かみすふれあいランニング大会 参戦記

 神栖市は、これまでも数度訪れたことがありますが、トライアスロンやマラソンを除けば、いずれも仕事の関係となります。神栖市と鹿嶋市に跨がった太平洋に面したところに、コンビナート地域があります。茨城県では産業の集積した地域になります。
 神栖市はそのコンビナート地域によって潤っているような感じで、宿泊したホテルも外部から工事で訪れたような関係者で賑わっていました(どうみてもマラソンで宿泊しているような人は見当たりませんでした)

 さて、大会の方ですが、前日の穏やかな天候から一転して、非常に風の強い日になってしまいました。コースは神之池のまわりの長方形のようなコースを2周するものですが、当然ながらある方向ではすさまじいばかりの向かい風になってしまいます。向かい風はあまり苦手にしていませんでしたが、この日ばかりは向かい風の箇所で一気に離されてしまいいいところなく終わってしまいました。ゲストランナーとして有森裕子さんが招待されていましたが、向かい風の一番強くなるあたりでランナーの皆さんに声かけをしているのが印象的でした。「風に逆らってはダメ、風に身をまかせて〜!」と叫んでいましたが、この日の私としては風に完敗という感じでした。(ただし、有森裕子さんにはタッチしてもらいましたが・・・)

 疲労がどうも蓄積しているようなので、リフレッシュしながら立ち直らせていきたいと思います。
 

●大会名 かみすふれあいランニング大会
●開催日 令和5年10月29日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
神之池陸上競技場付近発着(地図)(茨城県神栖市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
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●天 候 晴れ、17℃くらい
●参加賞 Tシャツ(以上事前送付)、水、入浴施設割引券(以上ゴール後)
●結 果 42分14秒(9.2km 男女総合 第68位、男子総合 第61位、男子60歳以上 第7位)
●表彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【10月28日(土)/1日目】
徒歩 マンション 9:50 マッサージ店 9:59
【マッサージ】
徒歩 マッサージ店 11:07 本八幡駅 11:14
JR 本八幡 11:15 市川 11:18 総武線
市川 11:23 東京 11:41 総武線快速
高速バス 東京駅 12:00 鹿島セントラルホテル 13:38
( 13:30 )
徒歩 バス停 13:38 ホテル 14:13 途中昼食あり
  【ホテルウィングインターナショナル鹿嶋/荷物預け】
徒歩 ホテル 14:20 会場 14:37
【コース下見・試走】
徒歩 会場 15:35 ホテル 15:53
【ホテルウィングインターナショナル鹿嶋/泊】
【10月29日(日)/2日目】
徒歩 ホテル 7:51 会場 8:10
【かみすふれあいランニング大会 9.2km 10:00スタート】
徒歩 会場 11:21 バス停 12:19 途中昼食あり
高速バス 鹿島セントラルホテル 12:32 東京駅 14:13
( 12:30 ) ( 14:05 )
JR 東京 14:25 市川 14:42
市川 14:48 本八幡 14:50
徒歩 本八幡駅 14:50 マンション 14:55
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 2,000円  
JR 636円 (本八幡〜東京/往復)
高速バス 3,900円 (東京駅〜鹿島セントラルホテル/往復)
宿泊料 5,980円 (ホテルウィングインターナショナル鹿嶋)
合 計 12,516円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。9.2km 男子60歳以上は第6位まで (★は加藤が参加した部門
【9.2km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
男子39歳以下 92人 成井 珀瑛 30'44"
男子40〜49歳 58人 神谷 幸司 32'46"
男子50〜59歳 63人 下村 茂 33'42"
★男子60歳以上 51人 1 松本 洋治 38'15"
2 長岡 秀明 39'35"
3 橋 孝広 40'41"
4 石毛 康弘 40'47"
5 古田島 茂 41'27"
6 齋藤 次夫 41'35"
7 加藤 一郎 42'14"
女子39歳以下 19人 酒井 望叶 34'55"
女子40〜49歳代 20人 シーモア 千鶴 37'17"
女子50〜59歳代 14人 松浦 加代子 41'49"
女子60歳以上 6人 後閑 文子 46'02"
【4.6km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
中学生男子 11人 仲沢 健太 15'30"
中学生女子 5人 玉井 美里 19'35"
【1.4km−9時20分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
親子 94人 長谷川 祐介・心結 5'13"
総合計 433人  

神栖市
 冒頭にも触れたように、神栖市は隣接する鹿嶋市とともに鹿島臨海工業地帯を形成する町だ。また、鹿嶋市などともにJリーグ鹿島アントラーズFCのホームタウンでもある。
 以前は農業と漁業が中心の「陸の孤島」と呼ばれた非常に貧しい地域であったが、1960年に始まった鹿島開発によって、掘込式人工港「鹿島港」を核に、鉄鋼・石油を中心とした重化学コンビナートが形成された。現在も工場立地企業からの税収が財政を支えている。
 茨城県では最南端の町であり、利根川を挟んで向かい側は千葉県となっている。

神栖・鹿嶋方面への高速バスは、東京駅八重洲口から10〜20分おきにJR関東バス、京成バス、関東バスなどの共同運行便が出ています。

この日は12時ちょうどの便に乗りましたが、乗車率は20%程度。

単身赴任先の本八幡からは一旦東京駅に出てこのバスに乗るので、首都高速〜京葉道路がそのルートになっています。私が時々走る、江戸川の左岸の上も越えていきます。

江戸川を超えたところで、東京都→千葉県へ。私にとっては振り出しに戻ってきた感じで不思議な気分

東関東自動車道は、利根川を超えていきます。

このあたりは、水郷潮来という感じですね。

このあたりから鹿嶋市方面の工業地帯が見えてきます。

東京駅から約1時間半で、鹿島セントラルホテルに到着。10〜20分おきに出ていることを考えると、高速バスは至便な交通機関です。

鹿島地区のシンボルタワーの鹿島セントラルビル。鹿島セントラルホテルをはじめ、テナントがたくさん入居しています。

鹿島セントラルホテルの前を走る国道124号線は片側3車線の道路。交通量も多く、ホテルや飲食店が多く建ち並びます。徒歩での移動も出来ますが、ここでの移動は自動車がないとちょっと辛いですね。

 この神栖(かみす)という地名であるが、1955年(昭和30年)3月1日 に 息栖村、軽野村が合併、神之池と息栖神社から新村名を「神栖村」としたのが始まりのようだ。その後、1970年(昭和45年)1月1日神栖村が町制施行改称し神栖町となり、さらに2005年(平成17年)8月1日 、神栖町が鹿島郡波崎町を編入、同日、市制施行し神栖市が発足している。

 神栖市の人口は約94,000人。決して人口が多いわけではないが、工業地帯だけに幹線道路を走る車の数も多いし、飲食店なども幹線道路沿いに並んでいる。見た感じ、景気の悪さはあまり感じ取られない。地方では、シャッターが閉まったままの活気のない商店街が立ち並ぶところもあるが、神栖市ではそういう寂れたところはあまり見られない。ただし、幹線道から一歩入ったところでは田畑もまだまだ多く、工場と田畑というコントラストの違いも神栖市の特徴かもしれない。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

久しぶりの強烈な向かい風
 前日、コースの下見を行ったときは風も穏やかであった。今回のコースとなっている神之池(ごうのいけ)の周囲は、一周4,624mのトリムコース。散歩をしている人も多く見かけた。秋の爽やかな気候のもとでの散歩も悪くはないだろう。

 ところが大会当日は前日の穏やかな日から一転して、風の強い日となってしまった。宿泊したホテルから会場へ徒歩で向かう途中に十分強さを感じる強さ。会場に着くと、神之池の向こうに見える工業地帯の工場の煙突からたなびく煙(おそらく水蒸気)は、いずれも真横に流れているではないか。どこかで見たことがある景色だなと思いきや、旧東海シティマラソン(愛知県東海市)の残り3kmくらいから正面に見える新日本製鐵・名古屋(現日本製鉄・名古屋)の工場の煙突からたなびく煙(こちらもおそらく水蒸気)と同じではないか。この煙は無風であればそのまま上へ、強風の日は真横に流れることになる。真横に流れた日の旧東海シティマラソンの残り3kmは地獄のような向かい風となる。急坂を登るようにあえぎながら走ることになり、ペース配分を誤り前半で脚を使い切ると残りの3kmは本当に地獄となる。今回は強風対策としてはノープラン。よくよく考えるとちょっと無防備すぎたような気もする。

前日は穏やかな天気であったが、大会当日は晴れてはいたものの強風が吹き荒れていた。工場の円筒の煙(水蒸気)も旗も横にたなびいているので、風の強さがわかるかと・・・。

 会場にはスタートの約2時間ほど前に到着。時間的には余裕があったが、この日はストレッチをしてもなかなか体がほぐれず、シャキッとした感覚がないままスタート地点に立つことになった。
 この日の9.2kmのエントリー数は300人強にもかかわらず、スタートをブロック毎に分けてくれている。私はBブロックでスタート地点にはほどなく近いところだった。
 1.4km地点でスターターを務めた有森裕子さんは、この種目には選手として参加(実際にはほとんど走っていないが・・・)。スタート場所の真ん中当たりに入っている。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4'07" 4'07" 22'15"
2km 8'41" 4'34"
3km 13'37" 4'56"
4km 18'15" 4'38"
5km 22'57" 4'42"
6km 27'33" 4'36" -
7km 32'27" 4'54"
8km 37'14" 4'47"
9km 41'41" 4'27"
ゴール 42'14" 0'33"
※ この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果9.11kmでした。
 9.2kmは神栖市長がスターター。10時にピストルの合図で一斉スタートする。
 スタートをして100mほどで有森裕子さんは脇にそれて選手の応援を始める。こちらはスタート時にはいい位置取りであったが、次々と後方からやってくる選手に抜かれてしまう。
 このコースは約4.6kmのコースを2周回するため、1kmごとのコースの距離表示は「5km、1km、6km、2km・・・」というような順番で現れてくるので少々注意が必要だ。

 最初の1kmを4分07秒で通過する。やや追い風ということもあったが、あとから思うと少々入りが速かったような気もする。1.5km地点くらいで大きくUターンをするような感じで、コースは一気に針路を北西方向に変える。予想通り、ここで一気に向かい風を受けることになった。
 女性を含めた3人ほどの集団で走っていたものの、この向かい風にたまらずペースがガクッと落ちる。もちろんペースが落ちたのは私だけで、他の選手はそのままスタスタ走って行ってしまう。他の選手を風除けに使う間もなく、大きく離されてしまう。
 神之池の東端から西端までほぼ直線区間が約2kmほど続くが、今回失敗だったのは、完全に1周目のこの区間だった。ほぼ西端にたどり着く頃には、東端で3人ほど一緒に走っていた人たちとは100m以上の差が付いてしまった。2km〜3kmの間で、向かい風とはいえ4分56秒もかかったのが致命的だった。

1.4km親子部門のスターターは有森裕子さんです。

親子の選手が勢いよく一斉に飛び出していきます。

 1周目の通過が20分55秒。当初の予定では20分ちょうど程度で通過するつもりが、1周目だけで1分近く予定より遅い。2周目になってもペースが上がらず苦戦。再び神之池の東端から西端へ向かう直線区間で向かい風を浴びることになる。ただし2周目は1周目と違い同走者を風除けにして後ろを走ることにする。少々ペースは遅くなるが、前に出て自分がもろに風を受けるよりはまだマシ。

 途中、ふれいあい橋付近では、1周目に続き有森裕子さんが待ち構えて、選手一人ずつに大声で声援をする。私も「風に逆らってはダメ、風に身をまかせて〜!」と叫んでいました。ついでにハイタッチ!
 神之池の西端付近にくると向かい風もなくなり3人の集団が崩れバトルが始まる。一旦は私の前を走る選手がリードするものの、一番前を走っていた若い選手がすかさず抜いていく。私も余力がなかったもののゴール地点が見えてきてからスパートを掛けて先ほどの集団の選手のうちの一人を抜いていったが、結局、ゴールタイムは予定の40分を大幅に超える42分14秒だった。

ゴール前で頑張る選手たち。

ゴールする選手。お疲れ様でした

会場の神之池緑地公園は、木が生い茂ってなかなかいい感じの公園です。陸上競技場も脚に優しい土のグランドで自由に使えるのがうらやましいですね。

ゴール後はここでペットボトルの水が支給されます。

そして最近では珍しくなってきた記録証も交付されます。

 今日の敗因はいろいろある。向かい風のノープランもあるが、疲労からの回復不足、疲労対策、ペース配分など課題がいろいろ 最近は、大きく外すレースも増えてきたので、もう少し細かく自分自身を見つめた方が良さそうだと思った次第。

本日の戦利品

事前送付されてきたナンバーカード(左)とTシャツ(右)

本日の記録証(左)とゴール後支給された水(右)