第23回国境マラソンin対馬 参戦記

 2年連続2回目の参加です。
 昨年は、博多~比田勝の夜行フェリーが欠航で、博多→厳原(夜行フェリー)、厳原→比田勝(路線バス)というルートで会場までたどり着きました。今年は、天候も良さそうなので、大きなトラブルはないだろうと思いきや、京成八幡から成田空港へ向かう途中、豪雨で列車の運行が途中で打ち切られ、予定していた飛行機に乗れず、急遽、品川→博多と新幹線で移動。その後は、博多→厳原(夜行フェリー)、厳原→比田勝(路線バス)と昨年と同じルートで移動しました。2年連続で当初予定通りに会場のある比田勝にたどり着いていません。私にとって、往路の移動が少々鬼門になっている感じです。

 さて、大会の方ですが、昨年と同様、韓国からのこの大会向けのツアー客がわんさかおり、相変わらず盛況な感じでした。私はといえば、先週から夏風邪を引いてしまい、体調的には↘です。大会前日はまだよかったのですが、大会当日はやや熱っぽく、近場の大会でしたら欠場したいくらいの悪いコンディションでした。
 この日の天候は晴れ。昨年とは打って変わっていい天気になりましたが、気温は↗で走るには少々辛い感じのコンディションになってしまいました。4カ所ある給水所では、スポンジと給水を摂り、脱水症状にならないように注意をしましたが、走るペースは全然上がらず、昨年比で+3分のひどいタイムとなってしまいました。

 ただし大会自体は、昼食の弁当の配布、無料の温泉入浴、抽選会、昨年の写真の無料配布、九州郵船の割引等、多方面に工夫を凝らし、また有料ですが地元の海産物もその場で食べられることもあり、わざわざ遠くまで出かける価値があると感じる次第です。また、今年はひどいタイムでしたが、何とか年代別で2位になったこともあり、地元の特産のお酒を本年もいただきました(今年は2本)。都会の喧噪を離れ、スローな時間を過ごせることもあり、しばらくは毎年やってこようかと考えています。
 

●大会名 第23回国境マラソンin対馬
●開催日 令和元年6月23日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
三宇田海水浴場発着(地図)(長崎県対馬市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
(第22回大会に同じ)
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、22℃くらい
●参加賞 Tシャツ、渚の湯入浴券、お食事券、九州郵船割引券、スポーツドリング(ゴール後)、エコバッグ(アンケート提出による抽選で5等!)
●結 果 46分10秒(10km 総合 第23位、男子50~59歳 第2位)
●表彰 賞状、メダル、酒2本
●過去の戦績
第22回    H30.7.8    10km   43分06秒   年代別第1位   (56歳) 
●交通手段等
【6月21日(金)/1日目】
徒歩 マンション 14:20 京成八幡駅 14:29
京成電車 京成八幡 14:39 京成佐倉 15:15 運転打ち切り
  【大雨で京成佐倉~成田空港間で運転見合わせ】
京成電車 京成佐倉 16:19 品川 17:40
( 16:14 ( 17:37 )
新幹線 品川 17:54 新大阪 20:20 のぞみ399号
新大阪 20:25 博多 22:57 のぞみ119号
徒歩 博多駅 22:57 博多ふ頭 23:40
【6月22日(土)/2日目】
  フェリー 博多 0:05 厳原 4:45 九州郵船218便
路線バス 桟橋 7:03 比田勝港
国際ターミナル
9:32 対馬交通
【コース試走】
  【つしまプラザホテル/泊】
【6月23日(日)/3日目】
送迎バス 比田勝港
国際ターミナル
7:58 会場 8:03
【第23回国境マラソンin対馬 10km 9:50スタート】
【渚の湯/入浴】
無料バス 会場 12:40 対馬空港 14:12
14:25
飛行機 対馬 16:40 福岡 17:13 ANA4938便
17:15
飛行機 福岡 19:23 東京(羽田) 21:11 ANA268便
19:15 21:00
路線バス 羽田空港(第2ターミナル) 21:35 一之江駅 22:06
地下鉄 一之江 22:10 本八幡 22:18
徒歩 本八幡駅 22:18 マンション 22:28
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円  
京成~京急 658円 (京成八幡~品川)
地下鉄 0円 (一之江~本八幡/定期券区間)
飛行機 8,270円 (成田→福岡/peach/空港までの列車運休で搭乗できず)
4,200円 (対馬→福岡/ANA/ポイント使用)
14,790円 (福岡→羽田/ANA)
新幹線 21,810円 (品川~博多/自由席)
路線バス 1,000円 (対馬交通・1日フリーパス券)
リムジンバス 1,030円 (羽田空港~一之江駅)
フェリー 2,930円 (博多~厳原/大会割引)
入浴料 0円 (渚の湯/無料入浴券)
宿泊料 7,885円 (つしまホテルプラザ/1泊2食)
周泊補助 ▲5,000円 (職場福利厚生)
合 計 60,573円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子50~59歳は6位まで (★は加藤が参加した部門
【21.0975km-9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
男子39歳以下 214人 川下 和明 JF郷ノ浦 1゜15’05”
男子40~49歳 161人 中島 仁志 対馬保健所 1゜18’47”
男子50~59歳 140人 江頭 徹 Eランナーズ 1゜23’24”
男子60歳以上 75人 小田原 雅己 Eランナーズ 1゜29’04”
女子39歳以下 22人 尾上 知見 URK 1゜41’07”
女子40~49歳 38人 イ ヒェジャ 韓国 1゜40’50”
女子50~59歳 33人 宮川 由香   1゜42’38”
女子60歳以上 8人 吉野 美津代   2゜03’06”
【10km-9時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
男子39歳以下 125人 早田 太一   33’15”
男子40~49歳 64人 濱崎 毅 金子産業㈱ 39’10”
★男子50~59歳 80人 小森 研一   43’36”
加藤 一郎 名古屋市役所走友会 46’10”
パク ジスン 韓国 46’34”
チョン ユス 韓国 46’41”
中村 勝彦 モチベーションオーバル 47’49”
島本 頼次   48’42”
男子60歳以上 55人 柴田 文規 フットパーク 42’56”
女子39歳以下 84人 チョ ヨンシン 韓国 46’44”
女子40~49歳 41人 キム ジョンオク 韓国 46’11”
女子50~59歳 23人 中岡 典子 マリーナAC 52’16”
女子60歳以上 14人 祝部 長子 オールドリバー 55’59”
総合計 1,177人  

今年も対馬までの移動は鬼門

大会の前々日、京成八幡から成田空港行きの特急に乗車。この後予想外のことが起きるとは思わなかった。
 昨年は、大会前々日の早朝に出発し、福岡市内で少し練習をした後、博多港から夜行フェリーで対馬・比田勝に向かう予定だった。ところが、福岡に到着すると大雨警報が出ている。外も異常な豪雨。しばらく福岡空港で待機していたが、回復する見込みもなく諦めて博多港のそばで時間を潰す。
 また、天候のせいで比田勝→博多のフェリーが欠航。そのせいで、折り返しの博多港→比田勝も欠航となってしまった。ただし、博多→厳原の夜行フェリーは運行されるということで、そちらに乗船し、翌朝対馬に上陸。厳原→比田勝を島内の路線バスで移動し、何とか事なきを得た。

 今年はこういうことはないだろうと思いつつ、大会前々日の午後、京成八幡14:39→成田空港15:33の列車で成田空港に向かう。成田を16時55分に経つpeach・MM527便が搭乗予定便。成田では1時間20分ほどの余裕がある。この日は天候には問題なく移動が出来るはずであった。
 ところが、その乗車した京成の電車が京成佐倉で運転打ち切りとなる。「京成佐倉~成田空港で1時間雨量が規制値を超えたので、ここで列車の運行を打ち切ります」と車内放送が入るがこれがその理由。京成佐倉で強制的に下ろされてしまう。
 急いでネットで気象庁の高解像度降水ナウキャストでその様子を見る。佐倉と成田の間で雨量を表す色が一番ひどいところで濃い紫色になっている。急激に発達した雨雲があるようだった。駅の放送では「運転再開の見込みは立っていません。JRも運転を見合わせています」と繰り返す。想定外のアナウンスに、さてどうしようかと思案する。


京成佐倉では、成田方面へ向かう列車が次から次へと運転が打ち切りとなり、ホームには人があふれる状態になった。
 京成佐倉に到着したのは、15時15分頃。後続の成田空港行きの特急列車も次から次へとやってくるものの、全て運転は京成佐倉で打ち切られる。しばらくは、ネットで雨量情報を見て雨雲が通り過ぎるのを待っていたが、雨雲が通り過ぎ去っても運転を再開する気配がない。
 15時45分頃になると「JRは低速ながら運転を再開したとの情報が入りました」という。さらに「JRへ振り替え輸送をしているので、JRを利用される方は京成佐倉からJR佐倉まで路線バスで移動しご利用してください」という。京成もJRも同じようなところを走っているにもかかわらず、JRが運転を再開し、なぜ京成は運転再開をしないのか。若干の時差があっても、さほど変わらないだろうと思っていたが、16時が近づきタイムリミットに近づいてきた。

 結局、京成は16時を過ぎても運転を再開しなかった。この時点で成田16:55→福岡19:00のpeach・MM527便の搭乗は諦めることにした。8,270円というリーズナブルな価格で購入したので何とか乗りたかったが、なにせ成田から福岡へのpeach便は午前1便、午後1便の合計2便のみ。航空機の遅れではないので他社便への振り替えは出来ない。

 今から福岡へ向かう方法としては、
(1)ANA、JAL、スカイマークなど本数の多い羽田→福岡で移動
(2)東京→博多を新幹線で移動
のどちらかになるだろう。(1)を選択するにせよ(2)を選択するにせよ、場合によっては今日の出発は諦め、仕切り直しで明日の早朝から出発することもあり得る。
 ただし明日の出発の場合、福岡までは何とかなっても、福岡から対馬へのアクセスが限られている。そうなると、やはり多少は強行してでも今日のうちには博多港を出発する対馬方面へのフェリーに乗船した方が良さそうだ。

 いろんなことを考えながら、一旦京成八幡方面に戻ることにする。京成佐倉で運転を打ち切られた列車は、そのまま西の方へ折り返して運転していく。羽田に行くにせよ、東京又は品川から新幹線に乗るにせよ、京急線に乗り入れる列車の方が都合がよい。とりあえず16時14分発の三崎口行きの列車に乗った。

 折り返す車中で、まずは飛行機について調べてみた。
 さすがに安いスカイマーク便は満席。ANA、JAL関係は、運賃が34,700円なら空きがある。
 次に新幹線。運賃は、自由席レベルで21,810円。当日料金なら航空運賃より新幹線の方がずいぶん安い。金銭的には新幹線に軍配は上がるものの、果たしてこの時間から出発し、博多から対馬方面のフェリーに乗船が出来るかどうかがポイントだった。


品川には17時40分に到着。急いで新幹線に乗るために、JR方面の改札口へ。
 結果、品川を17時50分前後の博多行きの「のぞみ」に乗れば、何とか23時頃には博多に到着することがわかった。博多港を22時30分に出港する比田勝行きのフェリーには間に合わないが、0時05分に出港する厳原行きのフェリーには何とか間に合いそうだ。2万円強余分なの出費は痛いが、この方法が必要最小限の出費で収まりそうな感じであった。時間もないので、品川に向かう車中でスマートEXで自由席を購入。これなら券売機に並ぶ時間も節約できる。

 三崎口行きの列車は品川に3分遅れの17時40分に到着。急いでJR方面に向かい新幹線に乗り換える。17時47分発の「のぞみ195号博多行き」には飛び乗れるだろうが、どう見ても座れそうもない。後続の17時57分の「のぞみ119号博多行き」ならば座れるかもしれないので、こちらに乗ろうと考えた。ところがである。
 「のぞみ119号博多行き」の自由席乗り場は恐ろしい順番待ちの行列。このまま後ろに並んでも、少なく見積もっても名古屋までは立たされるのは間違いない。
 一方、反対ホームの17時54分発の「のぞみ399号新大阪行き」の自由席には並んでいる人が明らかに少ない。ここでひらめいたのは、一旦新大阪まで「のぞみ399号」に乗って、新大阪で「のぞみ119号」に乗り換えて移動するという方法だ。この先まだ5時間ほど乗車するので、座れるときに座っておきたいと思うのは自然だろう。

目的地は博多ですが、一旦、新大阪行きに乗ることにしました。

先頭車の1号車の前扉に並んでいたのは、僅かに一人。乗ってみると、さっと二つほど空き席が目に入り、何とか立ちっぱなしを免れました。

 予想通り、「のぞみ399号」には若干の空き席があり、何とか座ることが出来た。
 新大阪には20時20分に到着。新大阪では、5分の待ち時間の間に弁当とビールを購入し、「のぞみ119号」に乗り換える。
 品川ではあれほど混んでいた「のぞみ119号の1号車も、新大阪からは半分ほどの乗車率になり、余裕で座ることが出来た。このあたりの読みは正しかった。そしてここでようやく晩ご飯にありつけることになった。

新大阪で「のぞみ119号」に乗り換え。

「のぞみ119号」の自由席は、新大阪で降りた乗客が思った以上に多く、余裕で座れました。

5分の乗り換え時間の間に、ホームの売店で購入した駅弁。この駅弁は残り1個dした。

野菜もまずまず入っていて、いい感じのお弁当でした。

 「のぞみ119号」は、博多には定刻の22時57分に到着。
 しかしながら、ここで安心してはいけない。博多港への移動のために、博多駅前の西日本銀行前(F乗り場)から23時02分の博多ふ頭行きのバスに乗らねばならない。新幹線からバスへの乗り換え時間は僅かに5分。
 新幹線ホームは筑紫口、バス乗り場は反対側の博多口。おまけに交通量の多い道路の向こう側にバス停はある。荷物を引きずりながら博多駅の構内を走り抜け西日本銀行前のバス停には6分後に到着。残念ながら間一髪アウトだった。

博多には定時の22時57分に到着。東京の次の品川からでしたが、東海道・山陽区間のほぼ全部を乗ってしまいました。

久し振りにやっていた博多の街。福岡国際マラソンに毎年のように来ていた時代もあるので、駅前の位置関係は何となく理解しています。

 F乗り場のバス停の「博多ふ頭」行きの時刻表を見ると、先ほど出発したバスは博多ふ頭に向かう終バス。「う~ん」と思わず唸ってしまった。さあ、どうする・・・。
 タクシーで移動するという安易な方法もあるが、これ以上余計な出費は抑えたい。スマホでマップ検索したところ、博多ふ頭まで2.6kmで33分ほどと表示が出る。博多港からのフェリーの出発は0時05分。まあ何とか間に合うだろうと思い、スマホで示された最短コースをトコトコ歩く。金曜日の夜なので、博多の街は明るい。

 23時40分にフェリーターミナルに到着。既に待合室の乗客は、乗船済み。乗船手続きをしてフェリーに乗車したのは出発の15分前。違う形ではあるが何とか博多港にやってきた。2年続きでの往路のトラブル。私にとって、対馬に渡るのは少々鬼門になっている感がある。
九州郵船のフェリー乗り場にやってきました。23時40分に到着。京成佐倉を出てから、7時間以上かかりました。長かったですが、何とかたどり着いた感じです。
乗船券を買うためには、乗船の申込書を書かなければなりません。フェリーなどは必須です。

大会側の割引券を使用して、2割引で購入できました。

乗船手続きが既に始まってそこそこ時間が経過していたせいか、待合室にはほとんど人がいません。

ここで改札を受けます。

こちらが壱岐を経由して、対馬・厳原に行くフェリー「ちくご」。

対馬へ行く乗客用の2等船室。壱岐で下りる乗船客とは別の部屋になっています。

対馬行きの2等船室の様子。金曜日の夜ですが、適度な混み具合。遅くに行きましたが、寝るスペースについては十分に確保が出来ました。

対馬

 昨年の参戦記で、対馬のことを紹介していなかったので、概略について説明する。
 対馬の位置であるが、九州と朝鮮半島の間。九州本土から約132km、朝鮮半島からは約50kmと位置的には、朝鮮半島の方が近い。
 また、対馬のサイズであるが南北に82km、東西に18kmほどと縦長の形状となっている。面積は約696㎢。北海道、本州、四国、九州を除くと、択捉島(3,183㎢)、国後島(1,499㎢)、沖縄島(1,207㎢)、佐渡島(854㎢)、奄美大島(712㎢)の次に広く、淡路島(592㎢)よりは広い。
 対馬は、博多港や福岡空港からのアクセスがあるので福岡県に所属しているように見えるが、長崎県に属している。平成16年3月、-対馬島内の厳原町、美津島町、豊玉町、峰町、上県町、上対馬町が合併(新設合併)し市制施行、対馬市となる。島全域が対馬市で1島1市となった。対馬市の発足時の人口は約41,000人であったが、現在の人口は約29,000人と15年ほどで12,000人ほど人口が減少している。

 また、対馬は古くから大陸との交流があり、歴史的には朝鮮半島と倭国・倭人・ヤマトをむすぶ交通の要衝であり、『魏志』倭人伝では、「対馬国」は倭の一国として登場している。
 さらに鎌倉時代の日本は、二度にわたる元(モンゴル帝国)とその属国高麗による侵略(元寇)を受けた。対馬はその最初の攻撃目標となり、史上最大の受難を迎えた。
 秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)では、出兵に先立つ1591年(天正19年)、厳原には古代の金石城の背後に清水山城が、上対馬の大浦には撃方山城が築かれて中継基地となっている。

 このように対馬は古くから大陸からの文化を運んでくる重要な中継地点という役割をになってきた地域であり、また、時には攻撃を受けて大変な難を被ったこともあるが、今の日本を語るには欠かせない役割を果たしてきた歴史と文化の島であることを忘れてはならない。


博多港から乗ってきた夜行のフェリーは、厳原に4時45分に到着。島民で厳原付近に自宅のある方らは、到着後すぐに下船していったようですが、私のように7時03分のバスに乗るまで時間を持て余す人らのために、午前7時までは船内で過ごすことが出来ます。

午前7時近くまで船内で過ごす人はたくさんいません。午前7時少し前の様子ですが、船内に残っている人は僅かです。

午前5時くらいから午前7時までは、他の作業の関係か、下船が出来なくなっています。午前7時少し前になるとこのチェーンがとかれます。

今年もそうですが、裏口のようなところから下船させられます。ただしバス停には比較的近いところです。

今年も7時の下船客に合わせてバスが待機。7時03分の出発です。この桟橋バス停から比田勝まで走るバスは一日僅かに3本。島を縦断する貴重な1本です。

桟橋バス停の次の停車は厳原。この島内の一番の中心地です。バス停の付近は整備された感じがあります。

バスは島内を北上します。時には海岸のそばを走るところもあります。

途中の「仁位」というバス停は、対馬交通の営業所のあるところ。トイレ休憩か運転手の休憩かはわかりませんが、3分ほど停まっています。

この日も昨年と同様、1日フリーパス券を購入しました。

フリーパス券の裏に日付を記入します。このフリーパス券を買わないと、厳原(桟橋)→比田勝で3,000円以上の運賃を払わなければなりません。

比田勝国際ターミナルには、定時の9時32分に到着。2時間半もトコトコ走る路線バスも珍しいですね。

こちらがその比田勝国際ターミナル。韓国と対馬を結ぶ、日本の玄関にあたります。ジェットフォイルなど一日に5便ほどやってくるようです。

中に入ってみると、多くの韓国人で賑わっています。

国際ターミナルの前には、所狭しと観光バスが停まっています。このターミナルに到着した韓国人をそのまま運んでいくためですが、ジェットフォイルなど韓国からの船が離発着している間は、一日中、この観光バスで賑わっていました。対馬と韓国は、昔から繋がりがありますが、現在は韓国からの観光客を多く受け入れて、生計を立てている感じがあります。昔と今では、別の繋がり方が出来ている感じです。

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照してください。(第22回大会に同じ)

暑さ、アップダウン、風と風邪
 このところ暑くなってきたので、帰宅してもエアコンを入れるようにしている。時期的に仕方がないところであるが、つけっぱなしにして寝てしまったこともあり、大会の前週の月曜日くらいから喉が痛い。エアコンで空気を除湿してしまうので、おそらく部屋の空気がカラカラになったせいだろう。
 私の場合、風邪をひくとたいてい喉がおかしくなってくる。その次に鼻がおかしくなるというパターン。鼻がおかしくなってきた頃には、かなり症状が進んできている。とはいえ、ちょっと喉が痛いくらいでは、すぐには医者に行けぬと思っていたが、日増しに痛みが強くなってきたので、とうとう先週の水曜日に職場の近くの耳鼻咽喉科に行くことにした。この耳鼻咽喉科の先生、ベテランなのでちゃちゃっと診る。手際がいい。余分なことをグダグダ言わずに診てもらえるのでありがたい。この日は診察後に喉の吸入と薬の処方をしてもらう。

 こうして早めに対処したつもりであったが、結局、金曜日になっても土曜日になってもなかなか治らない。大会当日の朝起きたところ、体がだるく熱っぽかった。体温計もないので体温が測れないのでどうしようもなかったが、体感的には少々熱がある感じだったが、ここまできてやめるわけにもいかない。

 ハーフマラソンは9時30分スタート。私の走る10kmは9時50分。タイムスケジュール的には昨年と全く同じ。こんな体調なので、ウォーミングアップも結構辛く、軽めに済ます。
 今回はスタートラインからみて前から3列目。体調が悪いのでそんなに前に行く必要もないかもしれないが、ここは気持ちだけでも前向きになりたいところ。


ハーフマラソン部門のスタート前。今年もハーフマラソンを走る選手は多いですね。

スタート直後の道幅はさほど広くないので大行列が出来ます。

スタート直後から、かなりの斜度の激坂が待ち構え選手を苦しめます。

 9時50分、ピストルの合図と共に一斉に隊列が動き出す。
 この大会のスタート兼ゴールは、まさに谷の一番低いところにある。それだけにスタート直後は上りの激坂で、選手をいきなり苦しめることになる。
 昨年もこの激坂を体験しているのでわかっているつもりであったが、今年はこの激坂でハムストリングスの張りを覚える。登り切った頃には腕の感覚が少々なくなった感じ、つまり腕が酸欠の状態に陥った感じだった。昨年は感じることはなかったが、今年は練習不足と体調の悪さでこんな感じとなってしまった。今年はこの激坂をいきなり登り切るだけの体作りができていないことがわかり、最後まで走りきれるかどうか不安になってしまう。


10kmコースでは唯一のトンネルである「泉トンネル」。見ての通りさほど長くはない。トンネルを出ると下り坂が始まる。
 激坂を登りきった後もアップダウンを繰り返す。2km地点付近から泉トンネルの少し手前まで上り坂がダラダラと続く。今年は、ここを登っていくのも辛く、数人に抜かれてしまう。
 トンネルの手前にはこのコース最初の給水所があるが、遠慮なくスポンジと水を2杯取る。昨年は涼しい感じがしたが、今年はしっかり太陽が照りつけるので、給水はコンスタントに必要になるはずだ。

 泉トンネルを抜けて下り出すと3km地点が現れる。13分48秒。昨年が12分46秒だったので、たった3kmで1分も遅い。体調が悪いこともあるが、タイム的にはちょっと悪すぎる。

 4km手前からフラットになり、比田勝の街にやってきた。このあたりで後ろを走るランナーが近づいてきているのがわかった。実はこのランナーは非常にマナーが悪いというかセコイ。折り返しでわかったのであるが、どうもこのランナーは韓国人の女性ランナーのようだ。
 主催者からは「コースの左側を走ってください」と言われており、またレース中も監察のミニバイクからも同じように注意を呼びかけている。にもかかわらず、片側1車線の道路の両車線を目一杯使って最短コースを走っているではないか。右にコースがカーブすれば右後方から、左へカーブする場合は背中の方から息づかいが聞こえてくる。


奥に見える交番の少し手前が10kmコースの折り返し地点。
 さて、話しをレースに戻す。
 4kmを過ぎて現れてくる比田勝国際ターミナルの前は、昨年・今年と宿泊した「つしまプラザホテル」がある。昨年は、ホテルの前でホテルのおばちゃんたちが応援に繰り出してくれたが、今年はお昼ご飯の準備のためであろうかその姿はなかった。4km~5km付近は比田勝の中心街。韓国からのツアー客も含め沿道からの応援も多い。このあたりはフラットであったが、体調は相変わらずよくない。折り返し地点でUターンするランナーを数えたところ、私は26番目、年代別で2番目の順位だった。同年代の前をゆくランナーとの距離もそこそこ開いているので、追いつくのは難しいだろうと感じる。

 6km付近がちょうど「つしまプラザホテル」の前付近。折り返して戻ってきたが、相変わらずホテルのおばちゃんたちは現れなかった。


このあたりが、10kmコースの往路の3.5km、復路の6.5km地点。復路はこの先で右折し、海側にコースが変わる。この付近では往路の選手、前方からやってくる自動車、復路の選手と選手と自動車などが交錯し、接触しそうになり大変危険な場所となってしまった。
 6km~6.5km付近は、非常に危ないことになった。
 というのは、反対からやってくる自動車が中央線を越えて右側の車線を走ってくる。完全交通規制をしていないため、道路にはランナーも台数は少ないが自動車も走っている。私から見て反対車線を走る往路のランナーがあまりにも横に広がってしまったせいだろう。自動車も反対車線の正面からランナーが走ってくるとは思っていないと思っていたのであろう、このようになってしまったようだ。
 このことについては、部分的でも交通規制をするなどしないと、交通事故も発生しかねない。事故など発生すれば、次年度以降大会の開催も危ういし、仮にそうなってしまうと、観光で生計を立てている島民の方々も、少なからず打撃を受けることとなる。大会事務局には、この部分について改善をするように別途メールでお願いをしたところ。

 6.5km付近を右折すると漁港などが現れるのどかな風景に変わる。しばらくは平坦であるが、8kmの手前くらいから急坂が待ち構えている。昨年も思わず歩きたくなってしまうほどの斜度である。8kmの通過は36分57秒。昨年が34分26秒なので、かなりどうしようもないタイムになってしまった。ただし、この激坂を登り切れば、残りの2kmのアップダウンは激坂に比べれば大したことはない。

7kmを過ぎると漁村という感じののどかな雰囲気です。

西迫バス停付近を左折すると、激坂が始まります。

坂はまだ続きます。

8kmw過ぎると下りがようやく始まります。

 9km手前で、このコース4回目の給水を受け取る。昨年と比べて暑くなったので、給水には本当に助かった。10kmで4カ所というのも数的にもよかった。9kmからゴールまでの風景は本当に素晴らしい。走っていてあまり見ている余裕はないが、10kmコースの一番のロケーションだと思う。
 残り400mを切って、今度は下り坂が始まる。実はこの下りも激坂。10km程度ならともかく、ハーフマラソンでも脚にきているランナーであれば、この坂の勾配で途中で転ぶようなランナーもいてもおかしくはないほどである。
 そしてゴール。昨年とは比べものにならないくらいの悪コンディションで、何とかゴールしたという感が漂っていた。

ここを左折すると9km地点。この写真の手前が最後の給水所になります。

これは日本一の巨大レリーフ。日露戦争の日本海対馬沖海戦の際、バルチック艦船モノマフ号が漂着。143名の傷兵を対馬の人たちが献身的に看護したということが書かれています。が、走っていると気がつきません。

9kmを過ぎるとコースの右手にはこのような海が広がって見えますが、見る余裕なし

残り400~500mで日本の渚百選に選ばれている「三宇田浜」が見えます。海の水も澄んできれいですね。奥のビルは、建設中の東横インです。浜の左手は、今大会のメイン会場です。

ゴールの手前も下りの激坂。疲れていると脚がもつれて意外と危ないです。正面奥が建設中の東横イン。

ゴール付近は観客が多いですね。
 本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 4’33” 4’33”
2km 押し忘れ -  
 3km 13’47” 9’14”
4km 18’01” 4’14”
5km 押し忘れ -  
6km 27’10” 9’09”
7km 31’46” 4’36”
8km 36’57” 5’11”
9km 41’40” 4’43”
ゴール 46’10” 4’30”

会場周辺
 この大会の特筆するのは、大会会場付近の活用方法だ。体育館のような施設がないので、雨が降るとやや難はあるものの天候がいい日には、会場周辺を上手に活用していることがわかる。ホテルを出発してから対馬やまねこ空港に送ってもらい帰路につくまでを写真で紹介する。

つしまプラザホテルでの朝食。夕食もそうでしたが、ここの食事はボリュームたっぷり

ホテルの前が比田勝国際ターミナル。会場までの送迎バスもここから出発します。5分ほどで会場に到着。

こちらは受付用のテント、種目毎、また年代別男女別に受付場所が区分けされています。

こちらは昨年の大会の写真が飾ってあるブースです。今回は昨年の私の写真がないかどうか探しました。

探した結果、やはりありました。1枚ですが、ご自由にお取り下さいとあるので、遠慮なくいただいてきました。

こちらがその写真です。1年越しになりますね。

この日は天気がよかったので、テントのないところでも過ごす人が多かったですね。

こちらは表彰台の裏側を活用して、地元の子どもたちが描いたマラソン大会のポスター飾られていました。地元では一大イベントですね。

会場にも、徐々に人が集まってきました。

こちらは会場で飲食物の販売をする移動販売車。本州からやってきたのでしょうか。

こちらは地元の特産品を販売するブース。やや静かな感じ。

陽が昇ってくると徐々に暑くなってきて、テントの下で過ごす人が増えてきました。

スタート場所付近では、韓国人の選手らしき人たちの記念撮影をする光景が目立ちました。観光の一環というか思い出という感じですね。

9時30分スタートのハーフマラソンの選手が、今かと集まってきました。(スタートの様子は↑を参照)

スターターは、このステージの上からピストルを撃ちます。ステージもきれいな色で化粧をしていますね。

ゴール後の選手は、スポーツドリンクを受け取ります。

こちらは記録証の発行所です。係員の皆さん手際がよかったですね。

渚の湯のそばには、荷物預かり所があります。ゴール後は、預けた荷物を引き取りに行きます。

その脚で、すぐに渚の湯に入浴に行きます。10km部門が最初に帰ってくるので、早めに行った方が空いています。

窓口で参加賞でいただいた無料の入浴券を手渡し、浴室に向かいます。天候の悪い日などは、足下が濡れてぐちゃぐちゃになるので、毎年ここはブルーシートが敷かれています。

アンケートを記入すると、お楽しみ抽選会に参加できます。ガラガラと機械を回して出てきたのはオレンジ色でした。

オレンジ色は5等です。エコバッグが一つ欲しかったので、対馬の名前の入ったエコバッグをいただきました。

対馬での漁獲高が高いというサザエ。

普段、あまりお目にかからないヒオウギ貝。

やや小振りですが、不要なところは調理してあるイカ。

昨年に続き一番食指が動いたのは、これでした。

後ろを見るとこの表示が・・・

当然ですが、合わせ技で買っちゃいますね。これで800円はお値打ちのような気がします。

貝類を食べて、ビールを飲んでから食事券のお弁当をいただきに三宇田浜に行きました。

今年も昨年と同様、その場で肉を焼いています。とってもいい匂いがします。

お弁当をもらって、そのまま海岸に座って昼食としている人が多かったですね。お弁当の様子は↓。今年は空自の空上げが加わって、ごっつい感じの食べ甲斐のある弁当になりました。

日本の渚百選というだけのこともあって、三宇田浜は素晴らしくきれいですね。島の人たちもここの清掃は、おそらく念入りに行っていることでしょう。

こんな感じです。海も澄んでいてきれいです。奥に見る山の中腹あたりは今大会のコースです。幟がたくさんたっているのでよくわかるかと思います。

水の透明度がよくわかりますね。

昼食が終わったのでしょうか、そのまま海に飛び込んで泳いだり潜ったりしている人がいました

と思いきや、韓国人らしきグループの5人くらいも別行動で遊んでいました。この日は天気がよくて、十分泳げそうな感じでした。

12時40分に対馬やまねこ空港、厳原港方面への送迎バスが出発します。慌ただしかったですね。来年は月曜日も休みにして、もう少し島内を観光で回れたらと思いました。

会場から約1時間半で、対馬やまねこ空港に到着。昨年は天候が悪く、帰りの便が飛ぶかどうか危ういところでしたが、今日は余裕の感じです。

対馬~福岡は一日5往復。このプロペラ機が福岡~対馬を行ったり来たりしています。

博多港の上空です。眼下に博多ポートタワーがはっきりと見えます。

福岡空港で乗り継ぎの合間に博多ラーメンをいただきました。豚骨は美味しいですね

福岡空港を19:15分のANA268便で東京(羽田)に向かいます。今回の長旅ももうすぐ終わりです。

本日の戦利品

何とか今年も入賞にありつけました。左から賞状、副賞のお酒が2本。右はメダルです。お酒に関しては、1本はマンションの大家さんのところへ、もう1本は職場でお酒好きの方にプレゼントをしました。

左から参加賞のTシャツ、ゴール後支給されたアクエリアス、抽選会で5等になったのでエコバッグをチョイスしました。

こちらは大会プログラムに備え付けのチケット。帰りは飛行機のため九州郵船の割引券は使用しませんでしたが、会場そばの渚の湯の無料入浴券とお食事券は使用させていただきました。

お食事券でいただいたのは、上対馬とんちゃん×空自空上げ弁当。昨年の「とんちゃん弁当」に「空自空上げ」が加わって、非常に賑やかな弁当になりました。ボリュームもたっぷりで、お腹がいっぱいになりました。

こちらは完走証と本日使用したナンバーカード。偶然ですが、昨年と今年と全く同じナンバーでした。凄い偶然ですね。