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平成16年9月10日(金)
〜 NO.60 単位のウンチク(その6) 〜
 今回は昨日列挙した中からBpsiの起源です。
 「psi」は「pound per square inch」の略です。つまり1(psi)とは「面積1平方インチ(in)に、1ポンド(lbf)の力が加わったときの圧力(定義@)」を指しています。
定義@を式で表せば
  1(psi)=1(lbf)÷1(in
        =1(lbf/in
ということです。

【ポンド】

 ここで出てくる「ポンド」は、ヤード・ポンド法の単位です。
 「ポンド pound(lb)」はイギリスが発祥で、1854年にエリザベス1世が「7000グレーンを1ポンドとする」と決めたのが始まりといわれています。
 「グレーン」は、グレーン・ウィスキーの「グレーン」で、穀物の粒に由来する単位です。で、ポンドを表す単位「lb」はラテン語の単位「リブラ(libra)=天秤」から来ているといわれています。
 今では質量1(lb)は、
          1(lb)=0.45359237(kg)・・・・・A
とされています。また、同様に1(lbf)は「A」に9.80665をかけて
          1(lbf)=4.482216152605(N)・・・・・B
とされています。

【インチ】
 「インチ」もポンドと同様にヤード・ポンド法です。1インチは12分の1フィートで、インチは「12分の1」を表すラテン語の「uncia」に由来しているといわれます。

【フィート】
 ではフィートはどこから来ているかといえば、足の長さを表す単位で、
          3フィート=2キュービット
とされています。

【キュービット】
 はてまたこの「キュービット」はどこから来ているのか?
 「キュービット」はラテン語で「ひじ」という意味を持っています。古代エジプトでは、王様の「ひじから手の先まで」を1キュービットとしていたようです。ですから、その王様が交代するたびに、キュービットも長くなったり短くなったりするのでした。
          1(インチ)=2.54(cm)
                 =0.0254(m)・・・・・C
          1(フィート)=12(インチ)=12×2.54
                 =30.48(cm)
          1(キュービット)=1.5(フィート)=1.5×30.48
                    =45.72(cm)
ということから、その1(キュービット)を決めた時の王様の腕の長さが45.72(cm)であったことがわかります。

 以上B、Cから
          1(psi)=1(lbf/in2)
               =4.482216152605/(0.0254)2
               =6,894.757593(N/m2)
               =6,894.757593(Pa)
ということが導き出されます。
平成16年9月9日(木)
〜 NO.59 特級ボイラー技士 〜
 すでにご存じの方も多いと思いますが、平成16年度から特級ボイラー技士、一級ボイラー技士の受験資格が緩和されました。
 ある方から、「特級ボイラー技士は合格率が低いので受験資格がもうすぐ緩和されそうですよ」ときいていたので、久々、財団法人安全衛生技術試験協会のHPを見たところ、確かに受験資格が緩和されていました。

どのように緩和されたかというと、
  1. 一級ボイラー技士免許の交付を受けている人は、特級ボイラー技士免許試験を受験できる。
  2. 二級ボイラー技士免許の交付を受けている人は、一級ボイラー技士免許試験を受験できる。

ということです。

 とはいえ、今の自分の立場からすれば、ボーラーに関する実務経験の積みようがないので、仮に二級ボーラー技士になるためにボイラー実技講習を修了しても、一級ボイラー技士試験を受験するところまででストップしてしまい、仮に合格しても、その先の実務経験を積めないので一級ボイラー技士の資格は交付されません。そのため特級ボイラー技士試験は受験すらできません。

 実務経験があろうとなかろうと、受かる人は受かるし、すべる人はすべるのですから、受験前に門前払いする制度は改善して欲しいと感じました。合格しても実務経験のない人に免許を交付するのがイヤならそれはそれでいいのですが、受験くらいさせればいいと思います。必ず受かる人はいますから。
 まだまだ、門戸を開いているとはいえない特級ボイラー技士試験でした。
平成16年9月8日(水)
〜 NO.58 単位のウンチク(その5) 〜
 さて、そろそろ「単位のウンチク」も佳境に入ってきました。
 今回は、「単位のウンチク」を始めたきっかけである「圧力」の「単位」の起源についてお話をしようと思います。圧力の単位で使われる主なモノとしては、次のモノがあります。
 @Pa
 Akgf/cm
 Bpsi
 Catm
 DTorr
 Ebar
 このうち今日は@のPa(パスカル)とAのkg/cm(キログラム毎平方センチメートル)を説明します。

 「単位のウンチク(その2)」で、Paは国際単位であるSI単位の中で、基本単位の組み合わせである「組立単位」であるというお話をしました。
さて、1パスカル(Pa)とは、「面積1平方メートル(m)に、1ニュートン(N)の力が加わったときの圧力(応力)」を指します。圧力とは「力÷面積」で表されます。
 でも、1(N)の説明がまだしてありませんね。

 1(N)とは、「1キログラム(kg)の物体に、1メートル毎秒毎秒(m/s)の加速度を与える力(定義@)」と定義されています。
 例えば、体重60kgの人は60kgです。どこで計っても60kgのはずです。なぜ体重が60kgかとわかるといえば、ヘルスメータにのって計るからです。当たり前ですね。
 ところが、この人が月に行ってヘルスメータで体重を計るとどうなるでしょう。月は地球の約6分の1の重力です。同じヘルスメータで計っても「10kg」としか表示されません。これでは、月で体重を計ったり、火星で体重を計ったり、金星で計ったりすれば計るたびに体重が異なってきます。しかし、この人は60kgであることには変わりがないのです。本当は太りも痩せもしません。体重が変わるのは、計る場所の重力のせいで体重が変動して見えるだけだからです。

 よって、この人が持つ体重60kgのことを「重さ」、正確には「質量」60kgというように表します。
 それに対して、地球上では平均的な重力加速度9.80665(m/s)がかかりますので、その時にかかる力を「質量×加速度」として表します。
 重力加速度も緯度によって変わってきますので、60kgの人は同じヘルスメータにのっても地球上で計る場所が変わると若干やせたり太ったりするように見えるわけです。
 ニュートンとは、万有引力の法則を発見したニュートン(1642〜1727)にちなんでつけられた単位です。

 また「kg」と「kgf」の違いは、「kg」は「質量」を表す単位ですが、「kgf」「1kgの質量の物体に働くとき、加速度の大きさが9.80665m/s2の加速度を与える力の大きさ(定義A)」と定義していますので、「kg」と「kgf」は異なります。よって、kgf/cm「力÷面積」のため圧力を表す単位となります。

 これらの定義@、Aを式にすると、「力」は次のように表されます。
     1(N)=1(kg)×1(m/s)・・・・・(1)
     1(kgf)=1(kg)×9.80665(m/s)・・・・・(2)
よって(1)(2)より
     1(kgf)=9.80665(N)・・・・・(3)
という関係があることがわかります。

 次に「圧力」を考えると、
     1(Pa)=1(N)÷1(m
          =1(N/m)・・・・・(4)
     1(kgf/cm)=1(kg)×9.80665(m/s)÷1(cm
               =1(kg)×9.80665(m/s)÷(10−2m)
               =10(kg/m)×9.80665(m/s
               =98066.5(kg/m/s)・・・・・(5)

 ここで(1)→(4)に代入します。
     1(Pa)=1(kg・m/s)/m
          =1(kg/m/s)・・・・・(6)

 (5)(6)から
     1(kgf/cm)=98066.5(Pa)
               =98.0665(kPa)
               =0.0980665(MPa)
であることが導かれます。
 高圧ガス取締法時代の圧縮ガスの定義の裾切り値10(kgf/cm)は、
    10(kgf/cm)=0.980665(MPa)
               ≒1(MPa)
で高圧ガス保安法の1(MPa)にほぼ引き継がれたことがわかります。
平成16年9月7日(火)
〜 NO.57 プロ野球のストライキとプロ野球の行方の考察 〜

労働組合・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)は六日、神戸市内で臨時運営委員会を開き、オリックスと近鉄の球団合併の1年間凍結などの要求が受け入れられない場合、十一日以降、九月中の毎週土、日曜日すべての公式戦でストライキを行うことを決めた。経営側の日本プロ野球組織(NPB)は六日、東京都内の臨時実行委員会で両球団の合併を承認、八日の臨時オーナー会議で正式承認する見込みだ。経営側は九日に選手会と最終協議を行う予定にしているが、日本のプロ野球では史上初めてとなるストライキは避けられない状況となった。

 選手会は、十日午後五時までに要求が受け入れられなかった場合、2軍戦を含めてすべての公式戦でストを実施することを決めた。十月以降については、今後の労使交渉の結果を踏まえて二十七日の臨時運営委で決定する。

 古田会長は「オーナー会議で球団が削減されるようならストを行う。そのストを回避すべく、ぎりぎりまで団体交渉を望んでいる」と話した。           (中日新聞より引用)

 このニュース、街では号外が配られたそうです。
 今年はオリンピックイヤーでしたね。8月はオリンピックに関心が行ってしまい、プロ野球の関心は”いまひとつ”、うーん”いまふたつ”くらいだったような気がします。中日ドラゴンズも5年ぶりの優勝目指してまっしぐら。でも、名古屋の街も意外と静かなような気がします。
 プロ野球人気にかげりが見えてきているのは明らか。では、どうしてこんな風になってしまったのでしょうか。

 どうしてプロ野球離れが進んできたのか、私なりに考えてみました。
(1)娯楽の多様化
(2)プロ野球界のあぐらをかいてきた体質
(3)プロ野球の興業化
(4)選手の異常な高年俸
(5)スター選手の不在(空洞化)
などです。

(1)  私が小学生の頃の人気スポーツは、やはり野球でした。サッカーやバスケットボールのクラブ活動もありましたが、人気といえば野球がダントツです。しかし、世の中が多様化してきたことと国際化が進んできたことから、いろんなスポーツに関心が進んできたと思われます。
 余暇の過ごし方の変化も大きいと思います。スポーツ観戦以外にも、習い事、旅行、グルメなど娯楽も多様化してきているといえるでしょう。野球以外の関心事も多い世の中になってきたせいは否定できません。
(2)  (1)に関連する話ですが、プロ野球も観客動員数が右肩上がりだった頃に、将来に対する種まきを怠ってきたところがあります。どうすれば、さらに面白い試合ができるのか、お客さんが楽しめるのか。Jリーグなどと比べれば球団や選手の努力の差は歴然です。
(3)  プロスポーツといいながら、選手の私生活は結構不健康な選手が多いようです。マラソンなどのようなスポーツと比べれば、一試合にかける意気込みが全然違います。スポーツといいながらも、試合数が多く、興行的なため真剣みが少ないというのか。本物を求める世の中では、おもしろさに欠ける原因です。
(4)  プロスポーツの選手は、自分でお金を稼いでくるのが原則です。一年間、場合によっては二年間も試合に出ないで稼げるプロスポーツは、プロ野球、Jリーグ、相撲くらいではないかと思います。
 競輪、競艇、競馬、ゴルフなどは賞金で成り立っているので休んでいては収入がなくなります。プロ野球選手は、それぞれの選手が個人事業主であるといいながらも、球団の支配下にありその給料は球団と交渉して決められています。なぜかこの部分だけがサラリーマン的であり理不尽な気がしてなりません。
 「どうして、こんなに休んでいるのにこんなに年俸もらうの?」と首をかしげたくなるような選手がたくさんいます。交渉ならぬ”口渉”によるおかげ?練習するより交渉術を磨いた方が効果バツグン!
 こういう不況下での選手の異常な高年俸は、夢があるというよりも、非現実的な給与体系です。巨人の金銭によるトレードで選手を集めるやり方に反発が集まるのも当然だと思います。
(5)  日本のプロ野球よりも、アメリカ大リーグの野球の方が力と力のぶつかり合いで面白い。BSなどで中継が増えてきたこともあるのでしょう。選手がどんどん大リーグに流れていっているので、国内のプロ野球の空洞化が進んできているといえるでしょう。

 ストライキは、ますます球団と選手の間の対立を深め、ファンの野球離れを加速していくことは間違いありません。むしろ、選手と球団が一丸となって面白い野球、楽しい野球、魅力ある野球になるにはどうするべきか真剣に議論すべきです。さもなければ、若貴のいなくなった相撲界と同様にだんだん下火になっていくことでしょう。
平成16年9月5日(日)
〜 NO.56 単位のウンチク(その4) 〜
 今回は競技場の話です。
 アテネオリンピックが終わってしまい、ここでオリンピックの話を再びするのも???と思われるかもしれませんが、まあ、少し聞いてください。

 陸上競技やサッカー、野球などするところ、日本語では「競技場」といいます。英語では「スタジアム」といっていますよね。このスタジアムという言葉の語源は、「スタディオン」という長さを表す単位に由来しているようです。
 では、このスタディオンの長さはどうやって決めと思いますか?これがまた面白いんですよ。

 日の出の際に太陽が山から少し顔を出しますよね。その瞬間から歩き出します。そして完全に太陽が見えるようになるまでに歩いた距離、これを「1 スタディオン」と決めていたそうです。時間でいえばまあ、2分程度のことです。
 つまり、2分程度歩いた距離・約180mを「1 スタディオン」としていたということです。
 まあ、身長(足の長さ)や歩くスピードなど個人差が大きいにもかかわらず、こういう方法で長さを決めていたというのはユニークですね。

 古代オリンピックでは、「1 スタディオン」の直線コースを持つ競技場を使用していたようです。「1 スタディオン」が最短競走距離で、それ以上の距離になる競走はその走路を往復していたようです。現在残っているギリシャの競技場で調べれば、デルフォイ178.35m、アテナイ184.96m、オリンピア191.27mとその長さはマチマチです。
 今回のアテネ・オリンピックのマラソンのゴールだったパナシナイコ競技場が以上に細長いのもそのせいなのです。
平成16年9月2日(木)
〜 NO.55 単位のウンチク(その3) 〜
 7月13日以来の単位のウンチクの更新です。
 前回までの内容を忘れてしまったと思いますが、前回までの内容はココをクリックしてください。

 少し復習をしましょう。
 現在、国際単位になったSI単位には「基本単位」「組立単位」の二つがあります(下表)。
基本単位                組立単位(代表例)
単位の名称 記号 単位の名称 記号
長さ メートル 面積 平方メートル
質量(重さ) キログラム kg 体積 立方メートル
時間 速さ メートル毎秒 m/s
電流 アンペア 加速度 メートル毎秒毎秒 m/s
熱力学温度 ケルビン 平面角 ラジアン rad
物質量 モル mol ニュートン N(=m・kg・s−2
光度 カンデラ cd 圧力、応力 パスカル Pa(=N/m
エネルギー、仕事、熱量 ジュール J(=N・m)
仕事率、動力 ワット W(=J/s)
セルシウス温度 セルシウス度 ℃(=K)
熱伝導率 ワット毎メートル毎ケルビン W/(m・K)
 高圧ガスではおなじみとなった圧力の単位:パスカル(Pa)も、1平方メートルあたり1ニュートン(N)の力を加えたときに発生する圧力で、組立単位であることがわかります。

 また、10の何乗を表す接頭語についても紹介しておきます。
乗数 接頭語 記号   乗数 接頭語 記号
10の24乗 ヨタ   10の−1乗 デシ
10の21乗 ゼタ   10の−2乗 センチ
10の18乗 エクサ   10の−3乗 ミリ
10の15乗 ペタ   10の−6乗 マイクロ μ
10の12乗 テラ   10の−9乗 ナノ
10の9乗 ギガ   10の−12乗 ピコ
10の6乗 メガ   10の−15乗 フェムト
10の3乗 キロ   10の−18乗 アト
10の2乗 ヘクト   10の−21乗 ゼプト
10の1乗 デカ da   10の−24乗 ヨクト
 例えば、
    1km(キロメートル) = 10m(メートル) = 1,000m(メートル)
ていうくらいはわかりますよね。
 陸上競技で10,000メートルという種目があります。距離でいえば「10km」のことです。
 CDの容量はどれくらい?640MB(メガバイト)というような使い方をしますよね。ハードディスクの容量6.4GBとか・・・。高圧ガス保安法でもコンビナート保安規則では、保安区画内の燃焼熱量の制限があります。これにはテラジュール(TJ)という単位を用いています。
 このように、SI単位の基本単位または組立単位と接頭語によって”モノ”の単位は構成されていることがわかります。
平成16年9月1日(水)
〜 NO.54 久々、マッサージに行ってきました 〜
 今日から暦は9月。我が家でも、夏休み中ぐーたらしていた息子かずたかも久しぶりに学校へ通い出しました。まだまだ、暑い日が続きますがあっという間に訪れる冬の準備も始めなければいけませんね。マラソンの申込も始めないといけないですね。

 さて、今年のトライアスロンは、ここまでかろうじて年代別の入賞は続けているものの、まあ褒められたような成績ではありません(そのせいか、いつまでたっても”ひわさ”と”長良川”の参戦記を書く気にならない)。まあ、忙しくなる原因が山のようにあったせいもありますが・・・。

 最近はようやく練習中心に生活が送れるような日々がやや戻ってきて(といっても練習三昧にはならない)、練習のペースをあげています。目標は今シーズン最後の決戦、10月3日(日)の『村上・笹川流れ国際トライアスロン』に向けてです。
 ところが、急激な練習ペースのアップに体が悲鳴をあげ出しました。やや持病に近い腰痛です。放っておくと、すぐに”ぎっくり腰”になる厄介なヤツです。忙しさにかまけて、体の手入れを放置しておいたツケです。

 さっそく、電話してマッサージの予約をしました。行き先は、”らくだ治療院・大曽根店”です。
 この”らくだ治療院”は、以前通っていた千代田橋ユニー裏のオリンピック・スポーツクラブ内に入っていた”らくだ治療院・千代田橋店(だったっけ?)”の頃からの付き合いです。今ではここに店舗はなくなりましたが、営業形態を変えてマッサージのデリバリー(いわゆる出張サービス)をK先生(女性)にお願いしていました。

 ところがそのK先生、妊娠中(もう出産したかも)で、そこで紹介して頂いたのが名鉄・大曽根駅そばの「名鉄セントラルフィットネスクラブ大曽根」内にある、この”らくだ治療院・大曽根店”です。

 今日はその大曽根店で、何と、5月1日以来ちょうど4ヶ月ぶりの治療でした。それまで、何もしなかった?いえいえそんなことはありません。家にあるマッサージ器具をバンバン使っていましたよ。
 でもさすがに手揉みは違いますね。初めてのY先生(これまた女性)でしたが、美顔にもかかわらずグイグイとなかなか気持ちよくほぐして頂けました。とても上手でした。さあ、明日からまたバンバン練習ですぞー!

 気になる料金ですが、60分5,000円なーりです。高いと思うか安いと思うか、一度お試しください(治療効果からすればリーズナブル)。絶対オススメですぞ!
平成16年8月30日(月)
〜 NO.53 アテネ・オリンピック 男子マラソン 〜
 4年に一度のオリンピック、終わってしまいましたね。メダルラッシュで今回のオリンピックはとっても盛り上がりましたね。どの競技のどの選手が一番印象に残りましたか?自分は、やはり女子マラソンの野口みずき選手(グローバリー)でした。最後の最後までハラハラでしたよね。女王ラドクリフを破るとは思いませんでした。あっぱれです。

 さて最後の競技の男子マラソン、半分居眠りしながらも見ました。男子の予想は公言しなかったものの事前予想は、油谷選手(中国電力)は入賞、他の2人はけちょんけちょんという予想でしたが、油谷選手は5位入賞、諏訪選手(日清食品)も予想を裏切って6位入賞と頑張ってくれました。おめでとうございます(国近選手(エスビー食品)は予想通りというと怒られますが予想通りの惨敗(42位)でした)。

 女子と同じく、このコースや気象条件では優勝の予想は困難です。いかにこのコースに対する練習を積んできたかというところがポイントです。国近はともかくとして、他の5選手は入賞以上の成績を収めたことから、その対策を取ってきたといってもいいでしょう。今回のアテネオリンピック・日本大躍進の背景にはこういったところがあったと言っても過言ではありません。まあ、いかにデータを駆使して力と力の勝負を技術の勝負に変えてきたか。北京オリンピックでは、日本はマークされるはずなので、これからどういう対策を更に講じていくか研究していくべきでしょう。安穏としていれば、また撃沈されますよ。きっと。気を抜かずに研鑽していきましょう!

 それにしても、そうそうたるメンバーの大半が撃沈しましたね。
  2時間4分55秒の世界最高記録を持つポール・テルガド(ケニア)は10位。
  アトランタ・オリンピック「銀」で、ボストンマラソン優勝、韓国の英雄・李鳳柱は14位。
  アトランタ「銅」、シドニー「銀」で日本のコニカ・ミノルタに所属しているワイナイナ(ケニア)は7位。
  日本でもおなじみで加藤も一緒に走ったことのあるタイス(南アフリカ)は16位。
 銅メダルとなったデリマ選手(ブラジル)は残念でした。あの妨害は許せません。せっかくの競技の醍醐味をながしろにしてしまいます。
 そういう意味では、ハンマー投げのアヌシュ(ハンガリー)のドーピング疑惑。室伏選手の「銀」メダルが繰り上げで「金」メダルになったのは喜ばしいことですが、彼のいうとおり競技場で渡して欲しかったでしょう。さらにこれまで一緒に切磋琢磨してきた選手がこのようなことになるのは確かに寂しいと思います。

 今回のオリンピックで再度認識しました。スポーツ(仕事も)は正々堂々と行いましょう。それが感動を呼びますよ。

順位 名前(出身) 記録
ステファノ・バルディニ(イタリア) 2時間10分55秒
ケフレジギ(アメリカ) 2時間11分29秒
デリマ(ブラジル) 2時間12分11秒
ブラウン(イギリス) 2時間12分26秒
油谷繁(中国電力) 2時間13分11秒
諏訪利成(日清食品) 2時間13分24秒
ワイナイナ(ケニア) 2時間13分30秒
シャイカ(ポルトガル) 2時間14分17秒
ディチェコ(イタリア) 2時間14分34秒
10 テルガド(ケニア) 2時間14分45秒
11 ガリブ(モロッコ) 2時間15分12秒
12 カルペッパー(アメリカ) 2時間15分26秒
13 シベツォフ(ロシア) 2時間15分28秒
14 李鳳柱(韓国) 2時間15分33秒
15 トロサ(エチオピア) 2時間15分39秒
16 タイス(南アフリカ) 2時間16分08秒
17 池永駿(韓国) 2時間16分14秒
18 ペニャ(スペイン) 2時間16分38秒
19 アンドレエフ(ロシア) 2時間16分55秒
20 サタイン(イスラエル) 2時間17分25秒
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
42 国近友昭(エスビー食品) 2時間21分13秒
平成16年8月27日(金)
〜 NO.52 アテネ・オリンピック トライアスロン男子 結果 〜
順位 名前(出身) タイム WR 年齢
ハミッシュ・カーター(ニュージーランド) 1時間51分08秒 WR 8位 33
ビバン・ドカティ(ニュージーランド) 1時間51分16秒 WR 1位 27
スベン・リーデラー(スイス) 1時間51分34秒 WR21位 23
グレッグ・ベネット(オーストラリア) 1時間51分42秒 WR 4位 32
フレデリック・ブローブル(フランス) 1時間52分01秒 WR43位 24
アンドレアス・ラエラート(ドイツ) 1時間52分36秒 WR42位 28
ラスムス・ヘニング(デンマーク) 1時間52分38秒 WR11位 29
オリビエ・マルソー(スイス) 1時間52分45秒 WR24位 31
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13 田山寛豪(日本) 1時間53分29秒 WR60位 22
32 西内洋行(日本) 1時間57分44秒 WR36位 28
平成16年8月26日(木)
〜 NO.51 アテネ・オリンピック トライアスロン男子 面白い結果です 〜
 昨日の女子に続き、本日男子が行われました。テレビの実況中継は見ていないのですが、MSPOのHPの記事やテレビニュースから結果は確認しました。

 いやー!加藤 いち押しの田山クン頑張りましたよね。スイムから第1集団で上がってきてバイク途中までいい位置に付けましたよね。これでいいんです。結果13位ですが、あのメンバーからすれば今回は十分です。まだまだ22歳(でしたよね)だから、北京も十分期待できます。

 それから優勝のハミッシュ・カーター(WR8位、33歳)は日本でもおなじみの選手。彼も息の長い選手ですが、今回優勝するとは思いませんでした(すみません)。同じニュージーランドでWR1位のビバン・ドカティ(27歳)が、最後の競り合いに負けて2位になったのですが、このあたり、同じ国の人間で、意地の差というのかハミッシュ・カーターのオリンピックにかける意気込みの差というのかそれだけで勝ったような気がします。本当に恐れ入りました。
 それと同時に、ニュージーランドという日本に比べれば小さな国がワン・ツー・フィニッシュしたことからトライアスロン大国というのか、トライアスロンをするための環境の整備された国であることをあらためて認識させられた結果でした。

 詳細がわかり次第また結果を載せていきたいと思います。2回目のオリンピックになった西内さんもお疲れ様でした。
平成16年8月25日(水)
〜 NO.50 大混乱のアテネ・オリンピック トライアスロン女子の結果 〜
 さて、昨日予想したとおりトライアスロンの女子の結果、凄まじいものでしたね。8位までにワールドランキング10位以内の選手が一人しかいません。順位予想が立たないというのが大当たりでした。このメンバーで金・銀・銅を誰が取ると予想できたでしょうか。おそらく、世界中誰もいないと思います。まずは、その結果から・・・。

順位 名前(出身) タイム WR 年齢
ケイト・アレン(オーストリア) 2時間04分44秒 WR40位 34
ロレッタ・ハロップ(オーストラリア) 2時間04分51秒 WR 8位 29
スーザン・ウィリアムス(アメリカ) 2時間05分09秒 WR33位 35
キャサリン・スメット(ベルギー) 2時間05分36秒 WR11位 34
ナディア・コルタッサ(イタリア) 2時間05分46秒 WR26位 26
ミッシェル・ディロン(イギリス) 2時間06分01秒 WR19位 31
アナ・ブルゴス(スペイン) 2時間06分03秒 WR16位 36
ベネッサ・フェルナンデス(ポルトガル) 2時間06分16秒 WR18位 30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12 関根明子(日本) 2時間07分35秒 WR23位 28
14 庭田清美(日本) 2時間07分43秒 WR36位 33
20 中西真知子(日本) 2時間08分52秒 WR 5位 28
 
 女性には、失礼と思いながらもあえて年齢を調べて入れてみました。
 すると何ということでしょう。8位までの選手で20歳代はわずか二人。残りは30歳以上です。7位のアナ・ブルコス(アメリカ)は36歳です。3位のスーザン・ウィリアム(アメリカ)も35歳と、この大会ではベテランの味が出たといっても過言ではないでしょう。
 最年少は、19歳のマキシン・シーア(オーストラリア、WR57位)で、かたや最年長は38歳キャロル・モンゴメリー(カナダ、WR13位)ですから2倍の差があります。特にキャロル・モンゴメリーは、ホント、息の長い選手です。

 では、どうしてベテランが多く上位に入ってきたのでしょうか。やはりそれは、駆け引きのうまさが出たのではないかと思われます。今回のコースからどんな戦略をとるのが一番良いのかそれをよく考えた結果ではないでしょうか。とすれば、日本人の3選手も次回の北京は期待できる?

 それからもう一つ。ワールドランキングが必ずしも上位の選手が勝つとは限りません。下位の選手でも十分にチャンスがあります。ケイト・アレンという選手はよく知りません。力はあるのでしょうが、あまり世界を転戦していないせいかWRは下位です。明日の男子もかなりの混乱が予想されます。加藤、いち押しの田山クンも大いにチャンスありですぞ。さあ、頑張れニッポン!そして、女子の3選手お疲れ様でした。
平成16年8月24日(火)
〜 NO.49 アテネ・オリンピック トライアスロンの男女の予想 〜
 さあ、女子マラソンが終わってもう一つのエンデュランス系スポーツのトライアスロンが明日とあさって行われます。明日25日(水)が女子・トライアスロン、あさって26日(木)が男子・トライアスロンです。両日ともNHK総合テレビで午後4時から午後6時まで生放送が予定されています。

 さて、昨日の女子マラソンすごかったですね。王者ラドクリフも36kmで棄権。新聞報道によると、前半で腹痛になったとか走れなくなった原因がわからないとか書いてありましたが、食あたりがなければ、水分の過剰補給による腹痛と後半はやはりコースの激しさから相当足に来ていたのではないかと思われます。
 コースがフラットで冬に行われるマラソンでは脱水症状を起こすことも希ですが、夏場の更にコースの起伏の激しいところでは、コースに適応した練習と暑さに対する順応性(先天性かもしれない)などが要求されるので、下馬評では読めない部分が多いことは間違いありません。

 トライアスロンに関しては、夏に行っているイメージが多いと思いますが、日本でも4月から11月まで一年のうち8ヶ月はトライアスロンを行っているのですから、冬以外の季節ではいつでもできるスポーツです。
 今回オリンピックに出てくる大半の選手は、ワールドランキングが二桁以内の選手です。当然、ポイント獲得のために一年中世界を転戦している強者ばかりです。よって、北半球に行ったり南半球に行ったりを繰り返しているのでさまざまなコースコンディションには対応しているはずです。
 しかしながら、今回のアテネのコースは、暑くまたバイクコースがハードであると聞いていますので、通常の高速レースで行われるワールドカップのようには行かず伏兵が出てくる可能性が大きいと思われます。
 ワールド・ランキング20位以内の選手と日本人出場選手、その他注目選手を下記に並べておきました。どの選手も強そうです。順位予想?わかりません。みなさんも考えましょう!

男子 女子
ビバン・ドカティ(ニュージーランド) WR 1位 バーバラ・リンクイスト(アメリカ) WR 1位
ドミトリー・ガーグ(カザフスタン) WR 2位 シーラ・タオルミナ(アメリカ) WR 2位
イワン・ラーニャ(スペイン) WR 3位 アーニャ・ディトマー(ドイツ) WR 4位
グレッグベネット(オーストラリア) WR 4位 中西真知子(日本) WR 5位
ケンパー・ハンター(アメリカ) WR 5位 ロレッタ・ハロップ(オーストラリア) WR 8位
アンドリュー・ジョーンズ(イギリス) WR 6位 ジル・サベージ(カナダ) WR 9位
ウラジミール・ポリカペンコ(ウクライナ) WR 7位 ジョエル・フランツマン(ドイツ) WR10位
ハミッシュ・カーター(ニュージーランド) WR 8位 キャサリン・スメット(ベルギー) WR11位
ティム・ドン(イギリス) WR 9位 カーラ・モレーノ(ブラジル) WR12位
ラスムス・ヘニング(デンマーク) WR11位 キャロル・モンゴメリー(カナダ) WR13位
サイモン・ウィットフィールド(カナダ) WR15位 マリアナ・オハタ(ブラジル) WR14位
ピーター・ロバートソン(オーストラリア) WR17位 サンドラ・ソウダン(ブラジル) WR15位
マーティン・クルナベック(チェコ) WR18位 アナ・ブルゴス(スペイン) WR16位
ダニエル・ウンガー(ドイツ) WR19位 ベネッサ・フェルナンデス(ポルトガル) WR18位
  ミッシェル・ディロン(イギリス) WR19位
  ウイケ・フーグザード(オランダ) WR20位
(日本人選手) (日本人選手)
西内洋行(日本) WR36位 関根(旧姓平尾)明子(日本) WR23位
田山寛豪(日本) WR60位 庭田清美(日本) WR36位
(その他注目株) (その他注目株)
レアンドロ・マセド WR22位 リナ・ヒル(オーストラリア) WR67位
エリカ・モルナー(ハンガリー) WR72位
シン・リン(中国) WR73位

平成16年8月23日(月)
〜 NO.48 野口みずきさん金メダルおめでとう! 〜
 野口みずきさん 金メダルおめでとう!加藤の予想を裏切ってくれておめでとう!いやー、見事なロングスパートでした。
 それから、土佐礼子さん、坂本直子さん入賞おめでとう。3人とも入賞でこちらは予想通りでした。ラドクリフは36kmで棄権するし、オリンピックは先がなかなかよめないですね。最後にひとこと。

 野口さん・・・  最後はやや脱水気味でしたね。インタビューまで少々時間がかかって心配でした。それだけ死ぬ気で走ってきたんですね。東海地方から2大会連続で女子チャンピオンを出して、これからもこの地方ではマラソンがきっと盛り上がるでしょう。まじめなガッツ・ウーマン!
 土佐さん・・・  インタビューでの明るさよかったですよ。バルセロナの谷口さんを思い出しました。3月の名古屋から短期間の調整でしたがおめでとうございます。
 坂本さん・・・  インタビューからメダルを狙っていたのがわかりますよ。北京で頑張ろう!お疲れ様でした。
 
   (公式記録)
順位 名前(出身) 記録
野口みずき(グローバリー) 2時間26分20秒
ヌデレバ(ケニア) 2時間26分32秒
キャスター(アメリカ) 2時間27分20秒
アレム(エチオピア) 2時間28分15秒
土佐礼子(三井住友海上) 2時間28分44秒
イエビッチ(セルビア・モンテネグロ) 2時間31分15秒
坂本直子(天満屋) 2時間31分43秒
ペトロワ(ロシア) 2時間31分56秒
ザハロワ(ロシア) 2時間32分04秒
10 ジェノベーゼ(イタリア) 2時間32分50秒
 ※ キャスターは旧姓「ドロシン」
平成16年8月22日(日)
〜 NO.47 アテネ・オリンピックのマラソンを楽しく見る本紹介します 〜
 いよいよ、アテネ・オリンピックの女子マラソンスターとまであと3時間(日本時間8月23日(月)午前0時スタート)。かなり、あわててこの原稿を書いています(マラソンを見てからこのコラムを読んでしまった方、ゴメンなさい)。

 先月の中旬、本屋さんで2冊ほどアテネ・オリンピックのマラソンに関する本を購入しました。残念ながら7月〜8月上旬は、学童のキャンプに関する準備作業で連日連夜、時間を忙殺される有様でまだこの本を2冊とも読破しておりません。
 本来でしたら、読んでからコメントを入れてお知らせするところですが、時間がありませんので本の紹介だけ先にさせて頂きます。

 一冊目は、「マラソン金メダルへのセオリー(金哲彦著:潟<fィアファクトリー、1200円(税別))」(写真右)です。この本は、アテネのマラソンコースを図入りで紹介しているほか、日本から参加する男子3人、女子3人の個人のデータなどを含めレース展開を予想しています。マラソンに余り詳しくない人でもこの本を読めば、ある程度はマラソンを楽しく見ることができるでしょう。

 もう一冊は、「本当にアテネるということ(中康匡著:文芸社、1300円(税別))」です(写真左)。こちらは、著者自身がもともと短距離選手(400m 49.5秒の記録。京都選手権でも優勝している)であるスポーツドクターで、5kmごとのレース展開の予想と、このオリンピックのコースに対する対策、ケガの事例が紹介されています。「完全!アテネ・オリンピック向け!」という内容でもありません。
 故障に悩む人なら、その都度読んでもいい内容かもしれません。

 最後に、明日の女子マラソンの予想。
 出場選手がはっきりわかっていないので何ともいえませんが、女子は男子と比べると選手層が薄いので、「速い」=「強い」という関係が崩れそうにもありません。
 2時間15分25秒の世界記録を持つポーラ・ラドクリフ(英国)が出場すれば、コースの起伏や多少の暑さがあっても優勝は固いと思われます。
 疲れがしっかりとれていれば、野口みずき(グローバリー)もいいところまでいけるのではないでしょうか。世界選手権女王キャサリン・ヌデレバ(ケニア)やシドニー五輪銀メダリストのリディア・シモン(ルーマニア)も怖い存在です。成長株の坂本直子(天満屋)がどこまで頑張れるか。遅いレース展開になれば土佐礼子(三井住友海上)にもチャンスが来るかも。そんなところです。
 予想はズバリ次の通り。
  順位 氏名(所属) 持ちタイム 備考
ポーラ・ラドクリフ(英国) 2時間15分25秒 世界最高記録
キャサリン・ヌデレバ(ケニア) 2時間18分47秒 ’03世界選手権 優勝
野口みずき(グローバリー) 2時間21分18秒 ’03世界選手権 2位
リディア・シモン(ルーマニア) 2時間22分54秒 シドニー五輪 2位
坂本直子(天満屋) 2時間21分51秒 ’03世界選手権 4位
’04大阪国際 優勝
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土佐礼子(三井住友海上) 2時間22分46秒 ’01世界選手権 2位
’04名古屋国際 優勝
 さあ、みんなで夜更かして応援しましょう!
平成16年8月21日(土)
〜 NO.46 「さわやか信州家族みんなで夏休み3日間」バスツアーに行ってきました 〜
 8月18日(水)〜8月20日(金)の3日間、阪急交通社・主催の「さわやか信州家族みんなで夏休み3日間」というバスツアーに参加してきました。このツアーは家族4人で10万円ポッキリ(最安値。日曜日など入ると最高値で14万円)で、家族向けツアーとしてはなかなか面白いのでHPで紹介します。

 3年前にも同じ企画のツアーに参加して面白く、子どもの評判も良かったので久々の参加です。
 私自身としては、早朝に北志賀スキー場のゲレンデを中心とした練習が一番楽しかったです。スキー場のゲレンデはやはりスキーをするためもので、フツーはランニングの練習をするところではないものであるとあらためて感じました。なまった体をシャキッ!とさせるにはちょうどいいタイミング。秋口に向けて気持ちのいい練習ができました。
 ツアーの行程は次の通りです。皆さんも気に入られたら来年一緒に行きましょう。

【1日目】
 JR名古屋駅西口(8:00)・・・・・飯田(@リンゴ狩り体験 A高原のソフトクリームを食べよう)・・・・・信州塩尻農業公園・チロルの森(Bバター作り体験 Cパターゴルフ体験 D羊とのふれあい体験 Eチューチュートレイン乗車)・・・・・北志賀・竜王ロープウェイ(Fロープウェイで空中散歩)・・・・・北志賀高原<泊、G夕食は手巻き寿司を作って食べよう!>

【2日目】
 ホテル(8:00)・・・・・H戸隠・チビッコ忍者村(忍者アスレチック体験)・・・・・ビアンデ信州中野店(I昼食は名物手作りハンバーグランチ)・・・・・戸倉古代体験パーク(J古代人の住居見学や火おこし体験など古代にタイムスリップ)・・・・・北志賀高原<泊、K夕食は家族みんなでバーベキュー Lキャンプファイヤー M星空観測 N家族でワイワイ花火で遊ぼう)

【3日目】
 ホテル(8:00)・・・・・O白根山ハイキング・・・・・P草津でのんびり湯ったり・・・・・茅野(Qトウモロコシ狩り Rフィッシングまたは魚のつかみ取り体験 Sクワガタムシプレゼント)・・・・・JR名古屋駅西口(20:00)

← @リンゴ狩り体験 ← Bバター作り体験
チロルの森にて → F竜王ロープウェイ。世界最大116人乗りとか・・・  →
← G夕食は手巻き寿司 ← ホテルでカラオケ
H戸隠・チビッコ忍者村 → I昼食は、「ハンバーグカレー」でした・・・  →
← J火おこし体験 ← K夕食は家族みんなでバーベキュー
O白根山。気温は10℃ → P草津温泉 →
←Qトウモロコシ狩り体験 ←R魚のつかみ取り体験
Sクワガタムシプレゼント。コクワガタでした  → 家に帰ってくつろぎ →

平成16年8月9日(月)
〜 NO.45 学童キャンプから帰ってきました。ホッ! 〜
 見出しの通り、8月5日(木)〜7(土)まで2泊3日で、岐阜県山県市(やまがたし)の「みやまキャンプ場」に行ってきました。
 このキャンプは、うちの「かずたか」の通っている学童保育所のキャンプです。参加者は、児童・その親は当然ながら、児童の下の兄弟姉妹やら学童保育所を既に卒所したいわゆる「OB・OG」まで総勢150名弱の大規模キャンプです。

 何を隠そう私めは、今年のこのキャンプの総責任者で、5月中旬からほぼ毎週金曜日に「キャンプ部会」を開催しいろいろな打ち合わせをしてきました。
 バンガローの予約は、冬の寒い中、昨年の2月に前任者が行っていたものの、詳細スケジュールや、バス(写真右)の手配、食事のメニュー、イベントの立案、安全管理から、バンガローの割り振り、親の仕事の分担、学童から持っていく荷物の確認、買い出しまで、さすがに150名弱ともなれば、結構些細なことでも決めておかないと皆がうろたえるので、キャンプから帰宅するまで心配事が山積していました。
 先々週の週末(長良川トライアスロンのあたり)、台風11号が通り過ぎていったので「これでしっかり厄がとれた!」と思いきや、8月5日(木)は、ほぼ一日降ったりやんだり。8月6日(金)の午前も「みやまキャンプ場」では、かなり雨に降られました。名古屋は晴れていたらしいですね。
 日本中ほぼ晴天で、唯一、岐阜県の一部で雨が降っているとか天気予報で言っていたらしいですね。そうです、その日本で唯一雨が降っていたところが今回のキャンプ場でした。
 おかげで、事前に計画した行事の変更をかなり余儀なくされる有様で、キャンプ場でも結構頭を使うこととなってしまいました。

 キャンプ場で、急病になってしまう子も多発。盲腸になった子もいて、夜遅くに救急車も呼んで病院に搬送もしました。「さすがに150人もいるといろんなことが起きるなぁー」と感じざるを得ませんでした。

 2日目のキャンプファイヤー(写真右はトーチの風景)だけはみんなのお楽しみで、このときばかりは、しっかり雨がやんで皆の気持ちが高揚したような感じでした。

 とりあえず今は、キャンプから戻ってきて写真の編集作業中です。そうです、諸般の事情で、HPの更新作業が止まっていたのもすべてこのキャンプ準備のせいでした。

 さすがに7月にはいると練習不足・睡眠不足が顕著に現れ、7月18日(日)の「ひわさうみがめトライアスロン」、8月1日(日)の「長良川国際トライアスロン」ともにけちょんけちょんでした。

 キャンプの準備のせいとはいえ、あの成績ではちょっと納得がいかないので、急遽、もう一戦、10月3日(日)の「村上・笹川流れ国際トライアスロン大会」に参戦することに決めました。
 約一ヶ月半あるので、再び体を休め、リセットをかけて今シーズンを締めくくりたいと思います。

 ところで「ひわさ」と「長良川」の参戦記は?って。うーん、だいぶ忘れているなぁー。まあ、思い出して近いうちに書きます。遅くなってすみません。




平成16年7月24日(土)
〜 NO.44 室伏広治 尾張旭市に現る! 〜
 今日の中日新聞・朝刊のスポーツ欄に、ミズノに所属するアテネ五輪陸上競技代表選手の壮行会の記事が掲載されていました。
 ミズノ・トラッククラブからアテネ五輪に参加する選手は合計5人です。末次慎吾(100m、200m、400mRにエントリー)、内藤真人(110mH)、谷川聡(同)のほか室伏広治・由佳の兄妹がいます(室伏広治と末次は、世界選手権のメダリストで先に内定済み。残りの3人は第3次選考会において選考された)。
 偶然かも知れませんが、この記事の右側のページが「味の素」の一面広告で、記事との組み合わせで非常に宣伝効果の高い人間であることがよくわかります。

 さて、今日のコラムの本題です。
 先週の土・日、徳島県の「ひわさうみがめトライアスロン」に参加していたので、7月19日(月・海の日)くらいは家族サービスと休養ということで、尾張旭市内のあるプールに出かけました。
 その帰り、例のごとく矢田川にかかる瑞鳳橋の南東角にある中華料理「福竜」さんで昼食をとっていました。福竜さんはきれいなお店で、われわれ家族もこのプールの帰りには必ず立ち寄るお店です。
 いつものごとくセットメニューを頼んでおいしく食べていました。妹・ゆかこは欲張って食べ過ぎて完全に満腹です。

 さあ、家に帰ろうと私はトイレへ、由記子がレジで会計をしようとしていると先に会計をしている大男がいました。正確に言えば私は目撃していませんので「大男がいたそうです」。見たのは由記子です。
 その体、その独特の精悍な顔つきを見れば陸上競技にたいして興味のないひとでも一目瞭然です。そうです。その大男は室伏広治だったのです。私がトイレから出てきた頃には、すでに店からいなくなっていました。

 福竜のおばちゃんの話によれば、月に1回ほどは来店されるとのこと。今回も後輩か友人かわからないですが、一緒に食事をしていたそうです。
 うちのかあちゃんニコニコ。「室伏見たよー!とっても大きかった。首から肩の筋肉がすごいねー!」と。わたし、トホホ・・・。ホントに残念です。

 でも、まあいいか。何度か店に来ていたら会えるかもしれないからね。きっと彼のことですからアテネ五輪からきっと凱旋帰国してくれることでしょう。という室伏広治とニアミスしたというお話でした。

 室伏広治応援同盟のHP → http://www.hairsalon-yagi.jp/indexkm.htm
室伏広治 プロフィール
 1974(昭和49)年10月8日生まれ(29歳)、静岡・沼津市出身。
 愛知・保見中→千葉・成田高→中京大→同大学院→ミズノ。
 父は“アジアの鉄人”室伏重信・中京大教授。
 母はルーマニア元五輪代表やり投げ選手のサラティナさん(離婚)。
 妹の由佳も円盤、ハンマー投げ選手で円盤投げ56メートル84、ハンマー投げ66メートル68の日本記録保持者(平成16年7月24日現在)。187cm、96kg

ハンマー投げ日本記録の変遷
66メートル48 岡本登 旭化成 61年
67メートル73 菅原武男 リッカー 63年
67メートル90 菅原武男 リッカー 68年
68メートル94 菅原武男 リッカー 68年
69メートル02 菅原武男 リッカー 68年
69メートル78 菅原武男 リッカー 68年
70メートル18 室伏重信 大昭和 71年
70メートル40 室伏重信 大昭和 71年
71メートル14 室伏重信 大昭和 71年
71メートル36 室伏重信 中京大教 81年
71メートル72 室伏重信 中京大教 81年
72メートル88 室伏重信 中京大教 82年
73メートル92 室伏重信 中京大教 82年
75メートル20 室伏重信 中京大教 82年
75メートル74 室伏重信 中京大教 84年
75メートル96 室伏重信 中京大教 84年
76メートル65 室伏広治 ミズノ 98年 前橋
76メートル67 室伏広治 ミズノ 98年 熊本
77メートル35 室伏広治 ミズノ 98年 知多
78メートル41 室伏広治 ミズノ 98年 横浜
78メートル57 室伏広治 ミズノ 98年 バンコク
79メートル17 室伏広治 ミズノ 99年 熊本
80メートル23 室伏広治 ミズノ 00年 大阪
80メートル56 室伏広治 ミズノ 00年 札幌
81メートル08 室伏広治 ミズノ 00年 横浜
82メートル23 室伏広治 ミズノ 01年 中京大
82メートル60 室伏広治 ミズノ 01年 中京大
83メートル47 室伏広治 ミズノ 01年 中京大
84メートル86 室伏広治 ミズノ 03年 プラハ
平成16年7月19日(月)
〜 NO.43 福井豪雨と美山トライアスロン 〜
 昨日遅くに、徳島県の日和佐町から電車やバスを乗り継いで帰ってまいりました。
 トライアスロンの参戦記は、ただいままとめていますので明日アップの予定です。

 さて、本日のコラムは「福井豪雨と美山トライアスロン」です。
 今年の東海地方は早々と梅雨明け。梅雨末期特有の豪雨も一部ではありましたが、死者や鉄道を寸断するような大きなものはなくホットしていました。
 2週間前に行った宮城県も昨年に比べれば、海も暖かく「今年は全国的に雨が少ないなぁー」と思っていました。ところが、新潟県三条市を中心とする新潟豪雨です。久々の日本海側での集中豪雨です。小泉総理大臣も視察に訪れているようです。

 たいへんだなぁーという思いはあるものの、土曜日の朝、徳島県へ向かいました。
 明くる日の朝、「今日の天気はどうだろう」とテレビのスイッチを入れるとまたもや大雨です。テレビの放送を聞いてびっくり、一番雨が降っているのは、福井県の美山町ではないですか。今朝から復旧作業に入っているそうですが、この「福井豪雨」。先日の新潟豪雨に続き大きな災害となってしました。

 この、福井県の美山町ですが、3度ほどトライアスロンの大会で訪れたことがあります。福井市から東へ約10km、人口5200人ほどの山あいの小さな町です。いわゆる過疎の町で、町の中心産業は林業です。

 個人的な話になりますがトライアスロンを始めた昭和から平成のはじめの頃は今とは違い、どこの大会に申込をしても競争倍率が高く、参加承認がなかなかもらえない時代がありました(今とは大違い)。実績優先の時代ですので、実績がないとどの大会も出場できません。
 そのころ、初心者が出れないばかりではいけないと立ち上がってできた(超)ローカル大会がいくつかありました。
 美山町でかつて行われていた、「美山トライアスロン」もそんな大会の一つです。

 平成2年に、この福井県美山町で「第1回美山トライアスロン」が開かれました。
 当時、S村くん(先日のコラムでバイク練習中に転倒骨折した彼)と一緒に参加して二人ともパンクしたという個人的には記憶に残る大会です。

 その美山大会も、参加者の減少によって一昨年の第13回大会をもって終了してしまいました。平成13年の第12回大会、平成14年の第13回大会ともにローカルながら優勝狙いで出かけ、それぞれ3位、2位とあと一歩のところで優勝できずに終わってしまいました。

 大会が無くなって残念だなぁと思っているところに、町の大半が豪雨です。3度も訪れてお世話になった美山町です。早く災害から立ち直って頂けるようにお祈りするとともに、再びトライアスロンを開催して頂けることも期待しております。
平成16年7月13日(火)
〜 NO.42 単位のウンチク(その2) 〜
 さてさて昨日の続きです。
 いろんな地域において、その地域の偉い人(王様など)が単位を決めてきました。
 しかし、これではその地域を一歩でればもう使えません。

 そこで国際的に単位を統一しようという動きが起きてきました。1799年、最初に提唱したのがフランス政府による「メートル条約」です。もともとはフランス国内の地域的単位でした。1875年に「メートル条約」が締結され、日本でも1885年(明治18年)にこの条約に加盟しました。。
 
 その後20世紀に入り、電磁気の分野が発展してくると新しい単位を作る必要が出てきました。このときに出来てきたのが長さの単位・センチメートル(cm)、重さの単位・グラム(g)、時間の単位・秒(s)を機軸とするCGS単位系(基本単位は3つ)が作られました。

 CGS単位系は長さと質量の基本単位が実用的な大きさにならなかったため、次に、長さの単位・メートル(m)、重さの単位・キログラム(kg)、時間の単位・秒(s)、電流の単位・アンペア(A)を基本単位系とするMKSA単位系(基本単位は4つ)が考え出されました。

 そして1960年に、メートル条約のすべての締約国が採用することが出来る単一の実用的な単位系として、SI単位系が採用されました。このSIというのはフランス語で「Le systeme international d'unites(「国際単位系」という意味)」の略称で、メートル法の一分派であったMKSA単位系が発展・格上げしたものです。

 SIの基本単位(7つ)は、
    長さ   メートル(m)
    重さ   キログラム(kg)
    時間   秒(s)
    電流   アンペア(A)
    温度   ケルビン(K)
    物質量 モル(mol)
    光度   カンデラ(cd)

です。

 このほかに、組立単位というものがあります。
 組立単位とは、基本単位を組み合わせて作る単位のことです。例えば体積の立方メートル(m)などがそうです。

 組み立て単位の中には、人名が付けられているものが多くあります。
 ジュール(J)、パスカル(Pa)、ワット(W)などで人名を単位に用いているものは、人名の最初の文字は「大文字」を付けることになっています。

 従って、圧力の組立単位・パスカルは、「Pa」が正解で「pa」は誤りです。
平成16年7月12日(月)
〜 NO.41 単位のウンチク(その1) 〜
 先日、宮塚英也さんのHPの掲示板に単位のことで一言「もの申す!」といわせて頂きました。
 そういうわけで、今回から何回シリーズになるかわかりませんが、「単位のウンチク」を始めたいと思います。
 そもそも「単位」ってなに?ということから考えてみましょう。

 我が家には、チビが2人います。小学校2年生と保育園の年長です。小学校2年生になると、長さの単位「cm」などを学校で習い始めているようです。しかし、保育園では当然のことながら習っていません。

 しかし、保育園の年長くらいになると、友達同士で背比べなどをしています。
 保育園児でも6歳くらいになると発育の差が出てきます。遠くから見て一目瞭然の差のある子もいます。「自分は身長○○cmであの子は△△cm。よって○○>△△だから、自分の方が身長が大きいね」なんて会話は保育園児では絶対しません。それでは、この身長の差を子どもたちはどうやって比べているのでしょうか?
 簡単ですよね。二人並んでどちらか大きいか比べています。似たくらいの高さなら、別の子に遠くから見て判断してもらっていますよね。
 こうして、10人なら10人の子どもが順にこの作業を繰り返していけば、身長の順番がわかるわけです(直接比較)。どうもうちの下のチビ「ゆかこ」は年長で一番身長が高いようです。

 しかしながら、ここの保育園の一番大きな子どもと、隣町の保育園の一番大きな子どもの、どちらが大きいか比べるときに会わないで比べるときには何かを基準にしてやらなければいけません。例えば、「ゆかこ」の身長の長さと同じ長さの「ひも」を用意して隣町の保育園に持って行って、その「ひも」を使って隣町の保育園の一番大きな子どもと身長を比べればいいわけです(間接比較)

 まあ、この方法も隣町だからできます。しかし、ではアメリカの子どもと身長を比較しようということになれば、このひもを航空便で送らなければいけませんね。とても面倒です。

 そこで考えられたのが、同じ地域(狭いエリア)に住む人たちの中では、一つの共通の単位を決めてやればいいのです。例えば、ある米の量を「1升」と決めたようにです。
 
 昔から、その地域の権力のあった人が「こうするぞ!」という繰り返しで世界中にいろんな単位ができてきたわけです。ですからその昔の、とある王様の腕の長さが単位の基準になったりしているわけです。
 
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