第19回今治シティマラソン 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いよいよ10月。ランニングシーズン本番ですね。しかしながら、全国的に10月とは思えない暑い日で、スタート前から汗タラタラ・・・。走ってみると後半失速!まだまだ体づくりが不十分であることを実証したような結果でした。
(上位成績は部門が多いので優勝者のみ掲載しました.。一番右の数字は部門ごとの参加者数)
念頭のマニフェストにはなかったが、ここ数年で達成したいことがある。それは47都道府県に足跡を残すことだ。もちろん旅行ではなく、トライアスロンや大会に参加してのことだ。 では、あといくつの未走破県が残っているかといえば、北から順に岩手、秋田、栃木、富山、岡山、島根、香川、愛媛、高知、長崎、宮崎の11県だ。今年に入ってから6月に「高崎・群馬の森さわやかマラソン(群馬県)」、7月に「鰺ヶ沢トライアスロン大会(青森県)」と未走破県を「2県」減らすことができたので、年内にもうひとつかふたつ減らそうと考えていた。 11月3日は招待のきている「とよあけマラソン」、11月20日は3連覇中で4連覇を狙う「トヨカワシティマラソン」、12月4日は今年のメインの「福岡国際マラソン」があるのでその合間をぬうように参加しなければならない。 かといって、日程が空いていればいつでもよいというものではない。連戦になるのを避けるのはもちろん、家族の用事、都合もあるし、自分の練習スケジュールもある。いろいろ検討したところ10月2日は都合がよかったので「全国走破」のために今回、愛媛県は今治シティマラソンに行くことにしたわけだ。
学生時代を広島県呉市で過ごした関係で、愛媛県は瀬戸内海を挟んだ対岸にある身近な存在だった。広島・宇品港から呉を経由して疾風のごとく走り去っていった水中翼船を毎日、大学の寮から眺めていたが、その行き先は松山観光港か今治港だった。 大学の同期でも愛媛県出身者が3人いた(松山市、西条市、新居浜市)。このうち松山市出身のMの結婚式に昭和63年10月23日に行って以来、17年ぶりに愛媛県に足を踏み入れたことになった。 しかしながら今治にやってきたのは初めてだ。 駅前はいたって静かであった(地方都市はたいていそうだ)。今治駅から徒歩で約20分のところに大会会場である今治市美須賀中学校がある。会場のすぐ横が今治城でコースがこのお城のお堀を沿うようになっていることなど景色がよくイメージしていた以上に今治の印象はよかった。 また、いつか来る機会があればところどころに見かけた案内看板の「タオル美術館」に行ってみたいと思う。
「未走破」県「11」のうち富山県を除けば、名古屋からはちょっと距離があるので移動は基本的には公共交通機関だ。大会後のビールも気兼ねなく飲めるという利点もある。 したがって、大会会場も駅から徒歩で概ね20分程度で到達できるところが前提となる。 今回の今治シティマラソンの会場もJR今治駅から徒歩で約20分なので条件には合う。 しかしながら今回、今治までどういう行程で行けばよいのかかなり悩んだ。もちろんお金をなるべくかけないで行く方法である。 現在、名古屋駅から松山駅までは直通で夜行バスが出ている。ただし、今治を経由しないので松山に到着後少しばかりUターンすることになる。ところが、名古屋から直通の夜行バスの松山駅到着時間は早朝8時00分だ。時間通りに松山駅の到着し、JRに乗り換えて今治に向かっても今回の受付時間には間に合わない(少々遅れる場合は強引にお願いして受付してもらうが・・・)。 いろいろ検討したが、大阪難波までは近鉄。その先は難波OCAT(Osaka City Air Turminal)から松山を経由して八幡浜まで行く夜行バス「松山エクスプレス」を利用することにした。松山駅到着が午前6時00分なので十分に間に合う。 また帰りは、今治駅前から13時00分に大阪駅前(ハービス)行きの「いしづちライナー」という昼行バスがあるのでこれを利用することにした。 こうして、0泊2日の超格安プランで今治を往復することにしたのであった。
夜行バスでは、当然のごとく眠れなかった。(便座型の空気枕を忘れたのも痛かった) 睡眠不足でのスタートはきついが、今回はそういうことも考慮して5kmの部の参加だ。20分もあれば十分に終わるの体調不良も少々の我慢だ。 それにしても今日は暑い! 四国って10月でもこんなに暑いところ?と思いきや、全国的にこの日は暑かったようだ。 東京の最高は31.7℃、名古屋で30.1℃、今治も30.3℃と軒並み30℃を越え、10月とは思えないような暑い日だった。2週間前の「山の村だいこんマラソン(岐阜県飛騨市)」といいい、ある程度涼しいはずの大会が暑くてかなわない。そういう意味では、2回連続ツイていなかった。 スタート場所は、会場の今治市立美須賀中学校の正門前の道路だ。 スタートして約100mほどで左折して北上する。しばらくは、今治城のお堀に沿って走ることになる。900mほどでいったん針路を北東に変えるが、終始平坦といっていい。 スタートから約2kmで蒼社川にかかる港大橋を越えるが、コース上で唯一起伏があるところ。ただし、写真の通りレースを左右するようなポイントになるような起伏になるところではない。 2km、3km、5km、10kmはスタートからそれぞれ1km、1.5km、2.5km、5kmを折り返す往復コースの設定だ。ハーフは、少し変則的なコースであるが、平坦であることには違いない。
さすがに名古屋から500km以上も離れた土地に知り合いなどいない。当然のことながら、誰をマークしながら走るべきかわからないし、マークされることもないはずだ(超有名人なら別であるが)。 しかしながら、今回の大会パンフは昨年までの優勝者の名前が一覧になっているので、一応チェックしてみることにした。 昨年5km40歳代では、松田全正さんという人が16分59秒で優勝している。「今治クラブ」とあるのでどうやら地元の人のようだ。名簿を見てみると今年も名前が載っている。 ところが、体育館で着替えをしていたところ、自分のすぐ近くに陣取っている集団がナンと「今治クラブ」の人たちではないか!よーくみてみると、先ほど名簿に載っていた松田さんという人がナンバーカードで見る限りすぐ近くにいるではないか! 思わずひと言二言話しかけたくなったが、不審に思われ、逆にマークされかねないのでぐっとこらえて黙っていた。今回の大会で、走る前から名前と走力が一致した唯一の人になったのだ。 5kmは10時20分スタートだ。 15分前には中学校のグランドに集合させられた。初めての土地で勝手がわからないので主催者の指示に従うことにする。 それにしても今日は暑い!5kmとはいえ、脱水しないように夜行バスの車中からこまめに水分補給をしたが、スタート前から汗がどんどん噴き出てくる。周りの人を見たがみな同じように汗をタラタラ流していた。 5kmは総勢377人。スタート場所の道路が2車線なので適度な人数といえる。 ピストルの合図と同時にうまくスタートが切れた。あとは、体調次第だ。 スタート直後。数人が前に出る。見るからに若そうな人ばかりだ。 10月の上旬は、まだ十分にスピードが乗るだけの練習を消化していない。従って、スピードの持続に問題があることは承知しているものの、どこまでこのスピードを持続できるかが今日の勝負の分かれ目になる。 今回のペースメーカーはハートレートモニターだ。1km地点を通過。タイムのことはさておきハートレートモニターの心拍数は既に181まで達している。これ以上心拍数を上げると完全にオーバーペースになる。今日は暑い分だけ、いつもより心拍数が高いかもしれない。 少しずつ集団がバラけ出す。自分もやや遅れ出す。心拍数は183。ほとんどヤバイ状態だ。 2.5kmの折り返しで後続を確認するが、名簿で見た松田さんとは50mほど距離が空いている。とりあえず一安心。ただし、ほかの選手はノーチェックなので自分が年代別で先頭かどうかはあやしい。 4km過ぎ。あと1kmと自分に言い聞かせて頑張る。このあたりで一人抜かれるが、どうも20〜30歳だの選手だ。ここまできて、40歳代の選手には抜かれたくない。ペースがあがらないことを承知で無理してペースを上げる。心拍数は185に達している。 あと500m今治城のお堀が見えてきた。もうすぐゴールだ。今日は暑いが、平坦で走りやすいコースだ。 ゴールも近くなり応援の人も増えてくる。最後の交差点を右折してゴールの今治市立美須賀中学校に向かう。心拍数は187まで上がっている。もう誰にも抜かれない。ゴール! あとでわかったのであるが、40歳代2位の人とは6秒差、昨年優勝の松田さんは12秒差で3位だった。 タイム的にも、レース展開的にも課題は残るが、こうして初参加の愛媛県の大会で、年代別の優勝のおまけも付いて足跡を残すことができた。今日いただいたカップは、走りの内容とは大きくかけ離れたとても立派なものだった。(おしまい) |