第38回静岡駿府マラソン 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日帰りレース 昨年に引き続き、この大会に出場する。平成3年に初出場して以来今回で4回目の参加となる。コースも静岡県庁前出発、駿府公園内をゴールと変わらず一貫している。自分の成長?を見るにはうってつけの大会かもしれない。 今回も昨年同様、往路は新幹線、復路は高速バスの使用となる。10kmのスタートが9時20分と早いために、新幹線を利用せざるを得ない。名古屋始発の東京行きひかり500号の自由席は、6時20分発という時刻にもかかわらず座席は意外に埋まっている。この後、豊橋、浜松と停車し乗客が増えてきたが私は静岡で下車となる。日曜日の早朝にこの列車を利用する人はいったいどこに行くのだろうか?もちろんビジネスマンらしき人は見当たらない。
昨年よりもさらに参加者が増加 昨年も総エントリー数が14,193人と多かったが、今年の第38回大会はさらに増えて14,770人となっている。ハーフマラソンが4,014人→4,725人↑、10km5,730人→5,850人↑、5km3,615人→3,320人↓というような内訳で、ハーフマラソンの参加者の増加が著しい。これも長い距離に対する抵抗が無くなった現れだろうか。 ただし、スタート場所での混雑や、安倍川の堤防道路、駿府公園の外堀道路の一部は、この人数ではちょっとコースが狭いのではないかと気になるところが何カ所かある。 主催者としては、静岡県庁前からの出発は譲れないところかもしれないが、スタートしてから350mほどで左折するので、スターと直後の最初のこのコーナーに一気に人が集中するのは危険と感じる。特に5kmや3.2km部門は距離が短いので要注意だろう。事故が起こってからでは遅い。私が関係者だったら、中町交差点を曲がってからの県道208号線をスタート場所に変えるように提言する。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。 苦しみながらも年代別優勝! 昨年は40歳代最後の歳で、公認コースの10kmでどの程度の走力があるかどうかを測るためにエントリーした。年代別の優勝は難しいが、入賞くらいは出来るだろうという狙いももちろんあった。ところが2月下旬にインフルエンザに罹ってしまい、練習不足で大会に臨んだため、序盤から苦しい走りでタイム的にも全く満足できないものであった。 今年は年齢も50歳の大台に乗ったので、記録もさることながらやはりメジャー大会での年代別優勝を狙うというのも楽しいだろうということでエントリーをしたのだった。 前日まで吹き荒れていた風もかなり収まり、気温はやや低めだったものの記録を狙うには十分な気象条件となった。ただし、昨年は最前列のグループ「A」の位置からのスタートであったのであるが、今年は「A」のスタート位置は申告タイムに関係なく、陸連登録でエントリーした男女に限定されていた。 今回の私のスタート位置は「B」の位置。 「A」の後ろとはいえ、「B」のカテゴリーの選手も相当いるので、好位置を確保するために8時55分に指定場所に行ったものの、すでにこの「B」の場所にも相当の選手が並んでいた。スタート時間は9時20分。暖かい日ならいざ知らず、今日は薄曇りで寒い。この20分以上の待ち時間で体が冷えてしまうことを考慮し、服装は上は長袖シャツ+ランシャツ+アームウォーマー、下はランパンにタイツという格好にした。見た目は厚着の感じであるが、最近は走っても発熱が少なくなったせいか、この日の気温でこの出で立ちでちょうどいいくらいだった。 ところで選手のスタート位置の決め方であるが、陸連登録者についてはルール上、前にせざるを得ないが、それ以外の選手についてはもう少し小刻みに場所を分けた方がいいかと思う。「B」でもかなり持ちタイムに幅があるので、前年度の実績などでもう少し細分化した方が、スタート時の混乱が少ないかと思う。
昨年はスタート位置では左側に位置したが、今年は右側に位置した。というのも、スターとして350mほどで左折するが、スタート位置の左側が最短コースとなるので、どうしてもこの人数となると左折時に巻き込まれてスピードを減速せざるを得ない。したがって、やや遠回りになるが前列右側からのスタートとした。 9時20分。号砲が鳴り響きスタートする。 高校生らしき選手の多くがが勢いよく飛び出し、最初のコーナーに飛び込んでいく。私は後方からその様子を見守る。転倒する選手はいなかったようである。予定通り「大外」からこのコーナーに私も飛び込んでいくが、右側からのスタートでも若干スピードを落としながら曲がっていったが、まずまず当初の予定通りだった。
県道208号線に入ると、沿道にちらほら見物人がいる。今日の1kmの通過は3分20秒。先週の公認鹿島祐徳ロードレース大会の入りが速すぎた感じだったので、今日はこのくらいでちょうどいいと感じる。 目の前の隊列は、既に長く伸びている。1km通過の時点で先頭とは100m以上の差がついていることは明らかだった。先頭は3分を切るようなペースで1kmを通過しているようだ。
中町交差点を左折し県道208号線に入ってからは、コースはまっすぐに伸び、安倍川橋を越えて左折するまでは、ひたすら遠くを見据えて走ることになる。どんどん先頭との差が開いていくことが嫌でもわかるが、気にせず自分のことに集中する。 安倍川橋の手前が2km地点。6分47秒で通過。この1kmは3分27秒。ペース的には徐々に落ち着いてきた感じだった。 2km地点から安倍川橋へは少し登り坂。序盤なので、まだ軽快に上っていくことが出来る。 安倍川橋は全長が約500m弱。速い選手でも渡り切るには1分30秒ほどを要する。往路もここを走るので、往復では少なくとも3分、つまり10kmコースであればコースの10分の1を占めていることになる。今日は風があまりないので、この橋の上で風にさらされることはないが、風が強い日には、記録を左右する重要なポイントになると思う。安倍川橋の上から緩やかな流れの安倍川の風景を楽しみたいが、残念ながら往路も復路もそんな余裕は微塵もなかった。
この辺りから少し下り気味のコースとなっており、国道1号線、東海道本線、東海道新幹線の下をくぐり安倍川の堤防道路に向かうコースとなる。4kmほどまで来ると、かなり選手がばらけ走りやすくなったものの、ペースが近い選手がいなくペースの維持が難しくなってきた。連戦のせいか体の切れが感じられない。 4km付近からは堤防の上り下り。そしてコースも短い距離で右折を繰り返すので、この辺りは10kmコースとしては非常にトリッキーな感じである。小ループを構築したコースをぐるっと回って先ほど走ってきたところに再び戻る。この先安倍川橋の西側までコースは少しずつ上りとなるが、前半ややペースが速かったせいか、脚の動きが鈍くなってきた。10kmコースの中間点付近で後続の40歳代の選手に抜かれる。今日は50歳代での勝負をしているので焦ってついて行く必要はないが、ここまで走ってきて初めて抜かれた40歳代の選手だった。
中間点から安倍川橋を超えた辺りまでが一番苦しかった。 前半がやや速めだったことや4km過ぎに向きを変えてからは上りと向かい風というコンディションで、大きくここでペースが大きく落ちてしまった。10kmコース用の距離表示は中間点以降は無いので、あくまでも体感的なものである。 市街地に戻ってきて応援が増えてきた頃から、脚の疲労を一段落してきたのでペースを上げることにする。今の私の練習量では10kmを走るのが精一杯だろうと感じる。 駿府城の外堀までやってくると、残りは2kmほどだ。 スタート直後に私より前に出ている選手がいれば別であるが、ここまで同年代の選手には少なくとも抜かれてはいない。ここまでやってきて抜かれるわけにも行かないので、別の年代の選手を利用しながらペースを上げていく。ぐるっと外堀をまわって、いよいよゴールが目の前に迫ってきた。 中盤、だれてしまったので好記録は望めないが、年代別の優勝だけは勝ち取りたく最後の最後にさらにペースアップをした。 ゴールは35分51秒。目標の35分30秒はクリアできなかったが、最低目標の35分台だけはクリアした。そのまま記録証発行所で順位を確認する。総合85位、部門別では「1位」と書かれておりホッとする。今回は国盗りとは関係ないものの、優勝したい大会で優勝できたことは素直に嬉しかった。
本日の戦利品
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