第7回たいない高原マラソン 参戦記

 今年4月の「第34回燕さくらマラソン」以来の新潟県の大会です。
 今回訪れたのは、新潟県胎内市。あまり聞き慣れない名前の都市なのでどんなところかなという期待感もあり出かけてきました。会場は、その胎内市の胎内高原スキー場。スキー場がメイン会場ともなれば、当然ながらコースはアップダウンがあることは容易に想像できますが、なかなか大変なコースでした。

 また、今年は猛暑ですが、台風13号が去ったあと、再び気温が上昇し、大会当日も朝から9月とは思えないような暑さでした。暑い日の鉄則は給水を確実に摂ることです。私が参加した8.9kmコースですが合計4箇所の給水所がありましたが、もちろん全ての給水所で給水。時には2杯飲んだり、体に水を掛けたりしながら走りましたが、ダメージは大きかったですね。

 ゴール後は、ガブガブ水を飲んだものの、1時間以上汗がひかなかったですね。熱中症になった方もいたようで、救急車が1台やってきていました。いろんな意味で、久しぶりに過酷なレースでした。疲労困憊次回出るならば、もう少し坂対策をしてから出場したいと思いました。
 

●大会名 第7回たいない高原マラソン
●開催日 令和5年9月10日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
胎内スキー場発着(地図)(新潟県胎内市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはお休み。
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、29℃くらい
●参加賞 Tシャツ、木粉カレールウ
●結 果 44分30秒(8.9km 男女総合 第19位、男子総合 第18位、男子60歳以上 第4位)
●表彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【9月9日(土)/1日目】
徒歩 マンション 9:25 本八幡駅 9:37
地下鉄 本八幡 9:40 小川町 10:09 都営新宿線
淡路町 10:12 池袋 10:25 東京メトロ丸ノ内線
高速バス 池袋駅東口 11:00 新潟駅前 16:29 越後交通5便
( 16:12 )
JR 新潟 17:23 中条 18:19 白新線、羽越本線
徒歩 中条駅 18:23 ホテル 19:09 (途中買物あり)
  【中条グランドホテル/泊】
【9月10日(日)/2日目】
徒歩 ホテル 7:15 中条駅 7:32
シャトルバス 中条駅東口 7:53 会場 8:15
【第7回たいない高原マラソン 8.9km 9:15スタート】
シャトルバス 会場 12:00 中条駅東口 12:19
JR 中条 12:35 新潟 13:35 羽越本線、白新線
【新潟駅付近/昼食】
高速バス 新潟駅前 15:15 バスタ新宿 20:59 越後交通10便
15:05 20:42
地下鉄 新宿 21:15 本八幡 21:57 都営新宿線
徒歩 本八幡駅 21:57 マンション 22:07
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 4,500円  
地下鉄 433円 (本八幡~池袋)
377円 (新宿~本八幡)
高速バス 5,900円 (池袋駅~新潟駅前)
5,900円 (新潟駅前~バスタ新宿)
JR 1,540円 (新潟~中条/往復)
宿泊料 5,900円 (中条グランドホテル/1泊素泊まり)
合 計 24,550円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。8.9km 男子60歳代は第3位まで (★は加藤が参加した部門
【16.2km-9時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子高校生~29歳 13人 江平 翼 加茂市 三愛マクセル 1゚03'29"
男子30歳代 24人 小寺 達也 新潟市   1゚01'57"
男子40歳代 62人 池野 一也 富山市   1゚01'15"
男子50歳代 74人 徳武 学 上越市 本気de整体小岩店 1゚02'36"
男子60歳以上 45人 中越 隆英 燕市 角上魚類OB 1゚14'29"
女子高校生~29歳 1人 五十嵐 はるか 新発田市   1゚59'43"
女子30歳代 3人 大竹 裕美 新潟市   1゚46'41"
女子40歳代 5人 鶴見 満恵 新潟市   1゚20'49"
女子50歳以上 12人 堤 佳子 仙台市   1゚14'19"
【8.9km-9時15分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子高校生~29歳 9人 宮竹 南央哉 春日部市   32'51"
男子30歳代 9人 木部 誠人 新潟市   32'08"
男子40歳代 17人 田中 信也 小千谷市   42'00"
男子50歳代 27人 木所 英昭 新潟市 水産研究所 36'18"
★男子60歳以上 33人 1 大滝 和成 新潟市 たかしRC 40'10"
2 政谷 英樹 新潟市   43'19"
3 大倉 英夫 長岡市   44'06"
4 加藤一郎 市川市 名古屋市役所走友会 44'30"
女子高校生~29歳 2人 川村 愛 三条市   1゚03'13"
女子30歳代 1人 石田 いくみ 村上市   52'07"
女子40歳代 10人 八幡 美由紀 胎内市   47'07"
女子50歳以上 19人 山田 恵子 庄内町   43'42"
【5.4km-9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子一般 28人 塩谷 健浩 さくら市 内野アタケクラブ 23'07"
男子中学生 7人 小池 海萊 糸魚川市 糸魚川中学校 19'57"
男子高校生 0人  該当なし 
女子一般 17人 加藤 ゆり子 新潟市   23'39"
女子中学生 4人 中村 優奈 胎内市 中条中学校 25'58"
女子高校生 0人 該当なし
【2.1km-9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
男子小学生 27人 新村 優月 胎内市 きのと小学校 7'46"
女子小学生 13人 菊池 美海 胎内市 中条小学校 8'45"
ファンラン 26人 表彰なし
総合計 488人  

胎内市
 新潟県胎内市にやってくるのは今回が初めて。公共性のあるところで「胎内」の名前が付くのは、日本海東北自動車道の「荒川胎内IC」くらい(現在は「胎内スマートIC」がある)。JRには「胎内」という駅はない。
 以前から気になっていたこの胎内市、調べたところ2005年9月に、北蒲原郡中条町と黒川村が合併して発足しているが、どこにもこの「胎内」という文字が見当たらない。
 これは、合併前に新市名の公募を行ったところ、「胎内」、「中条」、「櫛形」、「たいない」、「鳥坂(とっさか)」が上位5つで、このうち「胎内」がトップであったという。


胎内市の玄関であるJR中条駅。駅舎はきれいに建て替えられているが、残念ながら町の過疎化はなかなか止まらない感じ。
 その後開催された法定協議会で、①新市名称の公募で「胎内市」が応募 数1位であったこと ②母なる川である「胎内」が新市のシンボル として選定基準を満たすことから新市名称として「胎内市」が提案 され、反対意見はなく内定されたとのこと。
 合併する場合には、どちらの地域の名前も付けずに、全く新しいものにする方が禍根を残さずによいということだろう。

 なお、合併前の中条町と黒川村の人口であるが、それぞれ27,528人、6,750人で合計34,278人(平成16年12月末時点)。ところが現在は、27,391人で合併前の黒川村分の人口がそのままなくなってしまったような感じになっている。20年近くの間に人口の20%が一気に無くなっており、残念ながら中条駅のそばもシャッターが閉まったままのお店がたくさん見受けられた。胎内市も過疎化がなかなか止まらない感じであったことがうかがえた。

コース紹介(コースガイド) →
 今回はお休みです。

激坂?
 今回、参加に際しては全て公共交通機関を利用。事前にコースの下見をしたかったのものの、会場の胎内高原スキー場への公共交通機関はなく、当日、行き当たりばったりになることになった。主催者からはコースマップの提供はあったものの高低差マップがなく、ペース配分のイメージがつかない。

 大会当日、駅から乗ったシャトルバスで後方の選手が誰かと携帯電話で話しているのが聞こえた。「あの激坂、●kmを3週間前に1回、2週間前にも1回やったから、今年は大丈夫。」ポイントは「激坂」というところだ。若いときの体の貯金は食い潰し続け、ここ2~3ヶ月は睡眠優先のため週に3日程度の練習。加えて激坂対策の練習はゼロ。さあ、「どうする家康」ではないが「こういうときはどうする?」
 こういうときの対処方法の一つとしては、オーバーペースにならないようなペースで走って行くこと。つまり、脚を使い切らないように残しながら走るということになる。なので、どうしてもペースは落ち気味になるがこれはやむを得ない。これは過去の私の経験の中で蓄えた引き出しのうちの一つだ。

 会場へのシャトルバスの到着がスタートのちょうど1時間前。ウォーミングアップの時間は明らかに足らない。またこの日は9月とは思えない暑さ。コースの高低差もわからず、となかなかハンディの多いレースとなってしまった。

JR中条駅前で待機中の2台のシャトルバス。事前の予約制であったが乗車率は30%程度。7時45分出発といいながら、7時46分着の列車の到着まで待っていたが、この列車からの乗ってきた選手はゼロ。結果、出発が8分遅れて7時53分となった。

JR中条駅から会場までは稲穂が所々で見える光景。山間部に入ってからは田畑は見えなくなったが、遠くにロイヤル胎内パークホテルが見えました。あそこもコースの一部。結構遠くにあるなあと思いながらバスは坂を登っていきます。

会場到着は8時15分。スタートのちょうど1時間前。会場へのアクセスはこれしか方法が無いのでやむを得ないが、ウォーミングアップの時間が限られてしまった。

メイン会場は、胎内スキー場。下越では最大級のスキー場だそうですが、近年は雪不足に悩まされているとか。なお、スキー場の場所は、旧黒川村のようです。

朝から暑く、給水を利用している人が相当たくさん見受けられました。

こちらは参加賞の引換ブース

中央はスキーリフト。左右はゲレンデのようです。

このロッジの1階が更衣室、2階が控え室となっていました。

2階の控え室は、食堂ですね。ストレッチなどをするには机と椅子は無い方がよかったですね。なお、この食堂内は風通しが悪く、結構暑かったです。

暑さで疲労困憊
 コースがよくわからず、今日はペースを抑え気味でいくという方針で、スタート位置は前から7~8列目だった。さすがにこの位置からスタートするとなると、前でもたついている選手もいくらか発生する。スタート場所付近は少々狭いので、外側からゆっくり走っている選手を抜いていく。選手がばらけた頃には、前の方には12人ほどの選手がいた。既にそこから30mほど離れて私を含めた選手がポツリポツリといる。


16.2km部門のスタート前の様子。朝から暑く、スタート直前まで日陰で過ごすランナーが目立ちました。
 スタートからは少し下り気味で、まずはロイヤル胎内パークホテルの方に向かう。ロイヤル胎内パークホテルの玄関前のロータリーをぐるりとまわるコースになっており、玄関を過ぎたところに給水所がある。ここまでの距離は約1km。給水を摂るには少々早いと思いながらも、給水を摂る練習と今後のためにと遠慮無く取らせてもらう。

 ロイヤル胎内パークホテルを過ぎると、ここから登りが始まった。あとでコースマップを見たが、ここがつづら折りの坂となっている。このコースの中で最も勾配のきついところであろうか。
 さすがに坂対策をしていないことがすぐに露呈され、後続のランナーに次々と抜かれてしまう。ペース的には歩いているのに少し毛が生えた程度のスピードであり、早歩きで登ってもあまり変わらないような斜度の坂である。場所によっては10%くらいの勾配があったかもしれない。とにかくこの激坂を登っている間に6~7人程度に抜かれる。
 その後、胎内平では勾配の少なくなった道路をぐるりと時計回りにまわり、先ほどの激坂に戻ってきた。

 本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 4'16" 4'16"
2km 9'35" 5'19"
3km 14'51" 5'16"
4km 19'46" 4'55"
5km 24'31" 4'45"
6km 29'45" 5'14"
7km 35'22" 5'37"
8km 40'26" 5'04"
ゴール 44'30" 4'04"
※ この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果8.91kmでした。主催者の発表距離とほぼ同じです。なお、スプリットタイムは、ガーミンの測定結果によるものです。
 今度は先ほど登ってきた激坂を下っていくわけであるが、先ほどの借金を取り返せとばかりに勢いよく下っていくと脚に来るのは目に見えている。なので、下り坂を飛ばすことなく下っていくことにした。そのせいか抜く選手もいたが、抜かれる選手もおり大きな順位変動はなかった。
 私の参加した8.9kmのコースは、「5.4kmのコース」+「ダム方面への往復」というもの。ゴールの手前で左折しダムの方に向かうので、概ね5.3kmまで同じで、8.9kmから5.3kmを差し引いた3.6kmがダムの往復分と考えていい。コースの距離表示が今ひとつわかりにくく、この日は頭の中で、残りの距離を計算しながら走って行った。

 ダムの方に向かって走るコースは、前半走ってきたところに比べれば道路の勾配は低い。しかしながら日陰がやや少なく、暑さがじりじりと体に堪えてくる。なぜかここまで走ってきて、急に走るのをやめる選手が続出。給水をきちんと取れなかったのであろうか。順位が自動的に上がって行く。
 前方から折り返してくる選手が少しずつ増えてきたところで、折り返しが見えてきた。順位は数える余裕がなく数えはしなかったが、思ったよりも前の方を走っていた。給水は折り返しの手前と折り返し後すぐとあったが、ここでも遠慮なく立て続けに摂って補給する。

 折り返しを過ぎて後方から若い選手に2人ほど抜かれる。一人はペースがどんどん上がっていくので付いていけない。もう一人の選手とは似たようなペースでマッチアップの様相であったが、最後の最後にゴール手前で離されてしまった。アップダウンの激しいコースで、私の腰にかかる負担も一杯一杯であった。これ以上、後方からやってくる選手がいないことを確認できたので、今回はゴール前は流すことにした。ゴールタイムは44分30秒(ネットタイムは44分25秒)。概ね10kmを走ったかのようなタイムであった。

この日は天気がよく気温が高かったので、日陰のないところではかなり苦しい想いをした方が多かったと思います。少しでも日陰を見つけて走る、帽子をかぶって日差しを避けるなどの対策は必要かと思います。

ゴール前の上り坂。あとわずかですが、なかなかスピードを上げるのは大変です。

ただでさえ坂だらけでヘロヘロになるコースですが、ゴール前は最後の坂で追い打ちをかけます。

ようやくゴールです!お疲れでした!

ゴール後は、速報ベースで完走証を発行してもらいました。

私を含め、ゴール後に何杯もここで給水する人を多く見かけました。

 給水箇所は、それなりにあったものの、発汗量からすると全く足りなかった。
 ゴールしてから給水所で、立て続けに紙コップの水を5杯ほど水を飲む。控室で着替えをしていても汗が全く止まらない。再び給水所で紙コップでスポーツドリンクを7杯ほど飲んだだろうか。体内の水分が相当抜けてしまっている感じがありありと感じられた。ゴール後もほぼ無風だったので、一向に体温が下がらなかった。ロイヤル胎内パークホテルの入浴は半額に割引になるというので、行くことも考えていたが、メイン会場から1kmほど離れている。入浴しても、戻ってくる間にまた汗をかくのであれば、入浴する意味もない。
 今回は、疲労困憊ということもあり、12時に帰りのシャトルバスが出発するまで、控室でぐったりしていた。ここまで疲労困憊になるのも久しぶりだった。

表彰式の様子。

会場の様子の一コマ。激坂に加え季節外れの異常な暑さで、みなさん相当お疲れモードでした。

熱中症になられた方がいたようで、救急車が来ていました。同日に開催されていた岩手県の大会では亡くなった方がいたようですが、こちらではそのような連絡は無かったので無事だったかと思います。

 残念ながら今回は年代別で第4位。第3位までが入賞で、その差は24秒。来年も同じメンバーが出るとは限らないが、この程度のタイム差であれば、対策によって改善される。コースはとりあえずわかったのでヨシとして、あとは激坂対策。来年も出場しようかどうか、少し迷うところである。

本日の戦利品

本日使用したナンバーカード(左)と完走証(右)。最近の大会にしては珍しく、2枚の支給でした。

参加賞のTシャツ(左)と木粉カレールウ。カレールウが参加賞というのも面白いですね。