第63回福岡国際マラソン選手権大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回で5回目の出場となった福岡国際マラソン。過去4回出場して完走2回、途中での関門アウトが2回です。 やや消極的ですが、今回の目標はまず2時間45分以内での完走。次年度以降の参加標準記録の確保です。年齢も年齢ですし、この競技を20年以上も続けているので、ある意味では体に”勤続疲労”が続いている状況でもあります。 戦術的には、全体のペースを落として体に余裕を持った状態で、関門をすり抜けながらゴールを目指すというものです。テニスの1本目のサーブをはずし、2本目のサーブで相手のコートへボールを確実に落とすようなものといったところでしょうか。 今回に限っていえばその戦術は間違っていたとは思わないのですが、今回は走り出しから体が重たかったですね。「そのうち軽くなるだろう」と自分に言い聞かせて走っていましたが、いつもより心拍数が高めで、体調が良くないというか練習の疲労がうまく抜けていなかったような感じでした。(一週間前のペース走の方が調子が良かったです) 今年は関門にひかかるといけないので、関門の時間をあらかじめ調べておきました。30kmまでは昨年と同じく5kmあたり「19分30秒」です。30〜35kmが同じく20分00秒、35〜40kmが20分30秒です。35kmの関門は昨年と比べると1分速くなっており昨年並みのペースであれば通過できています。といってもそのあと36kmか37kmくらいで止められますけどね。 今回は最初の5kmが18分台の後半。その後は19分前半で”そろりそろり”と走っていました。 19分台前半のペースがが、体感的には18分台の中半くらいでやや辛い感じでした。関門もきつく貯金はほとんどできませんでしたね。 30kmでの余裕は1分。せめて1分30秒ほどの貯金が欲しかったですね。30〜35kmは体に余裕がなくなり、ここで貯金をはき出してしまいました。何とか35kmだけは通り抜けようと、ヨタヨタしていましたが、35kmの関門とその時計が100mほど前から見えました。残り30秒ほどです。 「やばい!」と思い、猛然とここだけダッシュして35kmのラインをぎりぎり通過したかと思われましたが、通過したあと役員が「682番(私の番号)止まれ〜」と後ろから制止されました。微妙なところですが、同時アウトだったんでしょうかね。 今回の結果から再度練習方法の見直しをせざるを得なくなりました。 何度も同じような繰り返しですが、 (1)練習のボリューム (2)ポイント練習 (3)故障防止 (4)疲労回復(大会当日に向け) 以上の組み合わせです。まあ、さじ加減というのか・・・。 2ヶ月と短期間ですが、少し休んでリフレッシュしてからまた別大向けの練習を開始したいと思います。
大会前日
今年で5回目となるがすべて新幹線での移動。ここ数年は、博多までの”のぞみ”も増発され、名古屋−博多(3時間20分)も新幹線利用者の方が飛行機利用者よりも多いかもしれない。所要時間も、乗り換え・待ち時間を含めると30分と変わらない有様だ。であれば、乗り換え回数が少ない方がいい。 私の乗った”のぞみ11号”は、13時過ぎに定時に博多駅に到着した。途中、雨が降っていることは多かったが、福岡は雨が止んだあとのようだ。 九州にやってくるのは、今年はこれで3回目。2月の別大マラソン、8月のハウステンボスへの家族旅行、そして今回である。 博多駅前には、第50回記念大会の時に、過去の優勝者の足形をタイルに埋め込み整備したものがある。今回も参加できたことを喜び、記念碑を眺める。 今年で63回を数える歴史ある大会になったが、福岡市も財政状況が厳しいのであろう。ここ数年は、優勝者の名前も追加されていないし、記念碑もいくつか壊れているところがある。昨年も見たが、修理はなされていなかった。 今年から(今年だけ?)、前日の選手向けのパーティーもなくなり、受付開始時間も1時間繰り下げられ午後4時となった。博多に到着して受付まで3時間ほど時間がある。練習も朝出かける前にしてきたので、現地では行うつもりはない。 例年であれば大会当日のことを考慮し、平和台や大濠公園の準備状況のみ前日確認をするが、今年はコースの一部も再度イメージしようと下見をしようと考えた。というのも、ありがたいことに福岡市交通局では土日祝日に限って地下鉄が500円で乗り放題の一日乗車券がある。福岡市の地下鉄は、わが名古屋市の地下鉄に比べれば路線は幾分か少ないが、大会当日にあちこち移動しながら応援するには十分な乗り物である。 受付時間の関係もあるが、前半部分のポイント西新(4km過ぎ)、姪浜(7km過ぎ)の2地点の下見をした。普段は、何気なく自動車が行き交う道路も、明日はランナーたちが大挙して通る。 「沿道の多くの人たちは、こういう目線でランナーを見るのだろうか」そういう思いも含めて下見をした。
ホテル〜ウォーミングアップ
11月は残業が多く、慢性的に睡眠不足だったが、こんなところで取り返すとは思っていなかった。 今回泊まった博多駅前のコンフォートホテル。無料の朝食サービスが付いているので人気があり、昨年は申込み時点で満室であったが、今回は早めに予約したおかげで泊まることが出来た。午前8時過ぎに1階の食堂(?)に行く。午前6時30分からオープンしているので、思ったほど混んではいなかったが、そこそこの混み具合であった。ここは九州。やはり韓国に近いせいか、このホテルでも聞き慣れない言葉を話す東洋系の人が多い。食事をしていてもそうだった。 ホテルは9時前にチェックアウト。早々に地下鉄で博多から大濠公園に向かう。 大濠公園駅から徒歩で平和台陸上競技場横のBグループ更衣室に到着したのは、9時を少しばかり廻った頃だった。更衣室のオープンが午前9時なので、まだほとんど部屋には人がいない。 早く来て何をするというわけではないが、時間に余裕を持てばいろんな準備も余裕を持ってできる。もちろん心の準備も・・・。 午前11時頃からウォーミングアップをはじめる。 平和台陸上競技場は、Aグループの選手を中心にウォーミングアップをはじめている選手が多い。今回で5回目のこの大会になるが、残念ながらBグループのためスタートはこの平和台陸上競技場ではなく、大濠公園。人数に余裕がある場合、Bグループの上位の持ちタイムの選手も平和台陸上競技場からのスタートになることもあるが、私の場合はありえない。一度くらいは、ここからスタートしたかったものだ。 スタートからのイメージを確認するという意味を含め大濠公園でウォーミングアップをする。今年は大濠公園からスタートする選手が間違いなく500人以上はいる。最初の1kmのペース配分で今日のレ−スが大きく左右される。スタート時のロスタイムを含め、1kmを3分50秒程度で入れればOKだ。あとは流れに乗って走るだけ。35kmで余裕があればそこからペースアップ。そこまでは、我慢のレースで進めていくというのが今日のプランだ。 ウォーミングアップをしている限り、風はそれほど感じないがこれも郊外に出てみるとどうであるかわからない。前半の8kmくらいまでと、折り返し(31.5km)てからは西向きになるので、強風の場合は辛くなる。「風だけは吹かないように・・・」と思いながらウォーミングアップを終える。
スタート前 ウォーミングアップした感じとしては体が重かった。 大会直前の一週間前の練習を軽くしすぎてしまうと、体が軽くなるものの質(パフォーマンス)が低下する。パフォーマンスを維持しようとして練習量を落とさないと疲労が残ったままの体となってしまう。年齢共にこの辺りのさじ加減を少しずつ変えながら大会に臨むが、フルマラソンの場合は長丁場のため特に難しい。 ウォーミングアップの時点で「体が軽い」というのは、疲労が抜けてはいるもののパフォーマンスも抜けてしまうので、この感じである場合はほぼアウト。 今日の感じは、体全体が重く脚の張りも完全に取れていないようだ。前週の日曜日のポイント練習がペース走20km(4’00”/km)水曜日のポイント練習を10km程度のレースペース走(3’50”/km)にしたが、この辺りの練習による張りが抜けていないのか。それとも適度な具合に仕上がり体が重いのか。結果は、3時間後にははっきりしている。 12時からスタート地点で最終コールがあるので、ユニフォームを脱いで指定場所のナンバーを持った係員のところへ向かうが、今年は本当に人が多い。市民マラソンの10kmロードレースのように人が多い。ただ、ここにいる人は皆、マラソンで2時間45分以内、ハーフマラソンでは1時間15分以内タイムの持ち主ばかりというのが、そこらの市民マラソンと違うところだ。 さて、私の場所となると、持ちタイムが悪いので、スタート地点よりも相当後方である。係員に自分の番号を告げチェックを受けるが、ここから先は例年のようにきれいに列ごとに並ばせず、「1分前!」の役員の声で選手らはぐちゃぐちゃになってしまった。 前半 12時10分。私にとって5回目の”福岡”のピストルが鳴る。 風はあまり感じないが、思ったほど気温が上がらず年寄りにとっては、ちょっと辛いレースになりそうな予感がする。 スタートして約半周、1km地点の看板を通過。3分40秒。スタートのタイムロスがあったにもかかわらずやや早いペースになってしまったので、ややペースを落とすことにする。前半は3分50秒/kmで刻んでいく予定なので早めにオーバーペースを修正しなければならない。2km地点の通過が7分30秒だったので、上手に修正ができた。「この調子この調子」と言い聞かせる。 大濠公園の北側に差し掛かり、駐車場脇の細い道路を通り公道へ向かっていく。この先約100m(2.4km地点:西公園入口交差点)でAグループの選手と合流するが、ここが福岡国際マラソンの中でも一番賑やかで、選手としても多くの沿道の声援を受ける晴れがましい場所となる。今回で5回目の出場であるが、毎回のことであるが、非常に気持ちが良かった。ゴールにおける達成感もさることながら、この瞬間というものはなかなか他のものに変えがたい感動である。とにかく、ここから西新あたりまでは、一番沿道に人が多いような気がする。 さて、針路を西に向けたので弱く吹いてはいるものの、やはり風を避けて走った方がロスが少ない。集団の後方に付けながら、はやる気持ちを抑えながら淡々と走る。 西新交差点を過ぎて5kmのチェックポイント。18分50秒。 今日は、とにかくペースをぎりぎりまで落としながら、関門をすり抜けていく作戦なので、最初の5kmとしては10〜20秒ほどやや速かった。ここから徐々にペースを落として、何とか5kmあたり19分10秒のペースに持っていきたいところだ。 姪浜を過ぎ、1kmほどして小戸西交差点を左折し今度は南下する。JR筑肥線の下を通り10km地点へ向かう。 白十字病院の前が10km地点。38分08秒。ここの関門は39分00秒なので1分ほど貯金ができた。 貯金ができるのは精神的にはいいが、ここまで走っていてあまり体に余裕がないということがわかる。後半になったら体が軽くなるのであろうか? 600mほど走ると「タイヤ館」が見えてくる。この大きな交差点をさらに左折し、ようやく東進。向かい風から解放されるはずであるが、あまりそのような感じもしない。それにしても今日はペースを抑えているにもかかわらず、心拍数も思ったより高く体に余裕がない。やはり疲労がうまく抜け切れてなかったのであろうか。ここからしばらく単調に東進する。私の中では、ちょっと変化に乏しく精神的に我慢を強いられる区間である。 15kmは西鉄ストア前。57分17秒。この5kmは19分09秒。いいペースになってきた。 この先六本松から赤坂あたりが、ちょうど大濠公園のすぐ南側になる。ぐるっと廻ってスタート地点近くに戻ってきている。ずっとまっすぐ走ると福岡一の繁華街「天神」方面に行ってしまうので、警固(けご)で右折し南東へ進路を変える。この辺りから、針路があちこち変わるので気分転換になる。 平尾で左折し、西鉄の線路下をくぐる。ロイヤルホスト前が20km。1時間16分54秒。この5kmは19分37秒。ちょっと遅い。19分30秒を超えると貯金を使い出すことになる。微妙にペースを上げなければならない。 中間点は1時間21分10秒。倍にすれば2時間42分20秒。体に余裕があれば、不可能ではないが今日は余裕がないので、どこまで持ちこたえられるか 美野島から博多駅前に向かうあたりから、急激に体がしんどくなる。微妙にペースアップしたつもりであったが、それ以上に早くなったようだ。心拍数も160台の中盤から170くらいに上がっている。 九州の玄関「博多駅」の前を通り、大博通りを北西に走る。車線が広く、選手もばらけるのでこの辺りが最初の辛い場所になってくる。体が軽くなるどころか、どんどん地面からの震動が脚に伝わってくる。悪いことを考えたくないが、苦しい展開になってきた感がある。 後半 当日までの練習、調整がうまく進んでいるときは、博多駅前から北へ2kmほどまっすぐ伸びる大博通は、道幅が広く滑走路のような感じがあり気持ちも大きくなるが、今日のように後半になっても調子の上がる兆しがみえない場合には、その道幅の広さがゆえに選手が離散し、北風にもさらされやすくなるので精神的に辛い。 25kmの丸新金属商会前を通過。1時間36分14秒。この5kmは19分20秒。5kmあたり19分30秒以内にはおさまっているものの、心拍数は170を超えイエローゾーンに入ってしまっている。スタート前からの体の重たさは、やはり疲労が上手く抜けていなかったことからきているようだ。とはいえ、いまさらどうしようもない。頑張るのみだ。 28km地点くらいで、先頭とすれ違う。私の予想通りケベデだ。しかし、誰も一緒に走っていない。明らかに独走状態になっている。さすがに北京五輪の銅メダリスト。昨年の福岡も快走だったが、これまでに先頭ランナーとすれ違った中では、その位置が一番ゴール寄りだ(つまりそれだけペースが速いということ)私とは既に7kmほどの差が開いている。 30kmの井口食品前を1時間56分03秒。この5kmは19分49秒。再び貯金を食いだしている。脚が動いていない割には、相変わらず心拍数が高い状態のまま。 香椎の街の中、31.6km地点を折り返す。 距離の長短にかかわらず、Uターンの折り返しはペースが乱れるのであまり好きではない。それに加え、Uターンするときに相当脚にきているのが感じられた。ゴールまでまだ10km以上あるが、この調子ではかなり厳しい。 また、反対車線ではすぐさま、「この車が最後尾車です」と連呼している最後尾車に出くわす。距離にして400mほどだろうか。調子がいいときは気にもならない最後尾車であるが、こういうタイミングでは非常に目障り耳障りである。あの車とかけっこをするというになりそうだ。とにかく今は逃げるしかない。
気なしか、先程まで感じられなかった風が急に強く吹いているようにも感じる。ここからゴールまではほぼ西向き。12月の季節風がもろに向かい風となる。ペースを守っているつもりではあるが、景色の流れがゆっくりに感じる。応援している人の顔もはっきり見える。自分でもジョギングをしているようなスピードになっていることがわかるが何ともしがたい。止まらずに前進あるのみ。 35kmの見慣れた風景が見えてきた。 ところがである。関門の横にはデジタルの時計。時間は2時間16分30秒あたりを指している。距離にしてあと100mほど。まずはここをクリアして進まねばならない。関門まで余裕がないので、急激にスピードを上げる、35km地点を2時間17分ジャストくらいで通過!関門は何とかクリア・・・、と思いきや後ろから「682番(私のこと)停まれ〜!関門通過してないぞー!」と・・・。秒以下のタイムは切り上げになるので、2時間16分59秒99までに通過しなければならない。ほぼ同時アウトということだろうか。 私のほかにほぼ同じくして35km地点で3人ほどつかまったが、こうして5度目の福岡国際マラソンはあえなく終わってしまった。 快足ケベデ。世界歴代9位の記録。日本国内初の2時間5分台! 今回優勝したのは、北京オリンピックで銅メダルを獲得したケベデ。タイムも2時間5分18秒と世界歴代9位の好記録であり、日本国内では初の2時間5分台というおまけ付きだ。 過去5回、私はこの大会に出場しているが、優勝者が第63回(今回)、第62回がケベデ(北京五輪銅メダリスト)、第61回がワンジル(北京五輪金メダリスト)、第60回がゲブレセラシエ(マラソン世界記録保持者)、第59回バラノフスキー(ウクライナ)と、バラノフスキーが当時伏兵的な存在で優勝したことを除けば、優勝者は間違いなく世界の超一流選手だ。 福岡国際マラソンが賞金レースでないだけに、主催者側が相当な大枚をはたいてこれらの超一流選手をかき集めていることは想像に難くない。これらの選手と一緒に走らせてもらえるだけでもありがたいと思う。 健闘愛知県勢!私は今回愛知県から出場の最高齢者 11月26日付のNews「NO.522 第63回福岡国際マラソン選手権大会 スタートまであと10日」でも取り上げたが、今回エントリーした選手で私よりも年上の選手は44人いる。各都道府県に約1人程度の人数だ。(ちなみに私と同じ47歳の選手は14人) 最高齢は60歳の保坂好久さん。お馴染み、フルマラソンの60歳の世界最高記録保持者だ。会場でも人気者で、いろんな選手たちから声を掛けられて嬉しそうにしている。いつもニコニコしている、痩せっぽっちのおじいちゃんという感じだが、実力は凄い。今回も2時間40分39秒(278位)で完走されている・まさしくスーパー爺さんである。 さて話は変わるが今大会の愛知県勢では、何と私が出場選手の中で最高齢者になっているではないか。これには少々がっかりした。実力的には私よりも上の年上の選手はいるが、みなエントリーされなかったようである。 また今回出走した選手は685人。完走者は488人なので完走率は71.2%。 これを愛知県勢に限ってみれば、出走した選手が23人で完走者が19人。完走率は82.6%と全体の成績を10ポイント以上も上回っている。おそるべし愛知県勢! 反省 今回、この大会への取り組みは、雑誌クリールに連載されているの「目指せ!3:00&3:15上級者のトレーニング」(ランバディ・ランニング・クラブ代表 伊藤嗣朗さん)を参考にさせてもらった。 この連載記事は、男子のサブスリーを狙うレベルや、女子で大阪や名古屋などの国際女子マラソンの参加標準記録を狙う選手に向けに作られているようである。 私の場合は、このサブスリーを狙うレベルの選手の練習方法に、1kmあたり10〜15秒ほどのタイムを減じて練習をしてきた。例えば、「ペース走20km(4分20〜30秒/km)」ならば、「ペース走20km(4分00秒〜10秒/km)」というようにである。 確かに、負担が著しくかかることなく故障もなく練習ができてきた感じはあり、なるほどと思った反面、大会で結果が出せなかったことを考えると、どこかに足らない部分があったかもしれない。 今回は、(1)走りはじめから体が重くこの状態が最後まで改善されずに、さらに(2)途中から失速してしまったことを考えると、@直前の疲労抜きがうまくできなかったこと A2日続きの疲労が蓄積した状態での練習で終盤まで持たせる脚作りができなかった。この2点が今回の反省点になるだうろ。特にAは、故障のリスクもあり避けている部分はあったが、後がないだけに故障覚悟で頑張るしかない。 |