第38回静岡駿府マラソン 参戦記
 この日のお昼くらいには、ようやく気温が上昇してきてポカポカした気候になってきましたが、スタートの9時20分頃は気温も6度程度と3月にしては寒い天気でした。今年は例年に比べると寒い日が多いですね。
 
 さて、今回の大会は50歳の大台に乗ったこともあり、静岡県でナンバーワンのこの大会で優勝することを目標に参戦しました。昨年はインフルエンザ明けということもあり記録は低調でしたが、今回は5週連続の3回目でやや疲労がたまってきてはいますが、体はそれなりに動くので前半から早めのペースで押していくことにしました。

 今年はスタート位置の指定が「B」となってしまい(陸連登録者のみ「A=最前列」)、5,000人もの選手がいる中で前方のスタート位置の確保ができるか不安でしたが、何とか前から3列目付近を確保できたので、スタートのロスタイムはほぼ無くなりました。
 前半の5kmを17分26秒で走るものの、4kmを超えて折り返してからのわずかばかりの登り坂と向かい風で後半はペースダウン。残り2kmから少しペースは上がったものの、ゴールタイムは35分51秒と36分を少しだけ切ってのゴールでした。

 記録証発行所へ行っておそるおそる成績を見ると、総合85位、男子50歳代では「1位/700人中」とあり、念願のこの大会の優勝を勝ち取ることが出来ました。今回は国盗りではありませんが、狙ったメジャー大会での優勝は嬉しいですね。

 
●大会名 第38回静岡駿府マラソン
●開催日 平成25年3月3日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
静岡県庁前(詳細地図)〜駿府公園(詳細地図)(静岡県静岡市)

大会要項

プログラム

コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 くもり、6℃くらい
●参加賞 長袖シャツ、いろはす(ペットボトル/完走後)、アクエリアスビタミンガード(粉一袋)
●結 果 35分51秒(17分26秒/18分25秒) (男子総合85位、10km :男子50〜59歳  優勝)
●表 彰 賞状、メダル
●過去の戦績
H24.3.4 第37回大会 10km 36分46秒 総合 107位 (49歳)
H18.3.5    第31回大会   21.0975km   1時間14分57秒   総合  62位   (43歳)
H 3.3.3   第16回大会 10km   35分02秒 総合  61位   (28歳)
●交通手段等
徒歩 自宅 5:24 自由ヶ丘駅 5:34
地下鉄 自由ヶ丘 5:40 本山 5:42 (名城線)
本山 5:51 名古屋 6:05 (東山線)
新幹線 名古屋 6:20 静岡 7:14 (ひかり500号)
徒歩 静岡駅 7:14 会場 7:40
【第38回静岡駿府マラソン/10km−9時20分スタート】
徒歩 会場 11:56 静岡駅 12:10
【静岡駅で昼食】
路線バス 静岡駅前 13:20 静岡インター 13:30 (静鉄ジャストライン)
13:33
高速バス 東名静岡 13:58 本山 16:42 (JR東海バス)
  13:49 16:27
本山 16:48 自由ヶ丘 16:50 (名城線)
徒歩 自由ヶ丘駅 16:50 自宅 17:12
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
 
参加料 4,200円  
地下鉄(名古屋市営) 260円 (自由ヶ丘〜名古屋)
200円 (本山〜自由ヶ丘)
JR 5,270円 (名古屋〜静岡/新幹線自由席/金券ショップで購入)
路線バス 180円 (静岡駅前〜静岡インター)
高速バス 2,560円 (東名静岡〜本山/ネット割引)
コインロッカー 300円 (会場で荷物預かり)
合 計 12,970円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(10km男子50歳代は3位まで)
【ハーフマラソン−10時05分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
陸連登録男子 246人 出口 和也 24 宮崎県 旭化成 1゜04’01”
陸連登録女子 54人 坂田 優希 23 浜松市 スズキ浜松AC 1゜14’48”
男子29歳以下 698人 山本 晃平 22 御前崎市 浜岡LDC 1゜08’12”
男子30歳代 1,224人 中島 大輔 31 御殿場市 板妻34連隊 1゜07’56”
男子40歳代 1,134人 前川 淳 41 富士市   1゜13’41”
男子50歳以上 983人 井上 謙二 50 愛知県 三菱東京UFJ銀行 1゜16’34”
女子一般 386人 佐藤 愛 18 南伊豆町 下田高校 1゜27’02”
【10km−9時20分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
陸連登録男子 159人 横山 諒 19 浜松市 スズキ浜松AC 30’52”
陸連登録女子 20人 河合 さおり 36 宮城県 日本ケミコン 35’02”
男子29歳以下 907人 大石 波輝 16 藤枝市 藤枝明誠高校陸上部 32’00”
男子30歳代 1,156人 小村 太志 36 御殿場市 板妻34連隊 32’25”
男子40歳代 1,169人 桜井 史 42 御殿場市 御殿場市小野園 33’18”
★男子50歳代 700人 加藤 一郎 50 愛知県 名古屋市役所走友会 35’51”
古澤 秀和 56 神奈川県 平塚江南高校教員 36’39”
深山 孝之 51 静岡市 ラップタイム 36’42”
男子60歳以上 435人 鈴木 淳一 62 三島市 チームみしま 39’40”
女子一般 1,308人 村松 夏子 36 富士市   38’42”
【5km−10時20分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所  所属 記録
男子中学生 361人 小倉 知也 14 浜松市 浜松曳馬中学 15’42”
男子高校生 81人 高橋 大地 17 浜松市 浜松工業高校 16’51”
男子29歳以下 254人 菊地 貴優 23 沼津市 沼津市役所 16’24”
男子30歳代 340人 藤田 隆寛 31 浜松市 Honda−RC 16’07”
男子40歳代 430人 石上 真吾 42 藤枝市 藤枝AC 15’37”
男子50歳代 242人 吉永 倫英 50 静岡市   17’02”
男子60歳以上 175人 伊藤 勘次 67 愛知県 豊川シルバー人材 19’39”
女子中学生 182人 河辺 友依 14 富士市 富士中学 17’30”
女子高校生 80人 松浦 佳南 16 吉田町 島田高校 17’10”
女子29歳以下 384人 亀山 優美 19 三島市 日本大学 18’22”
女子30歳以上 791人 塩津 実樹 32 静岡市 S−net静岡 19’02”
【3.2km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所  所属 記録
男子小4年 159人 牛 誠偉 10 浜松市 チーム細江 11’04”
男子小5年 190人 黒澤 大生 11 伊東市 伊東市立大地小 10’50”
男子小6年 236人 岩城 亮介 12 函南町 丹那小学校 10’26”
女子小4年 86人 菅田 もも 10 函南町   11’16”
女子小5年 81人 佐野 涼香 11 富士宮市 富士宮JC 11’11”
女子小6年 119人 牛 佳慧 12 浜松市 チーム細江 11’03”
総合計 14,770人  

日帰りレース
 昨年に引き続き、この大会に出場する。平成3年に初出場して以来今回で4回目の参加となる。コースも静岡県庁前出発、駿府公園内をゴールと変わらず一貫している。自分の成長?を見るにはうってつけの大会かもしれない。

 今回も昨年同様、往路は新幹線、復路は高速バスの使用となる。10kmのスタートが9時20分と早いために、新幹線を利用せざるを得ない。名古屋始発の東京行きひかり500号の自由席は、6時20分発という時刻にもかかわらず座席は意外に埋まっている。この後、豊橋、浜松と停車し乗客が増えてきたが私は静岡で下車となる。日曜日の早朝にこの列車を利用する人はいったいどこに行くのだろうか?もちろんビジネスマンらしき人は見当たらない。

往路は時間の都合でやむを得ず新幹線を利用

復路はリーズナブルな高速バス

昨年よりもさらに参加者が増加
 昨年も総エントリー数が14,193人と多かったが、今年の第38回大会はさらに増えて14,770人となっている。ハーフマラソンが4,014人→4,725人↑、10km5,730人→5,850人↑、5km3,615人→3,320人↓というような内訳で、ハーフマラソンの参加者の増加が著しい。これも長い距離に対する抵抗が無くなった現れだろうか。
 ただし、スタート場所での混雑や、安倍川の堤防道路、駿府公園の外堀道路の一部は、この人数ではちょっとコースが狭いのではないかと気になるところが何カ所かある。
 主催者としては、静岡県庁前からの出発は譲れないところかもしれないが、スタートしてから350mほどで左折するので、スターと直後の最初のこのコーナーに一気に人が集中するのは危険と感じる。特に5kmや3.2km部門は距離が短いので要注意だろう。事故が起こってからでは遅い。私が関係者だったら、中町交差点を曲がってからの県道208号線をスタート場所に変えるように提言する。

ウォーミングアップで街に出ると恐ろしいばかりの人の波。これは信号待ちをしている参加者。

駿府公園内の仮設トイレの順番待ちもこの通り長蛇の列。

駿府公園に入る橋も例年通りの飾り付け。

10km部門のゴール。もう少し大きいと嬉しいですね。

出店の数は凄まじいです。

ランニング関連のショップも4軒ほど出ていました。

薄曇りでしたが、駿府公園内にシートを敷いて、場所取りをする人が多かったですね。

こちらはコカコーラさんのブース。小さいテレビですがテレビ放送もありました。

この大会の参加は4回目ですが、駿府公園の回りに面白いモニュメントがあるのを発見しました。こちらは「弥次喜多」。

こちらは「わさび漬け発祥の地」の碑。ちょっと変わった形ですね。よく見ればわさびなのでしょうが・・・。

コース紹介(コースガイド) こちらを参照して下さい。

苦しみながらも年代別優勝!

 昨年は40歳代最後の歳で、公認コースの10kmでどの程度の走力があるかどうかを測るためにエントリーした。年代別の優勝は難しいが、入賞くらいは出来るだろうという狙いももちろんあった。ところが2月下旬にインフルエンザに罹ってしまい、練習不足で大会に臨んだため、序盤から苦しい走りでタイム的にも全く満足できないものであった。
 今年は年齢も50歳の大台に乗ったので、記録もさることながらやはりメジャー大会での年代別優勝を狙うというのも楽しいだろうということでエントリーをしたのだった。

 前日まで吹き荒れていた風もかなり収まり、気温はやや低めだったものの記録を狙うには十分な気象条件となった。ただし、昨年は最前列のグループ「A」の位置からのスタートであったのであるが、今年は「A」のスタート位置は申告タイムに関係なく、陸連登録でエントリーした男女に限定されていた。
 今回の私のスタート位置は「B」の位置。
 「A」の後ろとはいえ、「B」のカテゴリーの選手も相当いるので、好位置を確保するために8時55分に指定場所に行ったものの、すでにこの「B」の場所にも相当の選手が並んでいた。スタート時間は9時20分。暖かい日ならいざ知らず、今日は薄曇りで寒い。この20分以上の待ち時間で体が冷えてしまうことを考慮し、服装は上は長袖シャツ+ランシャツ+アームウォーマー、下はランパンにタイツという格好にした。見た目は厚着の感じであるが、最近は走っても発熱が少なくなったせいか、この日の気温でこの出で立ちでちょうどいいくらいだった。

 ところで選手のスタート位置の決め方であるが、陸連登録者についてはルール上、前にせざるを得ないが、それ以外の選手についてはもう少し小刻みに場所を分けた方がいいかと思う。「B」でもかなり持ちタイムに幅があるので、前年度の実績などでもう少し細分化した方が、スタート時の混乱が少ないかと思う。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’20” 3’20”
2km 6’47” 3’27”
3km 10’04” 3’17”
4km 13’49” 3’45”
5km 17’26” 3’37”
ゴール 35’51” 18’25”
 さて、スタート前の移動で何とか「B」の最前列までこぎ着け、スタートラインから3列目くらいまでの位置にやってきた。ここまで来ればタイムロスはほぼ無いといっていい。5km、10kmではスタートの位置取りが悪いと致命的になる。
 昨年はスタート位置では左側に位置したが、今年は右側に位置した。というのも、スターとして350mほどで左折するが、スタート位置の左側が最短コースとなるので、どうしてもこの人数となると左折時に巻き込まれてスピードを減速せざるを得ない。したがって、やや遠回りになるが前列右側からのスタートとした。

 9時20分。号砲が鳴り響きスタートする。
 高校生らしき選手の多くがが勢いよく飛び出し、最初のコーナーに飛び込んでいく。私は後方からその様子を見守る。転倒する選手はいなかったようである。予定通り「大外」からこのコーナーに私も飛び込んでいくが、右側からのスタートでも若干スピードを落としながら曲がっていったが、まずまず当初の予定通りだった。

5km部門のスタート前。5kmのエントリーだけで3,000人以上いる(静岡県庁前にて)

5km部門のスタートの様子。スタート直後のスピードは一番速いかもしれません。

 県道208号線に入ると、沿道にちらほら見物人がいる。今日の1kmの通過は3分20秒。先週の公認鹿島祐徳ロードレース大会の入りが速すぎた感じだったので、今日はこのくらいでちょうどいいと感じる。
 目の前の隊列は、既に長く伸びている。1km通過の時点で先頭とは100m以上の差がついていることは明らかだった。先頭は3分を切るようなペースで1kmを通過しているようだ。


うじゃうじゃ!
 1kmを過ぎると、前から落ちてくる選手、後方から徐々に追い上げていく選手がそれぞれ交錯する。今日はここから3分30〜35秒/kmを維持し、トータルで35分30秒くらいが出せればと考えていたが、今日は記録よりも年代別の優勝の方を優先する。
 中町交差点を左折し県道208号線に入ってからは、コースはまっすぐに伸び、安倍川橋を越えて左折するまでは、ひたすら遠くを見据えて走ることになる。どんどん先頭との差が開いていくことが嫌でもわかるが、気にせず自分のことに集中する。

 安倍川橋の手前が2km地点。6分47秒で通過。この1kmは3分27秒。ペース的には徐々に落ち着いてきた感じだった。
 2km地点から安倍川橋へは少し登り坂。序盤なので、まだ軽快に上っていくことが出来る。
 安倍川橋は全長が約500m弱。速い選手でも渡り切るには1分30秒ほどを要する。往路もここを走るので、往復では少なくとも3分、つまり10kmコースであればコースの10分の1を占めていることになる。今日は風があまりないので、この橋の上で風にさらされることはないが、風が強い日には、記録を左右する重要なポイントになると思う。安倍川橋の上から緩やかな流れの安倍川の風景を楽しみたいが、残念ながら往路も復路もそんな余裕は微塵もなかった。


5kmコースの折り返し地点をUターンする選手たち
 安倍川橋を越えて左折ししばらく走ると3km地点。3kmの通過は10分04秒。この1kmのラップは、3分17秒となぜか最初の1kmよりも速い通過となっている。どうもこの1kmの距離表示は怪しいような感じがする。
 この辺りから少し下り気味のコースとなっており、国道1号線、東海道本線、東海道新幹線の下をくぐり安倍川の堤防道路に向かうコースとなる。4kmほどまで来ると、かなり選手がばらけ走りやすくなったものの、ペースが近い選手がいなくペースの維持が難しくなってきた。連戦のせいか体の切れが感じられない。
 4km付近からは堤防の上り下り。そしてコースも短い距離で右折を繰り返すので、この辺りは10kmコースとしては非常にトリッキーな感じである。小ループを構築したコースをぐるっと回って先ほど走ってきたところに再び戻る。この先安倍川橋の西側までコースは少しずつ上りとなるが、前半ややペースが速かったせいか、脚の動きが鈍くなってきた。10kmコースの中間点付近で後続の40歳代の選手に抜かれる。今日は50歳代での勝負をしているので焦ってついて行く必要はないが、ここまで走ってきて初めて抜かれた40歳代の選手だった。

先導するオートバイの後ろに、ハーフマラソン部門の先頭がやってきました。

左から優勝した出口選手(旭化成)、2位の山下選手(滝ヶ原自衛隊)、3位の坪内選手(スズキ浜松AC)。この3人が通過してから3分ほどは誰もやってきませんでした。

 中間点から安倍川橋を超えた辺りまでが一番苦しかった。
 前半がやや速めだったことや4km過ぎに向きを変えてからは上りと向かい風というコンディションで、大きくここでペースが大きく落ちてしまった。10kmコース用の距離表示は中間点以降は無いので、あくまでも体感的なものである。
 市街地に戻ってきて応援が増えてきた頃から、脚の疲労を一段落してきたのでペースを上げることにする。今の私の練習量では10kmを走るのが精一杯だろうと感じる。

 駿府城の外堀までやってくると、残りは2kmほどだ。
 スタート直後に私より前に出ている選手がいれば別であるが、ここまで同年代の選手には少なくとも抜かれてはいない。ここまでやってきて抜かれるわけにも行かないので、別の年代の選手を利用しながらペースを上げていく。ぐるっと外堀をまわって、いよいよゴールが目の前に迫ってきた。
 中盤、だれてしまったので好記録は望めないが、年代別の優勝だけは勝ち取りたく最後の最後にさらにペースアップをした。

 ゴールは35分51秒。目標の35分30秒はクリアできなかったが、最低目標の35分台だけはクリアした。そのまま記録証発行所で順位を確認する。総合85位、部門別では「1位」と書かれておりホッとする。今回は国盗りとは関係ないものの、優勝したい大会で優勝できたことは素直に嬉しかった。

安倍川橋を越えて市街地戻ってきたハーフマラソンの選手

走友のNさんはハーフマラソンに出場。2週間ぶりの再会です。

駿府城の外堀を走る選手たち

公園内に入ってきました。ゴールは近いですよ!

走友のNさんのゴール前のラストスパート

ゴール後はチップを渡し、水などの参加賞をもらいます。

今年の記録証発行所は、昨年のような大混乱はなくスムースだったようです。

久しぶりに市原さんにお目にかかりました。現在はウインドアップの金山店にお勤めとのこと。

本日の戦利品

3月14日に送ってきました。

優勝してメダルも付いてきました