第63回秩父宮記念ミューズの森チャレンジロードレース 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
秩父地方
しかしながら自然あふれる秩父地方は、私にとっては非常に癒やされる場所でお気に入りでもある。パワースポットで有名な三峯神社をはじめ、秩父神社、長瀞など埼玉県では有数の観光地もあるが、何よりも自然があふれているのがいい。これまでも、秩父市の他、皆野町、小鹿野町の大会にも足を伸ばしたが、いずれも自然を満喫できるコースで楽しむことができた。難点といえば、単身赴任先の本八幡から遠いことくらいか。試走をして大会に臨もうとすると一泊することも必要となるが、そのくらいのことをしてもいいのがこの秩父地方ではないだろうか。
秩父ミューズパーク こちらは、サイトにも記載されていうように秩父市と小鹿野町に跨がるテーマパーク。公園の名称の「ミューズ」は、ギリシャ神話の詩歌、文学、音楽、舞踊、哲学、天文など人間の知的活動(学問と芸術)を司る9人の女神の総称「ミューズ(Muse)「にあやかり名付けたものだそうだ。公園の中心には「ミューズの泉」もあり、ミューズらしさをだしている。パーク内の移動にはスカイトレインもあり、広大な敷地を移動するのには便利かもしれない。
調べたところ、この秩父ミューズパークは、埼玉県営及び秩父市営の公園。総合保養地域整備法(リゾート法)に基づき埼玉県、秩父市及び西武グループによりリゾート施設が整備され、1991年に開園している。 また2006年には西武グループが開発から撤退。西武グループの土地及び施設を地元の秩父市に無償譲渡している。現在は、指定管理者制度に則って管理運営が行われている。 愛知県でいうと、2005年の愛・地球博の会場となったモリコロパークのような感じの公園というところだろうか。スポーツ、レジャーとしての活用が期待できる広大な土地は魅力的であるが、今回、大会の開催で走ってみて感じたが、練習で走り回るにも非常にいい場所ではないだろうか。 コース紹介(コースガイド) → こちらを参照してください。 レース 今大会の種目は10kmと6kmの2種目。10kmが9時30分スタート、6kmが10時ちょうどスタートとシンプルだ。私は9時30分スタートの10kmにエントリーしたので、その時間から逆算しウォーミングアップを始める。 秩父地方は夜中に結構雨が降ったようであったが、朝方は小降り。ホテルを出発する頃には雨がやみ、会場に着いてからも天候はさらに回復基調だった。 スタートの10分ほどまでに集合場所へ行くと、既にランナーでぎっしり埋まっている。今回はウエーブスタートなしの全員一斉スタート。スタート位置にはセンサーマットがなく、タイムもグロス計測しかしないということだろう。 なお、10kmの全エントリーが636人。1割が欠場したとしても、550人以上が一斉スタートということになる。私もこの人数での一斉スタートは久しぶりとなる。 話を戻す。 ちょうど私がスタート地点に行ったときには競技説明が行われていた。その後、招待選手として大東文化大学の2人の選手が紹介される。2人はそれぞれ1年生と2年生という。大東文化大学は、昨年も予選会で敗退。箱根駅伝の出場を逃がしているので、今年の目標は箱根駅伝、全日本大学駅伝の出場という(実際、一週間後(6月19日)の全日本大学駅伝・関東選考会では5位に食い込み、7位までの出場枠を勝ち取っている。おめでとうございます!) そういえば、平成20年に出場した「第29回奥秩父三峰山マラソン大会」においても、大東文化大学の学生が招待参加していたが、大東文化大学の陸上競技部の練習拠点は埼玉県の東松山市。秩父とはそれほど近いと言えるとは思わないが、どういう縁があるのであろうか。
さて、大東文化大学の選手の紹介も終わり、スタート時刻も迫ってくる。私はといえば、前から三列目の向って右側に並ばせてもらう。今日の参加人数からすると少々前過ぎる気もしないでもないが、後続のランナーに邪魔にならない程度にはスタートをするつもりだ。 ピストルの合図とともに一斉に隊列は動き出す。スタート直後は直線ではあるが、微妙に緩く下っている。少し走ったところでコースは右へカーブ。一番右側からスタートができたこともあり、このあたりは最短コースで走ることができた。しかしながら、このあたりでざっと見た感じで100人程度は私の前を走っている感じがする。思ったよりも大人数の選手が前を走っている。 このコースは折返し地点が一番高度的に低くなる。そこまではペースを抑えていく作戦でいるので、前半は前を走る選手がある程度いるのはやむを得ないと思っていた。 1kmを少し切るあたりで左折し駐車場を横切りスカイロードへ入っていく。ミューズの泉の横をかすめ、スカイロードを登っていく。1kmの通過は4分05秒。距離表示が合っているかどうかは別として、今日は前を走る選手が多いとあらためて感じる。 このあたりのスカイロードは左右にイチョウ並みを従えるのであるが、秋の紅葉のシーズンにやってきたら、さぞかし素晴らしい景色になるに違いないと思いながら走る。 一旦ゴール地点の横を通り過ぎ、スカイロードの一番奥まで行ったところで左折。再び園内の周遊道路にでる。このあたりがこのコースで一番高い場所になる。これから100mほど下った後、延々とゴールに向って登ってくると考えると少々気が重い。 3kmの通過は12分58秒。下見でも確認したが、このコースは必ずしも1kmずつの距離表示があるわけではなさそうだ。今回のように、起伏の多いところであれば、距離表示はあってもなくてもあまり変わらないだろう。3kmを通過してほどなくスタート位置に戻ってくる。6kmコースと10kmコースの4kmの差のうち、概ね3km分がこの差となっている。 スタートラインを通過後は、先ほど走ったところをもう一度トレースする。野外ステージ、音楽堂を左側にみながらコースはどんどん下っていく。展望台に向うところで、園内道路から右へ曲がり、一気に不整地に入っていく。不整地に入ったところで下り勾配はさらにきつくなり、スピードはでるものの、足が出なくなると一気に転倒のおそれも出てくるところとなる。昨日の下見でもここは慎重に走る区間と考え、少しペースを落して走ることにした。そのせいもあって、この区間では後続から数人のランナーに抜かれてしまう。 この不整地の下っている途中で5km地点が現れる。21分27秒で通過。下りはまだまだ続いていく。大会名は「ロードレース」と銘打っているが、この区間だけをみれば「クロスカントリー」といってもおかしくはないと思う。
舗装路をもがきながら登り切ると、10kmコースと6kmコースの共通区間は終了。6kmコースは左へ10kmコースは右に曲がって再び園内道路に戻る。 10kmコースは、秩父ミューズパークの北口に向ってさらに下り続ける。 北口に行く前に折り返しがあるが、ここで折返してくる2人のランナーの番号が1600番台だった。1600番台は私と同じ男子60歳以上の番号となっている。この2人が何番目を走っているかはわからないが、ゴールまでには抜いていかなければならないと考えた。 折り返し後すぐに、右斜めに入っていく側道がある。昨日の下見でもわかったが、ここから23番札所・音楽寺の前まで続くところが一番激坂となる。10%は明らかに超える勾配、もしかしたら15%くらいあるかもしれないような激坂。ここまで勾配があると走っても早足気味に歩いても差はほとんど出ない。むしろ歩いた方が足にかかる負担は軽減できるので、昨日考えたようにここは無理せず歩いて登ることにした。 前を走る1600番台のランナーのうち赤いウエアのランナーは走っているものの、歩いて登る自分とペースはほぼ変わらない。音楽寺を過ぎてコースの勾配が緩くなったところで一気に抜いていく。ゴールまではまだまだ登りが続くものの、作戦通りにこの激坂を乗り切った。 展望ちびっ子広場あたりまで来ると、コースはほぼ平坦になってきた。少し前にはもう一人の1600番台の黄色のウエアのランナーがいる。追いつくのは時間の問題で、園内道路に戻るあたりで追いつき一気に追い越していく。芝生広場にたどり着くまでに再びコースは登りとなるが、先ほどの激坂と比べれば大したことはなかった。この区間でも前の方から数人のランナーを拾っていく。残り2kmの表示の地点ででは37分08秒。 園内道路を右折しコースは芝生広場を一周する不整地に入っていく。ちょうど入口あたりに給水所があったので2杯ほど給水をする。 芝生コースに入っても、足を使い切ってしまった感のランナーが数人ふらふらしていたが遠慮なく抜いていく。夜中に雨が降った割には、この芝生広場は大してぬかるんでおらずホットする。
芝生広場の一周を終えると、残りはゴールまでスカイロードの緩い登りを上がっていくことになる。ポツリポツリと前を走るランナーはいるが、ナンバーカードの支給が一枚で背面には付けていないので、目標とする1600番台のランナーかどうかは後ろから見ていてもわからなかった。 とりあえず、一人でも二人でも抜いてゴールすることが目の前の目標。女性ランナーもポツリポツリと前にいたが、ゴール少しからラストスパートをかけてこれらのランナーも抜いていく。ゴールの20〜30mくらいのところで左足の太腿に痛みが走るがそのままゴール。タイムは47分04秒。こういうコースなのでタイムはあまり重要ではない。順位としては総合103位、年代別(男子60歳以上)では5位と入賞には届かず、関東のランナーのレベルの高さを実感した。
なお、ゴール前の左足の太腿の痛みであるが、位置としてはハムストリングス。軽い肉離れではないかと自己診断。この箇所は短距離選手によく発生する箇所である。レース後に単身赴任先に戻ってきてからはアイシングなどの治療を行っているが、日にち薬のためしばらくは安静にしなければならないようだ。 本日の戦利品
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