第32回サフォークランド士別ハーフマラソン大会 参戦記

 涼しい時期を狙っての北海道遠征です。北海道のレースは、昨年10月の北海道ロードレース以来、約9ヶ月ぶりです。
 日本各地が梅雨明けになって以来、日本国内各地は猛暑になっていますが、いつもは涼しい士別も気温が高めで、涼しさ満喫とはいきませんでした。
 大会当日は、夜半に雨が降って気温がぐっと下がりましたが、スタートする頃には太陽が顔を出し気温も23℃まで上昇。本州の38℃とかに比べればずっとマシな気温ですが、給水所では毎回給水をし、飲んだりかけたりしながら何とか暑さをしのぎました。

 さて、大会の方ですが、水曜日にちょっとしたことからギックリ腰になってしまい、木曜日は完全に練習を休み。金曜日は朝練で恐る恐る走りながら感触を確かめ何とか行けそうな感触があったので、そのまま荷物をまとめて成田へ。土曜日は試走をしましたが、体がシャキッとしていないことがわかり大会当日は苦戦しそうな予感たっぷり。大会もスタートからスピードが乗らず、同年代の選手にもどんどん抜かれる始末。何とか年代別で6位に滑り込みましたが、4月にエントリーしたときのイメージとは大きくかけ離れた走りになってしまいました。

 士別はもちろん初めてやってきましたが、思った以上に田舎という感じです。ただし、士別の陸協さんにはコースの下見でお世話になったり、入浴先でも忘れ物を一緒に探してもらったり(出てきました!)と思いがけないところでふれあいがあったほか、サフォーク(羊)の現物も見たり、食べたりとそれなりに士別を堪能してきたつもりです。少々遠いところですが、機会があればまた訪れてみたいと思います。
 

●大会名 第32回サフォークランド士別ハーフマラソン大会
●開催日 平成30年7月22日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
山本歯科医院付近発(地図)中央公園前着(北海道士別市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、23℃くらい
●参加賞 入浴割引券、サフォークフェスティバル金券(300円)、サフォークサンド等割引券、MotorShow無料入場券、リ・ソビームちっぷ(試供品)、タオル、スポーツドリンク(ペットボトル)、チキンラーメン
●結 果 43分04秒(10km 総合 第81位、51〜60歳男子 第6位)
●表彰 賞状、ビートオリゴ
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【7月20日(金)/1日目】
徒歩 マンション 9:07 京成八幡駅 9:16
京成電車 京成八幡 9:21 空港第2ビル 10:12
連絡バス 第2ターミナル 10:22 第3ターミナル 10:26
バニラエア 東京(成田) 12:28 札幌(新千歳) 14:20 JW913便
12:20 14:10
JR 新千歳空港 14:45 札幌 15:22
高速バス 札幌駅前 15:40 旭川駅前 17:56
17:45
徒歩 旭川駅前 17:56 ホテル 18:15
【ホテルカンダ/泊】
【7月21日(土)/2日目】
徒歩 ホテル 9:45 旭川駅 9:58
JR 旭川 11:30 士別 12:30
徒歩 士別 12:30 士別市体育館 12:45
  【コース下見(バス)13:00〜13:50】
徒歩 士別市体育館 13:50 ホテル 14:10
【コース試走】
【ホテル美し乃湯温泉/泊】
【7月22日(日)/3日目】
徒歩 ホテル 8:40 士別市体育館 9:00
【第32回サフォークランド士別ハーフマラソン大会 10km 10:30スタート】
徒歩 士別市体育館 12:35 ぷらっと 12:45
【いきいき健康センター ぷらっと/入浴】
徒歩 ぷらっと 13:08 士別駅 13:16
JR 士別 13:46 旭川 14:45
高速バス 旭川駅前 14:50 札幌駅前 16:49 臨時便
16:50
JR 札幌 17:05 新千歳空港 17:42
バニラエア 札幌(新千歳) 18:42 東京(成田) 20:11 JW924便から一本前のJW922便に変更。
( 18:30 ) ( 20:05 )
連絡バス 第3ターミナル 20:33 第2ターミナル 20:36
京成電車 空港第2ビル 21:02 京成八幡 21:57
徒歩 京成八幡駅 21:57 マンション 22:10
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 4,500円  
京成電車 1,596円 (京成八幡〜空港第2ビル/往復)
飛行機 8,860円 (成田〜新千歳)
14,960円 (新千歳〜成田)
JR 2,140円 (新千歳空港〜札幌/往復)
2,140円 (旭川〜士別/往復)
高速バス 3,860円 (札幌駅前〜旭川駅前/往復割引)
宿泊料 4,290円 (ホテルカンダ)
11,664円 (ホテル美し乃湯温泉)
入浴料 220円 (いきいき健康センターぷらっと/入浴割引券使用)
宿泊補助 ▲10,000円 (職場福利厚生)
合 計 44,230円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子51〜60歳は6位まで (★は加藤が参加した部門
【21.0975km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
陸連登録男子 224人 ポール クイラ 東京都 コニカミノルタ 1゜03’10”
陸連登録女子 34人 坪倉 琴美   ワコール 1゜15’42”
男子18〜30歳 58人 治田 全貴 札幌市   1゜21’39”
男子31〜40歳 133人 阿部 誠 苫小牧市   1゜18’51”
男子41〜50歳 163人 堀 貴裕 安平町 追分走遊会 1゜18’50”
男子51〜60歳 164人 小野沢 司 札幌市   1゜27’57”
男子61歳以上 80人 金田 一彦 札幌市 三角山走友会 1゜31’32”
女子18〜30歳 23人 宮武 らな 札幌市 北海道教育大学 1゜28’17”
女子31〜40歳 14人 角田 菜津子 札幌市   1゜38’14”
女子41〜50歳 20人 串間 京子 旭川市 HANZO 1゜35’35”
女子51〜60歳 27人 栗山 るり子 札幌市   1゜34’54”
女子61歳以上 9人 柴 美千代 旭川市 楽走412旭川 1゜52’44”
【10km−10時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
陸連登録男子 35人 田中 佑典 江別市 札幌学院大学 31’13”
陸連登録女子 40人 大森 菜月   ダイハツ 34’08”
男子18〜30歳 65人 菅原 康平 岩見沢市 北海道教育大 32’41”
男子31〜40歳 54人 遠藤 大介 士別市 ニッテン 35’56”
男子41〜50歳 49人 岩間 由晃 旭川市 楽走412旭川 37’51”
★男子51〜60歳 64人 大瀬 秀樹 札幌市   39’16”
鉄島 清毅 旭川市 旭川鑑競走部 40’26”
間嶋 直樹 札幌市   41’42”
坂本 裕 旭川市 あさひ園 42’17”
菊池 寛 中富良野町 なかふ 42’30”
加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 43’04”
男子61歳以上 54人 柳 寛史 札幌市 コンタクトオフ 41’51”
高校生男子 30人 イブラヒム ワング 札幌市 札幌山の手高校 31’19”
女子18〜30歳 20人 川崎 恵 旭川市   47’52”
女子31〜40歳 26人 渡邊 奈摘 埼玉県 ルナークスRC 50’02”
女子41〜50歳 36人 小野寺 静哉 美瑛町 道北イーグルス 49’37”
女子51歳以上 36人 野瀬 路子 東神楽町 キャラサラ 48’56”
【5km−11時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子41〜50歳 23人 渡邊 史彦 千歳市 無所属新人 19’15”
男子51〜60歳 17人 十川 泰夫 札幌市 ワイアールシー 20’05”
男子61歳以上 23人 川浪 貢 岩見沢市 かわなみ耳鼻科 20’06”
中学生男子 17人 成田 大地 旭川市 神居東中学校 19’01”
女子18〜40歳 17人 平山 萌 名寄市 雅司ナイトラン 22’59”
女子41〜50歳 11人 桜庭 初美 江別市 江別市 26’51”
女子51歳以上 22人 星野 尚子 千葉県 千葉ランナーズ 23’02”
高校生女子 6人 黒川 葉月 士別市 士別翔雲高校 20’17”
中学生女子 3人 鬼頭 春乃 和寒町 和寒中学校 23’33”
【2km−11時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
小学5・6年男子 31人 鈴木 将矢 遠軽町 遠軽小学校 7’26”
小学3・4年男子 32人 八巻 陽一郎 旭川市 東光XC 8’17”
小学5・6年女子 15人 木田 美緒莉 千歳市 千歳陸上少年団 7’58”
小学3・4年女子 17人 篠田 ひまり 旭川市 神居東小学校 8’10”
ファンラン 65組 表彰なし
総合計 1,830人  

士別へ
 今回、この大会にエントリーしたのは4月。士別という街については、あまり知識はない。極寒の地でありトヨタ自動車の士別の試験場があることは知っていたが、それ以外は毎年7月に開催される士別サフォークランドハーフマラソンの開催場所であるという程度。北海道の中でもどのあたりにあるかということも、今回初めて理解した。
 士別への道のりはなかなか遠い。旭川の北に位置するので、旭川空港を経由するのが利便性としては良いのであろうが、便数の多い新千歳経由の方が安い。そのため今回は本八幡→(京成電車)→成田→(バニラエア)→新千歳→(JR)→札幌→(高速バス)→旭川→(JR)→士別と5つの交通手段を駆使して行くことにした。
 しかしながら、調べてみると移動に10〜11時間ほどかかるため、早朝に出発しても到着するのは夕方。さすがにこれではコースの下見も試走も出来ない。今回は、初めてということもあり、宿泊料の安い旭川で1泊し、大会前日の下見バスに間に合うように旭川を出発するというスケジュールにした。

この日は旭川までの行程なので、本八幡のマンションを出発したのも午前9時過ぎとゆったり。成田空港の第2ビル駅には午前10時過ぎに到着。

今回は、各航空会社を比較して一番安いバニラエアを選択。午前便よりも、正午過ぎの便の方が安いことがわかった。

バニラエアを使うのは今回が初めて。LCCだけあって座席間隔は狭い。

新千歳空港の視界不良のため、着陸できない場合には成田空港へ引き返すという条件付きで離陸。

新千歳空港に着陸する頃には視界も回復し、何事もなかったように着陸。

荷物をピックアップして、JRで札幌へ。新千歳空港14時45分の快速エアポート147号に乗車。

札幌にやってくるのは9ヶ月ぶり。

北海道一の都市だけあって、乗降客が多いですね。

すぐさま駅前のバスターミナルへ移動。札幌・旭川の往復割引を購入。

15時40分の旭川行きに間に合いました。

札幌から旭川までは約2時間。バスの利用者が多いせいか、20分おきに出発しています。

旭川は立派な都市ですね。初めてやってきました。駅前はきれいに整備されています。

今日はこのホテルカンダで宿泊。この日の行程はここで終わり。

翌日は旭川を11時30分発の「快速なよろ1号」で士別へ。

明日、再び旭川に戻ってきますが、今回はあくまでも乗り換えという位置づけ。

名寄行きの「快速なよろ1号」ですが、わずかに1両編成。久し振りに1両編成の列車に乗車しました。

乗車率は30%位でしょうか。大半の乗客は4人掛けのBOX席を一人で使用しています。

旭川からちょうど1時間で士別に到着。大会参加者のような乗客はいませんでした。

もちろん初めてやってきた「士別」。想像していたよりもちっちゃな駅でした。

サフォーク(羊)をPRしていますね。

改札口を出たところの士別駅。もちろん自動改札などありません。

駅前にはタクシーが2台ほど停まっていました。

 ここで士別市の紹介をしておこう。
 士別市の人口は約19,000人。昭和45年頃は約38,000人いたが、現在は半減。地方都市が直面する人口減少問題に直面していることがうかがえる。
 士別の歴史をいくつか紐解くと、次のようになる。1857年(安政4年)松浦武四郎が天塩川の流域を調査。1899年(明治32年)に屯田兵制度最後となる兵村がおかれ、約100戸が入植。1902年(明治35年)士別村が誕生。1915年(大正4年)に町制が施行され士別町となる。昭和29年士別町と3村が合併・市制施行し、士別市が誕生。2005年(平成17年)、士別市と朝日町が新設合併し、士別市が誕生している。

 士別の産業としては第一次産業が中心。大正時代はデンプン製造、昭和初期からは製糖で知られ、現在も甜菜(テンサイ。砂糖大根ともいう。)の工場がある。観光や街おこしのためにサフォークという種類の羊を飼っている。誰の発案で始まったかは調べたがわからなかったが、テンサイだけの街に観光客を誘致するための起爆剤として始めたのであろう。街の至る所で「羊」「サフォーク」という文字が目に付く。
 この街のもう一つウリが「合宿の里」。今から40年前に順天堂大学が、この街でがっしゅくをはじめたのが始まりのようだ。順天堂大学の10年の合宿を記念して始まったのがサフォークランド士別ハーフマラソン大会。今や、人口19,000人の街に2,000人に近いランナーがこの地を訪れる大規模な大会となった。さらに、この大会では、全国の実業団ランナー、箱根で上位を争う関東の大学のランナーが大挙してこの大会に参加している。
 士別でもう一つ注目されるのは、自動車関連の企業の試験場の多さである。トヨタ自動車士別試験場、ブリヂストン北海道プルービンググラウンド、ヤマハ発動機士別テストセンター、ダイハツ工業北海道試験場などである。寒冷地向けの自動車やタイヤの性能のテストをするのに都合がいいのであろうか。

 士別は「サフォーク」、「合宿の里」、「自動車関係の試験場」の街ということを覚えておこう。

士別の駅にこんなものもありました。モコモコしているので、もしかしたら羊毛で作ったものかもしれません。

駅前には「合宿の里 士別」の大きな立て看板。

マンホールもサフォーク種の羊です。「サフォークランド 士別シティ」と書かれています。

こちらは(株)サフォーク

合宿中のチームの紹介として企業さんなどの名前が書かれています。今治造船陸上部、富士通、ノーリツ、大塚製薬、ダイハツ、ワコール、関西実業団陸上競技連盟、トーエネック、岩谷産業、シスメックス、中国スキージャンプナショナルチーム、積水化学工業、日本ウエイトリフティングナショナルチームと書かれていました。

明日の大会の宣伝

これがサフォークという種類の羊。顔が黒いのが特徴。大会当日、会場横でサフォークフェスティバルが開かれ、そこにこの3頭が連れてこられていました。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

大会当日
 朝起きてホテルのそとを見ると、地面が濡れている。夜中に少し雨が降ったのであろうか、空は相変わらずどんよりしている。雨が降ったこともあり、気温は少し下がったようだ。昨日は街中でも25℃くらいあり、この地方としても気温が高い方だったと思う。スタートするまで、気温が低い状態が続けばいいのであるが・・・。

大会前日、13時からコースの下見バスが出発するというので、12時30分に士別駅到着後、急いで士別市総合体育館へ。

こちらが下見バス。運転手1人、案内者1人、添乗員1人、選手3人と案外少なく拍子抜けでした。

ハーフマラソン、10kmともに1kmずつ場所を教えていただきました。また、この大会に関するエピソードもいろいろと披露していただきました。

こちらが宿泊した「美し乃湯温泉ホテル」。カプセルで予約しましたが、和室に空きがあったので追加料金を払って変更しました。

8畳の部屋を今回一人で使ったので広々です。宿泊料は跳ね上がってしまいましたが・・・。

1泊朝食付きでしたので、朝食のバイキングではたっぷりいろいろなものをいただきました。

 朝食を摂ってホテルを8時40分頃に出発。ホテルから会場まで、距離にして1.3kmほど徒歩で移動する。今日のスタートは10時30分。ナンバーカードは事前送付済みなので、極端に言えばスタート時間に間に合えばいい。とはいえ、有力選手の集まる9時30分スタートのハーフマラソンのスタート風景くらいは見たいものだ。
 メイン会場に隣接する体育館に荷物を置いて、軽く体操をしてからスタート地点に向かう。昨日は閑散としていた会場であるが、今日は選手をはじめ家族や関係者で会場はとても賑わっている。約人口19,000人の士別において、一年のうちの数少ない大きなイベントではないかと思う。
 パンフレットには、ゲストとして増田明美さん、スキージャンプの船木和喜さん、カーリングの本橋麻里さん、鈴木夕湖さんが来ているらしいが、会場に姿を現していたのは増田明美さんと船木和喜さんの二人。増田明美さんは、いろんな大会でお目にかかっているが、平成7年7月に福井県で開催された第3回花はす早朝マラソンで入賞した際に、賞品などを手渡されたことがある。早いもので23年も前になる。増田明美さんについては、ここで詳しく説明をするまでもないが、日本女子のマラソンの草分け的な選手である。語り口が上手なので、今やマラソン、駅伝シーズンになるとあちこちで解説に引っ張りだこだ。スポーツ選手の転身の成功例といってもいいだろう。

メイン会場の隣では、サフォークフェスティバルが開かれ、大会の賑わいを演出していました。

こちらはシシケバブ、サフォークサンドなどの販売のお店。ゴール後、チケットを利用して購入してみました。

ビールも売っていたので、大会終了後は早速利用。

スポーツショップの出店もお約束という感じです。

先に紹介したサフォーク種の羊の展示。生きた羊が3匹。また、羊毛を触ったりと体験コーナーが併設。

事前抽選もありましたが、残念ながらハズレ

こちらは休憩用のテント。

ランナー向けの休憩用のテントは赤色。

スタート地点がメイン会場から離れているので案内があります。

ゴール後はアーチをくぐって、給水、参加賞の受領、記録証の発行とランナーの導線が出来ています。

ゲストの増田明美さんとちゃっかりツーショットを撮る人もいました。

こちらはスキージャンプの船木和喜さん。背が大きかったですね。

士別のゆるキャラでしょうか?サフォークの着ぐるみが3匹歩いていました。

スタート付近では、士別の中学生の演奏が披露されました。

レース
 10kmのスタートは10時30分。ハーフマラソンは1周10.422kmを2周するが、これではまだ距離が足らないので、ゴールから遡って253m地点がスタート。逆に10kmは1周すると10kmを超えるので、ゴール地点の422m先がスタートとなる。ハーフマラソンと10kmのスタート地点の差は253m+422m=675mとなる。また、ハーフマラソンの選手が、2周目に10kmのスタート地点までに走る距離は、10.422km(一周の距離)+0.675km(スタート地点の差)=11.0975kmとなる。ハーフマラソンの距離から10kmを引いたと考えてもいい。
 ハーフマラソンの先頭が3分/kmで走るとなると、約11kmを走るのには33分かかる。ハーフマラソンのスタート時間が9時30分なので先頭通過は10時03分頃。10kmのスタート時間より27分ほどまでにすっかり通り過ぎていることになる。
 私が10kmのスタート地点に向かうときに、コース上を走っている選手は、10kmを約1時間ほどかけて走っている選手なので、イーブンでゴールまで走っても2時間ほどになるペースの選手ということになる。このくらいのペースになると、必死の形相という選手は少なく、苦しいながらもにこやかに走っている選手が多いような気がする。

9時30分スタートのハーフマラソン部門のスタートの瞬間。

 この大会は、ハーフ、10kmとも陸連公認コースで開催され、また陸連登録の部をそれぞれ設けているので、陸連登録者がこのコースで走れば記録は公認される。ハーフマラソン同様、係員が登録者は前に来るようにアナウンスをしている。男子の登録者は歩道側、女子の登録者は道路の中央分離帯側に並ばされるが、その数は男子の方が圧倒的に多い。私は比較的空いている、女子の登録者の後方に並ぶ。

 10時30分、ピストルの合図で一斉にスタート。公認コースで走るのは久し振りだ。男子の登録した選手らはあっという間に前に行ってしまったが、女子の登録した選手は必ずしもそういう感じではなく、もたついている選手も何人か見かける。女子であれば10kmを40分程度で走る力量ならば、登録している選手は普通にいるい。今日はペースが合えば、このくらいのペースの女子選手をペースメーカに出来ないかと考える。今日の目標はレベルは低いが41分台。直前に練習が出来なかったことを考えると41分台も危ういかもしれない。
一般参加の選手は北海道の選手が多いが、全国各地から一流ランナーと走るのを楽しみにやってくる人もそれなりの数に上る。

 しばらく走ると、同年代の選手を一人見つける。この選手を一旦抜き去るものの700mほどで、すぐに抜き返される。スタートしてから二度ほど左折すると1km地点を迎える。3分53秒。前週の水曜日にギックリ腰になったこともあり、治療に専念したせいで練習不足。体の動きも悪く、自分でもかなり無理をして走っている感じがする。1kmを過ぎると後方から一人同年代の選手に抜かれる。今日はこの調子だと、ゴールまで抜かれる一方になるいやな予感がする。

1kmを過ぎて右折し、セブンイレブンがあるあたりから登りが始まる。ややダラダラしている感があるが、このコースの中では一番上り坂が続く箇所になる。前方には、同年代の選手が一人いることを確認できるが、先ほどの2人とは異なるので、私の前に少なくとも3人の同年代の選手がいることになる。2kmの通過が8分09秒。この1kmは登り坂になったこともあり4分16秒かかっている。


ハーフマラソンのスタート地点近くのグリーンベルトには、大学や実業団の幟が何本も立てられ大会に花を添えている。
 士別市民病院のある交差点を右折すると、このコースの最高地点に到達。ちょうどここに給水所があるので、水をもらって口に含むほか暑いので背中にかける。ここから下り坂に入るのでペースを上げていくべきところであるが、思ったほどペースが上がっていかない。下り初めてすぐに後方から同年代の選手に抜かれる。これで同年代の選手が4人前にいることになってしまった。

 下り坂は短く、割と早く平坦になる。土建屋の施設の前が3km地点であるがここの通過が12分20秒。この1kmで4分11秒とペースが全然上がっていない。天塩川にかかる中士別橋を越えて少し行ったところが4km地点。16分39秒で通過。この1kmはさらに遅く4分19秒もかかっている。今日はすこぶる体が動かない。ゴールまでまだ6kmも残っている。苦しいながらもまとめなければいけない。4kmを過ぎると1kmほど直線が続く。北海道はこういうところが多いが変化がなく前を走る選手を見つめながら走る。

 本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’53” 3’53”
2km 8’09” 4’16”
 3km 12’20” 4’11”
4km 16’39” 4’19”
5km 21’06” 4’27”
6km 25’28” 4’22”
7km 29’54” 4’26”
8km 34’18” 4’24”
9km 38’47” 4’29”
ゴール 43’04” 4’17”
 角に中士別郵便局のある交差点を左折すると5km地点が現れる。5kmの通過は21分06秒。この1kmは4分27秒もかかっており、さらにペースが落ちている。平坦であるが、直前の練習が出来なかったのがやはり響いているのが顕著に出ている。5km地点のすぐ先には、このコースの2つめの給水所があり、ここでも給水を利用する。ここではスポーツドリンクに加え、水ももらう。本州に比べれば大した暑さではないが、こんなに遅いペースでも一丁前に体は熱くなってくる。

 5kmを過ぎてからは、わずかであるが向かい風になる。涼しいといえば涼しいが、走りにはマイナスかもしれない。6km地点を25分28秒で通過。この5kmも4分22秒と相変わらずペースが上がらず。そうこうしているうちに、後ろから女子選手と女子選手をペースメーカにしている同年代の選手に抜かれる。これで同年代の選手が前に5人いることになり、仮にこの数が合っていたとしても現在は6番目。入賞がギリギリのラインになってきた。

 7km地点を過ぎて左折。天塩川にかかる九十九橋前後でアップダウンがあるがあるが、終盤に差し掛かってきても苦しかった。8kmを34分18秒で通過。この先も少し登りがあるが、全体的には大きくペースを落とすような場所は少ない。残り1km地点を38秒47秒で通過。このあたりから先は完全に平坦になる。
 左折してグリーンベルトのある道路に出ると、ゴールまでは一直線だ。このあたりからは11時スタートの2kmの小学生や11時10分スタートの5kmの選手が同じコースで入り乱れる。残り150mほどだろうか後ろから大きな足音が聞こえてくる。ここまで来て、これ以上抜かれるのも嫌なので最後の最後にペースアップをする。ゴールタイムは43分04秒と、目標の41分台にも及ばず冴えなかったが、以前から一度走ってみようと思っていたこの大会をキチンと完走できたのは少ない満足感のうちの一つだった。

ゴールを目指すランナー。

昼に近づくにつれ気温が上がり出しましたが、本州に比べればまだまだ涼しかったと思います。

ゴール直前は応援が多いですね。

ゴール前でスキージャンプの船木和喜さんが、ハイタッチなどして一生懸命声援を送っていました。

ゴールしたランナーたち。朝は曇っていましたが、ゴールする頃にはいい天気になりました。

ゴール後はまず給水。いくら涼しい北海道とはいえ、25℃くらいになればそれなりに暑いです。

給水後はタオルなどの参加賞を受け取ります。

こちらは無料で配られていたトマトジュース。私はちょっと苦手なので・・・。

記録証の交付も即行です。

表彰台が立派ですね。今回何とか年代別6位で、一番隅の方ですが表彰していただきました。写真は10kmの登録男子の表彰風景。

ようやくゴールしたので、サフォークフェスティバルの会場へ。50円引き券を使用してシシケパブを購入。

士別で飼育している羊の肉でしょうか。

生ビールは400円と安め。300円の金券を使用したので、実質100円。

こういう組み合わせは最高です

ついでにサフォークサンドも購入。こういう機会でもないとなかなか食べられないですね。

本日の戦利品

本日の戦利品。副賞はなんでしょうか?

開けてみたところビートオリゴ。ビートの糖蜜は、パンやホットケーキなどにいいようです。

ゴール後いただいた、スポーツドリンク、チキンラーメンとタオル。タオルは横長のものでした。

こちらは事前送付されてきたもの。左はリ・ソビームちっぷの試供品。右は、大会会場の隣でサフォークフェスティバルが開催されていますが、ドネルケバブ、シシケパブ、サフォークサンドを購入する際に50円引きの券が2枚付いています。

こちらも事前送付されてきたもの。上は入浴料が半額になる入浴割引券。左下はサフォークフェスティバルの会場で使用できる300円の金券。右下は、大会会場からは少し離れていますが、MoterShow(クラシックカーのオーナーが集まってきて披露するショー)の無料入場券です。

左上は本日の記録証。右上のものは、計測用のシューズに取り付けるチップですが、持ち帰りOKとか。下は本日使用したナンバーカード(前、後の2枚)。