2010 第10回記念いわて北上マラソン大会 参戦記
 昨年に続き2年連続3回目の岩手県遠征です。
 先月の北海道くらいの遠征となると、割り切って飛行機に乗っていくのですが、岩手県となると名古屋からのアクセスは決していいとは言えないので行く方法はいろいろと考えさせられます。休日の高速1,000円の魅力に負けて今回も昨年と同様、ひたすら高速道路を北上(ほくじょう)してたどり着きました。

 今回の「いわて北上マラソン大会」は、全日本マスターズマラソン選手権大会も併設しています。ジョギング部門がない純然たる競技マラソン、ロードレースの大会です。もちろんコースは公認コースです。
 ただし、マスターズ部門はエントリした選手が、人数の多いカテゴリーでも15人。10kmロードレースにいたっては、各カテゴリー共に全て10人に満たないエントリーですので「全日本マスターズ選手権」とは名ばかりで、やはりメインは「いわて北上マラソン」でした。もちろんわたしはこちらにエントリー。

 9月中は仕事が非常に忙しく、残業もかなり多くなってしまい、練習不足に陥ってしまった状態での今大会でした。先月の余市味覚マラソンと同様、スピードはそこそこあるもののそれが続かない状態で、今回も後半がガタガタの状態でのゴールでした。
 しかしながら大会の行われた北上陸上競技場は立派でしたし、大会には多くのブースの出店、チアガールの応援、ゴール写真の無料提供など大会そのものはなかなか素晴らしい大会でした。もう少しわが家から近ければ、毎年でも参加してもいい大会であると思います。
 
●大会名 2010第10回記念いわて北上マラソン大会
●開催日 平成22年10月10日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
北上総合運動公園北上陸上競技場発着(地図)(岩手県北上市) 

大会要項

プログラム

コースマップ

コースガイドは
こちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、気温18℃くらい
●参加賞 ひとめぼれ(米2kg)、おにぎり、いものこ汁、スポーツドリンク(完走後)
●結 果 36分30秒(10km:一般男子40〜49歳 第3位、総合第14位、マスターズを含めれば総合第16位)
●表彰 賞状、メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路) 自宅6:00〜名古屋IC〜(東名・中央道)〜談合坂SA(給油)〜石川PA(休憩)〜高井戸IC〜(首都高速)〜川口IC〜(東北道)〜安達太良SA(給油)〜志波姫PA(休憩)〜北上金ヶ崎IC〜(一般道)〜会場駐車場15:37(コース下見/試走)〜(一般道)〜MARS北上(入浴)〜(一般道/給油)〜会場駐車場(車中泊)
(復路) 【2010第10回記念いわて北上マラソン大会 10km 9時10分スタート】)−会場11:50〜(一般道)〜北上金ヶ崎IC〜(東北道)〜前沢SA(休憩)〜鶴巣PA(仮眠)〜(磐越道)〜磐梯山SA(給油/休憩)〜(磐越・北陸・上越・長野道)〜筑北PA(仮眠)〜(長野・中央・東名高速)〜名古屋IC〜自宅7:25
●費用
参加料 3,000円  
燃 料 17,570円   1,781.0(km)/13.38(リットル/km)×132(円/リットル)
高速料金 4,950円
 ( ETC割引/名古屋〜東京 1,400円)
  ( 首都高速 560円)
 ( ETC割引/川口〜北上金ヶ崎 700円)
 ( ETC割引/北上金ヶ崎〜名古屋 1,000円)
入浴料 600円  (MARS北上)
合 計 26,120円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。全ての結果はこちら
  (10km 一般男子40〜49歳は3位まで) (
★は加藤が参加した部門
【マラソン−8時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
一般男子18〜39歳 234人 荒木孝文 29 千葉県 ウィングAC 2゜29’20”
一般男子40〜49歳 244人 村田雅宏 41 岩手県 TEAMアテルイ 2゜41’13”
一般男子50〜59歳 168人 高橋英雄 50 神奈川県 ころちゃんず 2゜37’51”
一般男子60〜69歳 71人 川野部 修 60 千葉県   3゜13’32”
一般男子70歳以上 14人 高野 千俊 74 岩手県   3゜54’35”
一般女子18〜39歳 32人 佐藤 由希 26 宮城県 ウィルランズ 3゜06’00”
一般女子40〜49歳 38人 石井 りみ子 46 秋田県 桜・大ning 3゜14’34”
一般女子50〜59歳 23人 小野澤万紀子 52 東京都 想and走on 3゜35’07”
一般女子60〜69歳 8人 岩崎 玲子 63 青森県 青森陸協 3゜45’01”
一般女子70歳以上 0人 該当者なし
マスターズ男子M35 9人 齋藤 政行 36 茨城 茨城マスターズ 3゜01’50”
マスターズ男子M40 10人 今井 兼人 40 宮城 たんぽぽRC 2゜45’47”
マスターズ男子M45 11人 松田 史 46 北海道 福島陸協 2゜48’49”
マスターズ男子M50 7人 山田 朗 50 兵庫県 神戸市陸協 2゜49’59”
マスターズ男子M55 14人 足立 正登 58 京都府 太陽が丘JC 2゜54’49”
マスターズ男子M60 8人 飯塚 順彦 63 奈良県 生駒ボルダーズ 3゜01’54”
マスターズ男子M65 15人 進藤 忠 69 千葉県 Jアスリーツ 3゜17’31”
マスターズ男子M70以上 15人 佐々木 忠四郎 70 宮城県 チーム.ロハス 3゜51’09”
マスターズ女子W30 4人 穂坂 麻子 33 東京都 東京父島AC 3゜39’30”
マスターズ女子W35 1人 菅原 めぐみ 37 岩手県 しらゆりレディース 3゜32’18”
マスターズ女子W40 1人 児玉 由美 41 岩手県   3゜33’46”
マスターズ女子W45 0人 該当者なし
マスターズ女子W50 0人 該当者なし
マスターズ女子W55 1人 蒲沢 美恵子 58 岩手県 盛岡走友会 3゜55’09”
マスターズ女子W60 4人 矢島多見子 60 東京都   4゜07’55”
マスターズ女子W65 1人 該当者なし
マスターズ女子W70以上 4人 中野陽子 74 東京都 多摩川クラブ 4゜26’27”
【10km−9時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
高校生男子 9人 大河原 雄平 16 岩手県 盛岡市立高校 33’59”
一般男子18〜29歳 47人 木村 明彦 25 岩手県 東邦リファイン 32’10”
一般男子30〜39歳 75人 沼尾 英司 38 岩手県 岩手戦車 36’46”
一般男子40〜49歳 63人 柴田良幸 40 岩手県 TRI/ST 33’50”
宇都宮浩人 49 岩手県 ケミコン岩手 36’16”
加藤一郎 48 愛知県 名古屋市役所走友会 36’30”
一般男子50〜59歳 59人 岩井 裕二 51 宮城県 万石浦MC 35’46”
一般男子60〜69歳 26人 小松 幸廣 60 東京都 文部科学省 41’46”
一般男子70歳以上 11人 高橋 忠徳 70 岩手県 奥州水沢愛走会 53’25”
高校生女子 1人 鈴木 潮香 17 岩手県 盛岡白百合学園 50’21”
一般女子18〜29歳 23人 佐藤 奈美 28 宮城県   42’23”
一般女子30〜39歳 25人 松田 陽子 34 神奈川県 オクテオンAC 42’03”
一般女子40〜49歳 24人 進藤 郁子 49 秋田県   49’39”
一般女子50〜59歳 10人 中村 智枝 54 岩手県 盛岡走友会 49’52”
一般女子60〜69歳 1人 飛澤 サツ子 62 岩手県 奥州水沢愛走会 1゜07’06”
一般女子70歳以上 2人 在間眞知子 73 宮城県 サンコースキークラブ 1゜01’15”
マスターズ男子M35 3人 小野 克也 39 岩手県 北上JRC 35’03”
マスターズ男子M40 3人 藤井 剛 41 東京都 墨東走友会 40’18”
マスターズ男子M45 6人 加藤 聡 45 青森県 八戸市陸上競技協会 32’16”
マスターズ男子M50 7人 穂坂 稔 52 東京都 東京父島AC 38’35”
マスターズ男子M55 6人 釼吉 義男 55 岩手県 北上市役所 41’51”
マスターズ男子M60 2人 佐藤 吉博 60 宮城県 石巻マスターズ 37’38”
マスターズ男子M65 5人 鳥取 克行 69 栃木県   38’45”
マスターズ男子M70以上 4人 及川 正賢 75 岩手県 江刺マスターズ 45’44”
マスターズ女子W30 0人 該当者なし
マスターズ女子W35 3人 佐藤 かずみ 37 岩手県   47’41”
マスターズ女子W40 2人 久保田 静子 44 岩手県   52’57”
マスターズ女子W45 0人 該当者なし
マスターズ女子W50 2人 高橋 紀子 50 岩手県 関東化学岩手工場 44’47”
マスターズ女子W55 4人 石川 セイ子 57 秋田県   46’21”
マスターズ女子W60 0人 該当者なし
マスターズ女子W65 0人 該当者なし
マスターズ女子W70以上 1人 藤田 節子 71 茨城県   1゜03’44”
総合計 1,361人  

3度目の岩手県遠征
 岩手県へ遠征するのは今回で3回目。
 1回目は、平成18年9月に盛岡市で開催された「啄木の里ふれあいマラソン大会」への出場。2日目は、昨年出場した一関市での「一関国際ハーフマラソン大会」。それぞれ年代別で3位、2位と辛酸を舐めることになってしまった。そして今回は、昨年に続き2年連続3回目の遠征である。

 岩手県は、47都道府県で北海道に次いで2番目の面積(15,278km)を誇る。ちなみに愛知県は全国で27番目の面積で5,164km。岩手県の面積は愛知県の約3倍にもなる。
 また岩手県内には13市16町5村あり(ちなみに愛知県は、37市18町2村)、平成の大合併で町村数が大きく減少したが、比較的多くの市町村でマラソン大会が開催されているので、岩手県は比較的参加する大会を選びやすいところだ。

 しかしながら岩手県は私の住んでいる名古屋市から遠いこと、また県の面積が大きく県内間の移動だけでも時間がかかるので、どうしても大会の選択はJRでいえば東北本線沿い、高速道路でいえば東北自動車道から比較的アクセスのいい場所となってしまう。昨年は、宮城県と県境をなす一関市にやってきたが、今回はそのやや北の北上市が遠征先。三陸海岸に位置する大船渡市、釜石市、宮古市、久慈市などもなかなか訪れる機会がないので、行ってみたのであるが如何せん「遠い」。

平成23年は北東北総体、平成28年度は岩手国体
 今回出場したいわて北上マラソンであるが、前日に会場に到着して驚いたのが、北上総合運動公園北上陸上競技場だった。ひと言で言えば、「とにかく立派」。
 北上市は、人口が約9万3千人と岩手県内13市のなかでは盛岡市、奥州市、一関市、花巻市に次いで5番目に多いのではあるのだが。人口10万人に満たない街に収容人員2万2千人の陸上競技場は、あまりにも大きすぎる。
 帰宅して調べてわかったのであるが、もともと平成11年の岩手インターハイ(高校総体)の開催に向けて、開催の2年前の平成9年にオープンしている。
 平成23年度には青森県を中心として北東北でインターハイが開催されるという(愛称:2011 熱戦再来 北東北総体)。陸上競技は、ここ北上陸上競技場で開催される予定。また、6年先の平成28年度には岩手国体が開催され、開会式・閉会式そして陸上競技がこの北上陸上競技場で行われる。

 一度作ったハコモノが、このようにビッグイベントで何度も使用されるのはいいことであると思う。
これが北上陸上競技場。総合運動公園の施設のひとつですが、収容人員2万2千人の陸上競技場は、その中でも存在感があります。人口10万人弱の街では、とにかく目立つ施設です。

6年先の「いわて国体」の幟

スタンドの放送席の横には、何やらの絵が・・・。一体なんでしょう?誰かに聞いておけばよかった。

ホームストレート前の空地が非常に広いです。幅跳び用の砂場は、トラックの内側にありました。

メインスタンド下に90mの室内走路4コースがありました。

こちらはメインスタンド。来年は北東北インターハイで熱戦が繰り広げられるでしょう。

趣向を凝らした大会
 地方の遠征に行った時には、なるべくその地方の地元紙を購入する。その地方の人たちの関心事を知るための目的と、もう一つはやはり自分が出場するその大会に関する記事の掲載がないかどうかである。
 今回の遠征で買い求めたのは、河北新報、岩手日日、岩手日報の3紙だ。河北新報は仙台本社の新聞社なので、特にこの大会に関する記事の掲載はなかったが、残りの2紙については掲載があったのでここで紹介する。

 まずは岩手日日新聞の記事。
 こちらは北上市内の4ライオンズクラブの方らが10月8日に今大会のフルマラソンコースを清掃奉仕してくれたこと。運動公園付近もその清掃の場所のひとつ。どおりできれいでした。ありがとうございました。
 もう一つは岩手日報の記事。
 こちらは来年開催される北東北国体の選手応援企画として「Tシャツメッセージアート」を行ったこと。北上市内15校の小中学生が書いたメッセージ入りTシャツ875枚が運動公園に飾られたという記事。展示が10月9日から11日までということもあり、新聞記事には書かれていなかったけれども、このいわて北上マラソンの参加選手らにも見てもらおうというのは自明。なかなか面白い作品が多く楽しめました。

岩手日日新聞の記事

岩手日報の記事

これが総合運動公園で行われていたTシャツメッセージアート。小中学生が描いたものでなかなか面白いもの、熱いものいろんなものがありました。
 
ちょうど私が訪れたときは準備作業中でした。
いわて北上マラソン大会に参加するランナーたちに見てもらおうというのがありありとわかりました。 
 ほかにも大会当日は、地元の子どもたちのチアガールが陸上競技場内でスタート直後に踊ってくれたり、地元企業からはゴールの写真を展示しプレゼントするなど、この大会に向けて様々な趣向を凝らしているのがよくわかりました。


いわて北上マラソン大会と北上市民向けの「北上市民ロードレース大会」が同じ日に開催されています。北上市民ロードレース大会のスタート場所は、サブトラックのようです。

こちらは受付。大会前日と当日のどちらでもOKです。

陸上競技場の正面玄関前には多くのブースが出ていました。

こちらはフルマラソン参加者向けの「スペシャルドリンク受付」。最近では珍しいですね。

こちらは貴重品預かり。遠方からの参加者にはありがたいですね。

地元テレビ局の放送もあるようで、多くの中継車がスタンバっていました。
食べ物屋さんも多かったですね。

こちらは地元企業による写真撮影。ゴール後の自分の写真を無料でもらえます。

選手の昼食サービスコーナー

選手が帰って来出すと忙しくなります。作っているのは「いものこ汁」だそうです。

こちらが当日、もらえた昼食セット。参加料に入っています。ありがたいですね。

テントもありましたが、雨も上がりました。

こちらはTシャツメッセージアートの続きのようです。インターハイまでに何枚出来るのでしょうか。

コース紹介(コースガイド)→
こちらを参照してください。

完敗&練習不足
 さて、最後にレースのこと。
 前日から降っていた雨はスタートまでにあがったものの、この日は湿度が高く、ゴール後はユニフォームがびちゃびちゃだった。

 「今日はいけるかな」と思ってスタートしたが、競技場を約1周半ほどして競技場から出ると、すでに同年代の選手が二人も前にいる。うち一人は1kmを過ぎたらさっさとペースを上げて走って行ってしまった。ちょっとペースが違いすぎる。これでは優勝は難しいので、仕方がないけど目標を2位狙いに変える。

 スタートしてから折り返し地点の3.6kmまでは、概ね下り坂。3kmまでの各1kmが、3'23"、3'26"、3'30"と体の体感よりも時間がかかっている。こういう日はあまり調子がよくないということだ。私の前を走っているのは多くは私よりも明らかに若い選手たちだ。3.6kmの折り返してくるのを見ると、胸に「岩手戦車」と書かれたユニフォームの選手が多い。自衛隊だろうか?
 折り返してからは今度は登り基調になる。岩手ヤクルト販売前を過ぎると5km地点ここでの通過は17分46秒。前半やや突っ込んだと思っていたが、思ったほどタイムが出ていない。コースは公認なので距離に間違いはあるまい。

 5.5kmくらいから7kmくらいの間は、ややアップダウンがあるコース。先ほどからずっと私の少し前を走るの同年代の選手に追いつけそうで追いつけない。ただし登りが少し弱いのだろうか、上り坂に差し掛かるとペースが少し落ちるので、その時ばかりは少しずつ差を詰める。しかし7km過ぎにアップダウンが無くなってからは、この選手に再び離されてしまい、差が広がってしまう。結局そのまま逆転することなくゴール。3度目の岩手県も国盗り失敗してしまった。

 今回同じ年代で優勝したのは、地元岩手県の柴田さん。今年40歳になったばかりでタイムは33分50秒。私が40歳頃に走っていたタイムと遜色がない。自分の調子が今ひとつではあったが、あのタイムで走られたら今日はお手上げ。

8時50分にスタートしたフルマラソンの部の選手ら

後方集団はのんびり。かぶり物をしている人もいますね。

電光掲示板に大会名が表示されています。

ゴールは第4コーナー付近から競技場へ入ってきてそこから1周と約100mでゴールとなります。

カラーコーンの外の選手は、あと1周。

地元企業さんからいただいた写真。ゴール後順に競技場の外に張り出されていました。「写真ご自由にお持ち帰り下さい」と。太っ腹ですね。遠隔地では、なかなか自分の写真が無いのでありがたいですね。

次々と帰ってくる選手

ゴール後は、競技場内で記録証がその場で交付されていました。

本日の戦利品

部門が多いので賞状とメダルのみ。副賞はありません。