第40回川口マラソン 参戦記

 先週出場した「小江戸川越ハーフマラソン2022」の開催場所は埼玉県川越市。そして今回の第40回川口マラソンの開催場所は埼玉県川口市。いずれも埼玉県ではありますが、単身赴任先の本八幡からの距離は相当違います。こちらでは自動車がないので移動手段はもっぱら公共交通機関となりますが、今回は京成八幡→日暮里→西川口と乗り換え回数は1回または2回程度で行くことができるので、距離的には比較的近いところです。

 さて、大会の方ですが、スタート時間がハーフマラソンが8時30分、10kmが8時45分と早いです。意外と早起きをして会場に向かいました。先週に比べれば、参加者は約半分くらいですが、それでも5,000人に近いエントリー数なので会場はごった返しています。荷物預かり場所は、かなり長い行列ができてしまい、ギリギリにに荷物を預けようとした人たちは、もしかしたらスタートに遅れてしまったかもしれませんね。このあたりでは少々段取りの悪さが目につきました。

 レースの方ですが、天気もよく風もほとんどない絶好の条件。コースも一部を除き平坦な部分の多いコースなので好タイムも期待ができます。前半の5kmも21分30秒を切るタイムでまとめていたので、後半も何とか粘ることができ、久しぶりの42分台に加え、60歳になってからのベストタイムが出ました。順位としても残りの1kmくらいで同年代の選手を一人抜いて、何とか年代別4位に食い込むことができました。とはいえ、年代別の1位から6位までがわずかに2分の間にひしめいていますので、結果的に今回は接戦だったということですかね。

 あとはゲストで拓殖大学の女子陸上競技部が招待されていました。ウォーミングアップで見かけたり、10kmも一緒にスタートしたりと大会に花を添えていました。またスタート前には、一部の選手の紹介がありましたが、人気のフワちゃんは私がスタート位置に行ったときには紹介が済んでしまっていたようで、見ることができずに少々残念でした。
 

●大会名 第40回川口マラソン
●開催日 令和4年12月4日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
青木町公園総合運動場発着(地図)(埼玉県川口市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、6℃くらい
●参加賞 Tシャツ(当日配布)、スポーツドリンク(ペットボトル/ゴール後)、パン入りスープ(アンケート提出による)
●結 果 42分44秒(10km 総合第114位、男子総合109位、男子60歳代 第4位)
●表彰 賞状、メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【12月4日(日)】
徒歩 マンション 5:53 京成八幡駅 6:01
京成電鉄 京成八幡 6:06 青砥 6:17
青砥 6:18 日暮里 6:35
JR 日暮里 6:41 西川口 7:00
徒歩 西川口駅 7:00 会場 7:13
【第40回川口マラソン 10km 8:45スタート】
徒歩 会場 10:22 西川口駅 10:38
JR 西川口 10:42 田端 10:58
田端 11:01 日暮里 11:04
京成電鉄 日暮里 11:18 京成八幡 11:38
徒歩 京成八幡駅 11:38 マンション 11:48
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 5,000円  
京成電鉄 650円 (京成八幡〜日暮里/往復)
JR 440円 (日暮里〜西川口/往復)
合 計 6,090円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子60歳代は第6位まで (★は加藤が参加した部門
【21.0975km−8時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
高校生〜男子39歳以下 432人 楜澤 滉希 東京都 伝説の覇者  1゚07'20"
男子40歳代 603人 藤岡 啓 茨城県 私走説  1゚12'29"
男子50歳代 589人 中田 輝明 東京都 カナガワRC 1゚16'21"
男子60歳代 189人 嶋 徹 東京都 江戸川区 1゚27'11"
男子70歳以上 42人 小金 啓志 神奈川県 神奈川M 1゚35'14"
高校生〜女子39歳以下 60人 川崎 由理奈 川口市 RUNARX 1゚22'01"
女子40歳代 78人 豊田 美奈子 東京都   1゚24'32"
女子50歳代 82人 安藤 弘子 東京都 伯爵ファミリー 1゚30'40"
女子60歳以上 26人 冨永 美佐子 埼玉県 浦和駄馬の会 1゚53'36"
【10km−8時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
高校生〜男子39歳以下 449人 成田 匠平 埼玉県   31'13"
男子40歳代 420人 尾曲 和輝 東京都   32'14"
男子50歳代 479人 松井 章 東京都   35'18"
★男子60歳代 185人 1 山口 浩満 神奈川県 ハートブレイク 41'08"
2 尾崎 清隆 東京都 湘南RC 41'51"
3 小形 英規 埼玉県 チーム武 42'20"
4 加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 42'44"
5 イノウエミチオ 川口市 井上整形外科 42'54"
6 佐藤 保裕 川口市 芝川ランナーズ 43'06"
男子70歳以上 85人 仙石 光男 東京都 植草水産 41'50"
高校生〜女子39歳以下 120人 瀧波 美緒 東京都 DreamAC 36'23"
女子40歳代 134人 巽 恵愛 川口市 辻小親 43'05"
女子50歳代 153人 大久保 陽子 川口市   44'34"
女子60歳以上 49人 三田 麻利子 川口市 カナガワRC 44'08"
【3km−8時55分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所  所属 記録
中学生男子 70人 利根川 悠樹 埼玉県    9'10"
高校生〜男子59歳以下 195人 斉藤 雄基 川口市    8'59"
男子60歳代 30人 平山 一則 川口市 カナガワRC  12'40"
男子70歳以上 35人 大瀧 光信 東京都    13'59"
中学生女子 38人 鴨狩 侑奈 埼玉県   10'28"
高校生〜女子59歳以下 154人 木村 綾愛 埼玉県   11'06"
女子60歳以上 23人 藤野 めぐみ 東京都 東久留米走友会  14'38"
総合計 4,720人  

鋳物とオートレースの街、川口市
 今回、大会の会場となった埼玉県川口市を少し紹介しよう。
 埼玉県川口市は、埼玉県の南東部に位置する人口約59万人の都市。埼玉県では、県庁所在地のさいたま市(人口 約134万人)に次ぎ、2番目に人口の多い街である。なお、政令指定都市を除く人口のNo.1は千葉県船橋市の約64万人。川口市はこれに次ぐ、NO.2の街である。

 古くから鋳物が盛んな街で有名。鋳物は地場産業でもある。有名なところでは、1964年の東京五輪の聖火台は、この川口市の鈴木万之助さん、文吾さん親子が二ヶ月にわたり完成させたもので有名。現在は、この青木町総合公園にそのレプリカが置かれている。
東京五輪のこちらは1964年のときの聖火台のレプリカ。
鈴木親子が、2ヶ月寝食を忘れ製作に打ち込んだものだそうです。

 私の少ない知識の中で、川口市といえばオートレース場がある街。オートレース場はかなり閉鎖され、現在、日本国内では5カ所。伊勢崎オート(群馬県伊勢崎市)、浜松オート(静岡県浜松市)、山陽オート(山口県山陽小野田市)、飯塚オート(福岡県飯塚市)そしてここ川口オートである。
 この大会の帰りにJR西川口駅前では、川口オートに向かう臨時バスが駅前に待機。満員のバスにちょうど出くわした。
 わが実家のある愛知県蒲郡市にも蒲郡競艇場があり、最盛期の頃はJR蒲郡駅から無料バスが次から次へと走って行ったのを覚えているが、公営ギャンブル場へ無料バスが運行されるのは、どこでも同じようである。

会場の青木町総合公園からJR西川口駅に向かって帰る途中に見つけました。

こちらはJR西川口駅前から運行される川口オート行きの無料バス。ほぼ満員でした。もうすぐ出発ですかね。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

今週も大規模大会
 先週の小江戸川越ハーフマラソンは、10,000人規模のマンモス大会であったが、川口マラソンもコロナ前は6,000人を超える大型の大会だった模様。今回の第40回大会は、一部の参加種目を制限したせいか、参加人数も5,000人を少し割り込んでいる。とはいえ、5,000人規模の大会は、私から見れば十分に参加人数の多い大会。主催者も運営が大変だろうし、選手も荷物預け、トイレ、スタート前の整列など、参加人数が多くなるほど動きがとりにくくなるので、些細なトラブルが大きな火種になることもある。とにかく大規模マラソンは、いろんな意味で苦労が多いといえるだろう。

会場の最寄駅は、JR西川口。ここから徒歩で15分ほどで会場に行くことができます。

徒歩で会場へ向かう選手がたくさんいます。昨日の下見の時とはやや違う道ですが、とりあえず付いていきました。

受付場所は青木町総合公園の市営野球場です。健康チェックシートの提出と検温をします。

その後はナンバーカードを提示して、ナンバーカードに印刷されたサイズのTシャツを受け取ります。Tシャツが今大会の参加賞です。胸面に40回大会の「40」が刻まれていました。

 今回、この大会にははじめてやってきた。JR西川口駅から徒歩で15分ほどの距離に会場の青木町総合公園がある。受付場所は野球場、メイン会場は陸上競技場と分けての運営はスムースだった。ただしランネットの大会レポの書き込みにあるように、荷物預けは恐ろしいばかりの長蛇の行列になった。事前に郵送されていたナンバーカードの下部の番号札を荷物に付けて預けることになるのであるが、受付場所でビニール袋を渡して、さらに番号チェックをするなどの手際の悪さが見られた。
 このやり方ならば、最初からビニール袋も支給すればよいのではないか。また、ビニール袋の見やすいところにナンバーカードのシールを貼ってもらえばよい。それを各自で所定の場所に自ら置けばよい。預けた荷物を引き取るときだけ、チェックを厳しくすれば、取り間違えもないはずだ。他の大会でもこのやり方がオーソドックスなので、今年の反省を踏まえて是非とも実行に移していただきたい。

公園内のあちこちで見かけました。これは聖火台をモチーフにしたものでしょうか。

受付後は、とりあえずメイン会場の陸上競技場に行ってみました。

陸上競技場のスタンドには何枚か横断幕が掲げてあります。

我が社の横断幕?いえいえ、小原歯車工業さんの横断幕です。ネットで「KHK」で検索すると、時々、我が社よりも上に表示される会社ですね。真面目にサイトを見たことがありませんでしたが、昭和10年創業の歴史のある会社です。本社は、川口市にあることがわかりました。さすがに地元の企業ですね。

スタート時間がハーフマラソンが8時30分なので、早朝から選手が続々とやってきています。

 今年は3年ぶりの開催らしい。
 コロナが完全に治まっているわけではないので、開会式なし、表彰式なし、食べ物屋などの出店はなしなど、どうも聞いていると、以前と比べるといろんな制約があるので、静かな感じで開催されているという。5,000〜6,000人といえば十分に大規模大会。早くコロナが収まって、以前のような賑やかな大会に戻って欲しいと思う限りだ。

レース
 今回も出場は10km。ハーフマラソンのスタートの15分後の8時45分がスタート時間。9時前にスタートとなるのは相当珍しい。前泊をしないかぎり、この時間帯にやってこられる人は限られてしまうが、交通規制を昼中の活動の中心となる時間帯にするのを避けてのことだろう。

 今回はブロックごとの整列はない。ただし、申告タイムのプラカードによる整列はある。とりあえず40分という数字が目に付いたので、そのあたりに並ばせてもらう。前から6〜7列目くらいであろうか。少し前には地元の高校生のランナーの姿も目に入ってくる。

午前7時過ぎには人影もまばらでしたが、午前8時になるとかなり混んできました。

私も陸上競技場でウォーミングアップをしていたところ、ちょうど拓殖大学の女子の3選手も走っていました。この後、私と同じ10kmに出場した選手たちのようです。

8時30分スタートのハーフマラソンの選手たち。エントリー数だけでも2,000人を超えているので、スタートするまで一苦労ですね。

スタート地点付近では、拓大の監督が女子選手を一人ずつ紹介していました。

こちらはスタート前に、一緒に体操をする様子です。

スタート時間が迫るまで、選手はスタート地点の後方で待機でした。

 カウントダウンが始まり、8時45分にピストルの合図ともにスタート。さすがに6〜7列目となるとピストルの合図とともにすっとは動けないものの、ロスタイムは数秒程度に収まる。今の私の実力からすると、数秒程度のロスタイムは誤差みたいなもので、順位争いに限ってみればゴール前で何とかなる程度のタイムである。ロスタイムが5秒程度であれば、許容範囲と考えるようになった。
 このコースはスタート後、約150mで左折。公道に出てからさらに200mほどでもう一度左折となる。スタート後に500mも走っていないうちに2度も向きを変えて走るので、コーナーでの巻き込まれの注意が必要である。
 スタートをしてしばらくすると、先ほど陸上競技場でウォーミングアップをしていた拓殖大学の女子の3選手が目の前に現れる。ランシャツランパンではなく、全力で走りますというにはほど遠い格好であるが、私は何とか付いていくのが精一杯。1kmも持たずに離されてしまった。くっついていくつもりはないが、さすがに若いだけあってウインドブレーカにタイツという格好でも、4分/kmくらいで走ってしまうようだ。

 最初の1kmを4分09秒で通過。スタート時のロスタイムが2秒ほどあると思うので、実質は4分07秒程度だろうか。ちょうどこのあたりで後ろから、4600番台の選手に抜かれる。
 事前送付されたプログラムには選手名簿はないものの、主催者のサイトで名簿が公開されている。単身赴任7年目であるが、関東はアウエーなので選手の名前を見てもピンとこない。名簿を見て覚えておいたのは、自分と同年代の選手は4500番台および4600番台であることと、エントリー数が185人であることのみ。なので、先ほど私を抜いていった選手は同年代の選手であるということ。さらにしばらくすると、4500番台の選手と、4800番台の選手に抜かれる。4500番台は同年代の選手であるが、4800番台は一つ上の年代、つまり70歳以上となる。(※ 結果を見てわかったのであるが、この方は仙石光男さんといって70歳以上でも恐ろしい走力の持ち主で有名な方です。)
 前半の早い時点で、同年代の選手に数人抜かれたほか、一つ上の年代の一にまで抜かれたが、まずは自分のペースを守って走ることに心がける。

 その後1kmごとのペースも、4分13秒、4分15秒、4分16秒と比較的安定し、いよいよこのコースでのアップダウンを迎える。昨日下見をしていたので、ポイントは理解している。5kmを過ぎた後の上り坂をクリアすれば6kmまでは下り、その後はフラットなコースに戻る。
 5kmを21分17秒で通過。久しぶりに21分の前半で5kmをクリアした。うまくまとめれば、久しぶりに42分台が狙えるような気がしてきた。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4'09" 4'09" 21'17"
2km 8'22" 4'13"
3km 12'37" 4'15"
4km 16'53" 4'16"
5km 21'17" 4'24"
6km 25'49" 4'32" 21'27"
7km 30'14" 4'25"
8km 34'32" 4'18"
9km 38'45" 4'13"
ゴール 42'44" 3'59"
 ※ この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果10.03kmでした。
 5kmから6kmは、このコースで一番きつい上り坂があるので、タイムも4分32秒まで落ち込むものの、いつもに比べれば足が残っている感触だった。その後は、4分25秒、4分18秒とまとめ残りは2kmとなる。ここまで、若手の選手には若干抜かれてはいるものの、大きな順位変動はない。

 しかし、ゴールが近づくにつれて、前からペースの落ちてきた選手が少しずつ現れるので、一人ずつ拾っていく。その中に4500番台の選手が一人現れてきた。少なくともこの選手を抜けば、年代別の順位が一つ上がることになる。今日はナンバーカードの支給が2枚なので、初めて背中に付けているナンバーカードが役に立ったことになる。
 8km付近で見つけて、500mほどで追いついた。しばらく後ろについて様子を見ていたが、余裕がなさそうな感じだったので、残り1km手前からペースを上げて一気に抜き去る。残り1km地点からは2回ほど右折を繰り返してゴールの陸上競技場に戻ってくるが、曲がるたびに後ろをチラ見したものの、追いかけてくる様子もなくあっさり離れてくれた。

 青木町総合公園陸上競技場のトラックは、ブルーで気持ちのいい色。残り300m弱をさらにペースアップする。久しぶりに42分台が出そうなので、今回は流すこともなくペースを上げてゴールに向かう。

 ゴールタイムは42分44秒。今年の6月以来の42分台であり、60歳になってからの最高タイムを少しばかり更新した。ガーミンでの測定距離も10.03kmなので、距離的にもほぼ正確なようだ。平坦なコースと無風にも助けられたと思うが、何とか12月までに42分台という目標もクリアした。
 まだまだアベレージのペースは4分16秒くらいでもの足らないし、さすがに42分台では優勝争いには全く加わることができない。1〜2年かけて何とか40分台まで戻していかねばならないが、急激な負荷の増大は故障にもつながるので、十分注意しながら練習し、試合に臨まなければならないと思った次第である。

青木町総合公園に隣接する道路まで戻ってきました。残りは500mほどでしょうか。

静態保存されているSL9600系の横を通ってゴールの陸上競技場に向かいます。

ゴールまで残り400mほどでしょうか、最後の最後に太鼓の応援はありがたいですね。

トラックは、ブルーのタータンで気持ちがいいですね。

会社を上げてのの応援もありました。

まもなくゴールです。

次々とゴールする選手たち。わずかなタイム差で多くの選手がゴールに帰ってきます。

ゴール後はシューズに付けたチップが回収されます。

こちらでスポーツドリンクをもらって終了。この大会も記録証は各自でダウンロードです。

本日の戦利品

左から本日使用したナンバーカード、参加賞のTシャツ、ゴール後に配布されたスポーツドリンク、アンケートを提出した際にいただいたパン入りスープ。最近の大会では珍しくナンバーカードが2枚あったため胸部と背部にそれぞれ付けることになっていますが、今日はそのこともあって最後に頑張ることができました。

この大会も完走証は各自でダウンロードとなっていたので、自分でダウンロードしました。

本日(12月11日)、大会事務局から郵送で送られてきました。