4 勉強時間、勉強場所を確保しよう

ここまでに
 (1)合格の可能性の可否の検討(やるだけの価値があるか?)
 (2)テキストと問題集の入手方法
 (3)受験勉強のスタート時期
の話をしてきた。
「じゃあ、さっそく勉強に取りかかろう!」
となってくるのだが、仕事あり、家族ありではなかなかはかどらないことは目に見えている。
自分の場合もそうだったのだが、一日のうちでなかなかまとまった時間を確保するのは難しい。
また、自宅では小さい子供がキャーキャー言って勉強がはかどらないなどの問題も出てくる。さてどうする?である。

やはり可能な限り工夫をして時間をひねり出すしかない。
「出来ない出来ない」といい訳をしているヒマがあったら、どうやって時間を確保するか考えるべきである。
自分が好きで受験する人はこんなことを言わないと思うが、会社から受験の指示が出ている人は不合格の時のいい訳を今から考えているかもしれない。中途半端にやるのが一番よくない。時間と金が無駄である。やる気がなければ最初からやらない方がマシだ。

そこで、やる気が出ない場合にやるきを出す方法がある。
覚悟を決めて徹底的にやると誓うことだ。まわりに宣言するのもよい。隠れてこそこそやっていると家でも職場でも協力してもらえないので、特別困ることがなければ、かえって宣言する方がよい。自分にもプレッシャーがかかってなおよい。こうなるともう後には引けなくなる(ただし、ストレスに弱い人にはこの方法は向かないかもしれないので念のため)。

さて、時間の確保の話に移る。これは、生活パターンも人それぞれなので自分の経験で話をする。
自分の場合、時間を確実に確保できる時間帯が二つある。ひとつは早朝である。
自分の場合は概ね5時起床。朝刊を読んでスッキリしてから5時30分から約1時間30分を勉強時間に確保した。
二つ目は、往復の通勤時間である。
この方法はできない人もいるであろうが、自分の場合は通勤のバス停が始発なので、必ず一人掛けの席を確保するようにした。帰りのバスは職場前のバス停が始発でないので空いている時間帯を狙って帰宅した。

その他、出張の往復の電車の中。家に帰る前に喫茶店で寄り道など家で時間が取れないと思ったら一日の中で何とか時間を捻出する努力をすべきである。自分にいい訳をしてもしょうがない。とにかく時間を作る努力をしよう!

それから受験界では評判の和田秀樹の本の中に、「お金はケチらない」とある。同感である。彼がいうのは特に参考書などの購入費用や、予備校の費用のことだ。
しかし、こと高圧ガスに限っていえば予備校でやっている所など聞いたこともない。
また、参考書は乙種クラスであれば、高圧ガス保安協会が出しているテキスト「中級 高圧ガス保安管理技術」がベストである。これと過去問の問題集で基本的には十分であると思うがわからなければ参考書を探さなければならない。

自分の場合、積分の公式や化学の基礎的な用語を一部忘れていたので、本屋に「化学T・U」や「数学V」の参考書を買いに行った。読みたいページが1ページでもあれば参考書は是非買うべきだ。

それから、どうしても時間が欲しいときは時間をお金で買うべし
最近は少ないが、少し前、忙しいときに豊橋の出張の行き帰りに名古屋から新幹線を使ったことがある。
豊橋駅9時の待ち合わせなら豊橋に8時50分頃到着の「ひかり」がある。三河安城に止まらないので名古屋駅を8時30分頃に出る。こうして朝、家にいる時間を増やす。
名鉄も豊橋に行ったら帰りはミューチケットを買って指定席を確保する。静かで席も広くてよい。

最後に場所の確保について
計算問題はなかなか静かなところでないと解けないので、バスや電車はあきらめて、家や図書館、喫茶店(ただし静かな店屋に限る)がいい。電車の中は騒々しいのでなるべく避けたい。

自分の場合、家では子供がワーワー騒いでいるし、眠くなると近くにふとんがあるのでふとんの誘惑もあった。これらを排除するためにも、集中して勉強できる環境を探すのが一番である。
そこでやはり図書館の利用を勧める。自分の利用していたのは千種図書館(左写真)がほとんどであった。図書館内での飲食は禁止。もちろん自販機もない。ただし、昼食には困った。そこで道路を渡って向かいの千種スポーツセンターの喫茶を利用した。食事が終わると再び図書館に戻るというスタイル。
ただし図書館によっては騒がしい図書館、テスト直前などは学生の利用が多く騒がしいので、いつでも有効に使えるとは限らないが、総じていえば図書館の方が効率が上がると思う。
なお、臨時休館日等もあるので利用前には休館日を十分チェックしておこう。
また、机の取り合いになるので図書館には必ず開館前から並んでいいポジションの机を確保しよう。
自分の場合はこのように図書館を有効利用したが、仕事のパターン(3交替で夜勤ありなど)も個人差が大きいので、とにかく自分に合うところを探すことだ。