第6回千葉アクアライン・夕空絶景マラソン 参戦記

 4月16日の「第33回燕さくらマラソン」以来、約一か月ぶりのレースです。
 先日誕生日を迎え、とうとう還暦に到達してしまいました。一般的には年齢を重ねると体力などの衰え等があるので否定的な感情が多いのですが、私にとっての還暦は年代区分の変更により優勝の可能性が上がるというメリットがあります。50歳代では大きな故障(椎間板ヘルニア)をしたこともあり、50歳代の終盤では50歳代前半の選手と走ってもかなり水を開けられることが多かったので、今回、年齢区分が一つ上に上がったことにより、故障持ちでも多少は優位に戦えるのかなと思っています。

 さて、今回のレースですが、会場が千葉県袖ケ浦市です。単身赴任先の市川市と同じ千葉県内ですが、袖ケ浦という街は京葉コンビナートの南側に位置する街で、仕事でも時々訪れることがあったところです。ただし、今回の会場は、袖ケ浦海浜公園というところで、JR袖ヶ浦駅から3km以上離れたところであり、バスなどが近くまで走っていることもないので、今回はJR袖ケ浦駅から会場まで徒歩で1時間近く歩いて行くことになりました。
 今回の大会ですが、昨年11月に出場した「第13回南熱海夕空絶景マラソン」と同じ主催者であったので、プログラムなし、コースマップなし、記録証の発行なしといろんな意味で簡素化してはいるものの、スタート前に少々のトラブルが発生しており、多少は案内をキチンとすべきではないかと感じました。

 レースの方ですが、レース間隔が一か月も開いてしまったこともあり、また、無調整で臨んだせいかスタート直後から体の動きも悪く非常に苦戦しました。また、雨あがりで気温の上昇と蒸し暑さが多少あり、こちらでも少々苦戦することになりました。記録的には低調でしたが、まずは60歳代の「1勝」ということで、気分よく帰ってきましたが、反省することも多く課題の多かったレースと感じました。

●大会名 第6回千葉アクアライン・夕空絶景マラソン
●開催日 令和4年5月14日(土)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
袖ケ浦海浜公園発着(地図)(千葉県袖ケ浦市) 

大会要項

プログラム(なし)

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、21℃くらい
●参加賞 バッグ、ペットボトルの水(ゴール後)
●結 果 46分03秒(10km 総合 第5位、男子60〜69歳 第1位)
●表彰 メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【5月14日(土)】
徒歩 マンション 8:55 本八幡駅 9:00
JR 本八幡 9:03 船橋 9:10 総武線
船橋 9:22 袖ケ浦 10:10 総武線快速
徒歩 袖ヶ浦駅 10:20 会場 11:10
【第6回千葉アクアライン・夕空絶景マラソン 10km 13:05 スタート】
徒歩 会場 14:15 袖ケ浦駅 15:08
JR 袖ケ浦 15:23 千葉 15:55 内房線
千葉 16:01 本八幡 16:30 総武線
徒歩 本八幡駅 16:30 マンション 16:35
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 4,000円  
JR 1,716円 (本八幡〜袖ケ浦/往復)
合 計 5,716円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子60〜69歳は3位まで (★は加藤が参加した部門
  結果の一覧はこちら
【20km−13時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
男子19〜29歳 7人 水谷 龍馬 千葉県 1゚21'07"
男子30〜39歳 9人 坂下 敏之 神奈川県 1゚23'06"
男子40〜49歳 13人 熊谷 誠弥 静岡県 1゚15'28"
男子50〜59歳 8人 高橋 律雄 千葉県 1゚14'34"
男子60〜69歳 5人 京久保 茂美 千葉県 2゚04'30"
男子70歳以上 1人 齋部 康司 千葉県 2゚02'46"
女子40〜49歳 4人 南山 美紀 千葉県 1゚55'27"
女子50〜59歳 4人 木村 祥子 千葉県 1゚53'25"
【10km−13時05分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 記録
男子19〜29歳 9人 瀧 雄彦 東京都 50'12"
男子30〜39歳 8人 枝窪 拓郎 埼玉県 44'46"
男子40〜49歳 11人 花澤 通孝 千葉県 37'29"
男子50〜59歳 7人 藤田 富美雄 東京都 47'15"
★男子60〜69歳 7人 1 加藤 一郎 千葉県 46'03"
2 小宮 博之 千葉県 55'45"
3 三栖 一郎 千葉県 56'44"
男子70歳以上 2人 及川 敏男 千葉県 1゚05'42"
女子19〜29歳 3人 加藤 千晶 埼玉県 59'16"
女子30〜39歳 3人 台 みく莉 東京都 55'08"
女子40〜49歳 8人 岡安 怜子 東京都 53'51"
女子50〜59歳 5人 栗原 幸子 千葉県 53'14"
女子60〜69歳 1人 及川 典子 千葉県 1゚08'11"
【5km−13時05分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
男子19〜29歳 3人 神田 幸侍 群馬県 30'29"
男子30〜39歳 4人 田畑 健太郎 千葉県 18'47"
男子40〜49歳 6人 多田 利夫 千葉県 21'42"
男子50〜59歳 12人 和田 靖 神奈川県 18'24"
男子60〜69歳 4人 椎名 勝雄 千葉県 25'10"
男子70歳以上 2人 宮脇 和彦 千葉県 43'24"
女子19〜29歳 8人 椎名 恵里 千葉県 29'14"
女子30〜39歳 3人 北川 眸 千葉県 28'24"
女子40〜49歳 4人 齋藤 起代子 埼玉県 29'41"
女子50〜59歳 7人 和田 志野 神奈川県 23'55"
女子60〜69歳 1人 鵜野 幸子 千葉県 37'17"
女子70歳以上 1人 該当なし
総合計 170人  

JR袖ヶ浦駅から徒歩にて会場へ
 今回の会場は、千葉県袖ケ浦市の袖ケ浦海浜公園。そもそも袖ケ浦市とは・・・。
 私の場合、仕事で時々袖ケ浦市を訪れることもあるが、そもそも袖ケ浦市というのは千葉県のでも市原市と木更津市に挟まれた街。もっと端的に言えば、京葉コンビナートを形成するうちの1市であり、京葉コンビナートでは南端の街となっている。

 袖ケ浦市のサイトから一部を引用すれば「東京湾沿い、千葉県のほぼ中央に位置し、羽を拡げた蝶のような形をしています。東部は市原市、西部は木更津市に接し、北部は鋸の歯のような形状で東京湾に臨んでいます。平成3年4月1日、全国で656 番目、県下で29番目に市制を施行しました。このとき君津郡袖ヶ浦町(きみつぐんそでがうらまち)から現在の袖ケ浦市(そでがうらし)になり、大きい「ケ」を採用するようになりました。令和3年4月に市制施行30周年を迎え、この間、東京湾アクアラインや東関東自動車道館山線が開通し、圏央道も一部供用開始されるなど、交通結節点として利便性が飛躍的に高まりました。」とある。人口は約65,000人。

本八幡を9時過ぎに出発。途中、船橋で乗換をして袖ケ浦には約1時間後の10時10分に到着。

駅に到着したときには、雨もかなり小降りになっていました。

JR袖ヶ浦駅北口には、比較的新しいショッピングモールがありました。それ以外は、目立つような施設は見当たりません。

こちらはJR袖ヶ浦駅。比較的きれいな感じの駅ですね。

JR袖ヶ浦駅から会場までは徒歩移動。最近できたばかりの雰囲気のある住宅街を抜けていきます。

しばらくすると川の横も歩くことになります。なるべく最短距離になるように道を選びました。

海浜公園通りは直線です。1km以上フェニックスが並ぶ通りでした。

海浜公園通りからは、東京湾アクアラインが遠くに見えます。10月にはこのアクアラインををメインコースとしたハーフマラソンの大会が2年に1回開催されます。

 街の主たる産業は、先ほど説明したコンビナートに係る産業。石油精製、石油化学、一般化学などの工場群と言えばわかりやすいだろう。大昔であれば公害問題に結びつきそうな会社ばかりであるが、近年は環境アセスも厳しくなっているので、そのあたりの問題はなかろう。大企業も多いので、そこで働く人たちは比較的裕福であると思われる。

 今回、JR袖ヶ浦駅で降りたのであるが、駅の北口にはショッピングモールが出来、さらに会場まで行く途中には、新しい住宅地が出来ているではないか。工場だけの街から、定住を促すための施策が施され袖ケ浦市の人口も増えているようだ。

 ただし、残念なことには、おそらく主な移動手段が自動車のため、市内の公共交通機関、特にバスに関しては路線網が寂しいようだ。いろいろ調べたが、JR袖ヶ浦駅から会場までの公共交通機関を調べたが全然ヒットせず、今回は、やむなく徒歩で会場まで行くこととした。調べたところその距離も4km程度あろうか。今回、袖ケ浦10時10分着の電車に乗ってきて会場まで徒歩で移動したが、私と同様に徒歩で移動したらしき人は往路で1人、復路で1人だった。たいていの人は自動車できただろうけど、今大会の唯一の難といえば、私のように単身赴任先に自動車を持たない人間にとっては、会場までのアクセスだろうか。まあ、そこまでして無理して参加をしなくてもよいという考えもあろうけど・・・。

1時間近くかかってようやく袖ケ浦海浜公園に到着。

少し先に塔のようなものが見えます。登れるものなら登ってみましょうか。

展望台でした。東京湾を一望できそうですので、さっそく登ってみました。

北側は京葉コンビナートの事業所が見えます。夜になると明かりがピカピカ光るイルミネーション群になります。

こちらは公園内の駐車場と先ほど歩いてきた海浜公園通りのフェニックスがよく見えました。

風力発電設備もありますが、なぜかプロペラが取れています。

11時30分から受付が始まると、すぐに行列ができました。

ナンバーカード、ICタグの入ったベルト、参加賞などをいただきます。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

レース
 さて、今回は約一か月ぶりのレース。レース勘が少々薄れていることと、この大会に合わせて調整を特段していなかったので、上手く走れることが出来るかどうかが気になるところ。
 また、先日誕生日を迎えたこともあり、今回から年代が「50歳代」から「60歳代」と変わるので、多少は年代別の優勝や入賞もしやすくなるはず。今大会では、そのメリットを活かして走ることが出来るかどうか自分自身に期待するところであった。

 12時30分から競技説明会。そして13時ちょうどに20km部門が先にスタートをする。私の参加した10km部門は、5km部門と同時に13時05分のスタート。20km部門のスタートを見送ってからのスタートとなる。
 スタート場所は、各部門共通で袖ケ浦海浜公園の風力発電施設のそばの歩道。ここから1周2.5kmのコースを規定の周回だけまわるというもの。私の参加する10km部門は4周回ということになる。


13時ちょうどにスタートする20km部門の選手たち。1周2.5kmのコースを8周回することになります。
 センサーマットから2m程度下がったところで待機させられ、13時05分に予定通りにスタートの合図でレースが始まる。5kmと10kmの同時スタートなので、5km部門の選手らしきランナーがささっと走り出す。スタートしてから100mほどで直角に右折、さらにすぐに右折し、第1折り返しに向う。
 このコースで折り返しらしきところは2箇所。1箇所目が先ほど説明したところであるが、もう一箇所がこの海浜公園の入口付近のモニュメントのところとなる。
 第1折り返しではざっと12番目くらいで折返していくが、体のキレもなく軽快感がない。第1折り返し後は、右手に東京湾を見ながら直進をする。東京湾の広場が見えてきたところで、左にカーブしながら向きを変えて海浜公園の入口に向う。

 海浜公園の入口に近づくと、第2折り返しを終えて戻ってくるランナーとすれ違う。やはり、5km部門のランナーが多かったが、その中には10km部門のランナーもちらほら見かける。折返し地点では10km部門では6番目でターンをしたようだった。コースの下見をしていたので、ペース配分などは考慮していたが、この日の体の動きはほぼ最悪であった。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1周目 2.5km 10’55” 10’55”
2周目 5.0km 22’24” 11’29”
3周目 7.5km 34’11” 11’47”
ゴール 10.0km 46’03” 11’54”
 1周目の終盤に、前を走る10km部門の選手を抜いて、5番目に順位を上げるものの、1周目の通過タイムは10分55秒。今日は10分30秒で4周。トータルで42分を目標にしていたので、1周目から大幅にペースが遅いことになる。体調面から考えても、2周目以降にペースを上げていく余裕はなかった。

 1周目が終了し、チェックポイントの先に給水所があるので給水を摂る。スタート前にも水分補給をしていたものの、体が暑熱馴化していないせいか思った以上に喉の渇きが進んでいる。スタートして1周目でほぼ前後のランナーの位置が決ってしまったようなので、前を走るランナーを抜くこともなければ、後ろから来るランナーにも抜かれることもなく2周目を終える。この1周はまさに単独走だった。

 2周目のラップは11分29秒。予想通りさらにラップタイムが落ちている。2周目の途中から先ほどの給水したせいか、鳩尾(みぞおち)のあたりが痛む。そのせいでペースが上がらないということはないと思うが、今回に限っていえばゴールするまで気になるところだった。

左手に東京湾を眺めながら走るところもあります。

給水を摂る選手。給水は2.5kmに1箇所のみなので、忘れると次の1周まで給水所はありません。

周回をするランナー。

袖ケ浦海浜公園内を縦横無尽に走るので、コーナーが多いと思います。

このあたりは木陰が続きます。わずかな区間ですが陽射しを遮ることが出来ていました。

こちらは第2折り返し。海浜公園の入口付近の造形物の周りをぐるりと回っていきます。

 3周目に入ると、5分前にスタートした20km部門の周回遅れの選手が目立ちだした。全競技のトータルのエントリーが170人と比較的少ないので、抜いていくには特に前方を塞ぐこともなく問題はなかったが、ペースを維持したりするためのランナーの目標にはならない。3周目の途中で、給水を摂ることを忘れたことに気がつく。最終周に入るときには、忘れないようにしないといけないと自分に言い聞かせる。
 3周目の後半になると、今度は20km部門の先頭を走るランナーなど速い選手数人に抜かれる。こうなってくると、鈍行から特急まで混在してコースを走っているような感じになってきた。


ゴールする選手。雨上がりということもあり、高湿度に苦しんだ選手が多かったのではないでしょうか。
 3周目のラップは11分47秒。先ほどよりもさらにペースが落ちているが、この日はペースを上げていく余裕は全くなく、維持するだけで精一杯だった。気温も徐々に上がっている感じで、コース上の路面もどんどん乾いていくのが走っていてもわかった。

 残り300mほどから力を振り絞ってペースを上げる。誰かと最後に競るということもなくゴールする。タイムは46分03秒と、久々のひどいタイムだった。距離も正確かどうかもわからないので、あまり悲観することもないかもしれないが、この日の唯一の収穫は年代別で優勝したことだけだった。暑熱馴化、鳩尾の痛み、レースに向けてのコンディショニング。何歳になっても課題があることには変わりがない。

本日の戦利品

本日使用したナンバーカード(左)と記録証。記録証は、速報のサイトから自分でpdfファイルをダウンロードして印刷したものです。熱海の大会の時と同じですね。

本日いただいた参加賞。左はバッグですね。主催者が同じなので、熱海の大会ででもらったものと同じでした。右はゴール後にいただいたペットボトルの水。

令和4年6月9日にメダルが送られてきました。これだけであれば、大会当日に手渡しでも良さそうな気がしました。