第24回中央アルプス駒ヶ根高原マラソン 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回初参加でしたが、主催者の段取りの良さ、会場の風光明媚さ、高速道路からのアクセス、気候、ゲストランナーと総合的なところでウケがいいような気がします。ハーフマラソンやフルマラソンの大会が増えている中、15km、6kmと中途半端な距離が面白いですね。
信州は秋の訪れ・・・ 名古屋も最近は、朝晩が涼しくなってきた。しかし、日中はまだわずかであるがツクツクボウシの鳴き声も聞こえる。9月ももうすぐ終わりなので、気温が30℃を超えることはまずあるまい。 しかしながら今回訪れた標高850mの駒ヶ根高原(長野県駒ヶ根市)は、朝だけであればすっかり秋の気候。午前8時過ぎに到着したときには、半袖のみではちょっと寒いような気温であった。おそらく15℃はないはずだ。 今回、この大会には初参加。会場は多くの人で既に賑わっている。 メイン会場は、「駒ヶ池」横の広場。この駒ヶ池は一周約500mの小さな池ではあるが、この駒ヶ根高原のシンボル的存在だ。15km、6kmとも最後にこの池のまわりをぐるっと回ってゴールする。素晴らしいロケーションだ。 参加者2,823名のうち愛知県からの参加者844名。地元長野県1,045名(駒ヶ根市は280名)に次ぐ参加者の多さだ。名古屋から150km程度でこのような景色の美しいところで走れるので愛知県からの参加者も多いのだろうか?
ゲストランナーは弘山晴美さん ゲストランナーは弘山晴美さんだ。’96アトランタ、’00シドニー、’04アテネの3度オリンピックに出場。一時期は800m〜10,000mまでのトラック種目の日本記録保持者としても有名だ。半年前の’06名古屋国際女子マラソンでフルマラソン初優勝していることもあって会場は人目見たさのファンも多い。 今回は、6kmに参加。妻・ゆきこが「いっちょー、練習つけてきてやるわ〜!」といっていたが、どんな走りをされたのでしょうか。 11時10分からサイン会があって、私と妻・ゆきこで参加賞のTシャツにサインをもらってきました。かわいい字で書いていましたね。
今回出場した15kmのコースであるが、駒ヶ池の南側から西に向かってスタートを切る。100mほどですぐに左折してすぐに大きく勾配した坂を登っていく。ここから駒ヶ根高原スキー場の駐車場辺りまでが勾配が一番きつい感じだ。その後勾配が少し緩くなるが登り一辺倒がほぼ2.5km辺りまで続く。コースは狭い。林道の中を走っていると言っても良い。 2.5kmを過ぎると短く一瞬下り橋を越えて登るが、このあとは9km手前にある養命酒・駒ヶ根工場前まで下り一辺倒となる。ほぼ南下している。勾配は、スタート〜2.5kmまでに比べると緩くスピードを出して走るのには良さそうだ。直線で先が見通せるところもあれば、九十九折りのようになって前のランナーが見え隠れするところもあり面白い。
このあと概ね北上するが、北→東→北→東を数回繰り返しながら中央自動車に寄り添っていく。東向きになるとやや下る。アルプス球場から2kmほどはほぼ平坦であるが、畑(田んぼ?)の中を左折するところで急勾配が待ちかまえている。この部分はみんな喘いでる。 右折してしばらく行くと2回目の給水所。この後ゴールまでは駒ヶ根高原の観光名所を通りながら帰ることになるが、駒ヶ根高原美術館・光明寺前の上り坂から大沼湖東辺りまでが最後の難所となる。 ここを過ぎれば今度は下り坂。駒ヶ池をぐるっと廻ってゴールとなる。 前半は林道で森林浴、後半は観光名所巡りといったところ。駒ヶ根高原らしさが溢れているコース設定だ。 さてレースは・・・ 9月3日の「啄木の里ふれあいマラソン(岩手県盛岡市)」、先週の「24時間リレーマラソン」とここのところ走るたびに体の動きが少しずつ向上していることがわかる。暑い夏も終わりこれからが本番だ。 ウォーミングアップを終えて、スタートの10分ほど前にスタート地点へ行く。スタート場所には既に人がぎっしりだ。15kmの部の参加者は1,708名(名簿による)。その割にはスタート位置の道路幅は狭い。スタートラインの3mほど後方に田中くん(庄内RT)がいる。ニッコリ笑って割り込みさせてもらう。先週の24時間リレーマラソンでも会っているが、故障を抱え今日も苦戦しそうとのこと。「8位までが入賞だよね」と彼らしくない発言。よほど走れないのであろう(彼のタイム 59分42秒/40歳代:第36位と彼にとっては不本意な成績だった)。 10時少し前からカウントダウンが始まり、10時ジャストにスタート。 道路が狭いので押されたりしての転倒に注意する。スタートラインから3mほど後方でも、スタートしてみると先頭とは一瞬のうちに離されてしまう。道路の隅の方を走り、前を走るランナーを少しずつよけながら前へ進む。40歳代の選手はナンバーカードが「701〜1064」。年齢ごとに色分けがされていないので、前後のランナーの番号をチェックしながら走らなければいけない。 予定通り坂道を登り始めるが、既に前には30人以上のランナーがいる。700番台、800番台のランナーも見える。あまり前のグループから離れてしまうと後半の追い上げも難しいので、少しずつ前へ進む。 1kmほどで水谷くん(名古屋市役所:50分18秒/29歳以下 第9位)に追いつく、昨日の豊橋の長距離記録会に続き連投である。そのせいか走りに今ひとつ生彩がない。追いつきついでに一発お尻をたたいて「前へ行けー!」と声を掛ける。ニコっと笑って彼は前へするする行く。 2kmほどでは、だんだんグループが固定化されていく。 前出の水谷くんは5〜6人のグループの中で走っている。前方10mほど。自分といえば、そのグループに入れず単独走に近い。 2.5km過ぎの最高点を過ぎてからは下りに入る。 ここからは九十九折り。最短コースを走りながら前へ進む。木が生い茂っている中を走るので涼しい。ただし今日は晴れているからいいものの、雨上がりでは路面の多くが乾かずスリップしやすいので雨の日若しくは雨上がりの日は要注意のコースだ。 下りにはいると、前から少しずつ落ちてくるランナーがいる。これより前を走っているランナーは実力者揃いなのでそう簡単には抜かせてもらえまい。明らかに登りでオーバーペースになって潰れかけているランナーもいれば、下りを苦手としているランナーもいる。 先月の富士登山競走で見かけた「岩塚ランナーズ」のユニフォームも見えてきた。「119」番とナンバーカードの数字が小さい。まだ20歳代のようだ。彼も富士登山競走を走ったのであろう(あとで調べたら岡田康弘さん:51分21秒/29歳以下 第12位)。しばらく必死についてきたが、やがて足音が小さくなっていった。 下りは、数人をかわすものの水谷くんとは離れる一方だった。 下りが終わり、道路を左折すると養命酒・駒ヶ根工場前。ここで初めての給水。まだあと6kmほど残っている。さすがに下ったあとで平地の部分でも少し登っているような感覚だ。 下りの区間で最後の方で3人のグループで走っていたが、9km地点での給水でやや離され始める。下りで思った以上に足を使ってしまったようだ。 JICAの研修所、アルプス球場の横を通り、中央自動車道をすぐ右手に見ながら北上する。中央自動車道は今朝通ってきた道だ。この辺りが、このコース中で唯一平坦といっていいかもしれない。 しかしながら、この平坦な道路も長くは続かない。 何の変哲もないところで左折するといきなり急勾配が待ちかまえている。前方のランナーも喘いでいる様子からも急さかであることがわかる。水谷くんも前方150mほどで苦しんでいる。 2回目の給水が終わり、駒ヶ根美術館から最後の胸突き八丁が始まる。 この辺りからは、完全に単独走になってしまった。しかし後方30mほどに600番?800番代のランナーが走っている。油断はできない。 とはいうものの、下りでかなり足を使ってしまったので上り坂がうまく上れない。残り1km位でとうとう後方のランナーに捕まってしまう。「850番」。やはり同年代のランナーだった。ここまできて負けるわけにはいかない。 追いつかれたものの、彼も勢いよく抜いていくだけの元気がない。追いつくためにエネルギーを相当使ったのか?しばらくするとこの登りも終わり駒ヶ池の南側、すなわちスタート場所に出ることはこちらは承知している。登りが終わったところが勝負ポイントと見て、下りでスパートを掛ける。駒ヶ池を1周約500m廻ればゴールだ。最後は芝生でやや走りにくかったが、カーブしながら後方を確認すると15mほど差がついている。何とかいけそうだ。 50分55秒。初参加のこの大会で50分は切れなかったが無事ゴールした。 ところで前に40歳代の人はいたの?ゴール後、すぐに記録証を貰いに行くと「おめでとうございます。あとで表彰式がありますのでご参加下さい」と。記録証を見ると「40歳代 第2位」。年代別第1位のランナーは、やはり前方にひとり隠れていたことがわかった。 妻も年代別2位 6kmの部に参加し、弘山晴美さんに「いっちょー、練習つけてきてやるわ〜!」と啖呵を切っていた妻・ゆきこも40歳代で第2位になりました。今回は、仲良く同じ商品を頂きました。 アフターレース 家族でレースにくるとアフターレースも重要な要素だ。 駒ヶ根という場所を事前にリサーチしたところ、まずは「ソースカツ丼」。駒ヶ根以外にもソースカツ丼を地元名物と言っている地方都市はいろいろあるようであるが、一番熱心なのが駒ヶ根であるようだ。今回はその駒ヶ根の中でも、元祖といわれている店屋にわざわざ食べに行きました。駒ヶ根駅前の商店街にある「きらく」という店屋です。喫茶店のような店屋ですが、立派な食堂。現在は3代目が店主とのこと。衣が薄く肉が厚くなかなか食べがいのあるソースカツ丼でした。(ソースカツ丼について詳しくは、駒ヶ根ソースカツ丼のHPをご覧下さい) 2番目に行ったのは天竜川のほとりにある「おもしろかっぱ館」。 こちらは、建物のユニークさにつられていったものの、中はかっぱに関する絵画、彫刻の展示だけでちょっぴり拍子抜けでした。 最後に行ったのは、やはり養命酒・駒ヶ根工場。 工場見学は予約制ではあるものの、急遽電話で確認したところOKだったので工場見学をすることにしました。日曜日ということもあって工場のラインは停まっていて養命酒に関する映画鑑賞だけでしたが、工場敷地内のカフェで養命酒入りのゼリーなどを賞味して参りました。(妻は「冷え性にはいいわね」といって養命酒を1本買っていました。
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