第26回国境マラソンin対馬 欠場記

 この大会の2週間前の大会(第63回秩父宮記念ミューズの森ロードレース)において肉離れをしたこともあり、何とか2週間で元に戻して参加を考えていましたが、今大会の前日の練習中に同じ箇所を再び肉離れ。これで、3年ぶりの国境マラソンIN対馬の出場もジ・エンド。

 大会事務局は、何とか3年ぶりの開催に向けて、選手全員に事前にPCR検査キットを郵送。医療体制が脆弱な島内のことを考え、陰性の証明がないと大会に出場ができないという。運営側も開催に何とかこぎ着けられるように必死に対応されていましたが、今回は私の体の方がギブアップ。巡り合わせが良くなかったというところでしょうか。

 残年ですが、今回は出場は見送りますが、過去2回この大会に参加して思ったのは、「対馬」というところは九州と韓国の間にあるという地理的、歴史的な関係から、いわゆる日本らしからぬところも多く、やや異国の雰囲気が味わえます。
 また、大会の主催者側も熱意が、参加賞のTシャツのデザイン、弁当などにも工夫を凝らしているほか、会場での飲食もなかなか楽しいです。私の中では、リピートしたくなる大会の一つです。来年は体調を万全にしてやってこようと思います。また来年は4回目の対馬の来島となるので、レース会場以外のところにも少しずつ足を伸ばして楽しんできたいと思います。
 

●大会名 第26回国境マラソンin対馬
●開催日 令和4年6月26日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
三宇田海水浴場発着(地図)(長崎県対馬市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
(第22回大会に同じ)
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、27℃くらい
●参加賞 Tシャツ、ネックゲイター、ウエットボディタオル、リ・ソビーム(試供品)、モンテローザグループ割引券、AUESSA(試供品)、弁当、九州郵船割引券
●結 果 欠場
●表彰 なし
●過去の戦績
第23回 R1.6.23  10km 46分10秒 年代別第2位 (57歳)
第22回    H30.7.8    10km   43分06秒   年代別第1位   (56歳) 
●交通手段等
【6月25日(土)/1日目】
徒歩 マンション 13:30 京成八幡駅 13:40
京成電鉄 京成八幡 13:48 成田空港 14:54
飛行機 東京(成田) 16:55 福岡 18:57 peachMM527
( 19:00 )
地下鉄 福岡空港 19:20 博多 19:25 福岡市営空港線
路線バス 博多駅 20:02 博多ふ頭 20:21 西鉄バス
( 19:54 ) ( 20:10 )
  【波葉の湯/入浴】
フェリー 博多 22:30 比田勝 3:25 九州郵船411便
7時まで船内仮眠
【6月26日(日)/2日目】
  無料バス 比田勝国内ターミナル 7:01 会場 7:11
【第26回国境マラソンin対馬 10km 9:30スタート(ただし欠場)】
無料バス 会場 12:50 厳原港 14:45
( 14:55 )
フェリー 厳原 15:25 博多 20:13 九州郵船227便
20:10
路線バス 博多ふ頭 20:20 博多駅 20:38 西鉄バス
20:35
【博多駅・一風堂/夕食泊】
徒歩 博多駅 21:15 ホテル 21:25
【博多駅前エスビーホテル/泊】
  【6月27日(月)/3日目】 
徒歩 ホテル 7:05 博多駅 7:23
JR 博多 7:25 吉塚 7:28 鹿児島本線
徒歩 吉塚駅 7:30 福岡県庁 7:40
【福岡県庁/撮影】
徒歩 福岡県庁 7:50 吉塚駅 7:57
JR 吉塚 8:03 南福岡 8:20 鹿児島本線
南福岡 8:28 春日 8:30 鹿児島本線
徒歩 春日駅 8:30 春日原駅 8:41
西鉄 春日原 8:43 西鉄二日市 8:50 天神大牟田線
西鉄二日市 8:53 太宰府 8:59 太宰府線
徒歩 太宰府駅 9:00 太宰府天満宮 9:10
【太宰府天満宮/参拝】
徒歩 太宰府天満宮 9:28 松屋(参道) 9:40
【松屋(太宰府天満宮・参道)/休憩】
徒歩 松屋 10:02 太宰府駅 10:04
西鉄 太宰府 10:07 西鉄二日市 10:14 太宰府線
西鉄二日市 10:20 薬院 10:36 天神大牟田線
地下鉄 薬院 10:43 天神南 10:47 福岡市営七隈線
徒歩 天神南駅 10:47 天神駅 10:55
地下鉄 天神 10:59 福岡空港 11:10 福岡市営空港線
【有吉商店(福岡空港内)/昼食】
飛行機 福岡 13:02 東京(成田) 14:59 peachMM522便
12:55 15:00
京成電鉄 成田空港 15:28 京成八幡 16:34
徒歩 京成八幡駅 16:34 マンション 16:44
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円  
京成電鉄 1,746円 (京成八幡~成田空港/往復)
JR 170円 (博多~吉塚)
230円 (吉塚~春日)
西鉄 260円 (春日原~太宰府)
360円 (太宰府~薬院)
地下鉄 260円 (福岡空港~博多)
260円 (薬院~福岡空港)
飛行機 7,270円 (成田~福岡/peachMM527便)
8,550円 (福岡~成田/peachMM522便)
路線バス 480円 (博多駅~博多埠頭/往復/西鉄バス)
フェリー 5,130円 (博多~比田勝/大会割引)
3,990円 (厳原~博多/大会割引)
入浴料 950円 (波葉の湯)
宿泊料 3,400円 (博多駅前エスビーホテル/素泊まり)
職場宿泊補助 5,000  
合 計 31,056円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子60歳以上は6位まで (★は加藤がエントリーした部門
【21.0975km-9時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
男子39歳以下 129人 松浦 崇之   1゚10'19"
男子40~49歳 105人 江口 尚志 室見川RC 1゚17'25"
男子50~59歳 91人 鶴田 博之   1゚19'38"
男子60歳以上 76人 小田原 雅巳 Eランナーズ 1゚36'21"
女子39歳以下 20人 須河内 和美   1゚33'25"
女子40~49歳 10人 井戸下 奈緒 室見川RC 1゚28'29"
女子50~59歳 13人 宮川 由香   1゚37'05"
女子60歳以上 5人 石川 恵子 室見川ランニングクラブ 2゚15'18"
【10km-9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 所属 記録
男子39歳以下 44人 一宮 槙志 AUF 35'16"
男子40~49歳 35人 松尾 寛幸 深川製磁 39'32"
男子50~59歳 29人 阿比留 善光   40'43"
★男子60歳以上 31人 甲斐 純一   46'19"
石隈 繁伸 福岡市役所 51'13"
芝山 正実   1゚01'07"
上原 照雄 (株)早田組 1゚01'58"
竹内 隆   1゚04'21"
橋本 秀之 チームYSG 1゚04'38"
女子39歳以下 24人 李 思園   48'34"
女子40~49歳 16人 脇本 あいら   56'02"
女子50~59歳 8人 岡井 ゆかり   49'48"
女子60歳以上 10人 木下 浩子 FCランナーズ 55'24"
総合計 646人  

PCR検査
 5月26日(木)に登録しておいた「国境マラソンIN対馬」の事務局からLINEで連絡が入る。内容は以下のとおり。

26回国境マラソンIN対馬にご参加の皆さまへ

大会まであと1ヵ月となりました。
本大会の開催にあたっては、感染対策等の徹底を図りながら準備を進めております。

しかしながら、離島ならではの医療の脆弱性もある事から、新型コロナウイルス蔓延防止措置として、全ての参加者及びメイン会場のボランティアスタッフにコロナ検査キットをご自宅に郵送する事になりました。

検査キットの費用は全て対馬市が負担いたしますので、参加者及びボランティアの費用負担は一切ございません。

<検査内容>
島内の方・・・抗原定性検査キット

島外の方・・・
PCR検査キット

6月中旬頃、ご自宅に検査キットが届くよう準備を進めております。
検査キットが届きましたら、内容をご確認いただき、ご不明な点がございましたら、事務局(
TEL:0920-86-3117)までお問い合わせください
ご参加いただくランナー、大会を支えるボランティアスタッフなど、大会に関わる全ての人が、安心安全な大会に臨むために必要との判断ですので、ご理解ご協力いただきますようお願いいたします。

実行委員長 今村純一

 「離島ならではの医療の脆弱性もあることから・・・」というのがこのLINEでの連絡のポイント。そういえば、コロナが日本で広まった初期の頃、どこの島か忘れたが感染者が出て、あっという間に島内に感染が拡大したことがあった。たしかそこの島の町長だったかが東京都内に出張に出かけた際に感染したのがきっかけだったと記憶している。
 コロナも感染者数がやや下げ止まりになり、重症化する患者も以前に比べると減ってはいるものの、やはり島を開放して大会を開催してくれる人たちに迷惑はかけられない。医療体制が脆弱とわかっていても、大会を開催してくれるだけでありがたい。もちろんPCR検査はきちっとしなければならないと思う。そして、6月13日(月)に大会事務局からPCR検査キットが送られてきた。


メールで連絡が来て、マイページで確認する方式です。とりあえず陰性でホットしました。
 その後、メールでも連絡が来たが、6月22日(水)の午前中に自分で検査し、郵送をするように指示があった。早くやってはいけない。必ず、6月22日(水)の午前中に行って、午前中に郵便の投函をすること。このとき、6月22日(水)に指定した理由はわからなかったが、どうも検査をしてからのその検査結果に対する有効期限が短いので、ギリギリまで検査をしないで欲しいということのようだ。

 もちろん検査結果が「陰性」でなければ出場ができない。大会当日、受付で「陰性」の結果を見せなければならないとある。なので、指示通りに検査を行い「陰性」であることはもちろん、早めに結果が来ることを待っていた。結果は、指定のアドレスに連絡が来るので待っていればいいのであるが、これまでPCR検査は4~5回ほど受けているが、ほぼ翌日には結果が出ている(これまでは全て「陰性」という結果。)。
 しかしながら今回はなかなか結果の連絡がやってこず、やきもきしていたところ6月24日(金)の夕方にようやくメールで結果が届く。まずは「結果が到着した」という第一段階でホットする。「さて、肝心な結果は・・・。」もちろん陰性であってちょうだい!と思い見たところ、「陰性」と表示がされていた。第二段階もクリア。これでとりあえず大会は門前払いにならずに出場できる。コロナが落ち着くまでは、このような厳しい対応があっても仕方がないかもしれない。

肉離れ再発
 6月12日の第63回秩父宮記念ミューズの森チャレンジロードレースのゴール前のスプリントで肉離れをしてしまったことは参戦記で報告済み。1週間ほどは完全に練習は休み、1週間前くらいから軽く練習を再開したが、患部のところについて何となく違和感がある。この部位については30年ほど前にも肉離れをしたことがあるが、完全に痛みが無くなるという感じは確かなかったはずで、かなりの時間が経過して痛みが無くなったというように記憶している。

 肉離れに関しては、程度にもよるが3週間程度の期間は回復に充てる必要がある。今回、2週間で何とかならないかと思案して緩い練習をしていたが、大会前日の早朝、練習中に肉離れを再発してしまった。こうなれば、翌日のレースで走るのは100%無理。ある意味諦めがつく。7月10日の山中湖の大会も2週間のインターバルしかないので、こちらも無理だろう。
 今回はキャンセルのきかない航空機のチケットを購入しているので、現地には行くもののレースは不参加。雰囲気だけ楽しんでくることになる。
 2年前はエントリーをしたものの、大会の開催が中止。今回は3年ぶりに開催の大会となったが、今度は私の体調が万全でなくレースに出られない。今までもこういうことは度々あったが、いろんな大会に参加しているので、時々このようなことが発生する。
 しばらくはおとなしくして、7月24日のサフォークランド士別ハーフマラソンを目指すことになるのだろう。

成田→福岡→比田勝
 大会の参加も今年は3回目。コースも変更がなく、下見をしなくてもよかろうと考え、夜行のフェリーに乗船し、大会当日の朝に会場に乗り込むことを計画した。玄界灘は荒れることが多く、確実にフェリーが就航するかどうかは怪しく、過去にも計画の変更を余儀なくされたこともあったが、今回は旅費の節約も考え、このルートとした。

 この方法で福岡を経由して対馬に入る場合、成田を夕方に出発する便となるので航空運賃がかなり安くなる。今回はLCCのPeachでチケットを確保したが、20kgまでの荷物を預けるというプランでも成田→福岡が片道7,270円。帰りも日曜日は運賃が高いので、今回は福岡市内で1泊。月曜日の日中便で福岡→成田が片道8,550円とリーズナブルな便の確保ができた。今回、対馬までの往復で諸経費は36,000円強と、まずまず低く抑えることができた(職場の5,000円の宿泊補助を利用すれば、約31,000円)。3年前は、京成の遅延で飛行機に乗れず、新幹線代を余分に払うなど60,000円強4年前43,000円強で、自分でも相当頑張って計画できたと思う。なお、福岡と対馬を結ぶフェリーについては、燃料の値上がりなどで運賃が高騰している中でのこの結果であることを付け加えておく。

 ただし往復の交通費が安くなるのはいいが、大会を開催する地元には礼儀としてある程度お金を落していく必要があるので、来年は対馬での滞在時間を増やしてお金を落していこうと考えている。

単身赴任先の本八幡から、京成電鉄でまずは成田空港へ。

LCCの一つPeachで福岡へ飛びます。安いこともあり、ほぼ満席。

福岡空港→博多駅→博多港と移動。フェリーの出発時間まで、フェリーターミナルそばの「波葉の湯」で夕食を兼ねて時間調整。馴染みのスーパー銭湯でもあります。

博多港から今回は一気に比田勝へ。このルートは玄界灘を航行する時間も長く、同じ対馬へ渡る厳原航路よりも欠航しやすいようです。今回も夜中にかなりの上下の揺れがありました。比田勝には午前3時25分に到着しますが、午前7時まで船内で仮眠が可能です。

受付をするために陰性証明を提示
 フェリーは比田勝に真夜中の午前3時25分に到着。午前7時まで船内でそのまま滞在ができるので、睡眠確保のためにそのまま船内に残る。比田勝航路は、厳原航路と比べると乗船客が少ないようで、客室が少ない。ただし、この日はマラソン大会の参加者で賑わい寝るスペースを確保するのに一苦労。さらにパソコンやスマホの充電もしたいので、コンセントも空いているところを利用させてもらった。


写真のように紙製のリングが装着される。トライアスロンの大会ではよく見られるものであるが、装着した後に何らかのチェック(例えばスタート地点でのチェック)がなければ、あまり意味がなかったような気がする。

 午前7時少し前になると、船員さんが「下船できますよ」と声をかけて船内を回り出す。私も荷物をさっさとまとめて下船をする。船の前にはバスが2台停車しているが、いずれも会場まで選手を運ぶ無料バスだった。午前7時になるとすぐさま出発。乗車率は50%程度だろうか。

 3年ぶりに訪れた対馬であるが、見覚えのある比田勝の市街地、比田勝国際線ターミナルを経由し、午前7時11分に無料バスは会場に到着。受付は午前8時からであるが、私らがウロウロしていたせいか、急遽7時30分から前倒して受付が行われることになった。

 今年は受付をする前に、島外からの参加者は、PCR検査の陰性の提示をしなければならない。医療体制が脆弱な対馬におけるコロナ対策の一つであろう。選手以外の家族はPCR検査をしていないとか、一般の観光客はフリーなど抜け道が若干あるものの、どちらかというと島民自体が安心したための材料という気がしないでもない。とはいえ、われわれも参加させてもらう身分。お互いに気持ちよく大会を成功させたい。

 私の場合は、スマホの提示ではなく、陰性証明を印刷してきたので、そのまま係の方たちにお見せする。ここはするっと通過。部門別毎の受付へ進む。ここで参加通知のハガキを提示するのと同時に、腕に紙製のリングを装着させられる。トライアスロンの大会などではよく見られる光景だが、一定の検査を通った通行手形(証明)のようなものである。とはいえ、装着はしたものの、実際スタートラインに立つまでにチェックが入るわけでもなさそうなので、実質はあまり意味がなさそうな気がする。

 なお、受付は行ったものの、故障のため実際に走ることはないので、その旨受付の女の子に伝え、ナンバーカードのタグを外してもらう。ちょっぴり残念な気がしたが、まあ、来年頑張ろうと思い諦める。しかし、この歳になってくると1年毎が勝負のようなものだから、来年も今の走力が必ず保たれているかどうかはわからない。が、かといって加齢を止められるわけでもないので、自分自身と相談しながら頑張るしかない。気持ちを切り替え、来年は気持ちよくスタートラインに立とうと思ったところであった。

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照してください。(第22回大会に同じ)

大会が動き出す
 さて、今回は受付をした後、この会場を立ち去るまではいわゆる「フリー」の状態。走ることはできなくとも歩くことくらいはできる。コースを全部歩くのは時間的にも厳しいし、万が一歩き出して肉離れが悪化しても困るので、とりあえず「スタート地点~9km」と「スタート地点~1km」を往復することにした。合計の距離は4km。1km10分としても合計で40分。無理なく時間を潰せる範囲でもある。

 3年ぶりにこの会場に来たものの、コースは特に変わること無く私を迎え入れてくれる。
 10kmコースの前半は、アップダウンの厳しいところを走る。まずは先制パンチがやってくると言えようか。中盤は、比田勝の市街地を走るコースで、応援も多くコースも平坦になって体力的には一休み。そして終盤は、右手に玄界灘を見ながらきつい上り坂を延々と登っていくものの、登り切ったところから見える三宇田浜ビーチのロケーションの素晴らしさは何ともいえないし、眼下に広がる玄界灘も広々として気持ちもおおらかにさせてくれる。わずか10kmの中でも、これだけの変化にあふれるコースは、他の大会ではなかなかないだろうと思う。9km~ゴールまでの間が私の中では一番のオススメの部分ともいえる。


受付会場の入口では、島外ランナーには陰性証明の提示の準備を促していました。

陰性証明の提示をしてはじめて選手の受付が出来ます。

受付会場に一旦入ってしまえば、例年と同じような感じです。

今年は手荷物預所が受付会場内に設けられました。私も大きな荷物をここに預けて帰りのバスに乗車するまでは、比較的軽装で動きました。

荷物を預けてから9km付近まで移動。この付近を殿崎公園といっているようです。

9km付近にある巨大なレリーフ。日露友好の丘に設けられています。走っていると気がつかないかと思いますが・・・。

9.5kmあたりからは三宇田浜のビーチが眼下に見えてきます。撮影時は残年ながら曇っていました。

一旦、スタート地点に戻ってきます。ここはハーフの21km地点。ゴールまで残り97mということですね。

会場には、続々と自動車がやってきます。島内の方が多いのでしょうか。

今度は急坂を登って、1km付近まで行きます。

一山超えて下ったところが1km地点。細長い湾のすぐ横を走ります。

 再び、会場に戻ってきたのは、10km部門の参加者がスタートの準備で一番慌ただしいときだった。本来であれば、私もあちらの中にいるはずであるが・・・と思うものの、長いランナー人生、今回は諦め来年またやってこようち自分に言い聞かせる。
 10kmの参加者がほぼ整列した頃に大会実行委員長の挨拶、そして対馬市長の挨拶と続いた。特に実行委員長は、3年待たせた感のあるメッセージではあったが、スタッフも諦めることなく準備をしてきたことを発信されていた。スタッフもこの3年間をじっと耐えていたかもしれないが、選手の方でもこの大会の再開を待ち望んでいた選手も多かったと思う。
 それだけに、9時30分にピストルが鳴り、選手が一斉に動き出したときには、ようやくこの大会も再び前進を始めて行ったと感じたスタッフ、選手も多かったのではなかろうか。走ることができなかったが、私もそう思った一人である。


9時30分スタートの10km部門。今年は韓国の選手の参加がないので、スタートはあまり混まず。

こちらは9時45分スタートのハーフマラソンの部。メイン種目で参加者も多いので、スタート直後は縦長に列ができます。

 午前9時30分に10km部門がスタートしたのちに、9時45分にはハーフマラソンがスタート。参加者はハーフマラソンの方が圧倒的に多いので、スタート直後の激坂で延々と大デレゲーションが出来る。
 会場から少し西へ行ったところにも10kmコースの一部があるので、そこまで行って途中の様子を見に行くことも検討したが、この日は非常に暑く、歩いているだけでもかなり汗が出るし、10kmの先頭ランナーはおそらく10時少し過ぎれば戻ってくるはず。慌ただしくあちこち移動するのは止めて、先ほどスタートしていった選手を待つことにした。

 午前10時05分過ぎ、先頭のランナーがゴールに戻ってきた。ゴールタイムは35分を少々越えるものだった。この難コースを35分で走るとなると、平地ならば2分くらいは早く走れるかもしれない。いや今日の暑さまで考慮すればさらに1分くらい早く走ることができるかもしれない。なかなかの好タイムだ。
 先頭のランナーが戻ってきてから、ポツリポツリと後続のランナーが戻ってくる。ところが5番目くらいのランナーだと思うが、ゴール寸前でフラフラ。右へ左へ蛇行を繰り返すほか、ゴース寸前では後ろにも下がったりする。誰がどう見ても脱水症状だ。意識も朦朧だろう。とりあえずゴースはさせるものの、すぐさま担架で救護室へ運ばれ、しばらくすると到着した救急車に乗せられおそらく病院へ行ってしまったのであろう。この方を含め、この日は熱中症になった選手が3人ほど発生したと夕方のニュースで報道していた。今年は梅雨の期間が短く、早々に夏がやってきたのでランナーといえども暑熱馴化できない方も多かったのではなかろうか。


10km部門の先頭ランナーのゴール風景。

こちらも10km部門の選手のゴール。後方では先にゴールした選手が熱中症で倒れています。

国境マラソンIN対馬の名物弁当
 ゴールをするランナーが少ない間に、私といえば三宇田浜へお弁当の交換チケットを持ってお弁当をもらいに行く。受け取り場所には、できあがったお弁当がパック詰めされ、徐々に積み上がっていた。
 後方では、唐揚げを揚げる人と肉を焼く人がそれぞれ別れて作業をしている。いいにおいがプンプン。しかしながら暑い中、その場で調理をしているので、作業的には結構過酷だ。そういう作業を目の当たりにしているので、ありがたくいただかねばならない。

 毎年この三宇田浜の浜辺で、陽がさんさんと差す暑い中、このお弁当をいただいてきた。今年はといえば、晴れて日が差し込むと思えば、時折パラパラと雨が降ったりする天候が一定しない日となってしまった。が、お弁当をいただいた後は、三宇田浜のビーチで一足早い昼食とさせていただいた。3年前と同じ弁当であったが、「唐揚げ」vs「トンちゃん」という組合わせは、一見くどそうであるがこの暑い最中ではくどさも特に感じない。今年も「美味い美味い!」と思いながら、一気に食してしまった。来年やってきた時も、この定番のお弁当をいただきたいと思う。


次から次へと唐揚げを揚げていました。暑い中ありがとうございます。

こちらは、肉を焼いているところ。炭火で焼いているんでしょうか。とてもいいにおいがしてきます。

こちらでは、ご飯を含めしっかり盛られた弁当が山積みになっています。

こちらが引換券と交換した弁当。ガッツリ高カロリーの弁当ですが、走り終えたランナーには最高のご馳走だと思います。

番外編・太宰府天満宮
 大会終了後、主催者の用意した無料送迎バスで厳原港へ向う。さらに厳原から博多までフェリーで移動。博多駅で遅い夕食を摂ったのち、予約しておいたのビジネスホテルには21時30分少し前に到着。比田勝を12時50分に出発してホテルに到着するまで8時間40分かかっている。対馬→福岡→成田と飛行機を利用していれば、成田には余裕で21時には到着しているだろう。しかしながら、時間をかければ旅費は節約できるということを実行してみた。

 比田勝から厳原まで、対馬を2時間かけて縦断するバスがそもそも無料というのがまずは大きい。またフェリーも飛行機に比べれば何といっても格安だ。また、福岡→成田(または羽田)の航空便も、日曜日の夕方に首都圏に向う便は高い。翌日の月曜日の安い時間帯にずらせば航空運賃もかなり安くなる。福岡市内の安宿に一泊した方が、焦ってその日のうちに帰るよりもトータルでみれば安くなるのは明らか。精神的にもゆったりできるのも良い。


福岡県庁。隣の東公園から撮影しました。比較的新しそうで立派な庁舎でした。

 当初から大会翌日の月曜日の午前中は、飛行機に乗るまで特に予定を組むこともなく自由時間としていた。しかしながら、今回は大会にも参加せず、自由時間ばかりではさすがに旅費ももったいない。いろいろと思案した結果、福岡県庁と太宰府天満宮に行くことにした。
 福岡県庁には知人がいるものの、実際に用事があって訪れたことはない。このサイトである程度写真が貯まったところで、新たなコンテンツとして「(仮称)県庁シリーズ」を公開するために、現在、写真を撮りだめ中。その一環として行ってみようかと・・・。

 また、太宰府天満宮については、意外と行きそうで行かないようなところ。先日、還暦祝いをもらった職場の後輩の娘さんが大学受験らしいし、わが娘も来年、保健師の国家試験を控えている。太宰府天満宮のお守りがあれば勇気百倍になるだろう。とまあ、そういう理由で飛行機に乗るまでの時間を逆算したところ、何とかこの2箇所を訪問できそうなことがわかったので実行に移すこととした。

 福岡県庁についての説明はここでは割愛する。
 太宰府天満宮は福岡県でも南部の方に位置する。福岡市内からでも少々時間がかかる。早朝に福岡県庁に立ち寄ってから太宰府に向ったので、途中でJR春日から西鉄春日原まで徒歩移動という技も駆使して最短の時間で太宰府に向うことにした。

 太宰府天満宮の最寄駅の西鉄・太宰府には午前9時前に到着。
 平日の早朝とあって、西鉄・太宰府で下車する人は少ない。西鉄・太宰府駅のホームは、太宰府天満宮を意識したような飾り付けで、降り立つだけで御利益がありそうな感じであった。太宰府駅から太宰府天満宮への道も調べておいたが、参道はきれいに整備され、迷うことなく太宰府天満宮へ行くことができた。
 ただし参道を通った時間が午前9時過ぎなので、参道の両側を埋めるお店のうち開店しているところは僅かであった。賑わいもなく寂しい感じがあったが、そもそも私が早く来すぎただけかもしれない。


西鉄・太宰府駅の駅名標。紫の地に金色の文字で書かれているので、厳かな感じが伝わってきます。

ホームの飾り付けも、雰囲気を醸し出しています。

こちらは駅舎の外観。太宰府天満宮の最寄駅にふさわしい構えになっています。

こちらは太宰府天満宮の参道。石畳で整備されています。参道の両側にはお店が建ち並んでいますが、時間が早く開店しているお店は僅かでした。

 太宰府天満宮の敷地に入り、太鼓橋を越え、楼門をくぐったところにご本殿がある。学問の神様・菅原道真を祀ったのが太宰府天満宮。各地に○○天満宮とあるのは、この太宰府天満宮の支店にあたる。愛知県でいうと名古屋市内には上野天満宮、岡崎市には岩津天満宮があるが、これらがその支店にあたるものだ。
 九州を代表する初詣の場所として、時折、その様子が取り上げられる太宰府天満宮であるが、この日、お参りに来ている人は僅かであったこともあるせいか、本殿は私が思っていたほどの大きさではないように感じた。もちろん、なんでも大きければ良いというものではないが、学問の神様を祀っているという割には、規模感としては少々小さいような感じもする。
 二礼二拍一礼でおまいりをしてから、この日の一番の目的のお守りを購入する。職場の後輩の娘さん用のほか、わが家族の分も購入。お守りだけで4,000円と意外な金額の出費となった。


参道の末端には石でできた鳥居があります。

鳥居の奥には「御神牛」があります。菅原道真が丑年生まれ、本殿創建の聖地が牛との縁で定めたことなどに由来し牛が祀られている。牛の頭をなでると知恵が授かるという信仰もあるので牛の頭だけテカテカになっていますね。

太鼓橋・平橋・太鼓橋の3橋があります。それぞれ、過去・現在・未来を現しているそうです。

湾曲しているので、なかなか歩きにくいです。

こちらが楼門。この先に本殿があります。なお、この楼門ですが、太鼓橋側と本殿側では形状が異なっているそうです。見てくるのを忘れた・・・。

こちらが本殿です。想像をしていたものよりか小さい感じでした。初詣では多くの人でごった返すことでしょう。

お目当てのお守りです。売り場は広いですが、売っている種類が決して多いわけではありませんでした。全部でお守りを5つ購入しましたが、1個800円なので合計で4,000円の出費。結構高額で驚きました。

旧薩摩藩の定宿の「松屋」さん
 太宰府天満宮では、予定通り参拝。また目的のお守りも購入できたので、この日の用事はほぼ終了。後は福岡空港から飛行機に搭乗して帰るだけであったが、さすがに太宰府は次回はいつ来るかはわからないので、参道で名物の「松ヶ枝餅」だけは食べて帰ろうと考えた。

 事前にどのお店が美味しいとかのリサーチをしていなかったので、とりあえず開いているお店に飛び込んで購入することにする。どのお店も店頭で焼いており、1個からの販売もしてくれる。ぷらぷら様子を見ながら入ったのが「やす武」さんというお店だった。お店が完全にオープンなので入りやすい雰囲気だ。もちろん早朝なので並んでいる客は一人もいない。「梅ヶ枝餅1つお願いしま~す」と私。お店のお姉さんのすぐ後ろで焼いているものをすぐに持ってきて、梅ヶ枝餅を神で挟むようにして手渡しでもらう。渡す方は手慣れているので「はいっ!」という感じで渡すが、もらった方は何気なく受け取るものの、焼きたてなので熱い。10秒ほどは我慢できたが、さすがに手の限界も早く、早々に写真を撮って頬張ることにする。
 梅ヶ枝餅は、こしあんを餅にくるんで軽く焼いたもの。太宰府天満宮の神木である梅の焼き印があるのが特徴。冷めても美味しいとは思うが、やはり焼きたてが美味しいかなと思う。


こちらが「やす武」さん。オープンな感じで入りやすいお店でした。

できたての松ヶ枝餅を紙で挟んで手渡しされたので、非常に熱かったです。でも熱い方が美味しいからその場で食べるのが一番ですね。


 さほど大きいものではないので、立ち食いであっという間に無くなってしまった。
 太宰府天満宮での予定が早く済んだので、帰りの電車まで少し時間の余裕ができた。「ならば、喫茶店でも入って時間を潰そうかと・・・」。ということで、西鉄・太宰府駅にほど近いところにある喫茶店が視界に入ったので、そのお店に入ることにした。
 店頭では梅ヶ枝餅を焼いてところをチラリと見つつ、店内に入っていく。それほど大きな店内ではないが、お店の中はきれいに整理され、清潔感が漂っている。もちろん早朝なので客は私一人。
 メニューを見るとコーヒーなどの単品もあるが、梅ヶ枝餅とのセットメニューもある。さきほど梅ヶ枝餅を食べたばかりであったが、せっかくなのでここでもアイスコーヒーとのセットをお願いする。


太宰府天満宮の参道にある「松屋」さん。この写真の右の方に喫茶「維新の庵」がある。

 注文をした梅ヶ枝餅セットは、さほど時間を要することなく、テーブルに届けられる。なんと、アジサイの花がそこには添えられているではないか。「庭で今朝採れたばかりのアジサイです」と、持ってきたお姉さんが遠慮がちに説明をする。庭というのは、このお店に隣接している庭のことだろう。非常に手入れしてあり気持ちがいい感じがする。また、その庭が苔むしていていい感じでワビの雰囲気が出ている。
 まずは梅ヶ枝餅を食べてみるが、先ほど「やす武」さんで食べた梅ヶ枝餅と同様、焼きたてで美味しかった。コーヒーとセットで頼んだが、紅茶でも何でもあいそうな気がする。
 この喫茶店に入ってから、室内の清潔感といい、庭の手入れ感といい気持ちが良くなるほど手入れが行き届いていうのが非常に気に入ってしまった。先ほどのお姉さんに「庭に入っていいですかね?」と尋ねると「もちろんどうぞ」と快諾してくれた。オープンカフェでも使用しているようなので、そのあたりは心得ているようだ。


喫茶「維新の庵」の店内は決して広いわけではないですが、清楚な感じでとても好感が持てました。

テーブルの上にはアジサイのが飾られていました。おそらく季節毎にいろいろなお花を飾られるのでしょう。

梅ヶ枝餅とのセットがメニューにあります。私はアイスコーヒーとのセット(600円)を注文。

程なくして注文したものが届きました。アジサイが添えられているのがいいですね。細かなところへの気遣いができている感じがします。

 庭に出てみるとやはり手入れ感が凄かったが、庭から喫茶店の方を見たときに古いが目に入ってくる。お店も含めて、きれいに装っているが、基盤となる建物はかなり古い感じがする。「これはいったい・・・」といろいろと疑問がわいてきたので、帰りがけに精算するときにいろいろと質問してみた。
 すると、このお店(土産物屋)は「松屋」といって、幕末の頃は旧薩摩藩が定宿にしていたとのこと。幕末に尊攘運動に加わった月照(げっしょう:清水寺成就院の住持)が「安政の大獄」で幕府から追われかくまった宿がこの松屋とか。清水寺とはそれ以降も親交があり、清水寺の住職の揮毫もあるとか。
 偶然入った喫茶店ではあったが、いろんな意味で深みのあるところであり、楽しい思い出ができたことを披露しておく。みなさんも太宰府天満宮に行く機会があれば、帰りには立ち寄ることを是非とも勧めたいと思います。


喫茶に隣接してお庭があります。オープンカフェもされているとか。手入れが行き届いた感じがとてもいいですね。

庭に入って喫茶の方に向って撮影しました。苔のむした感じがとてもいいです。

月照(げっしょう)をかくまったという縁もあり、いまだに清水寺とは繋がりがあるそうです。

喫茶・維新の庵の入口に松屋さんの歴史について説明がなされています。

こちらは入口のドアの上部にある「維新の庵」の文字。こちらも清水寺の方が書かれたもののようです。

本日の戦利品


とりあえず会場まで行って受付をしたので、参加賞は一通りいただいてきました。左上からTシャツ、ネックゲイター(右上)、リ・ソビーム(試供品)(左下)、ウエットボディタオル(下中)、モンテローザグループ割引券、AUESSA(試供品)(右下)

往路の九州郵船割引券は、参加通知のハガキにあり往路は博多港で使用済み。復路は写真の割引券が添付され、厳原港で使用しました。また、弁当引換券により弁当はこの下の写真のものです。

こちらがその弁当。毎年、三宇田浜の海水浴場で唐揚げを揚げたり、肉を焼いたりしてその場で調理したものがパック詰めされます。暑い中、ありがとうございました。ボリュームたっぷりもちろん美味しいです。

今回、使わず終いとなったナンバーカード。来年は今年の分まで楽しんできます!