第7回栗原市民マラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
栗原市 栗原市は宮城県の北西部に位置する都市で、岩手県と秋田県に接している。 平成17年4月に栗原郡内の全町村(築館町、若柳町、栗駒町、高清水町、一迫町、瀬峰町、鶯沢町、金成町、志波姫町、花山村)が合併し栗原市が誕生している。人口は約7万3,000人、また面積は約805km2でm宮城県最大の面積。愛知県では豊田市が918km2(愛知県NO.1)、新城市が499km2(愛知県NO.2)、名古屋市が326km2(愛知県NO.4)なので、愛知県内の市町村と比べても豊田市に近い面積でその広さが際だっている。
なお、この街の著名人としては、みなみらんぼう(シンガーソングライター:志波姫町出身)、高橋ジョージ(タレント、歌手、俳優:栗駒町出身)、狩野英孝(お笑いタレント:栗駒町出身)そして今大会のゲストランナーの高橋千恵美(陸上競技選手/シドニー五輪女子10,000m代表:若柳町出身)らがいる。 なお、私が栗原市にやってきた前日の土曜日に、中日ドラゴンズの山崎武司選手が寄付をするために栗原市にやってきていると地元新聞の河北新報に掲載があった。 彼は楽天イーグルス時代、平成20年に発生した岩手・宮城内陸地震には復興支援金としてこのシーズンに打った本塁打1本に付き10万、総額280万を宮城県栗原市に寄付している。今年は、ホームラン1本、盗塁1で寄付額が40万円と少なかったが、栗原市は寄付の感謝の意味を込め平成21年に栗原市の栗駒球場の愛称を「山崎武司球場」としている。こんなところでも、名古屋と結びつきがあったとは驚きだった。 コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。 大会新記録のおまけ付き! 9月に東北地方の2大会にエントリーした。一つは9月16日の「しろいし蔵王高原マラソン(宮城県)」、もう一つは9月23日の「一関国際ハーフマラソン(岩手県)」だ。ともに国盗り目的で出場したものの、これまたともに年代別2位でいずれも国盗りはおあずけとなってしまった。 岩手県の追試は10月14日の「軽米町ロードレース大会」。 こちらは後半ガタガタになってしまったものの何とかクリア。東北地方の残りは宮城県1県となった。いや、東日本で残っているのはこの宮城県のみ。今日クリアすれば、東日本の国盗りは制覇となる。 10月の上旬から涼しくなってきたこともあり、練習がはかどり、少しずつであるが走りに粘りが出てきている。何とか今日のこの追試で東日本を制覇したかった。 今日出場する栗原市民マラソンの会場は、栗原市築館総合運動公園陸上競技場。 仙台から乗り継いできた東日本急行のバス停・栗原市役所から約2kmほど離れている。ここから先は徒歩しか交通手段がないので、あらかじめ調べておいた地図を頼りに、最短距離の道をテクテクと歩いていく。特に道に迷うこともなく、約2kmを23分で到着。車もほとんど通らず、また歩いている人もいなかった。完全に裏道のようだ。
第4コーナー付近に設置されている受付でナンバーカードをもらう。約2時間後に勝負が始まる。
さて、今回は参加者が約200人と少なく、最前列に並ばせてもらう。5kmはあっという間に終わるのでスタートの遅れは致命的になる。 各部門のスタート場所は共通でトラックの第2コーナー、つまり1500m走の位置。2km部門はスタート後、100mほど走って第3コーナー付近から競技場の外へ出ていくが、3km部門、5km部門、10km部門は、競技場を1周走ってから第3コーナー付近から外周道路へと出て行く。 「30秒前」、「10秒前」の審判の声に耳を傾けピストルの音が鳴るのをじっと待つ。「パン!」という音と同時にスタートを切る。自分で言うのも何だが、今日は絶妙のスタートだった。
このコースの特徴は、競技場への取り付け道路は急勾配ではあるものの、それ以外はうねりはあるもののタイムに影響が出るほどの勾配はほとんどない。おまけに今日はほとんど無風の絶好のコンディションだ。 5kmは高校生以上の参加であるが、競技場から一般道路へ出て概ね平坦になったところで、選手が整理される。ざっと見た感じで、私は11〜12番目を走っている。ポジション的にはまずまず。疲労が蓄積していると判断して、昨日思い切って練習を休んだせいか脚取りは軽い。序盤としては久しぶりにいい感じで入れた感じがする。おまけに今日はピッチの感じがいい。前半を無理せずこんな感じで走ることができれば後半にも期待が出来るような気がした。 しばらくすると、2km部門の折り返し地点が見えてくる。 2km部門は競技場を1周せずに取り付け道路へ出て行くので、折り返して付近がスタートからほぼ1km地点(980m程度)となる。 余談であるが、このコースにおいては「あと1km」「あと500m」以外に距離表示はなく、ペースメイクを距離表示によって行いたい人にとっては、厳しいものかも知れない。 2km部門の折り返しを超えると、300mほどで3km部門の折り返しが現れる。この付近でペースが鈍ってきた高校生を一人抜いていく。そして薬師自動車整備工場という会社のある信号のない交差点を左折する。この先は微妙に登り坂に転じるものの今日は気持ちよく登れている。あっという間に5kmの折り返し地点が見えてきた。順位を数えると10番目だった。折り返し地点は約2680m。9分05秒で折り返す。ここまで3分23秒/kmといいペースだ。
折り返してしばらくすると前を走る高校生に徐々に追いつく。少々へばっている感じなのでここで抜い一気に抜いていこうとするものの、彼も抜かれまいと蛇行して抵抗する。少々うっとうしかったが彼も200mほどでギブアップする。今日はここまでいい感じ走っているのでこのままいいペースで走れそうだ。 このコースにはほとんど民家がないので応援する人が少ないが、残り1kmくらいのところに若干民家があり、そのあたりの人が応援してくれていた。残り1km地点(4km)の通過は13分32秒。距離表示が合っているとすると、ここまでも3分23秒/kmの久々のハイペースだった。
さすがにここまでハイペースで走ってきたものの、この登りだけはどうにもならなかった。最後に残ったパワーを全開にして走るものの、思ったように登っていかない。息づかいもさすがに荒くなる。ただし距離は僅かに300m。ぐっと堪えるのは短時間だ。
登りきったところで陸上競技場にようやく脚を踏み入れ、ギアチェンジをしもう一度ペースを上げる。坂で大幅にペースが下がったもののゴールタイムは17分26秒。最後の1kmでは3分54秒を要したものの、同年代の選手を50秒ほど引き離し年代別で優勝。何と、大会新記録のおまけ付きで宮城県の国盗りを達成することができた。 記録証を発行してもらい、更衣のために体育館に戻ろうとしていると後ろから若い選手が「ずーっと前にいて追いつけそうで追いつけませんでした」と話しかけてこられます。まだまだ伸び盛りガンバレ! また、閉会式で「遠来者賞は名古屋市からの参加の加藤さんです」と紹介していただきました。「名古屋からですかぁ」と見知らぬおじさん。「ええ、今朝の夜行バスで仙台へやってきて、さらにバスに乗り換えてここにやってきました!」と私。「遠いところからご苦労だね」と。いえいえ、国盗りのためならどこへでも行きますよ〜!
本日の戦利品
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