第11回草加松原太鼓橋ロードレース大会 参戦記

 草加市といえば、「草加せんべい」で有名な町。また、日光街道の宿場町としても栄えたところであります。
 草加市は、私の単身赴任先の千葉県市川市からもさほど遠いところではありませんでしたが、これまでこの大会を見過ごしてきたきた感があり、今回、初参加となったものであります。

 メイン会場は、草加小学校で、東武鉄道の草加駅から徒歩で5分ほどの至便なところ。ただし、小学校の敷地を利用しているので、参加人数の割には、やや手狭な感じでした。
 大会の方ですが、スタートしてから草加せんべいの販売店が並ぶところを走り、途中からは旧日光街道の雰囲気を持たせた、草加松原を走ります。途中に太鼓橋(太鼓の胴上へ丸く反ったアーチ橋)を3回ほど超えるところが、この大会のコースの面白さであり、分かっていても「なんだこりゃ〜!」という感じになります。

 さて、私の方ですが、先月は風邪やら故障箇所の回復の遅れもあり、練習がほとんど進んでいない状況。体調の出来のレベル感でいきますと10段階の2〜3程度で、ガンガン走るにはほど遠い状態での参加となりました。4kmくらいからはアキレス腱に痛みは出てきたほか6km過ぎからは、左足の付け根付近にも痛みが発生してきてペースを落とさざるを得ない状況となり、不完全燃焼で終わってしまいました。最近は、こういう感じで終わる大会が増えてきていますので、来年はリベンジということで出場したいと思います。
 

●大会名 第11回草加松原太鼓橋ロードレース大会
●開催日 令和6年3月10日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
草加小学校東側道路発(地図)草加小学校グランド着(地図)(埼玉県草加市) 

大会要項 

プログラム
(なし)

コースマップ
コースガイドはこちら
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●天 候 晴れ、7℃くらい
●参加賞 草加せんべい、水(ペットボトル)(以上、ゴール後)
●結 果 47分29秒(10km 総合 第190位、男子総合179位、男子60歳代 第8位)
●表彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【3月10日(日)】
徒歩 マンション 6:20 京成八幡駅 6:28
京成電鉄 京成八幡 6:35 京成関屋 7:01
徒歩 京成関屋駅 7:02 牛田駅 7:03
東武鉄道 牛田 7:05 草加 7:17
徒歩 草加駅 7:20 会場 7:26
【第11回草加松原太鼓橋ロードレース大会 10km 9:00スタート】
徒歩 会場 10:33 草加駅 10:43
東武鉄道 草加 10:48 北千住 10:58
北千住 11:04 牛田 11:06
徒歩 牛田駅 11:08 京成関屋駅 11:09
京成電鉄 京成関屋 11:12 青砥 11:18
青砥 11:19 京成八幡 11:28
徒歩 京成八幡駅 11:28 マンション 11:38
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 4,000円  
京成電鉄 524円 (京成八幡〜京成関屋/往復)
東武鉄道 522円 (牛田〜草加/往復)
合 計 5,046円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子60歳代は6位まで (★は加藤が参加した部門
【10km−9時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子中学生 北条 文隆 草加市   35'01"
男子39歳以下 藤田 賢 福島県 白河市役所 33'56"
男子40歳代 林 洋輔 川口市   36'36"
男子50歳代 鈴木 浩二 越谷市   38'36"
★男子60歳以上 1 江森 弘明 加須市 加須走友会 39'36"
2 野田 延行 東京都 舎人会陸上部 40'32"
3 小野 春彦 神奈川県 MST 42'12"
4 原 裕一 茨城県 牛久走友会 43'10"
5 倉持 高夫 草加市   44'41"
6 上條 航樹 東京都   46'17"
8 加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 47'29"
女子中学生 鴨狩 侑奈 草加市   40'29"
女子39歳以下 鈴木 若菜 草加市   43'42"
女子40歳代 森 千紗 草加市 埼玉陸協 41'06"
女子50歳代 鈴木 夕雅 東京都 葛西ランナーズ 47'20"
女子60歳以上 元木 満恵 草加市 草加JOGS 47'27"
【1.2km−10時45分〜11時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子小学3、4年生 藤原 煌介 3'58"
男子小学5、6年生 小林 成冴     3'41"
女子小学3、4年生 河野 萌南     4'04"
女子小学5、6年生 道脇 和     3'51"
親子(未就学児) 102組 表彰なし
親子(1、2年生) 150組
【500m−8時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
車いす 7人 山鹿 史子     6'18"
総合計 2,143人  

草加市
 草加市は、人口約25万人の埼玉県南部の都市。毛長川を境にして、東京都と接している。東京の都心まで約15kmほどで、東京のベッドタウンとなっている。
 しかしながら、かつては日光街道の宿場町で、江戸から2番目の近さで草加松原は、日光街道の面影を残している。また、太鼓橋として整備された「百代橋」「矢立橋」は、いわゆる草加市のシンボルでもあり、またこの大会のコースにもなっている。東京の都心からわずか15km程度の距離で、かつての宿場町の趣を残しているのは非常に珍しいと思う。

草加市の玄関となっている東武鉄道・草加駅。かつては日光街道の宿場町、現在は東武鉄道の日光方面への途中駅になっています。

札場河岸公園にある望楼。遠くを見渡すための櫓です。

こちらは、綾瀬川を利用した水運の札場河岸と呼ばれる船着き場。

松尾芭蕉の像。奥の細道300年を記念して制作されたものとか。

こちらは「おせん公園」にある河合曽良の像。市制50周年を記念して造られたもの。松尾芭蕉の門弟の河合曽良は、松尾芭蕉の奥の細道に旅たったときの随行者でもあります。

こちらは2つある太鼓橋の一つ「矢立橋」。平成6年(1994年)に建設されています。奥の細道の「行く春や 鳥啼き魚の 目は泪 これを矢立の初めとして・・・」にちなんで名付けられたそうです。

こちらは草加松原。立派な松並木が続きます。国指定の名勝だけのことはあります。

 また、全国的に有名な「草加せんべい」。手焼き感の強い醤油焼きのせんべい。市内には約60店舗あるそう。草加せんべいのルーツはいくつかあるそうであるが、最も有力な説として次のものがあるという。
 草加松原で茶店を開いていた「おせんさん」の作る団子は評判だったという。そのおせんさんの作る団子が売れ残ると、川に捨てていたとかで、それを見た武者修行の侍が「団子を捨てるとはもったいない。その団子をつぶして天日で乾かしてせんべいとして売っては」と教えたとか。さっそくおせんさんが早速売り出したところ大評判となり、日光街道の名物になったとか。

こちらは。草加駅前にある「おせんさん」の像。手焼きで草加煎餅を焼いているようですね。

こちらは「おせん公園」にある草加せんべい発祥の地の碑。石碑もせんべいにみたてているようです。

草加市内には約60ほどの煎餅店の店舗があるようです。

コース上にもせんべい屋さんが何軒もありました。

こちらはお店の前に、煎餅が実際に並べられていました。

こちらは草加せんべいのマスコット「パリポリくん」。会場においてありました。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

体調の悪さで大苦戦
 2月11日の津シティマラソン大会が終わってから数日後に風邪を引いてしまった。思った以上にこれが長引いて、予想外に練習を休まざるを得なくなった。2月の下旬に練習を再開したものの、左脚のアキレス腱の調子は相変わらずよくない。
 一週間前に、月例大会で3kmを走ったが、こちらはあまり支障もなく走れたものの、こちらはウォーミングアップ程度。本格的な練習もできずに10kmを走るのは少々つらかったが、この日は練習と割り切って参加することにした。

 草加市は、単身赴任先の本八幡からも比較的近く、移動時間も1時間程度。会場の草加小学校も、草加駅から徒歩で5分ほどのところにあり、至便といっていいだろう。そのせいもあって、主催者側では参加者の駐車場を用意していない。

草加駅を降りて少し歩くと、大会会場への案内看板が設置されていました。

大会会場の草加小学校へは、草加駅からですと西門から入ることになります。

下水道の蓋でしょうか、道中で見つけました。

スタート時間の約1時間半前に到着しましたが、学校のグランドは比較的空いていました。

商業ブースもそこそこ出ています。

朝早いので、まだ準備中という感じでした。

 この日のスタート時間は9時ちょうど。
 前日にコースの下見をしたので、概ねコースについては理解していたので、会場へはスタートの約1時間半前の午前7時30分頃に入る。この大会では、プログラムの配布をしていないので、参加人数が分からなかったが、参加者の待機場所が小学校のグランドだけでは少々手狭なような気がした。
 前日は距離表示の看板がなかったので、ウォーミングアップを兼ねて「1km」「9km」の場所の確認に出掛ける。概ね平坦なコースではあるが、3回乗り越える太鼓橋をどう攻めていくか、方針が定まらないうちにスタート時間だけが迫ってきた。

 草加小学校の南門からスタート地点のセブンイレブン前へ徒歩移動。途中、ウインドスプリントも数本こなしてスタート地点に向かったものの、コース幅が狭く結構渋滞していた。とはいえ、40分未満と40分〜50分というプラカードの間は少し空間があり、今回はここからスタートをすることにした。スタートラインまで3mほどの距離。

スタート場所は、草加小学校の前の道路を少し南に下ったセブンイレブンのそば。

大会前日の下見では、スタート位置のマーキングが見当たらなかったので、写真の記録に頼るしかない。

 9時ちょうどのスタートの合図で選手は一斉に動き出す。私の場合、スタートラインまで4秒ほどのタイムラグ(実際には6秒だったが・・・)があったが、体調もよくないので今日はロスタイムも気にせずに少しゆったりと入ることにする。
 スタートからしばらくは北上する。あまり広いとおりではないが、ところどころに草加せんべいの店屋が現れる。また、この付近は旧草加宿だったようで、ところどころに重要文化財の建物も現れる。
 細い道路から正面に札場河岸公園が見えてきたところで神明町交差点を左折をする。この先の谷古宇橋交差点でUターン。しばらくは、札場河岸公園をぐるりと囲むように走ることとなる。その途中で1km地点の表示が現れる。4分22秒で通過。最初は予定通りであるが、どこまでこのペースが維持できることやら。

 松尾芭蕉の像の横を通り抜けると、一つ目の太鼓橋である「矢立橋」が登場。中央のスロープ部分は、係員さんが立っていて、ここは走路としては使用禁止。なのでこの橋の左か右のどちらかを走ることになるが、なぜか右側を走る人が多い(私は左側を走ったけど・・・)。
 勾配としては通常の歩道橋よりも緩やかで、1段ずつ登ると足が余り、2段ずつ登るとちょっとしんどいという感じだった。最初のうちは1段ずつあがっていったが、どんどん抜かれてしまったので、途中から2段ずつであがることにする。少々、最後の方はつらくなってきた。登り切ったところですぐに下りに入るが、下りは完全に2段ずつ飛ばして降りていった。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4'22" 4'22" 23'42"
2km 9'20" 4'58"
3km 14'20" 5'00"
4km 18'54" 4'34"
5km 23'42" 4'48"
6km 28'19" 4'37" 23'47"
7km 32'55" 4'36"
8km 37'59" 5'04"
9km 42'42" 4'43"
ゴール 47'29" 4'47"
※ この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果10.01kmでした。
 太鼓橋の攻め方が決まっていなかったせいで、ここで結構抜かれてしまったような気がする。一つ目の太鼓橋の「矢立橋」から二つ目の太鼓橋である「百代橋」の間は、松並木の続く草加松原。都心から比較的近いところに、素晴らしい松並木が残っているのは賞賛ものである。が、今回は2つ目の太鼓橋である百代橋の攻め方を考えながら走っていたので、この草加松原をかみしめながら走ることはできなかった。
 結局、この百代橋の攻め方も中途半端になってしまい。ここでも後続のランナーに多く抜かれる有様だった。

 3km、4kmと距離を進め2つめの折り返しをするあたりから、スタート時には感じなかった左足のアキレス腱の痛みが出てきた。少しかばうような走り方になったせいか、6kmあたりからは左足の付け根付近も痛みが走るようになる。こちらのペースが落ちているせいか、抜かれるランナーの数が多くなってきた。
 8kmを過ぎて甚左ェ門橋付近では、女性ランナーと同性代らしきランナーに立て続けに抜かれてしまう。ただし、残りの距離も短くなってきたので、少し離されてしまっていたものの我慢をして付いていくことにした。

 谷古宇橋交差点手前で折り返す際にナンバーカードを確認すると、私と番号が近い。おそらく同年代であることは間違いなさそうだ。そして徐々に距離が詰まり、9km地点の神明一丁目交差点でとうとう追いつくことができた。前を走る同性代らしきランナーは地元の方のようで、沿道から「○○さん〜ん」とよく声がかかる。走友会の仲間であろうか。
 私も付いていくので精一杯であったが、ここまで来たら0.5秒でもよいので先着したかった。

 草加駅近くの最後の折り返しを過ぎてから少しペースが上がったような気がしたが、ここは食らいついていかなければならない。残りは500mほどだろうか。
 今日は満身創痍という感じの中で走ってきたが、スタート地点のセブンイレブン前を過ぎたところで、渾身の力を振り絞り、スパートをかけることにした。残りは100〜150m程度だろう。
 端からみれは、大してペースが上がっているようには見えないかもしれないが、最後はもがくような感じでゴールをする。僅差ではあるが、この同年代の選手には先着できた。

太鼓橋を降りてきたところの私。

一旦、草加小学校前、さらにスタート地点を通りすぎて南下します。

この先、草加駅前から東へ向かう道路との交差点の手前で折り返して戻ってきます。

再びスタート地点を通過。

最後は、ゴールの草加小学校へ向まいます。

道路からゴールまでは100m程度。

もうすぐゴールです。

ゴールする選手たち。なかなか変化に富んだ10kmで、個人的には面白いコースだと思いました。

ゴール後は、参加賞の草加せんべいと水をいただきます。

徐々にゴールした選手も増え、会場は賑やかになってきました。

 ただしタイムは47分29秒。スタートのロスタイムは6秒。太鼓橋を3回上り下りするところでタイムを落としてしまった反省もあるが、今日はアキレス腱に加え、足の付け根、右側の腰など体幹の重要なところが万全の状態からほど遠く、そのままタイムにも反映してしまった感じとなっている。
 故障箇所が治ってくれば、もう数分くらいはタイムを縮められるような気がする。来年も出場しようか・・・。走り終わったばかりの感想である。

本日の戦利品

本日いただいた参加賞の「草加せんべい」(左)、水(中央)と使用したナンバーカード(右)。最近の大会の参加賞には、Tシャツやタオルが多くなってきていますが、地元の特産品で消費できるものはありがたいですね。

こちらは本日の記録証。ネットからダウンロードしたものとなります。