第33回サフォークランド士別ハーフマラソン大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
士別へ 昨年度同様、金曜日に単身赴任先の本八幡を出発。旭川で1泊し、土曜日に士別に入る。昨年はコースの下見や試走をするために早めに入ったが、今年は2回目。無理すれば土曜日のうちに移動だけなら出来ないこともないことがわかった。 今年はスケジュール的に土曜日の午前中に余裕があったので、旭山動物園でも行ってこようかと思ったものの、仕事が立て込んでいて実現できず。旭山動物園行きは、来年に持ち越すことになった。
サフォークランドをウリ 士別市は人口約19,000人の街。1960年頃には、45,000人ほどの人口であったが、それ以降は減少の一途を辿っている。北海道の中央部よりやや北の内陸部にあることから、気候としてはいわゆる盆地の気候。夏暑く、冬寒いというのが特徴だ。 士別を表現するとしたら、「試験研究の街」、「スポーツ合宿の街」、「サフォークランド」という3つがウリではないだろうか。 試験研究は、トヨタ自動車の士別のテストコースを代表として、厳しい条件でのテストを繰り返していることを現している。ミュシュランのスタッドレスタイヤが開発されたのもこの士別らしい。 次のスポーツ合宿の街は、今や定番となった陸上競技関係、特に長距離走を主戦場とする実業団、大学生は夏場にこの地を訪れることが多い。7月にはホクレンディスタンス士別大会とこの士別ハーフマラソンと合宿に合わせた感じで陸上競技の2大大会が開催される。 最後のサフォークランドは、羊のサフォーク種のこと。顔の黒いサフォークを中心に牧羊もこの街の中心となる産業となっている。市のマスコットもこのサフォーク種の羊。ちょっとかわいすぎるような気もする。
レース 前日までの降ったり止んだりの天候が定まらない様子から一転して、大会当日は朝から太陽が顔を覗かせる。天気がいい中で走るのは気持ちがいいが、この時期は晴れると気温がかなり上昇し、走るにはあまり適当なコンディションではない。北海道の中央部に位置する士別市は、盆地的な気候なのか冬は寒く、夏は思ったほど涼しくはない。 ハーフマラソンのスタートは9時30分。例年に比べて参加者は少ないというが、陸連登録者には、村山謙太(旭化成)、早川翼(トヨタ自動車)、山本修平(トヨタ自動車)、神野大地(セルロース)、木滑良(MHPS)、岡本直己(中国電力)、今井正人(トヨタ自動車九州)、北島寿典(安川電機)、伊藤舞(大塚製薬)、岩出玲亜(アンダーアーマー)、野上恵子(十八銀行)とぱっと見だけでも著名な選手がすらりと名簿に並んでいる。このうちの何人かは、9月15日に開催するMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)に出場する予定となっているが、今大会はその前の調整の一環という位置づけだろう。現役の実業団選手もずらりと並ぶが、12月の箱根駅伝に出場するような常連校の学生も目立つ。
9時30分のハーフマラソン部門の選手のスタートを見送ってから体育館横でプログラムを受け取り体育館で準備をする。しばらくしてからウォーミングアップをするものの、晴れてしまったために気温がどんどん上昇してくる。暑い。体感的には、梅雨の真っ最中の東京あたりと気温は大差がない感じがする。涼感を求めて北海道までやってきたが、朝方の涼しさを除けば北海道らしさが感じられない。
11時頃にスタート地点に到着。昨年は10kmにエントリーしたが、昨年末に肉離れをして回復に時間を要し、十分に練習が出来ていないので、控えめに5.2kmにエントリーしておいた。体調とかも含めて考えても今年は5km出よかったような気がする。 5.2kmは男子は、41歳以上の選手と中学生のみ。特に中学生のエントリーが多いので、彼らはスタートライン間際に集まってくる。今日は、体もシャキッとしていないこともあり、前から3列目とやや控えめに並ぶ。今日の目標はとりあえず年代別で6位までに入ること。タイムは5.2kmと半端な距離なので特に設定はしないが22分程度かかるかもしれない。 それから今回特筆すべき事項が一つあったので紹介しておく。 スタート直前に「出発係」と名札を付けた男性が寄ってきて「名古屋からですか?」と聞いてくる。続けて「私、旭川中日ドラゴンズの応援団長をしているものです」と紹介してくる。私のユニフォームを見て同士と思ったに違いない。こんな場所でドラゴンズの話しをするとは思っていなかったが、この氏と堅く握手を交わしてきた。何とか今年こそは、Aクラスぐらいには入って欲しいところだ。
さて、話しを本題に戻す。 11時10分に5.2km部門は一斉にスタート。コースは片側2車線大通りを変則的に往復するコース。起伏もほとんどなく走りやすいが、4回ほど時計回りにUターンをするのがやや面倒くさい。 スタート直後は中学生の選手が私の前の方を走って行く。私の方はといえば、このところはノロノロとスタートすることが多くなってきた。最近はなるべくイーブンでレースを進められるようにしているので、スタートダッシュにおける位置取りは身を潜めている。 数百メートルほど走ったところで、最初のUターン。ここで180度向きを変えて走るが、風は背中の方から吹いているせいか相対的に風が止まったように感じ、暑さが増長する。すでに同年代の選手は3人ほどは前にいるようだ。今日は(今日も?)これから大きくペースが上がるわけでもないので我慢でレースを進めていくしかない。 しばらく走ると再びUターン。ほどなくスタート地点の山本歯科医院前に戻ってくる。 この5.2kmコースについては、距離表示がなく体内時計でペースを刻んでいかなければならないし、距離が短いというせいか給水所もない。私のまわりを走るのは大半が男子の選手であるが、一人だけ女子の選手が走っている。ペースメイクにちょうど良いと思っていたが、3回目のUターンを過ぎてから置いていかれる。おそらく私のペースが落ちたせいであろう。このあたりから、ポツリポツリと後方からも数人の選手に抜かれてしまう。練習不足が露呈した感じである。
今度は右手にゴール地点が見えてきたが、反対側の車線はハーフや10kmを走っている選手で賑わっている。こちらはもう一度Uターンしなければゴールに向かえない。 残り数百メートルで4回目のUターン。これが最後の折り返し。ここからは全ての部門の共通のコースとなる。昨年も走っているのでゴールはわかっているが、遠くからゴールの横断幕が徐々に大きくなってくるのが待ち遠しかった。 最後の直線では、ハーフや10km部門の選手らとゴールをすることになったが、少なくとも勢いだけはこちらの方があったこともあり、抜かれることはなかったものの相変わらず苦しいレースだった。
サフォークフェスティバル このサフォークランド士別ハーフマラソンのメイン会場に隣接して、今年もサフォークフェスティバルが開催された。サフォークフェスティバルは、簡単に言えば飲食できるブースを中心とした、士別のお祭りの一つ。特に士別サフォーク研究会が、サフォーク種の肉をシシケパブなどの調理で提供してもらえるのはありがたい(有料)。自動車に乗ってきている選手が多いせいか、ビールの売れ行きはイマイチのようであるが、羊の肉にはビールがぴったり合うような気がする。
本日の戦利品
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