第19回今治シティマラソン 参戦記
 いよいよ10月。ランニングシーズン本番ですね。しかしながら、全国的に10月とは思えない暑い日で、スタート前から汗タラタラ・・・。走ってみると後半失速!まだまだ体づくりが不十分であることを実証したような結果でした。
●大会名   第19回今治シティマラソン大会
●開催日 平成17年10月2日(日)
●コース 今治市美須賀中学校発着(愛媛県今治市
●天 候   晴れ、30℃くらい
●参加賞 Tシャツ、タオル、スポーツドリンク(ペットボトル)、無料入浴券
●結 果 17分10秒(5km 40歳代男子優勝、総合第12位)
●表 彰 カップ、賞状、副賞(タオル)
●過去の戦績 初参加
●交通手段等
  (往路) 徒歩 自宅 18;50 千種台中学校 18:55
市バス 千種台中学校 19:00 名古屋駅 19:29
近鉄 近鉄名古屋 20:00 近鉄難波 22:07
夜行バス なんば(OCAT) 23:05 松山駅 6:00
JR予讃本線 松山 6:50 今治 8:04
徒歩 今治駅 8:15 会場 8:35 (今治駅でトイレ)
(復路) 徒歩 会場 12:20 今治桟橋 12:50 (みやげ購入時間含む)
バス 今治桟橋 13:05 大阪駅前ハービス 19:48 (定刻は19:00)
地下鉄 西梅田 19:52 なんば 19:58
近鉄 近鉄難波 20:30 近鉄名古屋 22:50
地下鉄 名古屋 23:02 本山 23:16
  〃 本山 23:20 自由ヶ丘 23:22
徒歩 自由ヶ丘駅 23:22 自宅 23:34
●費用
参加料 2,000円  
市バス 200円 (千種台中学校〜名古屋駅)
近鉄 6,600円 (名古屋〜難波)
(3,300円×2:金券ショップで購入)
夜行バス 6,700円 (松山エクスプレス11号:なんばOCAT〜松山駅)
JR予讃本線 920円 (松山〜今治)
昼行バス 5,000円 (いしづちライナー:今治桟橋〜大阪駅前ハービス)
地下鉄 230円 (西梅田〜なんば)
 〃 260円 (名古屋〜自由ヶ丘)
合 計 21,910円
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び上位成績
 (上位成績は部門が多いので優勝者のみ掲載しました.。一番右の数字は部門ごとの参加者数)
***** ハーフマラソン *****
(9時30分スタート)
男子高校生・10歳代 野崎 博之 16 今治工業高校 今治市 1゜32’15” 4名
 〃 20歳代 林 拓見 28 西予市体協 西予市 1゜13’44” 19名
 〃 30歳代 渡辺 一志 30 朝倉クラブ 今治市 1゜16’05” 44名
 〃 40歳代 梅基 聡 40 大阪府 1゜29’53” 61名
 〃 50歳代 川口 新輔 51 月星海運 西条市 1゜27’43” 57名
 〃 60歳以上 加藤 歳三 62 広島県 1゜29’59” 24名
女子20歳代 南 香奈江 25 ハーツ本町 松山市 1゜48’09” 5名
 〃 30歳代 元岡 洋子 38 ハーツ本町 松山市 1゜37’49” 8名
 〃 40歳代 桂 公子 43 今治アスリートクラブ 今治市 1゜28’31” 8名
 〃 50歳代 宝利久美子 51 四国中央市 1゜42’59” 8名
 
***** 10km *****
(10時30分スタート)
男子高校生・10歳代 石田聖二郎 19 愛媛大学 松山市 34’44” 15名
 〃 20歳代 廣岡 寿人 22 愛媛銀行 松山市 31’46” 85名
 〃 30歳代 須藤和男 33 日本食研トライアスロン部 今治市 33’43” 91名
 〃 40歳代 鈴木 誠 48 北小教員 四国中央市 34’25” 96名
 〃 50歳代 松本 義満 52 今治クラブ 今治市 39’31” 85名
 〃 60歳以上 岩尾 彰 62 北九州豚走会 福岡県 42’23” 37名
女子20歳代 桧垣 香織 26 今治クラブ 今治市 39’47” 17名
 〃 30歳代 向井 智春 31 石井体協 岡山県 43’19” 22名
 〃 40歳代 岡村 加代 44 サカタ屋婦人走ろう会 西条市 42’11” 18名
 〃 50歳代 安岡 嘉代子 53 石井体協 伊予郡 47’51” 10名
 〃 60歳以上 池田 定 67 松山市 59’01” 2名
 
***** 5km *****
(10時20分スタート)
男子中学生 渡部 有悟 3年 今治市立西中学校 今治市 16’35” 20名
 〃 高校生・10歳代 瀧本 直哉 15 今治西高校 今治市 16’42” 16名
 〃 20歳代 小木曽淳一 26 西条市陸協 西条市 15’12” 44名
 〃 30歳代 矢野 久人 33 西条市陸協 西条市 16’26” 56名
 〃 40歳代 加藤一郎 43 愛知県庁クラブ 愛知県 17’10” 48名
 〃 50歳代 村上 博久 54 潟Xズキ販売愛媛 今治市 18’43” 34名
 〃 60歳以上 梅田 宣喜 67 大阪府 19’23” 24名
女子中学生 別府 千紗 3年 今治市立立花中学校 今治市 21’19” 12名
 〃 高校生・10歳代 谷口奈々子 16 松山中央高等学校 伊予郡 25’36” 2名
 〃 20歳代 松本 歩美 27 石井体協 松山市 20’08” 26名
 〃 30歳代 倉橋奈津美 36 石井体協 松山市 18’58” 21名
 〃 40歳代 川田 洋美 47 香川県 21’43” 20名
 〃 50歳代 白石 時子 51 西条市 24’09” 10名
 〃 60歳以上 佐藤 邦子 68 新居浜楽走会 新居浜市 27’50” 4名
 
***** 3km *****
(9時50分スタート)
一般男子 渡辺 明香 16 今治北高校1年 今治市 12’31” 43名
一般女子 東 寿 38 帝人 松山市 10’07” 57名
中学生男子 往下 雄二 3年 三原三中 広島県 9’51” 79名
中学生女子 月原 絵梨奈 3年 今治市立桜井中学校 今治市 10’31” 54名
 
***** 2km *****
(小学生の部:9時52分スタート 、 ファミリーの部:9時54分スタート)
小学3年生以上男子 小篠 和幸 6年 阿品台西小学校 広島県 7’32” 72名
小学3年生以上女子 上田莉央 4年 雄群小学校 松山市 7’47” 57名
ファミリー 山本 雅一 38 西条市 7’42” 205名
山本 剛央 12 (86組)
 
参加者合計 1,620名
今治(愛媛県)まで出かけた理由
 念頭のマニフェストにはなかったが、ここ数年で達成したいことがある。それは47都道府県に足跡を残すことだ。もちろん旅行ではなく、トライアスロンや大会に参加してのことだ。

 では、あといくつの未走破県が残っているかといえば、北から順に岩手、秋田、栃木、富山、岡山、島根、香川、愛媛、高知、長崎、宮崎の11県だ。今年に入ってから6月に「高崎・群馬の森さわやかマラソン(群馬県)」、7月に「鰺ヶ沢トライアスロン大会(青森県)」と未走破県を「2県」減らすことができたので、年内にもうひとつかふたつ減らそうと考えていた。

 11月3日は招待のきている「とよあけマラソン」、11月20日は3連覇中で4連覇を狙う「トヨカワシティマラソン」、12月4日は今年のメインの「福岡国際マラソン」があるのでその合間をぬうように参加しなければならない。
 かといって、日程が空いていればいつでもよいというものではない。連戦になるのを避けるのはもちろん、家族の用事、都合もあるし、自分の練習スケジュールもある。いろいろ検討したところ10月2日は都合がよかったので「全国走破」のために今回、愛媛県は今治シティマラソンに行くことにしたわけだ。
今治という街

17年ぶりに訪れた松山駅
 今治といえば愛媛県の県庁所在地・松山市から東へ約50kmのところにある「造船とタオル」の街である。今年1月16日に、1市9町2村が合併し、人口18万人の都市となった。しまなみ街道の四国の玄関といった方がわかりやすかもしれない。
 学生時代を広島県呉市で過ごした関係で、愛媛県は瀬戸内海を挟んだ対岸にある身近な存在だった。広島・宇品港から呉を経由して疾風のごとく走り去っていった水中翼船を毎日、大学の寮から眺めていたが、その行き先は松山観光港か今治港だった。
 大学の同期でも愛媛県出身者が3人いた(松山市、西条市、新居浜市)。このうち松山市出身のMの結婚式に昭和63年10月23日に行って以来、17年ぶりに愛媛県に足を踏み入れたことになった。

 しかしながら今治にやってきたのは初めてだ。
 駅前はいたって静かであった(地方都市はたいていそうだ)。今治駅から徒歩で約20分のところに大会会場である今治市美須賀中学校がある。会場のすぐ横が今治城でコースがこのお城のお堀を沿うようになっていることなど景色がよくイメージしていた以上に今治の印象はよかった。
 また、いつか来る機会があればところどころに見かけた案内看板の「タオル美術館」に行ってみたいと思う。

今治駅前。静かでした。

今治駅から5分ほど歩いたところ
行程は0泊2日
 「未走破」県「11」のうち富山県を除けば、名古屋からはちょっと距離があるので移動は基本的には公共交通機関だ。大会後のビールも気兼ねなく飲めるという利点もある。
 したがって、大会会場も駅から徒歩で概ね20分程度で到達できるところが前提となる。

 今回の今治シティマラソンの会場もJR今治駅から徒歩で約20分なので条件には合う。
 しかしながら今回、今治までどういう行程で行けばよいのかかなり悩んだ。もちろんお金をなるべくかけないで行く方法である。
 現在、名古屋駅から松山駅までは直通で夜行バスが出ている。ただし、今治を経由しないので松山に到着後少しばかりUターンすることになる。ところが、名古屋から直通の夜行バスの松山駅到着時間は早朝8時00分だ。時間通りに松山駅の到着し、JRに乗り換えて今治に向かっても今回の受付時間には間に合わない(少々遅れる場合は強引にお願いして受付してもらうが・・・)。

 いろいろ検討したが、大阪難波までは近鉄。その先は難波OCAT(Osaka City Air Turminal)から松山を経由して八幡浜まで行く夜行バス「松山エクスプレス」を利用することにした。松山駅到着が午前6時00分なので十分に間に合う。
 また帰りは、今治駅前から13時00分に大阪駅前(ハービス)行きの「いしづちライナー」という昼行バスがあるのでこれを利用することにした。

 こうして、0泊2日の超格安プランで今治を往復することにしたのであった。

名古屋・難波間往復は近鉄特急

難波・松山間は夜行バス(松山駅前にて撮影)

松山から今治へはJR予讃本線で約1時間

今治・大阪間は昼行バス(吉野川SAにて撮影)
暑かった!
 夜行バスでは、当然のごとく眠れなかった。(便座型の空気枕を忘れたのも痛かった)
 睡眠不足でのスタートはきついが、今回はそういうことも考慮して5kmの部の参加だ。20分もあれば十分に終わるの体調不良も少々の我慢だ。
 それにしても今日は暑い!
 四国って10月でもこんなに暑いところ?と思いきや、全国的にこの日は暑かったようだ。
 東京の最高は31.7℃、名古屋で30.1℃、今治も30.3℃と軒並み30℃を越え、10月とは思えないような暑い日だった。2週間前の「山の村だいこんマラソン(岐阜県飛騨市)」といいい、ある程度涼しいはずの大会が暑くてかなわない。そういう意味では、2回連続ツイていなかった。
コース
 スタート場所は、会場の今治市立美須賀中学校の正門前の道路だ。
 スタートして約100mほどで左折して北上する。しばらくは、今治城のお堀に沿って走ることになる。900mほどでいったん針路を北東に変えるが、終始平坦といっていい。
 スタートから約2kmで蒼社川にかかる港大橋を越えるが、コース上で唯一起伏があるところ。ただし、写真の通りレースを左右するようなポイントになるような起伏になるところではない。
 2km、3km、5km、10kmはスタートからそれぞれ1km、1.5km、2.5km、5kmを折り返す往復コースの設定だ。ハーフは、少し変則的なコースであるが、平坦であることには違いない。

会場の真ん前にそびえる今治城

会場の今治市立美須賀中学校

スタート地点(中学校の正門前)

スタート後、約300m地点。右はゴールを目指す10kmの部のランナー

途中に数カ所給水があります。

スタート後約2km地点の港大橋。勾配は緩い

5kmの部の折り返し地点

ゴールの今治市立美須賀中学校
ノーマーク?
 さすがに名古屋から500km以上も離れた土地に知り合いなどいない。当然のことながら、誰をマークしながら走るべきかわからないし、マークされることもないはずだ(超有名人なら別であるが)。
 しかしながら、今回の大会パンフは昨年までの優勝者の名前が一覧になっているので、一応チェックしてみることにした。

 昨年5km40歳代では、松田全正さんという人が16分59秒で優勝している。「今治クラブ」とあるのでどうやら地元の人のようだ。名簿を見てみると今年も名前が載っている。
 ところが、体育館で着替えをしていたところ、自分のすぐ近くに陣取っている集団がナンと「今治クラブ」の人たちではないか!よーくみてみると、先ほど名簿に載っていた松田さんという人がナンバーカードで見る限りすぐ近くにいるではないか!
 思わずひと言二言話しかけたくなったが、不審に思われ、逆にマークされかねないのでぐっとこらえて黙っていた。今回の大会で、走る前から名前と走力が一致した唯一の人になったのだ。

 5kmは10時20分スタートだ。
 15分前には中学校のグランドに集合させられた。初めての土地で勝手がわからないので主催者の指示に従うことにする。
 それにしても今日は暑い!5kmとはいえ、脱水しないように夜行バスの車中からこまめに水分補給をしたが、スタート前から汗がどんどん噴き出てくる。周りの人を見たがみな同じように汗をタラタラ流していた。
レース展開
 5kmは総勢377人。スタート場所の道路が2車線なので適度な人数といえる。
 ピストルの合図と同時にうまくスタートが切れた。あとは、体調次第だ。

 スタート直後。数人が前に出る。見るからに若そうな人ばかりだ。
 10月の上旬は、まだ十分にスピードが乗るだけの練習を消化していない。従って、スピードの持続に問題があることは承知しているものの、どこまでこのスピードを持続できるかが今日の勝負の分かれ目になる。

 今回のペースメーカーはハートレートモニターだ。1km地点を通過。タイムのことはさておきハートレートモニターの心拍数は既に181まで達している。これ以上心拍数を上げると完全にオーバーペースになる。今日は暑い分だけ、いつもより心拍数が高いかもしれない。
 少しずつ集団がバラけ出す。自分もやや遅れ出す。心拍数は183。ほとんどヤバイ状態だ。

 2.5kmの折り返しで後続を確認するが、名簿で見た松田さんとは50mほど距離が空いている。とりあえず一安心。ただし、ほかの選手はノーチェックなので自分が年代別で先頭かどうかはあやしい。

 向きを変えて、今来た道を戻るが今度は向かい風だ。先ほどの暑さは和らぐが、心臓がバクバクの状態での向かい風はキツイ・・・。3kmを過ぎたところでは心拍数は184。完全に今日はオーバーペースだ。スピードが鈍りだしたことがよくわかる。しかし、いまさらペースは落とせない。

 4km過ぎ。あと1kmと自分に言い聞かせて頑張る。このあたりで一人抜かれるが、どうも20〜30歳だの選手だ。ここまできて、40歳代の選手には抜かれたくない。ペースがあがらないことを承知で無理してペースを上げる。心拍数は185に達している。
 あと500m今治城のお堀が見えてきた。もうすぐゴールだ。今日は暑いが、平坦で走りやすいコースだ。
 ゴールも近くなり応援の人も増えてくる。最後の交差点を右折してゴールの今治市立美須賀中学校に向かう。心拍数は187まで上がっている。もう誰にも抜かれない。ゴール!
 あとでわかったのであるが、40歳代2位の人とは6秒差、昨年優勝の松田さんは12秒差で3位だった。
 タイム的にも、レース展開的にも課題は残るが、こうして初参加の愛媛県の大会で、年代別の優勝のおまけも付いて足跡を残すことができた。今日いただいたカップは、走りの内容とは大きくかけ離れたとても立派なものだった。(おしまい)