第16回白馬スノーハープクロスカントリー大会 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
走友のN村さんと合流 大会の2日前の7月19日(金)に東京に出張に行った。帰りに東京駅近くの八重洲で走友のN村さんと一杯飲む。この日はちょうどN村さんの誕生日。単身赴任中なので、少しばかりでもお祝いをしてあげたいと思う。しかしながらいつものごとく、東京での飲む場所はN村さんにお願いし決めてもらっている。 今回は八重洲で30分299円で飲み放題という、飲兵衛にとっては素晴らしい店屋を見つけてくれた。飲み放題分はセルフサービス。ドリンクバー感覚でビールを自分で注ぎに行く。こんな程度ことでこの値段になるとは恐ろしい。缶ビールを買って飲むよりかえって安いではないだろうか。利益が出るのかどうか心配となるが、東京ではこういう店屋もあるのかと感心する。1時間半ほどこの店にいたが、やはりかなり割安な感じの店屋であった。
私は早朝に名古屋を出てくることになるのであるが、N村さんは新宿から夜行のムーンライト信州で白馬入り。レース後は日帰りで東京に戻られるので、交通費は青春18切符の一日分2,300円+指定席510円+α。体も鉄人級であるが、お金の使い方も鉄人級で非常に上手だ。 帰りの接続列車のこともあったので、松本までN村さんを送りがてら松本市内の温泉で一緒に入浴をし汗を流す。一緒に大会に参加し、一緒に風呂に入るというのは楽しい。ただし今回は距離の短いレースで、N村さん本来の実力を出し切れなかったのが残念であった。来週の皇居での30mレースでは、実力を存分に発揮し頑張って欲しいと思った。 この日N村さんと一緒にいた時間は6時間弱。短い時間ではあったが濃縮した時間だったと思う。また、一緒に遠征に出かけましょう! コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。 昨年に引き続きの出場 この大会に出場するのは今回で3回目。昨年に引き続きの出場である。 何年か前から、練習後の疲労回復に時間がかかるようになってきたと感じるようになってきた。加えて夏の暑い日の練習後のダメージは大きく、最近はなるべく涼しいところで練習するように心がけている。また出場する大会も、7月、8月、9月はなるべく涼しいところを選ぶようにしている。 この大会は、わが家から日帰り参加が十分可能で、距離も短くレース後のダメージも残りにくい。雨の日や雨上がり後の数日間の場合は、グランドコンディションが悪くなるのは少々冴えないが、それを割り引いても標高約750m、北アルプスの見える爽やかな環境のレースというのは非常に心地よい。会場が長野オリンピックで使用されたクロスカントリースキーのメイン会場というのもさらにテンションが上がる。私の中では、引き続き来年以降も出場をしたい大会の一つである。
ゴール前の詰めの甘さで・・・ 早朝の白馬は涼しかった。標高は750mほどのところであるが、ここは森林が多いせいか愛知県内の同じ標高のところより涼しく感じる。 今日のスタートは10時30分。例年と同じ時間のスタートである。 しかしながら、時間が経てば経つほど陽が昇るため気温が上昇し、スタート時間が遅い選手たちは上昇する気温に苦しむ。毎年思うが、涼しい時間帯に子どもたちを優先するせいか、大人たちは後回しの時間帯となっている。 ウォーミングアップを終え、ストレッチ、ウィンドスプリントを終えてスタートラインに行く頃には、それなりに汗をかいていた。先月出場した「平川市たけのこマラソン大会(青森県平川市)」のスタート時の方がはるかに涼しい。
最初に参加したときは、このスタートの合図と共にスタートをし、後半メロメロになってこのコースにおいては前半頑張ってはいけないことを学び、2回目に出場した昨年の大会ではそれを教訓とし、スタート直後はかなりゆっくり入った。3回目の出場となった今年はさらに遅いペースでスタートをする。高校生や20代、30代の選手が前をどんどん走っていくが気にせず、オーバーペースにならないように”これでもか”というくらい遅いペースで芝生の上を走っていく。 200mほど走ると芝生グランドに別れを告げ、土のクロスカントリーコースに入る。ここではこのコースの最初の登り坂が待ち受けている。最初に出場した年は、ここで頑張りすぎて後半がメロメロになった苦い思い出がある。昨年に引き続き、このコースを上手に走るためには、「ここでぐっと堪えて頑張らないことが一番」と自分に言い聞かせて頑張らないようにする。
私の目の前には、すでに20人以上の選手が走っているが、その中に私と同じ5530番の選手(=50歳代男子)が一人走っている。既にその差は10m以上。自分のコンディションもベストからほど遠いので、「今日はこのまま行かれてしまうのかなぁ」と思いながら走る。最初から無理について行ってしまっては4年前と同じことになるので、ペースを崩さないように走ることとする。 ところがこの最初のヤマを超え、再び芝のメイン競技場に戻ってきた頃、5507番の選手にも抜かれる。50歳代で3番目に後退。ただし、この選手は走りっぷりからすると登りが苦手そうなので、後半には何とかなるかもしれないと感じる。 2km付近の給水で水を取り背中にかける。わずか2kmにもかかわらず体がヒートアップしているのでこの給水所はありがたかった。ここからしばらくは、競技場の管理棟の裏を走る。平坦から少し下りとなるコースだ。ここで少し息を整えながら、次の登り坂に備える。
コースを右折し登り坂に入ると前を走る集団との距離が開きだした。「最後の1kmが勝負」とここでのペースアップも我慢する。ペースアップを堪えて坂を登り切ると、再び芝生が見えてきた。ここから先も少し登るが、先ほどのような急ではない。5507番の選手にこの辺りで追いつき追い抜く。ここで年代別で2番手に戻る。 このコースの最初の折り返しをし、最後の折り返しに向かおうとすると、少し前に5530番のナンバーカードが目に入ってきた。スタート直後に10m以上先を走っていた選手だ。この選手を抜けば年代別でトップになる。こちらがペースアップをしたのではなく、先行する5530番の選手のペースが落ちてきたので結果的に近づいてきたのだろう。こちらも余裕があれば、最終折り返しを待たずに一気に抜き去るところであるが、こちらもそれほど余裕が無いので、競技場でラスト勝負にかけることにした。 最終折り返しからは下り坂。気がつかれないように後ろについて走る。ゴール前の50〜100mを勝負ポイントにしようと考えた。その程度の距離ならばラスト勝負に持ち込めそうだろうと。
満を持して、ラストスパートをかけようとしていたところ、ゴールの150mほど前ですぐ横を凄まじい勢いで抜いていく選手がいる。ナンバーカードは5518番。なんと同じ年代の選手ではないか!「いかん!」と思い、こちらもすぐさま追いかけるものの、ワンテンポの遅れは痛恨の出遅れだった。ゴールが近づいてもその差は全く縮まらない。むしろやや開いたくらいだった。「間に合わない・・・」と思った瞬間に、先ほどまでぴたりとくっついていた5530番の選手にゴール前で、再び追い抜かれる。そしてゴール・・・。めまぐるしく順位が変わった最後の150mだったが、その中で一番悪い3番手でのゴールと、僅差を一番悪い形でのゴールで、悔しいゴールだった。 接戦をモノにするのは気持ちがいいが、接戦での敗戦は落胆が大きい。来年は、大差のゴールで今回の借りを是非とも返したいと思ったこの日のゴールだった。
本日の戦利品
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