第11回湊酒田つや姫ハーフマラソン大会 参戦記

 2週間ぶりのレースです。先月の連戦の疲労は取れていい感じではありましたが、走力の向上は一足飛びには期待できません。平坦なコースであれば今回は43分台という目標でしたが、前日のコースの下見で前半の5kmまでが思いのほか起伏のあるコースであることがわかり、目標をやや消極的ですが44分台の前半としました。(結果的には、その通りだった)

 風はほとんどなく、気温も高くて走りづらいほどのこともなく、条件的にはいいコンディションでした。
 ただし、私のスタートの10分前にスタートをしたハーフマラソンの第2ウエーブの選手に3kmくらいで追いついてしまい、4km過ぎの給水と6km過ぎの給水は、非常に摂りづらく苦労しました。

 レース全体としては2kmくらいまで一緒にいた選手に離されてからはほぼ単独走。2回目の折り返しで前を走る同年代の選手を一人抜いたくらいで、かなりの時間一人で走ることになってしまいました。さすがにペースの上げ下げの駆け引きが出来るだけのレベルに戻っていないので、当面は、自分のレースペースを高めることが課題になろうかと思いますが、何とか12月くらいまでには10kmで42分台の記録まで戻せるように頑張ろうと思っています。

●大会名 第11回湊酒田つや姫ハーフマラソン大会
●開催日 令和4年10月16日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
酒田市光ヶ丘陸上競技場東道路発、同競技場着(地図)(山形県酒田市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、18℃くらい
●参加賞 Tシャツ、日帰り入浴券、つや姫おにぎり交換券(支給品は、つや姫のおにぎり2個、カステラ、消臭タオル、消臭シート)、タクシー利用助成券、お米引換券(アーリーエントリーでつや姫のレトルトパック)、大会参加記念抽選券、水(ペットボトル)(ゴール後)
●結 果 44分21秒(10km 総合 第55位、男子総合 第52位、男子60〜69歳 第6位)
●表彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【10月14日(金)/1日目】
徒歩 マンション 21:45 本八幡駅 21:50
JR 本八幡 21:54 秋葉原 22:17 総武線
夜行バス 秋葉原 22:40 酒田駅前BT 6:18 酒田夕陽号
( 6:20 )
【10月15日(土)/2日目】
徒歩 酒田駅前BT 6:51 ホテル 7:10 (朝食購入含む。)
【ホテル荷物預け】
徒歩 ホテル 7:11 酒田駅前BT 7:15
  酒田市乗合バス 酒田駅前BT 7:40 光ヶ丘1丁目 7:51 市内循環A線
【コース下見・試走】
酒田市乗合バス 光ヶ丘1丁目 10:04 酒田駅前BT 10:18 市内循環B線
( 9:59 ) ( 10:12 )
徒歩 酒田駅前BT 10:28 ホテル 10:33
【着替え】
徒歩 ホテル 10:40 本間美術館 10:45
【本間美術館/見学】
徒歩 本間美術館 11:20 酒田駅前BT 11:35
酒田市乗合バス 酒田駅前BT 12:25 さかた海鮮市場前 12:35 酒田駅大学線
【さかた海鮮市場/昼食】
酒田市乗合バス さかた海鮮市場前 13:40 山居倉庫前 13:48 酒田駅大学線
( 13:35 ) ( 13:40 )
【山居倉庫、酒田夢の倶楽/見学】
徒歩 山居倉庫 14:12 本間家旧本邸 14:30
【本間家旧本邸/見学】
酒田市乗合バス 本間家旧本邸前 15:18 酒田駅前BT 15:33 酒田駅大学線
( 15:16 ) ( 15:30 )
徒歩 酒田駅前BT 15:36 ホテル 15:41
【ホテルアルファワン酒田/泊】
【10月16日(日)/3日目】
徒歩 ホテル 7:20 酒田駅前BT 7:24
酒田市乗合バス 酒田駅前BT 7:40 光ヶ丘1丁目 7:53
( 7:51 )
徒歩 バス停 7:53 会場 7:56 市内循環A線
【第11回湊酒田つや姫ハーフマラソン 10km 10:05スタート】
徒歩 会場 11:26 バス停 11:31
酒田市乗合バス 光ヶ丘1丁目 11:46 酒田駅前BT 12:03 市内循環B線
( 11:34 ) ( 11:47 )
JR 酒田 12:52 余目 13:07 羽越本線
【かなめ食堂(余目駅前)/昼食)】
【庄内町ギャラリー温泉・町湯/入浴】
JR代行バス 余目駅前 17:41 酒田駅前 18:15
夜行バス 酒田駅前 22:15 秋葉原 6:06
( 6:05 )
【10月17日(月)/4日目】
JR 秋葉原 6:10 本八幡 6:32 総武線
徒歩 本八幡駅 6:32 マンション 6:35
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 6,000円  
夜行バス 14,600円 (秋葉原〜酒田駅前/往復)
JR 616円 (本八幡〜秋葉原/往復)
480円 (酒田〜余目/往復(ただし復路は代行バス))
酒田市乗合バス 1,400円 (酒田駅前→光が丘1丁目/2往復、酒田駅前→さかた海鮮市場前、さかた海鮮市場前→山居倉庫前、本間家旧本邸前→さかた駅前)
入館料 1,600円 (本間美術館、本間家旧本邸共通入館券)
宿泊料 5,510円 (ホテルアルファワン酒田/1泊朝食付き)
入浴料 430円 (庄内町ギャラリー温泉・町湯/JAF50円割引)
合 計 30,636円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子60〜69歳は3位まで (★は加藤が参加した部門
【21.0975km−9時50分及び9時55分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子29歳以下 41人 三宅 陸斗 宮城県 ユナイテッド 1゚09'32"
男子30〜39歳 87人 吉泉 亘 庄内町 JA庄内たがわ 1゚09'57"
男子40〜49歳 174人 小野寺 昭 岩手県   1゚15'04"
男子50〜59歳 158人 後藤 浩正 宮城県   1゚19'08"
男子60〜69歳 82人 松村 崇史 栃木県 松村外科整形外科 1゚38'16"
男子70歳以上 31人 小林 修 茨城県 LO317 1゚35'32"
女子29歳以下 19人 中川 晴子 東京都 東京医科歯科大学 1゚36'04"
女子30〜39歳 8人 後藤 沙耶花 酒田市   2゚14'14"
女子40〜49歳 18人 山田 恵子 庄内町   1゚42'41"
女子50〜59歳 20人 田沼 美華 群馬県   1゚40'10"
女子60〜69歳 14人 佐藤 由香 宮城県   1゚53'57"
女子70歳以上 1人 若松 佳子 秋田県   2゚28'53"
【10km−10時05分及び10時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子29歳代 44人 ワンブア タイタス 埼玉県 埼玉医科大学グループ 29'07"
男子30〜39歳 57人 朝倉 和眞 宮城県 K−project 30'04"
男子40〜49歳 77人 谷元 博樹 神奈川県 日本医師会 35'08"
男子50〜59歳 66人 結城 昇 村山市 THK 40'17"
★男子60〜69歳  49人 1 石垣 優三 酒田市   39'36"
2 鈴木 治 宮城県 MPRC 41'38"
3 浅野 和之 宮城県 浅野 和之 42'32"
6 加藤 一郎 千葉県 名古屋市役所走友会 44'21"
男子70歳以上 26人 齊藤 敏幸 埼玉県 sp走友会 46'58"
女子29歳以下 9人 齋藤 彩花 酒田市   43'39"
女子30〜39歳 25人 富山 美佳 酒田市   43'43"
女子40〜49歳 20人 伊藤 淳子 鮭川村 さけがわ友遊 41'51"
女子50〜59歳 30人 大宮 晴美 宮城県 仙台RC 45'35"
女子60〜69歳 7人 荒瀬 智子 酒田市   51'29"
女子70歳以上 2人 藤沢 朋子 東京都 レッドペンズ 1゚09'10"
総合計 1,065人  

酒田へは14年ぶり3回目の訪問

 山形県にやってくるのは、先月の遠征(第6回最上川S-mileマラソン/村山市)に引き続きで、これまでに8回あるので、今回で9回目。
 ただし酒田市に限っていえば、2000年(平成12年)6月の「2000日本海トライアスロンおしんレース」、2008年(平成20年)7月の「第23回酒田砂丘マラソン大会」に続き、実に14年ぶり3回目の来訪となる。
 しかしながらこの「酒田砂丘マラソン」であるが、酒田市内で開催されていた「茂木杯ハーフマラソン」と大会が統合されて、2012年(平成24年)からこの大会に移行しているとのこと。

 私の場合、遠征をする場合は、割と細かく遠征先のことを調べてからやってくる。ネットやSNSが発達した情報過多の社会では、遠征先の情報は入手しやすいので、現地に出かけてからあまり困ることはない。初めて行くところは何もかもが初めてなので、行くところ行くところが新鮮であるものの、繰り返し行くところは前回と比較してものを見てしまうので、時に浦島太郎になったような気分にもなる。
 酒田市でいえば、14年前と比べて「変わったなあ」と思ったのが、「酒田駅」と「酒田市役所」である。どちらもきれいになったので、市民としては歓迎すべきことかもしれないが、私の頭については記憶の整理が必要になる。日本のかなりの地域が人口減少に向っているが、かといって駅や市役所のような重要施設を放置しておいてはいけない。補修すべきところは補修すればよいとは思うが、人が減ってこういう施設だけがピカピカしているのは、やや似つかわしい感じであるとも言えないことも無い。

2008年7月時点の酒田市役所。よくありがちな庁舎の雰囲気ですね。

今回、通りすがりで寄った酒田市役所。調べたところ2017年に竣工しているので。5年ほど前に建て替えられたようです。

同じく2008年7月時点のJR酒田駅。私のイメージはこのままでしたが・・・。この頃の一日の平均乗降客数は1,583人とか。

こちらは現在のJR酒田駅。2021年3月にリニューアルしたそうです。なお昨年の一日の平均乗降客数は750人までに落ち込んでいます。

1997年(平成9年)にJR酒田駅前にあったジャスコが撤退。長年がらんとしていた駅前ですが、「光の湊」をテーマに再開発がようやく進み、今年の7月に酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」がグランドオープン。ミライニは、酒田市立中央図書館、酒田駅前観光案内所、広場、市営立体駐車場、バスベイから構成される公共施設であり、これに加えてホテルやレストラン、庄交バスターミナル、庄交トラベルも移転入居し、複合施設としてスタートしています。駅前に賑わいを取り戻すことが出来るでしょうか。

酒田市(北前船、酒田の大火)

大会前日、お昼ご飯を食べた「さかた海鮮市場」で見つけました。山形県ではなかなか中日ドラゴンズと結びつきが薄いかもしれませんが、たくさん後援会に入って応援して欲しいですね。
 酒田市は人口約97,000人の街。県内では山形市(約24万人)、鶴岡市(約12万1,000人)に次ぎ、山形県では人口が3番目に多い市である。
 酒田市は山形県の北西に位置する。秋田県の県境まで20〜30km程度に位置している。日本海に面しており、かつては北前船で栄えた街である。日本最大の地主といわれた本間家などは、北前船の交易で栄えた豪商。市内には、本間家旧本邸や本間美術館

 また1976年(昭和51年)10月の酒田の大火では、市の中心部を含む22.5haが消失。被災者3,300人(死者は、殉職した消防長1人)、焼失建物1,774棟、負傷者964人という大災害であった。このことが契機となったと思われるが、酒田市内にはあちこちに消火栓の設置が目立つ。こういうことがあると防災意識が急激に高くなるが、いいことだと思う。なお、この「酒田の大火」は私が中学生の頃に起きた出来事なので、よく覚えているし、酒田の印象の一部でもある。

 あとは、北京オリンピックに出場した陸上競技・走り幅跳びの「イケクミ」こと池田久美子(現在は井村久美子)もこの酒田市の出身であるが、現在では、「石垣雅海」が酒田南高校から2016年のドラフト第3位で、わが中日ドラゴンズに入団している。高校通算37本塁打で、遠投100メートル、50メートル5.9秒の俊足。内野はどこでも守れるいい選手。今年は50試合に出場し、ホームランも3本打ったが、もっともっと活躍して欲しい選手であることはいうまでもありません。

酒田市内観光
 夜行バスで酒田には、大会前日の10月15日(土)の早朝に到着。この日は時間がたっぷりあるので、到着後にまずはコースの下見を。コースの下見が終わってからは、酒田市内の観光に充てました。
 これまで訪れた過去2回は、ほぼ観光はゼロ。名古屋と酒田の間を素っ気なく移動しただけという感じだったので、少々反省。今回は、酒田市内のメジャーな観光地を廻ることにしました。
 ただし、自動車を使わず公共交通機関(酒田市の運行する「るんるんバス」)を利用しての観光ですので、バスのダイヤとにらめっこをしながらルートを探ります。また、そのバスも遅れてきたりと若干、悪戦苦闘はしましたが、まあまあ、酒田市を再確認できたのはよかったです。また、来る機会があれば、さらに深掘りをしたり、日本海にある「飛島(とびしま)」にも行ってみたいと思います。

こちらは本間美術館。日本一の大地主として知られた豪商・本間家が昭和22年に開館してます。所蔵品よりも、庭園「舞鶴園」や別荘「清遠閣」の方が見応えがあると感じました。

こちらはその「清遠閣」。大正14年、当時皇太子だった後の昭和天皇が宿泊されたそうです。酒田市内での迎賓館の役割があったそうです。

なるほど、皇族が宿泊されるだけのことがある感じですね。

大正ロマンを感じるシャンデリアが印象的でした。

各名所への移動は、酒田市の運行する「るんるんバス」を活用。1乗車が大人200円で、どこまで乗っても同運賃です。

お昼ご飯は「さかた海鮮市場」に行きました。

こちらの2階の「海鮮どんや とびしま」では、毎日、数量限定のお値打ちなランチメニューがあります。それを狙ってやってきたのですが、数量限定メニューは全て売り切れ

食券売り場のおばちゃんに慰めてもらいながら、それでもオススメという「The☆刺身定食」を注文しました。この定食も刺身の品数が多く、なかなか食べ甲斐がありました

こちらは「山居倉庫」。米どころ庄内のシンボルですね。1893年(明治26年)に建てられた米の保管倉庫がこの山居倉庫。夏の高温防止のためにケヤキ並木を配置したり、湿気防止のために二重屋根を採用するなどの工夫が随所にあります。ちょうど先月まで現役の倉庫でしたが、現在はその役割を終えているそうです。

こちらは山居橋。山居倉庫と合わせた景観は素晴らしいですね。

こちらは「酒田大獅子一家」。1979年(昭和54年)に酒田の大火からの復興記念の年に、防災と繁栄の願いを込めて4体の大獅子を製作。その後、子獅子さらに赤ちゃん獅子が誕生。現在は16体の酒田大獅子一家となっているそうです。(酒田市役所にて)

こちらは本間家旧本邸。山形県の指定文化財にもなっています。

本間家旧本邸の向かいには、別館「お店(たな)」があります。こちらは実際に使用された帳場や度量衡、行灯等の照明具、台所用品、そして商いに使用された看板などが展示されています。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

レース前
 この日のスタートは10時05分。会場の酒田市光ヶ丘陸上競技場までホテルからは、約2.4kmほどの距離がある。歩いて行けないこともないが、レース前になるべくエネルギーを使わないようにするためにも「るんるんバス」を使用する。ただし、レースに間に合うように走るのは、酒田駅前BTを7時40分に出発するA線第1便しかない。ホテルで朝食を摂って早めにBTに行ったものの、待っている人はゼロ。ただし出発時刻が近づくにつれて4人ほどの人がやってきて、合計5人で出発。服装からして、いずれもこの日の大会に出場する人たちだった。

酒田市の運行するるんるんバス。本数は少ないですが、上手に活用すると結構役に立ちます。この大会用にはあまりアナウンスしていないですね。

会場では、自動の検温器での検温と、県央チェックシートの提出でリストバンドが支給されます。リストバンドがないと陸上競技場への入場が制約されると放送が入っていましたが、厳しい取締はなかったですね。

 会場の最寄のバス停は「光ヶ丘1丁目」。次の「屋内プール前」で降りてもよいが、やや行き過ぎの感もあるので、降りるのであれば「光ヶ丘1丁目」の方がよいだろう。
 3分ほど歩いて受付場所へ。ナンバーカードなどは事前送付されているので困ることもないが、体温測定と健康チェックシートの提出、そしてそれらが終わったというリストバンドの受け取りくらいであろうか、事前に行うことは・・・。これとて午前8時からなので、会場に到着してしばらく待つことになる。参加賞の引き換えなどは9時を超えてからの模様。ゴールしてから受け取りに追った方が良さそうな感じだった。

 着替えてウォーミングアップに出かけるが、昨日の下見の際に陸上競技場と道路を挟んで反対側にクロスカントリーのコースがあるのを見つけた。一周約2.2kmだそうで、ゆっくりウォーミングアップするにも都合がいい。光ケ丘陸上競技場の西側には、直線で100mほどの長さの屋内練習場もあり、酒田市が陸上競技に力を入れているのが窺える。クロスカントリーのコースは、ところどころにゴムのマットが敷いてあり、雨天の日でも練習が出来るように配慮されている。何とも羨ましい限り。酒田市の人口規模から考えると、素晴らしい練習環境ではないかと思う。

この日は主に荷物預かり場として活用されていた屋内練習場。

直線で100mあるようですので、雪の積もる冬場でも練習が出来るようですね。

陸上競技場から道路を越えて東側には、一周2,200mのクロスカントリーのコースが整備されています。

ところどころで道路などと交差しますが、ゴムのシートなどが敷かれているので、雨天時でも足下がぬかるむこともなく、練習が出来るようです。

レース
 この日の10kmがスタート時間はCブロック10時05分とDブロック10時10分と2つのウェーブに分かれている。10km部門はCブロック(日本陸連登録者、基準タイム55分以内)とDブロック(基準タイム56分以上)となっているが、陸連登録者でなければネットタイムでの測定なので、実質はCブロックでもDブロックでも関係ないようだ。
 私の場合、ここ数年は公認大会に出場していないので、昨年から陸連登録はしていないためCブロックでもDブロックでもどちらでも良さそうであるが、Dブロックになると前を走るランナーを追い抜いていくのに非常に苦労するので、経験上、Cブロックの方がよいと思う。

 この大会は、陸連登録者に公認記録を出せるので、10kmの部は所定の場所で9時35分に招集開始、9時50分に招集終了、その後スタート場所に移動という段取りとなっている。陸連登録者でない人もこれに付き合わされるようになっているが、何とも公認の大会らしいところだ。ちなみに陸連登録者は、ナンバーカードが胸と背中の2枚支給。色も黄色で、非登録者とは分けている。また、タイムも胸の位置で測定するため、一部の大会で採用されているようなシューズにチップを装着するのではなく、ナンバーカードにチップが装着されたものとなっている。

スタート前のハーフマラソンの選手たち。この大会では、コロナの感染防止対策として、ハーフマラソンを2ウエェーブ、10kmコースを2ウェーブに分けてスタートを実施。3年ぶりの開催ということもあり、コロナ対策が随所に目立ち、慎重な開催という感じでした。

 今回はスタートライン近くを陸連登録者が埋めている。係員も陸連登録者に前に詰めるように指示をしているのでここはやむを得ない。私は陸連登録者の女子の後ろに付いてスタートを待つ。
 10時05分にピストルの合図でスタート。今回はなぜか隊列が上手くスタートした感じではなく、若干ピストルの時間がずれたように感じた(後で調べたところ、グロスタイムと4秒もずれていた。)。
 この大会のコースは、スタート場所から既に上りが始まっている。スタートから酒田税務署付近まで約550mが上り、そこを過ぎると約1.4km地点の酒田市総合文化センターくらいまでが下り、そこを過ぎるとまた緩やかであるが上りが始まるという、緩いがアップダウンが続くコースとなっている。スタートからいきなり上りなので、今ひとつスピードのノリが悪い。そう思っているのは自分だけ?

 その酒田税務署付近では、右側から太鼓の音が聞こえてくる。雄志による演奏なのであろうか、地方の大会に来ると時折見られる光景であるが、走っている方としては歓迎されている気分になるので嬉しく感じる。この酒田税務署からは下りになるので、ちょうど景気づけにもいい間合いかもしれない。
 酒田西高校の前がちょうど1km地点。4分15秒で通過(3秒ネット補正したタイムは4分12秒)。やはり上り坂の分だけスピードのノリの悪さがタイムに反映されている。コースはこの先約1.8kmの山形銀行酒田駅前支店のある交差点を右折し南下する。例年であれば、山居倉庫付近の約3km地点で折返すのであるが、今年は道路の工事の関係で本間家旧本邸の東の「一番町交差点」(約2.6km地点)で折返していく。このあたりまでが、このコースの一番賑やかなところ。沿道にも応援に出てきている人が多いと感じた。

 2kmの通過が8分33秒(同ネット補正後8分30秒)。この1kmは4分18秒と、コースのアップダウンが少し緩やかになった割にはタイムが悪い。「疲労が向けていない???」頭の中を整理する間もなく、最初の給水が現れる。少し早いと思いながらも給水を摂る。昨日は曇りがちの天気だったが、今日は昨日と比べると晴れ間もよくみえ、気温もどんどん上昇していくだろうから、こまめな給水が大切になる。
 この給水をしたくらいから、同じくらいのペースで走っていた人たちと少しずつ距離が離れ出す。今後の課題であるが、まずは4分15秒/kmくらいで押していかなければならない。
 そして最初の折返し地点を迎える。ランナーの数は数え切れないほどいるが、私と同年代の選手(ナンバーカードで3400番台)がすでに6人ほど折返してく。うち5人は黄色のナンバーカードの陸連登録者。一人でも二人でもゴールまでには食えないかと思案。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP 5kmごと
1km 4'12" 4'12" 21'56"
2km 8'30" 4'18"
3km 12'53" 4'23"
4km 17'25" 4'32"
5km 21'56" 4'31"
6km 26'27" 4'31" 22'25"
7km 31'04" 4'37"
8km 35'32" 4'28"
9km 39'56" 4'24"
ゴール 44'21" 4'25"
※ この日のガーミンでのトータルの距離の測定結果10.06kmでした。
 折り返しからはコースは再び上り。先ほど走ってきたコースをそのまま戻っていく。どうもアップダウンの続くコースはリズムが取りにくく、私は苦手にしている。3kmを過ぎたくらいから、10分ほど前にスタートをしたハーフマラソンの選手が現れる。抜いて行くにはあまり支障はないが、4kmを過ぎての2回目の給水では、これらの選手が止まりながら給水をしているので、給水がしづらい。こちらもペースを落して紙コップを確実に取りに行く。この日は天気がよくなってきたので、給水の取り忘れは後々命取りになるかもしれないので、確実に摂ることを優先する。

 酒田光ヶ丘郵便局前の交差点で左斜め前方にコースが変わり、ここから先はスタートからの往復コースから離れることになる。5kmの通過が21分59秒(同ネット補正後21分56秒)。辛うじて22分は切っているものの、この時点で今日は43分台は厳しいと感じる。ただしこの先のコースはほぼ平坦になるので、ペースは刻みやすくなる。

 6km地点での3回目の給水も4km過ぎの2回目の給水と同じく、ハーフマラソンの選手らが止まって給水するので、ペースを落としながら給水をする。コースは信号のない三叉路にでる。ここを右折すると左手に酒田港、正面には風力発電の設備を見ながら走るシーサイドコースに変わる。
 7km地点を過ぎると、10kmコース2回目の折返し地点が見えてきた。ハーフマラソンの選手たちとはここでようやく分離される。折返してくる10kmの同年代の選手を数えるが、先ほどと変わらず6人が前を走っている。それもそのはず、2kmを過ぎてからは、10kmコースの選手には抜きも抜かれていない(はず)なので、順位も変わりようがない。ただし、同年代の直近の選手との距離はほぼ無くなっていたことがわかったので、追い抜くことが出来そうな位置にはきていた。

 8km付近でこの選手を抜いていく。8kmの通過は35分35秒(同ネット補正後35分32秒)。この1kmは4分28秒と何とか4分30秒は切っている。このままなら44分30秒程度か?
 一人抜いたことと、ゴールタイムが何となく見えてきたので少し頑張る意欲がでてきた。先ほどの三叉路を曲がると4回目の給水が現れる。今度はハーフマラソンの選手がいないこともあって、余裕で給水が取れる。ただし、残りは2kmを切っているので、給水の摂る摂らないはあまり関係が無いかもしれない。

ゴールする選手たち。前日の天気と比べると天気は回復。3年ぶりの開催に華を添えるような感じとなりました。

 9kmを39分59秒で通過(同ネット補正後39分56秒)。何とか44分台の前半が見えてきた。
 テニスコートが左手に見えてきた先を左折し陸上競技場の方へ向う。距離は短いが30mほどは意外と急坂。陸上競技場の西側は応援をする人も多く賑やかだった。
 競技場に入ると350mほどを反時計回りに走る。前後のランナーとは100mほど距離が離れてしまっているので、競技場内では抜くことも抜かれることもなかった。

 ゴールタイムは44分24秒(同ネット補正後44分21秒)。結果的には、当初の目標通りではあったが、まだハイスピードで押していけるだけの力が戻っていないことがあらわになり、今回も課題がはっきりした。これからどんどん寒くなって走りやすくなってくるので、練習のペースを上げて何とか12月には42分台まで回復できるようにしたいと今回も思った次第。


本日の戦利品

ナンバーカードと一緒に送られてきた参加賞。左上からTシャツ、日帰り入浴券(右上)、大会参加記念抽選券(右中)、タクシー利用助成券(左下)、おにぎり交換券(中下)、アーリーエントリーお米引換券(右下)

本日使用したナンバーカード(左上)、ゴール後いただいた水(ペットボトル)(中央上)、アーリーエントリーでいただいた「つや姫」(右上)、消毒タオル、消臭シート各1種類ずつ(左下)、つや姫のおにぎり2個(中央下)、カステラと割り箸、おしぼり。この大会では記録証の発行はないそうです。自分で記録測定業者のサイトで確認をして欲しいということだそうです。