第4回勝山恐竜クロカンマラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東海北陸自動車道 福井県は愛知県とは接していないものの、東名・名神・北陸自動車道で名古屋IC〜敦賀ICは126.2km、名古屋IC〜福井ICは176.8kmと高速道路を使えばほぼ2時間圏内だ。それほど遠い存在ではない。そのせいもあり、これまで福井県には大会参加で20年間に12回ほど訪れている。 今回、大会の開催が福井県でも内陸の勝山市のため東海北陸自動車道を利用して行くことにした。時間的には北陸自動車道の方がやや早いが、高速料金は遙かに東海北陸自動車道経由の方が安い。理由がそれだけではないが、油坂峠から九頭竜湖にかけての山間の道が私のお気に入りの一つだ。今回も紅葉にはちょっと早いが「もしや・・・」と期待したが、やはりまだまだだった。 白鳥から先の中部縦貫道がさらに延伸すれば勝山市もぐっと近くなるが、国道をうねうねと走るのも楽しい。 さて、東海北陸自動車道が最初に開通したのが昭和61年3月の岐阜各務原IC〜美濃IC。 また平成6年に美濃IC〜美並IC、平成7年に美並IC〜郡上八幡IC、平成9年3月に一宮木曽川IC〜岐阜各務原IC、同年10月に郡上八幡IC〜白鳥ICが開通したものの、相変わらず名神高速と接続せず使いづらかったが、平成10年12月にようやく名神高速と接続し使いやすくなった。 そして今年の7月。 遂に一宮JCT〜小矢部砺波JCT(184.8km)の全線が開通。とうとう富山までつながった。 岐阜各務原IC〜美濃IC(19.1km)しか開通していなかった頃は、「こんな中途半端なところだけ開通して誰が使うのだろう?」と思い、高速道路が開通していても平行する国道156線を利用していたが、20年以上かかって全通した今、観光には非常に利便性が高まったと思う。20年以上前から東海北陸自動車道を遠目に見てきた私にとって、東海北陸自動車道・全通は隔世の感がある。 勝山恐竜クロカンマラソンは今回で4回目 さて、大会の話しに・・・。 この福井県立恐竜博物館のある長尾山総合公園での大会に出場するのは、平成15年10月に参加した「第23回奥越マラソン勝山大会」以来5年ぶりだ。 もともとこの「奥越マラソン」は、和泉村・勝山市・大野市が持ち回りで開催する大会だったのであるが、調べたところ、現在は無くなっている。 推測するに、和泉村が平成17年11月に大野市に編入したため、この3市町の持ち回りが出来なくなったことに原因があるようだ。 奥越マラソンを調べたところ、第24回大会は「大野大会(平成16年11月7日開催)」に実績はあるが、第25回大会(本来なら平成17年秋開催?)はいくらネットで検索しても見つからない。無くなった原因について、私の推測は当たっているようだ。 大野市は、5月に「大野名水マラソン」があるので、この大会をメインに。 勝山市は、和泉村が大野市に編入され「奥越マラソン」が無くなったことを機会に「恐竜のまち勝山」を前面に出すために「勝山恐竜マラソン」を開催しようということになったのであろうか。 経緯はよくわからないが、町興し、村興しであちこちでマラソン大会が続けられるのは、ランナーとして非常に嬉しいことだ。 また勝山市にとっても”奥越マラソン”よりも、”恐竜”の名前が前面に出せる勝山恐竜クロカンマラソンに生まれ変わったことの方が、知名度アップのためには喜ばしいのではないのであろうか。
タフなコース
今回は、前述の平成15年10月に開催された「第23回奥越マラソン」以来、久しぶりにここのコースを走る。前回はハーフマラソンであったが、非常にタフなコースだったと記憶している。 10時から各部門が順にスタートしていく。 私の出場する「10km」のスタートは10時25分。200名あまりがスタートする。比較的少人数のスタートだ。今回のゲストランナーの君原健二さんも、10時00分から2kmを走ったのに続き、10kmも走られる。 少人数なので最前列に並ばせてもらう。 カウントダウン無しでスタートする。小学生がフライングしていたせいだろうか。 スタートをして500〜600mほどがいきなり登りになる。登り詰めたあたりで5km、10kmは折り返し、未舗装路の方へ入っていく。
ところがこのランナー下りが速い!追いついていくどころかどんどん離されていく。 このコースには距離表示がないのでよくわからないが、3kmほど走ったところで後続のランナー2人に抜かれる。こちらは30歳代のようだ。長尾山総合公園から出て滝波川にちょうど出たあたりだ。 滝波川に出ると川沿いを少しずつであるが上流に上っていく。しばらくはこの2人についていくが、ちょっと苦しくなる。「中間点」という看板が出てきたが、ここの通過は15分45秒くらい。 10年前ならともかく、ここまで下り基調であったもののこのタイムからすると距離表示は非常にあやしい。 さらに500mほど行くと折り返し地点だ。 前の2人が先頭だった40歳代のランナーに追いついて、3人で折り返してくる。30歳代のランナーの1人がやや遅れ気味になっている。距離にして私とは50mほど開いている。徐々に差が広がっているので追いつくのはやや厳しい状況だ。おまけに折り返してから、川沿いを少しずつ下るので、下りが得意そうな前のランナーたちとは差は開き気味になる。 ここからゴールまでに逆転するには、残念ながら登りで彼らが潰れるのを待つという消極的な戦法くらいしかない。滝波川を離れ再び長尾山総合公園に入ってくる。再び未舗装路だ。 ここからは登り基調ではあるが、とにかく公園内をあちこちに走らされる。特に10kmコースはは凄まじい。3kmの部門のランナーと合流しては離れ、また合流しては離れの繰り返しで、「そんなに遠回りするの〜?」と思わず漏らしてしまいそうなくらい迂回する。最後の最後に福井県立恐竜博物館の裏からゴールに向かう急坂はすごかった。ここでは本当に足が止まりそうになる。 そしてようやくゴール。 10時45分にスタートした中学生女子3kmのやや遅い子たちと一緒にゴールする。タイムは36分53秒。最後は、前のランナーに追いつくどころか、影も形も見えなかった。 また、今日は中間点の距離表示もあやしく全体の距離も合っているかどうかわからないので、フラットなところではどの程度走れたかはよくわからない。しかしながら、2週間前のスランプからは脱出したような気がするだ。最大心拍数も182まで上がっている。国盗りは達成できなかったが、出来映えとしてはまずまずだったと思う。
君原健二さん 2週間前の「八頭町マラソン」でバルセロナオリンピック(1992年)の銀メダリストの森下広一さん(トヨタ九州)にお会いしたが、今回はそれより24年前のメキシコオリンピック(1968年)の銀メダリストの君原健二さんがゲストだ。 これまでも何度かお会いはしているが、今回はサイン会を催していただけるということで、子どもたちにも君原さんの活躍を教えてやってサインを頂きました。口数が少なく、実直な感じですね。 君原さんについては、私持っている「君原健二 ゴール無限(助清文昭著/文芸社」)にその生い立ちが書かれています。ご一読を。
アフターレースは「福井県立恐竜博物館」&「天然温泉 勝山温泉センター 水芭蕉」 平成18年10月の「第9回小松健勝マラソン」の帰り、そして今年5月の「第44回越前大野名水マラソン」の帰りに続き、福井県立恐竜博物館に入場するのは3回目だ。 何度来ても奇抜な感じのこの建物は、あの黒川紀章(愛知県海部郡蟹江町出身)の設計だ。外観の楕円のドームは恐竜の卵をイメージしたのであろうか。それだけでも楽しめるのであるが、中に入っての造りも素晴らしい。 エスカレータで一気に地下に降り、そこからループで徐々に上の階に上がっていく構造になっている。見やすさをよく考慮した造りになっている。 この福井県立恐竜博物館は、中国の自貢恐竜博物館やカナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館と並んで、世界三大恐竜博物館の一つであるといわれている素晴らしいものだ。
もう一カ所訪れたのが「勝山温泉センター 水芭蕉」だ。 こちらは、会場の長尾山総合公園からほどなく離れたところで、参加賞の一つにもらった割引券(一人100円引き)で利用させてもらう。 温泉は、塩辛くナトリウム温泉。ぬるぬるした感じで気持ちがよかった。露天風呂がなかったのがちょっと寂しいところである。 今回訪れたときにちょうどドクターフィッシュによる角質取り(有料)が催されていた。子どもたちはおもしろ半分にお金を払ってやっていたが、みるみるうちに魚が寄ってきてくすぐったそう。お金を払ってまでやるものかなあと疑問であったが、こどもたちは楽しそうであった。
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