第24回長井マラソン大会 参戦記
 岩手県と同様、国盗りに手こずっている山形県への遠征です。
 これまでは、いずれも山形県でも庄内地方と呼ばれる県内の西部の日本海に面した酒田市などに遠征していましたが、今回は内陸部の置賜(おきたま)地方にある長井市に遠征しました。

 長井市は人口約3万人の小さな静かな街です。ここはあやめで有名な街ですね。
 今回出場した長井マラソン大会は、山形県で唯一フルマラソンを開催する大会として銘打っている反面、そのコースはのどかで癒されるものがありました。

 さて、今回私が出場したのはフルマラソンではなく「ハーフマラソン」。来年2月のフルマラソンに向けて「そろそろエンジンをかけなければ」として選んだのがこの大会でした。

 しかしながら終わってみれば、何と今回はハーフマラソン部門で総合で1位!年代別での優勝できればと考えていたのですが、この日の山形県地方では、他にも米沢おしょうしなハーフマラソン(米沢市)、羽黒山石段マラソン全国大会(鶴岡市)など大会が分散したせいでしょうか、相手にも恵まれたようですね。タイム的には胸を張れませんが、何とか難関の山形県の国盗りをクリアすることができました。
 
●大会名 第24回長井マラソン大会
●開催日 平成22年10月17日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
長井市置賜生涯学習プラザ発着(地図)(山形県長井市) 

大会要項

プログラム

コースマップ

コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、気温18℃くらい
●参加賞 Tシャツ、とん汁、おにぎり、ウーロン茶、スポーツドリンク(完走後)、バナナ等(完走後)
●結 果 1時間20分42秒(ハーフマラソン:総合優勝、一般男子40〜49歳 優勝)
●表彰 賞状2枚、盾2枚、ラ・フランス(1箱)、ドレッシングセット、双眼鏡
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路) 自宅5:00〜名古屋IC〜(東名・中央道)〜談合坂SA(給油)〜石川PA(休憩)〜高井戸IC〜(首都高速・外環)〜浦和IC〜(東北道)〜黒磯PA(休憩)〜福島飯坂IC〜(一般道)〜会場駐車場15:28(コース下見/試走)〜(一般道)〜長井あやめ温泉・桜湯(入浴)〜(一般道)〜会場駐車場(車中泊)
(復路) 【第24回長井マラソン大会 ハーフマラソン 9時30分スタート】)−会場12:41〜(一般道)〜長井あやめ温泉・桜湯(入浴)〜(一般道)〜荒川胎内IC〜(日本海東北・北陸・上信越・長野道)〜姨捨SA(休憩)〜(長野・中央・東名高速)〜名古屋IC〜自宅21:19
●費用
参加料 4,000円  
燃 料 14,246円   1,418.0(km)/13.04(リットル/km)×131(円/リットル)
高速料金 5,310円
 ( ETC割引/名古屋〜高井戸 1,700円)
  ( 首都高速 560円)
  ( 外環 350円)
 ( ETC割引/浦和〜福島飯坂 1,700円)
 ( ETC割引/荒川胎内〜名古屋 1,000円)
入浴料 600円  (長井あやめ温泉・桜湯/300円×2回)
合 計 24,156円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。 (★は加藤が参加した部門
【マラソン−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子 292人 鈴木 考 37 宮城県柴田郡 広瀬川RC 2゜39’32"
(男子40〜49歳) 長谷川 衛 43 新潟県新潟市 ヤンバラーズ 2゜53’24”
(男子50〜59歳) 品 吉治 55 長野県駒ヶ根市 駒ヶ根RC亀 3゜03’59”
(男子60歳以上) 井口 明 63 千葉県佐倉市 佐倉陸友会 3゜14’05”
女子 33人 澁谷佳代 32 新潟県新潟市 新潟市中央陸協 3゜17’45”
(女子40〜49歳 折笠紀子 49 新潟県新潟市 URC 4゜15’42”
(女子50〜59歳) 山本千鶴 50 新潟県新潟市 フル百回楽走会 4゜05’00”
(女子60歳以上) 布施アイ子 60 山形県山形市   3゜27’07”
【ハーフマラソン−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子 138人 加藤一郎 48 愛知県名古屋市 名古屋市役所走友会 1゜20’42”
(男子40〜49歳) 加藤一郎 48 愛知県名古屋市 名古屋市役所走友会 1゜20’42”
(男子50〜59歳) 池田茂一 50 山形県酒田市   1゜22’05”
(男子60歳以上) 鈴木峰夫 63 新潟県新潟市 鈴木農園 1゜31’50”
女子 22人 佐藤実穂子 35 山形県山形市 トップロード 1゜44’56”
(女子40〜49歳) 五十嵐のぶ代 46 山形県鶴岡市   1゜46’54”
(女子50〜59歳) 吉田智子 54 山形県上山市   1゜56’25”
(女子60歳以上) 千葉正子 62 宮城県名取市 宮城フェンダーサービス 1゜53’09”
【10km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子 141人 林 幸則 40 山形県長井市 置賜農業共済組合 33’32”
女子 36人 清信百合子 58 福島県南相馬市 原町RC 47’33”
【2.5km−9時30分スタート】
ファミリーの部 84人 表彰はありません
総合計 746人  

熊の出没が多い東北地方
 全国ニュースにもなっていたが、今回の遠征の前の10月14日(木)にツキノワグマが出没し、長井北中学校の校舎に侵入する被害が発生している。この街に限ったことではないが、今年は熊の出没が多い。長井市の隣町の飯豊町にも「熊目撃地」の看板があちこちに立っていました。

 「ものすごい興奮状態だった。勢いよく自分たちの方に向かってきたんだ」。長井市立長井北中にクマが侵入し、用務員の丸山和夫さん(59)が軽傷を負い、その直前に農作業をしていた県嘱託職員の梅津忠さん(61)が重傷を負った事件。校舎内でクマを射殺した小笠原吉広県猟友会長井支部長(53)は当時の状況を話した。

 市から射殺の依頼を受けた猟友会では11人が出動。連絡役1人と校舎の外側に待機する3人を残し、校舎内に7人が入った。理科室の隅にひそんでいたクマは突然飛び出し、7人の姿を見つけるとすぐに向かってきた。7人は約2メートルの距離から散弾銃でクマを射殺した。午前7時49分だった。

 クマを最初に目撃したのは長井市中道1、無職、渡部達二さん(74)。14日午前6時25分ごろ、自宅の玄関前でクマを見つけ110番した。渡部さんは「起床後に新鮮な空気を吸おうと思って寝間着のまま玄関を開けたら、目の前にクマがいた」と話した。渡部さんが驚いて大声で叫ぶと、クマはそのまま立ち去ったという。その際、渡部さんは左足首付近をクマの前足のツメで引っかかれた。

 長井署や長井市によると、クマはその後、午前6時35分ごろ、同市新町の畑で農作業中の梅津さんを襲い、全治3カ月の重傷を負わせた。その後、長井工高のグラウンドにいるところを住民が目撃。さらに同高から北側に流れる野川を渡ったとみられ、午前6時40分ごろ長井北中のグラウンドから敷地内に入ったという。クマが約15分間歩き回ったのは長井市役所やフラワー長井線長井駅からもほど近い長井市中心部だ。

 射殺されたクマは午前11時から猟友会長井支部が解剖した。胃袋には約2キロの食物が詰まっていた。ほとんどがクリ。それに野菜や固い茶色のクルミが交じっていた。「クマは柔らかい緑色のクルミは食べるが、固くなった茶色のクルミを食べていたクマは見たことがない」と県猟友会長井支部の吉田重義さん(62)は話した。

 体はやせており、この時期のクマにしては脂肪がほとんど無かった。解剖をしても生臭さはほとんど無かった。猟友会員らは「脂がのっているとにおいがきついが、このクマはやせているからにおいがないのだろう」と話した。吉田さんは「胃の中身や脂肪の量をみてもよほど腹をすかせていたようだ」と推測する。「芋煮会などで雑飯を残さないでほしい。つられてますますクマが人里に下りてきてしまう」と話した。

 【毎日新聞のサイトから引用】

トライアスロンクラブ主管の大会
 大会プログラムには次のように書かれている。
 「(前略)この大会は、24年前山形県でフルマラソン大会を開催しようとトライアスロンの有志が集まり75名程度で開催したのが始まりでございます」

 主催は長井マラソン大会実行委員会、共催は長井市、長井市教育委員会とあるが主管は地元のトライアスロンクラブ「長井鉄人会」だ。この長井鉄人会は、この大会の他に昔から「長井トライアスロン」を主催している。
 「海のない街でどうしてトライアスロン大会を開催しているのであろうか」と不思議に思っていたが、今回の大会会場の長井市置賜生涯学習プラザには温水プールがある。人口3万人ほどの長井市。おそらく市内でも温水プールはここだけであろう。長井市でトライアスロンをやろうと思うのであれば、必然的にこのプールに通わなければならない → だからそのまま鉄人会に入会する → 鉄人会の人とのつながりが強くなる → 大会運営が出来る というよな好循環で20年以上やって来たのであろう。もちろん中心的な人物がいるのであろうが、全国的に見ても珍しい。
 前日の会場準備など、「長井市」の車がかけずり回っていたので、費用的には長井市が出しているのであろうが、運営についてはいまでも長井鉄人会のようだ。
 コンパクトでこぢんまりとしているが、手際の良さが随所に見られた大会であったと思う。

大会前日、長井市置賜生涯学習プラザには横断幕が張られていました。

こちらは大会当日の受付、館内です。

大会当日には、1軒のショップが店を出していました。

こちらはフルマラソンの部の選手用のスペシャルドリンクの受付。スペシャルの受付をする大会が減っているだけにありがたいですね。

地元のテレビ局(TUV/テレビュー山形)の車が数台来ていました。ダイジェスト番組でも製作するのでしょうか?

こちらは、昼食券と引き替えで昼食がいただけます。地元の中学生でしょうか、ハキハキして感じがよかったですね。

こちらが昼食セット。豚汁が手作り感があってよかったですね。

コース紹介(コースガイド)→
こちらを参照してください。

ようやく達成!山形県の国盗り!
 この大会は、9時30分に全種目(フル、ハーフ、10km)が同時にスタートする。
 決して参加者が多いとは言えないこの大会ではあるが、かといって、極端に参加者が少ないわけでもない。にもかかわらず全種目同時スタートというのは珍しい。

 さて、スタートしてから4人ほどの選手が先行する。いずれも10km部門の選手。
 10kmとフル、ハーフでは走行距離が異なるので、当然スピードも違ってくる。距離の短い10km部門の選手たちに付き合う必要はない。
 その後ろの5位グループには自分を含めて6〜7人ほどの選手がいるが、自分以外はフルマラソン部門の選手ばかり。ペースからして2時間40分くらいを目指しているような感じだ。こちらとしても今日の目標タイムに近い集団なのでそのまま一緒に走っていくこととする。
 それにしても今日は赤とんぼが多い。田んぼの中のコースを走るのでそれだけによく感じる。

 2kmを過ぎ、途中でペースがやや上がりこの5位グループが4人に減る。
 そして5kmを通過。1849秒とまずまずのペースだ。今日の目標は、タイムは1時間20分、順位としては40才代で1位だ。

 スタートして5kmを過ぎ、先攻する10km部門の選手が次々と折り返していく。
 10km部門の折り返し地点以降、この「5位グループ」はここから「先頭グループ」に早変わりする。別の先導車が5km過ぎに待機していたのでこの先はこの車に先導してもらう。

 昨日も下見をしたのであるが、ハーフマラソンは、この5km10kmの間が起伏があって大変な部分である。のどかな風景とは裏腹に、ここを頑張れるかどうかによって今日の成績が決まる重要なポイントだ。
 10kmの通過は3735秒。この5km1846秒とほぼイーブンだ。何とかここの5kmを頑張ったせいだろうか。

フルマラソン部門の選手。35kmを過ぎて佳境に入ってきました。
残り5kmを切ったところ。給水所にはフルマラソンの部のみスペシャル・ドリンクを置くことが出来ます。

 お墓を過ぎて11km過ぎに給水がある。
 ここで給水している間にフルマラソン部門の3選手にやや離され始める。が、ハーフマラソン部門は間もなく折り返し。後方のハーフマラソンの部の2番手の選手との距離はさきほど確認したが相当離れている。部門で先頭を走っているので気持ちだけは元気だ。

 ハーフマラソンの折り返し地点には、また別の先導車が待機していた。ここから先は完全に一人旅。こうやって先導車の後ろを走るのは何年ぶりだろうか。

 しかしながら前半少々頑張ったせいだろうか、ハーフマラソンの折り返してから苦しむことになった。
 特に上り坂になると脚が上がらない。おまけに後半は風が南から吹く”向かい風”になってきた。まさに泣きっ面に蜂というのはこういうことか?

 アップダウンを繰り返しながらも残り5km(16.0975km)時間0152秒で通過。最初の予定では時間0100秒の通過予定だったのでこの6kmほどでガクッとペースが落ちる。
 なお、このコースでは、15kmの表示はない。

 しかしながら残り5kmはほとんど下り坂。ここまできたら何年かぶりの総合1位を死守せねば・・・。

 4km、3km、2kmと距離も徐々にカウントダウン。
 下り坂ということもあり最後の5km1850秒。トータル時間2042秒でゴール!「ハーフマラソンの部は、名古屋からお越しの加藤さんが優勝です。」と場内アナウンス。タイム的には、まったく胸を張れるものではないが、優勝は優勝。今回は相手に恵まれたと思う。
 おまけに今回は「総合優勝」&「40才代優勝」のタブル優勝。ここまで苦戦してきた山形県ではあるが、何とか国盗りを達成することができました。これで国盗りの合計は「32」。

もうすぐゴール!

秘湯? 長井あやめ温泉・桜湯
 前日と大会終了後と、2度ほど長井市内の「長井あやめ温泉・桜湯」に行きました。
 ここは長井市内の市街地からは5km以上西のひっそりしたところにある天然温泉です。

 前日は入浴していた人が男湯で3人、大会終了後の入浴者は私が入ったときには0人でした。入浴料はわずか300円。備えつけはボディーシャンプーだけ。市街地から遠いせいでしょうかね。おしゃれな温泉ではないですが、温泉のお湯は循環していない源泉かけ流しだそうです。浴室は、ビニールハウスの中の露天風呂という雰囲気ですが、リーズナブルな価格と源泉かけ流しという点がいいですね。入浴している人も少なく、秘湯という感じでした。

こちらは外観。営業時間が9〜20時ですので注意が必要です。
「お湯の循環はしていません」と堂々と書かれています(右写真) 

番外編
 遠征の帰路には、何度も長野道を利用します。姨捨SA付近から見る夜景は素晴らしいですね。今回立ち寄った際に撮影しておきました。

本日の戦利品

今回は総合表彰と年代別の表彰の両方の表彰を受けた関係で非常に多くのものをいただきました。長男・かずたかの持っているのは、上から双眼鏡、ドレッシングセット、ラ・フランス。妻・ゆきこの持っている盾はハーフマラソン総合優勝の盾及び年代別優勝の盾。長女・ゆかこの持っている賞状は、ハーフマラソン総合優勝のもの及び年代別優勝のものです。

各部の優勝者のみ盾がいただけます。全部で18枚うち、2枚をいただきました。

ラ・フランスは高級そうなものが8個入っていました。

こちらはドレッシングセット

双眼鏡はスポーツ観戦用のもので、28,000円と書かれていました。ウホッ!