第7回最東端ねむろシーサイドマラソン 参戦記

 平成27年2月7日に出場した「第10回とかしきマラソン」で2種目の年代別で優勝し、47都道府県の国盗りを完結しました。なかなかホネの折れるチャレンジでしたので、2周目を目指すようなことはしていませんが、日本の東西南北の大会に参加することを以前から次の目標にしていました。

 こちらに関しては、平成25年9月に「日本最北端平和マラソン」で最北端は達成、同年11月に「日本最西端与那国島一周マラソン」で最西端は達成。そして今回「最東端ねむろシーサイドマラソン」で最東端を達成しました。

 最東端は、従前「北方領土ノサップ岬マラソン」という大会がありましたが、第35回大会が2016年(平成28年)8月で終了。翌年の2017年(平成29年)8月から現在の「最東端ねむろシーサイドマラソン」が始まりました。従前の「北方領土納沙布岬マラソン」は、ネーミングが政治的な部分もあったほか、ハーフマラソンのコースが旧珸瑤瑁小学校前〜根室市役所ということもあり、選手を一旦スタート場所までバスで輸送するなど手間のかかる大会でしたが、現大会は、ネーミングも優しくなり、またスタート・ゴールが根室市青少年センターとなったため、大会の運営がおそらくぐっと楽になったかと思います。以前から気に掛けていた大会でしたが、ようやく参加できて嬉しく感じます。
 
 これで残ったのは最南端の大会の「石垣マラソン」のみです。こちらもなるべく早いうちに参加したいと思います。
 

●大会名 第7回最東端ねむろシーサイドマラソン
●開催日 令和5年8月20日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
根室市青少年センター前発着(地図)(北海道根室市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、24℃くらい
●参加賞 タオル、鉄砲汁引換券、無料入浴券(以上受付時)、スーツドリンク、花咲ガニ、やきとり弁当引換券(以上ゴール後)
●結 果 22分16秒(5km 男女総合 第9位、男子総合 第9位、男子50〜60歳代 第4位)
●表彰 賞状、副賞(根室さんま節らーめん)
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【8月19日(土)/1日目】
徒歩 マンション 4:32 本八幡駅 4:36
JR 本八幡 4:39 浅草橋 5:00 総武線
地下鉄・京急 浅草橋 5:07 羽田空港第1・第2ターミナル 5:44 都営浅草線
飛行機 東京(羽田) 7:45 釧路 9:16 ADO071便
( 7:40 ) ( 9:20 )
空港バス 釧路空港 9:35 釧路駅前 10:15
【和商市場/昼食】
JR 釧路 11:12 根室 13:22 根室本線
快速ノサップ
  徒歩 根室駅 13:37 ホテル 13:43
  【根室グランドホテル/荷物預け】
  徒歩 ホテル 13:45 会場 14:10
   【コース試走・前日受付】
徒歩 会場 15:31 ホテル 16:07
  【根室グランドホテル/泊】 
【8月20日(日)/2日目】
徒歩 ホテル 7:49 根室市役所 7:52
シャトルバス 根室市役所 8:00 根室高校前 8:05
徒歩 根室高校前 8:05 会場 8:11
【第7回最東端ねむろシーサイドマラソン 5km 9:40スタート】
徒歩 会場 10:51 根室高校前 10:57
シャトルバス 根室高校前 11:00 根室駅 11:08
徒歩 根室駅 11:22 ホテル 11:36
【照月旅館/荷物預け】
徒歩 ホテル 11:39 タイエー千島本店 11:51
【タイエー千島本店/やきとり弁当 受取】
徒歩 タイエー千島本店 12:20 根室駅前BT 12:41
路線バス 根室駅前BT 13:35 納沙布岬 14:19
【納沙布岬/見学】
路線バス 納沙布岬 15:10 弥栄町1丁目 15:52
15:50
徒歩 バス停 15:52 ホテル 16:02
【照月旅館/泊】
【8月21日(月)/3日目】
徒歩 ホテル 8:41 根室駅前BT 8:56
高速バス 根室駅前BT 9:10 釧路駅前 11:55 ねむろ号
【和商市場/昼食】
JR 釧路 13:35 塘路 14:17
塘路 14:50 釧路 15:34
空港バス 釧路駅前 15:45 釧路空港 16:25
( 16:30 )
飛行機 釧路 18:32 東京(羽田) 20:16 ADO074便
( 18:40 ) ( 20:25 )
京急・地下鉄 羽田空港第1・第2ターミナル 20:40 東日本橋 21:21
徒歩 東日本橋駅 21:22 馬喰横山駅 21:25
地下鉄 馬喰横山 21:28 本八幡 21:54 都営新宿線
徒歩 本八幡駅 21:54 マンション 22:04
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 5,500円  
JR 230円 (本八幡〜浅草橋)
2,860円 (釧路〜根室)
2,960円 (釧路〜塘路/往復/ノロッコ号指定席含む。)
地下鉄・京急 503円 (浅草橋〜羽田空港第1・第2ターミナル)
660円 (羽田空港第1・第2ターミナル〜本八幡)
飛行機 16,170円 (東京〜釧路/AIR DO)
16,270円 (釧路〜東京/AIR DO)
路線バス 1,900円 (釧路空港〜釧路駅前/往復)
1,970円 (根室BT〜納沙布岬/往復割引)
高速バス 2,290円 (根室BT〜釧路駅前)
宿泊代 0円 (根室グランドホテル/一泊二食付き/楽天ポイント10,500使用)
19,250円 (照月旅館/一泊二食付き)
宿泊補助 ▲10,000円  
合 計 60,563円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。5km 男子60歳代は第6位まで (★は加藤が参加した部門
  結果の一覧はこちら
【21.0975km−9時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子10〜20歳代 23人 滝澤 拓海 根室市   1゚21'51"
男子30〜40歳代 110人 富田 崇史 別海町 別海継走会 1゚14'45"
男子50〜60歳代 105人 枝川 邦治 東京都 SRC904関西 1゚29'33"
男子70歳以上 14人 多田 逸三 登別市 中田商会 1゚45'06"
女子10〜20歳代 5人 水谷 綾音 別海町   1゚51'02"
女子30〜40歳代 15人 野崎 加奈子 東京都 ONE TOKYO RC 1゚37'48"
女子50〜60歳代 11人 平山 多恵 神奈川県 らんこよ 1゚56'03"
女子70歳以上 2人 ?高 和佳子 札幌市   2゚06'50"
【10km−9時35分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子高校生 4人 坪井 研介 釧路市 釧路湖陵 45'06"
男子10〜20歳代 13人 岩井 駿介 網走市   42'22"
男子30〜40歳代 49人 五十嵐 健 釧路町 トヨタモビリティ釧路 36'41"
男子50〜60歳代 40人 山崎 政司 中標津町   42'30"
男子70歳以上 12人 八田 裕二 釧路市 釧路マラソンクラブ 55'26"
女子高校生 0人 該当なし
女子10〜20歳代 2人 メンジス ミランダ 旭川市   54'29"
女子30〜40歳代 10人 江崎 忍 釧路市 釧路陸上競技協会 39'08"
女子50〜60歳代 22人 須田 亜木 東京都 横浜緑走友会 47'08"
女子70歳以上 1人 船木 英子 釧路市 釧路 1゚22'26"
【5km−9時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子中学生 5人 小濱 漣 中標津町 別海中央中学校 20'12"
男子高校生 1人 木村 孝大 釧路市   18'18"
男子10〜20歳代 1人 該当なし
男子30〜40歳代 10人 川端 俊司 釧路町 桑興RC 17'14"
★男子50〜60歳代 14人 1 十川 泰夫 札幌市 YRC 19'12"
2 土生田 貴 兵庫県   19'52"
3 三浦 和也 釧路市 釧路MC 20'45"
4 加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 22'16"
5 森田 耕治 釧路市 25'00"
6 西原 英美 根室市 花みず木RC 25'40"
男子70歳以上 6人 應矢 幸男 江別市 旭南高OB 28'04"
女子中学生 2人 竹内 琴音 根室市 根室市立柏陵中 31'08"
女子高校生 2人 森田 桃羽 釧路市   22'36"
女子10〜20歳代 2人 小袖 菜津実 中標津町   24'03"
女子30〜40歳代 4人 前川 千夏 釧路町   31'30"
女子50〜60歳代 9人 大地 惠子 帯広市   26'39"
女子70歳以上 0人 該当なし
【3km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
男女小学校3年以上 70人 表彰なし
【1km−9時05分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男女小学校3年以上 84人 表彰なし
男女小学校2年以下 40人
総合計 688人  

3年ぶり根室へ
 令和2年7月12日開催予定だった「第34回サフォークランド士別ハーフマラソン」が中止となってしまい、あらかじめ購入しておいたキャンセルの効かない成田→札幌(往復)の航空券が宙に浮いてしまったので、「それならば根室に行こう!」と目的地を根室に替えました。

 このときは、令和2年7月11日(土)にまずは成田→札幌と移動。続いて札幌駅→釧路駅を高速バスで移動。釧路で一泊。翌日の7月12日(日)に、釧路→根室を早朝のJRで移動。根室に到着後は、「最東端ねむろシーサイドマラソン」のハーフマラソンのコースを試走しています。
 この年に開催予定であった「第4回最東端ねむろシーサイドマラソン」も中止。オンライン開催という変則的な開催をしていました。以降、令和3年の第5回大会、令和4年の第6回大会と3年連続中止となり、令和元年の第3回大会以来、今年は4年ぶりの開催となっています。
 ということで、根室には3年前に一度、わざわざコースの試走のために来ていますので、今回は二度目の来訪となります。

今回は羽田から釧路へまずはAIRDOで飛びます。早朝の7時40分の便なので、この日は午前4時起き

釧路空港から釧路駅まではバスで移動。

少し早めの昼食を釧路駅前の和商市場で摂ったあと、JR花咲線の快速ノサップで根室に向かいます。

車窓から見る景色もいいですね

根室にやってきました。

近ツーのツアー客も多く乗車していたので、結構混んでいました。

有人駅としては、この根室駅が最東端。最東端の駅は、一つ手前の「東根室駅」。

駅の気温の表示は24℃でした。思ったよりも高くて驚きでした。

こちらがJR根室駅の駅舎。3年ぶりにやってきました。

 前回来たときには、コースの試走のほか納沙布岬にも行ってきましたが、花咲ガニを満喫することが出来なかったので、今回はそちらも満喫できるようなスケジュールを組んで根室にやってきたところであります。

東西南北の大会の参加へ
 以前から日本の東西南北のそれぞれ一番端の大会には、いつかは行ってみようと思っていたところですが、平成27年2月に47都道府県の国盗りも終わり一段落付いたので、コロナも開けてきた今年、残り東西南北の4つのうちの残り2つについて着手することにしました。
 おさらいですが、「北」は、平成25年9月の「日本最北端平和マラソン大会」で終了。「西」は、同じ平成25年11月の「日本最西端与那国島一周マラソン大会」で終了。残りは「南」と「東」ですが、今回は「東」に着手。「最東端ねむろシーサイドマラソン」に出場することにしました。

平成25年9月7日(土)。大会前日、バスツアーで宗谷岬にも行ってきました。

こちらは、日本最北端到着の証明書。

平成25年9月8日(日)。こちらは、日本最北端平和マラソン大会の一コマ。

このときは、年代別で優勝して賞状とメダルをいただきました。

 冒頭でも説明しましたが、最東端の大会として、従前「北方領土ノサップ岬マラソン」という大会がありました。しかしながら、第35回大会が2016年(平成28年)8月で終了。
 翌年の2017年(平成29年)8月から現在の「最東端ねむろシーサイドマラソン」が始まりました。従前の「北方領土納沙布岬マラソン」は、ネーミングが政治的な部分もあったほか、ハーフマラソンのコースが旧珸瑤瑁小学校前〜根室市役所ということもあり、選手を一旦スタート場所までバスで輸送するなど手間のかかる大会でした。
 北方領土の返還を求めるような感じの政治的な色合いの強い大会で、おそらく国からも資金的な援助があったかと思います。もしかしたら、その資金的な援助も打ち切られたかもしれませんね。

平成25年11月8日(土)、名古屋→那覇→石垣と乗り換え石垣島で一泊。翌日、石垣→与那国島と移動。移動だけでもなかなか大変でした。11月といえども暑く、汗がいきなりどどっと出てきました。

大会前日、レンタカーを借りてコースの下見をしました。その際に立ち寄った日本最西端の碑の前で。宗谷岬と違い、ひっそりとしていました。

平成25年11月9日(日)大会当日はいい天気でした。これが私にとっては裏目に出て、オーバーペースと暑さで大きくペースダウンを余儀なくされました。

大会終了後はパーティが催されます。大きなカジキ一匹が刺身にされて、選手たちに振る舞われました。

 2017年から始まった「最東端ねむろシーサイドマラソン」の方が「最東端」を強調するネーミングで、個人的には今の大会の方が、優しい感じがしていいかと思います。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

レース
 北海道におけるレースは、先月の「第36回サフォークランド士別ハーフマラソン」に続き2ヶ月連続となる。この時期にわざわざ北海道までやってくるのは、本州では得られない涼しさを感じたいがためであるが、今年に限っていえば北海道といえども暑かった。特に大会前日にコースの下見と試走を行ったが、日差しが強く「本当にここは根室?」と言いたくなるような高い気温であった。

 大会当日は、前日の晴れから一転して根室地方に海霧が発生したようで、朝から視界が悪い。ただし、直射日光がない分だけ多少は暑さは和らいでる感じだった。
 午前9時のハーフマラソンを皮切りに、1km、3km、10km、5kmと5種類の種目のスタートが順次行われていく。ハーフマラソンのエントリー数は285人で、この大会での最大のエントリー種目となっている。ハーフと1kmのスタートを見送ってから、隣の根室高校のグランドでウォーミングアップを行う。会場の根室市青少年センターは、根室の市街地からはやや離れているが、駐車場も大きくまた隣に根室高校があるので、ウォーミングアップをするにも都合がいい。私のように公共交通機関を利用する者のためにも、根室市役所から会場までシャトルバスを何本も出しているので、特段不便さは感じない。

大会当日は、根室市役所前からシャトルバスが運航されました。本数も多く、使い勝手は良かったです。

本数もそこそこあって、利便性は良かったです。私が乗った8時ちょうどの便には9人ほどの選手が乗り込んできました。

シャトルバスは根室高校の正門前まで。根室高校から会場まで350mほどは徒歩移動になります。

昨日はなかったスタート・ゴールの飾り付けがされていました。

こちらはレセプション用のステージですね。

こちらが受付、記録証の交付などを行う根室市青少年センター。いわゆる体育館ですね。

奥の方で、種目ごとに受付がされていました。私は前日受付をしたので、当日はスルー。

2階席から見たところです。

 さて私の出場する5kmは、全5種目の最後で9時40分がスタートなる。エントリー数は56人と少々数的には寂しい感じはするが、とはいえベストを尽くすのみ。コースは起伏が激しいので、とりあえず23分を切ってくるところに目標タイムを設定する。順位的には何ともいえないが、年代別が50歳代と60歳代が合わさった形となっているので、何とか6位までに入れるようにとお祈り・・・。

 9時40分にピストルの合図でスタート。前から3列目に並んだが、特段混乱もなくスタートを切る。人数が少ないこともあって、根室高校前の交差点くらいで集団はばらけてしまい、結果、ゴールまで抜くことも抜かれることもなくレースは単独走で進んだ。
 途中からは「完全に単独走だなあ」と感じていたが、こういう場合は自分できちっとペースメイクをしないと崩れてしまうので、オーバーペースだけにはならないように注意して走る。それでも坂の上りになるとペースが大きく落ちそうになるところが数カ所あったが、何とか堪えてペースを守る。

9時ちょうどのハーフマラソンのスタートの様子。

参加者は少し減りましたが、それでも300人ほどの選手が走って行くので、それなりにスタートラインを過ぎるのには時間が係ります。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 4'05" 4'05"
2km 8'19" 4'14"
3km 13'14" 4'55"
4km 17'24" 4'10"
ゴール 22'16" 4'52"
※ 今回は距離表示がなかったので、ガーミンの記録を記載しました。また、この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果4.85kmでした。
 2.5kmくらいのところで、このコース唯一の給水所。今回は2+1個の水を取り、飲んだり体に掛けたりしながら給水をする。混雑もなかったので上手に3個も取ることが出来た。
 3kmくらいから、ポツリポツリと雨が降り出しが、この日の気温からすると体温を下げるための恵みの雨だったような気がする。ハーフマラソンの選手は、そこそこ長い時間濡れることになったが、私にはちょうどいい感じの雨であった。

 根室高校前の交差点を斜め左に曲がれば、ゴールまで残り350mほど。直線で見渡せる感じになっている。前を走るランナーとの距離は200m以上開いてしまった。後方からは少し追い上げがあるようであったが、そのままの状態でゴール。ゴールタイムは22分16秒と、走る前の目標タイムは上回る結果となった。涼しくなるにつれて走るペースが上がってくるはずなので、とりあえず今の時期としてはまずまずではなかったのではないか。

写真データの販売があったので買ってみました。小雨が降りしきる中、ゴール前を走る私。

10時近くになってくると雨が降り出しました。ハーフマラソンの選手は少し雨に濡れる時間が長かったようです。

まもなくゴールです。ゴール近くには選手の家族でしょうか、応援が多かったですね。

ゴールする選手たち。計測はシューズに付けたチップで行われます。

ゴール後はスポーツドリンクが支給されました。

青少年センター内では、完走証の発行が行われます。

その隣では、完走者に対して「花咲ガニ」を一匹ずつ渡しています。この大会のウリですね。

ステージでは順次表彰が行われました。写真は10kmの選手でしょうか。私も今回年代別第4位で、何とか呼んでいただきました。

こちらは北方領土のイメージキャラクター「エリカちゃん」。海鳥のエトピリカをモチーフにしたものだそうです。

納沙布岬と花咲ガニ
 根室といえば、やはり「納沙布岬」と「花咲ガニ」ではないだろうか。

 まずは納沙布岬について。
 北海道の最東端で、離島を除けば一般人が訪問可能な最東端の場所でもある。納沙布岬の東方には、北方領土があり日本は、日本の領土として主張をしているので納沙布岬は、日本の最東端ということにはならない。
 しかしながら、北方領土はロシアに実効支配されているので、こちらは返還されるまでは一般人は訪問が出来ないことになっている。現状、この北方領土が返還される見込みは立っていないので、「日本の最東端」を訪れることは今後もなかなか難しいだろう。

 なので、納沙布岬は旅情を味わうというよりも、北方領土の返還を求める最前線という色合いが濃くその関係の施設も多く点在する。旅情を味わうにはやや不向きであるが、北方領土問題を考えるには、一度は訪れてもいい場所かもしれない。

こちらは納沙布岬行きの路線バス。根室駅前BTから一日あたり5往復運行している。

大半は道道35号線を東に向かって走っていきます。

こちらが納沙布岬バス停。終点で降車のみなので非常に簡素ですね。

バス停の前には「浜出商店」という花咲ガニを販売しているお店があります。

バス停を降りると、高い塔が視界に入ります。こちらはオーロラタワーといって、笹川良一氏が北方領土の返還の象徴として建設したもの。1987年に竣工しましたが、2012年には外観の汚れなどで施設のリニューアルしたものの年間入場者が1万人未満に落ち込み、加えてコロナで来場者数が大幅に減ったため2020年1月から休館になっています。

次に視界に入ってくるのが、この「四島のかけはし」。北方領土返還祈念シンボル像で中央の灯火台では祈りの火が燃えているはずであるが、テレビ等で報道されたように、施設が故障したため、私が訪れた日には、その灯火は消えていた。

「納沙布岬」の文字の上に「返せ北方領土」の文字があります。旅情はないです。岬の先端はここではありません。

望郷の家と・・・

北方館。これらの施設は中で繋がっています。

根室市北方領土資料館があります。こちらは比較的政治的な色合いが低めです。

この近くに生息する生き物の展示物などもあります。

 次に花咲ガニ。
 今回参加した大会の参加賞にもなっているくらいなので、この地方の名物であることは想像に難くないだろう。花咲ガニは「カニ」と名前が付いているが、分類上はヤドカリの仲間であるそうだ。
 日本名の「ハナサキ」は、漁獲地となっている根室の地名「花咲」に由来するとする説が有力。
 分布範囲はベーリング海からオホーツク海沿岸、サハリン、千島列島で、北海道周辺では納沙布岬から襟裳岬付近の太平洋側と、根室半島のオホーツク海側に分布する。漁獲の中心は納沙布岬周辺海域が中心ということで、まさに根室を代表する特産物である。

 納沙布岬はもちろん根室市内のあちこちで、花咲ガニを店頭で食べさせてもらえるお店はいろいろあるが、落ち着いて大きなものを一度だけでいいので食べてみたいと思い、今回は大会終了後にもう一泊し、その宿泊先で花咲ガニを食することができるところを探した。1軒見つかったがそれが「照月旅館」という宿泊施設だった。
 JR根室駅からは徒歩で15分ほどのところ。今は寂れてしまったが、根室の飲み屋街のあるところに位置している。聞いたところ建物は築61年。私と同い年ではないか。やや古びた感じはするものの、内部はきれいにされており宿泊するには不自由はなかった。
 夕食だけは、この旅館で一番豪華な「月膳」を頼んだせいか、食事は部屋食になった。花咲ガニはもちろんのこと、最高に美味しかったのは「ウニの茶碗蒸し」。この食感は、とにかく最高だった。そのほか「キンキ」もまるごと一匹焼き魚として調理されたものが出され、根室をまさに満喫したといえよう。
 私が「大会の参加賞でいただいた花咲ガニも一緒にお願いします」とわがままを言って、夕食に一緒に出していただいたが、さすがに花咲ガニを二匹食するのは大変だった。

こちらが「月膳」。北の海の味覚が満載です。右上の花咲ガニは、大会の参加賞のもの。

キンキも立派なものが一匹付いてきました。

こちらが旅館で出された花咲ガニ。食べやすいように上手にハサミを入れていただきました。とにかくデカい!身も充実していたので、満腹です!

和商市場とノロッコ号
 最後に釧路について。
 根室に行く際に、中継地点となるのが釧路。人口約15万8千人で、かつては道内で4番目の人口の都市であったが、現在は6番目まで落ち込んでいるが、道東での人口は最大都市になる。

 釧路の観光名所の代表的なものとして和商市場がある。ここはJR釧路駅からも徒歩で3分ほどで、訪れる人も多い。この和商市場の名物が「勝手丼」だ。観光客の大半はこれを食べるためにやってくる。
 その勝手丼であるが、@和商市場内の惣菜屋でご飯だけを買ってくる(ここで一旦ご飯代の精算)。Aそのご飯を持って和商市場内の海鮮屋を廻って、好きなネタをその後半の上にトッピングをする。(ここでさらに精算) こういう感じで、世界で唯一のオリジナルの海鮮丼が出来るという仕組みだ。私が和商市場にやってくるのは、平成6年8月に道内の留萌〜幌延の間で開催された「日本海オロロントライアスロン」の帰りにカミさんと釧路に来て以来29年振りとなる。
 当時もこの勝手丼はあったものの、インターネットが普及していない時代なので、当時はガイドブックで調べて訪れたものだった。

 この日も市場内は多くの観光客が勝手丼を造るために訪れていたが、29年前と比べると相当客も増えたような気がする。ただしこの勝手丼、以外とトッピングをどんどんすると高額になるので、そのあたりは注意が必要。値段が気になるのであれば、和商市場内に「市場亭」があるので、そちらを利用した方がいいかもしれない。

こちらが和商市場。JR釧路駅から歩いて3分ほどですので、至便ですね。8月19日(土)に29年振りにやってきました。

店内でも勝手丼の具材を扱っているお店は、人だかりでした。

まずは惣菜屋さんで丼ご飯を買ってきます。丼のサイズもいろいろあるので、まずはここで迷います。

次に海鮮屋を選んで、そこで載せたいもの(トッピング)を口頭で一つずつ注文します。

具材はこんな感じで、値段の表示とともに店頭に並んでいます。

私がチョイスした勝手丼。世界に一つのオリジナル海鮮丼です。

勝手丼が面倒とか、値段が心配という人は市場亭で食事という方法もあります。ただし、時価というものもあるので、あらかじめ値段は確認しておいた方がいいかと。

8月21日(月)の昼食は市場亭にて。こちらは「いくら丼」で税込み2,800円。思いっきりいくらを食べた感じがしました。

 さて、あとは飛行機に乗るまでの時間で釧路を満喫できる方法はないかと事前に調べたところ、ノロッコ号がヒットした。ノロッコ号とは、JR北海道が釧網線の釧路〜- 塘路/川湯温泉にて1989年(平成元年)6月から運行しているトロッコ列車のこと。釧路湿原をのんびりと走行しながら景色を楽しめるのがウリで、春から秋にかけて、釧網線は釧路湿原に一部沿うように約1時間かけて走行する。車ではなかなか見られないような景色を望め、 蛇行する釧路川や、野生動物たちの姿も目の前に楽しめる。この日も実際には、タンチョウヅルが飛んでいたり、エゾシカも数回目撃するなど、ウリ通りのことが実際に楽しめた。

 夏のシーズンは、釧路から塘路行きのノロッコ号が午前1便、午後1便あるので、今回は午後からの便を予約して釧路〜塘路の間の釧路湿原を楽しむこととした。平日だったので、乗車率は50%程度であろうか、釧路湿原も右に左に変わるので席を変えながら楽しむことが出来た。機会があれば、このノロッコ号も釧路での観光名所として利用してみるのはいかがであろうか。

出発前のノロッコ号。釧路駅で停車中です。ヘッドマークがいいですね。

こちらはノロッコ号の指定席の客車。風通しがいいですね。

今回はJR東日本のえきネットを利用して指定券を購入しました。

草原に見えますが、ここは沼地のような釧路湿原です。

釧路川もよく見えました。

42分ほどで塘路に到着。

一旦乗客は降ろされます。さらにこの先網走方面に向かうか、折り返して乗っていくか、後続の列車で帰るか、選択肢はいろいろあります。

こちらは塘路駅の駅舎。かわいい造りです。

塘路駅に停車中のノロッコ号。
こちらも塘路駅に停車中のノロッコ号。網走方面行きのホームから撮影。

本日の戦利品

大会前日に受付をしました。その際にいただいた参加賞がタオル、無料入浴券、鉄砲汁引換券です。鉄砲汁は、大会当日、会場でいただきました。

今回は年代別4位に何とか入賞。左から賞状、副賞の「根室さんま節らーめん」。右端は記録証です。

本日使用したナンバーカード。最近では珍しく、正面・背面の2枚の配布。ゴール後完走賞でいただいた花咲ガニ(中央下)、預けた荷物を引き取りに行った際に「やきとり弁当(中)引換券」をいただきました。右はゴール後いただいたスポーツドリンク。

こちらが鉄砲汁。花咲ガニの身も食べられると思いますが、主にダシを取ったという感じです。

こちらは「やきとり弁当(中)」。根室市内のスーパー「タイエー」さんで引換が出来るということで、大会終了後に歩いてもらいに出かけていきました。やきとり弁当というのは初めてでしたが、なかなか美味しかったです。お店は650円で販売されていました。ちょうどお昼ご飯のかわりになりました。

こちらはいただいた花咲ガニです。大会当日宿泊した旅館で夕食に一緒に調理していただき食することが出来ました。取れるのは6月くらいからで、今は時期的に良いそうです。身がなかなか詰まっていて美味しくいただきました。