第36回野馬追の里健康マラソン大会 参戦記

 今回は、以前から気に掛けていた「野馬追」が大会名に付いているこの大会がどんな場所のどのような大会か行ってみることにしました。場所は、福島県南相馬市。南相馬市は、福島県いわき市と宮城県仙台市のちょうど中間くらいのところにある町で、関東方面からするとアクセスには少々時間がかかります。
 余談ですが、行ってみてわかったのは、あの山の神こと今井正人さん(トヨタ自動車九州)は、福島県相馬郡小高町(現南相馬市)の出身で、原町高校が母校。原ノ町駅前には、選挙用の幟のようなものが立てられていました。
 
 さてこの「野馬追」ですが、
伝説によると、相馬野馬追は今から1,000年以上もの昔、相馬氏の遠祖とされる平将門が、下総国小金ヶ原(現在の千葉県北西部)に放した野馬を敵兵に見立てて軍事演習に応用したことにはじまったと伝えられています。毎年、7月末にこの「野馬追」が開催されていますが、今年の野馬追では気温35℃を越える中で開催し、馬2頭が亡くなったことから、開催日の変更が検討され、来年からは5月末に開催されるようです。
 
 その「野馬追」は、相馬野馬追祭場地で行われますが、今大会はその祭場地に隣接する雲雀ヶ原陸上競技場がメイン会場です。ウォーキング大会も併設した大会で、かなり賑やかでした。大会そのものは盛大でしたが、私の方が3kmを過ぎてから左脚を痛めてしまい、10kmのうち半分以上を歩いて帰って来るということになってしまいました。序盤は、まあまあいい感じで進んでいただけに残念な結果になってしまいましたが、結果が結果だけに来年も参加しようと思います。

●大会名 第36回野馬追の里健康マラソン大会
●開催日 令和5年12月3日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
雲雀ヶ原陸上競技場前発(地図)、雲雀ヶ原陸上競技場着(地図)(福島県南相馬市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、11℃くらい
●参加賞 タオル、焼肉のタレ、鶏ササミ缶、牛乳(紙パック)、雑炊の素(2パック)、リ・ソビーム(試供品)、ウエットティッシュ(以上スタート前引換)、水、ヤクルト、豚汁(以上ゴール後)
●結 果 1時間12分57秒(10km 男女総合 第302位、男子60歳代 第32位)
●表彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【12月2日(土)/1日目】
徒歩 マンション 6:58 本八幡駅 7:01
JR 本八幡 7:04 市川 7:07 総武線
市川 7:11 東京 7:30 総武線快速
高速バス 東京駅 8:00 いわき駅前 11:30 いわき1号
( 11:03 )
【いわき駅前/昼食】
JR いわき 12:17 原ノ町 13:43 常磐線
( 12:14 ) ( 13:37 )
徒歩 原ノ町駅 13:50 ホテル 13:54
【ホテルエリアワン南相馬/荷物預け】
徒歩 ホテル 13:57 会場 14:39
【コース下見・試走】
徒歩 会場 16:00 ホテル 16:34
【ホテルエリアワン南相馬/泊】
【12月3日(日)/2日目】
徒歩 ホテル 7:48 原ノ町駅 7:51
シャトルバス 原ノ町駅前 7:54 会場 8:02
【第36回野馬追の里健康マラソン大会 10km 10:15スタート】
シャトルバス 会場 12:19 原ノ町駅前 12:28
【原ノ町駅前/昼食】
JR 原ノ町 14:08 いわき 15:29 常磐線
【いわき駅前/夕食】
高速バス いわき駅前 16:30 綾瀬駅 20:06 いわき28号
19:22
JR 綾瀬 20:13 金町 20:18 常磐線
京成電鉄 京成金町 20:30 京成高砂 20:35
  京成高砂 20:41   京成八幡 20:48
徒歩 京成八幡駅 20:48 マンション 20:58
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,500円  
JR 318円 (本八幡〜東京)
2,680円 (いわき〜原ノ町/往復)
167円 (綾瀬〜金町)
京成電鉄 189円 (京成金町〜京成八幡)
高速バス 7,220円 (東京駅〜いわき駅前/往復/ネット割)
宿泊代 6,100円 (ホテルエリアワン南相馬)
合 計 20,174円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子60歳代は第6位まで (★は加藤が参加した部門
【21.0975km−9時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子39歳以下 136人 岩谷 翼 福島県 いわき陸協 1゚10'09"
男子40歳代 120人 渡辺 徳 福島県 Aプロジェクト 1゚10'15"
男子50歳代 166人 安島 雄二 宮城県 広瀬川RC 1゚16'49"
男子60歳代 83人 田嶋 宏邦 石川県 レンゴー株式会社 1゚28'43"
男子70歳以上 29人 武田 裕 宮城県   1゚32'57"
一般女子 71人 今泉 静香 福島県 あだちRC 1゚25'05"
【10km−10時15分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
高校男子 12人 根本 聡太 福島県 福島県立安達高校 35'55"
男子39歳以下 115人 高橋 良太 福島県 Aプロジェクト 32'41"
男子40歳代 74人 吉田 航太 福島県 水練 35'00"
男子50歳代 74人 駒津 普司 山形県 NanyoRun 35'09"
★男子60歳代 41人 1 鈴木 嘉次 茨城県 日立製作所 38'36"
2 長尾 一志 福島県 東邦銀行 40'20"
3 高野 和弘 福島県 クラブR2東北 41'25"
4 伊藤 重幸 福島県 会津坂下町 42'40"
5 熱海 輝一 福島県 チームカズ 43'16"
6 熊田 賢一 福島県 チーム平岩 43'19"
32 加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 1゚12'57"
男子70歳以上 22人 山ア 進 宮城県 しばたさくら 44'05"
一般女子 42人 渡辺 明美 福島県 YAC 40'42"
【5km−10時05分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
中学男子 107人 朽木 悠翔 福島県 桑折町立醸芳中学校 16'15"
男子39歳以下 150人 渡辺 一哉 福島県 Aプロジェクト 15'38"
男子40歳代 80人 鴻巣 隼人 福島県 チーム寺西 16'19"
男子50歳代 73人 金丸 哲 福島県 ふくしま持久力クラブ 17'34"
男子60歳代 32人 山田 孝志 福島県 ふくしま持久力クラブ 18'48"
男子70歳以上 21人 塚田 義一 新潟県 能生陸上クラブ 21'12"
女子39歳以下 67人 馬場 理奈 福島県 会津高校 17'44"
女子40歳以上 53人 一重 礼子 福島県 会津陸協 20'30"
【3km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
小学5年男子 55人 小野 暖和 茨城県 日立AC 10'33"
小学6年男子 83人 日下 心優 福島県 大ちゃんRC 10'25"
中学女子 56人 丹野 星愛 福島県 福島市立大島中学校 10'10"
【2km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
小学3年男子 66人 斎藤 太翔 福島県 下太田RC 7'57"
小学4年男子 85人 佐藤 聖陽 福島県 相馬市立桜丘小学校 7'30"
親子ペア 37組 文屋 克洋・翔太 宮城県   8'13"
小学3年女子 41人 武田 珠絆 茨城県 日立AC 7'47"
小学4年女子 35人 鈴木 風香 福島県 大ちゃんAC 7'27"
小学5年女子 31人 田中 詩乃 茨城県 日立AC 7'34"
小学6年女子 44人 海発 詩音 福島県 小千谷市 7'01"
【1.5km−9時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
小学1年男子 37人 渡辺 湊太 福島県 下太田RC 6'24"
小学2年男子 59人 菅野 舜 福島県 下太田RC 6'01"
小学1年女子 23人 久野 華 福島県 下太田RC 6'26"
小学2年女子 30人 斎藤 心春 福島県 伊達市立上保原小学校 6'38"
【ウォーキング−8時20分〜8時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
10km 124人 表彰なし
5km 194人
3km 95人
総合計 2,700人  

南相馬市と野馬追
 南相馬市は、2006年(平成18年)1月1日、原町市と相馬郡小高町および鹿島町が合併して誕生した町だ。現在は、合併から18年近く経過しているので、それなりに馴染んできたかもしれないが、私個人としては駅名の「原ノ町」にもある「原町市」の方がなじみ深い。

 2011年3月の東日本大震災の際には、私のかつての職場にも災害派遣の依頼があり、私は行かなかったものの、行った人間からは「福島第一原発の事故で浪江などは立入が出来ない。南相馬までは行くことが出来た」という情報で、「南相馬」という名前をこのときに始めて聞いた。よくよく調べれば、旧原町市を中心に合併して出来た町ということがわかった。

南相馬市の中心駅である「原ノ町」。もちろん初めてやってきました。

駅の中に「原ノ町驛陣屋」があります。

ここでは野馬追のミニ資料館的な感じで野馬追を説明しています。

駅舎も建て替えられたようで、きれいでした。

こちらは駅前で見かけた騎馬武者像「出陣」。やや遠慮がちな小ぶりなサイズですね。

駅舎の壁面に野馬追の様子が描かれています。

来年からは5月末開催とか。機会があれば、こちらも見学に来たいと思います。

 野馬追に関しては、以前から存在は知っていた。
 野馬追が毎年7月に行われるが、今年の野馬追では観客74人、騎馬武者9人が熱中症。また熱中症で倒れた馬1頭が安楽死となり、原因不明で馬1頭が死亡したほか、救護した馬は111頭になるという。

 その後、8月27日に行われた第2回相馬野馬追日程変更検討会において、国指定重要無形民俗文化財の指定が継続されることを前提として、2024年(令和6年)以降における相馬野馬追の開催日程を5月の最終土曜日・日曜日・月曜日とすることで決定されたことが、執行委員会の公式ホームページで発表されている。
 近年の地球温暖化により、日本では夏が非常に暑くなる傾向にあるので、開催時期の見直しは妥当であると思う。

コースの下見・試走の際、野馬追の会場が陸上競技場に隣接しているので、少し覗いてみました。

「相馬野馬追祭場地」という立派な碑が立っています。

こちらも「祭場地」の前で見られましたが、馬が小ぶりですね。

ぱっと見た感じでも非常に広大な敷地でした。

見た感じ、競馬場のような感じにも見えます。

右手の方に観客席があります。野馬追の時には、観客で一杯になるのでしょうか。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

レース前
 この日は原ノ町駅から会場まで運行されるシャトルバスで移動。距離にして3km弱ほどで、歩いて行くには少々遠く、無料のシャトルバスはありがたかった。本数も何便も運行しているようで、私が駅に着いたときには先行便が出発。「午前8時前なのに、もう行っちゃうの?」と思っていると次のバスがやってくる。私が乗った便も8時前に出発したが、後発便はすぐ後ろに待機していた。どうも随時運行しているような感じだ(帰りも同じ).
 会場までの時間はシャトルバスで片道8分。また、シャトルバスは会場の雲雀ヶ原陸上競技場のすぐ横に到着するのも、ありがたかった。

原ノ町駅前には、3人ほどの係員の女性の方が案内をされていました。

バスが出て行ったばかりでしたが・・・

すぐに次のバスが到着。何台も駅と会場の間を往復しているようでした。

車内も割とゆったり。

8分ほどで会場横に到着。すぐ横にシャトルバスが乗り付けるケースは少ないので助かります。

昨日の下見の際とは違って、朝から多くの参加者が集っていました。

 昨日もコースの下見と試走でやって来たので、会場のレイアウトは把握していたが、いざ人が集まっているとなると賑やかだ。特に小学生の種目のある大会は賑やかだ。また、数は少ないが露天も出ているのでお祭りの雰囲気もある。
 今回は、帰りのバスのこともあるので、先ほどバスから降りたところの近くに陣取ったが、その場所は日陰で少々寒く、後から考えると体を冷やして故障する原因の一つになっていたかもしれない。次に来るときは場所を再考したい。

陸上競技場の第1コーナーから第2コーナーに掛けて出店がありました。

数店飲食のお店もありました。

こちらはとん汁サービスコーナー。
とん汁サービスコーナーの先が、ヤクルトの配布場所です。

この日は非常にいい天気でした。

レース
 9時10分スタートの小学生の1.5kmを皮切りに、各種目が開始される。メインのハーフマラソンは9時50分、5kmが10時05分、そして私の出場する10kmが最後で10時15分にスタート。ハーフマラソン、10km、5kmはスタート場所が同じなので、選手が重ならないような配慮があるようで、スタート時間がゆったりと確保されている。

 私のエントリーした10km部門は、エントリー数も380人と比較的ゆったりしている。なぜか前の方が空いているので、今回も遠慮なく最前列で並ばせてもらう。
 スタートしてしばらくすると10分前にスタートをした5km部門の選手が戻ってくるので、スタートは両側車線(2車線)を使用するものの、100mほど先の「南国フルーツ」の手前から「左側の1車線のみ」となるので、コースが狭まるので注意して欲しいと係員。

こちらはハーフ、10km、5kmのスタート場所。昨日の下見の時と違ってスタートを表すゲートが設置されています。

スタート場所は、2車線を使用します。

こちらは陸上競技場内を発着とする3km、2km、1.5kmの3部門。

 10時15分、ピストルの音でレースは開始される。スタートをして、最近の中ではまずまず体の動きがいいことに気がつく。といっても、いきなりを3分30秒/kmくらいのペースで走れる感じではないが、ピッチを上手く刻める感じというのがよい表現かもしれない。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4'12" 4'12" 23'04"
2km 8'26" 4'14"
3km 12'50" 4'24"
4km 17'28" 4'38"
5km 23'04" 5'36"
6km 33'25" 10'21" 49'53"
7km 43'08" 9'43"
8km 53'09" 10'01"
9km 1゚02'54" 9'45"
ゴール 1゚12'57" 10'03"
※ この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果9.96kmでした。
 スタート場所はほぼ平坦であるが、微妙に登っている感じのコースになっている。信号のある交差点を過ぎて、「小谷津工務店」付近からは下りになり、1kmを迎える。最初の1kmが4分12秒とまずまずの感じの入りとなった、この1kmの通過地点を含む下り坂は、往路では8km〜9kmに掛けての登り坂で最後の最後に選手を苦しめることになるので、ここを登るときには余力を残しておく必要があるだろう。

 坂を下りきってしばらくすると2km地点。ここを8分26秒で通過。下り坂ということもあって、この1kmも4分14秒と最近の中では一番出来のよい感じでレースは進んでいった。
 太田橋を越えて少し行ったところで10kmコースは右折する(ハーフは直進)。スタートしてから、概ね2.63kmくらいの信号のない交差点になる。コースは微妙に登りだし、3km地点を迎える。12分50秒。この1kmも4分24秒と何とか持ちこたえている感じだった。
 昨日の下見で、折り返してからは下りになるので、そこまでは何とか辛抱することを考えていた。ところがである。

 3kmも半分くらい走ったところであろうか、左脚のふくらはぎの左側が痙るような感じになってきた。そのまま我慢して走っていると、左脚のハムストリングスまで痙るような感じになってきた。こうなってくるとペースダウンは避けられない。脚の攣りならば、走りながらも直ることもあるが、わずかに4kmも走って居ない状態でこういう事態になる場合は、おそらく無理あろうと感じた。

 4kmを17分28秒で通過。この1kmは急激にペースダウンで4分38秒を要している。この状態を長引かせるわけにはいかないので、どこかで踏ん切りを付けなければならない。とりあえず4.9km付近の折り返しまでは走ることにしたが、ペースは落ちる一方だった。

 折り返し地点には51番目でターン。同年代の中では6番目の折り返しだった。今日のレースは事実上ここで終了した。
 以降、5km強の距離を歩いて帰ったが、歩き出すと長かった。この日は、まだ日差しがあるので、歩いていても凍えることはなかったが、どんどんランナーに抜かれ、最後の方では抜かれるランナーすらない状態だった

競技場に入っていきます。ゴールは近いですね。

第1コーナーと第2コーナーの間くらいから、最後は競技場を300mほど走ります。

ゴールするハーフマラソンの選手。今回、途中で故障してしまったので、来年もう一度きちんと完走できるように、再度、南相馬市を訪れて参加したいと思います。

ゴール後はとん汁が美味しかったですね。

こちらは南相馬市のゆるきゃら「のまたん」。会場をぐるぐる回って愛想を振りまいていました。

 1時間12分57秒でゴール。
 私のハーフマラソンのベストが1時間11分25秒なので、あたかもハーフマラソンを走ったようなタイムになってしまった。もちろん10kmのワースト記録。
 結果はそのまま受け止めるが、このまではこの大会に悪いイメージが着いてしまうので、それを払拭するためにも、再度チャレンジすべく、来年も来ることを誓った次第。

本日の戦利品

最近では珍しく、参加賞の事前送付はなく、会場で引換券と交換でいただきました。なるほど、これだけいろいろとあると事前送付できないですね。タオル、焼肉のタレ、牛乳、リ・ソビーム(試供品)、鶏ササミ缶、雑炊の素、ウエットティッシュとバラエティに富んでますね。

ゴール後いただいた水(左)とヤクルト(右)。

そして豚汁です。ここの豚汁はジャガイモ豚汁でしたが、美味しかったです

本日使用したナンバーカード(左)とネットからダウンロードした完走証(右)