第13回山の村だいこんマラソン大会 参戦記
 6年ぶりとなるこの大会の出場です。
 以前に出場したときとは山之村小中学校がメイン会場でしたが、数年前からメイン会場が「天空の牧場」に変わったようです。
 大会前日にコースの下見をしたときは土砂降り・・・。その後試走をしましたが小降りで「明日の天気は大丈夫だろうか」と心配しましたが、当日になるとしっかり晴れました。主催の方のブログに「この大会はここまで13回開催しているけれど、雨はゼロ」と書かれていました。もしかしたら晴れ男の私のおかげ?

 さて、レースの方ですが今回は回復の兆しがありました。
 5月、6月がレース出場なしで練習のモチベーションが下がり、その結果、7月は2大会、8月は1大会と出場してきたものの、どの大会も体の動きも成績もれもいまひとつ。ブランクの回復に時間がかかることを身をもって感じました。
 今回の目標はとりあえず年代別で6位入賞と設定。相手のあることですから、順位はどうなるかわかりません。週末の茶臼山通いでの成果が少しでも現れることを期待しました。
 序盤は7〜10位グループを走って、登り坂を無理せずに走っていましたが、3.8km折り返し地点から反撃開始。前を走る選手を一人ずつ抜いていきます。最初の折り返しで、差が開いていた同年代の選手たちにも徐々に追いつき追い越して、とうとう8km付近で同年代の選手にも追いつきます。一気に抜き去り最後の1kmは久しぶりに必死に逃げまくって戻ってきました。
 私が常日頃目指している先行逃げ切りのレース展開とは180度逆の展開でしたが、秋口の3つの国盗り、冬のフルマラソンに向けて弾みが付くような結果でした。

●大会名 第13回山の村だいこんマラソン大会
●開催日 平成23年9月18日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
天空の牧場山之村発着(地図)(岐阜県飛騨市) 

大会要項

プログラム

地図(高低表あり)


コースガイドはこちら
   
地図(ハーフ、10km)

地図(5km、3km) 
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴、気温27℃くらい
●参加賞 入浴割引券(流葉温泉Mプラザ、割石温泉)、うどん割引券、うちわ、ポケットティッシュ、タオル、大根1本、ホウレン草2把、アクエリアス(完走後)
●結 果 39分55秒(10km:一般男子40〜55歳 優勝、総合第3位)
●表彰 賞状、盾(春慶塗)
●過去の戦績
H17.9.18   第7回大会   10km   39分32秒   総合5位 (年代別第2位) (43歳)
●交通手段等
(往路) 自宅6:47〜地下鉄・本山駅(集合)〜名古屋IC〜(東名・名神・東海北陸道)〜飛騨清見IC〜(一般道)〜道の駅(休憩)〜9:50レールマウンテンバイク11:00〜スカイドーム神岡(見学/昼食)〜会場13:00(コース下見/試走)15:00〜小林荘15:48〜(徒歩)〜流葉温泉(入浴)〜(徒歩)〜小林荘(泊)
(復路) 小林荘7:15〜会場駐車場8:08−(【第13回山の村だいこんマラソン大会 10km 9時50分スタート】)−会場12:21〜13:00流葉温泉(昼食/入浴)14:40〜(一般道)〜飛騨清見IC〜(東海北陸道)〜ひるがのSA(休憩/土産物購入)〜美濃関JCT〜(東海環状道)〜豊田東JCT〜(伊勢湾岸道)〜東海IC〜(一般道)〜17:58Nさんご自宅(解散)18:03〜(一般道)〜東海IC〜(伊勢湾岸道)〜名古屋南JCT〜(名二環)〜上社南IC〜(一般道/給油)〜自宅18:43
●費用
参加料 3,000円  
燃 料 7,650円   624(km)/11.5(リットル/km)×141(円/リットル)
高速料金 4,650円
 ( ETC割引/名古屋〜飛騨清見 1,900円)
 ( ETC割引/飛騨清見〜東海 2,350円)
 ( ETC割引/東海〜上社南 400円)
入浴料 1,480円  (流葉温泉/2回入浴。うち1回は、食事付きの「温泉パック」980円)
レールマウンテンバイク 1,500円  
宿泊 8,200円  (ロッジ小林荘/1泊2食/ビール2人で缶ビール4本含む。)
交通費割勘 ▲7,000円  (Nさんと交通費割勘分)
合 計 19,480円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。
  (10km 一般男子40〜55歳は3位まで) (
★は加藤が参加した部門
【21.0975km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
一般男子(高校生〜39歳) 154人 澤原 雄一 愛知県海部郡 庄内RT 1゜18’22”
一般男子(40〜55歳) 120人 中嶋 茂雄 岐阜県岐阜市 ぽちたま 1゜25’06”
一般男子(56歳以上) 84人 小西 健雄 奈良県天理市 無事これ名馬 1゜30’40”
一般女子(高校生以上) 83人 越野 裕子 新潟県上越市 大潟走友会 1゜38’08”
【10km−9時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
一般男子(高校生〜39歳) 60人 松平 功太 富山県下新川郡   38’14”
★一般男子
(40歳〜55歳)
71人 加藤 一郎 愛知県名古屋市 名古屋市役所
走友会
39’55”
有馬 英樹 岐阜県飛騨市 飛陸神クラブ 40’07”
西村 康 岐阜県養老郡   40’27”
一般男子(56歳以上) 41人 中島 傅 長野県茅野市 茅野楽走会 43’30”
一般女子(高校生以上) 68人 林 麻記子 愛知県春日井市   45’24”
【5km−9時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
一般男子(高校生以上) 76人 蔭地 和成 愛知県春日井市 俺についてこい 16’41”
一般女子(高校生以上) 41人 鈴木 賀代 富山県富山市    24’26”
中学生男子 36人 下林 史弥 岐阜県飛騨市   18’51”
中学生女子女子 18人 北原 莉子 長野県諏訪市 長野諏訪南中 22’02”
【3km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
小学生男子(1〜3年生) 25人 横川 穣羽 長野県安曇野市   15’16”
小学生女子(1〜3年生) 21人 渡部 春雅 埼玉県さいたま市 宮前小学校 13’42”
小学生男子(4〜6年生) 59人 榎本 大倭 富山県富山市 AC・TOYAMA・Jr 11’12”
小学生女子(4〜6年生) 32人 小林 祐華 長野県上田市 腰越JSC 11’31”
ジョグ&ウォーク 120人 大下 勝久 岐阜県飛騨市   15’28”
総合計 1,109人  

レールマウンテンバイク
神岡鉄道の歴史
昭和41年10月  国鉄神岡線として猪谷−神岡間(20.3km)が開通
昭和59年10月 国鉄神岡線廃止。神岡鉄道神岡線 猪谷 - 奥飛騨温泉口間 (19.9km) が開業。神岡大橋駅新設。西漆山駅を漆山駅に、飛騨船津駅を飛騨神岡駅に、神岡駅を奥飛騨温泉口駅に改称。
平成17年3月 猪谷 - 神岡鉱山前間の貨物営業廃止
平成18年12月 猪谷 - 奥飛騨温泉口間 (-19.9km) が廃止
 前回の出場時は、往復500km以上の道のりを日帰りで強行したものの、今回は走友のNさんから「一緒に行きましょう」とお誘いを受けたので、あれこれ考えた末に現地で1泊し参加することにした。
 コースの下見や試走のことを考えながら若干の観光施設を調べたところ、「Gattan Go!!」のキャッチフレーズで神岡の新たな観光施設となっている「レールマウンテンバイク」で遊ぶことにした。

 レールマウンテンバイクというのは、廃止となった旧神岡鉄道のうち、旧奥飛騨温泉口駅と旧神岡鉱山駅の間(片道3km程度)を専用のマウンテンバイクで走るというもの。ノーマル、ハイブリッド、ベンチシート、観覧シート型などこのレールマウンテンバイクにもいろんな車両があり選択ができます。

 大会前日の土曜日、午前10時からの部に「ハイブリッド」で予約をしておきました。名古屋からの道中は、雨で天候が心配されましたがレールマウンテンバイクに乗っている間は雨も止み、晴れ間が広がることはなかったものの、廃線後を満喫してきました。

集合場所は旧奥飛騨温泉口駅です。

在りし日の神岡鉄道の写真パネルなどが展示されています。

乗車前にビデオで注意事項の説明を受けます。

この日の10時からは、私たちを含め5組の予約があり盛況でした。

ヘルメットは着用義務。カッパは雨上がりなので着用が勧められます。現地で購入もできます。左は私、右は今回ご一緒させていただいたNさん。

レールの継ぎ目の音が面白いですね。

トンネルも2箇所あります。もちろん中は真っ暗

出口が見えてくるとホッとします。

旧飛騨神岡駅のホームです。不思議な気分・・・。

山あいののどかな雰囲気ですね。

レールマウンテンバイク終点の旧神岡鉱山駅です。

レールマウンテンバイクのサイトにも掲載されていないサプライズ。

この日は「トマトとキュウリを自由にどうぞ」と・・・。

私もキュウリを1本頂きました。味付けは、塩のみ。

終点の旧神岡鉱山駅から見える「神岡鉱業」。神岡鉱山は西暦720年ごろから採掘を開始。1874年に三井組が経営権を取得し2001年に閉山するまでに約130年で7,500万トンの採掘があり、一時は東洋一の鉱山として栄えた。神岡鉱山の亜鉛鉱石に含まれるカドミウムを原因とする、富山県神通川流域で発生した大規模な公害「イタイイタイ病」の発生原因の鉱山として有名。鉱山跡地の一部は、ニュートリノの観測地「スーパーカミオカンデ」で有名。神岡鉱山鰍ヘ、自動車用廃バッテリー 、産業用鉛蓄電池、リチウムイオン電池、廃基盤、廃携帯電話、廃OA機器から鉛や貴金属をリサイクルする事業を中心に操業している。
 
5分ほど休憩して、係員の方に向きを変えてもらい再度出発していきます。
 
旧神岡鉱山駅は、貨物の取扱があった駅ですので、構内は広いですね。
 
列車が通らないので、植物も伸び放題。
 
先ほど通過した旧飛騨神岡駅に戻ってきました。
旧飛騨神岡駅付近から見る神岡の市街地。平成16年2月に飛騨市となったが、直前の吉城郡神岡町の頃の人口は約1万1千人。鉱山最盛期には、人口が2万7千人あったという。

ここで一旦停止し、最後は勢いを付けて駅舎内にレールマウンテンバイクを登らせます。

こんな感じでおしまいです。

流葉温泉 Mプラザ

流葉温泉 Mプラザ。Mの文字をかたどって作ってますね。3階の手前側が女性の浴室、奥側が男性の浴室。各々の出っ張ったところが露天風呂です。
 今回、土曜日・日曜日ともに各一日ずつ利用したのが「流葉温泉 Mプラザ」です。
 奇抜な形状から遠くからもよく目立つ施設で、流葉スキー場のゲレンデのすぐ直下にあります。冬は、スキー客、夏は合宿を行う学生さんたちで多く賑わうのでしょう。
 大会終了後の日曜日は、割引券も配られていたので利用する人はそれなりにいましたが、土曜日は通りがかりのマイカー族でしょうか、特にガラガラという雰囲気ではありませんでした。
 露天風呂から見える景色はいいですね。ここを利用するのは2回目ですが、この温泉の良さでしょう。またジャグジーもいくつかあり、疲労回復にもいいですね。

 さて、今回紹介するのは「温泉パック」です。
 この温泉の入浴料は大人600円(宿泊施設の割引券を等を利用すると500円)ですが、この温泉では食事と入浴がセットとなった温泉パック980円を発売しています。温泉パックでの食事は、13種類のメニューから選べるというもの。つまり380円で食事ができるということですね。13種類のメニューは「@ソースカツ丼、Aコロッケ定食、Bかき揚げ丼+ミニうどん、Cチキンカツとじ定食、Dメンチカツ定食、E鶏唐揚げ定食、Fおろしうどん又はおろしそば+小ライス、Gミニねぎとろ丼+ミニうどん、H串カツ定食、Iうどん又はそば定食、Jフライ盛り合わせ定食、Kラーメン+ライス、L豚しょうが焼き定食」です。
 私は「ソースカツ丼」をいただきましたが、間違いなくこの温泉ではこの温泉パックがオススメでしょう。

館内のあちこちで宣伝していた温泉パック。温泉とセットで980円なら間違いなくお得ですね。

私が選んだソースカツ丼。豚しょうが焼き定食も捨てがたかった・・・。

小林荘

こちらが小林荘。スキーシーズンは雪に囲まれてロッジの雰囲気が出るでしょうね。
 今回宿泊をしたのが流葉スキー場そばの小林荘。先ほど紹介した「流葉温泉Mプラザ」から徒歩1分ほどのところにあるいわゆるスキー宿だ。スキー場のパンフレットには「ロッジ小林荘」と紹介されている。
 6年前にこの大会に参加したときは慌ただしく日帰りをしたのであるが、今回Nさんも一緒に行かれるのであれば、少しゆっくりしてもいいかなと思い前泊することにした。
 神岡町内にも宿泊する場所はいろいろあるが、インターネットでいくつか調べたところ、一番気の利いた感じのサイトがこの小林荘だった。「お値打ち飛騨牛プラン プラス1,000円で3つのコースから選べます−しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼き肉」というのも食をそそる。土曜日のみ宿泊料金(1泊2食)が6,500円ではあるが、プラス1,000円を加えても7,500円ならリーズナブルだ。

 この日の宿泊客は、私たちを入れて全部で5組だった。
 家族4人の客(この方からは、後日サイトを見たとメールを頂きました)、私たちと同じ2人連れの客、お一人で宿泊の客。ここまでの3組は明日の大会の参加者。その他にやや太った二人連れの年配の客がいたが、こちらは大会参加者ではなく川釣りのための宿泊とのこと。スキーシーズンはごった返すかもしれないが、秋のこの時期大きなイベントもないので、比較的静かではあった。
 事前に注文しておいた飛騨牛の焼き肉セットであるが、肉はやや細切りではあるものの、女将さんが「飛騨牛の最上のものですよ」というだけあって、柔らかく美味しいものであった。本当は大会終了後に打ち上げで食べる方が気分的にもリラックスしていいのであろうが、焼き肉の美味さに負けてついついがすすんでしまった。アルコール燃料も十分入って、明日の準備はOK!

こちらが事前に予約しておいた焼き肉セット(2人分)。野菜は自家製とのこと。大会前で体重を増やしたくなかったので量的にはちょうどよかった。

同行のNさんと。食事前に既に2本ずつ飲んでいて、食事の時にはさらに合計4本(350ml缶)追加。燃料は満タンですね。

こちらは朝食。鮎の甘露煮は養殖物とか。ご飯やみそ汁は何度もおかわりしました。

5組の宿泊客の中ではわれわれが出発するのが遅く、2つあったうちの1つのスイカを女将さんから丸ごといただきました。こちらも自家製のものとか。ホテルの宿泊では無いサービスですね。ありがとうございます!

6年ぶりの出場
 前日コースの下見に訪れたときは、土砂降りの天気。6年前に訪れたところと同じところとは思えないほど違う印象であったが、大会当日は前日と打って変わってやや暑いくらいの日になった。

 6年前の会場は山之村小中学校。今回の会場の「天空の牧場 山之村」からわずかに数百メートルほど離れているだけ。ここはここで田舎の学校という感じでよかったのであるが、観光牧場ができた関係で数年前からこちらに移ったようだ。今年も天気がよかったので問題はなかったが、「天空の牧場 山之村」には、雨を避けるための体育館のような収容施設がないのが難点。しかしながら主催者としては、観光施設のこの牧場にお金が落ちるので、会場としてはこちらの方がいいだろう。まあ明るい雰囲気でもあるので、私自身もこちらの方がいいかと思う。

 話は変わるが今回でこの大会も第13回目。初めて参加者が1,000人を超えたそうだ。マラソンブームも手伝っているのであろうが、こういう山あいでの空気のきれいなところでの大会は気持ちがいい。コースはハードであるが、のんびりとしたいい雰囲気のこの大会を多くの人にぜひ知って欲しいと思う。

会場そばには大きな看板

受付をした後は、ここで参加賞を頂きます。今年の参加賞はだいこん1本とホウレン草が2把。主催者ブログを見ると前日に袋詰めをされたようです。ご苦労様です。

牧場内には小川が流れています。

テントを張っている人が目立ちました。

今回初登場。先日購入したテントのデビュー。日陰を作り体力温存に役立ちました。

会場そばのオブジェ?
6年前にやってきたときも同じようなものがありました。
開会式です。この山あいで1,000人の参加者は多いですね。

ゲストランナーは大南姉妹
 第13回を迎え、この大会としては初めてゲストランナーを呼んだ。
 そのゲストランナーは、大南姉妹。東海銀行→UFJ銀行→トヨタ車体→ユティックと所属は変わったものの、福井県出身でありながら愛知県での生活が長く、名古屋でも有名な双子の姉妹ランナーだ。
 現在は、福井県坂井市の染色加工会社「ユティック」の所属ではあるが、一年でも長く現役生活を続けて欲しいランナーだ。
 今回、テントを設営したところ、放送で「ただいまからゲストランナーの大南姉妹のサイン色紙の配布を行いますので、本部テントまでお集まり下さい」と。同行のNさんが「本部テントってどこ?」というので、「すぐそこじゃないですか」と私。みると、そこには大南姉妹が座り、ちょっと暇そうにしている。
 しかしながら放送が入りしばらくすると、人が集まりだした。早く行った方がいいと思った私とNさんは、すかさずテントに行きサイン色紙をいただく。あらかじめ書いたもので、ビニールの袋に入ったものではあるが、Nさんともども「いい記念になりましたね」と。

5月6日に名城公園で走っているのを目撃したが、この日もどちらが大南博美さんか大南敬美さんかわからなかった。

開会式でゲストランナーの大南姉妹も紹介されました。

二人とも参加者と一緒に楽しそうに走っていましたね。

コースガイド(コース紹介) →
こちらを参照してください。

6ヶ月ぶりの優勝。そして100勝へ大手!

ハーフマラソンのスタート
 今回は7月末の千曲川ロードレース以来の10km。スピード練習をしてこの大会に臨んできたわけではないが、この時期(9月)に10km程度、10月にはハーフマラソンくらいの距離をそこそこ走りながら年末のフルマラソンに向けて走行距離を増やしていこうという考えで今回は10kmにエントリーをした。
 起伏のあるコースなので、タイムの設定は特にしないが、年代別でなんとか6位くらいに入れないかというのが今回の目標。ただいま49歳。来年5月には50歳となる。40歳になりたてのランナーとの勝負は正直言って厳しい。といって最初から諦めているわけではない。上手に練習し、疲労がうまく抜けていけばまだまだ勝負はできる。ただし、一本一本が勝負となるので連戦はできない。

 9時30分にハーフマラソンの部がスタート。Nさんの出発を見送り、9時50分の自分のスタートに備える。朝方、同じ走友会のM谷さんに会い、近況を聴く。職場も変わり忙しそうだ。彼も10kmを走る。エースに成長した彼の後ろ姿を見ることはあっても、前を走ることは無いだろうと思っていたが今日に限っては不思議なことが起きた。これは後述する。

 さて、今日の作戦は次の通り。
 このコースの特徴は、前半3.8kmまでの急峻な登りにある。ところによっては10%くらいあるだろう。トレイルランなら珍しくもない勾配であるかもしれないが、ロードレースとなると半端な登り坂ではない。スタート〜1kmまでは比較的平坦ではあるものの、ここから急勾配〜緩勾配が数度繰り返される。
 折り返しまでは無理をせずに、かといって折り返してすぐにペースアップをしても急坂を下る際に大きく脚に負担がかかる。勾配が緩くなってからペースアップをし、全体を上手に走るというものだ。結果からいうと、まずまずその通りに走れた。


一緒に参加したNさんのゴール。6位入賞を目指しましたが、年代別9位でゴールでした。
 スタートから数人の選手が前を走る。圧倒的なスピードでどんどん前を駆けて行く選手はいない。4〜5歳私も若ければそのグループで走っていったかもしれない。私の少し前にM谷さんがいる。練習ができていないせいか、私との差はそれほど無い。しかしながら急坂が始まると徐々に彼とも離され出す。最初の2kmくらいまでは概ね8位くらいを走っていたが、3km過ぎから少しずつ抜かれだし3.8kmの折り返し地点では10番でターンする。ナンバーカードで確認するが年代別の順位は4位。前を走ろうが後ろを走ろうが、このコースの中ではここまでが一番ポイントとなるところ。前日も試走で走ったがやはり大変なところだった。

 折り返してからは、同年代の選手一人を含む3人のグループで、いま登ってきたところをそのまま下っていく。思い切り走りたいところであるが、ブレーキをかけないように気を配りながら下る。
 私は、下りも登りもさして得意なわけではないが、今日に限っていえば併走している選手が勝手に脱落していった。6km過ぎて、コースは右へ曲がり細い道を走るコースに変わるのであるが、後続の選手の息づかいは聞こえなくなり、前を走る選手が徐々に近づいてくる。途中で、同年代の選手一人を抜き、総合5位、年代別では2位に上がっていた。
 スタートから後塵を拝していた同じ走友会のエースM谷さんの背中も見えてくる。私が速いのではなく、彼の調子が悪いのか、よほど練習ができていないのかどちらかであろうが、どんどん彼の背中が近づいてくる。8km手前でとうとう彼に追いつく。追い抜きざまに彼のお尻に一発「喝!」を入れるが付いてくる雰囲気はない。
 さらに彼の少し前を走るスキンヘッドの選手が見えてきた。こちらは、確か同年代の先頭を走る選手。序盤のこぎみよい走りではない。こちらもいただきだ。8kmを過ぎて彼も抜き総合3位、年代別で1位を走ることになる。当初はこういう展開になることは想定していなかったが、ここまで来たら年代別優勝は譲れない。
 残り1kmのアップダウンも我慢しながらゴールを目指す。ファミリージョギングの親子連れをかき分けて走ると、スタート地点の天空の牧場が見えてくる。公道から右折すれば100mほどでゴールなのであるが、6ヶ月ぶりの優勝が転がり込みそうなので気を抜くことなく最後まで必死だった。

 タイムは39分55秒。このコースなので速いか遅いかはサッパリわからないが、40分を切ったランナーは私を含め3人。6ヶ月ぶりの優勝はもちろん嬉しいが、今回の優勝でこれまで積み上げてきた勝利数も99勝。100勝に王手がかかった大会でもあったのだった。

ちょっと変わった表彰台での表彰でした。(中央がわたし)

本日の戦利品

副賞はありませんが、6年前に欲しかった春慶塗の「優勝盾」を手に入れることができました。