址が残っているだけなので、お城巡りの対象にはならない。観光目的で行くとしたら、伊達政宗の銅像でも拝むことかもしれない。

仙台城趾の最寄駅は、国際センター。余談ですが名古屋の地下鉄にも同じ駅名があります。

まだ新しいのか駅はきれいでした。

地図を頼りに歩いていると、来週、「女子大学駅伝」の開催に伴う交通規制が実施冴える旨の看板が現れました。このあたりもコースなんですかね。

最初に現れたのが大手門跡。ここから本丸の方に向っていけると思いきや、3月の地震で修復するところがたくさんあるようで通行止めとか・・・。

 時間もあまりなかったので、仙台駅東口に高速バスが到着してから地下鉄に乗り換え、最寄駅である「国際センター」に向う。国際センターからは、あらかじめ調べてきた道にしたがって歩いて行ったものの、最近発生した地震のせいで、一部の道が通行止め。かなり遠回りをして仙台城趾に向うこととなった。
 仙台城はそもそも東と南を断崖が固める天然の要害の上に築かれている(標高130m)ので、道中の道はかなり勾配がある。ホテルに荷物を預けてもいないので、持ってきたカートをガラガラと引きながら上っていく。宮城県護国神社の鳥居をくぐってようやく頂上が見えてきた。思いのほか、ここまで来るのに労力が要った。

こちらは清水門跡。天気がイマイチで、少々薄暗い感じで驚きました。

どんどん登っていくと大きな石垣が現れます。本丸がさぞかし大きかったことがうかがえます。

上がったところにあった本丸跡。基礎だけが復元されているようです。

こちらは仙台城跡から眺めた仙台市内。広瀬川が流れていますね。

こちらは伊達政宗が騎馬に乗った像があったところ。現在修復中とかで、周囲がネットで覆われていました。残念!

この写真のように傾いたんでしょうか。令和4年3月の地震の影響だそうです。

 頂上までやってきたが、先ほど説明したように城址しかなく、本丸広場の位置を復元したようなもののみが残っている。「ふむふむ。このあたりに本丸があったんだね」と思いながら観ていたが、やはり本丸もの天守もないと寂しい感じがする。
 ただし伊達62万石の居城、仙台城(青葉城)は、将軍家康の警戒を避けるためにあえて天守閣は設けなかったといわれてる。

 「そういえば、伊達政宗の銅像があるはずだが・・・」と思いながら付近を探すもののそれらしきものが見当らない。ただ、鉄パイプに黒いネットがかけてるものがあり、何かを修理しているようだ。「まさか・・・」と思い近寄ってみると、それが伊達政宗の銅像・・・のあるはずの場所だった。ネット越しに真ん中の方を見るとがらんとして何もないではないか。そのネットに書かれている説明書きを読むと「令和4年3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震により、騎馬像が傾くなどの被害が発生したため、現在、修復作業を行っております。」とある。どうも像が外され、補修をしているようである。3月の地震で現在は10月中旬。7ヶ月もかかってまだ元に戻らないのか?と思いつつも、文句を言ってもないものはない。

再び国際センター駅に戻ってきました。往きとは別の入口から駅に入ろうとしたところ発見しました。なるほど、仙台らしさの一つですね。名古屋もスケートどころなのでこれに負けないようなものが欲しいと思いました。

 というわけで、前日のわずかな時間を割いて行った仙台市内観光は、やや不発な感じで終わってしまった

慌ただしいスタート前
 今日のスタート時間は9時10分(10km)。
 今回は仙台市内に前泊して公共交通機関を利用して会場に向う。なお、仙台市営地下鉄・南北線の「泉中央駅」付近(実際には、泉区役所の駐車場)から会場まで無料のシャトルバスを出してくれるというのでこれを利用する。富谷市は仙台市に隣接するものの、公共交通機関だけでのアクセスがどうも弱いようだ。

青葉通一番町の始発は5時45分。仙台で南北線に乗り換えて泉中央に向います。

泉中央駅では、係員さんが誘導用の案内看板を持って待っています。

10月下旬となると、日の出も遅くなっきましたね。明るくなりきっていないです。

泉区役所の駐車場?には、会場へ向うシャトルバスが待機していました。乗車前に検温がありました。

 宿泊先のホテルの最寄駅の「青葉通一番町」の始発に乗っても泉中央に到着するのが6時15分。シャトルバスは満員になり次第出発したものの、会場の富谷市運動公園に着いたのは6時47分。スタートまで2時間以上あるので余裕に見えるが、実はこの大会、スタート・ゴールが異なるので、荷物を預ける必要があり、その〆切が8時10分となっている。なので、まずはこの8時10分に間に合わせるようにウォーミングアップや体操・ストレッチをするので、実質は1時間程度しか時間の余裕がない。
 また、荷物を預けた後は、そのまま走る格好なので、この時期、外にいれば当然寒いので、控え場所となっている体育館で過ごすが、それでも徐々に体が冷えてきて、荷物を預けてからスタートまでの1時間は非常に長かった。みなさんは、どこをどう改善したらいいと思いますか?

シャトルバスは20分ほどで会場の富谷市運動公園の体育館前に到着。

バスが到着したのが男子の控え場所となっている体育館(スポーツセンター)前ですが、先に受付をしなければなりません。

受付場所は体育館から少し離れたところにあります。まずは検温と健康チェックシートの提出。

また部門ごとに参加賞の配布場所が異なります。ハーフはTシャツが参加賞なので、サイズ毎に分けているようです。

参加賞の配布場所はこんな感じ。

私は10km。タオルが参加賞なので、サイズの区分はありません(笑)

午前7時頃の荷物預け場所の様子。この時間帯は当然暇そうですが・・・。

午前8時が近づくにつれて慌ただしくなってきました。8時50分頃に横を通りましたが、ハーフマラソンの荷物はまだ出発していなかったですね。〆切はもう少し遅くしてもよいのでは?

レース
 今回はスタート時間も早いし、ワンウエイコースなので、前日も含めコースの下見・試走が出来なかった。コースの下見・試走が出来ないと不安は残るが、たまには下見・試走なしで走るのもよいのではないかと前向きに考える。
 ただし、下見・試走がないからといってノープランではない。コースの高低差マップから見ると、10kmコースも前半の6kmくらいまではアップダウンが繰り返される。特に「2kmから3km」と「5kmから6km」に上りがあるのを覚えておかなければならない。ハーフマラソンについては全コースの高低差マップがあるが、10kmについては掲載がない。10kmの折返してまではハーフとの重複区間なのでよくわかるが、重複区間が終わってからゴールまではさほど起伏がないだろうと推測する。なので、前半のアップダウンで頑張りすぎず、最初の折り返しを終えても余力が残るようにして走るのが、このコースの攻め方としてはよいのではないかと思う。

スタート地点の横のグランドは、ウォーミングアップエリアに指定。選手控え場所からスタート場所まで距離にして400〜500mほど離れています。もう少し近くでもよいと思いましたが・・・。

 ハーフマラソンが8時ちょうどにスタートし、10kmの参加者はその後方で待機している。ハーフマラソンは1,000人以上のエントリーがあったので、ピストルが鳴っても最後尾の選手たちは前がつかえていて走り出すことが出来ない。スタート地点までもタイムにカウントされるが、後方のランナーは全くお構いなしという感じだ。
 10kmのエントリーは、男女合わせて550人。さほど混雑もなく気持ちよくスタートが出来、私が推奨する500人をやや超えてはいるが、見た感じ前の方ものんびりした感じで血の気の多そうなランナーは少なそうだった。


こちらはスタート地点。何の変哲もない、普通の道路上です。スタート場所自体が、緩い上り坂になっています。
 私のナンバーカードは「3035番」。大会要項には年代別の区分があったものの、なぜかプログラムは年代別に関係なく氏名、居住地、所属など表記がされている。この「3035番」というのは申込順ではなく、申告タイム順で早い順番に「3001番」から番号を付けたものと推測。確かに前の方に並んでいるランナーは、3000番に近い番号のランナーばかりであった。スタートの1分前になっても最前列の一番右側が空いているので、そこに並ばせてもらう。

 9時10分にピストルの合図と同時にスタート。ロスタイムはゼロのはずであるが、なぜかグロスタイムとネットタイムに1秒の差があった。
 スタート場所からコースはわずかに緩い上りとなっている。あっという間に私は置いていかれ、トボトボと走ることになる。三叉路を右折ししばらくすると下り坂になり、このあたりでおおよそのグループが出来た感じだ。私の場合、序盤の入りがやや速めになるせいか、今回もグループ走にならずに単独走になってしまった。

 4分を超えてガーミンが鳴り出す。どうやら走り出してから1kmを経過したようだ。4分04秒で通過。付近には距離表示らしきものは見当らない。1kmを超えたあたりから下っていくはずであるが、コースは逆にやや上っているような感じすらする。どうやら高低差マップもあまり正確ではないかもしれない。距離表示もなく(私は幸いにもガーミンが教えてくれるので困らないが・・・)、高低差マップも当てに出来ないとなると、体感に任せて走るのがよいだろうと決断する。
 ガーミンが2kmの通過を知らせるが、タイムは8分34秒。この1kmは4分30秒ということになった。起伏のあるコースなので、今日は目標タイムを設定していないが、1kmごとのタイムは乱高下するに違いない。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4'04" 4'04" 22'29"
2km 8'34" 4'30"
3km 13'26" 4'52"
4km 17'49" 4'23"
5km 22'29" 4'40"
6km 27'23" 4'54" 22'56"
7km 31'52" 4'29"
8km 36'10" 4'18"
9km 41'02" 4'52"
ゴール 45'25" 4'23"
※ 7km地点まで距離表示が見当らなかったため、各距離毎のタイムはガーミンの距離測定による1km毎のタイム。ゴールのみゴール時の主催者の発表の記録。
またこの日のガーミンでのトータルの
距離の測定結果10.04kmでした。
 3kmくらいからはハーフマラソンの後方の選手が現れる。まだ数は少ないが、徐々にこれらの選手を少しずつ追い抜いていく。
 4kmくらいのところでは少々賑やかになってきた。国道457号線をちょうど渡るところであり、セブンイレブンのコンビニもある。このあたりからは、前を走るハーフマラソンの選手が増えてきた。少々縫うように走らざるを得ないが、今日のところは仕方がない。それよりも10kmコースで唯一の給水箇所がコースマップでは4.7km地点にあるので、ここでの給水を上手に摂ることが出来るかどうかが心配だった。
 ちょうどこのあたりはコースを直線的に走るようになっている。右折左折を繰り返すと、その給水所が現れる。給水テーブルが長めに取ってあったこともあって、私の欲しい水のテーブルががらんと空いていたのですかさず2つのコップを取ってそのままは走っていく。一口飲んで残りは背中にかけを2回繰り返して水を消費する。ここが最初で最後の給水所なので失敗は許されない。

 5kmを過ぎてから折り返し地点に向うが上り坂が厳しくなる。反対側からは、折返し地点をUターンしてきた選手が少しずつ現れる、人数を数えたところ男女合わせて33人とすれ違う(女性ランナーは3人)。私は34番目でUターンして行く。Uターンしてからはどちらかというと下り基調になったので脚も楽になった。さて、この先の高低差は読めなかったが、平坦に近いことを祈りながら走る。

 ガーミンが7kmの合図を知らせてくれてしばらくすると、電柱に7kmの表示があった。この日初めて見る距離表示。ガーミンの合図とは50mほどずれている感じだった。
 前後のランナーの間隔は空いていたが、8km付近に近づいたところ前を走るランナーの距離がみるみる詰まってくる。近づいてみると、どうやら脚が痙ったようで止まりながらストレッチをしているようだった。申し訳ないが、こういう場合であっても容赦なく抜いていく。
 ところが抜いていいったところ、しばらくすると付いてくるではないか。私に抜かれるまでは前を走っていたので、アクシデントさえなければ彼のが走力が高いはず。アクシデントがあって抜かれたものの、残り2km弱を走るためにはちょうど後ろから手頃なランナーがきたと思ったのであろう。

大和町総合運動公園へ向う道路の最後の上りがきつかったですね。木々も少しずつ紅葉が進み始めきれいでしたが、あまり見ている余裕はありませんでした。

総合運動公園に入ってもゴールまでが少し長かったですね。

ようやくここまできて初めてゴールが見えてきました。

市民マラソン大会にしては少々地味なゴールの演出かもしれません。

ゴールテープは前後のランナーの距離が開いているときに用意をしていました。ゴールテープを切ったランナーもそこそこいたのではないでしょうか。

ゴール後はチップの回収。シューズから取り外すのが一苦労。

そしてスポーツドリンクをいただきました。完走証の交付はありません。この大会はネットからのダウンロードでした。

 数百メートルは付いてきたものの、次第に呼吸音や足音も聞こえなくなり、いつの間にか私から離れていったようだった。9kmを41分02秒で通過。残り1kmは下り基調になったものの、大和町総合運動公園に入っていく交差点を左折したところからは、再び上り勾配が始まる。ここは織り込み済みであるが、ゴールが総合運動公園のどのあたりにあるのかがわからなかったので、最後のスパートをかけるのは遅めにしておいた。

 取り付け道路から、ゴールまでの距離は思った以上に長かった。ゴールにはエア・アーチもないので、遠くからゴールを見つけることは出来ず、最後の直線になったところでようやくゴールが見えてきた。ゴールタイムは45分25秒。褒められたタイムではないものの、起伏のあるコースの中ではまずまずではなかったであろうか。男女合わせてエントリー数が450人で男女合わせた総合順位が33位。最近の中ではまずまず検討したというような順位かと思う。
 主催者からは総合表彰しかしないという。年代別順位もわからないので、総合的にどうであったかは何ともいえないが、下見・試走をしなかった割には、まずまずまとまった感じで収めることが出来たような気がする。

大和町総合運動公園は周りを木々に囲まれた素晴らしい環境の中にあります。気持ちがいいですね。

ゴール後は、富谷市総合運動公園で預けた荷物を引き取りにいきます。

会場では多くの出店がありましたが、あまり賑わっている感じはありませんでした。ここに立ち寄るような仕組みがなかったのは残念でした。

中央には簡易のステージの他、ここで表彰も行われていました。参加人数の割には集まっている人が少なかった印象がありました。

帰りのシャトルバスも結構行列が出来ていました。駐車場が分散していたり、行き先もバラバラなので運行スケジュールが煩雑だったような気がします。

バスで帰る際には、この看板を5人ほどのスタッフの女の子が持って見送ってくれました。気分はよかったですね。

やはり不手際が多かった第1回大会
 冒頭にも少し書いたが、第1回大会にはありがちな不慣れなことによる不手際がいくつか見られた。大半は、改善することによって次回大会に繋げればいいようなものが多かったが、少々いただけないものもあった。ランネットの大会レポにも書き込みをしておいたが、こちらでも詳細を説明したいと思う。
@給水箇所の少なさ
 私は10kmコースに出場したが、給水箇所はわずかに4.7km地点に一箇所。この日は気温もさほど上がらず、スタート前にも十分給水をしていたので問題にはならなかったが、10月のこの時期は気温が高くなる日もあるので、給水は多いに越したことはない。やはり、2.5kmに1箇所程度設けるのがよいと思う。なので、10kmであれば3箇所くらいが適当であろう。
 一方、ハーフマラソンの場合は、最初の給水場所は10kmコースと共通で4.7km地点。その後は8.7km、12.3km、15km、18.6kmと合計5箇所。2.5km間隔であれば、7〜8箇所が妥当な数だろう。
 ハーフは後半に給水所が偏っている感じになってはいるが全体的には許容範囲としても、さすがに10kmの1箇所は少ないのではないか

A荷物預けの〆切時間を遅めに
 今大会はワンウエイコースなので、スタート地点には戻ってこない設定。そのため選手の荷物をゴール地点まで搬送する必要がある。東京マラソンや別府大分毎日マラソンなどはこの方式を採用している。フルマラソンの場合は、スタートをしてからゴールするまで、どんなに速い選手でも2時間はかかる。なので荷物を運ぶにしても、この間の時間を活用して運べばよい。数が多くなると、預け入れの作業、トラックへの積み込みの手間、積み卸しの手間、荷物の並び替えの手間がそれなりにかかるものの、人手を割けば何とかはなる。

 しかしながらこの大会のように、ハーフマラソンと10kmロードレースでスタートゴールが異なるというのは珍しい。以前、私が出場した東京シティハーフマラソンは、スタートが東京都庁前、ゴールが大井競馬場だった。今回と同じように荷物の搬送があり、荷物預けの〆切後はランシャツランパンで都庁の庁舎の風の吹かないところで待機していたがそれなりに寒かった。今回はわずか10kmの距離でもスタート・ゴールが異なるので荷物の搬送が必要となるが、この程度の距離で荷物の搬送をするような大会の開催は聞いたことがない。10kmとなると速いランナーであれば30分程度でゴールするので、荷物預かりの締め切り時間は当然早くなってしまう。

 夏場ならいざ知らず、秋から冬にかけての時期に早々と荷物を預けると、その間の対応が難しくなる。今回は、体育館内で体を動かしながら寒さを凌いだが、それでもスタート30分前には寒くなってきた。荷物を預ける時間に配慮を加えるか、10km程度の距離の短い種目は、そもそもスタートゴールを同じにすべきではないかとも思う。

B1kmごとの距離表示
 今回、コース設定と公共交通機関の利便性を鑑みたところ、事前にコースの試走が出来ないと判断した。久しぶりのぶっつけ本番であったが、当日、走っていて前半は距離表示がないのに驚いた。マラソン大会はただ走ればいいというものではない。速いランナーも遅いランナーもペース配分をして走るのであるから、1km毎の距離表示は重要な指標となる。多少の測定誤差は許容するが、少なくとも10kmコースにおいては折り返し後の7km地点で初めて距離表示が出てきたのは驚いた。それも電柱に距離表示が貼られている・・・。

 私はガーミンを持っているので、GPSでの測定でほぼ正確に距離表示が現れるので困ることはないが、そうでないランナーは面食らったのではないかと推測

C抽選番号の表示
 今大会では、抽選での当選者に商品が出るという。最後まで会場に残って抽選をするのではなく、あらかじめ抽選をして番号を掲示するらしい。私がゴールして着替えた頃には2km部門と3km部門の抽選結果が貼り出されていたが、ハーフと10kmはいつまで経っても発表されないままだった。帰りのバスの時間も近づいてきたので、その結果を見ることもなく帰ってしまったが、こういうものくらいはさっさと掲示しておくことが出来ないものだろうか。

D表彰の区分
 ランネットの大会レポにも多くの投稿があったが、大会要項では年代毎の募集をしていたにもかかわらず、表彰は総合の区分での表彰しかしないという(これも立ち聞きでの情報だったが・・・)。確かに、要項をよく読むと年代別の表彰をするとも書いてはいない。
 百歩譲っても、ならば大会要項の年代の区分は何の意味を持っているのか。大会プログラムを見たときに年代の区分もなく、距離毎の男女の区別だけしか記載されていないことに不思議に感じたが、今思えば、大会要項の年代別の区分は年代別毎の表彰をするつもりがあったものの、検討結果、総合表彰だけに変更したのではないか。その際に、大会要項の記載を直すのを忘れたのではないかと思う。仮にそうであれば、主催者側のミスである。

 主催者には、
■大会のHPで、大会要項で年代別の表記をした理由と、年代別表彰があるように思える紛らわしい表記をした経緯を説明ること。
■今さらメダルや副賞を年代別の上位選手に配るのは無理があるものの、賞状程度であれば各年代の上位者(ハーフマラソンなら各年代の男女8位、10kmなら各年代の男女5位まで)に送付することを検討したらどうか。
の2点メールで提案している。が10月26日(水)現在、何ら返信がない。

E会場のお店は閑古鳥が鳴いていた。人の集まる仕組みの構築を。
 各種目のゴールは、大和町総合運動公園。ここには、地元のお土産を並べたテント、食べ物を販売するテントを含め、思った以上にテントが並んでいた。ただし、そこで買い物をする人たちはあまり見かけなかった。テント自体に何をしているテントなのかの表示がないというのもあるが、そもそもテントでお金を落すような仕組みが出来ていない。
 最近では、参加賞に300〜500円程度の金券を入れて、会場のテントでも使えるように工夫している大会もある。当然、金券をもらった選手はそこで消費をしようと思うので、いろんなテントをぐるぐる回る。選手がよいと思ったテントは賑わい、そこに活気が生まれてくるという感じになる。いずれにしても、選手らが立ち寄る仕組みが出来ていなかったので、これらのテントは閑散としていた感じだった。出店をされた方々もさぞかしガッカリしただろうと思うが、これはやり方をちょっと変えるだけで大きく賑わうので、その仕組みを考えなかったのは残念だったと思う。

F観光案内のパンフレットは事前送付を
 今回残念だったのは、現地での観光がなかったこと。そんなこと自分で調べればよいと思うかもしれないが、パンフレットなどあれば手っ取り早い。ただし私のように、遠征に行く際には、公共交通機関を利用する場合には、自由度が減るのであらかじめ綿密な計画を立てなければならない。なので、事前の情報収集が非常に大切となる。
 この大会では、ナンバーカードや健康チェックシートなどは事前に送付されてきたが、なぜか観光案内のパンフレットの同封はなく、会場で配布された参加賞と一緒に入っているではないか。ここでもらっても時は既に遅し。なぜ、事前に封筒でいろんなものを送る際に入れなかったのか。まさか郵送代をケチるため?とは思えないが、このタイミングを誤ったことで、地元にお金が落ちる機会が減ってしまったのではないか。

Gスタート地点の仮設トイレの位置変更を
 スタート場所、ゴール場所に置いても、選手の導線の確保があまりよくないと感じた。特に考えなければならないのはスタート地点。受付場所、選手の待機場所、仮設トイレ、スタート地点というのは非常に大切な関係となる。
 今回設置されていた仮設トイレであるが、ウォーミングアップ用のグランドの隣の駐車場のそば。スタート地点からも遠いし、選手の待機場所からも遠い。選手が長く過ごす場所が待機場所(今回は男子は体育館)であるのであれば、体育館付近に設置しておくべきではなかったのか。実際、体育館のトイレは渋滞していたことを考えると、設置位置に配慮がなかったような気がする。

Hスタート場所が遠い
 今回気になったのがスタート場所。選手の控え場所となっていた体育館から見ても500mほどは離れているような気がする。スタート前に車を駐車場に入れて、道路を通行止めにすれば、あそこまで遠い場所にする必要もない。スタート時間に遅れるのがイヤだったので、スタート場所の確認にも出かけたが、行って帰ってくるだけで1km近くになってしまう。選手の待機場所からもう少し近くであっても何ら支障はなかったはずだと思う。

I問い合せの返信は早めに
 この大会のサイトの「Q&A(よくある質問)」に
「Q:荷物を預ける場所はありますか?」
「A:ございます。10km・ハーフはスタート地点とフィニッシュ地点が異なることから、スタート地点で手荷物をお預かりしフィニッシュ地点へ搬送いたします。 なお荷物は指定のビニール袋に入るサイズとなります
というものがありました。こちらは泊まりがけで行く予定なので、6月18日に大会事務局あてに以下のように問い合せのメールを出しています。

「大会への参加を検討しております。(Q&A)この『指定のビニール袋』の大きさはどの程度でしょうか。千葉県からの参加になると1泊2日になるので、ある程度荷物が発生してしまうと思いますので事前の確認です。ご連絡のほど、よろしくお願いします。 」しばらく経っても返事がないので7月2日に同じ質問を大会事務局に問い合せをしています。そしてようやく返事が来たのが8月4日です。たったこれだけの質問に対しての回答に一ヶ月半もかかっています。以降、他にもシャトルバスに時間など聞きたいことがあったので、直接電話をしましたが、ちょっと首をかしげたくなるような対応の遅さです。担当者個人の問題かもしれませんが・・・。

Jその他(スタート・ゴールは同じでも良い)
 いろいろと書かせてもらったが最後に一つ。
 2,000人規模の大会でスタートゴールを分けて運営するのは、運営費用が嵩む原因となるほか、選手の移動にかかるバスの手配、場所の確保のほか、荷物の配送も行わなければならないので、こちらの方にどうしても人員も力点も置くようなことになってしまう。
 そのせいであると言い切るわけではないが、給水箇所の少なさや1km毎の距離表示など、肝心なランナーが走る際に必要としているものがおろそかになっていたような気がしてならない。
 今回は、富谷市と大和町の合同での開催だから、あえてスタートとゴールを分けたかもしれないが、大和町をスタートして富谷市を廻って大和町に戻るコース(若しくはその逆)のような感じでコースレイアウトをしてもよかったかもしれない。そうすれば、主催者側の負担も大きく減る。スタート・ゴールが異なるというのは変則的な開催方法で、オリンピックや大規模大会ではあるが、わずか10kmコースでスタート・ゴールを異にしている大会は初めて。それも第1回大会で実行するから恐れ入るが、運営も相当大変だったと思うので、無理してスタート・ゴールを分けなくてもよかったのではなかったであろうと思う次第。

本日の戦利品


この日使用したナンバーカード(左上)、10kmの参加賞のタオル(中)、七ツ森ラスク(左下)、ゴール後にいただいたスポーツドリンク(右)。

完走証は各自でダウンロードとのこと。ランネットの自分の記録からダウンロードしました。

12月4日(日)にゆうパックで年代別の賞状などが大会事務局から送られてきました。

 通知がありましたが、しれっと送りますっという程度の内容でした。ちょっと残念です。(クリックすると拡大します)

まあ、年代別の表彰なのでこういう程度でもかまいませんが、最初からそうして欲しかったですね。