第30回城陽マラソン 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
京都府の初ロードレース 国盗りも大詰めとなり、優勝していないのは残り3府県となった。その一つが今回の遠征先の京都府だ。当初の予定では、昨年10月に開催される予定だった「第33回みなと舞鶴ロードレース大会」で京都府の国盗りを完了させる予定だったが、スタート直前の天候不順で急遽中途なり、京都府の国盗りはお預け状態となった。 この国盗りを始めてから、全国47都道府県で開催されているロードレースの状況を調べるようになったのであるが、先々週遠征した佐賀県、来週遠征する徳島県などと並んで京都府は比較的大会数が少ないところだ。全くないというわけではないが、私の背丈に合うような大会は比較的少ないと思う。また、京都府というと名古屋から近いイメージがあるので、どうしても後回しにしてしまった感は否めない。昨年10月に「第33回みなと舞鶴ロードレース大会」が中止になったこともあるが、京都府をここまで後回しにしたことについては反省しなければならないと思う。 城陽市とは
昭和26年4月に、久世郡久津川村、寺田村、富野荘村、綴喜郡青谷村の4村が合併して、久世郡城陽町が誕生する。城陽町設置の際に町名を公募したところ、「山城国南部、陽の当たる豊かな土地」という意味で決まったという。そして昭和47年5月に市制施行し、現在に至っている。 人口が約8万人なので、同じくらいの人口の京都府福知山市、私の出身である愛知県蒲郡市と比べると人口密度が高いことがわかる。 また、京都市から五里(約16km)、奈良市から五里の位置にあることから「五里五里の里」と呼ばれている。その位置からしても、古墳、遺跡、社寺がたくさんありそうな雰囲気がする。 あまり家を空けるわけにもいかないので、残念ながら観光なしで帰宅することになってしまったが、一度はゆっくりと歩いてみたい街だと思う。
3月は青春18きっぷ 今回の遠征は日帰りで京都府城陽市を往復。スタート時間が11時過ぎということもあり、調べてみると始発の地下鉄に乗り、JRの在来線を乗り継げば、辛うじて受付の時間に間に合うことがわかった。よって、今回の遠征は青春18きっぷを使用することにする。走友のNさんのおすすめだ。 名古屋からなら京都くらいの距離であれば、比較的ストレスなく青春18切きっぷを使用できると思う。ただし、こちらは体調を整えた上でのレースの参加なので、列車に乗りすぎるあまり体調を崩してレースで好結果が得られなければ本末転倒となる。したがって青春18きっぷを使用する場合は、事前に列車の選択、所要時間などを考慮した上で使用するかどうか決めなければならない。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。 2秒差で逃げ切り JR京都駅で近鉄京都線に乗り換え、大会会場の最寄り駅である寺田駅に到着していたときには日差しがでていたものの、受付を済ませ着替えてコースの下見に出かけてきた頃には、城陽市付近の空は黒い雲に覆われてきた。 事前の天気予報では、今日の昼前くらいに一時的な降水がある旨の予報。寺田駅に到着した頃には想像がつかなかったが、この調子ではザッと一雨降るかもしれない。
今日の出場種目の5kmは、11時10分のスタート(中学生男女の5kmは11時15分スタート)。ゴールは、メイン会場の文化パルク城陽前であるが、スタート場所はゴール地点から少し東へ行ったところとなっている。コースは変則2周回で時計回りに2周廻る。向きを変えるときは、時計回りに廻るので右折を何度も繰り返す。ゴールに向かうときのみ左折するというコース設定だ。距離としては1周目が約3km、2周目が約2kmの距離のようだ。距離表示が一切ないので、走った感覚での距離である。 スタート10分ほど前にスタート地点に行ったが、スタート地点が狭い割には前の方は若干空いている感じだ。11時10分のスタートだけで431人がエントリーしているので少々手狭な感じといえる。 スタート直前になって城陽市の友好都市提携を結んでいる韓国の慶山市からの男女の各1名の招待選手が最前列に加わる。私は男子の招待選手のすぐ後ろからのスタートすることとなった。
後方から高校生数人が先頭集団を形成して先頭を引っ張る。序盤は、韓国からの招待選手もその後ろに付いていたものの、徐々に離れて後方に下がってくる。今回スポンサーとなっている「星和電機」前を通過する頃には、私は10番手くらいを走っていた。 今回のコースはほぼ平坦ではあるものの、国道24号線を2回×2周回=4回越えることになるので、そのたびに国道24号線に設けられているアンダーパスを通過しなければならない。これがこの5kmコースのアップダウンである。アンダーパスを4回ほど繰り返したが、実質的には走りに大きな影響を与えるほどのものではなかった。 国道24号線のアンダーパスを越えて、コースを南下する。この辺りでは、畑が広がり民家が急激に少なくなる。城陽市は住宅地かと思いきや、必ずしもそうではなさそうだ。 南下しきったところで、鈴木診療所のある交差点を右折する。この辺りから向かい風を感じ出しペースが落ちてきた。さらに右折して方向を北向きに変えると、前からは強風が襲ってくる。 この辺りで、後方から韓国からの女子招待選手と高校生の女子選手に抜かれる。決して早い感じではないが、自分の方のペースがいつもよりも遅いようだ。 何とかこの二人に付いていこうとしているところに、自分と同じ年代の雰囲気の長身の選手がさらに抜いていく。この大会もナンバーカードが一枚しか支給されていないので、同じ年代の選手かどうかは体の前面のナンバーカードを見ないと確認のしようがない。残念ながら、自分はその選手の左側にいるので肝心の4桁の数字の千番台の文字が見えない。コースをちょうど1周して、2周目に入る際にその選手の右側に出てナンバーカードを確認したところ、8000番台の数字。やはり同年代の選手であった。今日はこの選手と優勝を賭けて戦うことになる。 この選手は、足が長くストライドを使って走る特徴があるが、見た感じスパートの切れがなさそうな感じだ。今日は自分の体調がどうもイマイチなので、この選手に付いていきながらゴール前でスパーとしていくことに決めた。 2周目もペースが上がらず、ぐるっと回って南から北行きになると相変わらず向かい風が強い。さらに5分後に出走した中学生部門の選手がコース上に混じって、終盤はまさにこれらの中学生の間を縫うようにして北上していった。大柄なこの選手は、淡々と走っている。ロングスパートをしたいところをぐっとこらえて、左折しゴールに向かうところまでスパートを我慢した。そしてそのときがやってきた。 曲がるやいなや、その選手を右から一気に抜き去り、スピードを上げる。ゴールまでの距離は約200m。100mくらいまではスパートの走りとしては良かった。その後は少々息切れした感じであったが、何とか逃げ切り2秒差で京都府も国盗りに成功した。
本日の戦利品
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