第30回東海シティマラソン 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コース紹介(コースガイド)→こちらを参照してください。 10年ぶりの東海シティマラソン 冒頭でも述べたが、この大会に参加するのは実に10年ぶり。今回が第30回大会であるが、前回の出場は第20回大会。記念大会をわざわざ狙って出場しているわけではないが、偶然にも区切りの大会の参加となった。 前回の出場時には、二人の子どもはまだ小学生。賑やかなマラソン大会で一日を楽しく過ごし、走った後の豪華な昼食が楽しみの時代だった。その子どもたちも今や高校生。受験も控え、その年頃でわざわざ親の趣味のマラソン大会には付いてこない。高校の陸上部で長距離でもやっていれば話は別であるが、そうでなければティーンエイジャーが親と共に行動することは珍しいだろう。 しかし10年ぶりにこの大会にやってきたが、コースも替わらなければ、スタート時刻も変わらない。久しぶりにやってきたが、10年の歳月を感じさせない。故郷に里帰りしたときに、街が変貌していると戸惑うようなことがあるが、この大会では変貌が無いだけに安心感がある。いい意味でのマンネリ化とも言えるだろう。私のお気に入りの大会の一つでもある。
ユニークな東海シティマラソン この大会の発案は誰だろうか。この大会にはいろんなところに特徴があるので、あえて紙面を割いて紹介する。
レース スタート時間が9時30分と早いが、9時20分くらいにスタート場所へ行く。最前列のプラカードが「31分以内」とあるので、このプラカードの後ろに並ぶ選手はほとんどいない。「31分以内」が、実力なのかそれとも希望なのかは定かではないが、「31分以内」という文字の威力はすごい。 スタートまで少し時間があったので、ストレッチや体操をして待っていると後ろから、I野さんが声をかけてくる。I野さんは、チームは違うものの名城公園などで会う顔なじみのランナーだ。昨年60歳を迎え、現在は再任用職員として県内の県税事務所で働いている。 スタート時間が近づき、スタートラインへ移動する。今回も最前列からのスタート。スタート場所は向かって一番右側となる。4車線の道路の一番右側なので、通常使わないところだけあって心理的にここを選ぶ人は少ないようだ。 スタートのピストルが鳴って勢いよくスタートする(したつもり)。300m先の大坪交差点までの間にも私のまわりを走るランナーがたくさんいる。以前に比べて格段にスピードが落ちているので、最近はいつもこんな感じだ。大坪交差点からは片側1車線の道路となり、さらにコースが片側のみとなるので、ここで一気に狭くなる。私のあたりでも片側だけの車線から選手が溢れている。 その先を左折し、中ノ池の周回に入る。ほどなく1kmが現れる。3分39秒。いくらマラソンに向けての練習中とはいえ、あまりにも遅いタイムにがっかり。とはいえ、ここからがむしゃらにペースを上げるわkにもいかない。 中ノ池のまわりの周回道路は、旧東海市民病院前までは登り基調、そこを過ぎると下り基調となっている。私の前にはざっと見ただけでも50人くらいのランナーはいる。おまけにオレンジ色のナンバーカード(男子50歳代)のランナーだけでも5〜6人が視界にいる。このままでは入賞(年代ごとに6位まで)も危ないかもしれない雰囲気だった。
中ノ池の周回を終えて再び大坪交差点に戻り、今度は左折、さらにその先の野崎橋交差点を左折して加木屋方面に向かう。3kmが10分49秒。この1kmは3分32秒と少しペースが上がってきた。この辺りで、同走していたN山さんを抜いていく。N山さんは古くから走っているランナーで、数年前までは長男・かずたかの通う高校の先生(現在は転勤されていないらしい)だ。たしか私よりも5歳ほど年上なので負けるわけにはいかない。 4kmを14分28秒(3分39秒/km)で通過し、いよいよ加木屋中学校の前の上り坂にさしかかる。5kmは18分20秒(3分52秒/km)と少々ペースが落ちてしまったが体には余裕があった。 少し前に同年代の選手が二人いたが、この坂で少しずつ差を詰め登り切ったあたりで追いついた。折り返してくるランナーを確認すると、私の前には同年代の選手が2人。3位グループで折り返すことになる。総合で40〜45位くらいだった。
7km手前で「イチローさん!40位」と反対側から声がかかる。声で、地元企業・新日鐵住金のS々木さんとすぐわかる。が、本人はどこを走っているかは確認出来ず。声をかけてもらえるのはありがたい。さすがに地元愛知の大会だけのことはある。 7kmの通過は25分58秒。この1kmは3分38秒とペースが戻ってきた。6km〜7kmで3位集団から一歩抜けだし、同年代で2位で折り返したK木さんとの距離がやや縮まってきたので、俄然追い上げていく気力が沸いてくる。K木さんとは20年来のライバル関係で、何度も勝ったり負けたりの繰り返しをしている関係だ。K木さんはどちらかというとスピード系のランナーなので、先行するパターンが多い。今日も前半は完全にK木さんのレース展開であるが、折り返しの腰が落ちたフォームを見る限り、前半がややオーバーペースだったかもしれない。 8kmの通過は29分32秒。この1kmは3分34秒とさらにペースが上がった格好になった。タイムよりか、K木さんとの距離がますます近づき、抜くのも時間の問題となってきた。 北加賀井の交差点を曲がったところで、とうとうK木さんに追いつく。ペースも明らかに違うが、抜いたところでくっつかれるのも嫌なので、ペースを上げて戦意を失わせるようにする。特段追いかけてくるいおうな足音もなかったので、同じくらいのペースで走っている若い選手と一緒にゴールを目指す。 9kmの通過は33分13秒。残り1km。直線区間に入ったところでさらにペースを上げる。2km部門の中学生らとゴール前は併走する形となってゴール。 36分43秒と今シーズン初の36分台の記録が出た。終わってみれば前半、後半とほぼイーブンペースのタイム。タイムはともかく、走るペースとしては申し分のない形のレースだった。
本日の戦利品
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